【CD購入録】SHA-BOOM「R.O.C.K」(1988)、「LET'S PARTY」(1990)

  • 2012/02/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
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SHA-BOOM「R.O.C.K.」(1988)

LETS PARTY
「LET'S PARTY」(1990)

2005年に通算3作目にしてハードポップの傑作「THE RACE IS ON」を発表したSHA-BOOMの過去2作品を買いました。それぞれのアルバムタイトルに象徴されるように「ロックンロール」「パーティー」という言葉を連想させる能天気な楽曲もあり、北欧らしい哀愁はそれほど感じられませんが作品の根底には一度聴いただけで口ずさめる親しみやすいメロディが溢れているので、この2作品が北欧ハードポップの隠れた名盤と呼ばれていることにも納得です。1枚のアルバムとしての魅力は現在のところ「THE RACE IS ON」の方が上ですが1stの④Dangerous、⑨1992や2ndの⑩WerewolfOle Evenrudeなる人物のカバー)はかなりのキラーチューン。ちなみに2ndではJay Graydon、Clif Magness、Glen BallardによるAORプロジェクトPLANET3の名バラード④I Don't Wanna Say Goodnightをカバーしていますが、オリジナルに忠実なアレンジということもあり原曲には及ばないかなという印象ですね。

SHA-BOOM「THE RACE IS ON」(2005)

  • 2011/12/19(月) 00:00:00

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【No.312】
★★★★(2007)

ノルウェー出身のDag Finn(Vo)なる人物が中心となっているバンドSHA-BOOMのおそらく3作目となるアルバム。現在のところ日本盤のリリースはなく、このバンドに関する情報も非常に少ないのですが調べてみるとSHA-BOOMは「R.O.C.K.」(1988)、「LET'S PARTY」(1990)という2枚のアルバムをリリースしていて本作は約15年振りの復活作ということになるようです。過去2作品ではバンド形態だったのに対して、今回はメロハー職人Tommy Denander(G/RADIOACTIVE etc)がDagと共同でプロデュースを担当しているほか、全13曲中10曲のソングライティングに関わり、数曲でギターとキーボードも演奏するなど全面的にバックアップしているようなのでバンドというよりはDagのソロプロジェクトにTommyが参加したという印象です。

そんな本作の中身はというと、日本盤が発売されていないのが不思議なほど高品質なハードポップがギッシリ詰まった名盤に仕上がっています。「ブラ~ ブラ~ ブラ~♪」の明るくポップなサビが一発で耳に残るキャッチーソング①Blah, Blah, Blahを皮切りにハードな質感の②Somewhere In The Darkを挟んで、爽やかな中にも仄かな哀愁が漂う③My Home Townからパワーポップの名曲④The Race Is Onへと繋がる流れがまずは素晴らしい。それ以降も本作の中で最もハードロック寄りな⑥Into The Fire、「Let's Go Party~!」のシャウトで始まる文字通りのパーティーソング⑦Get The Party Started、純粋にメロディの良さで酔わせてくれる⑧Message Of Love、⑨Here I Am、⑪This Is My Life、⑬Fortune And FameやイントロがHELLOWEENLivin' Ain't No Crimeを連想させるポップチューン⑩Big Bang、そしてしっとりと泣かせてくれるバラード⑤22nd Of October、⑫Why Did I...に至るまで優れたメロディを持ちながら、それでいてバラエティに富んだナンバーが揃っています。しかも、ほとんどの楽曲が2~3分台とコンパクトに纏まっている本作は、いわゆる「ポップミュージックの魔法」が発揮された1枚と言えるかもしれません。北欧ならではの胸を締め付ける泣きのメロディというよりは、哀愁を感じさせつつも明るく元気なハードポップサウンドが僕のツボを的確に突いてくれますね。

Dagのボーカルは圧倒的な上手さで聴き手を魅了するほどではありませんが、本作のリリースと同じ2005年に脚光を浴びた同郷バンドWIG WAMのフロントマンGlamに似たタイプで、この手の楽曲に合うシンガーだと思います。ちなみに、Sporty(Ds/WIG WAM)はかつてSHA-BOOMに在籍していたこともあるのだとか。また本作には大勢のゲストミュージシャンが名を連ねていて僕が知っているプレイヤーとしてはMarcel Jacob(B/LAST AUTUMN'S、TALISMAN、ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)が⑩に、John Leven(B)、Ian Haugland(Ds)、Mic Michaeli(Key)といった現EUROPE組が④、⑧、⑪に、Kee Marcello(G/ex-EUROPE)が②に、またアルバム全体のバックボーカルとしてThomas Vikstrom(Vo/STORMWIND etc)が参加しています。

【音源紹介】
・Why Did I...