MEGADETH「ENDGAME」(2009)

  • 2009/12/22(火) 00:00:00

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【No.209】
★★★★★(2009)
年間ベスト2009年第1位

Dave Mustine(Vo、G)指揮の下、従来のスラッシュメタルにテクニカルなインストパートと複雑に練られた曲展開を盛り込んだ「インテレクチュアル・スラッシュメタルサウンド」で80年代後半~90年代中盤にかけてメタルシーンに大きな衝撃を与えたMEGADETHでしたが、黄金期を支えたMarty Friedman(G)の脱退やDaveが腕を故障してしまったことが原因で2002年に解散。2004年にDaveがセッションメンバーを迎えて製作した「THE SYSTEM HASFAILED」でMEGADETH名義を復活させてからの3作目、通算12枚目にあたるのが本作です。僕が聴いたことのあるMEGADETHの作品は代表作の誉れ高い4th「RUST IN PEACE」(1990)と、Marty在籍時MEGADETHの後期を象徴するメロディアス路線だった7th「CRYPTIC WRITINGS」(1997)のみですが、この「ENDGAME」はその両者の美味しいところをギュッと凝縮したかのような傑作となっています。

激烈メタルサウンドの中で乱舞するDaveと新加入ギタリストChris Broderickの凄まじいギターワークをメインに、時折顔を覗かせるメロディアスなフレーズが堪らなくカッコいいですね。いきなり火花散るギターバトルが繰り広げられるインスト①Dialectic Chaosから曲間なく繋がるスピードチューン②This Day We Fight!は要所でギターソロが炸裂する名曲だし、ヘヴィなリフのバックで流れる無線通信によるやりとりのSEが緊張感を煽るミッドテンポ③44 Minutes、魅惑のギターリフをザクザク刻みながら突っ走る④1,320という怒涛の流れは圧巻の一言。その後も佳曲揃いの本作にあって一際輝いているのが⑨Head Crusherですね。本作唯一のバラードタイプ⑧The Hardest Part Of Letting Go... Sealed With A Kissの静かな余韻を破壊しながら切り込んでくる⑨のイントロを初めて聴いた時は背筋が震えました。

とにかく素晴らしいギターワークが満載の本作において、触れておかなければならないのが新ギタリストChris Broderickの存在。恥ずかしながら本作を聴くまで彼のことを知らなかったのですが元NEVERMOREという肩書きはダテではなく、切れ味の鋭さと抜群のテクニックを兼ね備えたギタリストのようですね。またプロデューサーにはARCH ENEMY「DOOMSDAY MACHINE」、NEVERMORE「THIS GODLESS ENDEAVOR」を手がけたことでも知られるAndy Sneapを迎えていて、Andyの冷徹な音作りとMEGADETHによるガチガチのメタルサウンドが見事にマッチしています。MEGADETHビギナーの僕が言うのも何ですが、このアルバムを「原点回帰作」とする声が多いのも納得です。個人的に「RUST IN PEACE」でネックになっていると感じたDaveの歌唱力が向上しているのも好印象。裏ジャケで誇らしげにギターを高く掲げるDaveの気迫と自信がヒシヒシと伝わってくる痛快なヘヴィメタルアルバムですね。

【音源紹介】
・Head Crusher

【CD購入録】MEGADETH「ENDGAME」(2009)

  • 2009/10/16(金) 00:00:00

【CD購入録】
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MEGADETH「ENDGAME」(2009)

BURRN!誌やネット上で高い評価を受けているMEGADETHの最新作(12作目)を買いました。最初に告白しますが、僕はMEGADETHのファンというわけではなく、アルバムも4th「RUST IN PEACE」(1991)を持っているのと、7th「CRYPTIC WRTINGS」(1997)をレンタルで聴いたことがあるだけです。そんな僕が言うのも変ですが、本作はMEGADETHの名盤なのではないでしょうか。ギターバトルによるインスト①Dialectic Chaosからスラッシーな高速ナンバー②This Day We Fight!と来た時点で勝負ありという感じです。本編11曲の大半がスピードチューンで、中でも④1,320⑨Head Crusherは群を抜いてカッコいいですね。このバンドを表現する時によく使われる「インテレクチュアル・スラッシュ」がどんなものかよくわかっていない僕にとって、このアルバムは「痛快なまでのヘヴィメタル作品」という感じです。リリース当初は本作を買う予定はなかったのですが、危うく2009年屈指のメタルアルバムを聴き逃すところでした。先日のブログ記事のコメント欄でも本作を薦めて下さったメタラーまっちゅさん、ありがとうございました!