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【CD購入録】GLORYHAMMER「LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX」(2019)

  • 2019/07/14(日) 00:00:00

【CD購入録】
LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX
GLORYHAMMER「LEGENDS FROM BEYOND THE GALACTIC TERRORVORTEX」(2019)

RHAPSODY OF FIREに通じるRPG風の世界観を持ったストーリーをデビュー作から描いているエピックパワーメタルバンドGLORYHAMMERの3rdアルバム。過去2作品が素晴らしい出来だったので僕の中では注目の若手となっている彼等ですが今回もメロディや歌詞、MVに至るまでGLORYHAMMERらしさに溢れた仕上がりとなっています。本作ではバンド名を冠した勝負曲(?)⑦Gloryhammerを収録していて、ド派手な疾走チューンではなくどっしり構えたミドルテンポというのか意外でしたが「グローリ、ハマ!」のコーラスはつい一緒に歌ってしまいますね。そしてアルバムを締めくくる⑩The Fires of Ancient Cosmic Destinyは5つのパートからなる12分の大作で大仰なイントロやクサメロ、語りを織り交ぜながら目まぐるしく展開していく流れは聴き応え満点です。現時点でこのアルバムがバンドの最高傑作と呼べるかは微妙ながら、このバンドに期待するものをしっかり提供してくれる1枚ですね。

GLORYHAMMER「SPACE 1992 : RISE OF THE CHAOS WIZARDS」 (2015)

  • 2018/11/25(日) 00:00:00

SPACE 1992 RISE PF THE CHAOS
【No.525】
★★★★(2015)
年間ベスト2015年第4位

2013年に「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」で衝撃のデビューを果たしたエピックメタル界のニューヒーローGLORYHAMMERの2ndアルバム。前作はファイフ王国で繰り広げられる中世RPG要素たっぷりのストーリーアルバムでしたが、今回はデビュー作から1,000年後という設定で舞台を宇宙に移して1stアルバムの主人公の末裔アンガス・マックファイフ13世の活躍を描いているようです。デビュー当時と同じく今回もメンバーが物語の登場人物に扮していてThomas Winkler(Vo)は物語の主人公マックファイフ13世、バンドのブレインChristopher Bowes(Vo、Key/ALESTORM)が悪の魔道士ザーゴスラクスのコスチュームに身を包んでいます。その中でも目を引くのはスキンヘッドのギタリストPaul Templingで、半透明の精霊と化した彼の姿はインパクトありすぎです(笑)。

そんな愛すべきメタルバカ(褒めてます)としての側面に注目が集まりがちな彼等ですが、音楽的な魅力もしっかり備えています。今回はデビュー作以上にメロパワ度が高くなっていて、ストーリーの導入部にあたる語りとオーケストレーションが期待を煽る①Infernus Ad Astraから疾走曲②Rise Of The Chaos Wizardsに至る流れはガッツポーズものです。続く③Legend Of The Astral Hammerは曲名を連呼する暑苦しいコーラスが胸熱の漢メタルだし、フォークメタルのような陽気さを持った④Goblin King Of The Darkstorm Galaxyもお見事。アルバム中盤もなかなかの佳曲揃いですがディスコサウンドを取り込んだ⑧Universe On Fire以降の終盤が実に強力です。この手のバンドとしては珍しくダンサブルな曲調に振り切れた⑧から再び壮大なエピック浪漫の世界観に引き戻してくれる⑨Heroes (Of Dundee)は哀愁を帯びたサビが絶品だし、本編ラストを飾る10分弱の⑩Apocalypse 1992は基本的に疾走系ながらスローダウンしたり、語りを入れたりとドラマティックな展開を見せつつラストは②のメロディで締める構成でクライマックス感を演出してくれます。

本作の国内盤はボーナスディスク付きの2枚組となっていてDISC-2はアルバム全曲をオーケストラバージョンで収録、しかも各曲に別タイトルを用意するという気合の入った仕様となっています。同系統バンドのトップランナーとして最初に思いつくのはイタリアのRHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)ですが、作品を重ねるにつれてキャッチーさが薄くなり僕の好みからは外れていってしまいました。それに対してGLORYHAMMERは一度聴いただけで耳に残る楽曲が多く、前述のオーケストラバージョンを聴いても十分に楽しめるバンドなので今後も応援していきたいですね。歌詞カードを見ると本作はストーリー的には「別の世界へと消えていくザーゴスラクスを追ってマックファイフ13世もワームホール(時空のトンネル)に向かう」というところで終わっているので続編に期待しています。

【音源紹介】
Rise Of The Chaos Wizards

GLORYHAMMER「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)

  • 2018/10/27(土) 00:00:00

TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE
【No.524】
★★★★(2013)
年間ベスト2013年第7位

僕は未聴ですが「パイレーツ・メタルバンド」として人気を博しているALESTORMの中心人物Christopher Bowes(Vo、Key)が新たに立ち上げたシンフォニック・パワーメタルバンドGLORYHAMMERの1stアルバム。鎧を身に纏った戦士が雷光迸るハンマーを手にしたジャケットから想像できる通り、ファンタジックなRPG的ストーリーに基づいたエピックメタルが展開されています。物語としては「若き王子が冒険の途中で伝説のアイテムを手に入れ、邪悪な魔導士を討つ」というベッタベタで非常にわかりやすい内容です。そしてGLORYHAMMERを語る上で欠かせないのがメンバーのルックス(というかコスチューム)で、それぞれが物語の登場人物に扮してポーズを決めている姿からは良くも悪くもB級感が溢れまくっています(笑)。

序曲の①Anstruther's Dark Prophecyに導かれて始まる疾走曲②The Unicorn Invasion Of Dundeeに続くというお約束の流れでがっちり心を掴まれました。MVも制作された③Angus McFifeは勇壮なクサメタルの名曲だし、行進曲のような④Quest For The Hammer Of Gloryを挟んで登場する⑤Magic Dragonは曲名とクラシカルな鍵盤によるイントロからしてファンタジックな世界観が全開です。本作唯一のバラード⑥Silent Tears Of Frozen Princessでクールダウンした後は熱く疾走するメロパワ⑦Amulet Of Justiceで大きな盛り上がりを見せ、「ヘイル!」と叫びながら拳を突き上げたくなる⑧Hail To Crailから短めのインスト曲⑨Beneath Cowdenbeathを経て10分越えのエピックチューン⑩The Epic Rage Of Furious Thunderで大団円を迎えるアルバム構成もお見事。それに加えてボーナストラック⑪Wizards!も「ウィィィイ、ザァァァ!」とタイトルを叫ぶシンプルなサビが耳から離れない佳曲です。

そんな粒揃いのパワーメタル群を歌い上げるThomas Winkler(Vo)の存在も見逃せません。細身の短髪青年Thomasが緑のビニールアーマー(?)を装備して熱唱する③のMVはインパクト抜群なので初めはネタバンドかと思いましたがそんなことはなく、確かな歌唱力の持ち主でもある彼がGLORYHAMMERをワンランク上に押し上げていることは間違いありませんね。RPG要素もあるパワーメタルという点ではRHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)を連想させる作風でありつつ、あちらよりもシンプルで聴きやすいというのも好印象。2013年はART OF GRADATION、GYZEなど国内から素晴らしいニューアクトが登場し、年間ベストの期待の新人部門にART OF GRADATIONを選出させてもらいましたが海外のバンドから選ぶとすればGLORYHAMMER一択でしたね。

【音源紹介】
Angus McFife

【CD購入録】JOHN WETTON「VOICE MAIL」(1984)

  • 2018/05/11(金) 00:00:00

【CD購入録】
VOICE MAIL
JOHN WETTON「VOICE MAIL」(1994)

ASIAの2代目シンガーJohn PayneErik Norlander(Key/LANA LANE、ROCKET SCIENTISTS etc)が立ち上げたプロジェクトDUKES OF THE ORIENTのデビュー作をリピートするうちに、ふと故John Wetton(Vo/ASIA、ex-KING CRIMSON etc)のソロ作が聴きたくなったのでメロディアスな音楽性だと評判の2作目を買いました。前評判通り極上のメロデイックロック/AORと呼べる作風で、そこに乗るJohnの温かみのある歌声が実に心地よいですね。その魅力は②Battle Lines、④Crime Of Passion、⑦Hold Me Now、⑩You're Not The Only Oneといったバラードで遺憾なく発揮されています。またJim Peterik(G/ex-SURVIVOR)とJohnが共作したという⑧Space And TimeがいかにもJimらしい哀愁とドラマティックさを兼ね備えた名曲で、珠玉のバラードという言葉がぴったりの⑦からの流れも含めて本作のハイライトとなっています。都会的でオシャレなアレンジがいかにもAORという感じのキャッチーソング①Right Where I Wanted To Be、シンセのイントロが印象的なポップチューン③Janeなど前半には明るめの楽曲もありますが基本的には哀メロに浸ることができる1枚だと思います。ちなみに本作は日本では「VOICE MAIL」、海外では「BATTLE LINES」という異なるタイトルで発売されているようです。

【CD購入録】DUKES OF THE ORIENT「DUKES OF THE ORIENT」(2018)

  • 2018/05/03(木) 00:00:00

【CD購入録】
DUKES OF THE ORIENT
DUKES OF THE ORIENT「DUKES OF THE ORIENT」(2018)

2017年に逝去したJohn Wetton(Vo/ASIA、ex-KING CRIMSON etc)の後任としてASIAに在籍していたJohn Payne(Vo)と女性シンフォニックHR/HMシンガーLana Laneの音楽的ブレインで夫でもあるErik Norlander(Key/LANA LANE、ROCKET SCIENTISTS etc)が新たに結成したDUKES OF THE ORIENTの1stアルバムを買いました。僕はASIAやLANA LANE、ROCKET SCIENTISTSをそれほど熱心に追いかけていたわけでもないので、当初はノーマークだったのですがYouTubeで②Strange Days(終末)、⑦Seasons Will Change(変革時期)を偶然聴いて興味を持った次第です。ちなみに本作の楽曲全てに邦題が付けられていてキングレコードの力の入れようが窺えますね。中身の方はというと味わい深いメロディとボーカル、それを盛り上げる鍵盤サウンドが織り成す大人のメロディックロックに仕上がっています。お気に入りはキーボードによる勇壮なメインテーマがカッコいい⑥Fourth Of July(7月4日~新たなる未来)ですね。アルバム全編に渡って中低音域をメインとした温かみのある歌声を披露しているPayneは、John Wettonという偉大な前任者の影に隠れがちですがなかなかの実力者だと思います。余談ですが直訳すると「東洋の公爵達」となるプロジェクト名とPayneの整えられた髭の公爵感(?)がすごくマッチしていますね(笑)。

【CD購入録】THRESHOLD「LEGENDS OF THE SHIRES」(2017)

  • 2017/12/12(火) 00:00:00

【CD購入録】
LEGENDS OF THE SHIRES
THRESHOLD「LEGENDS OF THE SHIRES」(2017)

英国が誇るプログレッシブHR/HMのベテランTHRESHOLDの11作目を買いました。僕が初めて彼等の音に触れた8th「DEAD RECKONING」(2007)リリース後に長年フロントマンを務めたAndrew "Mac" McDermott(Vo/ex-SARGANT FURY)が体調不良のため脱退(残念ながら2011年に他界)、初代シンガーDamian Wilsonが復帰したものの再度離脱したためバンドは2nd「PSYCHEDELICATESSEN」(1994)でリードボーカルをとっていたGlynn Morganを迎えています。Glynnというシンガーのことは全く知りませんでしたがIRON MAIDENBruce Dickinson後任ボーカルオーディションで最終選考まで残ったという実力者だそうで本作でも力強い歌声を披露してくれています。「DEAD RECKONING」がお気に入り盤だったので続く9th「MARCH OF PROGRESS」(2012)も試聴はしたものの、インパクトに欠ける印象が拭えずスルーしていました。ところが適度な疾走感とTHRESHOLDらしからぬ(?)キャッチーなメロディを持ったDisc-1②Small Dark Linesを試聴して気に入ったため購入。本作は2枚組83分のコンセプトアルバムでメンバーは物語の詳細を語らず聴き手に委ねたいという意向のようですがアルバムジャケットにも描かれ、タイトルにもなっているThe Shire(シャイア)という場所が舞台となっているようです。一聴してガツンとくるナンバーは少ないのは事実ながらDisc-1⑤Stars And Satellites、Disc-2④State Of Independence、Disc-2⑤The Superior Machineなどリピートしたくなる魅力に溢れた作品だと思います。

【CD購入録】BURN「ICE AGE」(2017)

  • 2017/11/23(木) 00:00:00

【CD購入録】
ICE AGE
BURN「ICE AGE」(2017)

3rd「GLOBAL WARNING」(2008)リリース後、10年近く沈黙していた英国産メロディックロックバンドBURNの4作目を買いました。前作が12年振りのアルバムだったとはいえ「GLOBAL WARNING」は国内盤が発売され好評を博していただけに、ここまで間隔が空いてしまうとは予想外で解散してしまったのかと思っていたので新作を届けてくれたことがまず嬉しいですね。本作最大の注目ポイントは無名ながら前作で見事なパフォーマンスを見せてくれていたJeff Ogden(Vo)とリードギタリストJulian Nicholasは脱退し、自身のバンドNEWMANで複数のアルバムをリリースしているSteve Newman(Vo)、残念ながら解散してしまったPRIDEで素晴らしいギターを弾いていたChris Green(G/RUBICON CROSS、TYKETTO)の両名が加入している点でしょう。Steve Newmanの歌を聴くのは今回が初めてですが、長年に渡ってソロキャリアを築いてきただけあって熱く歌い上げるスタイルは聴き応えがあるし、個人的に注目していたChrisのギターパートも流石の存在感を放っています。全体的な印象としては前作にあった煌びやかなキーボードは影を潜め、デジタリーなアレンジが目立つように思いますね。アルバムを代表する1曲こそないものの期待を裏切らない作品に仕上がっていると思います。現時点でのお気に入りはノリのよい曲調が新鮮なタイトル曲⑬Ice Ageでしょうか。余談ですがイギリスのメロディックロックバンドにはこのBURNだけでなくNEWMANやPRIDE、SHY、TEN、VEGAなど何故か一単語の名前が多いですね(笑)。

【CD購入録】GLORYHAMMER「SPACE 1992 : RISE OF THE CHAOS WIZARDS」 (2015)

  • 2015/11/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
SPACE 1992 RISE OF THE CHAOS WIZARDS
GLORYHAMMER「SPACE 1992 : RISE OF THE CHAOS WIZARDS」 (2015)

ヒロイックなパワーメタルの魅力がギュッと詰まったデビュー盤「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)で注目を集めたGLORYHAMMERの2作目を買いました。今回もコンセプトアルバムだそうですが、前作の1,000年後の世界が舞台となっているようで世界観も中世からSF的なものに変化しています。男性の語りとオーケストレーションが期待を煽る①Infernus Ad Astraから疾走曲②Rise Of The Chaos Wizardsになだれ込む展開はこの手のバンドによくある手法なのですが、この②が曲調だけでなくPVの内容も含め並々ならぬ熱さとクサさを誇っていてインパクト抜群。続く③Legend Of The Astral Hammerはミドルテンポながらシンガロングを誘うキャッチーなサビが秀逸だし、⑧Universe On Fireではテクノ風味を前面に出していて、こちらの予想をいい意味で裏切ってくれます。そんな異色のナンバーも含みつつ、全体的には僕が一番好きだった頃のRHAPSODYを彷彿とさせる感じですね。なお本作は2枚組仕様となっていてDISC-2はアルバム全曲をオーケストラバージョンで収録、しかも各曲に別タイトルを用意するなど気合の入ったボーナスディスクとなっているのも好印象。

LOSTPROPHETS「LIBERATION TRANSMISSION」(2006)

  • 2015/10/13(火) 00:00:00

LIBERATION TRANSMISSION.jpg
【No.448】
★★★★(2006)
年間ベスト2006年第6位

英国はウェールズ出身のロックバンドLOSTPROPHETSが2006年に発表した3rdアルバム。僕のミュージックライフを振り返ってみると2005年〜2006年にかけては、それまで主食としていたメロディアスなHR/HM勢が低迷気味だったこともあり未知のバンドにトライしていた時期でした。その中でSYSTEM OF A DOWN「MEZMERIZE/HYPNOTIZE」(2005)MY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE」 (2006)といった名盤に出会うことができたのですが、本作もそんな新規開拓活動がきっかけで購入した1枚です。試聴段階で購入を決心させるほどわかりやすいメロディがテンコ盛りで、一般的にこのバンドはUK産ヘヴィロックにカテゴライズされているようですが本作を聴く限りヘヴィな要素は希薄で僕にしてみればメロディ重視のポップロック作品という印象ですね。

荒々しいシャウトを交えながら疾走するパンキッシュな①Everyday Combatを皮切りにメジャー感に溢れたロックチューンがズラリと並びます。激しさを感じさせるのは①くらいなのでヘヴィな音を期待すると肩透かしをくらうと思うし、実際に初期2作のファンからはソフトになった本作に賛否両論あったようですね。ただしバンドのメロディ作りの上手さは特筆すべきものがあり、アルバムの中でも一際キャッチーな⑥Can't Catch Tomorrow(Good Shoes Won’t Save You This Time)や「ウォオ!ウォオ!ウォオ!ウォオ!」というパートで合唱必至な⑦Everybody's Screaming!!!、哀愁のパワーバラード⑨4:AM Foreverを筆頭に充実した楽曲が並びます(各曲を盛り上げるコーラスワークも効果的)。後半になってもテンションは下がらず全12曲それぞれにフックがあって気に入っているのですが、やたらと長い曲名が多いため覚えにくいのが難点でしょうか。

2006年はFAIR WARNING、HAREM SCAREMといった往年のメロディロックバンドの作品が以前ほどハマらなかったこともあり本作はかなりリピートしていましたね。また非常に聴きやすいアルバムなので、これから洋楽を聴き始める人にも最適の1枚だと思います。これだけの作品をリリースしてくれたバンドなので5th「WEAPONS」(2012)までの全作品を聴いてみました。どのアルバムも悪くはないものの、やはり本作が一番好きですね。そしてその後のLOSTPROPHETSはというとIan Watkins(Vo)が性犯罪容疑で起訴されたことがきっかけで活動休止、2013年に解散の道を辿っています。残されたメンバーはTHURSDAYというハードコア系バンドの元シンガーGeoff Ricklyを迎え、NO DEVOTIONなるバンドを新たに立ち上げているようです。Addition、Stayという2曲を聴く限り「LIBERATION TRANSMISSION」 以上にソフトでデジタル色が強いですね。これらの曲も収録したNO DEVOTIONのデビューアルバム「PERMANENCE」は2015年の9月にリリースされています。

【音源紹介】
Everybody's Screaming!!!

【CD購入録】WE ARE HARLOT「WE ARE HARLOT」(2015)

  • 2015/09/04(金) 00:00:00

【CD購入録】
WE ARE HARLOT
WE ARE HARLOT「WE ARE HARLOT」(2015)

ASKING ALEXANDRIAというメタルコアバンドのフロントマンだったDanny Worsnopが新たに結成したWE ARE HARLOTの1stアルバムを買いました。僕はASKING ALEXANDRIAのことを知らなかったのですが、B!13さんにコメント欄でオススメいただいたのがきっかけで購入に至りました。ちなみに演奏陣はSebastian Bach(Vo/ex-SKID ROW)のソロバンドにも在籍していたギタリスト、アメリカのハードロックバンドSILVERTIDEのベーシスト、Timo Tolkki(G/ex-STRATOVARIUS)が結成し3枚のアルバムを残して消滅したREVOLUTION RENAISSANCEの元ドラマーという顔ぶれとなっています。Dannyの歌は今回初めて聴きましたが、力強さと男の色気の併せ持ったシンガーでカッコいいですね。音楽性は小細工なしの王道ハードロックという感じで豪快なロックチューンからバラード、キャッチーソングまで揃っていてNICKELBACKを彷彿とさせる要素が感じられます。正式メンバーはいないものの楽曲を盛り上げるピアノサウンドもグッド。是非、継続的に活動してもらいたいですね。

【CD購入録】FAITHEALER「WELCOME TO THE EDGE OF THE WORLD」(2010)

  • 2015/03/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
WELCOME TO THE EDGE OF THE WORLD
FAITHEALER「WELCOME TO THE EDGE OF THE WORLD」(2010)

「SIGNS OF PURITY」(2003)という名盤を生み出したものの、セールス面での苦戦が響き解散してしまったメロディックロックバンドPRIDEの中心人物Ivan Gunn(Key)が旧知の友人でもあるJason Marks(Vo/ex-S.I.N.)と結成したFAITHEALERの1stアルバムを買いました。体制としてはバンドではなくプロジェクトのようでIvanとJasonがギター、ベース、ドラムなどの演奏を全てをこなしChris Green(G/ex-PRIDE)が全曲のギターソロ、Matt Mitchell(Vo/ex-PRIDE)が幻想的なバラード⑨Heaven From Hereにゲスト参加しています。内容は参加メンバーから想像がつく通りの手堅いメロディアスハードで、この手のサウンドが好きな人なら安心して聴ける1枚だと思います。特徴を挙げるとすれば、どの曲も5分以上あってこのジャンルにしては長尺な点でしょうか。お気に入りはサビのコーラスがやたら耳に残るタイトル曲⑫Welcome To The Edge Of The Worldですね。Ivanは本作以降もこのプロジェクトを続ける意向だったようですが、現時点で音沙汰がないので残念ながら立ち消えになったのかもしれません…。

PRIDE「SIGNS OF PURITY」(2003)

  • 2015/03/16(月) 00:00:00

SIGNS OF PURITY
【No.423】
★★★★(2003)
年間ベスト2003年第10位

イギリス出身のメロディアス・ハードロックバンドPRIDEの2作目にしてラストアルバム。前作「FAR FROM THE EDGE」(2002)同様、メロハーの王道を行くサウンドでありながら、手堅すぎて面白味に欠ける感もあったデビューアルバムに比べるとハードな曲からポップチューンまでの振り幅が大きくメリハリのついた作品となっています。それに加えて、掠れ気味の声質がいい味を出しているMatt Mitchell(Vo)、練り上げられたギターソロで各曲に華を添えるChris Green(G)といった看板プレイヤーのパフォーマンスにも更に磨きがかかっていますね。バンドのブレインであるIvan Gunn(Key/ex-BALANCE OF POWER)も終始バッキングに徹しているものの楽曲を煌びやかに彩っています。

Chrisが冒頭30秒に渡って挨拶がわりのギターソロを決め、Mattのエモーショナルなボーカルがそれを引き継ぐというPRIDEの魅力が凝縮された①Could You Believeでアルバムは幕を開けます。それ以降も前作にはなかったアグレッシブさを強調したアップテンポ②Somewhere Someway、⑦Learn To Flyや青空系の爽快チューン③Story Of Our Lives、⑤No Reasons Why、そしてIvanのポップセンスが炸裂する④It's Just Me、⑥Say Your Not Lonelyなど楽曲面の充実振りが素晴らしいですね。特に④はデビュー作に収録されていた名曲Hands Of A Healerと並んでPRIDEを代表するナンバーです。注文をつけるとすればヘヴィな⑨I.O.U.、切ないバラード⑩Heaven's Waiting、壮大かつドラマティックな⑪Still Rainingとスローな曲が終盤に続き失速したように感じられるため、曲順にもう少し工夫してほしかったという点くらいでしょうか。個々の楽曲としては聴き応えがあるものばかりなので贅沢な話かもしれませんが…。

このアルバムがリリースされた2003年といえばFAIR WARNINGTERRA NOVAは解散状態、HAREM SCAREMにもかつての勢いがなかったためメロディックロックは不遇の時期というイメージがありました。そんな中で本作のような名盤を届けてくれたPRIDEは僕にとってメロハー界の希望の光だったのですが、彼等を評価したのは一部のマニアのみだったようでバンドはやむなく解散の道を辿っています。MattとChrisはもっと売れる音楽を目指してモダンなヘヴィメタルバンドFURYONを結成したと知った時にはやるせない気持ちになりました…。Chrisは既にバンドを脱退し、FIREHOUSEのフロントマンC.J SnareRUBICON CROSSを立ち上げ2014年にデビューアルバムを発表しています。RUBICON CROSSではメロディアスな要素も復活していますがPRIDE時代(特に2nd)に比べると物足りなさが残りますね。2000年代メロディックロックの隠れた名盤といえば本作が最初に思い浮かびますが、知る人ぞ知るアルバムにしておくには勿体ない1枚です。

【音源紹介】
It's Just Me

PRIDE「FAR FROM THE EDGE」(2002)

  • 2015/03/13(金) 00:00:00

FAR FROM THE EDGE
【No.422】
★★★(2003)

英国産メロディアスHR/HMバンドBALANCE OF POWERの中心人物でありながら、バンドから解雇されるという憂き目に遭ったIvan Gunn(Key)が地元で偶然出会ったMatt Mitchell(Vo)、その友人のChris Green(G)と新たに結成したメロハーバンドPRIDEの1stアルバム。Ivanが生み出す楽曲群は派手さこそないものの爽やかで仄かな哀愁が漂うものが多く僕好みだし、それらを歌うMattはMichael Bormann(Vo/JADED HEART)、Pete Sandberg(Vo/MIDNIGHT SUN)を彷彿とさせるハスキーボイスの持ち主でPRIDEサウンドとの相性は抜群です。それに加えてChrisが弾くギターソロは構築美に溢れ、華を添えるだけでなく各曲をワンランク上に押し上げていますね。主要メンバー3人が担う楽曲、ボーカル、ギターというセンターラインがしっかりしているため非常に安定した仕上がりとなっています。

キャッチーなコーラスを配した②Saviour Of A Broken Heart、ゆったりしたメロディが気持ちいいバラード④If It Ain't Loveもさることながら本作のハイライトはアルバム中盤でしょう。瑞々しいメロディが躍動する極上のドライヴィングチューン⑤Hands Of A Healer、重厚かつドラマティックな⑥Hold On、癒しの旋律が聴き手を優しく包む⑦Best Of Meの流れは強力。ちなみに⑥はBALANCE OF POWERとのトラブルの後に初めて書いた曲で、当時のIvanの想いが込められたナンバーだそうです。BALANCE OF POWERは作品を重ねる毎にヘヴィメタル色を強めていったので、本作のような産業ロック/AOR路線を目指すIvanと袂を分かつのは必然だったのかもしれませんね。

メロディアスハードの教科書と言えそうなナンバーがズラリと並ぶので、この手の音楽性が好きな人なら聴いて損はしないと思います。ただし個人的には⑤のような突き抜けたメロディ、わかりやすさがもう少し欲しかったですね。この煮え切らなさがブリティッシュ・ハードロックバンドらしさなのかもしれませんが…。また「ディ〜ス、タァ〜イム♪」というコーラスから唐突に始まる①This Timeが掴みとして弱いのも気になります。僕は名盤2nd「SIGNS OF PURITY」(2003)でこのバンドを知り、その素晴らしさに胸を打たれ後追いで本作を聴いたのでどうしてもセカンドアルバムの方に思い入れが強く、このアルバムに関しては物足りなさを感じてしまうんですよね…。

【音源紹介】
Hands Of A Healer

BBMAK「SOONER OR LATER(U.S.A VERSION)」(2000)

  • 2015/01/19(月) 00:00:00

SOONER OR LATER USA
【No.415】
★★★★(2000)
年間ベスト2000年第9位

大学時代に友人から「これいいよ」と薦められてその存在を知ったイギリス出身の男性3人組ボーカルグループBBMAK(ビービーマック)のデビューアルバム。グループ名はMark Barry(Vo)、Christian Burns(Vo、G)、Stephen McNally(Vo、G)というメンバーの名前から取られているようです。美形揃いのルックスから、見た目重視のアイドルグループかと思いきや音の方はアコースティック主体の高品質ポップスに仕上がっていて、いい意味で予想を裏切られました。外部ライターによる楽曲もいくつかあるものの、基本的にはメンバー達がソングライティングしているのも好印象。友人が貸してくれた「SOONER OR LATER」は世界に先駆けて日本を含むアジア諸国で1999年にリリースされた全11曲入りのオリジナル盤、僕が持っているのは翌年にオリジナル盤から選ばれた6曲に新曲7曲(⑬Mary's PrayerはボーナストラックでGary Clarkのカバー)を加えた全米デビュー記念盤です。ちなみに2001年には本作から⑬を外して新曲2曲を追加、曲順も一新して母国イギリスでリリースしたUK盤も発表されていて1枚のアルバムが3パターンも存在するというややこしい事態となっています(苦笑)。

そんな事情はさておき中身は素晴らしいの一言。ポップセンスとメロウな雰囲気、美しさを併せ持ったメロディ、聴きやすい英語で歌われる歌詞、そして3人による見事なコーラスワークがBBMAKの強みですね。アルバム前半6曲は、このUSAバージョンのために書き下ろされた新曲でオリジナル盤の収録曲以上に僕好みのものが多く、中でも「ラ~ヴ、イ~ズ、アンプレディクタボー♪」というサビをつい口ずさんでしまうポップチューン③Unpredictable、分厚いハーモニーをフィーチュアしたバラード④Ghost Of You And Meがハイライトですね。インタールード的な役割を果たす1分弱の⑥Always以降はオリジナル盤からのナンバーで構成されていて、これまた佳曲揃い。特に記念すべきデビューシングル⑦Back Here、落ち込んだ時に聴くと元気を与えてくれそうなセカンドシングル曲⑩Still On Your Sideは出色の出来です。

BBMAKがデビューした当時は男性ボーカルグループ全盛期でBACKSTREET BOYS*NSYNCなどの方がもてはやされていたので彼等のアルバムも聴いてみたりもしましたが、このジャンルでの僕の一押しは断然BBMAKですね。どれくらい好きだったかというと新曲を聴きたいがために後日、本作のUK盤も買ってしまったほどです(中古ですが)。それほどツボにはまったアーティストだっただけに彼等が2nd「INTO YOUR HEAD」(2002)をリリースした後、2003年に解散してしまったことが残念でなりません…。オリジナル盤、UK盤のジャケットと概要をまとめると以下のようになるかと思います。ちなみに僕のお気に入り度としてはUSA盤とUK盤が同等、オリジナル盤は一歩譲るかなという感じです 。

SOONER OR LATER
BBMAK「SOONER OR LATER」(1999)
世界で最も早くリリースされたBBMAKのアルバムは日本盤でした。7曲目~11曲目はUSA盤には未収録(⑪More Than WordsはあのEXTREMEのカバー)。

SOONER OR LATER UK
BBMAK「SOONER OR LATER(UK VERSION)」(2001)
アジアでリリースされたオリジナル盤、全米デビューを飾ったUSAバージョンに続き、彼等の母国イギリスでリリースされた3枚目の「SOONER OR LATER」。新曲については飛び抜けたものはないけれどBBMAKらしさに溢れた⑧If I Could Fly、⑪Save Me Tonight、更にシークレットトラックとして彼等にしてはヘヴィなギターを取り入れたインストが追加されています。曲順も変更されていますが「Back HereはこのUK盤やオリジナル盤のように1曲目にあるべき」というのが持論です。

【音源紹介】
・Still On Your Side

【CD購入録】RUBICON CROSS「RUBICON CROSS」(2014)

  • 2014/05/18(日) 00:00:00

【CD購入録】
RUBICON CROSS
RUBICON CROSS「RUBICON CROSS」(2014)

90年代前半にDon't Treat Me Bad、Love Of A Lifetimeなどでヒットを飛ばしたアメリカンハードロックバンドFIREHOUSEのフロントマンC.J SnareChris Green(G/ex-FURYON、PRIDE)と結成した新バンドRUBICON CROSS初のフルレンスアルバムを買いました。アルバム序盤の楽曲群は初期FIREHOUSE以上にヘヴィなサウンドだったので、ハード/モダン路線で押してくるのかと思いきやメロディアスな④Save Me Within以降はメロハーっぽいナンバーもチラホラ。ボーナストラックでアコースティック・リミックスが収録されている⑧ShineなどはFIREHOUSEのバラードと言っても通りそうなほどです。曲によってはハードな歌い方を披露しつつ往年の甘い歌声を響かせているC.JのボーカルもさることながらChrisのギタープレイが素晴らしい。彼がこれまでに在籍してきたFURYON、PRIDEといったバンドでは掴めなかった名声をこのRUBICON CROSSで手にしてもらいたいですね。C.JはFIREHOUSEと平行しての活動となるようですがChrisは既にFURYONを脱退していてRUBICON CROSSに専念できる環境のようなので今後の動きに注目したいと思います。

【CD購入録】VEGA「WHAT THE HELL!」(2013)

  • 2013/12/07(土) 00:00:00

【CD購入録】
WHAT THE HELL!
VEGA「WHAT THE HELL!」(2013)

SUNSTORM、KHYMERA、FIRST SIGNALといったFRONTIERS RECORDSに所属するバンド/プロジェクトに楽曲を提供してきたTom Martin(G)James Martin(Key)のMartin兄弟が率いるメロディックロックバンドVEGAの2作目を買いました。今回のアルバムを聴くにあたって驚いたのは本作がFRONTIERSではなくCHILDREN OF BODOMなどを輩出した有名メタルレーベルSPINEFARMからリリースされているという点です。レーベル移籍の影響かジャケットもモダンな感じ(SEPULTURA「NATION」っぽい?)になっていて一抹の不安を覚えましたが、実際に聴いてみると極端に音楽性が変わっている訳ではなく安心しました。とはいっても適度な愁いを帯びたキヤッチーなメロディックロックが展開されていたデビュー作と比べて湿り気や哀愁といった要素は減退していますね。モダンなイントロ①Carnival Of Lost Soulsに続いて「ヘ!ヘ!ヘイ!」というパワフルなコーラスが耳に残る②White Knuckle Rideや骨太なタイトル曲③What The Hellを聴くとデビュー時とは別バンドかと思ってしまうほどですが、そんな新機軸においてもメロディは相変わらず魅力的だし前作のサウンドを継承している曲もあるのでリピートしています。

【CD購入録】GLORYHAMMER「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)

  • 2013/10/11(金) 00:00:00

【CD購入録】
TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE
GLORYHAMMER「TALES FROM THE KINGDOM OF FIFE」(2013)

パイレーツ・メタルの名で親しまれている(らしい)ALESTORMの鍵盤奏者にしてフロントマンのChristopher Bowesが新たに立ち上げたシンフォニック・パワーメタルバンドGLORYHAMMERのデビュー作を買いました。リーダートラック③Angus McFifePVやブックレットでも披露しているメンバーのコスチュームから想像できる通り、音楽性はシンフォニックかつヒロイックなRPGメタルですね。この手のバンドというとボーカルは線の細いハイトーン系が多いのですが、緑のビニールアーマー(?)に身を包んだThomas Winkler(Vo)は安定感と力強さを併せ持ったシンガーで安っぽさは皆無。RPG的なストーリーを描き出す熱きサウンド、シンガーの力量(流石にFabio Lioneには及びませんが)などを踏まえるとRHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)を連想させますね。お約束とも言うべきイントロ①Anstruther's Dark Prophecyから続く疾走曲②The Unicorn Invasion Of Dundeeで幕を開けパワフルなメタルチューン、叙情バラード、インストを交えながら本編ラストを10分超えの大作⑩The Epic Rage Of Furious Thunderで締める構成もニクイ。2013年のブライテスト・ホープ争いにも加わってきそうなニューアクトですね。

【CD購入録】ANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)

  • 2013/05/14(火) 00:00:00

【CD購入録】
WEATHER SYSTEMS
ANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)

英国出身バンドANATHEMAの9作目を買いました。彼等についてはドゥーム/ゴシック系バンドというイメージがあって、これまで名前だけは知っていた存在なのですが相互リンクさせていただいている「はぐれメタラーの音遊生活」の管理人むーじゅさんが2012年の年間ベストに本作を挙げてらっしゃるのを見て興味を持った次第です。いざ聴いてみると流れてきたのは、ただひたすらに美しく繊細なメロディが織り成すサウンドで敢えてカテゴライズするならプログレッシブ・ロックとなるのでしょうか。このバンドについて調べてみたところ、数年前くらいから音楽性をガラリと変えているみたいですね。本作には一聴して耳を奪われるキラーメロディや派手な演奏はありませんが、丁寧にメロディを紡いでいきジワジワと感動を生み出す手法はお見事。2部構成の①Untouchable.Part1~②Untouchable.Part2はいきなりのハイライトとなっているし、アルバム前半の充実振りが素晴らしいですね。これから聴き込むにつれて更に好きになっていきそうな予感がする1枚です。

【CD購入録】SHY「SHY」(2011)

  • 2011/12/26(月) 00:00:00

【CD購入録】
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SHY「SHY」(2011)

Steve Harris(G)率いる英国産叙情派メロディアス・ハードロックのベテランSHYの9作目を買いました。このバンドに関してはHR/HMを聴き始めた頃に名盤の誉れ高き3rd「EXCESS ALL AREAS」(1987)をチェックしたことがある程度で、さほど思い入れもなかったのですが本作の評判が非常に良かったので聴いてみたとろ各所での高評価にも納得のクオリティだと思いました。バンドの看板シンガーだったTony MillsTNTに加入するため脱退したので本作からLee Small(Vo/PHENOMENA)なる人物が加入しているのですが彼がなかなかの逸材で、今年Erik Martensson(Vo/ECLIPSE)のサポートを得てソロ作品をリリースしたToby Hitchcock(Vo/PRIDE OF LIONS)を彷彿とさせる伸びやかな歌声を軸に、時折Goran Edman(Vo/ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)っぼさを感じさせる場面も。そして本作最大の武器は何と言っても各曲にハイライトを生み出すSteveのギタープレイでしょう。収録曲の中にはメロハーとしては珍しい7分台というものもあるものの、Leeの確かな歌唱力とSteveが紡ぎ出す絶品のギターが活躍しているので長さを感じさせません。もちろん楽曲そのものについてもフック満載で、特に⑥Prayはアルバムを代表するナンバーだと思います。

大変残念なことにSteveは本作がリリースされた数ヶ月後、病気のために亡くなってしまったそうです。本作をレコーディングしている時も病状は思わしくなかったようなので、本人はこれが遺作になることを悟っていたのかもしれませんね。そう思うと本作を漆黒のジャケットによるセルフタイトル作にしたのも頷けます。「EXCESS ALL AREAS」を聴き返してみましたが、本作はそれに勝るとも劣らないばかりか個人的にはこのアルバムの方が好きかもしれません。

【CD購入録】HELL「HUMAN REMAINS」(2011)

  • 2011/11/09(水) 00:00:00

【CD購入録】
HUMAN REMAINS
HELL「HUMAN REMAINS」(2011)

1982年にイギリスのノッティンガムで結成、複数のデモテープ製作を経てようやくレコード会社と契約を結んだもののレコーディング直前にレーベルが倒産、更にはリードシンガー兼ギタリストDavid Hallidayが自殺するなどの不幸に見舞われ自然消滅してしまったNWOBHMバンドHELLによる20数年越しの1stアルバムを買いました。1987年にバンドが活動をストップしてから20年以上の時を経て再始動することになったHELLですが、そのきっかけを作ったのはARCH ENEMY、MEGADETH、NEVERMOREといったバンドの作品を手掛けて現代メタルシーン屈指のプロデューサーとして有名なAndy Sneap。何でもAndyは10代の頃にHELLのライブに足しげく通っていたほどのファンであり、かつての中心人物Davidからギターを教わっていたこともあるそうで、そんなAndyの呼びかけにより再結成したバンドが過去のデモテープ音源も一部使いながら完成したのが本作となります。内容的にはダークでオカルティックなムード漂うヘヴィメタルで、その独特な世界観を見事に表現しているのがDavid Bower(Vo)です。俳優としてのキャリアも持つ、というかそちらが本業でメタルバンドで歌うのは今回が初という彼による芝居がかったボーカルパフォーマンスはカリスマ性すら感じさせるほどで聴き手をアルバムの世界に引き込んでくれます。現在のお気に入りは、このバンドにしては飛び抜けてキャッチーな⑧The Questですね。それにしても自分が音楽業界に身を置く前からのファンだった不運のバンドをこうして復活させたAndyは素直にカッコいいと思います。