JANNE DA ARC「D・N・A」(2000)

  • 2016/05/25(水) 00:00:00

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【No.471】
★★★★★(2007)

ヴィジュアル系全盛期の1999年に「ヴィジュアル系バンドの最終兵器」というキャッチコピーでメジャーデビューを果たしたJANNE DA ARC(ジャンヌ・ダルク)の1stアルバム。作品タイトルは遺伝子を意味するのではなくDifferent Native Answersという言葉の頭文字から来ているそうです。このバンドについては以前からHR/HMリスナーでも楽しめるという前評判を耳にしていたしBURRN!誌でも取り上げられていましたが、なかなか聴くに至らず2007年にようやくチェックしました。「もっと早くこのアルバムを聴いておくべきだった」というのが正直な感想でしたね。ヴィジュアル系にカテゴライズされる彼等ですがメタルの要素もしっかりと存在しているし、適度に盛り込まれたクサメロやテクニカルパートがいいアクセントになっています。

2分弱のインスト①Deja-vuとそれに続く②Vanity、③「ファントム」を聴いて「僕好みのサウンドだな」と思っていたら、どキャッチーなサビのアカペラ歌唱から始まる爽やかチューン④「Eden~君がいない~」以降は更に強力で打ちのめされました。一部で「メロハー化したDREAM THEATER」と呼ばれていることも頷けるポップな歌メロと難解なフレージングが融合した⑥Stranger、気持ちを高揚させるサビが堪らないメロディックメタル⑧Lunatic Gate、クサメロを撒き散らしながら疾走するデビューシングル曲⑩Red Zone(Album Mix)、美味しいメロディが堪能できる⑪Ringといったメタル寄りの楽曲群は文句なしのカッコよさを誇っています。また虐待という重いテーマとリンクした不気味な雰囲気の⑤「child vision~絵本の中の綺麗な魔女~」、仄かな哀愁が胸に沁みる⑦「桜」、響き渡る鐘の音が結婚式を連想させるピースフルなエンディング曲⑫Heaven's Placeなど曲調に振り幅がありつつ、どれもメロディが魅力的なのが素晴らしいですね。

yasu(Vo)の声が細く感じられたり、恋のかけ引きをテーマにした歌詞が多く時にはエロティックだったりと苦手要素もなくはないのですが、それを補って余りある楽曲の良さが光っています。中でも④、⑦、⑧、⑩、⑪はキラーチューンですね。ヴィジュアル系のバンドをたくさん聴いているわけではないのですが、このジャンルの中で一番好きなアルバムです。本作に魅了されて彼等のベスト盤もチェックした覚えがありますね(本作ほどハマることはありませんでしたが)。2007年にyasuがソロプロジェクトACID BLACK CHERRY(通称ABC)を立ち上げて以降、JANNE DA ARC名義でライヴや楽曲の制作などはしておらず事実上の活動休止状態となってしまっているようです。いつか本作の路線で復活してくれないかな、と淡い期待を抱いているのですが可能性は低そうですね…。

【音源紹介】
Red Zone

【CD購入録】摩天楼オペラ「地球」(2016)

  • 2016/05/21(土) 00:00:00

【CD購入録】
地球
摩天楼オペラ「地球」(2016)

5人編成のヴィジュアル系メタルバンド摩天楼オペラの4作目を買いました。今回は地球を形成する五大元素である「火」「風」「水」「ether」「土」をテーマにしたアルバムとのことで、各元素に対応したシングル曲②BURNING SOUL、⑤「君と見る風の行方」、⑦「青く透明なこの神秘の海へ」、⑩ether、⑪「讃えよう 母なる地で」が収録されています。第一印象としては前作「AVALON」(2014)よりもメタル度が増したという感じでしょうか。メタルと言ってもジャーマン風だったり、フォーク/ヴァイキングメタルのようなフレーズが飛び出したりと振り幅があるし、それ以外も歌い回しがB'zっぽい④YOU & I、ジャジーなパートもある⑥Good Bye My World、子供の合唱をフィーチュアした賛美歌のような⑪など多彩。それでいて散漫にならず芯が通っているのもいいですね。これまでも各作品に決め曲となるナンバーを収録していた彼等ですが、本作では曲名通り魂を熱くしてくれるメタルチューン②、壮大なラストに向かっていく⑩から⑫「地球」への流れが大きな聴きどころとなっています。ちなみに僕が買ったのはセルフカバー⑬「嘘のない私で」は収録されていない通常盤です。

先日、オフィシャルサイトでAnzi(G)の脱退が発表されましたね。彼のギターはバンドのメタリックサイドを担っていただけに今後の音楽性がどのように変化していくのが気になるところです。

【CD購入録】摩天楼オペラ「AVALON」(2014)

  • 2016/05/17(火) 00:00:00

【CD購入録】
AVALON.jpg
摩天楼オペラ「AVALON」(2014)

ヘヴィメタルの要素も併せ持ったヴィジュアル系バンド摩天楼オペラの3作目を買いました。「AVALON」というタイトルからしてメロディックメタルっぽいし、壮大な序曲①journey to AVALONからスピードチューン②「天国の扉」に繋がる時点でガッツポーズですね。そんな序盤だけでなくアルバム後半に進むにつれて更に魅力的な楽曲が揃っているのも好印象。このバンドならではの劇的なメロディが冴え渡る⑦「Jolly Rogerに杯を」は本作のハイライトだし、メジャー感に溢れたバラード⑪Orbからキラーチューン⑫「天国の在る場所」で締めくくるエンディングも強力です。苑(Vo)のヴィジュアル系特有の歌い回しや⑤「3時間」での「あと3時間 私はお前を呪い続けるだろう」といった歌詞、⑧「クロスカウンターを狙え」の曲名などにクセがあるため、メタラー全般に受け入れられるかは微妙かもしれませんが、僕の琴線に触れるメロディは確実に存在しているので楽しめそうです。

【CD購入録】NoGoD「MAKE A NEW WORLD」(2014)

  • 2014/12/21(日) 00:00:00

【CD購入録】
MAKE A NEW WORLD
NoGoD「MAKE A NEW WORLD」(2014)

ヴィジュアル系HR/HMバンドNoGoDのメジャーデビュー後としては4枚目のアルバムを買いました。僕は彼等のメジャー第1弾アルバム「欠片」(2010)を聴いて結構気に入っていたのですが、それ以降のアルバムはフォローできていませんでした。本作の第一印象は「欠片」にもあった「ごった煮感」が更に強くなりつつ、どの曲も魅力的だということでしょうか。ハードに畳み掛けてくる①WORLD ENDER、②Followの後はメロハーからスラッシーなナンバー、プログレっぽいインストやノリの良いヘヴィなロックなど手を替え品を替え楽しませてくれます。本作はメンバー間でどんな作品にするか話し合うことなく出たとこ勝負で臨んだアルバムだそうすが、それでもここまでの力作が生み出せるバンドのこれからが楽しみですね。

【CD購入録】摩天楼オペラ「喝采と激情のグロリア」(2013)

  • 2013/07/21(日) 00:00:00

【CD購入録】
喝采と激情のグロリア
摩天楼オペラ「喝采と激情のグロリア」(2013)

シンフォニックアレンジの中でクサメロが乱舞するサウンドが僕好みのヴィジュアル系バンド摩天楼オペラのメジャー2作目を買いました。「合唱」をテーマにしたという本作は随所に分厚いコーラスが配されていて楽曲を盛り上げていますね。音楽性は前作「JUSTICE」(2012)のサウンドを継承している一方でジャケットともリンクする民族楽器を新機軸として取り入れ、以前にもあったモダンなアレンジが更に強まっているという感じでしょうか。苑(Vo)の歌い方のクセが強まっていたり、歌メロの充実度は前作の方が上だったりと気になる点もありますがイタリアン・シンフォニックメタルの雄RHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)の名曲Emerald Swordを彷彿とさせる②GLORIAや美しいバラード⑩「永遠のブルー」の余韻を引き継ぐピアノから始まり激しさを増していくインスト⑪Midnight Fanfare、そして②と同じ英語詩が登場する構成にバンドの拘りが感じられるタイトル曲⑫「喝采と激情のグロリア」で大団円を迎える終盤は感動的。これからも応援していきたいバンドです。

【CD購入録】摩天楼オペラ「JUSTICE」(2012)

  • 2012/11/05(月) 00:00:00

【CD購入録】
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摩天楼オペラ「JUSTICE」(2012)

ブログのコメント欄に複数の方からオススメされたことがきっかけで興味を持つようになったヴィジュアル系メタルバンド摩天楼オペラのメジャーデビュー盤にして通算2枚目となるアルバムを買いました。Kamijo(Vo/VERSAILLES)が主催するレーベルに所属していることもあってVERSAILLESの弟分とも言われるこのバンドの基本線は、シンフォアレンジの効いたメロデイックメタルで若干モダンな風味もあるという印象ですが良くも悪くもVERSAILLESほどの「やり過ぎ感」はないように思います。苑(Vo)の歌い方にヴィジュアル系特有のクセが感じられるとはいえ僕の許容範囲内だし、何より耳に残るメロディが次から次と聴けるのが嬉しいですね。YouTubeでチェックした時から気に入っていた③「落とし穴の底はこんな世界」、⑩「アポトーシス」は勿論、上記2曲に匹敵するメタリックチューン①Justice、妖艶なムードを持つミドル②「濡れた唇でキスをして」と続く冒頭の掴みはなかなか強力。残念ながら2012年をもって活動を休止してしまうVERSAILLESに代わって、摩天楼オペラが僕の中で注目すべきヴィジュアル系バンドの最右翼になりそうな予感がしています。

RAPAHEL「MIND SOAP」(1999)

  • 2012/11/02(金) 00:00:00

MIND SOAP
【No.350】
★★★(2000)

メンバーが高校在学中の1997年に結成、2000年3月には日本武道館での公演を成功させるなど順調に活動を展開していたものの2000年10月31日に中心人物華月(G)が急逝してしまったため活動を休止したヴィジュアル系メタルバンドRAPHAEL唯一のオリジナルアルバム。活動停止後、YUKI(Vo)HIRO(Ds)は2001年からriceというバンドを始動させ、現在も活動しているようです(ベーシストのYUKITOBLACK LOVEなるバンドで活動していたものの大麻所持容疑で逮捕されたのだとか…)。そんな中、YUKIの呼びかけによりRAPHAELは2012年10月31日、11月1日に復活ライブを敢行したようなので今回ブログで取り上げてみました。

このバンドについてはキャプテンこと和田 誠さんが若手メロディックメタルバンドの有望株として紹介されていたこともあり、メタルリスナーの間でも認知度は比較的高かったのではないかと思います。僕も和田さんがきっかけでRAPHAELを知り、まずはシングル「LOST GRADUATION」(2000)、その次に本作を聴いたのですが、清らかな水の流れをイメージさせる序曲①「シナゴーグ前奏曲第3楽章~変ホ長調~」の後に繰り出されるメロパワ3連発にすぐさまノックアウトされました。正統派とジャーマンメタルをミックスしたような②「さくら」、ベートーヴェンの悲愴をモチーフにしたメロディが印象的なネオクラチューン③「小夜曲~悲愴~」、そしてメジャーデビューシングルにしてRAPHAELを代表するキラドコ悶絶疾走曲④「花咲く命ある限り」と続く流れは文句のつけようもありません。またアルバム後半には「まるで和製RHAPSODY」なRPGメタル⑨Holy missionが収録されていて、こちらもカッコいい仕上がりとなっています。それ以外の楽曲においてもメタルらしさを感じさせてくれるのですが、「全曲違うジャンル」というのが本作のコンセプトだと華月が語っていた通り、キャッチーな歌ものアップテンポ⑥promise、カントリーのような⑦「ハックルベリーの恋」、J-POP風のバラード⑧「eternal wish~届かぬ君へ」やタンゴ調のリズムに乗って曲が進行していく⑩「吟遊詩の涙」など後半にはタイプの異なるナンバー(⑥と⑧はシングルカット曲)が並んでいます。これを楽曲のバリエーションが多彩と見るか、散漫なアルバムと感じるかは聴き手次第ですね(僕はどちらかというと後者ですが…)。

メロディックメタルばかりを期待すると肩透かしをくらう点や音質の悪さは否定できないし、YUKIのクセの強い歌唱法は好き嫌いがはっきり分かれると思いますが、このバンドが生み出す楽曲にはそんな弱点を補って余りあるメロディがあります。また歌詞も思春期に誰もが抱く葛藤、いじめや二重人格をテーマにした深いものもあって見逃せません。そんなメッセージ性の強い歌詞から作り手の繊細さと純粋さが伝わってきたこともあってか、個人的には「華月が鎮静剤の過剰摂取で死亡」という報せを耳にした時もショックではありましたが、不思議と大きな驚きはありませんでした。19歳の若さで亡くなるまでに、メロディと歌詞の両面でこれだけ密度の濃い曲を生み出すに至るには様々な苦悩があったのではないでしょうか。それだけにRAPHAELが本作1枚で終わってしまうことなく、この先があったら…と思わずにはいられません。個人的には華月のお気に入り曲を厳選したという企画/ベスト盤「不滅華」(2001)、文字通りのベストアルバム「RAPHAEL SINGLES」(2001)の方がリピート率は高いのですが、本作は当時のRAPHAELというバンドの音楽性を克明に記録した1枚だと思います。

【音源紹介】
・花咲く命ある限り

【現在の愛聴盤】RAPHAEL「不滅華」(2001)

  • 2012/04/27(金) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
不滅華
RAPHAEL「不滅華」(2001)

少し前の話になりますがヴィジュアル系メタルバンド(と僕が見なしている)RAPHAELの復活が報じられて以来、彼等のアルバムの中でもお気に入り盤の「不滅華」(2001)をよく聴いています。簡単にRAPAHELというバンドを紹介させてもらうと、彼等は1997年にYUKI(Vo)、YUKITO(B)、HIRO(Ds)そして華月(かずき)(G)の4人で結成。インディーズ時代から注目を集めていたバンドは1999年にシングル「花咲く命ある限り」でメジャーデビュー、また同年に1stフルレンスアルバム「MIND SOAP」をリリースして翌年には日本武道館公演を行うなど、バンドの人気は更に加速していったようです(メンバーはまだ当時、高校生だったといのも驚き)。「キャプテン」こと和田 誠さんがメロディックメタルバンドの有望株として紹介したり、BURRN!誌にも掲載されたりしていた記憶があるのでHR/HMシーンでもそれなりに名前が知られていたと思います。ところが、2000年10月31日に殆どの楽曲を手がけていたリーダー華月が19歳の若さで急逝(原因は鎮静剤の多量摂取だそうです)。その後は活動を休止していたのですが、華月の誕生日である4月7日に12年振りとなる復活ライブを華月の命日である10月31日と11月1日の2日間に渡って開催することを発表しました。

僕がRAPHAELと出会ったのは、何気なく立ち寄ったレンタルCDショップで試聴して即座に気に入った2000年発表のシングル「LOST GRADUATION」がきっかけでした。その後、フルアルバムもリリースされていることを知り購入。クサメタルの名曲「花咲く命ある限り」に悶絶したのを覚えています。クセのあるボーカルや思春期ならではの葛藤や繊細な気持ちをストレートに乗せた歌詞がHR/HMリスナーにとっては好き嫌いが分かれるかもしれませんが、メロディのクオリティは一級品。それだけに中心人物の華月の急死によって、バンドが活動できなくなってしまったのはショックでした。まだ粗削りな部分が感じられたデビューアルバム「MIND SOAP」以上の姿をその後に発表した「EVERGREEN」(2000)、「秋風の狂詩曲(ラプソディー)」(2000)といったシングルで提示しつつあったので、2ndアルバムでどんな成長を遂げているか楽しみだったんですけどね…。今でこそVERSAILLES、摩天楼オペラ(こちらは未聴)といったヴィジュアル系メタルバンドが活躍していますが、僕の中で「その手のバンド」といえば、まずRAPHAELが頭に浮かびますね。半ば伝説化しつつあったバンドが現在の姿を見せる今回の復活ライブを熱心なファンの皆さんの間でどう受け止められているのかわかりませんが、このニュースを目にして久々にRAPHAELの音楽に浸っている今日この頃です。

RAPHAELのオフィシャルサイトはこちら

【僕が大好きなRAPHAELの楽曲3選】
・花咲く命ある限り

デビュー当時のSONATA ARCTICAを彷彿とさせるキラドコサウンドと往年のDARK MOOR級のクサメロが融合した記念すべきバンドのメジャーシングル。「み~に~く~い ほ~どに~ き~れ~い~に な~るわぁ♪」の歌詞も耳に残ります。

Lost Graduation

僕がこのバンドと出会った思い出深い1曲。クサメロだけでなく癒しの旋律も持ち味としているRAPHAELらしさが溢れています。

タッチ

RAPHAELのオリジナル曲ではありませんが、数あるアニソンのメタルカバーの中でもこの曲のアレンジは秀逸なので。歌詞の世界観もバンドにマッチしていると思います。

【CD購入録】VERSAILLES「HOLY GRAIL」(2011)

  • 2011/10/24(月) 00:00:00

HOLY GRAIL
【CD購入録】
VERSAILLES「HOLY GRAIL」(2011)

「薔薇の末裔」を意味するバンド名に相応しいド派手なルックスで豪華絢爛な音世界を展開するヴィジュアル系メロディックメタルバンドVERSAILLESのメジャー第2弾にして通算3作目を買いました(CDのみの通常盤)。初聴時は僕にとってこのバンドとの出会いの1枚となった前作「JUBILEE」(2010)に比べてインパクトが薄いようにも感じましたが、数回聴くうちにズブズブと本作の魅力にハマリつつあります。インディーズ時代から注目されていたクサ・メロディックメタルは健在で、海外の若手メロパワ勢と比べても遜色ないどころか一歩リードしているようにも思えます。①Masquerade、②Phillaという冒頭2曲のメロスピチューンによる掴みは強力だし、⑤Remember Foreverのような爽やかなバラード(「涙の数だけ強くなれるよ」というパートが歌詞だけでなくメロディも岡本 真夜Tomorrowしているのはご愛嬌)を持っているのも大きな武器ですね。メタルリスナーの間では賛否両論ありそうないかにもヴィジュアル系っぽいKAMIJO(Vo)のボーカルに関しては前作よりも癖がなくなったのか、僕が慣れてきたのか(おそらく両方だと思いますが)それほど気になりません。次回作以降もチェックしていきたいバンドですね。

【CD購入録】NoGoD「欠片」(2010)

  • 2010/12/23(木) 00:00:00

【CD購入録】
欠片
NoGoD「欠片」(2010)

まるでピエロのようなコスチュームに身を包んだ団長(Vo)率いるヴィジュアル系HR/HMバンドNoGoD(ノーゴッド)のメジャーデビュー作を買いました。インディーズ時代は新興宗教楽団NoGoDと名乗っていたそうですが、メジャーデビューに際してシンプルにNoGoDとなっています。本作に収録された楽曲はデス声とクリーンボイスの絡みがSOILWORKっぽい②「心臓」あり、メロディックメタル風の③「緋キ日ノ誓イ」⑧「カクセイ」、⑩「II-懐疑」あり、メロディアスなギターインスト⑦「君がくれた幸せと君に捧ぐ涙」あり、J-POP色の濃い④「少年と地図」、⑪「君に贈るいつまでも消えない詩」ありと、かなりバリエーションに富んでいますね。インストもありますが楽曲の基本は団長のボーカルをメインとした歌モノで、線が細くなった西川 貴教(Vo/ABINGDON BOYS SCHOOL、T.M.REVOLUTION)と感じる部分もある団長のハイトーンは典型的ヴィジュアル系ボーカルとは一線を画していてなかなか心地よいと思います。バックの演奏陣もソフトなものからメタリック調、時にはメロデスかと思うくらいヘヴィかつタイトに押し寄せてくる場面もあって好印象ですね。聴き手を選ぶ見た目なのでHR/HMシーンにどれくらい受け入れられるかは微妙ですが、音だけを聴いているとHR/HM要素も結構あって楽しめそうです。

【CD購入録】VERSAILLES「JUBILEE -METHOD OF INHERITANCE- 」(2010)

  • 2010/04/05(月) 00:00:00

【CD購入録】
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VERSAILLES「JUBILEE -METHOD OF INHERITANCE- 」(2010)

インディーズ時代にリリースしたアルバム「NOBLE」(2008)がHR/HMファンの間でも話題になっていたヴィジュアル系バンドVERSAILLES(ヴェルサイユ)のメジャーデビュー盤を買いました。このバンドのことは以前から気になっていたのですが、KAMIJO(Vo)の歌にクセがあると聞いていたので様子見していました。とはいえ音楽自体は評価している声が多かったし、BURRN!4月号で藤木さんが「今月のおすすめ」ページで取り上げていたので買ってみることに。一通り聴いてみた感想としては、噂以上にヨーロピアン・シンフォニックメタルを追及したサウンドで、これは僕のツボですね。そしてKAMIJOのボーカルについても、事前情報から相当な覚悟をしていたこともあって(笑)予想していたほど悪くはないと思えました。勿論、中低音域をメインに歌うヴィジュアル系の王道をゆく彼のスタイルよりも、このバンドの音楽はハイトーン系シンガーの方がマッチしそうですが…。楽曲面ではNIGHTWISHWishmasterっぽい劇的コーラスから怒涛の展開へと進んでいく10分越えの大作①God Palace -Method Of Inheritance-、シングルカットに相応しい疾走メロスピ②Ascendead Master、歌謡曲風メロディとナルシズム溢れる③Rosen Schwertといった作品序盤が好きですね。賛否両論ありながら、僕を魅了してくれた日本のバンドというと昨年のDRAGON GUARDIAN「DRAGONVARIUS」が思い浮かびますが、VERSAILLESはDRAGON GUARDIANほど僕を悶絶せてくれるメロディはないものの演奏、サウンドプロダクションがしっかりしていてボーカル以外にマイナス要素が見当たらないという感じです。KAMIJOとともにバンドの中核を担うHIZAKI(G)ANGRADREAM THEATERから影響を受けているそうなので、今後にも注目したいですね。

【CD購入録】あさき「神曲」(2005)

  • 2009/12/27(日) 00:00:00

【CD購入録】
神曲
あさき「神曲」(2005)

ゲームメーカー、コナミの音楽ゲームを手掛けているらしいあさきなる人物の1stアルバムを買いました。あさきは作詞作曲に加えてボーカル、ギター、ベース、キーボードまでこなしてしまうマルチミュージシャンのようです。以前からいくつかの音楽サイトで絶賛されている本作を是非聴いてみたいと思っていたのですが、ネット通販のみの流通なので購入に踏み切れずにいたところ中古屋で発見して即ゲットした次第です。音楽性の基盤はヴィジュアル系でありながら、そこにダークなプログレメタル的展開や曲によってはジャジーになったり、バイオリンをフィーチュアしていたりとなかなか面白いです。難解な日本語を用いたダークな歌詞世界や語り、ヴィジュアル系風のボーカルスタイル、歌メロなどメタラーさんたちが拒否反応を示してしまいそうな要素はありますが僕は許容範囲内でした。肝心のメロディも耳に残るものが多く③「幸せを謳う詩」、④「この子の七つのお祝いに」などが特に良いですね。