JOEY TEMPEST「A PLACE TO CALL HOME」(1995)

  • 2009/03/13(金) 08:25:06

A PLACE TO CALL HOME
【No.109】
★★★★
年間ベスト1995年第5位

1995年当時、活動停止状態にあった北欧メタルの代表的バンドEUROPEのフロントマンJoey Tempest(Vo)初のソロアルバム。僕はEUROPE本体を聴く前に、本作を手にしたという変わり者なのですが、メタルを歌うJoeyのイメージが皆無だったこともあり予想以上に楽しむことができました。はっきりいって本作にメタルの要素はゼロで、抜群にメロディの良いカントリー風味のAORサウンドが詰まったアルバムとなっています。

このアルバムの中ではまだロック色の強い①We Come Alive、爽やかな空気を運んできてくれるポップロックチューン③A Place To Call Home⑩Always A Friend Of Mine、叙情味溢れるバラード⑤Elsewehere、スケール感のあるストリングスサウンドに包まれた⑫For My Countryといった曲が特に好きだし、それを歌い上げるJoeyの歌声がまた絶品です。EUROPEの時とは一味違う、程よく肩の力を抜いたJoeyの歌唱はこの方向性にはピッタリ。楽曲を盛り上げる女性コーラスも効果的に使われていて優れたボーカルアルバムだと思います。

かつての僚友であり、2009年現在EUROPEで再び活動を共にしているJohn Norum(G/ex-EUROPE)が参加した⑨Right To RespectはJohnの趣味が出たブルージーなナンバーで、アルバムのアクセントとなるだけでなく、いかにもJohnらしいタメのあるギタープレイが光っています。EUROPEにそれほど思い入れのない僕にとってはすんなり受け入れることができたアルバムだし、個人的な好みでいえばEUROPEのオリジナルアルバム以上に気に入っている作品でもあります。EUROPEファンよりもBON JOVITERRA NOVAといったメロディック・ロックファンの方が好意的に楽しめる1枚かもしれませんね。

【音源紹介】
・A Place To Call Home