【CD購入録】PETE LESPERANCE「FADE INTO STARS」(2012)

  • 2013/12/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
FADE INTO STARS
PETE LESPERANCE「FADE INTO STARS」(2012)

バンドの代表作でありハードロック史に残る名盤(だと個人的に思っている)「MOOD SWINGS」(1993)の再録盤を2013年にリリースしたHAREM SCAREMのギタリストPete Lesperanceのソロ2作目を買いました。基本的には1st「DOWN IN IT」(2004)同様、ギタリストのソロアルバムらしからぬ歌モノ作品でアレンジが前作以上にアコースティック寄りとなっているため一段と温かみのあるソフトな1枚となっています。非常に心地よく聴くことができる作品である一方、ミディアム/バラード調のナンバーが並ぶためアルバムとしての抑揚に欠ける点は前作と同じだったりしますが…。それにしてもPeteは歌い手として着実に成長していますね。抜群に上手い訳ではないけれと素朴な彼の歌声は結構クセになります。ちなみに本作はCD媒体で販売されていないためAmazonでMP3をダウンロードするという形で購入しました。音楽作品をダウンロードしたことがなかったので少し不安もありましたが問題なく聴けています。今後はこういう方法で音楽を聴く機会が増えるんでしょうかね…。

PETE LESPERANCE「DOWN IN IT」(2004)

  • 2012/11/14(水) 00:00:00

DOWN IN IT
【No.352】
★★(2010)

Harry Hess(Vo)と並ぶHAREM SCAREMのブレインPete Lesperance(G)がHarryから約1年遅れで発表した1stソロアルバム。参加メンバーとしてはPeteがギターは勿論ボーカル、ベースも兼任しているほか数曲のバックボーカルにHarry、ドラムではCreighton DoaneといったHAREM SCAREMのメンバーを始めとするカナダ人ミュージシャンがサポートしています。以前からPete自身もソロを制作中で内容はギターアルバムになりそうだとインタビュー等で語っていたので、Mandy(2nd「MOOD SWINGS」収録)やBaby With A Nail Gun(4th「BELIEVE」収録)といったHAREM SCAREMのインスト曲が好きな僕としては期待を寄せていたのですが、完成したのは日本盤ボーナス⑫Trouble With Petsを除く全曲でPeteのボーカルをフィーチュアした歌もの作品でした。

このアルバムで展開されているのは、ドライな雰囲気の中で哀愁が滲むサウンドをベースに時折RUBBER時代を連想させるポップセンスが顔を出すモダンロックで、本家との共通点もありますが典型的なHAREM SCAREMらしさというよりは同郷カナダのモンスターバンドNICKELBACKのような北米のメインストリーム・ロックバンドに近い印象を持ちました。温かみのあるメロディをじっくり聴かせるAOR風だったHarryのソロ「JUST ANOTHER DAY」(2003)と本作をミックスすると確かに後期HAREM SCAREMになりそうな気もしますね。収録曲はミディアムテンポ主体でアルバムとしてのメリハリに欠けるため個々の楽曲としては飛び抜けたものがないように思いますが、ひとつの作品として聴くとなかなか心地よい作品となっています。楽曲単体として一番耳に残ったのは⑪Where You Want Meでしょうか。

そして驚かされたのがシンガーとして大きな成長を遂げたPeteの歌いっぷりで、HAREM SCAREMの6作目「RUBBER」(1999)収録のTripで初めてリードボーカルを担当していた頃とは雲泥の差ですね。ソロアルバムとはいえギターパートにスポットを当てるのではなくプロデューサー/コンポーザーそしてシンガーとしての顔も持つPete Lesperanceの魅力を凝縮した流石の1枚だと思わせてくれる一方、本作リリース前後のHAREM SCAREMやHarryのソロ作品と同じく手堅く無難にまとまり過ぎているため面白味に欠けるのも否定できません。一介のギタリストから総合的なミュージシャンへと進化を遂げたPeteが作り上げた本作も悪くないのですが、もしPeteが2nd「MOOD SWINGS」(1993)を発表した当時に持っていたであろうギラギラした野心を封じ込めたギターインスト作品を出してくれていたら…と夢見てしまうのも事実なんですよね。

【音源紹介】
・Where You Want Me

【CD購入録】PETE LESPERANCE「DOWN IN IT」(2004)

  • 2010/10/05(火) 00:00:00

【CD購入録】
DOWN IN IT
PETE LESPERANCE「DOWN IN IT」(2004)

Harry Hess(Vo/HAREM SCAREM)から遅れること1年、Pete Lesperance(G/HAREM SCAREM)が完成させた初のソロアルバムを買いました。Harryのソロを聴いていて「そういえばPeteもソロを出してたよな」と思いながら中古ショップをブラブラしていた時に見つけたのが本作です。Peteといえばテクニカルでありつつ歌心も感じさせるギターをHAREM SCAREMでプレイしていたので、ソロではギターアルバム的な要素が多いのかと思っていましたが本作で聴けるのはモダンな歌ものポップロックです。全曲でPeteが歌っているほか数曲のバッキングボーカルをHarryが、ドラムは全てCreighton Doane(Ds/HAREM SCAREM)が担当しています。Peteのボーカルに関してはHAREM SCAREMの6th「RUBBER」(1999)の収録曲Tripで初めて彼のボーカルを聴いた時と比べて明らかに上手くなっていて、その鼻にかかった甘口の歌声が良い味を出していますね。インスト曲はボーナストラック⑫Trouble With Petsのみだし、他の曲でも弾きまくっているわけではないのでギタリストPeteを求めると肩透かしをくらいますが、コンポーザー/シンガーPeteの作品としてはなかなか魅力的な1枚だと思います。ただHarryのソロ「JUST ANOTHER DAY」(2003)同様、HAREM SCAREM以上の感動が得られるというわけではなく、2人のソロを聴いてハーレムサウンドの中でHarryとPeteがどういう役割を果たしているかをうかがい知れるという印象なのでHAREM SCAREMファン向けの作品という感じですね。