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【CD購入録】CRAZY LIXX「RUFF JUSTICE」(2017)

  • 2019/08/17(土) 00:00:00

【CD購入録】
RUFF JUSTICE
CRAZY LIXX「RUFF JUSTICE」(2017)

中心人物Danny Rexon(Vo、G)以外のメンバーが安定しないものの、デビューから一貫して80年代風アリーナ/スリージーロックを追求しているCRAZY LIXXの5作目。今回は勢い重視のハードロックンロールは控えめで都会的で洗練された雰囲気漂う③Walk The Wire、⑦Snakes In Paradiseを筆頭に北欧のバンドらしいメロディアスな要素が強まっているように感じます。それが関係してか⑤Killer、⑧If It's Loveといったパワーバラード系が充実していますね。ちなみに④Shot With A Needle Of LovePRETTY BOYというバンドのカバーですがオリジナルとしか思えないほどCRAZY LIXXらしいロックソングに仕上がっているし、本作では貴重なハードチューン⑨Kiss Of Judasも流石の出来映えです。聴いていて大きな盛り上がりを迎える場面は少ないのは事実ながら、ついリピートしたくなる1枚ですね。

【CD購入録】人間椅子「新青年」(2019)

  • 2019/08/13(火) 00:00:00

【CD購入録】
新青年
人間椅子「新青年」(2019)

今年でデビュー30周年を迎える国産ハードロックの大ベテラン人間椅子の21作目。このバンドの名前は以前から知っていたものの「暗くて重たい楽曲が主体のオカルト風のバンド」というイメージが強かったので、これまで聴くことはありませんでした。ところがYouTubeのお勧め動画として出てきた本作のリードトラック⑬「無情のスキャット」を怖いもの見たさ(?)でクリックしてみると、そのドラマティックで悲哀に満ちたサウンドに魅了されアルバムを聴いてみることに。このバンドはドゥーム/ストーナー系に分類されることもあるようで、本作でもおどろおどろしい側面を見せつつもノリの良さやキャッチーなメロディもしっかりと存在していて予想以上に楽しめました。例えば不穏な歌詞とメロディで迫る②「鏡地獄」などは僕が抱いていた人間椅子のイメージそのものですが、「ドッキーン♪」「ズッキーン♪」といった通常では考えられない掛け声が印象的な⑥「いろはにほへと」、「愛し合ってるかい?」なんて歌詞が飛び出す⑦「宇宙のディスクロージャー」も楽しげでコミカルな一面も見せてくれます。終盤では切なく儚い旋律が胸に沁みるバラード⑪「月のアペニン山」もさることながら⑬のインパクトが絶大で、この曲は2019年の年間ベストチューン候補に入ってくると思います。人間椅子は歴史が長く、多作なバンドなので全ての作品をチェックするのは大変そうですが過去のアルバムも少しずつ聴いていきたいですね。

【CD購入録】GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

  • 2019/07/30(火) 00:00:00

【CD購入録】
FIRST MISSION
GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

Ron Dahlgrenとその妻のNina Dahlgrenが80年代に一世を風靡したPHENOMENA、今やHR/HMシーン屈指のプロジェクトとなったTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAを意識して立ち上げたメロディックロック/AORプロジェクトGATHERING OF KINGSの1stアルバム。ラインナップはDahlgren夫妻がピックアップしたスウェディッシュHR/HM界のプレイヤー達で構成されていて、メインソングライターはSAFFIREなるバンドでも活動しているVictor Olsson(G)が務めています。僕にとって馴染みのある参加メンバーはRick Altzi(Vo/AT VANCE、MASTERPLAN)、Bjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK、THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA)、Apollo Papathanasio(Vo/SPIRITUAL BEGGARS)、Erik Martensson(G/ECLIPSE)、Nalle Pahlsson(B/ex-TREAT)といったメンツですね。肝心の中身はというと、いかにも北欧らしい哀愁を湛えたメロディを軸とした極上のメロディックロックで初めて聴いた時はALIENのフロントマンJim Jidhedの5thソロ「PUSH ON THROUGH」(2017)を連想しました。複数のシンガーがそれぞれの担当曲を歌うというスタイルなのですが、一番印象に残っているのはメロディックロックを歌うイメージがほとんどないRick Altziですね。MVも制作されたアルバムリード曲にしてAORの王道をゆく③Love Will Stay Alive、物悲しいバラード⑥Passing Rain、本作の中では一際ハードな⑫Battle Cryなどタイプの異なる楽曲を見事に歌いこなしています。RickといえばAT VANCE、MASTERPLANのシンガーというイメージが強いのでドイツ人だとばかり思っていました(笑)。またアルバムをより魅力的にしているのがVictor Olssonのソングライティングとギタープレイでしょう。本作を聴いてSAFFIREというバンドも聴いてみたくなりました。なおGATHERING OF KINGSは本作リリース後にRickが歌うシングルHeaven On The Runを発表、2020年には2ndアルバム「DISCOVERY」が完成予定らしいので今から楽しみにしています。

【CD購入録】DEVIL WITHIN「DARK SUPREMACY」(2019)

  • 2019/07/26(金) 00:00:00

【CD購入録】
DARK SUPREMACY
DEVIL WITHIN「DARK SUPREMACY」(2019)

僕は未聴ですが「アンコウ」の愛称で親しまれている国産ラウドロック/メロデス系バンドUNDEAD CORPORATIONのリーダーでもある「社長」ことKENSUKE(B)KOUTA(G/THOUSAND EYES)、女性グロウラーのU(MERGINGMOON)に声をかけたことがきっかけで誕生したDEVIL WITHINのデビューアルバム。本作で聴けるのは怒涛のアグレッションと泣きのギターが交錯するデスラッシュ/メロデスなのでTHOUSAND EYESを彷彿とさせる要素が多いですね。DEVIL WITHINの場合、ピアノによるインスト⑥In the Moonlight以外は全曲が前のめりに疾走するタイプなので潔さを感じる反面、アルバムとしてはもう少し抑揚が欲しかったかなという気もします。とはいえ個々の楽曲はどれも身を乗り出してしまうほどのカッコよさを誇っているので、将来が楽しみな国産メロデスバンドがまたひとつ登場したと言えそうですね。

【CD購入録】BLOOD STAIN CHILD「AMATERAS」(2019)

  • 2019/07/22(月) 00:00:00

【CD購入録】
AMATERAS.jpg
BLOOD STAIN CHILD「AMATERAS」(2019)

ギリシャ人シンガーSophia嬢を迎え、トランスとメロデスの融合としてひとつの完成形を提示してくれた前作「EPSILON」(2011)発表後もシングル「LAST STARDUST」(2014)、「NEXUS」(2016)やEP「TRI ODYSSEY」(2017)をリリースするなどしていたものの、フルレンスアルバムとしては約8年振りとなるBLOOD STAIN CHILDの6作目。今回リードボーカルを担当しているのはSophia脱退後に加入したフィーメルシンガーKikiでも、その後任の男性ボーカルSaikaでもなく4th「MOZAIQ」(2007)で歌っていたSadew(Vo)が復帰を果たしています。過去に在籍したメンバーも迎えて制作した再録ベスト盤「THE LEGEND」(2018)のレコーディングにSadewが参加したことがきっかけで彼の再加入が実現したようですね。和製Anders Friden(Vo/IN FLAMES)と評されることもあるSadewの復帰は嬉しいし、本編ラストの⑪「皇~sumeragi~」などはバンドの新たな代表曲と呼びたくなるほどの出来栄えとなっています。全体的には「MOZAIQ」、「EPSILON」の方が僕好みのメロディが多いように思いますが、本作もBLOOD STAIN CHILDらしいサウンドが楽しめました。次のアルバムはまた8年後と言わず2〜3年のスパンで聴きたいですね、シンガーはもちろんSadewで。

【CD購入録】GYZE「ASIAN CHAOS」(2019)

  • 2019/07/18(木) 00:00:00

CD購入録
ASIAN CHAOS
GYZE「ASIAN CHAOS」(2019)

2018年末に中心人物Ryoji(Vo、G)の実弟でもあるShuji(Ds)が体調不良を理由にバンドから一時離脱することを発表、それに伴い従来のトリオから4人による新体制へと移行したGYZEの4作目。Ryojiがインタビューで「今はバンドメンバーとしてではなく家族としてShujiを見守っている」と語っていたので、新作は少し先になるかと思っていましたが早くもアルバムを届けてくれたバンドに拍手を送りたいですね。また内容の方もこれまで同様、泣きのギターメロディが乱舞しているだけでなく、過去作品では物足りなく感じることもあった歌メロに関しても耳に残るパートが増えていて充実の1枚に仕上がっています。雅楽の演奏者をレコーディングに招いたということもあって和楽器ならではのテイストと劇的なメロディが見事に融合している本作の強みは序曲の①Far Eastern Landから②Asian Chaosに雪崩れ込むアルバム冒頭でいきなり発揮されていますね。シングル「龍吟」(2018)にも収録されていた⑦Japanese ElegyMarc Hudson(Vo/DRAGONFORCE)が客演し日本語ボーカルを披露している⑧The Rising Dragonは試聴した時から強力なナンバーだと思っていましたが、アルバムにはそれ以上の楽曲が並んでいると思います。特に「かぁな しみぃ(哀しみ)、くぅる しみぃ(苦しみ)」と歌うサビが耳から離れない⑨White Territories、重いテーマを扱った⑩1945 Hiroshimaという日本語詞メインの本編ラスト2曲は僕の琴線に触れまくりです。現時点ではGYZEの最高傑作と呼びたいくらいの手応えを感じています。

【CD購入録】GLORYHAMMER「LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX」(2019)

  • 2019/07/14(日) 00:00:00

【CD購入録】
LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX
GLORYHAMMER「LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX」(2019)

RHAPSODY OF FIREに通じるRPG風の世界観を持ったストーリーをデビュー作から描いているエピックパワーメタルバンドGLORYHAMMERの3rdアルバム。過去2作品が素晴らしい出来だったので僕の中では注目の若手となっている彼等ですが今回もメロディや歌詞、MVに至るまでGLORYHAMMERらしさに溢れた仕上がりとなっています。本作ではバンド名を冠した勝負曲(?)⑦Gloryhammerを収録していて、ド派手な疾走チューンではなくどっしり構えたミドルテンポというのか意外でしたが「グローリ、ハマ!」のコーラスはつい一緒に歌ってしまいますね。そしてアルバムを締めくくる⑩The Fires of Ancient Cosmic Destinyは5つのパートからなる12分の大作で大仰なイントロやクサメロ、語りを織り交ぜながら目まぐるしく展開していく流れは聴き応え満点です。現時点でこのアルバムがバンドの最高傑作と呼べるかは微妙ながら、このバンドに期待するものをしっかり提供してくれる1枚ですね。

【CD購入録】BEAST IN BLACK「FROM HELL WITH LOVE」(2019)

  • 2019/07/10(水) 00:00:00

【CD購入録】
FROM HELL WITH LOVE
BEAST IN BLACK「FROM HELL WITH LOVE」(2019)

自身のバンドだったはずのBATTLE BEASTから追放されるという憂き目に遭ったAnton Kabanen(G)が立ち上げたBEAST IN BLACKの2作目。デビューアルバム「BERSERKER」(2017)もなかなかの充実盤でしたが、今回もメタリックな攻撃性と親しみやすいポップなメロディが融合した作風となっています。アルバムの幕開けとして申し分のないハードドライヴィングチューン①Cry Out For A Hero、ポップな側面を強調したタイトル曲②From Hell With Love、一度聴いただけで覚えてしまうビッグなコーラスを持った③Sweet True Liesまでを聴いて今回も素晴らしい1枚となることを確信しました。効果的に使われたシンセとノスタルジックなメロディが印象的な⑤Die By The Blade、⑧True BelieverもBEAST IN BLACKらしさ満点だし、アルバム中盤に配された唯一のバラード⑥Oceandeepも効果的。本編ラストを勇壮なファンファーレが響く文字通りの鋼鉄ソング⑩Heart Of SteelYannis Papadopoulos(Vo/ex-WARDRUM etc)の強烈なシャウトが冴え渡る⑪No Surrenderで締める構成も熱いですね。Anton Kabanenは僕にとって現代メタルシーンにおける重要人物の1人となりそうな予感がしています。

【CD購入録】MARY'S BLOOD「CONFESSiONS」(2019)

  • 2019/06/21(金) 00:00:00

【CD購入録】
CONFESSiONS.jpg
MARY'S BLOOD「CONFESSiONS」(2019)

デビューアルバム「COUNTDOWN TO EVOLUTION」(2014)から不動のメンバー4人で活動を続けるガールズメタルバンドMARY'S BLOODの5作目。前作「REVENANT」(2018)で曲調の幅を広げた感のあった彼女達ですが、本作でもその拡張路線は継承されています。今回のアルバムは「闇」をテーマにしているということもあってか①Labyrinth of the Abyssからして従来のオープニングチューンとは感触の異なる怪しさを感じさせます。EYE(Vo)が「かもめ かもめ♪」と歌う高揚感あるサビがカッコいい②Karma、ヘヴィメタルの王道をゆく③「アルカディア」などは僕の好きなMARY'S BLOOD像に近い楽曲ですが、それ以降はエスニックな雰囲気漂う④Laylah、軽快で明るめの⑥Hello、パンキッシュに弾ける⑧HIGH-5など、これまでにない曲調も目立ちますね。個人的には③のようなスカッとするパワーメタル曲がもっと聴きたいというのが本音ですが、バンドとしての引き出しを増やすという意味では今回のような音楽性もありかなと思っています。

【CD購入録】FUKI「MILLION SCARLETS」(2019)

  • 2019/06/17(月) 00:00:00

【CD購入録】
MILLION SCARLETS
FUKI「MILLION SCARLETS」(2019)

今年の1月にリリースされたSyu(G/GALNERYUS)のソロ「VORVADOS」にゲスト参加し2曲でリードボーカルを取っていたことも記憶に新しい女性シンガーFuki(FUKI COMMUNE、DOLL$BOXX、UNLUCKY MORPHEUS etc)のソロアルバム。彼女にとって初のソロプロジェクトとなったFUKI COMMUNE同様、LIGHT BRINGER時代の盟友Mao(Key)が全面的にサポートしているものの外部ソングライターによる楽曲の割合が増えていることもあってHR/HM度は減退しています。オープニングを飾る①Bloody Rain、②「君の居ない世界」はパワーメタル系ではあるもののそれ以降は「自分が聞きたいFukiの歌声”をめいっぱい収録した」と自ら語るのも頷けるほど、これまで以上に幅広い曲調と歌い方を披露。Jill(Violin/UNLUCKY MORPHEUS)の客演が光るゴシカルな⑤「絶戒のJuliet」、ピースフルなコーラスが印象的な和やかソング⑧「子供のように」、Fukiのセリフパートもあるアイドルポップ風⑨Zinger♡Ringer♡Gang♡Love辺りがその顕著な例でしょうか。そんな⑨から本作随一のシンフォニックメタル曲⑩Sacred Bones Riotに繋がる落差もインパクト大な本作はこれまでで最も振り幅の大きなアルバムなのでメタルシンガーFukiのソロとして聴くと意表を突かれますが、HR/HMだけでは表現しきれないFukiの歌を楽しむ1枚としてはFUKI COMMUNE以上に最適だと思います。

【CD購入録】CRAZY LIXX「CRAZY LIXX」(2014)

  • 2019/06/04(火) 00:00:00

【CD購入録】
CRAZY LIXX
CRAZY LIXX「CRAZY LIXX」(2014)

2008年にリリースしたデビュー作「LOUD MINORITY」が素晴らしい出来で、このブログでも年間ベストアルバム部門の第3位とブライテストホープに選出させてもらったCRAZY LIXXの4th。彼等についてはBON JOVI、DEF LEPPARDといった80年代のロックバンドを連想させる親しみやすさとSKID ROWに通じるハードさを持ったサウンドが特徴でしたが、新しい要素を感じることが少なかったことと3rd「RIOT AVENUE」(2012)がこのバンドにしては可もなく不可もなくという印象だったので、それ以降はチェックしていませんでした。本作を聴いてみると勢いに溢れた①Hell Raising Women、キャッチーでありつつ哀愁も漂う②Sound Of The Loud Minorityの時点で心を掴まれ、日本盤ボーナスの⑫Bad Luckまで前作以上に楽しめました。1stに収録されていた名曲のリメイク⑨Heroes Are Foreverではやはり素晴らしいし、⑦Ain't No Rest In Rock N' Roll、⑪Wrecking Ball Crewのようなロックンロールもあってバンド(というかリーダーのDanny Rexon)のメロディセンスの良さを再確認しましたね。バンド名を冠するだけのことはある充実盤だと思います。

【CD購入録】MYRATH「SHEHILI」(2019)

  • 2019/05/25(土) 00:00:00

【CD購入録】
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MYRATH「SHEHILI」(2019)

2016年にリリースした4th「LEGACY」が好評を博しLOUD PARK16で初来日を果たしたチュニジア出身のプログレッシブメタルバンドMYRATHの5作目。僕も前作を聴くまでこのバンドのことはノーマークでしたが、「LEGACY」が年間ベストに選出するほどのお気に入り盤だったので本作には期待していました。バンドの根幹をなすエスニックなサウンドとプログレメタルの融合によって生み出されるMYRATHらしさは健在で、即効性が高い作風と言えないのは今回も同じながらリピートするうちに独特の世界観に引き込まれます。一撃必殺のキラーチューンというよりはMYRATHならではのサウンドにじっくり浸りながら楽しむ1枚という感じでしょうか。聴き始めの頃は「今回はイマイチかも…」と思っていましたが今ではかなりヘビロテしています。お気に入りはZaher Zorgati(Vo)Roy Khan(Vo/CONCEPTION、ex-KAMELOT)のようなディープボイスを響かせる⑨Stardustですね。デビュー当初からプロデューサーとして関わっているKevin Codfert(Key/ex-ADAGIO)、今や現代HR/HMシーンきってのプロデューサーとなったJens Bogrenらが手掛けたサウンドプロダクションもお見事。これからが非常に楽しみなバンドです。

【CD購入録】JUPITER「ZEUS~LEGENDS NEVER DIE~」(2019)

  • 2019/05/20(月) 00:00:00

【CD購入録】
ZEUS~LEGENDS NEVER DIE~
JUPITER「ZEUS~LEGENDS NEVER DIE~」(2019)

このブログでも紹介したことのあるヴィジュアル系メタルバンドVERSAILLESが2012年に活動休止後、元メンバーが2013年に立ち上げたJUPITERの3rdアルバム。VERSAILLESの演奏メンバー4人がJUPITERを結成、ボーカルのKAMIJOはソロ活動をしていたことは知っていましたがどちらもこれまで聴く機会を逃していました。僕がJUPITERに注目するようになったのはCONCERTO MOONの元シンガー久世 敦史(JUPITERではKUZE名義)が加入したこと、コメント欄でお薦めいただいたB!13さんを始め、各所で評価が高かったのがきっかけです。今回のアルバム以外は聴いていませんが率直な印象としてはヴィジュアル系っぽさは希薄で、メロディックメタルの好盤という感じでしょうか。序曲の①New World Orderから②Theory of Evolution、③Beyond the Horizonという疾走曲に繋がる流れはメロパワ好きとしては熱くなるし、ごった煮感のある④Drastic NightAMARANTHE風のモダンな⑤SHOW MUST GO ONなど幅の広さも見せてくれるのも好印象。そして極め付けは11分に及ぶエンディング曲⑬Zeus:Ⅰ.Legend Never Die / Ⅱ.Conversations with Godで、GALNERYUSを想起させる勇壮でクサいメインメロディを前半はスピーディーに、後半は大仰に聴かせる展開に引き込まれます。メインソングライターのHIZAKI(G)曰く、日本を代表するメロスピバンドを目指しているそうですが、そうなり得る可能性は十分あると思うのでこれからも注目したいですね。

【CD購入録】JIM PETERIK & WORLD STAGE「WINDS OF CHANGE」(2019)

  • 2019/05/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
WINDS OF CHANGE
JIM PETERIK & WORLD STAGE「WINDS OF CHANGE」(2019)

ここ最近はPRIDE OF LIONSに加えてPETERIK/SCHERER、SCHERER/BATTENなど複数のプロジェクトで精力的な活動を見せているJim Peterik(G/ex-SURVIVOR)JIM PETERIK & WORLD STAGE名義として19年振りに完成させた2作目。このプロジェクトはゲストシンガー達がJimの曲を歌うという体制でDon Barnes (38 SPECIAL)、Dennis DeYoung(STYX) 、故Jimi Jamison(ex-SURVIVOR)、Kevin Cronin (REO SPEE DWAGON)、Toby Hitchcock(PRIDE OF LIONS)などJimと共演経験のある人選からLars Safsund(LIONVILLE、WORK OF ART)のように初共演と思われる人物まで多岐に渡った顔ぶれとなっています。90年代にHR/HMを聴くようになった僕としてはJimi Jamison、Lars Safsund、Toby Hitchcock以外は名前は知っているけれど作品を聴いたことがない歌い手が多いですね。とはいえキャリア的には申し分のない実力者揃いだし、Jimによる熟練の作曲術で生み出された曲はどれも確かなクオリティを備えているので心地よく聴ける1枚となっています。メロディアスな曲は勿論、⑨I Will What I Want、⑪Avalancheといったノリ重視のロックソングにもフックがあるのは流石ですね。

【CD購入録】TOBY HITCHCOCK「RECKONING」(2019)

  • 2019/05/11(土) 00:00:00

【CD購入録】
RECKONING.jpg
TOBY HITCHCOCK「RECKONING」(2019)

Jim Peterik(G/ex-SURVIVOR)と組んだPRIDE OF LIONSでこれまでに5枚のアルバムをリリースしているToby Hitchcock(Vo)の2ndソロ作品。前作「MERCURY'S DOWN」(2011)ではErik Martensson(Vo、G/ECLIPSE、W.E.T.)が全面参加していたのに対して今回はDaniel Flores(Ds、Key/FIND ME etc)プロデュースの下、FRONTIERS RECORDS御用達のAlessandro Del Vecchio(Key)Marcus Nygren(Vo/STATE OF SALAZAR)、Michael Palace(Vo/PALACE)といったソングライターが曲を提供しています。ラインナップを見ただけで「ハズレはない」と確信できる顔ぶれですが中身の方もその期待を裏切りません。Tobyの伸びやかな高音を活かす溌剌としたサウンドが気持ちいい①No Surrender、②Promise Meの冒頭2曲と雄大なバラード③Show Me How To Liveを筆頭にメロディックロックの王道をゆく楽曲群がズラリと並びます。優等生過ぎる感があるのも事実ながらメロハー職人達と実力派シンガーが集結しただけあってクオリティは折り紙つきですね。

【CD購入録】SCHERER/BATTEN「BATTLEZONE」(2017)

  • 2019/05/02(木) 00:00:00

【CD購入録】
BATTLE ZONE
SCHERER/BATTEN「BATTLEZONE」(2017)

Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)に見出され、PETERIK/SCHERERでデビューを果たしたMarc Scherer(Vo)と、Michael JacksonJeff Beckとの共演経験もあるニューヨーク出身の女性ギタリストJennifer BattenによるプロジェクトSCHERER/BATTENの1stアルバム。作曲とプロデュースにはJim Peterikが関わっていることもあってPETERIK/SCHERERにも似た極上のメロディアスハード作品に仕上がっています。それだけでなくJenniferのフラッシーなギターをフィーチュアしているためPETERIK/SCHERERでは希薄だったハードなサウンドも楽しめるのが特徴ですね。心地よいドライヴ感を持った②Rough Diamond、ポップなメロディが弾ける③What Do You Really ThinkもさることながらMarcとJenniferも曲作りに関わったタイトル曲⑤BattleZone、泣きのギターが冴え渡る⑥It Cuts Deep、サックスの音色がいい味を出している⑦The Harder I Try、晴れ渡る青空が目に浮かぶ爽快チューン⑧Dreaming With My Eyes Wide Openが並ぶ後半の充実振りは流石の一言です。また⑨Space And TimeはJimが故John Wetton(Vo/ASIA、ex-KING CRIMSON etc)の2ndソロ「VOICE MAIL」(1994)に提供した名曲のリメイクという贅沢な内容となっています。正直なところ、ここ最近のPRIDE OF LIONSよりもこちらの方が好きですね。

【CD購入録】PRIDE OF LIONS「FEARLESS」(2017)

  • 2019/04/28(日) 00:00:00

【CD購入録】
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PRIDE OF LIONS「FEARLESS」(2017)

天才メロディメイカーJim Peterik(G/ex-SURVIVOR)、張りのあるハイトーンボイスの持ち主Toby Hitchcock(Vo)という2枚看板で質の高いメロディックロックを量産してきたPRIDE OF LIONSの5作目。2015年にはJimがTobyと似たタイプのMarc Scherer(Vo)PETERIK/SCHERERを立ち上げ、同系統のアルバムを発表したためPRIDE OF LIONSの今後に一抹の不安がよぎりましたが全くの杞憂だったようです。今回も期待にきっちり応える作品になっているばかりか、やや物足りなさを感じた前作「IMMORTAL」(2012)から持ち直した感もありますね。PRIDE OF LIONS史上で最もヘヴィな⑤FearlessSURVIVOR時代の盟友で2014年に他界したJimi Jamison(Vo)へ捧げた⑦Freedom Of The Nightなど話題性のあるナンバーも収録しています。ただし過去の名作群で聴けた問答無用のキラーチューンはないように思うので手堅いメロディックロック作品というイメージが強いですね。

【CD購入録】PETERIK/SCHERER「RISK EVERYTHING」(2015)

  • 2019/04/19(金) 00:00:00

【CD購入録】
RISK EVERYTHING
PETERIK/SCHERER「RISK EVERYTHING」(2015)

Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)がスタジオで偶然耳にしたMarc Scherer(Vo)の歌声に惚れ込み、結成に至ったという新プロジェクトPETERIK/SCHERERの1stアルバム。Marcは5オクターブの音域を持っているらしく、声質的にはToby Hitchcock(Vo/PRIDE OF LIONS)に似ているので時々PRIDE OF LIONSを聴いているような気になってきます(笑)。違いを挙げるとすればTobyに比べてMarcはあまり声を張り上げずに力を抜いたスタイルだということでしょうか。楽曲的にも「流石Jim Peterik」と言いたくなる高品質なものばかりで安定感抜群です。まずは冒頭の①Risk Everything、②Chance Of A Lifetimeが清涼感に溢れるメロハーの王道チューンだし、重厚なミドル③Cold Bloodedを挟んで繰り出される④Desperate In Loveはバラードかと思いきや徐々にアップテンポになっていく展開が美味。Jimのメロディ作りの上手さが際立つ⑤Thee Crescendoも印象的で序盤の充実振りは目をみはるものがありますね。後半はややテンションが下がるように感じますが、日本盤ボーナス⑫The Man I Am、⑬Moment To Memoriesに至るまで佳曲揃いでPRIDE OF LIONSに勝るとも劣らないクオリティを誇っているのでメロディックロックファンなら聴いて損はない1枚だと思います。

【CD購入録】BATTLE BEAST「NO MORE HOLLYWOOD ENDINGS」(2019)

  • 2019/04/15(月) 00:00:00

【CD購入録】
NO MORE HOLLYWOOD ENDINGS
BATTLE BEAST「NO MORE HOLLYWOOD ENDINGS」(2019)

今年の2月に2nd「FROM HELL WITH LOVE」をリリースしたBEAST IN BLACKを率いるAnton Kabanen(G)がかつてメインソングライターとして在籍していたBATTLE BEASTの5作目。Antonは追い出されるような形でバンドを脱退したためBATTLE BEASTとの関係性は悪いのですが、BEAST IN BLACKとBATTLE BEASTが2枚続けて同じ年に新作を完成させるとは因縁めいたものを感じますね。今回もAnton不在で制作した第1弾アルバムにあたる前作「BRINGER OF PAIN」(2017)を継承した作風でありながら、バンドの大衆化を更に推し進めた仕上がりとなっています。それを象徴しているのがBON JOVIIt's My Lifeを連想させるパートもある④Unfairy Tales、もはやメロディックロックと呼んでもよさそうなポップソング⑤Endless Summerの2曲ですね。勿論メタリックなナンバーも収録していて、文字通り拳を突き上げたくなる勇壮なメロディと女傑シンガーNoora Louhimoのシャウトが熱い⑨Raise Your Fists、待ってましたの疾走曲⑩The Golden Hordeなどが気に入っています。またシアトリカルな雰囲気を醸し出すタイトル曲②No More Hollywood Endingsは新鮮だし、メロウなバラードもきっちり聴かせてくれるのも好印象。作品を重ねる毎に鋼鉄成分が希薄になっているのは事実ながら相変わらず僕好みのメロディが楽しめる1枚ですね。

【CD購入録】HIDE BOUND「THE CURSE REDEMPTION」(2017)

  • 2019/04/11(木) 00:00:00

【CD購入録】
THE CURSE REDEMPTION
HIDE BOUND「THE CURSE REDEMPTION」(2017)

2002年に結成された神奈川出身のメロディック・デスメタルバンドHIDE BOUNDの1stアルバムを買いました。僕はこのバンドのことを知らなかったのですがメンバーの方から直接メールをいただいたことがきっかけで、YouTubeでトレイラーをチェックしてみたところ好感触だったので購入した次第です。アルバムの根幹となっているのはブルータルなデスメタルでありながら、そこに流れ込んでくる叙情メロディがなかなか強力。幕開けを飾る①The Curse Temptationはこの手のバンドには珍しいオーケストレーションを導入したスケールの大きいイントロ、それに続く②Teratogenesisは激しいドラムと獰猛なデスボイスで始まる爆走チューン!サビの裏で流れる①でも用いられていた泣きメロは僕の琴線に触れまくりだし、それを受け継ぐギターソロで更にテンションが上がりますね。本作の中では攻撃性控えめでメロディ重視の⑤Daybreakのような曲があるのも好印象。またエンディングの⑩Poetryではクリーンボイスで歌うパートを取り入れていて良いアクセントになっています。力で押しまくる楽曲が大半を占めるため、メロディ重視の僕としては通しで聴くとやや一本調子に感じる場面もありますが結成から15年の時を経て完成した初めてのアルバムだけに曲単体としては聴き応えがありますね。このところ活況を見せている国産メロデスシーンに新たな注目バンドが現れました。