【CD購入録】DA VINCI「AMBITION ROCKS」(2017)

  • 2017/10/22(日) 00:00:00

【CD購入録】
AMBITION ROCKS
DA VINCI「AMBITION ROCKS」(2017)

本国ノルウェーで1989年にリリースした2nd「BACK IN BUSINESS」の日本盤がゼロ・コーポレーションから4年遅れで発売されメロディックロック愛好家の間で好評を博したものの、日本でその存在が知られた頃には既に解散状態だったというDA VINCIが28年振りに発表した3作目を買いました。今年に入ってADAGIO、NOCTURNAL RITESなどが久々に新作を届けてくれましたが一番驚いたのはDA VINCI復活ですね。オリジナルメンバーで今も在籍しているのはDag Selboskar(Key)、Gunnar Westlie(G)のみではあるものの音楽性に変化はなく北欧ハードポップが堪能できる1枚となっています。以前に比べると楽曲全体を包み込むキーボードが目立っているように思いますね。新加入のシンガーErling Ellingsenは良くも悪くもクセのないスタイルでDA VINCIサウンドにマッチしていて曲によってはTommy Heart(Vo/FAIR WARNING)っぽく聴こえる場面もあります。DA VINCI復活を強烈に印象づけるキラーチューンこそないものの④I've Come All This Way、⑥Rocket Of Frame、⑩Soul Survivorなどはお気に入りだし、オシャレな雰囲気が新鮮な⑬Touch Of Humanityもいいですね。バンド再始動の挨拶がわりのアルバムとしては上々の仕上がりだと思います。それにしてもDA VINCIが再結成したとなると90年代に活動を停止してしまったCLOCKWISE、Steven Anderson(G)辺りも気長に待っていれば復活してくれるのでは…という淡い期待を抱いてしまいますね。

【CD購入録】REVOLUTION SAINTS「LIGHT IN THE DARK」(2017)

  • 2017/10/18(水) 00:00:00

【CD購入録】
LIGHT IN THE DARK
REVOLUTION SAINTS「LIGHT IN THE DARK」(2017)

Deen Castronovo (Ds/ex-JOURNEY)の歌唱力に注目したFRONTIERS RECORDSが立ち上げたメロディックロック・プロジェクトREVOLUTION SAINTSの2作目を買いました。Deen以外はデビュー作と同じくJack Blades(B/NIGHT RANGER)、Doug Aldrich(G/ex-BAD MOON RISING etc)が正式メンバー、作曲とプロデュースはAlessandro Del Vecchio(Key)という布陣です。前作に収録されていたErik Martensson(Vo、G/ECLIPSE)、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR)らのペンによる楽曲はなく、カバー曲の④I Wouldn't Change A ThingSimone Mularoni(G/DGM)がソングライティングに関わった⑤Don't Surrender以外はメンバーとAlessandroの共作となっていてバンド感は増したように思います。FRONTIERS RECORDSの作品は良くも悪くも手堅いイメージが強い中、セルフタイトルのデビューアルバムは突出したメロディックロックアルバムだったので今回もかなり期待していました。先行で公開されていた①Light In The Dark、②Freedomの2曲による掴みは上々だし、ノリのいいハードロック③Ride Onからバラード④に繋がる展開は流石ですね。ただアルバム後半に進むに連れてメロディの魅力は下がり気味なので、現在の感想としては良作ではあるものの前作には及ばないかな。余談ですが本作のアルバムジャケットはSHAKRAが2016年に発表した「HIGH NOON」にソックリ過ぎますね(笑)。同じ構図で鳥(フクロウ?)が目を見開いているREVOLUTION SAINTS、眼光鋭く睨みつけるSHAKRAという感じでしょうか。

【CD購入録】JIM JIDHED「PUSH ON THROUGH」(2017)

  • 2017/10/10(火) 00:00:00

【CD購入録】
PUSH ON THROUGH
JIM JIDHED「PUSH ON THROUGH」(2017)

バンド名を冠したデビューアルバムが北欧メロディックロックを代表する1枚として高く評価されているALIENのフロントマンJim Jidhedの通算5枚目となるソロアルバムを買いました。バックを固めるのはプロデューサーでもあるDaniel Flores(Ds/MIND’S EYE etc)FIRST SIGNALに参加したり自身のバンドPALACEで昨年デビューを果たしたりと最近売り出し中のMichael Palace(G)、ALIENの盟友でもあるKen Sandin(B)といった面々で安定感のある仕上がりとなっています。オープニングを飾る①Gloriousが疾走感のあるハードロック系なので、その曲調が続くのかと思いきや②Push On Through以降はミディアム/バラード系のナンバーが続きます。ガツンと来るインパクトこそないもののジャケットに写る渋くてダンディーなJimのイメージそのままに大人のメロディックロックが楽しめますね。試聴して購入を決めた③If We Call It Love、⑤The First Timeの2曲を筆頭に⑦Too Many Words、⑨Drowningやアルバム本編を哀愁たっぷりに締めくくる⑪It Is What It Isなどもお気に入りです。ちなみに日本盤ボーナスの⑫RihannaBAD HABITの中心人物Hal Marabel(G)が作曲に関わっていて流石の出来栄え。そういえばBAD HABITも「ATMOSPHERE」(2011)以降、音沙汰がないのでそろそろ新譜を聴きたいですね。

【CD購入録】H.E.A.T「INTO THE GREAT UNKNOWN」(2017)

  • 2017/10/02(月) 00:00:00

【CD購入録】
INTO THE GREAT UNKNOWN
H.E.A.T「INTO THE GREAT UNKNOWN」(2017)

2009年にデビューして以降、コンスタントに良作を届け続けてくれているスウェーデンのメロディックロックバンドH.E.A.Tの5作目を買いました。ラインナップが安定しないバンドというイメージが強い彼等ですが、今回もメンバーチェンジがあり2013年に脱退したDave Dalone(G)が復帰しています。音楽性は今回もアリーナロック風の溌剌としたナンバーやキャッチーなメロハーが並びつつも、僕の好きな哀愁や泣きの要素は減少傾向にあると思います。バンド初期に比べると音楽性は拡散しているため散漫になっている感はあるものの、各曲に魅力的なメロディがあるのがH.E.A.Tの強みですね。スペーシーなキーボードが曲を引っ張る④Time On Our SideErik Gronwall(Vo)の歌い出しがMikael Erlandsson(Vo)っぽく聴こえるバラード⑥Eye Of The Storm、躍動感のあるサビを持った⑦Blind Leads The Blind、ドラマティックな展開を見せてくれる⑧We Ruleと続く中盤の流れがいいですね。今回もなかなかの出来栄えだと思います。

【CD購入録】GALNERYUS「ULTIMATE SACRIFICE」(2017)

  • 2017/09/28(木) 00:00:00

【CD購入録】
ULTIMATE SACRIFICE
GALNERYUS「ULTIMATE SACRIFICE」(2017)

バンド初のコンセプトアルバムだった前作「UNDER THE FORCE OF COURAGE」(2015)の続編にあたるGALNERYUSの11作目を買いました。ストーリーは前作の主人公の息子を軸としたものとなっていて、今回もブックレットに物語の内容が書かれています。なんとなく僕が小学生〜中学生の頃にハマっていたシミュレーションゲーム「ファイアーエムブレム」を思い出しました。アルバムの場面設定を英語でナレーションする導入パート①Enter The New Gateで幕を開けるや②Heavenly Punishmentがいきなりのハイライトチューンで大きな盛り上がりを見せてくれます。それ以降も濃密なGALNERYUS流メロディックメタル曲が矢継ぎ早に繰り出され、ラスト2曲の⑧Burutal Spiral Of Emotions、⑨Ultimate Sacrificeはどちらも10分越えの大作ということもあって聴き終える頃にはお腹いっぱいです(笑)。そんな中、歌謡曲風で懐かしさを感じる⑥Wherever You Areは一息つかせる役割を担っていますね。楽曲単位では泣きまくりの⑨がお気に入りです。ブックレットを読む限り続編がありそうな気もしますね。デビュー作「FLAG OF THE PUNISHMENT」(2003)から3rd「BEYOND THE END OF DESPAIR…」(2006)までは3部作という位置づけだったので、前作から始まったシリーズがGALNERYUSのコンセプトアルバム3部作となる可能性があるのかもしれません。

【CD購入録】NOCTURNAL RITES「PHOENIX」(2017)

  • 2017/09/21(木) 00:00:00

【CD購入録】
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NOCTURNAL RITES「PHOENIX」(2017)

2010年頃からニューアルバムを制作中という噂は聞かれたものの、続報が入ることがなかったため自然消滅または解散したものとばかり思っていたNOCTURNAL RITES10年振りの新作(通算9枚目)を買いました。ライナーノーツによるとバンド側としては解散するつもりは毛頭なく、しばらくリフレッシュ期間を設けるつもりが、どんどんその期間が長くなってしまったとのことです。前作「8TH SIN」(2007)発表後にメインソングライターNils Norberg(G)が脱退、後任にChris Rorland(G)を迎えるも人気バンドSABATONにも在籍する彼がNOCTURNAL RITESとの活動を並行させることは難しく離脱。今年になってSCAR SYMMETRYの中心人物でもあるPer Nilsson(G)が加入したことでバンドが活性化し、完成したのが本作のようです。待望の新作なので期待を胸に抱きつつ、10年という長いブランクがあったので一抹の不安も感じていましたが第一印象としてはNOCTURNAL RITESらしい1枚に仕上がっていると思います。若干ヘヴィになった感はありますが、スピードに頼ることなくドッシリと構えた重厚なヘヴィメタルサウンドとJonny Lindkvist(Vo)の熱唱が今回も堪能できますね。即効性の高い楽曲は少ないですが何度も聴きたくなる魅力を備えています。現時点でのお気に入りは前任ギタリストChrisが曲作りにも参加した②Before We Waste Awayですね。

【CD購入録】MOON SAFARI「LOVER'S END」(2010)

  • 2017/09/18(月) 00:00:00

【CD購入録】
LOVERS END
MOON SAFARI「LOVER'S END」(2010)

先日CD購入録の記事を書いたBAROCK PROJECTと共に2017年6月に来日、その後に追加で単独公演も敢行したスウェーデンのプログレッシブ・ロックバンドMOON SAFARIの3作目を買いました。初めてこのバンドを聴くにあたり、どの作品がいいのか調べたところ評判が良くジャケットもインパクトがある本作をチョイス。アルバム全編に渡って爽やかでファンタジックな雰囲気が溢れていますね。BAROCK PROJECTが気品のあるサウンドだとすればMOON SAFARIはポップで甘酸っぱいメロディが特徴でしょうか。同郷スウェーデンのA.C.Tに通じるものがありますね。ただし明るいメロディが主体なので泣きや哀愁といった要素が好きな僕としてはスーッと流れていき、気がつけばアルバムが終わっていたと感じるのも事実。美旋律を丁寧に紡いでいくスタイル自体は好きなのでリピートするうちに味わいが増してきそうな予感はしています。

【CD購入録】BAROCK PROJECT「DETACHMENT」(2017)

  • 2017/09/14(木) 00:00:00

【CD購入録】
DETACHMENT.jpg
BAROCK PROJECT「DETACHMENT」(2017)

鍵盤奏者Luca Zabbini率いるイタリアン・プログレッシブロックバンドBAROCK PROJECTの5作目を買いました。僕はこのバンドのことを全く知らなかったのですが、中心人物のLucaは伝説的キーボードプレイヤーで昨年他界したKeith Emersonに強い影響を受けているようです。ピアノが優雅な雰囲気を演出するプログレッシブロックを基調にクラシック、ジャズなどの音楽をミックスさせつつ所々で民族音楽的なフレーズや電子系のアレンジも顔を出します。超絶技巧で聴き手を圧倒するのではなく美旋律で優しく包み込むようなサウンドですね。専任シンガーが前作「SLYLINE」(2015)を最後に脱退してしまったためLucaがボーカルも兼任しているのですが、彼の甘い歌声も曲調にマッチしていると思います。お気に入りはピアノの優しい調べで始まり終盤には泣きのギターを聴かせてくれる③Happy To See You、アルバム最長となる9分の長さを感じさせない⑥Broken、一際ポップで親しみやすいメロディが楽しめる⑨Rescue Meですね。それ以外にも聴いていて心地よい楽曲が目白押しなのでリピート中です。

【CD購入録】THE NIGHTS「THE NIGHTS」(2017)

  • 2017/09/10(日) 00:00:00

【CD購入録】
THE NIGHTS
THE NIGHTS「THE NIGHTS」(2017)

フィンランド出身のグラム系HR/HMバンドRECKLESS LOVEのプロデューサー/ソングライターとしてデビューから最新作まで全てのアルバムに参加しているIlkka Wirtanen(G)Sami Hydeなるシンガーと組んだメロディック・ロックプロジェクトTHE NIGHTSのデビュー作を買いました。THE NIGHTSという名前の新プロジェクトが存在していることは知っていましたが名前、ジャケットともに地味だったこともありスルー状態でした。ところが、ふとYouTube上で③Julietteを聴いて好感触だったので他の曲もチェックしてみたところ僕好みの楽曲が多そうだったので調べてみるとIlkkaはRECKLESS LOVEではBack To Paradise、So Happy I Could Dieなど多数の作曲に関わり、THE MAGNIFICENTの隠れた名曲Driveも手掛けていると知り購入。重厚なサウンドの中でフックに満ちたメロディが流れる①Welcome To The Showで幕を開けるや前述の③を筆頭に⑤In A Blink Of An Eye、⑥Hold On、⑩I Wanna Be Your Superheroなど一度聴いただけで口ずさめそうな楽曲群の充実振りは流石の一言です。ボーカルのSamiもやや鼻にかかった甘い歌声の持ち主でこの手の曲を歌うにはピッタリだと思います。2017年注目のニューアクトの登場ですね。

【CD購入録】ARCH ENEMY「WILL TO POWER」(2017)

  • 2017/09/02(土) 00:00:00

【CD購入録】
WILL TO POWER
ARCH ENEMY「WILL TO POWER」(2017)

3代目ボーカルAlissa White-Gluz(Vo/ex-THE AGONIST)を迎えての2枚目、元NEVERMOREのギタリストJeff Loomis加入後のラインナップでは初のフルレンスアルバムとなるARCH ENEMYの10作目を買いました。前作「WAR ETERNAL」(2014)は名盤と呼べるほどの仕上がりだったし、先行で公開されていた③The World Is YoursがいかにもARCH ENEMYらしい1曲だったので今回も期待していたのですが、それにきっちりと応えてくれていますね。大御所となった今も彼等のチャレンジは続いているようでバンド初のバラード(?)⑤Reason To BelieveではAlissaがクリーンボイスも披露しています。Alissa加入時にMichael Amott(G)は「ARCH ENEMYで彼女がクリーンボイスで歌うことはない」と語っていた記憶があるので、いきなりの前言撤回に驚きもありますが個人的には歓迎です。またMichaelの実弟でバンドを2度脱退したことのある(笑)Christopher Amott(G)が一部の曲作りに関わっていたり、Jens Johansson(Key/STRATOVARIUS)が3曲で客演しているのもサプライズですね。ChristopherとJensが関与した⑨Dream Of Retributionはアルバム後半の聴きどころとなっています。今年の9月はGALNERYUSNOCTURNAL RITESなど注目盤が多いのですが幸先の良いスタートとなりました。

【CD購入録】THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「SKYLINE WHISPERS」(2015)

  • 2017/08/25(金) 00:00:00

【CD購入録】
SKYLINE WHISPERS
THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「SKYLINE WHISPERS」(2015)

酔った勢いで結成に至ったという経緯、Bjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK)を始めとする主要メンバーがメインバンドとのかけ持ちであることなどから、単発プロジェクトだとばかり思っていたTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAがリリースしたまさかの2作目を買いました。北欧エクストリームメタル界の重鎮によるバンドとは思えないほどクラシックロックのど真ん中をひた走る作風はデビュー作「INTERNAL AFFAIRS」(2012)と同じですが、本作の方が若干ヘヴィになっているように思います。キャッチーなメロディ作りの上手さは今回も健在で勢いよく突っ走る①Sail On、レトロなサウンドが心地よい②Living For The Nighttime、弾きまくりのキーボードソロをフィーチュアした⑨Demon Princess、プログレッシブな展開を盛り込んだ⑫The Heather Reportsなど曲によって異なる表情を見せてくれるのも好印象。楽曲の充実度で言えば前作に分があるように思いますが、このところのSOILWORK以上に僕の琴線に触れる楽曲が多いし、Bjornのクリーンボイスも魅力たっぷりなので「このバンドをメインにしてもらってもいいかも」なんて思ってしまいますね(笑)。

【CD購入録】ADAGIO「LIFE」(2017)

  • 2017/08/17(木) 00:00:00

【CD購入録】
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ADAGIO「LIFE」(2017)

David Readman(Vo/PINK CREAM 69 etc)、Richard Andersson(Key/TIME REQUIEM、SPACE ODYSSEY)を含むラインナップで2001年にデビューしたフランス産ネオクラシカル・プログレッシブメタルバンドADAGIOが約8年振りに発表した5作目を買いました。このバンドについてはSYMPHONY X同様、音楽性としては僕好みではあるものの分かり易いメロディがそれほど多くないため、とっつきにくいイメージがありました。久々の新作が出ると知った時もさほど興味はわかなかったのですがアルバム本編のエンディング曲⑨Tornの哀メロはかなりツボだったし、バンドのYouTubeオフィシャルチャンネルでアルバム全曲が試聴できたので聴いているうちに「これはいいかも」と思い購入した次第です。9分もあるタイトル曲①Lifeは派手さこそないもののグイグイと引き込まれるし、モダンでアグレッシブな③Subrahmanya、叙情バラード⑧Trippin' Awayなども気に入っています。中心人物でもあるマエストロStephan Forte(G)のギターは相変わらず冴え渡っているし、最近ではMYRATHのプロデューサーとしても注目されたKevin Codfert(Key)が作り出す音世界といったADAGIOに欠かせない要素も健在です。そして本作から新加入したアメリカ人シンガーKelly Sundown Carpenterも力強い歌唱で盛り立ててくれています。彼のことはよく知りませんでしたが調べてみるとNils Patrik Johansson(Vo/ASTRAL DOORS、WUTHERING HEIGHTS)の後任としてCIVIL WARにも籍を置いているようですね。ADAGIOはここ最近シンガーが固定できていませんでしたが、本作のラインナップはなかなか強力だと思うのでこのまま活動してくれることを願っています。

【CD購入録】PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

  • 2017/08/13(日) 00:00:00

【CD購入録】
CLOSE TO THE SUN
PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)がメロディックロックを歌うプロジェクトPLACE VENDOMEの4作目を買いました。2005年の結成当初はAVANTASIAへのゲスト参加はあったもののHELLOWEEN脱退後にHR/HMから距離を置いていたMichael Kiskeが久々にアルバム1枚を通して歌うハードロックプロジェクトとして注目を集めていましたが、今やFRONTIERS RECORDSお抱えのライターが提供する楽曲群をKiskeが歌うためのプロジェクトという感じですね。本作もAlessandro Del Vecchio(Key)、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE)といったおなじみのソングライターからJani Liimatainen(G/CAIN'S OFFERING、ex-SONATA ARCTICA)、Simone Mularoni(G/DGM)といった新顔も含めた作曲陣に加えてギターソロではGus G.(FIREWIND)、Kai Hansen(GAMMA RAY、ex-HELLOWEEN)らが名を連ねる豪華なラインナップです。中身の方も期待を裏切らない上質のメロディックロック作品となっていて、過去のアルバムに比べるとややメタリックになっているように思います。これ!という決め手こそないもののFRONTIERS RECORDS作品だけあって手堅い仕上がりですね。現時点でのお気に入りはJani作の②Welcome To The Edgeでしょうか。余談ですが、PLACE VENDOMEがなければKiskeとKaiが在籍するバンドUNISONICの誕生や、彼等2人がHELLOWEENのツアーに帯同するPUMPKINS UNITEDツアーも実現しなかった可能性もあるのでPLACE VENDOMEは色んな意味で重要なプロジェクトだと感じる今日この頃です。

【CD購入録】ANTHEM「ENGRAVED」(2017)

  • 2017/08/01(火) 00:00:00

【CD購入録】
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ANTHEM「ENGRAVED」(2017)

「軍曹」、「柴サタン」とも呼ばれる絶対的なバンマスとして君臨する柴田 直人(B)率いるANTHEMの16作目を買いました。柴田作の曲がアルバムの大半を占めるANTHEMにしては珍しく今回は清水 昭男(G)が約半数の楽曲を手掛け、SABER TIGERの近作でも作詞を担当している遠藤 フビトが2曲で歌詞を書くなど新しい試みを導入しています。個人的にはJ-POPのアーティストにも曲を提供するなど引き出しの多い清水色が濃くなることを期待していたのですが、いざ聴いてみると良くも悪くも不変のANTHEMサウンドが貫かれているという印象ですね。外部からのインプットが増えても結局はリーダーの支配力でANTHEMらしくなったという感じでしょうか。先行でPVも公開されたリードトラック①The Artery Songから②Far Awayへと至る流れ、スピーディーな③Keep Your Spirit Alive、⑤Midnight Growl、清水が持ち込んだと思われる要素が強めの⑩Don't Break Awayやラストを締めくくるタイトル曲⑪Engravedなどが気に入っています。ただし過去作品にあったようなキラーチューンが本作にも収録されているかというと、現時点では身を乗り出してしまうほどの楽曲はないかなというのが正直な感想ですね。

【CD購入録】SABER TIGER「BYSTANDER EFFECT」(2015)

  • 2017/07/27(木) 00:00:00

【CD購入録】
BYSTANDER EFFECT
SABER TIGER「BYSTANDER EFFECT」(2015)

下山 武徳(Vo)復帰後としては3枚目、SABER TIGERの結成35周年記念にあたる通算11作目を買いました。本作は「キャッチーで大合唱できること」をテーマにした1枚だそうで、たしかにここ最近のアルバムと比べるとわかりやすい作品になっているように思います。このバンドにはもう少しわかりやすいメロディが欲しいと感じていたので、この方向性は歓迎ですね。また今回はSABER TIGERとして久し振りに日本語詞による楽曲が収録されています。下山が日本語で歌うのを聴いているとSIXRIDEを思い出しますね。第一印象としては、やはり日本語詞のナンバーの方がスッと耳に入ってくるし、中でも8分近くあるバラード⑨An Endless Endは胸に迫ってきます。全体的に見ればキャッチーになったと言っても、それはあくまでSABER TIGERにしてはの話なので僕の嗜好からすればもっとメロディアスになってもらってもいいのですが、そうなるとSABER TIGERらしさが揺らいできそうなので難しいところですね…。

【CD購入録】CYNTIA「URBAN NIGHT」(2016)

  • 2017/07/19(水) 00:00:00

【CD購入録】
URBAN NIGHT
CYNTIA「URBAN NIGHT」(2016)

2012年のデビュー以降、毎年フルアルバムを発表するなど精力的な活動を続けているガールズバンドCYNTIAの5作目を買いました。前作「WOMAN」(2015)でかなりポップな作風に変化していたこと、リーダーでもあったKANOKO(Ds)が脱退したことなどから解散もあり得るかなと思っていましたが、バンドはサポートドラマーを迎えて新譜を完成させてくれたようです。タイトル通りのイントロ①introductionがデジタル音の中でギターソロが響く曲調だったので期待と不安が半々だったのですが、洗練されたハードポップ②Urban Night、前作に収録されたKISS KISS KISSタイプのキャッチーソング③「ハピネス」、CYNTIA流メタル④Bless of the Fireへと至る流れを聴いて、これまでの集大成的作品のように感じました。⑤Life Goes On、⑥Un!verseで聴ける歌メロの充実振り、ラストを締めくくるバラード⑨Call Me.も流石です。デビュー当時のようにガールズメタルを名乗るにはソフト過ぎる感はありますが、耳に残るメロディが多いので楽しめました。従来の作品は複数のソングライターが曲を出し合っていたのに対して、今回は②をYUI(G)⑦「不眠症シンデレラ」AZU(B)が手掛けている以外はAYANO(Key)のペンによる曲のようです。曲数が少ないため物足りなく感じるのは事実ながらCYNTIA健在を知らしめるには十分の1枚だと思います。

【CD購入録】LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

  • 2017/07/15(土) 00:00:00

【CD購入録】
DOUBLE MOON
LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

元宝塚女優でもあるAkane Liv(Vo)NIGHTWISHのカバー曲The Phantom Of The Opera(2002年発表の4th「CENTURY CHILD」収録)を聴いて感銘を受け、西脇 辰弥(Key)と共に立ち上げたシンフォニック・メタルプロジェクトLIV MOONの1stアルバムを買いました。「元タカラジェンヌがメタルを歌う」という話題性もあってかデビュー当時Yahooニュースで取り上げられていた記憶もあるし、メジャーデビュー前からBURRN!誌にインタビューが掲載され、LOUD PARK 09に出演するなど破格の待遇を受け2009年12月にリリースされたのが本作です。LIV MOON誕生のきっかけはNIGHTWISHだそうですが、本作を聴いてオランダが誇るフィーメルゴシックの重鎮WITHIN TEMPTATIONを最初に連想しました。僕は2nd「GOLDEN MOON」(2011)からLIV MOONを聴き、現時点での最新作4th「THE END OF THE BEGINNING」(2012)までをチェックした後に本作を購入したこともあってかLIV MOONのアルバムの中では物足りなく感じるというのが正直な感想です。お気に入りはシンフォゴシックとは一線を画すJ-POP的な⑧「鮮やかに…」でしょうか。Akane嬢の歌唱力は素晴らしいものの、楽曲のメロディという点ではインパクトに欠ける1枚という感じですね。

【CD購入録】ANCESTRAL DAWN「SOULDANCE」(2017)

  • 2017/06/30(金) 00:00:00

【CD購入録】
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ANCESTRAL DAWN「SOULDANCE」(2017)

2013年にデビューしたペルー産パワーメタルバンドNAUTILUZの元メンバーJorge Higginson(B)が立ち上げたANCESTRAL DAWNの1stアルバムを買いました。HigginsonはNAUTILUZのデビュー作「LEAVING ALL BEHIND」(2013)に複数の楽曲を提供していたもののアルバムリリース前に脱退、ANCESTRAL DAWNでリードボーカルを務めるJorge Segersbolも2011年までNAUTILUZに籍を置いていたそうなので、このバンドはNAUTILUZの分家と言えるかもしれません。ANCESTRAL DAWNの音楽性はSegersbolのハイトーンが響き渡る典型的なメロディックパワーメタルでHigginsonが演奏する民俗楽器パンフルートが時折トライバルな雰囲気を醸し出していてブラジルの至宝ANGRAを連想させますね。また本作はFabio Lione(Vo/ANGRA、ex-RHAPSODY OF FIRE)、Mark Boals(Vo/ex-ROYAL HUNT、YNGWIE MALMSTEEN etc)、Ralf Scheepers(Vo/PRIMAL FEAR)、Rick Altzi(Vo/MASTERPLAN、AT VANCE)、Amanda Somerville(Vo)といった実力派シンガーがゲスト参加し与えられた役を演じるメタルオペラでもあるので、この点はAVANTASIAを彷彿とさせます。メロパワの優等生的作品という感はあるものの豪華ゲスト陣が華を添えているし、新人のデビューアルバムとしては高いクオリティを誇っていると思います。

【CD購入録】HAREM SCAREM「UNITED」(2017)

  • 2017/06/18(日) 00:00:00

【CD購入録】
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HAREM SCAREM「UNITED」(2017)

カナダが誇るメロディック・ロックバンドHAREM SCAREMの14作目を買いました。再結成後初めてのオリジナルアルバムとなった前作「THIRTEEN」(2014)に伴う来日公演の際にメンバーは次のアルバムについて明言を避けていましたが2015年にライヴ盤「LIVE AT THE PHOENIX」をリリース、そして早くも本作を完成させたということはHAREM SCAREMが本格的に復活したということでしょうか。Harry Hess(Vo)によると今回はサビがパッと明るくなる曲作りを心掛けたとのことで、実際に聴いていてもサビの盛り上がりは近作以上だと思いますね。このアルバムからは現時点で4曲がオフィシャルで公開されているのですが、その第1弾④Sinking Shipをチェックした時からして好感触でした。HAREM SCAREMは既に音楽性が確立されているバンドなのでハズレ作品はなく、あとは僕好みのメロディがどれだけあるかに注目しているのですが今回のアルバムは彼等の作品群の中でも上位にくる1枚ですね。

【CD購入録】摩天楼オペラ「PANTHEON-PART 1-」(2017)

  • 2017/06/15(木) 00:00:00

【CD購入録】
PANTHEON-PART 1-
摩天楼オペラ「PANTHEON-PART 1-」(2017)

前作「地球」(2016)リリース後に、長年在籍していたギタリストAnziが脱退するという事件がありつつも1年弱のスパンで完成した摩天楼オペラの5作目を買いました。本作と「地球」の間にはミニアルバム「PHOENIX RISING」(2016)を発表するなどギタリスト脱退を感じさせないハイペース振りですね。バンドは後任ギタリストを加入させるのではなくゲストプレイヤーを迎えながら活動していくことを選択し、「PHOENIX RISING」にはGALNERYUSYu-to名義でベーシストとして在籍した経歴もあるLeda、今回のアルバムではJaY(LIGHT BRINGER)がプレイしています。またメンバーによると本作は「摩天楼オペラ史上最もHEAVY METALなアルバム」とのことで①PANTHEON、⑤Excaliburのようなスピードメタル曲、摩天楼オペラ流スラッシュメタルと呼べそうな②Curse Of Bloodもありますが、アルバム全編に渡ってメタリックかというとそうでもありません。前作は実験的な要素も盛り込んだ多彩なアルバムだったことを思うと、今回は比較的焦点を絞った1枚という感じです。過去作品に比べると個々の楽曲のインパクトは若干薄いような気もしますが、摩天楼オペラらしいアルバムなのでリピート中です。