DANGER DANGER「REVOLVE」(2009)

  • 2010/01/19(火) 00:00:00

REVOLVE.jpg
【No.213】
★★★★(2009)
年間ベスト2009年第7位

BON JOVIに続け」とばかりに初期BON JOVI路線のセルフタイトル作「DANGER DANGER」(1989)でデビューし、そのキャッチーで溌剌としたハードポップサウンドが人気だったアメリカン・ハードロックバンドDANGER DANGERの7thアルバム。勢いに乗ってビッグネームへと成り上がっていくのかと思いきや、デビュー当時のシンガーTed Poley(Vo)の解雇劇が訴訟問題に発展したり、3rdアルバムがお蔵入りになったり(後にリリースされますが)、一時期グランジ色が強くなったりしていたようなので僕は2nd「SCREW IT!」までしか聴いておらず、正直なところ過去のバンドという印象すらありました。ところが本作で聴けるのは、デビュー作を連想させる瑞々しいハードポップとバンド初期以上の哀愁味ある旋律を融合させた極上のメロディアス・ハードロックです。

威勢良くハジける曲調の中で「HEY!」というコーラスが力強く響く①That's What I'm Talkin' Aboutはオープニングに最適だし、程よい疾走感と哀メロが心地よい②Ghost Of Loveへと至る流れで掴みはバッチリ。そして本作最大の聴きどころはアルバム中盤に訪れます。強力なフックを持つサビメロが絶品の爽快チューン④Hearts On The Highway、アコギ主体でしみじみ聴かせるバラード⑤Fugitive、曲全体から発散されるポジティブなメロディが元気を与えてくれる⑥Keep On Keepin' On、感情を内に秘めたかのような歌い出しで始まり、開放感あるサビで視界がパッと明るくなる展開にソングライティングの妙を感じる⑦Rocket To Your Heartと続く4連発は素晴らしいの一言です。アルバム後半にもビッグなコーラスが印象的なミドル⑧F.U.$、哀感たっぷりのバラード⑩Never Give Upなど佳曲はありますが、中盤のインパクトが大きくて尻すぼみに思えてしまうほどです。ちなみに本作は初期2作品で歌っていたTedが10数年振りにバンド復帰したアルバムでもあるのですが、僕は後任のPaul Laine(Vo)時代を知らないので比較できないしTedも抜群に上手いタイプではないと思うので、この点については感慨深くなかったりします。ただTedのボーカルがバンドの曲に合っているのは間違いなさそうですね。

そして忘れてはならないのが、他のメンバーとひとまわり近い年の差がある若きスウェーデン人ギタリストRob Marcelloの存在でしょう。自身のプロジェクトMARCELLO-VESTRYに比べてギターの量は控えめですが、短いソロの中に溢れんばかりのセンスと印象的なメロディを封じ込めた彼のギタープレイも今のDANGER DANGERの大きな魅力ですね。また本作にはPaul Laineら元メンバーや、バンドの中心人物Bruno Ravel(B)WESTWORLDで活動を共にしたTony Harnell(Vo/STARBREAKER、ex-TNT)、Robの相棒Frank Vestry(Vo/ MARCELLO-VESTRY)などがゲスト参加していて今のバンドメンバーだけでなく、このバンドに関わってきたプレイヤーのサポートを得て完成したアルバムのように思えて、聴いているこちらが嬉しくなります。平坦な道を歩んできたバンドではないだけに、本作がきっかけとなってブレイクして欲しいと願わずにいられません。バンド結成から苦節20年、Bruno Ravelの信念が結実した力作ですね。

【音源紹介】
・Keep On Keepin' On


【CD購入録】DANGER DANGER「REVOLVE」(2009)

  • 2009/11/15(日) 00:00:00

【CD購入録】
REVOLVE.jpg
DANGER DANGER「REVOLVE」(2009)

Ted Poley(Vo)が久し振りに復帰したDANGER DANGERの7作目を買いました。僕は大学時代に友人からこのバンドの1st「DANGER DANGER」を薦められて気に入ったので2nd「SCREW IT!」までは聴いていたものの、グランジ寄りになったと言われる3作目以降は知らないのでTedの復帰にも感ずるところはあまりなかったりするのですが、本作はアメリカン・メロディックロックの好盤だと思います。とにかく爽やかで明るいメロディが元気を与えてくれるし、仄かに漂う哀愁もグッド。初期2作品しか知らない僕もすんなり本作に入っていくことができました。佳曲揃いアルバムの中でも⑥Keep On Keepin' Onは本当に気持ちいいポップチューンで気に入っています。新加入のギタリストRob Marcelloも自身のプロジェクトMARCELLO-VESTRYほど弾きまくってはいませんが良い仕事してますね。