【CD購入録】TREAT「GHOST OF GRACELAND」(2016)

  • 2016/04/14(木) 00:00:00

【CD購入録】
GHOST OF GRACELAND
TREAT「GHOST OF GRACELAND」(2016)

6th「COUP DE GRACE」(2010)が「最後の一撃」という邦題通りラストアルバムになる予定だったTREATが解散宣言を撤回してリリースした7作目を買いました。前作はここ数年に聴いた全てのCDの中でもナンバーワンと呼べる超名盤だっただけに、本作にも並々ならぬ期待とそれに応えてくれるのかという不安が交錯していましたが「流石はTREAT」と思える仕上がりとなっています。ただし全体的にはジャケットやタイトル曲①Ghost Of Gracelandに象徴されるように、ダークで重厚な要素が強まっているように思います。現時点でのお気に入りはアルバム発表前から公開されていた⑤Endangered、⑥Infernoの2曲と一際キャッチーな⑧Nonstop Madnessですね。バラードの⑪Together AloneRobert Ernlund(Vo)を差し置いてギタリストのAnders Wikstromが歌っていると聞いて一抹の不安もありましたが、なかなかの歌声を披露してくれています。

TREAT「COUP DE GRACE」(2010)

  • 2011/01/18(火) 00:00:00

COUP DE GRACE
【No.274】
★★★★★(2010)
年間ベスト2010年第1位

後にYNGWIE MALMSTEENAT VANCE等でも活躍することになるMats Leven(Vo)を2代目シンガーとして迎えた5th「TREAT」(1992)を最後に解散していた80年代北欧メタルの代表的バンドTREATが、2006年にオリジナルシンガーRobert Ernlundを含めたラインナップで再結成してリリースしたベスト盤「WEAPONS OF CHOICE 1984-2006」(2006)に続いて発表したオリジナルアルバムとしては18年振りとなる作品にして通算6枚目。北欧の哀メロファンを自認していながら、TREATとは何故か縁がなく今回初めて聴いた僕ですが、これが予想以上に素晴らしい作品で驚きました。このバンドはかつて「ポストEUROPE」と称されていたようで、再結成後に音楽性を変えて賛否両論あるEUROPEに対してTREATの復活作は上記のベストアルバムの後に聴いても違和感のない80年代北欧メタルらしい1枚となっており、何と言っても楽曲が素晴らしいということに尽きます。日本盤ボーナス込みで15曲(うち1曲はイントロ)という長丁場ながら、どれもがシングルカットできそうな秀曲揃いで、このクオリティの高さはベスト盤リリース後の4年間、いや活動休止中の18年間をソングライティングに費やして選りすぐりの楽曲だけを収録したのでは?(実際そういうわけではないようですが)と思いたくなるほどハイレベルです。

本作の収録曲は「ここで盛り上がってほしい」というところでしっかりハイライトを作ってくれるその「痒い所に手が届くメロディ展開」が秀逸で、僕の琴線に触れまくりなんですよね。その代表例が④Papertiger⑤Roarで、この2曲のサビメロを初めて聴いた時は「やられたぁ」という感嘆のため息が自然と出ました。その他に大好きな楽曲を挙げると、序曲①Prelude:Coup De Graceに導かれて始まるメロディアスハードのお手本のようなアップテンポ②The War Is OverJOURNEYっぽいAORバラード⑥A Life To Die ForRudolf Schenker(G/SCORPIONS)も作曲に関わったスケールの大きい⑧Skies Of MongoliaTERRA NOVA風の爽快感が気持ちいいSteve Lee(Vo/GOTTHARD)との共作によるロックチューン⑪No Way Without You(派手に弾きまくるギターもグッド)、明るい中にどこか甘酸っぱい切なさ漂う⑫We Own The Night、冒頭のギターメロディで勝負ありの⑬All For Loveなどですね。楽曲の大半を手がけているAnders Wikstrom(G)はTREAT解散時もソングライターとして精力的に活動していて、スイスのハードロックバンドGOTTHARDなどに楽曲を提供しています。ちなみにAndersが作曲者としてクレジットされているGOTTHARDの楽曲としては「LIPSERVICE」(2005)収録のAll We Are、Lift U Up、The Other Side Of Meや「DOMINO EFFECT」(2007)収録のThe Oscar Goes To…などがあるようです。

そんな楽曲の素晴らしさもさることながらアップテンポ、哀愁のミドルからパワフルなナンバー、バラードまでバラエティ豊富だし、そのメロディを全盛期以上の安定感で歌い上げるRobert、ツボを押さえたプレイで各曲を盛り上げるギタリストAnders、LAST AUTUMN'S DREAMでもタッグを組むリズム隊Nalley Pahlsson(B)Jamie Borger(Ds)も文句なしですね。80年代的な懐かしさだけでなく⑩I'm Not Runnin'などでは現代風のヘヴィネスも適度に盛り込むことで、甘くなり過ぎていないサウンドプロダクションも高ポイント。僕にとって本作がTREAT初体験盤ということもあってインパクトが大きいからかもしれませんが、この「COUP DE GRACE」はベストアルバムを超えているのではないかと思えてくるほどです。ここ10年間で聴いた全てのメロディックロック作品の中でも3本の指に入る大傑作!

【音源紹介】
・Roar

【CD購入録】TREAT「WEAPONS OF CHOICE 1984-2006」(2006)

  • 2011/01/15(土) 00:00:00

【CD購入録】
WEAPONS OF CHOICE 1984-2006
TREAT「WEAPONS OF CHOICE 1984-2006」(2006)

オリジナルアルバムとしては18年振りとなる6th「COUP DE GRACE」(2010)のあまりの素晴らしさに感銘を受け、過去の作品群も聴きたいと思っていたスウェーデンのメロディックロックバンドTREATのベスト盤を買いました。セルフタイトル作5th「TREAT」(1992)を最後に解散していたバンドが再結成してリリースしたのが本作のようで新曲2曲、未発表曲1曲を含む全19曲というボリュームです。

【トラックリストと収録アルバム】
01. Rev It Up(2nd「THE PLEASURE PRINCIPLE」)
02. I Burn For You(新曲)
03. World Of Promises(3rd「DREAMHUNTER」)
04. Conspiracy(4th「ORGANIZED CRIME」)
05. Ride Me High(2nd「THE PLEASURE PRINCIPLE」)
06. Mr. Heartache(4th「ORGANIZED CRIME」)
07. We Are One(1st「SCRATCH AND BITE」)
08. Sole Survivor(3rd「DREAMHUNTER」)
09. Go!(新曲)
10. Ready For The Taking(4th「ORGANIZED CRIME」)
11. Changes(1st「SCRATCH AND BITE」)
12. Get You On The Run(4th「ORGANIZED CRIME」)
13. Strike Without A Warning(2nd「THE PLEASURE PRINCIPLE」)
14. Too Wild(1st「SCRATCH AND BITE」)
15. Outlaw(3rd「DREAMHUNTER」)
16. You're The One I Want(3rd「DREAMHUNTER」)
17. Learn To Fly(5th「TREAT」)
18. Still In Heaven(未発表曲)
19. Party All Over(4th「ORGANIZED CRIME」)

流石、80年代北欧メタル史にその名を刻んだバンドだけあってキャッチーな中にも哀愁を感じさせる楽曲が次から次へと登場しますね。5th以前の作品を聴いたことがないので詳しいことはわかりませんが初心者の僕でも曲名は見かけたことがある③(IN FLAMESがカバーしてましたよね)や⑫なども収録されているし、問題作という噂も耳にする「TREAT」からは1曲だけですが5枚全てから選曲しているようなので手堅いベストと言えるのかな。また特筆すべきは②、⑨という新曲の素晴らしさで、他の曲と比べて遜色ないばかりか②は本作のベストチューン候補です。たまに顔を出すグルーヴィーな曲調が個人的には苦手だったりしますが、長く楽しめそうな1枚だと思います。

【CD購入録】TREAT「COUP DE GRACE」(2010)

  • 2010/06/18(金) 00:00:00

【CD購入録】
COUP DE GRACE
TREAT「COUP DE GRACE」(2010)

かつては「ポストEUROPE」と称され、80年代北欧メタルを代表するバンドだった(らしい)TREATに一時期脱退していたオリジナルシンガーRobert Ernlundが復帰して放つ18年振りの新作で通算6枚目となるアルバムを買いました。北欧の哀メロファンを自認していながら、このバンドとは何故か縁がなく今回初めて聴いた僕ですが、これが予想以上に素晴らしい作品で驚きました。どの曲もサビメロが秀逸で、ここで盛り上がってほしいというところでしっかりハイライトを作っ てくれるその痒い所に手が届くメロディ展開が僕の琴線に触れまくりなんですよね。ボーナストラック込みで15曲もありながら、ほとんどの曲が一度聴いただけで口ずさめそうなほどです。本作を聴いていると、TREATの過去作品もチェックしたくなってきますね。