【CD購入録】GLORYHAMMER「SPACE 1992 : RISE OF THE CHAOS WIZARDS」 (2015)

  • 2015/11/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
SPACE 1992 RISE OF THE CHAOS WIZARDS
GLORYHAMMER「SPACE 1992 : RISE OF THE CHAOS WIZARDS」 (2015)

ヒロイックなパワーメタルの魅力がギュッと詰まったデビュー盤「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)で注目を集めたGLORYHAMMERの2作目を買いました。今回もコンセプトアルバムだそうですが、前作の1,000年後の世界が舞台となっているようで世界観も中世からSF的なものに変化しています。男性の語りとオーケストレーションが期待を煽る①Infernus Ad Astraから疾走曲②Rise Of The Chaos Wizardsになだれ込む展開はこの手のバンドによくある手法なのですが、この②が曲調だけでなくPVの内容も含め並々ならぬ熱さとクサさを誇っていてインパクト抜群。続く③Legend Of The Astral Hammerはミドルテンポながらシンガロングを誘うキャッチーなサビが秀逸だし、⑧Universe On Fireではテクノ風味を前面に出していて、こちらの予想をいい意味で裏切ってくれます。そんな異色のナンバーも含みつつ、全体的には僕が一番好きだった頃のRHAPSODYを彷彿とさせる感じですね。なお本作は2枚組仕様となっていてDISC-2はアルバム全曲をオーケストラバージョンで収録、しかも各曲に別タイトルを用意するなど気合の入ったボーナスディスクとなっているのも好印象。

LOSTPROPHETS「LIBERATION TRANSMISSION」(2006)

  • 2015/10/13(火) 00:00:00

LIBERATION TRANSMISSION.jpg
【No.448】
★★★★(2006)
年間ベスト2006年第6位

英国はウェールズ出身のロックバンドLOSTPROPHETSが2006年に発表した3rdアルバム。僕のミュージックライフを振り返ってみると2005年〜2006年にかけては、それまで主食としていたメロディアスなHR/HM勢が低迷気味だったこともあり未知のバンドにトライしていた時期でした。その中でSYSTEM OF A DOWN「MEZMERIZE/HYPNOTIZE」(2005)MY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE」 (2006)といった名盤に出会うことができたのですが、本作もそんな新規開拓活動がきっかけで購入した1枚です。試聴段階で購入を決心させるほどわかりやすいメロディがテンコ盛りで、一般的にこのバンドはUK産ヘヴィロックにカテゴライズされているようですが本作を聴く限りヘヴィな要素は希薄で僕にしてみればメロディ重視のポップロック作品という印象ですね。

荒々しいシャウトを交えながら疾走するパンキッシュな①Everyday Combatを皮切りにメジャー感に溢れたロックチューンがズラリと並びます。激しさを感じさせるのは①くらいなのでヘヴィな音を期待すると肩透かしをくらうと思うし、実際に初期2作のファンからはソフトになった本作に賛否両論あったようですね。ただしバンドのメロディ作りの上手さは特筆すべきものがあり、アルバムの中でも一際キャッチーな⑥Can't Catch Tomorrow(Good Shoes Won’t Save You This Time)や「ウォオ!ウォオ!ウォオ!ウォオ!」というパートで合唱必至な⑦Everybody's Screaming!!!、哀愁のパワーバラード⑨4:AM Foreverを筆頭に充実した楽曲が並びます(各曲を盛り上げるコーラスワークも効果的)。後半になってもテンションは下がらず全12曲それぞれにフックがあって気に入っているのですが、やたらと長い曲名が多いため覚えにくいのが難点でしょうか。

2006年はFAIR WARNING、HAREM SCAREMといった往年のメロディロックバンドの作品が以前ほどハマらなかったこともあり本作はかなりリピートしていましたね。また非常に聴きやすいアルバムなので、これから洋楽を聴き始める人にも最適の1枚だと思います。これだけの作品をリリースしてくれたバンドなので5th「WEAPONS」(2012)までの全作品を聴いてみました。どのアルバムも悪くはないものの、やはり本作が一番好きですね。そしてその後のLOSTPROPHETSはというとIan Watkins(Vo)が性犯罪容疑で起訴されたことがきっかけで活動休止、2013年に解散の道を辿っています。残されたメンバーはTHURSDAYというハードコア系バンドの元シンガーGeoff Ricklyを迎え、NO DEVOTIONなるバンドを新たに立ち上げているようです。Addition、Stayという2曲を聴く限り「LIBERATION TRANSMISSION」 以上にソフトでデジタル色が強いですね。これらの曲も収録したNO DEVOTIONのデビューアルバム「PERMANENCE」は2015年の9月にリリースされています。

【音源紹介】
Everybody's Screaming!!!

【CD購入録】WE ARE HARLOT「WE ARE HARLOT」(2015)

  • 2015/09/04(金) 00:00:00

【CD購入録】
WE ARE HARLOT
WE ARE HARLOT「WE ARE HARLOT」(2015)

ASKING ALEXANDRIAというメタルコアバンドのフロントマンだったDanny Worsnopが新たに結成したWE ARE HARLOTの1stアルバムを買いました。僕はASKING ALEXANDRIAのことを知らなかったのですが、B!13さんにコメント欄でオススメいただいたのがきっかけで購入に至りました。ちなみに演奏陣はSebastian Bach(Vo/ex-SKID ROW)のソロバンドにも在籍していたギタリスト、アメリカのハードロックバンドSILVERTIDEのベーシスト、Timo Tolkki(G/ex-STRATOVARIUS)が結成し3枚のアルバムを残して消滅したREVOLUTION RENAISSANCEの元ドラマーという顔ぶれとなっています。Dannyの歌は今回初めて聴きましたが、力強さと男の色気の併せ持ったシンガーでカッコいいですね。音楽性は小細工なしの王道ハードロックという感じで豪快なロックチューンからバラード、キャッチーソングまで揃っていてNICKELBACKを彷彿とさせる要素が感じられます。正式メンバーはいないものの楽曲を盛り上げるピアノサウンドもグッド。是非、継続的に活動してもらいたいですね。

【CD購入録】FAITHEALER「WELCOME TO THE EDGE OF THE WORLD」(2010)

  • 2015/03/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
WELCOME TO THE EDGE OF THE WORLD
FAITHEALER「WELCOME TO THE EDGE OF THE WORLD」(2010)

「SIGNS OF PURITY」(2003)という名盤を生み出したものの、セールス面での苦戦が響き解散してしまったメロディックロックバンドPRIDEの中心人物Ivan Gunn(Key)が旧知の友人でもあるJason Marks(Vo/ex-S.I.N.)と結成したFAITHEALERの1stアルバムを買いました。体制としてはバンドではなくプロジェクトのようでIvanとJasonがギター、ベース、ドラムなどの演奏を全てをこなしChris Green(G/ex-PRIDE)が全曲のギターソロ、Matt Mitchell(Vo/ex-PRIDE)が幻想的なバラード⑨Heaven From Hereにゲスト参加しています。内容は参加メンバーから想像がつく通りの手堅いメロディアスハードで、この手のサウンドが好きな人なら安心して聴ける1枚だと思います。特徴を挙げるとすれば、どの曲も5分以上あってこのジャンルにしては長尺な点でしょうか。お気に入りはサビのコーラスがやたら耳に残るタイトル曲⑫Welcome To The Edge Of The Worldですね。Ivanは本作以降もこのプロジェクトを続ける意向だったようですが、現時点で音沙汰がないので残念ながら立ち消えになったのかもしれません…。

PRIDE「SIGNS OF PURITY」(2003)

  • 2015/03/16(月) 00:00:00

SIGNS OF PURITY
【No.423】
★★★★(2003)
年間ベスト2003年第10位

イギリス出身のメロディアス・ハードロックバンドPRIDEの2作目にしてラストアルバム。前作「FAR FROM THE EDGE」(2002)同様、メロハーの王道を行くサウンドでありながら、手堅すぎて面白味に欠ける感もあったデビューアルバムに比べるとハードな曲からポップチューンまでの振り幅が大きくメリハリのついた作品となっています。それに加えて、掠れ気味の声質がいい味を出しているMatt Mitchell(Vo)、練り上げられたギターソロで各曲に華を添えるChris Green(G)といった看板プレイヤーのパフォーマンスにも更に磨きがかかっていますね。バンドのブレインであるIvan Gunn(Key/ex-BALANCE OF POWER)も終始バッキングに徹しているものの楽曲を煌びやかに彩っています。

Chrisが冒頭30秒に渡って挨拶がわりのギターソロを決め、Mattのエモーショナルなボーカルがそれを引き継ぐというPRIDEの魅力が凝縮された①Could You Believeでアルバムは幕を開けます。それ以降も前作にはなかったアグレッシブさを強調したアップテンポ②Somewhere Someway、⑦Learn To Flyや青空系の爽快チューン③Story Of Our Lives、⑤No Reasons Why、そしてIvanのポップセンスが炸裂する④It's Just Me、⑥Say Your Not Lonelyなど楽曲面の充実振りが素晴らしいですね。特に④はデビュー作に収録されていた名曲Hands Of A Healerと並んでPRIDEを代表するナンバーです。注文をつけるとすればヘヴィな⑨I.O.U.、切ないバラード⑩Heaven's Waiting、壮大かつドラマティックな⑪Still Rainingとスローな曲が終盤に続き失速したように感じられるため、曲順にもう少し工夫してほしかったという点くらいでしょうか。個々の楽曲としては聴き応えがあるものばかりなので贅沢な話かもしれませんが…。

このアルバムがリリースされた2003年といえばFAIR WARNINGTERRA NOVAは解散状態、HAREM SCAREMにもかつての勢いがなかったためメロディックロックは不遇の時期というイメージがありました。そんな中で本作のような名盤を届けてくれたPRIDEは僕にとってメロハー界の希望の光だったのですが、彼等を評価したのは一部のマニアのみだったようでバンドはやむなく解散の道を辿っています。MattとChrisはもっと売れる音楽を目指してモダンなヘヴィメタルバンドFURYONを結成したと知った時にはやるせない気持ちになりました…。Chrisは既にバンドを脱退し、FIREHOUSEのフロントマンC.J SnareRUBICON CROSSを立ち上げ2014年にデビューアルバムを発表しています。RUBICON CROSSではメロディアスな要素も復活していますがPRIDE時代(特に2nd)に比べると物足りなさが残りますね。2000年代メロディックロックの隠れた名盤といえば本作が最初に思い浮かびますが、知る人ぞ知るアルバムにしておくには勿体ない1枚です。

【音源紹介】
It's Just Me

PRIDE「FAR FROM THE EDGE」(2002)

  • 2015/03/13(金) 00:00:00

FAR FROM THE EDGE
【No.422】
★★★(2003)

英国産メロディアスHR/HMバンドBALANCE OF POWERの中心人物でありながら、バンドから解雇されるという憂き目に遭ったIvan Gunn(Key)が地元で偶然出会ったMatt Mitchell(Vo)、その友人のChris Green(G)と新たに結成したメロハーバンドPRIDEの1stアルバム。Ivanが生み出す楽曲群は派手さこそないものの爽やかで仄かな哀愁が漂うものが多く僕好みだし、それらを歌うMattはMichael Bormann(Vo/JADED HEART)、Pete Sandberg(Vo/MIDNIGHT SUN)を彷彿とさせるハスキーボイスの持ち主でPRIDEサウンドとの相性は抜群です。それに加えてChrisが弾くギターソロは構築美に溢れ、華を添えるだけでなく各曲をワンランク上に押し上げていますね。主要メンバー3人が担う楽曲、ボーカル、ギターというセンターラインがしっかりしているため非常に安定した仕上がりとなっています。

キャッチーなコーラスを配した②Saviour Of A Broken Heart、ゆったりしたメロディが気持ちいいバラード④If It Ain't Loveもさることながら本作のハイライトはアルバム中盤でしょう。瑞々しいメロディが躍動する極上のドライヴィングチューン⑤Hands Of A Healer、重厚かつドラマティックな⑥Hold On、癒しの旋律が聴き手を優しく包む⑦Best Of Meの流れは強力。ちなみに⑥はBALANCE OF POWERとのトラブルの後に初めて書いた曲で、当時のIvanの想いが込められたナンバーだそうです。BALANCE OF POWERは作品を重ねる毎にヘヴィメタル色を強めていったので、本作のような産業ロック/AOR路線を目指すIvanと袂を分かつのは必然だったのかもしれませんね。

メロディアスハードの教科書と言えそうなナンバーがズラリと並ぶので、この手の音楽性が好きな人なら聴いて損はしないと思います。ただし個人的には⑤のような突き抜けたメロディ、わかりやすさがもう少し欲しかったですね。この煮え切らなさがブリティッシュ・ハードロックバンドらしさなのかもしれませんが…。また「ディ〜ス、タァ〜イム♪」というコーラスから唐突に始まる①This Timeが掴みとして弱いのも気になります。僕は名盤2nd「SIGNS OF PURITY」(2003)でこのバンドを知り、その素晴らしさに胸を打たれ後追いで本作を聴いたのでどうしてもセカンドアルバムの方に思い入れが強く、このアルバムに関しては物足りなさを感じてしまうんですよね…。

【音源紹介】
Hands Of A Healer

BBMAK「SOONER OR LATER(U.S.A VERSION)」(2000)

  • 2015/01/19(月) 00:00:00

SOONER OR LATER USA
【No.415】
★★★★(2000)
年間ベスト2000年第9位

大学時代に友人から「これいいよ」と薦められてその存在を知ったイギリス出身の男性3人組ボーカルグループBBMAK(ビービーマック)のデビューアルバム。グループ名はMark Barry(Vo)、Christian Burns(Vo、G)、Stephen McNally(Vo、G)というメンバーの名前から取られているようです。美形揃いのルックスから、見た目重視のアイドルグループかと思いきや音の方はアコースティック主体の高品質ポップスに仕上がっていて、いい意味で予想を裏切られました。外部ライターによる楽曲もいくつかあるものの、基本的にはメンバー達がソングライティングしているのも好印象。友人が貸してくれた「SOONER OR LATER」は世界に先駆けて日本を含むアジア諸国で1999年にリリースされた全11曲入りのオリジナル盤、僕が持っているのは翌年にオリジナル盤から選ばれた6曲に新曲7曲(⑬Mary's PrayerはボーナストラックでGary Clarkのカバー)を加えた全米デビュー記念盤です。ちなみに2001年には本作から⑬を外して新曲2曲を追加、曲順も一新して母国イギリスでリリースしたUK盤も発表されていて1枚のアルバムが3パターンも存在するというややこしい事態となっています(苦笑)。

そんな事情はさておき中身は素晴らしいの一言。ポップセンスとメロウな雰囲気、美しさを併せ持ったメロディ、聴きやすい英語で歌われる歌詞、そして3人による見事なコーラスワークがBBMAKの強みですね。アルバム前半6曲は、このUSAバージョンのために書き下ろされた新曲でオリジナル盤の収録曲以上に僕好みのものが多く、中でも「ラ~ヴ、イ~ズ、アンプレディクタボー♪」というサビをつい口ずさんでしまうポップチューン③Unpredictable、分厚いハーモニーをフィーチュアしたバラード④Ghost Of You And Meがハイライトですね。インタールード的な役割を果たす1分弱の⑥Always以降はオリジナル盤からのナンバーで構成されていて、これまた佳曲揃い。特に記念すべきデビューシングル⑦Back Here、落ち込んだ時に聴くと元気を与えてくれそうなセカンドシングル曲⑩Still On Your Sideは出色の出来です。

BBMAKがデビューした当時は男性ボーカルグループ全盛期でBACKSTREET BOYS*NSYNCなどの方がもてはやされていたので彼等のアルバムも聴いてみたりもしましたが、このジャンルでの僕の一押しは断然BBMAKですね。どれくらい好きだったかというと新曲を聴きたいがために後日、本作のUK盤も買ってしまったほどです(中古ですが)。それほどツボにはまったアーティストだっただけに彼等が2nd「INTO YOUR HEAD」(2002)をリリースした後、2003年に解散してしまったことが残念でなりません…。オリジナル盤、UK盤のジャケットと概要をまとめると以下のようになるかと思います。ちなみに僕のお気に入り度としてはUSA盤とUK盤が同等、オリジナル盤は一歩譲るかなという感じです 。

SOONER OR LATER
BBMAK「SOONER OR LATER」(1999)
世界で最も早くリリースされたBBMAKのアルバムは日本盤でした。7曲目~11曲目はUSA盤には未収録(⑪More Than WordsはあのEXTREMEのカバー)。

SOONER OR LATER UK
BBMAK「SOONER OR LATER(UK VERSION)」(2001)
アジアでリリースされたオリジナル盤、全米デビューを飾ったUSAバージョンに続き、彼等の母国イギリスでリリースされた3枚目の「SOONER OR LATER」。新曲については飛び抜けたものはないけれどBBMAKらしさに溢れた⑧If I Could Fly、⑪Save Me Tonight、更にシークレットトラックとして彼等にしてはヘヴィなギターを取り入れたインストが追加されています。曲順も変更されていますが「Back HereはこのUK盤やオリジナル盤のように1曲目にあるべき」というのが持論です。

【音源紹介】
・Still On Your Side

【CD購入録】RUBICON CROSS「RUBICON CROSS」(2014)

  • 2014/05/18(日) 00:00:00

【CD購入録】
RUBICON CROSS
RUBICON CROSS「RUBICON CROSS」(2014)

90年代前半にDon't Treat Me Bad、Love Of A Lifetimeなどでヒットを飛ばしたアメリカンハードロックバンドFIREHOUSEのフロントマンC.J SnareChris Green(G/ex-FURYON、PRIDE)と結成した新バンドRUBICON CROSS初のフルレンスアルバムを買いました。アルバム序盤の楽曲群は初期FIREHOUSE以上にヘヴィなサウンドだったので、ハード/モダン路線で押してくるのかと思いきやメロディアスな④Save Me Within以降はメロハーっぽいナンバーもチラホラ。ボーナストラックでアコースティック・リミックスが収録されている⑧ShineなどはFIREHOUSEのバラードと言っても通りそうなほどです。曲によってはハードな歌い方を披露しつつ往年の甘い歌声を響かせているC.JのボーカルもさることながらChrisのギタープレイが素晴らしい。彼がこれまでに在籍してきたFURYON、PRIDEといったバンドでは掴めなかった名声をこのRUBICON CROSSで手にしてもらいたいですね。C.JはFIREHOUSEと平行しての活動となるようですがChrisは既にFURYONを脱退していてRUBICON CROSSに専念できる環境のようなので今後の動きに注目したいと思います。

【CD購入録】VEGA「WHAT THE HELL!」(2013)

  • 2013/12/07(土) 00:00:00

【CD購入録】
WHAT THE HELL!
VEGA「WHAT THE HELL!」(2013)

SUNSTORM、KHYMERA、FIRST SIGNALといったFRONTIERS RECORDSに所属するバンド/プロジェクトに楽曲を提供してきたTom Martin(G)James Martin(Key)のMartin兄弟が率いるメロディックロックバンドVEGAの2作目を買いました。今回のアルバムを聴くにあたって驚いたのは本作がFRONTIERSではなくCHILDREN OF BODOMなどを輩出した有名メタルレーベルSPINEFARMからリリースされているという点です。レーベル移籍の影響かジャケットもモダンな感じ(SEPULTURA「NATION」っぽい?)になっていて一抹の不安を覚えましたが、実際に聴いてみると極端に音楽性が変わっている訳ではなく安心しました。とはいっても適度な愁いを帯びたキヤッチーなメロディックロックが展開されていたデビュー作と比べて湿り気や哀愁といった要素は減退していますね。モダンなイントロ①Carnival Of Lost Soulsに続いて「ヘ!ヘ!ヘイ!」というパワフルなコーラスが耳に残る②White Knuckle Rideや骨太なタイトル曲③What The Hellを聴くとデビュー時とは別バンドかと思ってしまうほどですが、そんな新機軸においてもメロディは相変わらず魅力的だし前作のサウンドを継承している曲もあるのでリピートしています。

【CD購入録】GLORYHAMMER「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)

  • 2013/10/11(金) 00:00:00

【CD購入録】
TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE
GLORYHAMMER「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)

パイレーツ・メタルの名で親しまれている(らしい)ALESTORMの鍵盤奏者にしてフロントマンのChristopher Bowesが新たに立ち上げたシンフォニック・パワーメタルバンドGLORYHAMMERのデビュー作を買いました。リーダートラック③Angus McFifePVやブックレットでも披露しているメンバーのコスチュームから想像できる通り、音楽性はシンフォニックかつヒロイックなRPGメタルですね。この手のバンドというとボーカルは線の細いハイトーン系が多いのですが、緑のビニールアーマー(?)に身を包んだThomas Winkler(Vo)は安定感と力強さを併せ持ったシンガーで安っぽさは皆無。RPG的なストーリーを描き出す熱きサウンド、シンガーの力量(流石にFabio Lioneには及びませんが)などを踏まえるとRHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)を連想させますね。お約束とも言うべきイントロ①Anstruther's Dark Prophecyから続く疾走曲②The Unicorn Invasion Of Dundeeで幕を開けパワフルなメタルチューン、叙情バラード、インストを交えながら本編ラストを10分超えの大作⑩The Epic Rage Of Furious Thunderで締める構成もニクイ。2013年のブライテスト・ホープ争いにも加わってきそうなニューアクトですね。

【CD購入録】ANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)

  • 2013/05/14(火) 00:00:00

【CD購入録】
WEATHER SYSTEMS
ANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)

英国出身バンドANATHEMAの9作目を買いました。彼等についてはドゥーム/ゴシック系バンドというイメージがあって、これまで名前だけは知っていた存在なのですが相互リンクさせていただいている「はぐれメタラーの音遊生活」の管理人むーじゅさんが2012年の年間ベストに本作を挙げてらっしゃるのを見て興味を持った次第です。いざ聴いてみると流れてきたのは、ただひたすらに美しく繊細なメロディが織り成すサウンドで敢えてカテゴライズするならプログレッシブ・ロックとなるのでしょうか。このバンドについて調べてみたところ、数年前くらいから音楽性をガラリと変えているみたいですね。本作には一聴して耳を奪われるキラーメロディや派手な演奏はありませんが、丁寧にメロディを紡いでいきジワジワと感動を生み出す手法はお見事。2部構成の①Untouchable.Part1~②Untouchable.Part2はいきなりのハイライトとなっているし、アルバム前半の充実振りが素晴らしいですね。これから聴き込むにつれて更に好きになっていきそうな予感がする1枚です。

【CD購入録】SHY「SHY」(2011)

  • 2011/12/26(月) 00:00:00

【CD購入録】
SHY.jpg
SHY「SHY」(2011)

Steve Harris(G)率いる英国産叙情派メロディアス・ハードロックのベテランSHYの9作目を買いました。このバンドに関してはHR/HMを聴き始めた頃に名盤の誉れ高き3rd「EXCESS ALL AREAS」(1987)をチェックしたことがある程度で、さほど思い入れもなかったのですが本作の評判が非常に良かったので聴いてみたとろ各所での高評価にも納得のクオリティだと思いました。バンドの看板シンガーだったTony MillsTNTに加入するため脱退したので本作からLee Small(Vo/PHENOMENA)なる人物が加入しているのですが彼がなかなかの逸材で、今年Erik Martensson(Vo/ECLIPSE)のサポートを得てソロ作品をリリースしたToby Hitchcock(Vo/PRIDE OF LIONS)を彷彿とさせる伸びやかな歌声を軸に、時折Goran Edman(Vo/ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)っぼさを感じさせる場面も。そして本作最大の武器は何と言っても各曲にハイライトを生み出すSteveのギタープレイでしょう。収録曲の中にはメロハーとしては珍しい7分台というものもあるものの、Leeの確かな歌唱力とSteveが紡ぎ出す絶品のギターが活躍しているので長さを感じさせません。もちろん楽曲そのものについてもフック満載で、特に⑥Prayはアルバムを代表するナンバーだと思います。

大変残念なことにSteveは本作がリリースされた数ヶ月後、病気のために亡くなってしまったそうです。本作をレコーディングしている時も病状は思わしくなかったようなので、本人はこれが遺作になることを悟っていたのかもしれませんね。そう思うと本作を漆黒のジャケットによるセルフタイトル作にしたのも頷けます。「EXCESS ALL AREAS」を聴き返してみましたが、本作はそれに勝るとも劣らないばかりか個人的にはこのアルバムの方が好きかもしれません。

【CD購入録】HELL「HUMAN REMAINS」(2011)

  • 2011/11/09(水) 00:00:00

【CD購入録】
HUMAN REMAINS
HELL「HUMAN REMAINS」(2011)

1982年にイギリスのノッティンガムで結成、複数のデモテープ製作を経てようやくレコード会社と契約を結んだもののレコーディング直前にレーベルが倒産、更にはリードシンガー兼ギタリストDavid Hallidayが自殺するなどの不幸に見舞われ自然消滅してしまったNWOBHMバンドHELLによる20数年越しの1stアルバムを買いました。1987年にバンドが活動をストップしてから20年以上の時を経て再始動することになったHELLですが、そのきっかけを作ったのはARCH ENEMY、MEGADETH、NEVERMOREといったバンドの作品を手掛けて現代メタルシーン屈指のプロデューサーとして有名なAndy Sneap。何でもAndyは10代の頃にHELLのライブに足しげく通っていたほどのファンであり、かつての中心人物Davidからギターを教わっていたこともあるそうで、そんなAndyの呼びかけにより再結成したバンドが過去のデモテープ音源も一部使いながら完成したのが本作となります。内容的にはダークでオカルティックなムード漂うヘヴィメタルで、その独特な世界観を見事に表現しているのがDavid Bower(Vo)です。俳優としてのキャリアも持つ、というかそちらが本業でメタルバンドで歌うのは今回が初という彼による芝居がかったボーカルパフォーマンスはカリスマ性すら感じさせるほどで聴き手をアルバムの世界に引き込んでくれます。現在のお気に入りは、このバンドにしては飛び抜けてキャッチーな⑧The Questですね。それにしても自分が音楽業界に身を置く前からのファンだった不運のバンドをこうして復活させたAndyは素直にカッコいいと思います。

THRESHOLD「DEAD RECKONING」(2007)

  • 2011/09/27(火) 00:00:00

DEAD RECKONING.jpg
【No.304】
★★★★(2008)

英国産プログレッシブメタルバンドTHRESHOLDの8thアルバム。以前からこのバンドの名前は知っていたものの、良くも悪くも「永遠の中堅」というイメージが強く購入には至っていませんでした。ところが、メタルレーベルNUCLEAR BLASTの創立20周年記念企画盤NUCLEAR BLAST ALL STARS「INTO THE LIGHT」(2007)のボーナスディスクにたまたま収録されていた①Slipstreamの素晴らしさに魅了されて本作を買う決意を固めた次第です。このアルバムが僕にとってTHRESHOLD初体験盤なので過去作品との比較はできませんが本作を聴く限り、このバンドはプログレメタルといってもDREAM THEATERのように超絶技巧で聴き手を圧倒するのではなく楽曲の軸足を常にボーカルメロディに置いている印象です。そんな歌メロ重視の姿勢は最近のプログレメタルシーンで注目を集めるCIRCUS MAXIMUSSEVENTH WONDERといった北欧の若手バンドを連想させますね。変拍子を交えながらも小難しさはほとんどないし、時にはメロディアスハードかと思うほど耳馴染みの良いメロディを次から次へと繰り出してくる辺りは間違いなく僕好みのサウンドです。

まずは重いギターリフからゲスト参加のDan Swano(Vo/EDGE OF SANITY)によるデス声パートを経て愁いを帯びつつもどこか優しげなサビメロへと繋がる前述の①、出だしこそ前曲以上にヘヴィながらボーカルパートでは一転してノリの良さとポップセンスが弾けるメロディアスチューン②This Is Your Life、ややダークな曲調の中で響く浮遊感あるサビメロが心地よい③Elusiveという冒頭3曲でガッチリ心を掴まれました。上記は比較的コンパクトな楽曲ですが、それだけではなくプログレテイスト漂う長尺曲も複数収録していて、中でも流暢な起承転結の展開が9分に及ぶ曲の長さを感じさせない⑤Pilot In The Sky Of Dreamsは見事な構築美を誇っています。それ以外にもモダンテイストを上手く取り入れた⑦Disappear、素晴らしいギターメロディでアルバムを締めくくってくれる⑨One Degree Downなどがお気に入りですね。

リーダーのKarl Groom(G)が紡ぎ出すギターパートは楽曲にハイライトを生み出しているし、Richard West(Key)もバックに徹するばかりでなく華麗なソロを披露しています。そんなインストパートもさることながら、バンドの音楽性的にも重要なファクターとなっているのがAndrew "Mac" McDermott(Vo/ex-SARGANT FURY)による安定感抜群の歌唱。素晴らしいシンガーですね。楽曲的にいわゆる疾走曲というものはなくミッドテンポ、バラード調がメインなので即効性は高くないですが各曲の美旋律がじんわりと胸に沁み渡ります。ベテランらしい手堅い演奏と表現力豊かなボーカルが絡み合うメロディアスで聴きやすいプログレメタル作品だと思います。ただ本作発表後にシンガーAndrewが脱退し、オリジナルシンガーのDamian Willson(Vo)がバンドに復帰しています。しかも残念なことにAndrewは2011年8月3日に亡くなってしまったのだとか…(ソースはこちら)。彼のボーカルなくして本作がここまで完成度の高いアルバムになることはなかったと思うので本当に残念でなりません。

【音源紹介】
・Slipstream

【CD購入録】VEGA「KISS OF LIFE」(2011)

  • 2011/09/19(月) 00:00:00

【CD購入録】
KISS OF LIFE
VEGA「KISS OF LIFE」(2011)

FRONTIERS RECORDSご用達のメロハーソングライターTomとJamesのMartin兄弟と、1999年にKICKで大々的なデビューを飾ったもののブレイクに至らずバンドは解散してしまい、その後EDEN、WILDKARDというバンドで活動してきたNick Workman(Vo)が新たに結成したニューアクトVEGAの1stアルバムを買いました。Joe Lynn Turner(Vo/ex-RAINBOW、YNGWIE MALMSTEEN etc)がフロントマンを務めるSUNSTORMの2nd「HOUSE OF DREAMS」(2009)で初めて彼らを知って以来KHYMERA、FIRST SIGNALなど数々のプロジェクトに彼らが楽曲提供しているのを聴いては「いつかMartin兄弟のバンドを聴いてみたい」と思うようになっていた僕の期待を裏切らない1枚だと思います。PVも制作されたリーダートラックにしてアルバム随一のキャッチーさを誇る②Kiss Of Life、北欧的なムード漂うバラード⑤Too Young For Wingsを筆頭に良曲が目白押し。NickはKICK時代と同じく、どこか煮え切らない印象もありますが、ハイトーンが今まで以上に伸びやかでシンガーとしての魅力がアップしたように思います。Martin兄弟には裏方のソングライターに徹するのではなく、このVEGAや他のバンド/プロジェクトでもいいのでどんどん前に出てきてもらいたいですね。

【CD購入録】TEN「STORMWARNING」(2011)

  • 2011/05/17(火) 00:00:00

【CD購入録】
STROMWARNING.jpg
TEN「STORMWARNING」(2011)

Gary Hughes(Vo)率いる英国産メロディック・ロックバンドTENが4年振りにリリースした9作目を買いました。実はこのバンドを熱心に聴いていたのはVinny Burns(G)が在籍していた6th「FAR BEYOND THE WORLD」(2002)までだったので、僕がTENの新譜を聴くのは約10年振りということになります。本作を聴いてみて印象に残ったのは、中音域をメインにGaryが歌う煮え切らないメロディとそこに絡む叙情ギターというバンドのアイデンティティがデビューして15年近く経つ今でもしっかり保たれているという点です。僕はここ最近の2作品は聴いてはいないものの余り良い評判を耳にしなかった2代目ギタリストChris Francisに代わって本作から加入したNeil Fraser(G)のプレイも好印象。今のお気に入りはギターメロディがツボの哀愁メロディックチューン⑨Destinyですね(僕はこの曲のメインメロディを聴いてテトリスのBGMを思い出しました)。それ以外にも派手さこそないものの、じんわり胸に沁みるGary節ともいえる美旋律がたっぷり楽しめる1枚だと思います。

それにしてもGaryはかなりルックスイメージが変わりましたね…。

【CD購入録】BULLET FOR MY VALENTINE「FEVER」(2010)

  • 2010/09/02(木) 00:00:00

【CD購入録】
FEVER.jpg
BULLET FOR MY VALENTINE「FEVER」(2010)

新世代メタルの旗手として注目を集め、BURRN!誌でも前作「SCREAM AIM FIRE」(2008)がクロスレビューで取り上げられていた英国出身の4人組BULLET FOR MY VALENTINEの3作目を\500という超特価(もちろん中古)で発見したので買ってみました。本作もバンドのフロントマンMatt Tuckが表紙を飾るB!誌2010年5月号のピックアップアルバムとしてクロスレビューされています。僕は前作で初めてこのバンドを知り、一応1st「THE POISON」(2005)も中古で買ってみて2枚ともサラリとチェックしてみたというくらいなので本作にもそれほど期待をせずに聴いたのですが、第一印象としては「なかなかの良作」だと思いました。ただ、これは以前から思っていたのですがノッペリ感のあるボーカルを含め、僕のストライクゾーンからは少し外れ気味に感じられる部分もあるんですよね。勇壮な行進曲風のドラムビートにギターが絡む①Your Betrayalのイントロにゾクゾクしたのですがその後は、それを越える場面に出会えなかったというか…。シングル曲③The Last Fightやメジャーバラード⑧Bittersweet Memories辺りは好きですが、僕の中で若手注目株として今後も大きな期待を寄せていくかというと、現時点ではそこまでいかないかなぁという感じでしょうか。

【CD購入録】IT BITES「THE TALL SHIPS」(2008)

  • 2010/07/15(木) 00:00:00

【CD購入録】
THE TALL SHIPS
IT BITES「THE TALL SHIPS」(2008)

プログレテイストも感じさせる英国産メロディックロックバンドIT BITESが約20年振り(!)にリリースした通算4作目を買いました。かつてのフロントマンFrancis Dunnery(Vo、G)が脱退するなどしたためバンドは一時解散。後任にJohn Mitchell(Vo、G、B)なる人物を迎えた再結成後の第1作目のようです。僕はこのバンドを今回初めて聴いたのですが、万華鏡のように煌びやかで温かみのある旋律に飲み込まれてしまいました。プログレッシブ・ロックに分類されているバンドのようですが、そこまで小難しいイメージはなくポップセンスに溢れたメロディが非常に素晴らしい。現在のお気に入りは②Ghosts、⑤The Tall Ships、⑧Fahrenheit、そして13分に及ぶ大作⑪This Is Englandなどです。また僕が買ったのがSHM-CD盤だからなのか、バンドの実力なのか定かではありませんが本作は音質も良いですね。

PRAYING MANTIS「SANCTUARY」(2009)

  • 2010/01/16(土) 00:00:00

SANCTUARY.jpg
【No.212】
★★★★(2009)
年間ベスト2009年第5位

極上の泣きメロ/哀メロを凝縮した名盤「CRY FOR THE NEW WORLD」、MANTIS節と称されるメロディセンスを遺憾なく発揮した力作「FOREVER IN TIME」といった作品を世に残しながらも、フロントマンが固定できないという課題が影響してか、活動が今ひとつ波に乗り切れない感がつきまとっていたPRAYING MANTIS。前作では遂に専任シンガーを据えることなくゲストボーカリスト2人とバンドメンバーが曲によって歌い分けるという禁じ手(?)を用いていたため、下り坂のバンドというイメージが強くなってきていました。そんな前作から6年の時を経て放たれるこの8thアルバムは、PRAYING MANTISの復活を力強く宣言する1枚となっています。従来の作品で僕を魅了してくれたバンドのトレードマークである哀愁のメロディを軸に、本作ではメロディックメタル寄りの曲やメロディアスハードに近い曲もあり、楽曲の幅が広がっているように感じられますね。

本作の中でもメタルサイドを担い、「EYE WITNESS」、「PAPER BLOOD」の頃のROYAL HUNTを彷彿とさせる①In Timeでアルバムは幕を開けます。その後の2曲でややトーンダウンしますが、高揚感あるスピードチューン④So Highで活気を取り戻してからの中盤の畳み掛けが本作のハイライトでしょう。アコースティックギターのもの悲しい旋律に始まりパワーバラードへと展開していく⑤Turn The Tide、強力なメロディのフックが僕の心を掴んで離さない⑥Touch The Rainbow、⑦Threshold Of A Dreamという名曲2連発、バンド随一のドラマティックチューン⑧Playing Godの流れは圧巻。日本盤ボーナストラック⑨Broken Chainsは蛇足気味ながら、作品のバランスを壊さない程度にポップでアメリカンな⑩Highway、これぞMANTIS節なタイトルトラック⑪Sanctuaryで締めてくれるため聴後感は良好です。

そして本作を語る上で欠かせないのが、疾走曲で伸びやかなハイトーン、バラード系では愁いあるハスキーボイスを披露してくれている新加入ボーカリストMike Freelandの存在。PRAYING MANTISの歴代シンガーを引き合いに出すなら力強さを増したColin Peel(3rd「CRY FOR THE NEW WORLD」に参加)という印象で、Goran Edman(Vo/STREET TALK etc、ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)Bax Fehling(Vo/BAD HABIT)といった北欧系シンガーを連想させる部分もあり、このバンドには最適な人選といえそうです。20年近くバンドに在籍していたDennis Stratton(G)を含め、Troy兄弟を除くメンバーが前作リリース後に一新されていますが、この2人がいればPRAYING MANTISとして成り立つんだろうし、新加入のメンバーも早速曲作りに参加して⑦のような名曲をTroy兄弟抜きで生み出してくれているので、是非このラインナップを維持してもらいたいですね。

【音源紹介】
・Threshold Of A Dream

【CD購入録】BOB CATLEY「IMMORTAL」(2008)

  • 2009/11/26(木) 00:00:00

【CD購入録】
BOB CATLEY IMMORTAL
BOB CATLEY「IMMORTAL」(2008)

英国の気品を感じさせるハードロックバンドMAGNUMのフロントマンとして活躍後、1998年にソロ活動をスタート、最近ではTobias Sammet(Vo/EDGUY)のサイドプロジェクトAVANTASIAにも参加しているBob Catley(Vo)の6thソロアルバムを買いました。Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、STARBREAKER)が全曲のソングライティングとキーボードで参加していますがギターについては③End Of The Worldのソロを弾いているだけで、ギターパートは本作の発売元であるFRONTIERS RECORDS御用達のDennis Ward(B)Uwe Reitenauer(G)PINK CREAM 69組が担当しています。本作と合わせて買ったTONY O'HORA「ESCAPE INTO THE SUN」(2006)、STARBREAKER「LOVE'S DYING WISH」(2008)に比べるとMagnusの関わりが薄いアルバムではありますが上記2作品よりも気に入っていたりします。