【CD購入録】KIM KYUNG HO「ALIVE」(2009)

  • 2009/10/30(金) 00:00:00

【CD購入録】
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KIM KYUNG HO「ALIVE」(2009)

木下 昭仁(G/SABER TIGER)による書き下ろし2曲、FIREHOUSEのカバー1曲とセルフカバー2曲を収録した日本企画盤「CHAPTER ZERO」(2009)で念願の日本デビューを果たした韓国を代表するロックシンガーKim Kyung Hoのミニアルバムを買いました。サブタイトルで9.5集と題された本作は韓国でリリースされた9作目「INFINITY」と次のアルバムを繋ぐ1枚という位置付けのようです。「CHAPTER ZERO」はHR/HM寄りの作風でしたが日本盤の発売予定のない本作は韓国ミュージックシーンに合わせたのか、バラードメインの作風となっています。そんな中、僕の耳を強烈に惹きつけるのがLee Hyun Suk(G)作のメタリックチューン②Face To Faceです。これまでもKimとLeeのコンビでShout(3rd「00:00:1998」収録)やThe Life(6th「THE LIFE」収録)といった名曲を生み出してくれていましたが、このFace To Faceもかなりカッコいいです。それ以降はバラードが続きますが個々の楽曲は悪くないし、爽やかムードのロックソング⑦疾走(チルジュ)も佳曲だと思います。8曲目以降は本作収録曲のインストヴァージョンというか単にボーカルが入っていないカラオケヴァージョンが3曲入っていますが、Kimの歌が聴きたい僕としてはなくても良かったかな。今年はKimが韓国のみならず日本でも活動をするための足固めの年だったと思うので、来年こそは日本のファン向けのHR/HM曲を詰め込んだフルアルバムをお願いします!曲目はリンクさせていただいているキム・ギョンホ日本ファンサイト様を参考にさせてもらっています。

【CD購入録】LEE HYUN SUK「MYSELF」(2005)

  • 2009/04/14(火) 08:16:02

【CD購入録】
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LEE HYUN SUK「MYSELF」(2005)

デビュー当時、そのネオクラシカル路線のプレイスタイルから「韓国のYNGWIE MALMSTEEN」と呼ばれたギタリストにして、Kim Kyung Hoの代表曲Shoutの作曲者でもあるLee Hyun Suk(イ・ヒョンソク)が2005年に発表した5枚目のソロ・アルバムを買いました。インスト作品ではなく12曲中8曲がボーカル入りの楽曲で、複数のシンガーがゲストボーカルとして参加しています。Kim Kyung Hoも6曲目で歌っていて、他を圧倒する存在感を見せ付けてくれています。ちなみに歌詞、ブックレットともにハングル文字なので、曲名はほとんどわかりません…。プログレ調のインスト①Myselfから始まったかと思うと、その後はラテンミュージックのようなナンバー、AOR、哀愁の歌謡曲、アジアンテイストの効いたものからクラシック曲のカバーまで幅広いタイプの楽曲を収録していながら散漫にならないのは、キャッチーなメロディという芯がしっかり通っているからでしょう。次はどんな曲が出てくるのだろうというワクワク感が楽しいですね。またKim Kyung Hoの4作目「FOR 2000 AD」に楽曲提供をした⑧ポリョ!(Forget It!)をセルフカバーしているのですが、モダンなアレンジでかなり印象が変わっています。余談ですが「韓国のYNGWIE」と聞いた時点で、長髪のギタリストを勝手に想像していたので、一瞬スガシカオかと思ってしまうような彼の姿(短髪に眼鏡)を見て驚きました(笑)。ちなみに本作のCDケースはDVDサイズのデジパック仕様です。KIM KYUNG HOと彼に関係するアーティスト(SABER TIGERはリーダー木下 昭仁が「CHAPTER ZERO」で曲を書いていたので)を紹介してきた「キム・ギョンホ祭り」も、ひとまず今日で一段落となる予定です。このブログで紹介していないKimの作品やLee Hyun Sukのアルバムは入手困難なものが多そうですが、ゲットできればまた紹介していこうと思っています。

【CD購入録】KIM KYUNG HO「CHAPTER ZERO」(2009)

  • 2009/04/10(金) 19:50:54

【CD購入録】
CHAPTER ZERO
KIM KYUNG HO「CHAPTER ZERO」(2009)

韓国では押しも押されぬ人気ロック・シンガーKim Kyung Hoが待望の日本デビューを果たす5曲入りミニアルバム「CHAPTER ZERO」を買いました。僕が最も楽しみにしていた木下 昭仁(G/SABER TIGER)作曲によるメタリックチューン①Still Waiting You、④Too Hard Too Furiousが期待を裏切らない流石の出来栄えで嬉しいですね。ShoutThe LifeといったKimがこれまでに歌ってきたメタル曲に比べると、突き抜けるようなハイトーンは控えめでミドルレンジにスポットを当てた歌唱が光るナンバーで、こういう歌い方もいいなぁとしみじみ。自身のリメイク2曲についても、バラード②People Who Makes Me Sorrow(2nd収録)とキャッチーな⑤Come To Me(4th収録)というタイプの異なる楽曲をチョイスしていて作品のバランスも良好です。カバー曲③Reach For The SkyについてはFIREHOUSEよりもYNGWIE MALMSTEENSTRYPERの曲が良かったのにと思いつつも、曲が始まると彼の歌声に聴き惚れている自分に気付きます。Kimも本作をChapter Zero=序章と考えているようなので、今後日本でどんな活躍をしてくれるのか楽しみです。木下との相性も良さそうなので次回もこのタッグでフルアルバム制作となれば嬉しいな。贅沢を言えば、木下だけでなく島 紀史(G/CONCERTO MOON)、Syu(G/GALNERYUS)、梶山 章(G/GOLDBRICK)、山本 恭司(G/BOW WOW)、瞬火(B、Vo/陰陽座)、太田 カツ(G/ARK STORM)、Yuhki(Key/GALNERYUS、ALHAMBRA)といった日本メタル界のコンポーザーがそれぞれ曲を提供するスペシャルアルバムなんか作って欲しいなぁ。

【音源紹介】
・Come To Me(Live)

CD購入録では音源紹介はしてなかったのですが、Kim Kyung Hoの日本デビューを祝して!これは4thに収録されてるバージョンですね。本作ではメタリックな仕上がりになっています。

KIM KYUNG HO「THE LIFE」(2001)

  • 2009/04/09(木) 08:13:53

THE LIFE
【No.123】
★★★(2001)

韓国におけるHR/HMの地位向上のために歌い続けるボーカリストKim Kyung Hoの6thアルバム。僕が初めて彼を知った3rdアルバムに比べて、ここ2作品はヘヴィメタルから距離を置いた感があったのに対し、本作はこれまでで一番メタリックな作品といえそうです。とはいっても、アルバム全編がヘヴィメタルというわけではなく前半(1曲目~6曲目)はHR/HM、後半(7曲目~11曲目)は大衆バラードという2部構成となっています。

期待を高めるイントロから疾走曲②Survival Gameに繋げるというヘヴィメタルの伝統様式に則った作品序盤は、3rdに収録されていた彼の代表曲③Shoutの英語バージョンや、和み系ハードポップ④ソジュンハンノエゲ(大切なおまえに)、彼のメタル曲の新たな代表作となりそうな⑤The Life、そしてDEEP PURPLEBurnっぽいイントロから勢いよく駆け抜けるハードロック⑥Rock The Nightと、これまでの鬱憤を晴らすかのように畳み掛けてきます。⑦ヒセン(犠牲)以降のバラードオンパレードも流石の出来栄えで、⑦をインストにアレンジした⑪ヒセン(犠牲)(Instrumental)で締めくくるという構成もグッド。ただ、濃厚なメロディを熱く歌い上げる従来のバラードに比べると、やけに薄味であっさりしているような気も。

海外のファンからはメタルボーカリスト、本国ではアイドルシンガーと認識されている彼の二面性を1枚のアルバムにまとめたのが本作といえそうです。歌詞を見ても⑥まではほとんどが英語で⑦以降は韓国語だということからも、前半の楽曲が海外ファンに向けて収録されたものだというのが伝わってきます(ナルシスト全開なブックレットは韓国ファンに向けてのものでしょうね…)。Kimがヘヴィメタル寄りの作品をリリースできたことを嬉しく思うと同時に、彼が歌うHR/HM曲によるフルレンスアルバムへの期待を募らせてくれる1枚です。

【音源紹介】
・サラヘッチマン(愛したけれど)

KIM KYUNG HO「5th」(2000)

  • 2009/04/07(火) 08:09:21

KIM KYUNG HO 5
【No.122】
★★★(2000)

韓国の人気ロックシンガーKim Kyung Hoの5作目。バラードをメインとしつつメタリックな楽曲を交えた傑作3rd、全体的にソフトな楽曲が多くて歌謡ロックとさえいえそうな内容だった4thと音楽性が変遷していたので、今度はどんな方向性になるのか注目していました。結果的にはメタルシンガーとしての側面を強調する楽曲は少なく、前作の延長線上にある作品といえそうです。もっとヘヴィメタル然とした作品を期待していた身としては、少し残念な印象かな。

本作のアルバム構成は偶数曲にお馴染みのバラード曲を配し、その間の奇数曲に異なるタイプの楽曲を収録するという形になっています。まず奇数曲から見ていくとアルバム冒頭の①タルチュル(脱出)こそ掴みとしては弱いですが、ダンスビートと哀メロが見事に合体した名曲③Blood、タイトルからしてQUEENに捧ぐという風情のポップロック⑤Dear FreddieLee Hyun Suk(G)の泣きまくりのギターに始まり、曲終盤で劇的な盛り上がりを見せるKim自身が作曲したミッドテンポのメタル⑨ナエクリウムンノエティエ…(僕の心は君の後ろに・・・)など、聴き応えのあるものが並んでいます。また偶数曲についても、彼のバラードの中でもトップクラスといえる②ワインを筆頭に、ハイクオリティなものが多いのでメロディの印象度では前作を上回っているかもしれません。

楽曲単位で見れば好きな曲が多いのに名盤と呼べないもどかしさは、作品の方向性が定まっていないように思えるせいかも。特に聴き始めの頃は、僕が期待するKim Kyung Ho像から作品を重ねる度に離れてきているような気がして落胆しましたが、いろいろ調べるうちに彼を取り巻く韓国ロックシーンの現状と彼のHR/HMに対する考え方が見えてきました。Kimの活動基盤である韓国のHR/HMシーンは日本以上に厳しい状況で、メジャーで生き残っていくためには本作にあるダンスミュージックなどの売れ線的要素を盛り込まなければならないようなのです。また、彼が所謂「売れ線アルバム」をリリースする理由はそれだけでなく、CDやテレビで大衆受けするポップ/バラードを歌い、多くの人にライブに来てもらう、そしてライブで自身のメタルナンバーや海外メタルバンドのカバーを演奏することで、メタルの素晴らしさを多くの人に伝えたいという想いがあるそうです。メタルはおろかロックもまだ市民権を得たとは言い難い韓国で奮闘する彼の姿にはグッと来たし、そういう事情を知って彼のことが益々好きになりました。自分のやりたい音楽を追求するというミュージシャンとして当然のエゴを抑え、HR/HMを自国の音楽シーンに定着させるべくメタル伝道師に徹する彼の信念が実を結ぶことを心から願っています。Kimの卓越した歌唱力があれば、きっと実現できるはずです!

【音源紹介】
・ワインのPVはこちら

・Blood(Live)

KIM KYUNG HO「FOR 2000 AD」(1999)

  • 2009/04/06(月) 10:32:15

Ⅳ FOR 2000AD
【No.121】
★★★(1999)
年間ベスト1999年第8位

前作「00:00:1998」における凄まじい歌唱で僕を魅了してくれた韓国人シンガーKim Kyung Hoの4作目。ブックレットの曲目が全てハングル文字で曲名を覚えるのに苦労した前作に対して、ワールドワイドな活動を視野に入れてか本作では曲タイトルに英訳が付けられています。

壮大ではあるが印象的なメロディは少ない①For 2000 ADを聴いた時点で一抹の不安を感じましたが、ベキベキうねるベースから始まるハードロック②ポリョ!(Forget It!)以降はメロディの魅力を取り戻していて一安心。収録曲の約半数がバラードで、メタルとメロハーをその間に挟むというアルバム構成は前作と同じながら、いくつかの相違点が見受けられます。まずは②や⑪Rock 'N Rollといったメタルチューンからネオクラシカル臭が消えラフなハードロック調となっていることと、QUEENテイストのある⑤In Love、Kimが作曲した⑥Non-Stop、キャッチーな⑨ネゲロワ(Come To Me)など、メロディックロック/ポップといえそうな楽曲が増えているという点です。また作品の軸となるバラードにおいても、⑩ヒジョン(Wishing You Were With Me)のように熱く歌い上げる従来スタイルを中心としながら、ジャケットにマッチした涼しげなイメージを持った④イビョルポダスルプンサラン(It's Better To Say Good-Bye)のような新機軸もあります。これらを総合すると明らかにメタル度は低くなっているので、本作はメタルシンガーKim Kyung Hoのアルバムというよりは、メロディが充実しているコリアン・ロック作と呼んだ方が適切かもしれませんね。

これまで以上に楽曲の幅を広げたといえば聞こえはいいかもしれませんが散漫な印象も拭いきれない本作については、後になってKim本人が「レコード契約の関係もあり、当時のコリアンミュージックシーンに迎合してしまった」と告白しているようです。ただKimの歌の表現力には更に磨きがかかっているし、魅力的なメロディも随所で聴くことができます。特に激泣きバラード⑧イルルスオンヌンサラン(Love That We Can Never Make)が与えてくれる感動は尋常ではないので、彼の歌に惚れ込んだ僕としてはこのアルバムもお気に入りの1枚です。

【音源紹介】
・ヒジョン(Wishing You Were With Me)(Live)

KIM KYUNG HO「00:00:1998」(1998)

  • 2009/04/04(土) 09:34:11

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【No.120】
★★★★(1998)
年間ベスト1998年第6位

4オクターブのレンジを持つという韓国のメタルシンガーKim Kyung Ho(キム・ギョンホ)の3rdアルバム。僕はBURRN!誌の輸入盤レビューで藤木さんが90点台を付けた本作で初めて彼のことを知りました。どうやら本国での位置付けは人気アイドルシンガーのようで、ライブでは女性ファンの黄色い歓声が絶えないそうです。そんな中「自分の好きな音楽はメタルだ」という信念のもとにYNGWIE MALMSTEENRising ForceDREAM THEATERPull Me UnderSTRYPERTo Hell With Devilなど、HR/HM系のカバーも取り入れているとのこと。メンバー固定のバンドで曲を書くという体制は取らずに、曲毎に異なるコンポーザーが彼をバックアップしているのですが、何といっても主役であるKimの歌声が素晴らしいですね。Michael Vescera(Vo/ex-YNGWIE MALMSTEEN、LOUDNESS)をベースに伸びやかな高音はMichael Sweet(Vo/STRYPER)を彷彿とさせるし、時折Tommy Heart(Vo/FAIR WARNING)のように聴こえることもある彼の歌唱力は、全編韓国語のため歌詞が理解できない僕の心にさえもビンビン響いてきます。

アルバムの幕開けを飾るのは、鋭いギターリフの後に響き渡る凄まじいシャウトで始まる極上のメタルチューンにして名曲の①Shoutです。彼のファンクラブが「SHOUT」と名付けられていることからも、この曲への自信が窺えますね。本作の中でメタルと呼べそうなのは、この①とSTRATOVARIUS風のキーボードで始まるネオクラ疾走曲⑤ヤンシムソノン(良心宣言)と初期YNGWIEっぽいミドル⑨Vesuviusくらいで、全11曲中6曲がバラードという構成であるためメタルアルバムとしては物足りないかもしれませんが、これらのバラードが秀逸なので僕はそれほど気になりませんでした。本作のバラードはどこか日本の演歌、歌謡曲にも通じる哀愁があって懐かしさを感じるばかりか、そこに乗るKimの熱唱がとても気持ち良くて言葉がわからずとも自然と聴き惚れてしまうほどです。中でもお気に入りはスケールの大きなサビメロを雄大に聴かせる⑦ヨンウォンネ ソン『スルプン ヨンホンネ アリアⅡ』(永遠の城『悲しい魂のアリアⅡ』)ですね。またメタル、バラード系の楽曲に加えて②クムルチャジャトナ(夢を探して発て)のような爽やかメロディアス・ハードがあるのも高ポイント。

バラード偏重な作品であることは否定できないし、アルバムラストの⑪Higher To The Topがメロディアスな作風の本作の中で完全に浮いてしまっているヘヴィなモダンロックだというのが惜しいのですが、そんなマイナス面をも帳消しにしてしまうKimの歌声に惚れてしまいました。また彼の歌を支える演奏陣が安定していて、特に①を作曲したギタリストLee Hyun Suk(イ・ヒョンソク)のテクニカルフレーズが耳に残ります。ブックレットの曲目は全てハングル語なので、曲名についてはi-podに取り込んだ際に表示された内容で書いています。

【音源紹介】
・Shout(live)