【CD購入録】SABER TIGER「BYSTANDER EFFECT」(2015)

  • 2017/07/27(木) 00:00:00

【CD購入録】
BYSTANDER EFFECT
SABER TIGER「BYSTANDER EFFECT」(2015)

下山 武徳(Vo)復帰後としては3枚目、SABER TIGERの結成35周年記念にあたる通算11作目を買いました。本作は「キャッチーで大合唱できること」をテーマにした1枚だそうで、たしかにここ最近のアルバムと比べるとわかりやすい作品になっているように思います。このバンドにはもう少しわかりやすいメロディが欲しいと感じていたので、この方向性は歓迎ですね。また今回はSABER TIGERとして久し振りに日本語詞による楽曲が収録されています。下山が日本語で歌うのを聴いているとSIXRIDEを思い出しますね。第一印象としては、やはり日本語詞のナンバーの方がスッと耳に入ってくるし、中でも8分近くあるバラード⑨An Endless Endは胸に迫ってきます。全体的に見ればキャッチーになったと言っても、それはあくまでSABER TIGERにしてはの話なので僕の嗜好からすればもっとメロディアスになってもらってもいいのですが、そうなるとSABER TIGERらしさが揺らいできそうなので難しいところですね…。

【CD購入録】SABER TIGER「MESSIAH COMPLEX」(2012)

  • 2012/10/18(木) 00:00:00

【CD購入録】
MESSIAH COMPLEX
SABER TIGER「MESSIAH COMPLEX」(2012)

木下 昭仁(G)率いる「北の凶獣」ことSABER TIGER下山 武徳(Vo)、田中 康治(G)を含む現ラインナップとなって放つ2作目(通算10枚目?)を買いました。聴き手の期待感を煽るイントロ①Engraveに導かれ「Raise our flag~♪」というGALNERYUSのようなシャウトで始まるタイトルトラック②Messiah ComplexからしてSABER TIGERらしいメタルサウンドが全開です。事前情報にあった通り、今回はこれまで以上に歌メロがキャッチーになったように感じますが、軟弱になったわけではなく硬派な正統派メタルで貫かれています。ちなみに特典DVDには下山が司会役となって他のメンバーに本作のことを聞くインタビューパート、5人のメンバーがドイツに赴きHELLOWEEN等との仕事でも知られるTommy Newtonと共に行ったミキシング/マスタリング作業の様子が収録されています(一番印象に残っているのは大病を患った木下御大が観光時に杖をついて歩いていることでしたが…)。個人的には同日発売のGALNERYUS「ANGEL OF SALVATION」の方が好みではあるものの、御大曰く「前作と2枚続けて聴いて欲しいアルバム」とのことなので、そういう聴き方もしてみたいと思います。

【CD購入録】SABER TIGER「DECISIVE」(2011)

  • 2011/08/04(木) 00:00:00

【CD購入録】
DECISIVE.jpg
SABER TIGER「DECISIVE」(2011)

バンド名とリンクする獰猛な野獣ジャケットが目を引くSABER TIGERの新作(オリジナルアルバムとしてはおそらく9作目)を買いました。今回は何といっても2010年1月にバンド復帰を果たした下山 武徳(Vo)のボーカルに注目していたのですが、その期待を裏切らない見事な熱唱を聴かせてくれます。そして、バンド唯一のオリジナルメンバーとしてSABER TIGERを牽引してきた御大 木下 昭仁(G)が大半を手掛ける攻撃的でヘヴィなメタルチューンと下山の歌声との相性も良く圧倒されますね。ちなみに本作の歌詞は下山ではなく音楽プロデューサー/作詞家の遠藤 フビトという人によるものだそうです(セルフライナーノーツはこちら)。なお本作には2011年2月に札幌で行われたライブの模様を納めたDVDが付属しています。Rise 2001~Vague Bless You、Misery、Light-Thunder-Lightといった僕の好きな楽曲を含め、80分以上というボリュームなのでこちらも見応えがあります。難を言えば、どこにもライブのトラックリストが記載されていないことでしょうか…。CD、DVD共にキャッチーでわかりやすいメロパワとは一味違うビターでストイックなヘヴィメタルがギッシリ詰まっています。バンドは本作での世界挑戦も視野に入れているようなので、このピュアなメタルサウンドで是非とも世界へ羽ばたいてもらいたいですね。

SABER TIGER「SABER TIGER」(2001)

  • 2009/04/13(月) 08:40:48

SABER TIGER
【No.125】
★★★★★(2001)
年間ベスト2001年第3位

日本産ヘヴィメタルバンドの重鎮SABER TIGERの6thアルバム。2000年に結成されたDOUBLE DEALERでの熱唱で一気に僕の中で注目度がアップした下山 武徳(Vo)が在籍しているということもあり、このアルバムで初めてSABER TIGERの作品に触れてみました。リーダーの木下 昭仁(G)が手がける楽曲はどれも緊迫感に満ちたヘヴィメタルで、その中に流れるメロディアスな旋律が胸に響いてきます。

過去の楽曲をリ・アレンジしたというギターインスト①Rise 2001のギターの余韻をかき消すように入ってくる、下山の咆哮で始まる②Vague Bless Youへ至る流れはゾクゾクするほどのカッコよさ。その後もメタルチューン2連発を挟み、慟哭のパワーバラード⑤Eternal Loop(Red)、キャッチーなコーラスワークが印象に残るミドルチューン⑥Because Of Tearsと続くアルバム前半の流れは文句のつけようがありません。そして、アルバム終盤の大きなハイライトとなる⑪Believe In Yourself、⑫Fading Crying Star(これは名曲!)という2曲の疾走曲からバラード⑬Eternal Loop(Blue)で締めくくるという見事なアルバム構成に脱帽です。

木下の骨太なギターと名手磯田 良雄(Ds)擁するリズム隊が叩き出すエネルギッシュなインストパートとガチンコ勝負する下山の熱いボーカルが一体となって迫ってくる音像は、バンド名通りの獰猛さがヒシヒシと伝わってきます。DOUBLE DEALER以上に徹頭徹尾ヘヴィメタルな作風のアルバムなので、下山の熱唱ボーカルはSABER TIGERの剛直なパワーメタルサウンドの方がしっくりくるように思えます。日本のメタルバンド作品として、いやワールドワイドで考えても最高峰に位置する1枚です。

【音源紹介】
・Eternal Loop(Red)

SABER TIGER「INVASION」(1992)

  • 2009/04/12(日) 15:32:26

INVASION
【No.124】
★★★(2008)

「北の狂獣」の異名を持つ北海道出身のヘヴィメタルバンドSABER TIGERが1992年に発表した1stフルレンスアルバム。実はこのバンド、本作発表前にも自主制作盤をいくつかリリースしたり、ライブ活動をしたりとバンドとしてのキャリアは10年に及ぶそうで本作の楽曲からは、ポッと出の新人には纏うことのできない音の深み、凄みが感じられます。僕は後に島 紀史(G/CONCERTO MOON)DOUBLE DEALERを結成する下山 武徳(Vo)在籍時のSABER TIGERしか知らなかったけど、リーダー木下 昭仁(G)とギターチームを組む田中 康治(G)、女性ボーカル久保田 陽子を擁するこの5人編成も強力ですね。

楽曲の基本線はメロディック・パワーメタルでありながらネオクラっぽさはなく、捻りの効いた太いリフや変拍子を取り入れた曲展開が非常に巧みで他のバンドとは違う独自性を生み出しています。下山のボーカルで過去の楽曲をリメイクした「PARAGRAPH 3」(1998)にも収録されていた①Storm In The Sand、このバンドにしてはストレートなメタリックチューン②Light-Thunder-Light、リズミカルな曲調の③Nasty Heartといったアルバム冒頭から、メロディをじっくり聴かせるバラード調の⑩Miseryまで一気に聴くことができます。そんな楽曲の良さに加えて、この5人編成ならではの木下と田中のツインリードが堪らなくカッコいいんですよね。このギターチームは日本のメタルバンドの中でも最高レベルではないかと。また田中は作曲面でも貢献度が高く、本作でも約半数の曲を手がけています。

シンガー久保田の歌声は女性らしい繊細さは希薄ながら、ややブルージー且つ力強いスタイルで女性ボーカル云々という次元を超えた凄みがあります。SABER TIGERというバンドが出すガッチリしたゴツイ音像に太刀打ちするには、そんじょそこらのハイトーンシンガーよりも久保田や下山のような熱唱タイプの方がしっくり来ますね。ちなみに歌詞は全曲日本語です。贅沢を言えば、アルバムの最初から最後まで剛直なヘヴィメタルのオンパレードなため通して聴くとやや疲れてしまうので、メロウな純然たるバラードが欲しかったということくらいかな。ちなみに本作は一時廃盤となっていましたが、2003年にデジタルリマスター盤として再発されていて、ボーナストラックとして⑪Nasty Heart(Live Version ’91 Sapporo)が収録されています。

【音源紹介】
Misery