NICKELBACK「DARK HORSE」(2008)

  • 2011/11/15(火) 00:00:00

DARK HORSE
【No.310】
★★★★(2009)

これまでに全世界のアルバム総売上で約2,700万枚という驚異的な数字を記録しているカナダのモンスターロックバンドNICKELBACKの6thアルバム。このバンドは一般的にヘヴィロック、ポストグランジと分類されているようですが、僕がこのバンドの中で唯一聴いたことのある4th「THE LONG ROAD」はやや単調で耳に残るメロディが少ないように思えて聴き込むには至りませんでした。しかし本作では大きく印象が異なっていて、個人的には「高品質な正統派ハードロック」と呼びたくなる1枚となっています。ここまで聴きやすくなった変化についてはDEF LEPPARDの代表作「HYSTERIA」(1987)などを手掛けた有名プロデューサーでヒット請負人とも言われるMutt Langeの影響なのかもしれません。NICKELBACKの場合、これまでも好調なセールスを記録していましたが、本作で更にスケールが大きくなったようにも感じます。

本作は何と言っても楽曲が素晴らしいということに尽きますね。アルバムの掴みとして申し分ないハードロック①Something In Your Mouth、ノリのいいリズムにエネルギッシュなサビと「ヘイ!」の掛け声が乗る②Burn It To The Groundでガツンとかましておいて、ポップなメロディが絶大なインパクトを残すシングルにして名曲の③Gotta Be Somebody、そして男の哀愁を感じさせるバラード④I'd Come For Youと来た時点で名盤だと直感しました。中盤をタイトに引き締める⑤Next Go Round、⑥Just To Get Highといったハードチューンを経て、作品後半に配された楽曲についても分厚いコーラスが印象的なバラード⑦Never Gonna Be Alone、本作のロックソングの中でも一番好きな⑨S.E.X.、リラックスムードを醸し出しながら爽やかに作品を締めくくる⑪This Afternoonなど、バラエティ豊かなアルバム構成と見事な曲順で一気に聴かせてくれます。

このアルバムを聴くまでNICKELBACKがこんなに豊潤なメロディを書けるバンドだとは知りませんでした。このサウンドが売れるのであればスイスのGOTTHARDなども世界的にブレイクしても不思議ではないと思うし、個人的には同郷カナダ出身で残念ながら2008年に解散してしまったHAREM SCAREMを思い出しました。⑦における高音域を張り上げても野太さはそのままなChad Kroeger(Vo)の歌声はHarry Hess(Vo/HAREM SCAREM)を彷彿とさせるだけでなく、メロディの運び方、コーラスの乗せ方に至るまでHAREM SCAREMらしさが感じられて、後期HAREM SCAREMが到達できなかった高みにあるのが本作なのではないかなんて思えてくるほど。末永く愛聴できそうなメロディック・ロックアルバムですね。

【音源紹介】
・Gotta Be Somebody

【CD購入録】NICKELBACK「DARK HORSE」(2008)

  • 2009/05/07(木) 08:35:55

【CD購入録】
DARK HORSE
NICKELBACK「DARK HORSE」(2008)

カナダ出身のロックバンドNICKELBACKの6thアルバムを買いました。実はこのバンドは以前に「THE LONG ROAD」というアルバムを聴いたことがあって、僕にはちょっと合わないかなぁと思っていました。ところが相互リンクさせていただいてるブログ様でも結構好評だったので聴いてみることに。これは僕の予想を上回る充実作ですね。ザクザクしたリフから始まるロックソング①Something In Your Mouthからリラックスムード漂う⑪This Afternoonまで一気に聴けてしまいます。中でも大ヒットシングル③Gotta Be Somebody、一瞬HAREM SCAREMかと思えるコーラスが耳に残るバラード⑦Never Gonna Be Aloneと個人的ハイライトの⑨S.E.Xが気に入ってます。アルバム構成、曲順ともによく練られているし、下手にボーナストラックをいれることなく本編11曲のみというのも好印象。これは昨年に聴いてたらトップ10に食い込んでたかもしれませんね。