【CD購入録】CAIN'S OFFERING「STORMCROW」(2015)

  • 2015/04/30(木) 00:00:00

【CD購入録】
STORMCROW.jpg
CAIN'S OFFERING「STORMCROW」(2015)

Jani Liimatainen(G/ex-SONATA ARCTICA)Timo Kotipelto(Vo/STRATOVARIUS)を中心としたメロディック・パワーメタルバンド(プロジェクト?)CAIN'S OFFERINGの2作目を買いました。前作「GATHER THE FAITHFUL」(2009)以降CAIN'S OFFERINGとしての動きはあまり伝わってきませんでしたが、2012年にKOTIPELTO & LIIMATAINEN名義でアコースティック作品「BLACKOUSTIC」を発表するなど2人の関係は良さそうだったこともありCAIN'S OFFERINGの新作を気長に待っていたので、こうしてニューアルバムを届けてくれたことが嬉しいですね。しかもキーボードにはJens Johansson(Key/STRATOVARIUS)を迎えるという強力布陣。いざ聴いてみるとメンバーの顔ぶれから期待するサウンドを裏切らない内容となっています。北欧の伝説的キーボード奏者Jensを迎えたこともあってJaniのギターが目立つ場面は前作同様あまりなくコンポーザーに徹していますね。今のところキラーチューンと呼べるものはなさそうですが良曲揃いだし、先行でリリックビデオが公開されていた④I Will Build You A Romeの爽やかなメロディが特に気に入っています(バラード⑤Too Tired To Runのエンディングメロディは「蛍の光」?)。デビュー作との違いを挙げるとすれば、今回はよりドラマティックなアレンジが目立つという点でしょうか。KotipeltoのメインバンドSTRATOVARIUSもニューアルバム「ETERNAL」を8月に出すようなので、そちらも楽しみです。

CAIN'S OFFERING「GATHER THE FAITHFUL」(2009)

  • 2011/11/06(日) 00:00:00

GATHER THE FAITHFUL
【No.309】
★★★(2009)

SONATA ARCTICAが衝撃的なデビューを飾った頃からのギタリストとして活躍してきたものの、兵役問題の関係で5th「UNIA」(2007)を最後にバンドを脱退したJani Liimatainen(G)が新たに結成した新バンド(プロジェクト)CAIN'S OFFERINGの1stアルバム。Jani以外のメンバーは彼の旧友であるJani Hurula(Ds)こそ知名度が低いものの、他に名を連ねるのはメロパワの王者STRATOVARIUSのフロントマンTimo Kotipelto(Vo)、SONATA ARCTICA時代の元同僚で2011年11月現在はTimo Tolkki(G/ex-STRATOVARIUS etc)の新バンドSYMFONIAに在籍している若手キーボードプレイヤーの注目株Mikko Harkin(Key)、メロデスバンドNORTHERJukka Koskinen(B)というフィンランドメタル界でも名前の通ったプレイヤーが参加しています。サウンドの方はSONATA ARCTICA、STRATOVARIUSの両バンドに近いスタイルでありつつ時折プログレメタル的な展開もあって、メロディックメタルファンの僕にとっては嬉しい音楽性ですね。

ギタリストJani主導のプロジェクトでありながらギターはそれほど前に出てくることもなく、本作の中核を形成しているのはKotipeltoのボーカルです。STRATOVARIUSの作品では少し不安定な彼のハイトーンに危なっかしさを感じることもありましたが本作ではそんな場面が激減していて、これまでは彼の裏返りそうなハイトーンを聴くと「高音域を無理して歌っている」と感じたのに対し、本作では「感情を込めて歌った結果としてそうなっている」という風に不思議とポジティブに受け止めることができますね。Kotipeltoの大ファンを自認するJaniが書く楽曲は本家以上にKotipeltoの声の旨味を引き出しているのではないかと思えるほどです。きっとKotipeltoの歌声で一番美味しい部分を熟知しているんでしょうね。そしてJaniのギタープレイに関しては「フォア・ザ・バンド」の精神で本作に臨んでいるからなのか伴奏に徹している印象が強く、ギターソロと呼べそうなパートは⑨Stolen Waterくらいなので楽曲における存在感はMikkoのキーボードの方が大きいです。

個々の楽曲を見てみるとCAIN'S OFFERINGの音楽性を端的に表現したアップテンポのオープニングチューン①My Queen Of Winter、ドラマティックな展開美が素晴らしいミドル③Oceans Of Regret、クラシカルな速弾きフレーズも飛び出す待望の疾走曲⑥Dawn Of Solaceなどが特にお気に入りです。いわゆる疾走系の曲はそれほど多くなく聴かせるタイプが主流なのですがサビだけでなく、そこに至るまでの流れにおいても僕を惹きつけるボーカルメロディがあるというのがこのバンドの強みですね。STRATOVARIUSが本作と同年に発表した復活作「POLARIS」同様、日本盤ボーナス⑩Tale Untoldを本編の後に収録するのではなくエンディングをピアノバラード⑪Elegantly Brokenで美しく締めてくれるアルバム構成も◎。聞き流してしまいそうな楽曲もなく、Kotipeltoもベストと思えるパフォーマンスを披露してくれているので個人的には「POLARIS」以上のお気に入り盤となっています。Kotipeltoを筆頭に、ほとんどのメンバーが掛け持ち状態であるため正式バンドとして活動するためのラインナップをどう整えるのか気になりますが、次の作品にも期待したいですね。

【音源紹介】
・Dawn Of Solace

【CD購入録】CAIN'S OFFERING「GATHER THE FAITHFUL」(2009)

  • 2009/09/29(火) 00:00:00

【CD購入録】
GATHER THE FAITHFUL
CAIN'S OFFERING「GATHER THE FAITHFUL」(2009)

デビュー作「ECLIPTICA」~5th「UNIA」までSONATA ARCTICAのギタリストとして活躍してきたJani Liimatainen(G)がSONATA ARCTICA脱退後に結成した新バンド(プロジェクト)CAIN’S OFFERINGの1stアルバムを買いました。Jani以外のメンバーはTimo Kotipelto(Vo/STRATOVARIUS)、Mikko Harkin(Key/ex-SONATA ARCTICA)、Jukka Koskinen(B/NORTHER)といったフィンランドメタル界でも名前の通ったプレイヤーに、Janiの旧友であるJani Hurula(Ds)というラインナップです。サウンドの方はSONATA ARCTICA、STRATOVARIUSの両バンドを連想させつつプログレメタル的な展開もあるという、メロディックメタルファンの僕にとっては嬉しい音楽性となっていますね。本作で最も僕を惹きつけたのがTimo Kotipeltoのボーカル。「こんなに魅力的なシンガーだったっけ?」というのが正直な感想です。STRATOVARIUSの作品では、やや不安定なハイトーンに危なっかしさを感じることもありましたが、本作ではそんな場面もほとんどなく彼の声の中でも一番美味しい部分が引き出されてますね。彼のソロバンドKOTIPELTOは聴いたことがありませんが、本作でのボーカルはTimo Kotipeltoのベストパフォーマンスではないでしょうか。楽曲的にはバンドの音楽性を端的に表したオープニングチューン①My Queen Of Winter、ドラマティックな展開美が素晴らしい③Oceans Of Regret、待ってましたの疾走曲⑥Dawn Of Solaceがお気に入りです。ギタリスト中心のバンドでありながら、魅力的な歌メロが満載の1枚ですね。