【CD購入録】PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

  • 2017/08/13(日) 00:00:00

【CD購入録】
CLOSE TO THE SUN
PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)がメロディックロックを歌うプロジェクトPLACE VENDOMEの4作目を買いました。2005年の結成当初はAVANTASIAへのゲスト参加はあったもののHELLOWEEN脱退後にHR/HMから距離を置いていたMichael Kiskeが久々にアルバム1枚を通して歌うハードロックプロジェクトとして注目を集めていましたが、今やFRONTIERS RECORDSお抱えのライターが提供する楽曲群をKiskeが歌うためのプロジェクトという感じですね。本作もAlessandro Del Vecchio(Key)、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE)といったおなじみのソングライターからJani Liimatainen(G/CAIN'S OFFERING、ex-SONATA ARCTICA)、Simone Mularoni(G/DGM)といった新顔も含めた作曲陣に加えてギターソロではGus G.(FIREWIND)、Kai Hansen(GAMMA RAY、ex-HELLOWEEN)らが名を連ねる豪華なラインナップです。中身の方も期待を裏切らない上質のメロディックロック作品となっていて、過去のアルバムに比べるとややメタリックになっているように思います。これ!という決め手こそないもののFRONTIERS RECORDS作品だけあって手堅い仕上がりですね。現時点でのお気に入りはJani作の②Welcome To The Edgeでしょうか。余談ですが、PLACE VENDOMEがなければKiskeとKaiが在籍するバンドUNISONICの誕生や、彼等2人がHELLOWEENのツアーに帯同するPUMPKINS UNITEDツアーも実現しなかった可能性もあるのでPLACE VENDOMEは色んな意味で重要なプロジェクトだと感じる今日この頃です。

【CD購入録】PLACE VENDOME「THUNDER IN THE DISTANCE」(2013)

  • 2017/03/11(土) 00:00:00

【CD購入録】
THUNDER IN THE DISTANCE
PLACE VENDOME「THUNDER IN THE DISTANCE」(2013)

今年の2月に最新作4th「CLOSE TO THE SUN」をリリースしたPLACE VENDOMEの3作目を買いました。もともとFRONTIERS RECORDSの社長Serafino Pergino発案の「Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)が歌うAORプロジェクト」というアイデアから誕生したこともあって今回もレーベル所縁のソングライター達による良質の楽曲群をMichaelが朗々と歌い上げています。作曲の中核を担っているのはLIONVILLEなどで活動するAlessandro Del Vecchio(Key)で収録曲の約半数を手がけているほか、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR etc、ex-LAST TRIBE)、Timo Tolkki(G/ex-STRATOVARIUS etc)といった著名ライターも1曲ずつを提供しています。作品を重ねる度に音楽性がソフトになっきているのはMichaelが歌う「バンド」UNISONICとの差別化を図るためでしょうか。心地よく聴ける作品なのは間違いないし、王道的バラード⑤It Can’t Rain Forever、軽快なアップテンポ⑧Never Too Late(UNISONICに同名異曲が、PLACE VENDOMEの1stにはToo Lateという曲が収録されていましたね)、Magnus Karlssonらしいメロディが楽しめる⑪Break Out辺りは好きな曲ですが全体的にもう少しパンチが欲しいような気もしますね。といいつつ、気がつけばリピートしている1枚です。

PLACE VENDOME「STREETS OF FIRE」(2009)

  • 2009/10/24(土) 00:00:00

PLACE VENDOME STREETS OF FIRE
【No.191】
★★★(2009)

1回限りかと思われた「Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)がメロディアス・ハードロックを歌うプロジェクト」PLACE VENDOMEの2作目。前作ではプロデューサーDennis Ward(B/PINK CREAM69)が作曲も担当していましたが、今回は外部ソングライターを迎えています。その作曲陣がなかなかの顔ぶれで、SINERGY在籍時から個人的に注目していたRonny Milianowicz(Ds/SAINT DEAMON、ex-DIONYSUS)、僕のお気に入りギタリスト/ソングライターであるMagnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ALLEN・LANDE etc)Pekka Heino(Vo)、Torsti Spoof(G)といったLEVERAGE組、Robert Sall(G/WORK OF ART)らが楽曲を提供しています。Kiske自身はハードロック色が更に薄れた本作を「前作以上にAOR度が高まった」と分析をしているようですね。僕も同感です。

ドラマティックなピアノに導かれてスタートするオープニング①Streets Of FireからしてKiskeの伸びやかな高音と気持ちよく揺れるヴィブラートが堪能できます。やはり彼の歌声は痺れますね。作品トータルで見ても、楽曲的にやや物足りなさが感じられた前作以上に粒揃いなのも嬉しいところ。Magnus作の口ずさみたくなるメロディを持ったリーダートラックにして名バラード②My Guardian Angel、サビの儚い歌いまわしが独特の切なさを発散する③Completely Breathless、メロハーど真ん中の④Follow Me、軽快なハードポップ⑥BelieverJOURNEYっぽさを感じさせる⑦Valerie(The Truth Is In Your Eyes)、⑩Surrender Your Soulなど良質のAORチューンがズラリ。そして作品を見事に締めくくってくれる⑫I’d Die For You後半での劇的な展開にはゾクッと来ました。

Kiskeの絶品ボーカルが最大の聴きどころであるのは間違いありませんが、彼のボーカル抜きで考えても魅力的な楽曲とPINK CREAM69のメンバーを中心とした手堅い演奏もあって安心して楽しめる1枚です。ただこういうメロディックロックはMichael Kiskeの多彩な魅力のごく一部しか活かすことが出来ないように感じるのも事実なんですよね。前作を聴いた時点ではHR/HMシーンから遠ざかっていたKiskeがメロディアスハードを歌ってくれる感動に浸っていた僕も贅沢なもので、次は彼のボーカルの旨みを全て引き出すようなHR/HM作品を期待してしまいます。そう思っているところにKiskeとDennisがバンドを結成したというニュースが飛び込んできました。現時点では他のメンバーなどの詳細情報はありませんが是非ギタリストはMagnus Karlssonでお願いします!

【音源紹介】
・My Guardian Angel

【CD購入録】PLACE VENDOME「STREETS OF FIRE」(2009)

  • 2009/04/25(土) 17:32:27

【CD購入録】
PLACE VENDOME STREETS OF FIRE
PLACE VENDOME「STREETS OF FIRE」(2009)

Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)にメロディアス・ハードロックを歌わせる」というコンセプトの下に結成されたプロジェクトPLACE VENDOMEの2作目を買いました。デビュー作「PLACE VENDOME」(2005)はレコーディングメンバーでもあるDennis Ward(B/PINK CREAM69)が作曲も担当していましたが、今回はDennisが多忙のため、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ALLEN・LANDE etc)、Torsti Spoof(G/LEVERAGE)、Ronny Milianowicz(Ds/SAINT DEAMON、ex-DIONYSUS)、Robert Sall(G/WORK OF ART)といった外部アーティストが楽曲を提供しています。Kiske自身も語っているように本作の楽曲は前作以上にソフトなため、メロディアス・ハードロックというよりはAORに近いですね。胸躍る名曲こそありませんが、心地よく聴ける1枚です。そんな中、僕を惹きつけたのはビデオクリップも撮影したMagnus作の②My Guardian Angelかな。何だかこの曲を聴いてるとMichael KiskeとMagnus Karlssonがバンドを組んだら面白そうなのになぁと思ってしまいます。

Kiske:「PLACE VENDOMEの2ndでMy Guradian Angelを歌った時からMagnusのソングライティングには注目していたんだ。彼が他のアーティストに提供した楽曲を聴いた時には衝撃が走ったよ。翌日には彼に連絡をしてこう言ったんだ『僕とバンドを組まないか』ってね。もうメタルは歌わないと決めてたけど、彼とならもう一度やってみたいと思えたんだ。」

Magnus:「Michaelから連絡をもらった時は驚いたね。彼は僕にとってのスターだからすぐにOKしたよ!これまではいろんなプロジェクトを掛け持ちしていたけど、Michaelと組めるのなら僕たちのバンドに集中しなくちゃね。LAST TRIBEで一緒だったDick Lowgren(B)Jaime Salazar(Ds)に声をかけたら是非やりたいって言ってくれたんで、もうラインナップも固まってるんだ。既に何曲かは出来上がっていてMichaelの声を最大限に活かした素晴らしいものになっている。凄いアルバムになりそうだよ。」

なんてインタビュー記事がBURRN!に載らないかなぁと妄想してしまいました(笑)

PLACE VENDOME「PLACE VENDOME」(2005)

  • 2009/02/20(金) 08:37:09

PLACE VENDOME
【No.102】
★★★(2005)

ヨーロッパきってのメロディアスHR/HMレーベル「FRONTIERS RECORDS」の発案で始動したプロジェクトPLACE VENDOMEの1stアルバム。本プロジェクトのコンセプトはズバリ「伝説的シンガーMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)にメロディアス・ハードロックを歌わせる」というもので、作曲面についてはDennis Ward(B/PINK CREAM 69)がメインで担当しています。HELLOWEEN脱退後の作品においても、その美声は健在ながら肝心の音楽性が僕の好みともうひとつ合致せず、過去の偉人となった感もあるMichael Kiskeでしたが、今回は一味違います。これはコンポーザー兼プロデューサーのDennisが本作を制作するにあたり、Kiskeが過去に歌った全作品を聴き返し、彼のボーカルの旨みを研究した成果なのかもしれませんね。

PINK CREAM 69の路線に近いオープニングトラック①Cross The Lineを聴いた瞬間に、あのKiskeがHR/HMシーンに帰ってきたと期待が膨らみました。残念ながら、この曲が本作中最もハードな曲で、Kiske自身も「自分が歌うヘヴィな曲としてはCross The Lineが許容範囲の限界」とコメントしているようですが、この曲で聴ける彼の伸びやかなハイトーンはハードロックには最適だと思うし、やはり特別なヴァイブを感じさせてくれます。またHELLOWEEN時代にはそのハイトーンボイスに注目が集まりがちだったKiskeのボーカルも、年齢を重ねたせいか本作では高音以上に中低音域での深み、表現力の豊かさに更なる磨きがかかっていて惚れ惚れしてしまいます。この人の歌はホント別格ですね。

トータルで見れば楽曲的に今一歩かなと思いつつも、前述の①から②I Will Be Waiting、③Too Lateという冒頭の流れ、TERRA NOVA的な溌剌感が明るい空気を振り撒く⑥Place Vendome、ボーナスにするには惜しい⑪Photographなど、聴きどころもありHELLOWEEN脱退後にKiskeが全面参加した作品の中では最も好きな1枚といえそう。楽曲自体のお気に入り度は★★で、Kiskeが歌うと★★★になるという感じなので「Kiskeが歌ってナンボ」のアルバムという印象は拭えませんが、このプロジェクトのコンセプトを踏まえると実に順当な成功作と言えそうな1枚です。

・Place Vendome