【CD購入録】STEEL PANTHER「LOWER THE BAR」(2017)

  • 2017/04/16(日) 00:00:00

【CD購入録】
LOWER THE BAR
STEEL PANTHER「LOWER THE BAR」(2017)

2年ほど前からニューアルバムに関する情報を耳にしていたような気がするSTEEL PANTHERの4作目(邦題「鋼鉄酒場!」)を買いました。Stix Zadinia(Ds)のアルコール依存症のリハビリ等で予定が遅れてしまったそうですがStixは本作にもメンバーとして名を連ねています。STEEL PANTHERは元々トリビュートバンドだったこともあって当初は80年代の有名バンドからフレーズを大胆に借用していたので短命のコミックバンドになってしまうような気がしていました。ところが3rd「ALL YOU CAN EAT」(2014)辺りから、露骨なオマージュの登場頻度は減りオリジナルバンドになってきたように思います(僕がオマージュに気づいていないだけかもしれませんが)。今回も前作の延長線上にある高品質な1枚であることは事実ながら、印象に残るメロディはこれまでで一番少ないかもしれません…。現時点で好きな曲はバンド初のライヴ盤「LIVE FROM LEXXI'S MOM'S GARAGE」(2016)にも先行収録されていた大らかなバラード④That's When You Came Inですね。

【CD購入録】STEEL PANTHER「ALL YOU CAN EAT」(2014)

  • 2014/04/14(月) 00:00:00

【CD購入録】
ALL YOU CAN EAT
STEEL PANTHER「ALL YOU CAN EAT」(2014)

下ネタ全開の歌詞を高品質なHR/HMサウンドに乗せてリスナーにお届けする(笑)STEEL PANTHERの3作目(邦題「鋼鉄の宴!」)を買いました。過去2作品がどちらも当ブログの年間ベストアルバムにランクインする充実の出来だったので今回も期待していましたが、それを裏切らない仕上がりとなっています。前作「BALLS OUT」(2011)がそうだったようにインパクト面ではデビュー作に一歩譲るものの、ボーナストラックを含めた全13曲いずれも安心して聴けるナンバーが並びます。鋭いギターワークがカッコいいオープニング①Pussywhippedはメタリックな曲調ですが、それ以外はバンドの代名詞でもある「Party」という単語を盛り込んだ②Party Like Tomorrow Is The End Of The Worldに象徴される楽しげなムードを持った曲が多いように思います。ハードチューンあり、バラードありの楽曲群で歌われている内容は今回もキョーレツなものばかりで、中でも④Bukkake Tears(なぜかカタカナ表記はブカッケ・ティアーズ)は爽やかな曲調と歌詞のギャップが凄すぎ。僕が買った初回限定盤に付属しているDVDは帯タタキによると下品な字幕つきらしいので、家族がいない時にコッソリ見ようと思います(苦笑)。


STEEL PANTHER「BALLS OUT」(2011)

  • 2013/05/02(木) 00:00:00

BALLS OUT
【No.374】
★★★★(2011)
年間ベスト2011年第7位

実は結構なキャリアを持つアーティスト達がド派手なコスチュームに身を包んだニューバンドとして活動し、ツボを押さえた高品質なメロディックHR/HMを連発するという方向性に「ノルウェーのWIG WAMへのアメリカからの返答」という表現もされたSTEEL PANTHERの2ndアルバム(邦題「鋼鉄の玉!」。BON JOVIを始めとする80年代の人気バンドのオマージュを随所に散りばめたデビューアルバム「FEEL THE STEEL」(2009)の作風は確信犯的なパクリと揶揄されかねないものだったし、意味が自然と理解できていたら音楽に集中できないであろうほどに下品極まりない歌詞(初めて自分の英語力のなさに感謝しました/苦笑)が話題になっていたこともあり、単発のイロモノバンドかと思っていましたがそんなことはありませんでした。本作では放送禁止用語が飛び交う歌詞はそのままに前作ほど露骨なパクリやDeath To All But Metalのような骨太メタルチューンは影を潜め、爽快感や親しみやすさが強調されていますね。

おバカな語り①In The Futureに続いて勢いに溢れた②Supersonic Sex Machineを叩きつけておいて、爽やかな曲調にタイガー・ウッズの「あの騒動」に纏わる歌詞が乗る③Just Like Tiger Woodsの時点で音楽的にも話題面でも掴みは十分。ただし本作の真価はChad Kroeger(Vo/NICKELBACK)が作曲のみならずボーカルでもゲスト参加してオットコマエな歌声を響かせ、Nuno Bettencourt(G/EXTREME)も客演しているアップテンポ⑥It Won't Suck Itself以降のアルバム中盤~後半ですね。一度聴いたら耳から離れないキャッチーなメロディを持ったポップメタル⑦Tomorrow Night、静かな歌い出しからサビまでの盛り上げ方が秀逸な大陸系バラード⑧Why Can't You Trust Me、「ジー!オー!エル!ディー!ディアイジィジ、アイエヌジ!ダブリュゥ、エイチォ、アー!イィ♪」と曲名のスペルを熱く歌い上げるパートがカッコいい⑩Gold Digging Whore、楽しげなコーラスで「I Like Drugs!」と叫んでしまう辺りがこのバンドらしい⑪I Like Drugs、仄かに漂う哀愁がアクセントとなっているハードロック⑫Critter、早口で歌うサビのリズムが気持ちよくて自然と体が揺れてくるタテノリチューン⑬Let Me Cum In、ピアノ主体のバラードでエンディングの「ウィニウィニウィニウィニ ウィニウィニウィ~ニ ラ~イ♪」というコーラスがCULTURE CLUBKarma Chameleon(邦題「カーマ は気まぐれ」)を思い出させる⑭Weenie Rideなど好きな楽曲を挙げ出すとキリがありません。そんなアルバム本編は勿論、2曲のボーナストラックも含めてフックのあるメロディが目白押しです。

前作発表後も精力的にライブをやりながら質、量ともにこれだけの楽曲を揃えることができたのはベテランの域にあるメンバー揃いだからこそでしょうね。各曲のインパクトでいえばデビュー作に軍配が上がるかもしれませんが、アルバムを聴き終えた時点での満足度では本作も負けていません。STEEL PANTHERのメロディやアレンジは決して目新しいものではないもののHR/HMを聴くようになって20年近くになる僕のツボを的確に突き、「こう展開してくれたら嬉しいな」という期待にきっちり応えるものばかりなので何度も聴きたくなるんですよね。そんな痒いところに手の届く楽曲を生み出してくれるSTEEL PANTHERはすっかり僕のお気に入りバンドとなりました。WIG WAMは4th「WALL STREET」(2012)でやや失速してしまった感がありますが、このSTEEL PANTHERにはこのまま突っ走ってもらいたいですね。ちなみに彼等はももいろクローバーZの参戦が発表され物議を醸しているOZZFEST 2013 JAPANのために来日、その後5月22日に3rdアルバムを発表予定です。

【音源紹介】
・It Won't Suck Itself

【CD購入録】STEEL PANTHER「BALLS OUT」(2011)

  • 2011/12/24(土) 00:00:00

【CD購入録】
BALLS OUT
STEEL PANTHER「BALLS OUT」(2011)

80年代の有名HR/HMバンドのサウンドを大胆かつ確信犯的に取り入れた音楽性と派手なルックス、お下劣な歌詞が話題となったSTEEL PANTHERの2作目(邦題「鋼鉄の玉!」)を買いました。デビュー作「FEEL THE STEEL」(2009)はパクリ(?)も含めて楽しませるネタバンド的な方向性だったので「そもそも2枚目があるのかな?」とも思っていましたが、こうして届けられた2ndアルバムは前作ほど露骨な借用は抑えつつも実にこのバンドらしい作品になっていると思います。今回のオマージュで印象的だったのは本編ラスト⑭Weenie Rideエンディングの「ウィニウィニウィニウィニ ウィニウィニウィ~ニ ラ~イ♪」というコーラスがCULTURE CLUBKarma Chameleon(「カーマは気まぐれ」)のサビにそっくりだった点でしょうか。どの曲も聴いていて一緒に歌いたくなるキャッチーなメロディが配されていて、演奏と歌の両方が安定感抜群なので安心して聴くことができますね。ただ個人的には親しみやすいメロディと「ソレしか頭にないのか」ってほどの下ネタ全開な歌詞がクセモノで、好きな歌は口ずさみたいのにSTEEL PANTHERの場合はそれが憚られるので鼻歌止まりになってしまうのが残念です(苦笑)。かといって、こういう歌詞もバンドの個性のひとつなので歌詞が普通だったらSTEEL PANTHERらしさが失われてしまうわけなんですが…。総合的にはデビュー作が決してマグレではなかったことを証明するには十分の好盤だと思います。

STEEL PANTHER「FEEL THE STEEL」(2009)

  • 2010/01/12(火) 00:00:00

FEEL THE STEEL
【No.211】
★★★★(2009)
年間ベスト2009年第4位

かつてはMETAL SHOPMETAL SKOOLという名前で有名クラブを中心に活動していた80年代HR/HMのトリビュートバンドがレコード契約を勝ち取り、名義をSTEEL PANTHERに変えて放つ1stアルバム。奇抜なルックスで下品極まりない歌詞を歌っているのでイロモノ系かと思いましたが、各メンバーはミュージシャンとしてなかなかのキャリアを持つ手練揃いのようで、予想以上に楽曲と演奏の両方がしっかりしている印象です。中でも下ネタ全開の歌詞を表情豊かに歌い上げるシンガーMichael Starr(本名Ralph Saens)の素晴らしい歌唱力、Rob Halford(Vo/JUDAS PRIEST)がバンド脱退時に結成したFIGHTのギタリストでもあったSatchel(本名Russ Parrish)のギタープレイはバンドの大きな魅力ですね。

音楽性はBON JOVI、DEF LEPPARD、EXTREME、NIGHT RANGER、SCORPIONS、WHITESNAKE、Y&T、YNGWIE MALMSTEEN、VAN HALENなどなど80年代HR/HMバンドからの影響を隠すことなく楽曲に活かしまくったスタイルで、BURRN!誌ではそれを「フリカケ成分」と表現しています。ただ、僕はフリカケ成分の原材料となっている80年代のバンド/楽曲を詳しく知らないので本作は高品質メロディックHR/HM作品として楽しめました。そんな僕でも思わず吹き出してしまったのがBON JOVI丸出しの⑦Party All Day「夜明けのヘイ!ヘイ!ヘイ」です。イントロのキーボードと邦題はRunaway、その後に続く短いセリフとトーキングモジュレーターのパートのみならず歌い出しからビッグなサビコーラス、ギターソロに至るまでLivin' On A Prayerしているこの曲はインパクト絶大。STEEL PANTHERのフリカケ成分となっているバンドに詳しい方なら「ここはあの曲だな」という楽しみ方もできるんでしょうね。そんな「パクリ」と叩かれ兼ねない要素を持ちながら、バンドがそれを堂々と認め徹底的にやり切ることで自らの持ち味にまでしているのがステキです。

楽曲的には売れっ子アーティストを実名で貶し「メタル以外に死を!」と叫ぶ歌詞が勢いある曲調に乗る①Death To All But Metal「メタル魂」、歌詞のテーマが日本の女性ということでイントロには琴の音色が登場し、ギターソロはYNGWIEしている哀愁メタル②Asian Hooker「快楽人生」、アコースティカルで和やかなムードで始まるパワーバラード③Community Property「大好きなお前」、本作の中で最もメタル度の高い④Eye Of A Panther「狙い撃ち!」と続くアルバム序盤が特に強力ですね。どの曲もキャッチーなサビの歌詞に曲タイトルを含んでいるため即効性が高いのもポイント。今後もフリカケ成分や下品な歌詞といったオチャラケ要素を保ちながら良質な作品を出し続けることができるのか心配ではありますが、とにかく今は本作を楽しみたいですね。

【音源紹介】
・Party All Day

【CD購入録】STEEL PANTHER「FEEL THE STEEL」(2009)

  • 2009/10/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
FEEL THE STEEL
STEEL PANTHER「FEEL THE STEEL」(2009)

80年代HR/HMバンドからの影響を隠すことなく楽曲に活かしまくった(パクリともいう?)音楽スタイル、ド派手なルックス、お下劣な歌詞などがBURRN!誌やネット上で話題となり8月に単独公演、10月にはLOUD PARK 09と今年だけで2度の来日を果たしたSTEEL PANTHERの1stアルバムを買いました。最初にこのバンドを見たときはイロモノ系かと思いましたが、各メンバーはミュージシャンとしてなかなかのキャリアを持つ手練揃いのようで、予想以上に楽曲と演奏の両方がしっかりしている印象です。特に下ネタ全開の歌詞を表情豊かに歌い上げるシンガーMichael Starr(本名Ralph Saens)の素晴らしい歌唱力、Rob Halford(Vo/JUDAS PRIEST)がバンド脱退時に結成したFIGHTのギタリストでもあったSatchel(本名Russ Parrish)のギタープレイはバンドの大きな魅力ですね。楽曲は「あのバンドに似てるね」レベルからモロパクリなものまであるようだけれど、80年代HR/HMをリアルタイムで体験していない僕は素直に楽しめました。流石に⑦Party All DayBON JOVIっぷりには笑ってしまいましたが…。それにしても、このバンドの歌詞は良くも悪くもキョーレツですね。もしこの内容を母国語で歌われていたらドン引きしてたかも。英語の歌詞を聴いただけではその意味がわからない自分の英語力の低さに感謝しました(苦笑)。