FC2ブログ

【CD購入録】ANETTE OLZON「SHINE」(2014)

  • 2020/03/31(火) 00:00:00

【CD購入録】
SHINE.jpg
ANETTE OLZON「SHINE」(2014)

スウェーデンのメロディックロック/AORバンドALYSON AVENUEのリードボーカルとしてデビュー、2007年〜2012年にはTarja Turunen(Vo)の後任としてNIGHTWISHに在籍したことで大きく知名度を上げ、現在はTHE DARK ELEMENT、ALLEN/OLZONといったFRONTIERS RECORDSのプロジェクトを中心に活動しているフィーメルシンガーAnette Olzonが2014年にリリースした初のソロアルバム。本作に収録されているのはメタリックな要素皆無の歌モノ系で5th「THE UNFORGIVING」(2011)以降のWITHIN TEMPTATIONを更にソフトにした感もありますね。肝心のボーカルメロディについては、そこまでキャッチーではないので地味な印象が拭えないものの薄味の楽曲がAnetteの歌を際立たせている面もあるので、彼女のボーカルを堪能するには最適な作風かもしれません。本作のお気に入りはポップ寄りの②Shine、④Liesと終盤を美しく締めるピアノバラード⑨One Million Faces、⑩Watching Me from Afarといったところでしょうか。ちなみに⑨にはFredrik Bergh(Key/BLOODBOUND、STREET TALK)が作曲に関わっているようです。

【CD購入録】ALLEN/OLZON「WORLDS APART」(2020)

  • 2020/03/26(木) 00:00:00

【CD購入録】
WORLDS APART
ALLEN/OLZON「WORLDS APART」(2020)

Russell Allen(Vo/SYMPHONY X)、Anette Olzon(Vo/THE DARK ELEMENT、ex-NIGHTWISH)という男女ボーカルを看板に据え、Magnus Karlsson(G/MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL、PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE etc)が創作面を担うFRONTIERS RECORDSの新プロジェクトALLEN/OLZONの1stアルバム。ラインナップ的にALLEN-LANDEの二番煎じっぽさを感じていましたが、どうやらJorn Lande(Vo/JORN、ex-MASTERPLAN)がALLEN-LANDEの新作で歌うことを望まなかったためAnetteを迎えたという経緯があったようなので、事実上ALLEN-LANDEの続編と言えそうです。サウンドの方もALLEN-LANDEの初期3作品と同路線で派手さこそないものの、匠の域に達したMagnus Karlsson流メロディックHR/HMが繰り広げられています。それどころかMagnusの楽曲、ギタープレイともに冴え渡っていて僕がALLEN-LANDEで最も気に入っている1st 「THE BATTLE」(2005)に迫るものすら感じるしRussellとJornの声質が似ているため、どちらが歌っているかわからないという課題もALLEN/OLZONは男女によるデュエットなので当然ながらクリアしています。ちなみにジャケット、アルバムタイトルから推察するにALLEN-LANDEのテーマが「対決」だとすればALLEN/OLZONは「引き離された男女」でしょうか。高品質な楽曲が揃う本作でのお気に入りを挙げるとすれば先行で公開されていた①Never Die、②Worlds ApartとAnetteが歌うことでしなやかさが加わった⑧My Enemyですね。

【CD購入録】ALLEN-LANDE「THE GREAT DIVIDE」(2014)

  • 2020/03/22(日) 00:00:00

【CD購入録】
THE GREAT DIVIDE
ALLEN-LANDE「THE GREAT DIVIDE」(2014)

現代HR/HMシーンきっての実力者Russell Allen(Vo/SYMPHONY X)Jorn Lande(Vo/JORN、ex-MASTERPLAN etc)両名の熱唱が堪能できるプロジェクトALLEN-LANDEの4thアルバム。これまではMagnus Karlsson(G/MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL、PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE)が作曲、ギターに加えてドラム以外の演奏とプロデュースを手掛けていましたが本作ではTimo Tolkki(G/TIMO TOLKKI'S AVALON、ex-STRATOVARIUS etc)がMagnusの代わりを務めています。正直なところALLEN-LANDEは作品を重ねる毎にお気に入り度が微妙に下降線を辿っていたし、STRATOVARIUS脱退後のTimoにもかつての輝きが感じられずチェックするのが先送りになっていたのですが、いざ聴いてみるとなかなか楽しめる1枚に仕上がっています。その要因となっているのがRussellとJornによる圧巻のボーカルで、コンポーザーの交代も関係なく自分達の色に染め上げてしまう辺りは流石の一言。Magnus時代と比べてあっさりしている印象があるものの90年代STRATOVARIUSの残り香が感じられる②Down From The Mountain、③In The Hands Of Time、⑥Dream About Tomorrowなどにはニヤリとしてしまいます。

【CD購入録】STARBREAKER「DYSPHORIA」(2019)

  • 2020/03/17(火) 00:00:00

【CD購入録】
DYSPHORIA.jpg
STARBREAKER「DYSPHORIA」(2019)

MAGNUS KARLSSON'S FREE FALLでも相性の良さを見せていたTony Harnell(Vo/ex-TNT、WESTWORLD etc)Magnus Karlsson(G/FREE FALL、PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE etc)によるHR/HMプロジェクトSTARBREAKERの約11年振りとなる新作3rdアルバム。前作「LOVE'S DYING WISH」(2008)がダークでメランコリックな音楽性だったのでPRIMAL FEARを彷彿とさせるメタルチューン①Pure Evilでの幕開けは意外でした。ただし、それ以降はそこまでメタリックな楽曲はなく、いぶし銀とも言えるMagnusのメロディセンスとTonyの美声が織りなすメロディアスHR/HMが並びます。聴き始めの頃はもう少しキャッチーなメロディが欲しいと感じていましたが、リピートするうちにどんどん味わいが増していて文字通りの美旋律バラード⑤Beautiful One(ボーナストラックのアコースティック版も良い)、ギターのメインメロディがクセになる表題曲⑥Dysphoria、Magnusがドラマティックに弾きまくる⑨Bright Star Blind Meなどが特に気に入っています。MAGNUS KARLSSON'S FREE FALLで聴けたハードポップサウンドとは一線を画す内容ながらSTARBREAKERならではの魅力を備えた1枚だと思います。

【CD購入録】H.E.A.T「H.E.A.T II」(2020)

  • 2020/03/10(火) 00:00:00

【CD購入録】
HEATⅡ
H.E.A.T「H.E.A.T II」(2020)

3rd「ADDRESS THE NATION」(2012)に収録されたLiving On The Runを管理人が選ぶ2010年代のベストチューン20曲に選出したスウェーデン産メロディック・ロックバンドの雄H.E.A.Tの6th。ここ最近の彼等の音楽性は拡散傾向にあり第一印象は微妙ながら繰り返し聴いていると好きになっていくアルバムが多かったのに対して、本作は始めて聴いた時から心を掴まれましたね。「ロッキャ バ〜ディ、ロッキャ バ〜ディ♪」のサビが耳に残るロックアンセム①Rock Your Bodyはオープニングとして申し分ないし②Dangerous Ground、③Come Clean、④Victoryの3連発は実に強力。タイトル通りアドレナリンがドバドバ出そうなハードチューン⑥Adrenalineもカッコいいですね。先行で公開されていた②や③、⑦One By One、⑪Riseを聴いて高まった期待値を更に上回る充実盤です。気が早いかもしれませんが今年を代表するメロディック・ロックアルバムだと思います。

【CD購入録】RAGE「WINGS OF RAGE」(2020)

  • 2020/02/25(火) 00:00:00

【CD購入録】
WINGS OF RAGE
RAGE「WINGS OF RAGE」(2020)

幾度もメンバーチェンジを繰り返しながら奇才Peter "Peavy" Wagner(Vo、B)がブレることなく自身のヘヴィメタル道を追求し続けるRAGEの23枚目。今回もここ最近のアルバムと同じく、攻撃性とメロディアスな要素を兼ね備えたメタリックチューンによる怒涛の攻めを見せてくれていて①Trueからタイトル曲⑤Wings Of Rageまでの流れは圧巻です。個人的には④Tomorrowや⑤のメロディ運びにRAGEらしさを感じますね。30秒弱のインタールード⑥Shadow Over Deadland (The Twilight Transition)を挟んでの後半は雰囲気がガラリと変わっているのも特徴で⑦A Nameless Grave、⑨Shine A Lightといったパワーバラードは胸が熱くなるし、その2曲に挟まれた⑧Don’t Let Me Downもアグレッシブな側面を見せつつサビではテンポダウンしてタイトルを連呼するユニークな構成となっています。また⑩HTTS 2.0 (Higher Than The Sky)は11th 「END OF ALL DAYS」(1996)に収録された名曲のリメイクでグッと攻撃性を増したカッコいい仕上がり、というか本作のオリジナル曲が霞んでしまうほどの素晴らしさです。Victor Smolski(G/ALMANAC)在籍時のラストアルバムとなった「21」(2012)や現ラインナップの第1弾「THE DEVIL STRIKES AGAIN」(2016)の頃はRAGEに対する関心が薄れていましたが、前作「SEASONS OF THE BLACK」(2017)と今回のアルバムを聴いて僕の中のRAGE熱が再び高まってきました。

【CD購入録】RAGE「SEASONS OF THE BLACK」(2017)

  • 2020/02/20(木) 00:00:00

【CD購入録】
SEASONS OF THE BLACK
RAGE「SEASONS OF THE BLACK」(2017)

ドイツの大ベテランRAGEが前作「THE DEVIL STRIKES AGAIN」(2016)から僅か1年という短いスパンで完成させた22作目。Marcos Rodriguez(G)、Vassilios "Lucky" Maniatopoulos(Ds)を迎えた新体制としては第2弾となります。新メンバーのお披露目アルバムでもあった前作はVictor Smolski(G/ALMANAC)在籍時よりもストレート且つ力で押す印象が強かったのですが今回もそのサウンドを継承しています。ただ本作は「THE DEVIL STRIKES AGAIN」以上にメロディやギターパートが充実していて、新メンバーの2人もバンドに馴染んでいることが窺えますね。①Season Of The Black、②Serpents In Disguiseというスピードチューン2曲で幕を開けた後はキャッチーでありながら哀愁も漂うミドル③Blackened Karma、ハードロック風の④Time Will Tellと一気に畳み掛けてくるし、中盤に配された疾走曲⑥Walk Among The Deadも聴きどころです。また4部構成の組曲The Tragedy Of Man (⑧Gaia〜⑪Farewell)も流石の出来栄えでラストの⑪が壮大なバラードということもあってアルバムを見事に締めくくってくれます。ボーナスディスクにはRAGEの前身にあたるAVENGER名義で発表した楽曲のリメイクが6曲収録されていて本編以上に勢い任せな感はあるものの、こちらも十分楽しめました。

【CD購入録】LOVEBITES「ELECTRIC PENTAGRAM」(2020)

  • 2020/02/15(土) 00:00:00

【CD購入録】
ELECTRIC PENTAGRAM
LOVEBITES「ELECTRIC PENTAGRAM」(2020)

2018年12月に前作「CLOCKWORK IMMORTALITY」をリリース、その後は国内のライヴに加えてARCH ENEMYDRAGONFORCEのツアーに帯同するなど海外でも知名度上昇中のガールズメタルバンドLOVEBITESが早くも完成させた3rdアルバム。メンバー自身が「3枚目の作品が勝負」と語っている通り、これまで以上に気合いが感じられる本作は雷鳴のSEとスラッシュメタルのようなリフ(個人的にはKREATORを連想しました)で幕を開ける①Thunder Vengeanceからして強烈です。IRON MAIDENのようなギャロップ調のビートが心地よい③Golden Destination、このバンドにしては珍しく適度に荒れたロックンロール④Raise Some Hell、LOVEBITESの魅力が凝縮された⑥When Destinies Alignといった序盤の畳み掛けは圧巻。またアルバム後半もアコギソロを入れるなどしてドラマティックに聴かせる⑦A Frozen Serenade、独特の妖しいムードを持った⑧Dancing With The Devilがいいアクセントになっているし、スラッシーなサウンドと構築美に溢れたギターソロがカッコいい⑩Set The World On Fire、そしてピアノが効果的な劇的メロディックメタル⑫Swan Songでアルバムを締めくくるまでテンションが下がることなく一気に駆け抜けていきます。全12曲で70分という長丁場ながら、しばらくは本作のヘビロテから抜け出せそうにありません。

【CD購入録】TEMPERANCE「VIRIDIAN」(2020)

  • 2020/02/10(月) 00:00:00

【CD購入録】
VIRIDIAN.jpg
TEMPERANCE「VIRIDIAN」(2020)

Michele GuaitoliAlessia Scolletti嬢という男女のシンガーにMarco Pastorino(G/ex-SECRET SPHERE)を加えたトリプルボーカル体制によるイタリアのモダン・メロディックメタルバンドTEMPERANCEの5thアルバム。バンドの編成やサウンドからスウェーデンのAMARANTHEを連想させる部分があるもののTEMPERANCEはそこまで女性ボーカル偏重というわけではなく、デジタルサウンドも味付け程度なのでよりオーソドックスなメロディックメタルに近いように思います。それが顕著に表れているのが疾走感に溢れた④My Demons Can’t Sleepで、僕はこの曲を試聴してアルバムの購入を決めました。スピードチューンはそれほど多くありませんがフックに満ちたメロディが満載だし、ケルティックな⑨Nanook、ハンズクラップがリラックスした雰囲気を演出する2分足らずの小曲⑪Catch The Dreamといった変化球があるのも好印象。日本盤ボーナストラック⑫Lost In The Christmas Dreamは2019年にデジタル限定でリリースされた文字通りのクリスマスソングで、ボーナスにしておくには勿体ないほど魅力的ナンバーです。試聴段階から期待値が高かったのですが、その期待にしっかり応えてくれた充実盤なので過去の作品もチェックしたくなりました。

【CD購入録】SONS OF APOLLO 「MMXX」(2020)

  • 2020/01/31(金) 00:00:00

【CD購入録】
MMXX.jpg
SONS OF APOLLO「MMXX」(2020)

2017年に誕生したスーパーバンドSONS OF APOLLOの2作目。タイトルの「MMXX」はローマ数字で2020を表すそうです。デビュー作「PSYCHOTIC SYMPHONY」(2017)リリース後は日本公演を含むワールドツアーを敢行(ブルガリア公演のライヴ盤も発売)、そして早くも新作を完成させるなど豪華メンバーによるバンドは短命で終わること少なくない中、活動は順調そうですね。今回もテクニシャン揃いの演奏陣のプレイをたっぷりとフィーチュアしたHR/HM作品となっていてJeff Scott Soto(Vo/SOTO、W.E.T.、ex-TALISMAN、YNGWIE MALMSTEEN etc)もインストパートに比べるとやや一本調子な感は否めませんが猛者達を相手に奮闘しています。ツアーの移動中に交通事故で他界したDavid Zablidowsky(B/ADRENALINE MOB、SOTO)に捧げられた④Desolate JulyからDerek Sherinian(Key/ex-DREAM THEATER)のピアノが冴える⑤King Of Delusionへと続く中盤を経てMike Portnoy(Ds)在籍時DREAM THEATERのようなソロパートが熱い⑥Fall To Ascend、そして16分近くある大作にしてアルバムのハイライトと呼べそうな⑧New World Todayなどがお気に入りですね。僕の好みど真ん中というサウンドではありませんが、実力者揃いということもあって確かなクオリティを備えた1枚となっています。

【CD購入録】VICTORIUS「SPACE NINJAS FROM HELL」(2020)

  • 2020/01/26(日) 00:00:00

【CD購入録】
SPACE NINJAS FROM HELL
VICTORIUS「SPACE NINJAS FROM HELL」(2020)

2020年に初めて聴いた新譜はドイツ出身の5人組メロディック・パワーメタルバンドVICTORIUSの5枚目となるフルレンスアルバムです。このバンドの名前は以前から知っていたのですが今回は②Ninjas Unite、③Supersonic Samurai、⑤Nippon Knights、⑥Shuriken Showdown、極め付けは⑦Wasabi Warmachineといった日本語を用いた曲名に興味をそそられ試聴したところ予想以上に好感触だったので迷わず購入しました。「ピュア・メロディック・パワー、シンフォニック・メタルバンドVICTORIUSの最新作!!独自のニンジャ・ファンタジーに乗せたドラマティック・パワー・メタルで、忍者、サムライ、ドラゴン、そして古代日本の歴史の真実を描く!!邪悪な忍者の一族『サンブラーダー』とドラゴンの神『リングロング』が手を組み、世界を征服した。さあ、手裏剣を手に取り、アストラルレーザーシャークに飛び乗れ!!」というブッ飛んだメーカーインフォを見ているとネタバンドかと思ってしまう彼等ですが、中身の方は真っ当なメロパワサウンドが展開されています。このバンドの強みは初めて聴いた時から一緒に口ずさめてしまうキャッチーなサビメロでしょう(曲のタイトルをサビに持ってきていることも効果大)。ここまでわかりやすいメロパワを聴いたのは久し振りですね。特にオープニングの①Tale Of The Sunbladersから⑥までの流れはなかなか強力。贅沢を言えばバラードが1曲でもあれば抑揚がついて更に良かったと思いますが、これからも注目していきたいバンドですね。

【CD購入録】EDGE OF FOREVER「NATIVE SOUL」(2019)

  • 2019/12/25(水) 00:00:00

【CD購入録】
NATIVE SOUL
EDGE OF FOREVER「NATIVE SOUL」(2019)

現代メロディック・ロックシーンを代表するソングライター/プロデューサーのひとりAlessandro Del Vecchio(Key)のメインバンドEDGE OF FOREVERの4thアルバム。気になるCDリストに記載のなかった本作を買ったのは「BURRN!1月号で藤木さんが絶賛していた」というミーハーな理由からです(笑)。実際に聴いてみると煌びやかなサウンドの中でキャッチーなメロディが躍動する③Promised Land、ハードに疾走する④Carry OnJOURNEYの名曲Separate Ways (Worlds Apart)を彷彿とさせる勇壮なメロディがカッコいい⑤Take Your Timeの3曲は藤木さんのおっしゃる通り、アルバムのハイライトになっていますが個人的にはドライヴ感が心地よい⑥Dying Sunもその中に含めたいですね。また本作でリードボーカルを務めるAlessandroの歌声も魅力的で、ここまで歌える人だというのも驚きでした。数々のプロジェクトでソングライティングをしながら、自身のバンドでこれだけの楽曲を揃えられる彼の才能には脱帽ですね。

【CD購入録】LOVEKILLERS feat. Tony Harnell「LOVEKILLERS」(2019)

  • 2019/12/20(金) 00:00:00

【CD購入録】
LOVEKILLERS.jpg
LOVEKILLERS feat. Tony Harnell「LOVEKILLERS」(2019)

Tony Harnell(Vo/STARBREAKER、ex-TNT、WESTWORLD)がメロディアス・ハードロックを歌うプロジェクトLOVEKILLERS feat. Tony Harnellの1stアルバム。FRONTIERS RECORDSからのリリースとなるこのプロジェクトに楽曲を提供しているのは、本作のプロデューサーでキーボードも演奏しているAlessandro Del Vecchio(Key/EDGE OF FOREVER etc)をはじめとするレーベルお抱えの作曲陣でTony自身も関わっているようですね。ライター側が寄せてきたのか、Tonyが歌うとそう聴こえるのか、はたまたその両方なのか往年のTNTを彷彿とさせる爽やかな楽曲群はなかなか粒揃いで②Hurricaneはギターメロディが名曲Intuition風だし、先行で公開されていた⑤Higher Again、⑧Now Or Neverなどは試聴していて即座に「このアルバムを聴いてみたい」と思ったキャッチーソングです。終盤にはギターソロも見せ場となっている⑩No More Love、清らかなピアノの調べからスタートしてバンドサウンドが加わって盛り上がりをみせるバラード⑪Set Me Freeもあって聴後感は良好。リリース前はさほど注目していなかった本作ですがメロディックロックの好盤だと思います。

【CD購入録】MARGE LITCH「FANTASIEN 1998」(1998)

  • 2019/12/15(日) 00:00:00

【CD購入録】
FANTASIEN 1998
MARGE LITCH「FANTASIEN 1998」(1998)

自身の音楽を「Super Dramatic Metal Symphony」と称するジャパニーズ・プログレッシブHR/HMバンドMARGE LITCH(マージュ・リッチ)が1stアルバム「FANTASIEN」(1991)を1998年にリ・レコーディングした1枚。中心人物は横山 嘉照というギタリストで本作には世良 純子(Vo)、神保 宗久(B)、長倉 哲郎(Ds)といったALHAMBRAのデビュー作「明日への約束」(2005)でプレイしていたメンバーが参加しているほか、ALHAMBRAのリーダーYuhki(Key)も在籍期間中に音源のリリースはないものの2年ほどMARGE LITCHでプレイしていたようです。僕の場合、どうしてもALHAMBRAとの比較になってしまうのですがMARGE LITCHはそれほどメロパワ成分は多くなくて純然たるプログレッシブ・ロックという印象が強いです。ALHAMBRAでも圧倒的な存在感を放っている世良嬢のボーカルは本作の時点で既に高いレベルを誇っていて、得意のハイトーンや可憐な歌声を駆使していますね。また③Dealing With The Witch、⑤Cruel Alternativeでは低音の男性ボーカルも登場してオペラティックな絡みを見せ、コンセプトアルバムでもある本作を盛り上げてくれます。日本語によるファンタジックな歌詞世界は好みが分かれるかもしれませんが個人的には許容範囲だし、一番耳に残っているのは②Desire For Wealthの「お金がっ!全てさっ!そのために生きるのさ!」という歌詞だったりします(笑)。オープニングの①Starting For Adventure以外は全て7分以上で終盤の⑥The Sacred War、⑦Fantasienはどちらも10分越えの大作でありながら一気に聴けてしまうし、堂々のフィナーレを迎える⑦は正に大団円という感じです。Encyclopaedia MetallumによるとMARGE LITCHのアルバムは本作が最後で、メンバーチェンジを繰り返しつつ2010年まではシングル音源をリリースしていたようですが2015年に活動を休止してしまったようです…。入手困難と言われている他のアルバムも機会があれば聴いてみたいと思っています。

【CD購入録】WORK OF ART「EXHIBITS」(2019)

  • 2019/11/30(土) 00:00:00

【CD購入録】
EXHIBITS.jpg
WORK OF ART「EXHIBITS」(2019)

Robert Sall(G)率いるトリオ編成のメロディックロックバンドWORK OF ARTの4thアルバム。前作「FRAMEWORK」(2014)がラストアルバムになるという噂を耳にしていたので、こうして新作を届けてくれたことがまずは嬉しいですね。今回もRobertが生み出す洗練されたメロディアスチューンをLars Safsund (Vo/LIONVILLE)が歌うことで完成するWORK OF ARTサウンドが楽しめます。それに加えて本作にはメロディックロック界のレジェンドJim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)が数曲でRobertと共作していることもあって流石の出来栄えとなっていますね。①Misguided Love、②Be The Believer、③Another NightとMVが制作された楽曲を立て続けに繰り出すオープニングは文句のつけようがありません。その後も映画「ロッキー4」や「トランスフォーマー」などの音楽を手掛けたことで知られるVince DiCola(Key)が客演、Jimとの共作曲でもある④This Isn’t Loveやフックに満ちた⑤Gotta Get Outなど聴き応えのある曲が並び、幻想的なエンディング曲⑪Let Me Dreamまで一気に聴けますね。飛び抜けたキラーチューンこそないもののWORK OF ARTらしい1枚となっています。

【CD購入録】CYHRA「NO HALOS IN HELL」(2019)

  • 2019/11/20(水) 00:00:00

【CD購入録】
NO HALOS IN HELL
CYHRA「NO HALOS IN HELL」(2019)

長年の友人でもあるJesper Stromblad(G/DIMENSION ZERO、ex-IN FLAMES)Jake E(Vo/AMARANTHE)がお互いのソロアルバムについて話をしたところ、音楽性が近かったため2016年にバンド結成に至ったというCYHRAの2作目。デビュー作「LETTERS TO MYSELF」(2017)にはPeter Iwers(ex-IN FLAMES)も参加していたもののツアー開始早々に脱退、2017年に加入したEuge Valovirta(G)が本作ではベースも兼任しています。今回も先行で公開されていた①Out Of My Life、③Battle From Withinを筆頭にモダンなメロディックメタルの中で哀メロが光っているし、JesperとEugeが紡ぎ出すギターはメロディだけでなく音色にも泣きを含んでいますね。他にもAMARANTHEを彷彿とさせるダンサブルな⑤Bye Bye Forever、アルバム本編ではピアノのアレンジですがボーナスディスクではフルバンドのバージョンが楽しめるバラード⑦Lost In Time、ケルティックな雰囲気も漂う⑩Blood Brothers、メタリックなリフで始まり「ヒッヒッミィ ヒッミィハー♪」と歌うキャッチーなサビに繋がる⑪Hit Meなども気に入っています。Jesperは家族のことや体調の問題もあってツアーに帯同することは難しいそうですが、脱退することなく制作面で今後もその才能を発揮してほしいですね。

【CD購入録】THE DARK ELEMENT「SONGS THE NIGHT SINGS」(2019)

  • 2019/11/15(金) 00:00:00

【CD購入録】
SONGS THE NIGHT SINGS
THE DARK ELEMENT「SONGS THE NIGHT SINGS」(2019)

Jani Liimatainen(G/CAIN'S OFFERING、ex-SONATA ARCTICA)Anette Olzon(Vo/ex-ALYSON AVENUE、NIGHTWISH)を組ませるというFRONTIERS RECORDSの発案で2017年に誕生したTHE DARK ELEMENTの2作目。セルフタイトルのデビュー作は2017年の年間ベストに選出するほどのお気に入り盤でしたが単発プロジェクトで終わる可能性もありそうだったので、こうして第2弾がリリースされたことがまず嬉しいですね。また中身の方もJaniらしい流麗なメロディをAnetteの美声で聴かせるスタイルに変化はなく、前作が好きだった僕のようなファンであれば今回も満足できる内容だと思います。オープニングの①Not Your Monster、②Songs The Night SingsはこれぞTHE DARK ELEMENTなメロディアスチューンだし、ダンサブルなアレンジを取り入れた⑤Pills On My Pillow、悲壮感が漂う旋律が胸を締め付ける⑥To Whatever Endなども良いですね。終盤でサビを繰り返す曲が多いこともあってかメロディが頭から離れず、気がつけばサビを口ずさんでいることもしばしば。Janiは僕が今注目しているメロディメイカーの1人なので、FRONTIERS RECORDSの様々な作品に楽曲を提供するのではなくCAIN'S OFFERINGとTHE DARK ELEMENTで、その才能を発揮してもらいたいですね。

【CD購入録】HELLOWEEN「UNITED ALIVE IN MADRID」(2019)

  • 2019/10/31(木) 00:00:00

【CD購入録】
UNITED ALIVE IN MADRID
HELLOWEEN「UNITED ALIVE IN MADRID」(2019)

期間限定ではあるもののMichael Kiske(Vo)Kai Hansen(G、Vo)が復帰して7人体制となったHELLOWEENのPUMPKINS UNITED WORLD TOURの模様を収録した3枚組ライヴアルバム(Disc-3は4曲は入りボーナスディスク)。HELLOWEENは僕がHR/HMを聴くようになるきっかけを与えてくれた重要バンドのひとつなので、僕がHR/HMと出会った1995年時点で既に脱退していたKiskeとKaiが復帰すると知った時は本当に嬉しかったし驚きました。このライヴ作品の大きな特徴は夢のラインナップが実現したことは勿論ながら選曲の素晴らしさにもありますね。多くのファンが期待しているであろうキーパー時代の楽曲を軸にしながらKai、Kiske、Andi Deris(Vo)という各シンガー毎のシングル曲は幅広く収録されているし、メドレー形式ながらDisc-2②Livin’ Ain’t No Crimeのような珍しい曲あり、初めてライヴ盤に収録された超名曲Disc-2⑥Eagle Fly FreeありというセットリストはHELLOWEENの歴史を網羅していると言っても過言ではなく、これまでにバンドがリリースしたライヴ作品を闇に葬り去ってしまうほど充実した内容です。こうして見ると改めてHELLOWEENには名曲が多いことを再認識させられますね。バンドはこの7人編成でニューアルバムを制作することを発表しているので今から楽しみです。

【CD購入録】GALNERYUS「INTO THE PURGATORY」(2019)

  • 2019/10/26(土) 00:00:00

【CD購入録】
INTO THE PURGATORY
GALNERYUS「INTO THE PURGATORY」(2019)

今年の1月にソロアルバム「VORVADOS」を発表したことも記憶に新しいSyu(G)率いるGALNERYUSが早くも完成させた12作目。当初は前々作「UNDER THE FORCE OF COURAGE」(2015)、前作「ULTIMATE SACRIFICE」(2017)に続くコンセプトアルバム3部作の完結編となる予定だったものの、テーマを決めずに自由度の高いアルバムを作りたいという思いから通常の作品を制作することになったそうです。リリース前に公開された⑥The FollowersがGALNERYUSとしては異色でダークな世界観を持っていたため驚きましたが、アルバムとして聴くことで良さが際立つ1曲だと思います。また、これぞGALNERYUS!なスピードチューン②My Hope Is Gone⑦Come Back To Me Again、メロハーテイストが感じられる⑤Never Again、美麗なバラード⑧Remain Behindなどタイプは異なれど彼等らしさに溢れた楽曲が目白押しです。それでいて⑥で聴くことのできる小野 正利(Vo)のオペラティックな歌唱、これまでになかったYuhki(Key/ALHAMBRA)の音使いなど新しい要素があるのもいいですね。GALNERYUSが国産メタルシーンのトップランナーであることを改めて感じさせてくれる1枚です。

【CD購入録】ECLIPSE「PARADIGM」(2019)

  • 2019/10/22(火) 00:00:00

【CD購入録】
PARADIGM.jpg
ECLIPSE「PARADIGM」(2019)

現在のメロディアス・ハードロック界において僕の中で安心ブランドの地位を確立しているECLIPSEの7作目。一時期はアルバムのリリース間隔が空くこともありましたが5th「ARMAGEDDONIZE」(2015)以降は2年のスパンで新作を届けてくれています。しかも中心人物のErik Martensson(Vo、G)はその間にもW.E.T.NORDIC UNIONにも参加していることを踏まえると、かなり精力的に活動していますね。本作も相変わらずのECLIPSE節でフックに満ちたメロディックロックが楽しめます。オープニングを飾る①Viva La VictoriaはMVが制作されたことも納得のメロディアスチューンだし、勢いのある⑥Deliriousやボーナストラックではアコースティックバージョンが楽しめる⑦When The Winter Endsなども気に入っています。溌剌としたサウンドは控えめだし、終盤は失速気味ではあるもののメロディックロックファンなら聴いて損はしない1枚だと思います。