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【CD購入録】WORK OF ART「EXHIBITS」(2019)

  • 2019/11/30(土) 00:00:00

【CD購入録】
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WORK OF ART「EXHIBITS」(2019)

Robert Sall(G)率いるトリオ編成のメロディックロックバンドWORK OF ARTの4thアルバム。前作「FRAMEWORK」(2014)がラストアルバムになるという噂を耳にしていたので、こうして新作を届けてくれたことがまずは嬉しいですね。今回もRobertが生み出す洗練されたメロディアスチューンをLars Safsund (Vo/LIONVILLE)が歌うことで完成するWORK OF ARTサウンドが楽しめます。それに加えて本作にはメロディックロック界のレジェンドJim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)が数曲でRobertと共作していることもあって流石の出来栄えとなっていますね。①Misguided Love、②Be The Believer、③Another NightとMVが制作された楽曲を立て続けに繰り出すオープニングは文句のつけようがありません。その後も映画「ロッキー4」や「トランスフォーマー」などの音楽を手掛けたことで知られるVince DiCola(Key)が客演、Jimとの共作曲でもある④This Isn’t Loveやフックに満ちた⑤Gotta Get Outなど聴き応えのある曲が並び、幻想的なエンディング曲⑪Let Me Dreamまで一気に聴けますね。飛び抜けたキラーチューンこそないもののWORK OF ARTらしい1枚となっています。

【CD購入録】CYHRA「NO HALOS IN HELL」(2019)

  • 2019/11/20(水) 00:00:00

【CD購入録】
NO HALOS IN HELL
CYHRA「NO HALOS IN HELL」(2019)

長年の友人でもあるJesper Stromblad(G/DIMENSION ZERO、ex-IN FLAMES)Jake E(Vo/AMARANTHE)がお互いのソロアルバムについて話をしたところ、音楽性が近かったため2016年にバンド結成に至ったというCYHRAの2作目。デビュー作「LETTERS TO MYSELF」(2017)にはPeter Iwers(ex-IN FLAMES)も参加していたもののツアー開始早々に脱退、2017年に加入したEuge Valovirta(G)が本作ではベースも兼任しています。今回も先行で公開されていた①Out Of My Life、③Battle From Withinを筆頭にモダンなメロディックメタルの中で哀メロが光っているし、JesperとEugeが紡ぎ出すギターはメロディだけでなく音色にも泣きを含んでいますね。他にもAMARANTHEを彷彿とさせるダンサブルな⑤Bye Bye Forever、アルバム本編ではピアノのアレンジですがボーナスディスクではフルバンドのバージョンが楽しめるバラード⑦Lost In Time、ケルティックな雰囲気も漂う⑩Blood Brothers、メタリックなリフで始まり「ヒッヒッミィ ヒッミィハー♪」と歌うキャッチーなサビに繋がる⑪Hit Meなども気に入っています。Jesperは家族のことや体調の問題もあってツアーに帯同することは難しいそうですが、脱退することなく制作面で今後もその才能を発揮してほしいですね。

【CD購入録】THE DARK ELEMENT「SONGS THE NIGHT SINGS」(2019)

  • 2019/11/15(金) 00:00:00

【CD購入録】
SONGS THE NIGHT SINGS
THE DARK ELEMENT「SONGS THE NIGHT SINGS」(2019)

Jani Liimatainen(G/CAIN'S OFFERING、ex-SONATA ARCTICA)Anette Olzon(Vo/ex-ALYSON AVENUE、NIGHTWISH)を組ませるというFRONTIERS RECORDSの発案で2017年に誕生したTHE DARK ELEMENTの2作目。セルフタイトルのデビュー作は2017年の年間ベストに選出するほどのお気に入り盤でしたが単発プロジェクトで終わる可能性もありそうだったので、こうして第2弾がリリースされたことがまず嬉しいですね。また中身の方もJaniらしい流麗なメロディをAnetteの美声で聴かせるスタイルに変化はなく、前作が好きだった僕のようなファンであれば今回も満足できる内容だと思います。オープニングの①Not Your Monster、②Songs The Night SingsはこれぞTHE DARK ELEMENTなメロディアスチューンだし、ダンサブルなアレンジを取り入れた⑤Pills On My Pillow、悲壮感が漂う旋律が胸を締め付ける⑥To Whatever Endなども良いですね。終盤でサビを繰り返す曲が多いこともあってかメロディが頭から離れず、気がつけばサビを口ずさんでいることもしばしば。Janiは僕が今注目しているメロディメイカーの1人なので、FRONTIERS RECORDSの様々な作品に楽曲を提供するのではなくCAIN'S OFFERINGとTHE DARK ELEMENTで、その才能を発揮してもらいたいですね。

【CD購入録】HELLOWEEN「UNITED ALIVE IN MADRID」(2019)

  • 2019/10/31(木) 00:00:00

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UNITED ALIVE IN MADRID
HELLOWEEN「UNITED ALIVE IN MADRID」(2019)

期間限定ではあるもののMichael Kiske(Vo)Kai Hansen(G、Vo)が復帰して7人体制となったHELLOWEENのPUMPKINS UNITED WORLD TOURの模様を収録した3枚組ライヴアルバム(Disc-3は4曲は入りボーナスディスク)。HELLOWEENは僕がHR/HMを聴くようになるきっかけを与えてくれた重要バンドのひとつなので、僕がHR/HMと出会った1995年時点で既に脱退していたKiskeとKaiが復帰すると知った時は本当に嬉しかったし驚きました。このライヴ作品の大きな特徴は夢のラインナップが実現したことは勿論ながら選曲の素晴らしさにもありますね。多くのファンが期待しているであろうキーパー時代の楽曲を軸にしながらKai、Kiske、Andi Deris(Vo)という各シンガー毎のシングル曲は幅広く収録されているし、メドレー形式ながらDisc-2②Livin’ Ain’t No Crimeのような珍しい曲あり、初めてライヴ盤に収録された超名曲Disc-2⑥Eagle Fly FreeありというセットリストはHELLOWEENの歴史を網羅していると言っても過言ではなく、これまでにバンドがリリースしたライヴ作品を闇に葬り去ってしまうほど充実した内容です。こうして見ると改めてHELLOWEENには名曲が多いことを再認識させられますね。バンドはこの7人編成でニューアルバムを制作することを発表しているので今から楽しみです。

【CD購入録】GALNERYUS「INTO THE PURGATORY」(2019)

  • 2019/10/26(土) 00:00:00

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INTO THE PURGATORY
GALNERYUS「INTO THE PURGATORY」(2019)

今年の1月にソロアルバム「VORVADOS」を発表したことも記憶に新しいSyu(G)率いるGALNERYUSが早くも完成させた12作目。当初は前々作「UNDER THE FORCE OF COURAGE」(2015)、前作「ULTIMATE SACRIFICE」(2017)に続くコンセプトアルバム3部作の完結編となる予定だったものの、テーマを決めずに自由度の高いアルバムを作りたいという思いから通常の作品を制作することになったそうです。リリース前に公開された⑥The FollowersがGALNERYUSとしては異色でダークな世界観を持っていたため驚きましたが、アルバムとして聴くことで良さが際立つ1曲だと思います。また、これぞGALNERYUS!なスピードチューン②My Hope Is Gone⑦Come Back To Me Again、メロハーテイストが感じられる⑤Never Again、美麗なバラード⑧Remain Behindなどタイプは異なれど彼等らしさに溢れた楽曲が目白押しです。それでいて⑥で聴くことのできる小野 正利(Vo)のオペラティックな歌唱、これまでになかったYuhki(Key/ALHAMBRA)の音使いなど新しい要素があるのもいいですね。GALNERYUSが国産メタルシーンのトップランナーであることを改めて感じさせてくれる1枚です。

【CD購入録】ECLIPSE「PARADIGM」(2019)

  • 2019/10/22(火) 00:00:00

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ECLIPSE「PARADIGM」(2019)

現在のメロディアス・ハードロック界において僕の中で安心ブランドの地位を確立しているECLIPSEの7作目。一時期はアルバムのリリース間隔が空くこともありましたが5th「ARMAGEDDONIZE」(2015)以降は2年のスパンで新作を届けてくれています。しかも中心人物のErik Martensson(Vo、G)はその間にもW.E.T.NORDIC UNIONにも参加していることを踏まえると、かなり精力的に活動していますね。本作も相変わらずのECLIPSE節でフックに満ちたメロディックロックが楽しめます。オープニングを飾る①Viva La VictoriaはMVが制作されたことも納得のメロディアスチューンだし、勢いのある⑥Deliriousやボーナストラックではアコースティックバージョンが楽しめる⑦When The Winter Endsなども気に入っています。溌剌としたサウンドは控えめだし、終盤は失速気味ではあるもののメロディックロックファンなら聴いて損はしない1枚だと思います。

【CD購入録】TUNGSTEN「WE WILL RISE」(2019)

  • 2019/10/17(木) 00:00:00

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WE WILL RISE
TUNGSTEN「WE WILL RISE」(2019)

SILVER MOUNTAIN、YNGWIE MALMSTEEN、HAMMERFALLといったバンドで活動し、現在はMANOWARに在籍しているAnders Johansson(Ds)Karl Johansson(B、Key)、Niklas Johansson(G)という2人の息子と結成したTUNGSTENの1stアルバム。リードボーカルを務めるのはMike Andersson(PLANET ALLIANCE etc)というラインナップです。MVも制作されたタイトル曲①We Will Riseはフォークメタル調のイントロで幕を開け、Andersがこれまでに在籍したネオクラシカル系や正統派ヘヴィメタルとは一線を画す音楽性となっていますね。楽曲はKarl、Niklasの2人が中心となって書いているようで楽しげな民謡風のフレーズの中に、北欧らしい哀愁のメロディやインダストリアル系のヘヴィパートもあったりしてなかなか新鮮です。曲によっては現代の北欧HR/HMシーンの代表格SABATON、ウイーン出身のポルカメタルバンドRUSSKAJA、スウィングジャズを取り入れたDIABLO SWING ORCHESTRAなどを連想させる要素がありますね。飛び抜けたキラーチューンこそないもののリピートしたくなる魅力を持った1枚です。

【CD購入録】PALADIN「ASCENSION」(2019)

  • 2019/10/12(土) 00:00:00

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PALADIN「ASCENSION」(2019)

アメリカはアトランタ出身の4人組パワーメタルバンドPALADINのデビュー作。中心人物のTaylor Washington(Vo、G)はパワーメタル、プログレッシブメタルのファンだそうでお気に入りバンドにGALNERYUSの名前を挙げているだけでなく、リード曲⑧Shoot For The SunMVではTaylorとAlex Parra(G)Syu(G/GALNERYUS)と同じモデルのギターを使用していることもあってかGALNERYUSに通じるスピーディーで濃厚なメロディックメタルが基本となっています。ただしPALADINには鍵盤奏者が不在でグロウルの登場頻度が高いこともあって、より剛直に感じられるしスラッシュメタルばりに猪突猛進な勢いがありますね。アメリカのバンドながら欧州型メロディックメタル然とした楽曲群は僕好みでHIBRIA、LOST HORIZONのような熱さに溢れているし、ギターソロもしっかりと弾きまくっているのが好印象。お気に入りは冒頭のギターメロディの時点で心を掴まれる①Awakeningと前述の⑧ですね。ボーカル、演奏、サウンドプロダクションのどれをとってもヘナチョコな印象がない新人バンドなので2019年のブライテストホープ争いに加わってきそうな予感がしています。

【CD購入録】DUAL ALTER WORLD「ALTER EGO」(2019)

  • 2019/09/28(土) 00:00:00

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ALTER EGO
DUAL ALTER WORLD「ALTER EGO」(2019)

テクノ/トランスサウンドとメロデスを融合させたスタイルで注目を集め、今年に約8年振りとなるフルアルバムを発表したBLOOD STAIN CHILDのソングライターRyuとメタル好きの声優、小岩井 ことりが結成したDUAL ALTER WORLDの1stアルバム。声優と仕事をする機会の多かったRyuが小岩井にオファーしたことがきっかけで誕生したそうです。音楽性としては声優にしては珍しいグロウルも取り入れたメロディックメタルでBLOOD STAIN CHILDとは一味違う仕上がりになっています。シンフォアレンジを纏いながら激しく疾走したり、優しいメロディを聴かせたりするサウンドは僕好みだし、小岩井の歌唱についても流石の安定感と表現力を誇っていて異なる声色を駆使した③CONSOLE1などは声優シンガーとしての強みが表れていると思います。また本作は「遠い未来の世界を舞台に暗殺者の少女が壊れたアンドロイドと出会うことで心境が変化していく」というコンセプトアルバムで、シナリオパートがほぼ1曲置きにUAD 01〜08としてトラックを分けて収録してされているため全19曲という曲数の多さが目に付くものの実際の楽曲パートとしては11曲というボリュームです。セリフパートについては「声優、小岩井 ことりの本領発揮」という印象で思わず聞き入ってしまいます。語りでストーリーを説明するという手法はDRAGON GUARDIANを彷彿とさせますが、曲中にセリフが入り場面説明をしていたDRAGON GUARDIANに対してDUAL ALTER WORLDは楽曲とシナリオがトラック毎に分かれているので曲だけをピックアップして聴けるというのもいいですね。声優がリードボーカルのため色眼鏡で見られるかもしれませんが僕はかなり気に入っています。

【CD購入録】CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)

  • 2019/09/23(月) 00:00:00

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FOREVER WILD
CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)

2019年9月に初来日公演が決定しているスウェーデン産メロディアス・スリーズロックバンドCRAZY LIXXの6作目。前作「RUFF JUSTICE」(2017)ではメロディ重視の姿勢を打ち出した一方、やや大人しくなったように感じられた彼等でしたが今回は荒々しさも戻ってきていてバンドの持ち味を総括するかのようなサウンドに仕上がっています。シンガロングを誘うコーラスで幕を開ける①Wicked、適度な疾走感とともに駆け抜けるドライヴィングチューン②Break Out、キャッチーなメロディが楽しめる③Silent Thunderという冒頭の3曲(全てMVが制作されています)で掴みはOK。またアルバム後半も充実の歌メロが光る⑦It's You、メジャー感に溢れたバラード⑧Love Don't Live Here Anymoreと来てCRAZY LIXXらしさ全開の⑨Weekend Lover、⑩Never Die (Forever Wild)というハードチューンで締めくくる構成もいいですね。この手のバンドではHARDCORE SUPERSTAR、RECKLESS LOVEと並ぶお気に入りだし、安定感(ハズレ作品の無さ)という点ではCRAZY LIXXがナンバーワンかもしれません。

【CD購入録】THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)

  • 2019/09/19(木) 00:00:00

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THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)

2009年に7作目「REVOLVE」をリリースして以降、一向に新作発表の動きが見えないDANGER DANGERBruno Ravel(B)、Rob Marcello(G)と2代目シンガーとしてDANGER DANGERに在籍していたPaul Laine(Vo)が結成したTHE DEFIANTSの2ndアルバム。「ZOKUSHO」というタイトルを初めて聞いた時はどういう意味なのか不思議に思っていましたが日本語の「続章」だったんですね。THE DEFIANTSは1枚限りのプロジェクトではなく、この先も続いていくということでしょうか。セルフタイトルの前作は近年、メロディックロックを聴く機会が減ってきている僕にとっても素晴らしい作品だったのですが、今回も高品質な1枚に仕上がっています。先行で音源が公開されていた③Hollywood In Headlights、④Fallin' For You、⑦U X'd My Heartは流石の出来だし、お洒落なムード漂う⑤Hold On Tonightや爽やかなメロディが心地よい⑨Stayも気に入っています。メロディの充実度という意味ではデビュー作に及ばないものの今回も楽しめそうです。Bruno RavelとRob MarcelloはTHE DEFIANTSでの活動が順調そうだし、DANGER DANGERの現シンガーTed PoleyはソロやTOKYO MOTOR FISTで忙しそうなのでDANGER DANGERの再始動はまだ先になりそうですね…。

【CD購入録】FREEDOM CALL「M.E.T.A.L.」(2019)

  • 2019/09/15(日) 00:00:00

【CD購入録】
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FREEDOM CALL「M.E.T.A.L.」(2019)

1998年結成のベテランメロパワバンドFREEDOM CALLの10作目。前作「MASTER OF LIGHT」(2016)で久々に彼等のアルバムを聴き、「ハッピーメタル」という言葉がぴったりのポジティブで明るいサウンドに魅了され今回も楽しみにしていました。いきなりキャッチーなサビから曲が始まる①111、疾走感に溢れた②Spirit Of Daedalus、前作のMetal Is For Everyoneとはタイプの異なるガッツィーなメタル讃歌③M.E.T.A.L.という先行で公開されていたナンバー3連発という冒頭の畳み掛けがまず強力です。それ以降もポップサイドにスポットを当てた④Ace Of The Unicorn、⑦One Step Into Wonderlandやクサメロ疾走曲⑥Fly With Us、⑨Wheel Of Timeなどお気に入り曲は多いですね。HELLOWEENが80年代に「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」で確立した明朗快活でキャッチーなジャーマンメタルというスタイルを今や本家以上にわかりやすい形で提示しているのがFREEDOM CALLと言えるのではないでしょうか。前作同様、今回も愛聴盤になりそうです。

【CD購入録】NORTHTALE 「WELCOME TO PARADISE」(2019)

  • 2019/09/10(火) 00:00:00

【CD購入録】
WELCOME TO PARADISE
NORTHTALE 「WELCOME TO PARADISE」(2019)

メールひとつでTWILIGHT FORCEから解雇通告を受けた(本人談)というChristian Eriksson(Vo)CELLADOR、POWERQUESTといったメロパワバンドに在籍していたBill Hudson(G)が結成したNORTHTALEの1stアルバム。これが清々しいほどの欧州メロディックメタルで⑫If Angels Are Realを筆頭に90年代STRATOVARIUSからの影響を強く感じますね。ポジティブなギターメロディで勢いよく始まる①Welcome To Paradiseで幕を開けるや②Higher、③Follow Meと矢継ぎ早にスピードチューン繰り出す畳み掛けで掴みはバッチリです。その他にも⑦Shape Your Reality、⑨Siren's Fallそして前述の⑫といった疾走曲がアルバムの肝になっているのは事実ながらバラードもなかなか良いし、力強くもリズミカルなサビが耳に残る④The Rhythm Of Life、LAメタルまたはバッドボーイロックと表現できそうな異色ナンバー⑧Everyone's A Starもあって緩急がつけられているのも好印象。現時点ではNORTHTALEならではの突出した強みは感じられませんがメロパワファンは聴いておいて損はない1枚だと思います。

【CD購入録】TWILIGHT FORCE「DAWN OF THE DRAGONSTAR」(2019)

  • 2019/08/27(火) 00:00:00

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DAWN OF THE DRAGONSTAR
TWILIGHT FORCE「DAWN OF THE DRAGONSTAR」(2019)

スウェーデンのメロパワ界期待の若手TWILIGHT FORCEの3rdアルバム。今回の注目点は何と言っても過去2作で歌っていたChristian Eriksson(Vo)が脱退、後任にAlessandro Conti(Vo/TRICK OR TREAT、ex-LUCA TURILLI'S RHAPSODY)を迎えている点でしょう。いざ聴いてみるとAlessandroも実力者なので違和感なくバンドに馴染んでいますが、高音で歌う時に彼特有のクセが顔を出すとChristianとの違いを感じますね。また朗々と歌うAlessandroのスタイルが影響してか、全体的に明るいメロディやフォークメタルのようなフレーズが増えているのも特徴でしょうか。クサメロたっぷりにオープニングを飾る①Dawn Of The DragonstarからしてTWILIGHT FORCEらしさ全開です。中盤に配された④With The Light Of A Thousand Suns、⑤Winds Of Wisdom、⑥Queen Of Eternityの流れは強力だし、高揚感溢れる⑨Night Of Winterlightから12分に及ぶ大作⑩Blade Of Immortal Steelへと続く終盤も聴き応えがあります。シンガーがTWILIGHT FORCE専属ではなく他のバンドも掛け持ちするAlessandroに交代したことでアルバムを発表するペースは落ちてくるかもしれませんが、作品の出来栄えとしては期待を裏切らない仕上がりだと思います。

【CD購入録】TURILLI / LIONE RHAPSODY「ZERO GRAVITY - REBIRTH AND EVOLUTION」(2019)

  • 2019/08/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
ZERO GRAVITY
TURILLI / LIONE RHAPSODY「ZERO GRAVITY - REBIRTH AND EVOLUTION」(2019)

Luca Turilli(G/LUCA TURILLI'S RHAPSODY)、Fabio Lione(Vo/ANGRA etc)という元RHAPSODY OF FIREの2人がRHAPSODY名義でフェアウェルツアーを敢行したことがきっかけで誕生したTURILLI / LIONE RHAPSODYの1stアルバム。ラインナップはフェアウェルツアーと同じでLUCA TURILLI'S RHAPSODYをベースとしつつAlex Holzwarth(ex-RHAPSODY OF FIRE)を迎え、シンガーがAlessandro Conti(Vo/TRICK OR TREAT)からFabioに交代したものがTURILLI / LIONE RHAPSODYです。フェアウェルツアーには不参加だったAlex Staropoli(Key)率いるRHAPSODY OF FIREを含めると第3のRHAPSODYということになるかもしれませんが、個人的にはLUCA TURILLI'S RHAPSODYがTURILLI / LIONE RHAPSODYとして再スタートを切ったと表現した方がしっくりきますね。肝心の中身はというと緻密に作り込んだオーケストラサウンドで彩られたプログレッシブメタルとなっていて、RHAPSODY OF FIREが「THE EIGHTH MOUNTAIN」(2019)で提示したパワーメタルとは一線を画しています。クサメロと高揚感、そして勢いに溢れたRHAPSODY OF FIREの方が僕好みですが本作もなかなか聴き応えがあります。特に先行で公開されていた①Phoenix Rising、②D.N.A. (Demon and Angel)、③Zero Gravityの冒頭3曲は出色の出来。中盤以降はややテンションが下がるもののQUEENのようなアプローチを取り入れた⑨I Amは好きですね。

【CD購入録】CRAZY LIXX「RUFF JUSTICE」(2017)

  • 2019/08/17(土) 00:00:00

【CD購入録】
RUFF JUSTICE
CRAZY LIXX「RUFF JUSTICE」(2017)

中心人物Danny Rexon(Vo、G)以外のメンバーが安定しないものの、デビューから一貫して80年代風アリーナ/スリージーロックを追求しているCRAZY LIXXの5作目。今回は勢い重視のハードロックンロールは控えめで都会的で洗練された雰囲気漂う③Walk The Wire、⑦Snakes In Paradiseを筆頭に北欧のバンドらしいメロディアスな要素が強まっているように感じます。それが関係してか⑤Killer、⑧If It's Loveといったパワーバラード系が充実していますね。ちなみに④Shot With A Needle Of LovePRETTY BOYというバンドのカバーですがオリジナルとしか思えないほどCRAZY LIXXらしいロックソングに仕上がっているし、本作では貴重なハードチューン⑨Kiss Of Judasも流石の出来映えです。聴いていて大きな盛り上がりを迎える場面は少ないのは事実ながら、ついリピートしたくなる1枚ですね。

【CD購入録】人間椅子「新青年」(2019)

  • 2019/08/13(火) 00:00:00

【CD購入録】
新青年
人間椅子「新青年」(2019)

今年でデビュー30周年を迎える国産ハードロックの大ベテラン人間椅子の21作目。このバンドの名前は以前から知っていたものの「暗くて重たい楽曲が主体のオカルト風のバンド」というイメージが強かったので、これまで聴くことはありませんでした。ところがYouTubeのお勧め動画として出てきた本作のリードトラック⑬「無情のスキャット」を怖いもの見たさ(?)でクリックしてみると、そのドラマティックで悲哀に満ちたサウンドに魅了されアルバムを聴いてみることに。このバンドはドゥーム/ストーナー系に分類されることもあるようで、本作でもおどろおどろしい側面を見せつつもノリの良さやキャッチーなメロディもしっかりと存在していて予想以上に楽しめました。例えば不穏な歌詞とメロディで迫る②「鏡地獄」などは僕が抱いていた人間椅子のイメージそのものですが、「ドッキーン♪」「ズッキーン♪」といった通常では考えられない掛け声が印象的な⑥「いろはにほへと」、「愛し合ってるかい?」なんて歌詞が飛び出す⑦「宇宙のディスクロージャー」も楽しげでコミカルな一面も見せてくれます。終盤では切なく儚い旋律が胸に沁みるバラード⑪「月のアペニン山」もさることながら⑬のインパクトが絶大で、この曲は2019年の年間ベストチューン候補に入ってくると思います。人間椅子は歴史が長く、多作なバンドなので全ての作品をチェックするのは大変そうですが過去のアルバムも少しずつ聴いていきたいですね。

【CD購入録】GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

  • 2019/07/30(火) 00:00:00

【CD購入録】
FIRST MISSION
GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

Ron Dahlgrenとその妻のNina Dahlgrenが80年代に一世を風靡したPHENOMENA、今やHR/HMシーン屈指のプロジェクトとなったTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAを意識して立ち上げたメロディックロック/AORプロジェクトGATHERING OF KINGSの1stアルバム。ラインナップはDahlgren夫妻がピックアップしたスウェディッシュHR/HM界のプレイヤー達で構成されていて、メインソングライターはSAFFIREなるバンドでも活動しているVictor Olsson(G)が務めています。僕にとって馴染みのある参加メンバーはRick Altzi(Vo/AT VANCE、MASTERPLAN)、Bjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK、THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA)、Apollo Papathanasio(Vo/SPIRITUAL BEGGARS)、Erik Martensson(G/ECLIPSE)、Nalle Pahlsson(B/ex-TREAT)といったメンツですね。肝心の中身はというと、いかにも北欧らしい哀愁を湛えたメロディを軸とした極上のメロディックロックで初めて聴いた時はALIENのフロントマンJim Jidhedの5thソロ「PUSH ON THROUGH」(2017)を連想しました。複数のシンガーがそれぞれの担当曲を歌うというスタイルなのですが、一番印象に残っているのはメロディックロックを歌うイメージがほとんどないRick Altziですね。MVも制作されたアルバムリード曲にしてAORの王道をゆく③Love Will Stay Alive、物悲しいバラード⑥Passing Rain、本作の中では一際ハードな⑫Battle Cryなどタイプの異なる楽曲を見事に歌いこなしています。RickといえばAT VANCE、MASTERPLANのシンガーというイメージが強いのでドイツ人だとばかり思っていました(笑)。またアルバムをより魅力的にしているのがVictor Olssonのソングライティングとギタープレイでしょう。本作を聴いてSAFFIREというバンドも聴いてみたくなりました。なおGATHERING OF KINGSは本作リリース後にRickが歌うシングルHeaven On The Runを発表、2020年には2ndアルバム「DISCOVERY」が完成予定らしいので今から楽しみにしています。

【CD購入録】DEVIL WITHIN「DARK SUPREMACY」(2019)

  • 2019/07/26(金) 00:00:00

【CD購入録】
DARK SUPREMACY
DEVIL WITHIN「DARK SUPREMACY」(2019)

僕は未聴ですが「アンコウ」の愛称で親しまれている国産ラウドロック/メロデス系バンドUNDEAD CORPORATIONのリーダーでもある「社長」ことKENSUKE(B)KOUTA(G/THOUSAND EYES)、女性グロウラーのU(MERGINGMOON)に声をかけたことがきっかけで誕生したDEVIL WITHINのデビューアルバム。本作で聴けるのは怒涛のアグレッションと泣きのギターが交錯するデスラッシュ/メロデスなのでTHOUSAND EYESを彷彿とさせる要素が多いですね。DEVIL WITHINの場合、ピアノによるインスト⑥In the Moonlight以外は全曲が前のめりに疾走するタイプなので潔さを感じる反面、アルバムとしてはもう少し抑揚が欲しかったかなという気もします。とはいえ個々の楽曲はどれも身を乗り出してしまうほどのカッコよさを誇っているので、将来が楽しみな国産メロデスバンドがまたひとつ登場したと言えそうですね。

【CD購入録】BLOOD STAIN CHILD「AMATERAS」(2019)

  • 2019/07/22(月) 00:00:00

【CD購入録】
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BLOOD STAIN CHILD「AMATERAS」(2019)

ギリシャ人シンガーSophia嬢を迎え、トランスとメロデスの融合としてひとつの完成形を提示してくれた前作「EPSILON」(2011)発表後もシングル「LAST STARDUST」(2014)、「NEXUS」(2016)やEP「TRI ODYSSEY」(2017)をリリースするなどしていたものの、フルレンスアルバムとしては約8年振りとなるBLOOD STAIN CHILDの6作目。今回リードボーカルを担当しているのはSophia脱退後に加入したフィーメルシンガーKikiでも、その後任の男性ボーカルSaikaでもなく4th「MOZAIQ」(2007)で歌っていたSadew(Vo)が復帰を果たしています。過去に在籍したメンバーも迎えて制作した再録ベスト盤「THE LEGEND」(2018)のレコーディングにSadewが参加したことがきっかけで彼の再加入が実現したようですね。和製Anders Friden(Vo/IN FLAMES)と評されることもあるSadewの復帰は嬉しいし、本編ラストの⑪「皇~sumeragi~」などはバンドの新たな代表曲と呼びたくなるほどの出来栄えとなっています。全体的には「MOZAIQ」、「EPSILON」の方が僕好みのメロディが多いように思いますが、本作もBLOOD STAIN CHILDらしいサウンドが楽しめました。次のアルバムはまた8年後と言わず2〜3年のスパンで聴きたいですね、シンガーはもちろんSadewで。