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【CD購入録】TUNGSTEN「WE WILL RISE」(2019)

  • 2019/10/17(木) 00:00:00

【CD購入録】
WE WILL RISE
TUNGSTEN「WE WILL RISE」(2019)

SILVER MOUNTAIN、YNGWIE MALMSTEEN、HAMMERFALLといったバンドで活動し、現在はMANOWARに在籍しているAnders Johansson(Ds)Karl Johansson(B、Key)、Niklas Johansson(G)という2人の息子と結成したTUNGSTENの1stアルバム。リードボーカルを務めるのはMike Andersson(PLANET ALLIANCE etc)というラインナップです。MVも制作されたタイトル曲①We Will Riseはフォークメタル調のイントロで幕を開け、Andersがこれまでに在籍したネオクラシカル系や正統派ヘヴィメタルとは一線を画す音楽性となっていますね。楽曲はKarl、Niklasの2人が中心となって書いているようで楽しげな民謡風のフレーズの中に、北欧らしい哀愁のメロディやインダストリアル系のヘヴィパートもあったりしてなかなか新鮮です。曲によっては現代の北欧HR/HMシーンの代表格SABATON、ウイーン出身のポルカメタルバンドRUSSKAJA、スウィングジャズを取り入れたDIABLO SWING ORCHESTRAなどを連想させる要素がありますね。飛び抜けたキラーチューンこそないもののリピートしたくなる魅力を持った1枚です。

【CD購入録】PALADIN「ASCENSION」(2019)

  • 2019/10/12(土) 00:00:00

【CD購入録】
ASCENSION.jpg
PALADIN「ASCENSION」(2019)

アメリカはアトランタ出身の4人組パワーメタルバンドPALADINのデビュー作。中心人物のTaylor Washington(Vo、G)はパワーメタル、プログレッシブメタルのファンだそうでお気に入りバンドにGALNERYUSの名前を挙げているだけでなく、リード曲⑧Shoot For The SunMVではTaylorとAlex Parra(G)Syu(G/GALNERYUS)と同じモデルのギターを使用していることもあってかGALNERYUSに通じるスピーディーで濃厚なメロディックメタルが基本となっています。ただしPALADINには鍵盤奏者が不在でグロウルの登場頻度が高いこともあって、より剛直に感じられるしスラッシュメタルばりに猪突猛進な勢いがありますね。アメリカのバンドながら欧州型メロディックメタル然とした楽曲群は僕好みでHIBRIA、LOST HORIZONのような熱さに溢れているし、ギターソロもしっかりと弾きまくっているのが好印象。お気に入りは冒頭のギターメロディの時点で心を掴まれる①Awakeningと前述の⑧ですね。ボーカル、演奏、サウンドプロダクションのどれをとってもヘナチョコな印象がない新人バンドなので2019年のブライテストホープ争いに加わってきそうな予感がしています。

【CD購入録】DUAL ALTER WORLD「ALTER EGO」(2019)

  • 2019/09/28(土) 00:00:00

【CD購入録】
ALTER EGO
DUAL ALTER WORLD「ALTER EGO」(2019)

テクノ/トランスサウンドとメロデスを融合させたスタイルで注目を集め、今年に約8年振りとなるフルアルバムを発表したBLOOD STAIN CHILDのソングライターRyuとメタル好きの声優、小岩井 ことりが結成したDUAL ALTER WORLDの1stアルバム。声優と仕事をする機会の多かったRyuが小岩井にオファーしたことがきっかけで誕生したそうです。音楽性としては声優にしては珍しいグロウルも取り入れたメロディックメタルでBLOOD STAIN CHILDとは一味違う仕上がりになっています。シンフォアレンジを纏いながら激しく疾走したり、優しいメロディを聴かせたりするサウンドは僕好みだし、小岩井の歌唱についても流石の安定感と表現力を誇っていて異なる声色を駆使した③CONSOLE1などは声優シンガーとしての強みが表れていると思います。また本作は「遠い未来の世界を舞台に暗殺者の少女が壊れたアンドロイドと出会うことで心境が変化していく」というコンセプトアルバムで、シナリオパートがほぼ1曲置きにUAD 01〜08としてトラックを分けて収録してされているため全19曲という曲数の多さが目に付くものの実際の楽曲パートとしては11曲というボリュームです。セリフパートについては「声優、小岩井 ことりの本領発揮」という印象で思わず聞き入ってしまいます。語りでストーリーを説明するという手法はDRAGON GUARDIANを彷彿とさせますが、曲中にセリフが入り場面説明をしていたDRAGON GUARDIANに対してDUAL ALTER WORLDは楽曲とシナリオがトラック毎に分かれているので曲だけをピックアップして聴けるというのもいいですね。声優がリードボーカルのため色眼鏡で見られるかもしれませんが僕はかなり気に入っています。

【CD購入録】CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)

  • 2019/09/23(月) 00:00:00

【CD購入録】
FOREVER WILD
CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)

2019年9月に初来日公演が決定しているスウェーデン産メロディアス・スリーズロックバンドCRAZY LIXXの6作目。前作「RUFF JUSTICE」(2017)ではメロディ重視の姿勢を打ち出した一方、やや大人しくなったように感じられた彼等でしたが今回は荒々しさも戻ってきていてバンドの持ち味を総括するかのようなサウンドに仕上がっています。シンガロングを誘うコーラスで幕を開ける①Wicked、適度な疾走感とともに駆け抜けるドライヴィングチューン②Break Out、キャッチーなメロディが楽しめる③Silent Thunderという冒頭の3曲(全てMVが制作されています)で掴みはOK。またアルバム後半も充実の歌メロが光る⑦It's You、メジャー感に溢れたバラード⑧Love Don't Live Here Anymoreと来てCRAZY LIXXらしさ全開の⑨Weekend Lover、⑩Never Die (Forever Wild)というハードチューンで締めくくる構成もいいですね。この手のバンドではHARDCORE SUPERSTAR、RECKLESS LOVEと並ぶお気に入りだし、安定感(ハズレ作品の無さ)という点ではCRAZY LIXXがナンバーワンかもしれません。

【CD購入録】THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)

  • 2019/09/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
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THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)

2009年に7作目「REVOLVE」をリリースして以降、一向に新作発表の動きが見えないDANGER DANGERBruno Ravel(B)、Rob Marcello(G)と2代目シンガーとしてDANGER DANGERに在籍していたPaul Laine(Vo)が結成したTHE DEFIANTSの2ndアルバム。「ZOKUSHO」というタイトルを初めて聞いた時はどういう意味なのか不思議に思っていましたが日本語の「続章」だったんですね。THE DEFIANTSは1枚限りのプロジェクトではなく、この先も続いていくということでしょうか。セルフタイトルの前作は近年、メロディックロックを聴く機会が減ってきている僕にとっても素晴らしい作品だったのですが、今回も高品質な1枚に仕上がっています。先行で音源が公開されていた③Hollywood In Headlights、④Fallin' For You、⑦U X'd My Heartは流石の出来だし、お洒落なムード漂う⑤Hold On Tonightや爽やかなメロディが心地よい⑨Stayも気に入っています。メロディの充実度という意味ではデビュー作に及ばないものの今回も楽しめそうです。Bruno RavelとRob MarcelloはTHE DEFIANTSでの活動が順調そうだし、DANGER DANGERの現シンガーTed PoleyはソロやTOKYO MOTOR FISTで忙しそうなのでDANGER DANGERの再始動はまだ先になりそうですね…。

【CD購入録】FREEDOM CALL「M.E.T.A.L.」(2019)

  • 2019/09/15(日) 00:00:00

【CD購入録】
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FREEDOM CALL「M.E.T.A.L.」(2019)

1998年結成のベテランメロパワバンドFREEDOM CALLの10作目。前作「MASTER OF LIGHT」(2016)で久々に彼等のアルバムを聴き、「ハッピーメタル」という言葉がぴったりのポジティブで明るいサウンドに魅了され今回も楽しみにしていました。いきなりキャッチーなサビから曲が始まる①111、疾走感に溢れた②Spirit Of Daedalus、前作のMetal Is For Everyoneとはタイプの異なるガッツィーなメタル讃歌③M.E.T.A.L.という先行で公開されていたナンバー3連発という冒頭の畳み掛けがまず強力です。それ以降もポップサイドにスポットを当てた④Ace Of The Unicorn、⑦One Step Into Wonderlandやクサメロ疾走曲⑥Fly With Us、⑨Wheel Of Timeなどお気に入り曲は多いですね。HELLOWEENが80年代に「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」で確立した明朗快活でキャッチーなジャーマンメタルというスタイルを今や本家以上にわかりやすい形で提示しているのがFREEDOM CALLと言えるのではないでしょうか。前作同様、今回も愛聴盤になりそうです。

【CD購入録】NORTHTALE 「WELCOME TO PARADISE」(2019)

  • 2019/09/10(火) 00:00:00

【CD購入録】
WELCOME TO PARADISE
NORTHTALE 「WELCOME TO PARADISE」(2019)

メールひとつでTWILIGHT FORCEから解雇通告を受けた(本人談)というChristian Eriksson(Vo)CELLADOR、POWERQUESTといったメロパワバンドに在籍していたBill Hudson(G)が結成したNORTHTALEの1stアルバム。これが清々しいほどの欧州メロディックメタルで⑫If Angels Are Realを筆頭に90年代STRATOVARIUSからの影響を強く感じますね。ポジティブなギターメロディで勢いよく始まる①Welcome To Paradiseで幕を開けるや②Higher、③Follow Meと矢継ぎ早にスピードチューン繰り出す畳み掛けで掴みはバッチリです。その他にも⑦Shape Your Reality、⑨Siren's Fallそして前述の⑫といった疾走曲がアルバムの肝になっているのは事実ながらバラードもなかなか良いし、力強くもリズミカルなサビが耳に残る④The Rhythm Of Life、LAメタルまたはバッドボーイロックと表現できそうな異色ナンバー⑧Everyone's A Starもあって緩急がつけられているのも好印象。現時点ではNORTHTALEならではの突出した強みは感じられませんがメロパワファンは聴いておいて損はない1枚だと思います。

【CD購入録】TWILIGHT FORCE「DAWN OF THE DRAGONSTAR」(2019)

  • 2019/08/27(火) 00:00:00

【CD購入録】
DAWN OF THE DRAGONSTAR
TWILIGHT FORCE「DAWN OF THE DRAGONSTAR」(2019)

スウェーデンのメロパワ界期待の若手TWILIGHT FORCEの3rdアルバム。今回の注目点は何と言っても過去2作で歌っていたChristian Eriksson(Vo)が脱退、後任にAlessandro Conti(Vo/TRICK OR TREAT、ex-LUCA TURILLI'S RHAPSODY)を迎えている点でしょう。いざ聴いてみるとAlessandroも実力者なので違和感なくバンドに馴染んでいますが、高音で歌う時に彼特有のクセが顔を出すとChristianとの違いを感じますね。また朗々と歌うAlessandroのスタイルが影響してか、全体的に明るいメロディやフォークメタルのようなフレーズが増えているのも特徴でしょうか。クサメロたっぷりにオープニングを飾る①Dawn Of The DragonstarからしてTWILIGHT FORCEらしさ全開です。中盤に配された④With The Light Of A Thousand Suns、⑤Winds Of Wisdom、⑥Queen Of Eternityの流れは強力だし、高揚感溢れる⑨Night Of Winterlightから12分に及ぶ大作⑩Blade Of Immortal Steelへと続く終盤も聴き応えがあります。シンガーがTWILIGHT FORCE専属ではなく他のバンドも掛け持ちするAlessandroに交代したことでアルバムを発表するペースは落ちてくるかもしれませんが、作品の出来栄えとしては期待を裏切らない仕上がりだと思います。

【CD購入録】TURILLI / LIONE RHAPSODY「ZERO GRAVITY - REBIRTH AND EVOLUTION」(2019)

  • 2019/08/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
ZERO GRAVITY
TURILLI / LIONE RHAPSODY「ZERO GRAVITY - REBIRTH AND EVOLUTION」(2019)

Luca Turilli(G/LUCA TURILLI'S RHAPSODY)、Fabio Lione(Vo/ANGRA etc)という元RHAPSODY OF FIREの2人がRHAPSODY名義でフェアウェルツアーを敢行したことがきっかけで誕生したTURILLI / LIONE RHAPSODYの1stアルバム。ラインナップはフェアウェルツアーと同じでLUCA TURILLI'S RHAPSODYをベースとしつつAlex Holzwarth(ex-RHAPSODY OF FIRE)を迎え、シンガーがAlessandro Conti(Vo/TRICK OR TREAT)からFabioに交代したものがTURILLI / LIONE RHAPSODYです。フェアウェルツアーには不参加だったAlex Staropoli(Key)率いるRHAPSODY OF FIREを含めると第3のRHAPSODYということになるかもしれませんが、個人的にはLUCA TURILLI'S RHAPSODYがTURILLI / LIONE RHAPSODYとして再スタートを切ったと表現した方がしっくりきますね。肝心の中身はというと緻密に作り込んだオーケストラサウンドで彩られたプログレッシブメタルとなっていて、RHAPSODY OF FIREが「THE EIGHTH MOUNTAIN」(2019)で提示したパワーメタルとは一線を画しています。クサメロと高揚感、そして勢いに溢れたRHAPSODY OF FIREの方が僕好みですが本作もなかなか聴き応えがあります。特に先行で公開されていた①Phoenix Rising、②D.N.A. (Demon and Angel)、③Zero Gravityの冒頭3曲は出色の出来。中盤以降はややテンションが下がるもののQUEENのようなアプローチを取り入れた⑨I Amは好きですね。

【CD購入録】CRAZY LIXX「RUFF JUSTICE」(2017)

  • 2019/08/17(土) 00:00:00

【CD購入録】
RUFF JUSTICE
CRAZY LIXX「RUFF JUSTICE」(2017)

中心人物Danny Rexon(Vo、G)以外のメンバーが安定しないものの、デビューから一貫して80年代風アリーナ/スリージーロックを追求しているCRAZY LIXXの5作目。今回は勢い重視のハードロックンロールは控えめで都会的で洗練された雰囲気漂う③Walk The Wire、⑦Snakes In Paradiseを筆頭に北欧のバンドらしいメロディアスな要素が強まっているように感じます。それが関係してか⑤Killer、⑧If It's Loveといったパワーバラード系が充実していますね。ちなみに④Shot With A Needle Of LovePRETTY BOYというバンドのカバーですがオリジナルとしか思えないほどCRAZY LIXXらしいロックソングに仕上がっているし、本作では貴重なハードチューン⑨Kiss Of Judasも流石の出来映えです。聴いていて大きな盛り上がりを迎える場面は少ないのは事実ながら、ついリピートしたくなる1枚ですね。

【CD購入録】人間椅子「新青年」(2019)

  • 2019/08/13(火) 00:00:00

【CD購入録】
新青年
人間椅子「新青年」(2019)

今年でデビュー30周年を迎える国産ハードロックの大ベテラン人間椅子の21作目。このバンドの名前は以前から知っていたものの「暗くて重たい楽曲が主体のオカルト風のバンド」というイメージが強かったので、これまで聴くことはありませんでした。ところがYouTubeのお勧め動画として出てきた本作のリードトラック⑬「無情のスキャット」を怖いもの見たさ(?)でクリックしてみると、そのドラマティックで悲哀に満ちたサウンドに魅了されアルバムを聴いてみることに。このバンドはドゥーム/ストーナー系に分類されることもあるようで、本作でもおどろおどろしい側面を見せつつもノリの良さやキャッチーなメロディもしっかりと存在していて予想以上に楽しめました。例えば不穏な歌詞とメロディで迫る②「鏡地獄」などは僕が抱いていた人間椅子のイメージそのものですが、「ドッキーン♪」「ズッキーン♪」といった通常では考えられない掛け声が印象的な⑥「いろはにほへと」、「愛し合ってるかい?」なんて歌詞が飛び出す⑦「宇宙のディスクロージャー」も楽しげでコミカルな一面も見せてくれます。終盤では切なく儚い旋律が胸に沁みるバラード⑪「月のアペニン山」もさることながら⑬のインパクトが絶大で、この曲は2019年の年間ベストチューン候補に入ってくると思います。人間椅子は歴史が長く、多作なバンドなので全ての作品をチェックするのは大変そうですが過去のアルバムも少しずつ聴いていきたいですね。

【CD購入録】GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

  • 2019/07/30(火) 00:00:00

【CD購入録】
FIRST MISSION
GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

Ron Dahlgrenとその妻のNina Dahlgrenが80年代に一世を風靡したPHENOMENA、今やHR/HMシーン屈指のプロジェクトとなったTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAを意識して立ち上げたメロディックロック/AORプロジェクトGATHERING OF KINGSの1stアルバム。ラインナップはDahlgren夫妻がピックアップしたスウェディッシュHR/HM界のプレイヤー達で構成されていて、メインソングライターはSAFFIREなるバンドでも活動しているVictor Olsson(G)が務めています。僕にとって馴染みのある参加メンバーはRick Altzi(Vo/AT VANCE、MASTERPLAN)、Bjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK、THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA)、Apollo Papathanasio(Vo/SPIRITUAL BEGGARS)、Erik Martensson(G/ECLIPSE)、Nalle Pahlsson(B/ex-TREAT)といったメンツですね。肝心の中身はというと、いかにも北欧らしい哀愁を湛えたメロディを軸とした極上のメロディックロックで初めて聴いた時はALIENのフロントマンJim Jidhedの5thソロ「PUSH ON THROUGH」(2017)を連想しました。複数のシンガーがそれぞれの担当曲を歌うというスタイルなのですが、一番印象に残っているのはメロディックロックを歌うイメージがほとんどないRick Altziですね。MVも制作されたアルバムリード曲にしてAORの王道をゆく③Love Will Stay Alive、物悲しいバラード⑥Passing Rain、本作の中では一際ハードな⑫Battle Cryなどタイプの異なる楽曲を見事に歌いこなしています。RickといえばAT VANCE、MASTERPLANのシンガーというイメージが強いのでドイツ人だとばかり思っていました(笑)。またアルバムをより魅力的にしているのがVictor Olssonのソングライティングとギタープレイでしょう。本作を聴いてSAFFIREというバンドも聴いてみたくなりました。なおGATHERING OF KINGSは本作リリース後にRickが歌うシングルHeaven On The Runを発表、2020年には2ndアルバム「DISCOVERY」が完成予定らしいので今から楽しみにしています。

【CD購入録】DEVIL WITHIN「DARK SUPREMACY」(2019)

  • 2019/07/26(金) 00:00:00

【CD購入録】
DARK SUPREMACY
DEVIL WITHIN「DARK SUPREMACY」(2019)

僕は未聴ですが「アンコウ」の愛称で親しまれている国産ラウドロック/メロデス系バンドUNDEAD CORPORATIONのリーダーでもある「社長」ことKENSUKE(B)KOUTA(G/THOUSAND EYES)、女性グロウラーのU(MERGINGMOON)に声をかけたことがきっかけで誕生したDEVIL WITHINのデビューアルバム。本作で聴けるのは怒涛のアグレッションと泣きのギターが交錯するデスラッシュ/メロデスなのでTHOUSAND EYESを彷彿とさせる要素が多いですね。DEVIL WITHINの場合、ピアノによるインスト⑥In the Moonlight以外は全曲が前のめりに疾走するタイプなので潔さを感じる反面、アルバムとしてはもう少し抑揚が欲しかったかなという気もします。とはいえ個々の楽曲はどれも身を乗り出してしまうほどのカッコよさを誇っているので、将来が楽しみな国産メロデスバンドがまたひとつ登場したと言えそうですね。

【CD購入録】BLOOD STAIN CHILD「AMATERAS」(2019)

  • 2019/07/22(月) 00:00:00

【CD購入録】
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BLOOD STAIN CHILD「AMATERAS」(2019)

ギリシャ人シンガーSophia嬢を迎え、トランスとメロデスの融合としてひとつの完成形を提示してくれた前作「EPSILON」(2011)発表後もシングル「LAST STARDUST」(2014)、「NEXUS」(2016)やEP「TRI ODYSSEY」(2017)をリリースするなどしていたものの、フルレンスアルバムとしては約8年振りとなるBLOOD STAIN CHILDの6作目。今回リードボーカルを担当しているのはSophia脱退後に加入したフィーメルシンガーKikiでも、その後任の男性ボーカルSaikaでもなく4th「MOZAIQ」(2007)で歌っていたSadew(Vo)が復帰を果たしています。過去に在籍したメンバーも迎えて制作した再録ベスト盤「THE LEGEND」(2018)のレコーディングにSadewが参加したことがきっかけで彼の再加入が実現したようですね。和製Anders Friden(Vo/IN FLAMES)と評されることもあるSadewの復帰は嬉しいし、本編ラストの⑪「皇~sumeragi~」などはバンドの新たな代表曲と呼びたくなるほどの出来栄えとなっています。全体的には「MOZAIQ」、「EPSILON」の方が僕好みのメロディが多いように思いますが、本作もBLOOD STAIN CHILDらしいサウンドが楽しめました。次のアルバムはまた8年後と言わず2〜3年のスパンで聴きたいですね、シンガーはもちろんSadewで。

【CD購入録】GYZE「ASIAN CHAOS」(2019)

  • 2019/07/18(木) 00:00:00

CD購入録
ASIAN CHAOS
GYZE「ASIAN CHAOS」(2019)

2018年末に中心人物Ryoji(Vo、G)の実弟でもあるShuji(Ds)が体調不良を理由にバンドから一時離脱することを発表、それに伴い従来のトリオから4人による新体制へと移行したGYZEの4作目。Ryojiがインタビューで「今はバンドメンバーとしてではなく家族としてShujiを見守っている」と語っていたので、新作は少し先になるかと思っていましたが早くもアルバムを届けてくれたバンドに拍手を送りたいですね。また内容の方もこれまで同様、泣きのギターメロディが乱舞しているだけでなく、過去作品では物足りなく感じることもあった歌メロに関しても耳に残るパートが増えていて充実の1枚に仕上がっています。雅楽の演奏者をレコーディングに招いたということもあって和楽器ならではのテイストと劇的なメロディが見事に融合している本作の強みは序曲の①Far Eastern Landから②Asian Chaosに雪崩れ込むアルバム冒頭でいきなり発揮されていますね。シングル「龍吟」(2018)にも収録されていた⑦Japanese ElegyMarc Hudson(Vo/DRAGONFORCE)が客演し日本語ボーカルを披露している⑧The Rising Dragonは試聴した時から強力なナンバーだと思っていましたが、アルバムにはそれ以上の楽曲が並んでいると思います。特に「かぁな しみぃ(哀しみ)、くぅる しみぃ(苦しみ)」と歌うサビが耳から離れない⑨White Territories、重いテーマを扱った⑩1945 Hiroshimaという日本語詞メインの本編ラスト2曲は僕の琴線に触れまくりです。現時点ではGYZEの最高傑作と呼びたいくらいの手応えを感じています。

【CD購入録】GLORYHAMMER「LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX」(2019)

  • 2019/07/14(日) 00:00:00

【CD購入録】
LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX
GLORYHAMMER「LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX」(2019)

RHAPSODY OF FIREに通じるRPG風の世界観を持ったストーリーをデビュー作から描いているエピックパワーメタルバンドGLORYHAMMERの3rdアルバム。過去2作品が素晴らしい出来だったので僕の中では注目の若手となっている彼等ですが今回もメロディや歌詞、MVに至るまでGLORYHAMMERらしさに溢れた仕上がりとなっています。本作ではバンド名を冠した勝負曲(?)⑦Gloryhammerを収録していて、ド派手な疾走チューンではなくどっしり構えたミドルテンポというのか意外でしたが「グローリ、ハマ!」のコーラスはつい一緒に歌ってしまいますね。そしてアルバムを締めくくる⑩The Fires of Ancient Cosmic Destinyは5つのパートからなる12分の大作で大仰なイントロやクサメロ、語りを織り交ぜながら目まぐるしく展開していく流れは聴き応え満点です。現時点でこのアルバムがバンドの最高傑作と呼べるかは微妙ながら、このバンドに期待するものをしっかり提供してくれる1枚ですね。

【CD購入録】BEAST IN BLACK「FROM HELL WITH LOVE」(2019)

  • 2019/07/10(水) 00:00:00

【CD購入録】
FROM HELL WITH LOVE
BEAST IN BLACK「FROM HELL WITH LOVE」(2019)

自身のバンドだったはずのBATTLE BEASTから追放されるという憂き目に遭ったAnton Kabanen(G)が立ち上げたBEAST IN BLACKの2作目。デビューアルバム「BERSERKER」(2017)もなかなかの充実盤でしたが、今回もメタリックな攻撃性と親しみやすいポップなメロディが融合した作風となっています。アルバムの幕開けとして申し分のないハードドライヴィングチューン①Cry Out For A Hero、ポップな側面を強調したタイトル曲②From Hell With Love、一度聴いただけで覚えてしまうビッグなコーラスを持った③Sweet True Liesまでを聴いて今回も素晴らしい1枚となることを確信しました。効果的に使われたシンセとノスタルジックなメロディが印象的な⑤Die By The Blade、⑧True BelieverもBEAST IN BLACKらしさ満点だし、アルバム中盤に配された唯一のバラード⑥Oceandeepも効果的。本編ラストを勇壮なファンファーレが響く文字通りの鋼鉄ソング⑩Heart Of SteelYannis Papadopoulos(Vo/ex-WARDRUM etc)の強烈なシャウトが冴え渡る⑪No Surrenderで締める構成も熱いですね。Anton Kabanenは僕にとって現代メタルシーンにおける重要人物の1人となりそうな予感がしています。

【CD購入録】MARY'S BLOOD「CONFESSiONS」(2019)

  • 2019/06/21(金) 00:00:00

【CD購入録】
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MARY'S BLOOD「CONFESSiONS」(2019)

デビューアルバム「COUNTDOWN TO EVOLUTION」(2014)から不動のメンバー4人で活動を続けるガールズメタルバンドMARY'S BLOODの5作目。前作「REVENANT」(2018)で曲調の幅を広げた感のあった彼女達ですが、本作でもその拡張路線は継承されています。今回のアルバムは「闇」をテーマにしているということもあってか①Labyrinth of the Abyssからして従来のオープニングチューンとは感触の異なる怪しさを感じさせます。EYE(Vo)が「かもめ かもめ♪」と歌う高揚感あるサビがカッコいい②Karma、ヘヴィメタルの王道をゆく③「アルカディア」などは僕の好きなMARY'S BLOOD像に近い楽曲ですが、それ以降はエスニックな雰囲気漂う④Laylah、軽快で明るめの⑥Hello、パンキッシュに弾ける⑧HIGH-5など、これまでにない曲調も目立ちますね。個人的には③のようなスカッとするパワーメタル曲がもっと聴きたいというのが本音ですが、バンドとしての引き出しを増やすという意味では今回のような音楽性もありかなと思っています。

【CD購入録】FUKI「MILLION SCARLETS」(2019)

  • 2019/06/17(月) 00:00:00

【CD購入録】
MILLION SCARLETS
FUKI「MILLION SCARLETS」(2019)

今年の1月にリリースされたSyu(G/GALNERYUS)のソロ「VORVADOS」にゲスト参加し2曲でリードボーカルを取っていたことも記憶に新しい女性シンガーFuki(FUKI COMMUNE、DOLL$BOXX、UNLUCKY MORPHEUS etc)のソロアルバム。彼女にとって初のソロプロジェクトとなったFUKI COMMUNE同様、LIGHT BRINGER時代の盟友Mao(Key)が全面的にサポートしているものの外部ソングライターによる楽曲の割合が増えていることもあってHR/HM度は減退しています。オープニングを飾る①Bloody Rain、②「君の居ない世界」はパワーメタル系ではあるもののそれ以降は「自分が聞きたいFukiの歌声”をめいっぱい収録した」と自ら語るのも頷けるほど、これまで以上に幅広い曲調と歌い方を披露。Jill(Violin/UNLUCKY MORPHEUS)の客演が光るゴシカルな⑤「絶戒のJuliet」、ピースフルなコーラスが印象的な和やかソング⑧「子供のように」、Fukiのセリフパートもあるアイドルポップ風⑨Zinger♡Ringer♡Gang♡Love辺りがその顕著な例でしょうか。そんな⑨から本作随一のシンフォニックメタル曲⑩Sacred Bones Riotに繋がる落差もインパクト大な本作はこれまでで最も振り幅の大きなアルバムなのでメタルシンガーFukiのソロとして聴くと意表を突かれますが、HR/HMだけでは表現しきれないFukiの歌を楽しむ1枚としてはFUKI COMMUNE以上に最適だと思います。

【CD購入録】CRAZY LIXX「CRAZY LIXX」(2014)

  • 2019/06/04(火) 00:00:00

【CD購入録】
CRAZY LIXX
CRAZY LIXX「CRAZY LIXX」(2014)

2008年にリリースしたデビュー作「LOUD MINORITY」が素晴らしい出来で、このブログでも年間ベストアルバム部門の第3位とブライテストホープに選出させてもらったCRAZY LIXXの4th。彼等についてはBON JOVI、DEF LEPPARDといった80年代のロックバンドを連想させる親しみやすさとSKID ROWに通じるハードさを持ったサウンドが特徴でしたが、新しい要素を感じることが少なかったことと3rd「RIOT AVENUE」(2012)がこのバンドにしては可もなく不可もなくという印象だったので、それ以降はチェックしていませんでした。本作を聴いてみると勢いに溢れた①Hell Raising Women、キャッチーでありつつ哀愁も漂う②Sound Of The Loud Minorityの時点で心を掴まれ、日本盤ボーナスの⑫Bad Luckまで前作以上に楽しめました。1stに収録されていた名曲のリメイク⑨Heroes Are Foreverではやはり素晴らしいし、⑦Ain't No Rest In Rock N' Roll、⑪Wrecking Ball Crewのようなロックンロールもあってバンド(というかリーダーのDanny Rexon)のメロディセンスの良さを再確認しましたね。バンド名を冠するだけのことはある充実盤だと思います。