【CD購入録】RECKLESS LOVE「INVADER」(2016)

  • 2016/12/20(火) 00:00:00

【CD購入録】
INVADER.jpg
RECKLESS LOVE「INVADER」(2016)

最近ではAlexi Laiho(Vo、G/CHILDREN OF BODOM)が結成したカバープロジェクトTHE LOCAL BANDのフロントマンとしてLOUD PARK 15に出演したことで話題となったOlli Herman(Vo)のメインバンドRECKLESS LOVEの4作目を買いました。前作「SPIRIT」(2013)ではI Love Heavy Metal、Metal Assといったタイトルの曲を収録、曲調もハードになっていましたが今回はバンドの根幹部分でもある楽しくポップなハードロックに焦点を当てていますね。「ウィアーザ ウィーケン、ウィアーザ ウィーケン♪」のコーラスが耳に残る①We Are The Weekend、疾走感のあるサビとそこに絡む掛け声がカッコいい②Hands、怪しげなメロディがクセになる③Monster、一転してソフトで幻想的な④Child Of The Sunと続く序盤が特に気に入っています。3rd収録のSo Happy I Could Dieに匹敵するキラーチューンこそないものの、北欧バッドボーイズロック界随一のメロディセンスは本作でも発揮されていますね。

PRIVATE LINE「DEAD DECADE」(2011)

  • 2016/12/16(金) 00:00:00

DEAD DECADE
【No.483】
★★★★(2011)
年間ベスト2011年第5位

ハードロックンロールと北欧ならではの叙情メロディを融合させた前作「EVEL KNIEVEL FACTOR」(2006)が見事な出来栄えだったPRIVATE LINEによる約4年振りの3rdアルバム。曲作りの時期にSammy Aaltonen(Vo)の父親が亡くなるなどしたことが影響してかアルバムジャケットは暗く、曲名にもDeath、Dead、Ghost、Graveなど死を連想させる単語が多いですね。Sammyによると「本作がPRIVATE LINEにとってのブラックアルバム」だそうですがダークな作品に仕上がっているかというと、むしろその逆で破天荒なロックサウンドは影を潜め、これまで以上にメロディに焦点を当てた作風となっています。曲によっては同郷のメランコリックロックバンドTHE RASMUS、世界的なヒットを記録したMY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE」(2006)を彷彿とさせる場面もありますね。

ビッグなコーラスと共に駆け抜ける①Deathbedtime Storiesで幕を開け、ダークな哀メロとそれを歌う子供のコーラスがこれまでにないスケールの大きさを感じさせるタイトル曲②Dead Decadeと続く流れからして「これまでと一味違う」と感じさせてくれます。それ以降もパンキッシュに弾ける③Black Swan、妖しさを演出する冒頭のハーモニカが印象的な④Ghost Dance、ダンサブルなアレンジでノリ良く聴かせる⑤13th Step From The Grave、PRIVATE LINE流ロックにブルーズテイストを加味した⑥Down Came The Rainと、手を替え品を替え魅力的なメロディを堪能させてくれるので飽きないですね。また終盤にも一際ポップな歌メロが耳に残る⑨Meltdown Town、間奏にロシアンフォーク風のパートを交えた疾走チューン⑩Deathroll Casinoというハイライトがあるのも好印象です。

1stアルバム「21ST CENTURY PIRATES」(2004)ではMOTLEY CRUELive Wire、前作ではCHEAP TRICKHe's A Whoreをカバーしていましたが、今回はTHE LORDS OF THE NEW CHRCH⑬New Churchを収録しています。PRIVATE LINEがこれまでに取り上げたバンドは少なからず知っていましたがTHE LORDS OF THE NEW CHURCHは全く知りませんでした。調べてみたところ、どうやら80年代のパンクバンドのようです。オリジナルアーティストを知らないこともあってかカバー曲に関しては過去作品に軍配が上がりますね。とはいえオリジナル曲の充実度は今回が一番だと思うので僕の中ではこのアルバムが最高傑作です。注文をつけるとすれば作品毎のスパンをもう少し短くして欲しいということでしょうか。本作も4年振りのアルバムでしたが2016年現在、4作目に関する情報は入ってきていません…。オフィシャルサイトは今も存在しているしSammyとElias Logren(Ds)はアコースティックライヴも行っているもののファンとしてはPRIVATE LINEの新作情報が待ち遠しいですね。

【音源紹介】
Deathroll Casino

PRIVATE LINE「EVEL KNIEVEL FACTOR」(2006)

  • 2016/11/15(火) 00:00:00

EVEL KNIEVEL FACTOR
【No.482】
★★★★(2007)

フィンランド出身のバッドボーイズロックバンドPRIVATE LINEの2作目。アルバムタイトルにある「イーブル・ニーブル」というのはアメリカの有名スタントマンで、無謀な挑戦をしては派手に失敗することもあり、人々は彼のスタント成功以上に失敗する姿を観たがったという心理を表現する「イーブル・ニーブル・ファクター」という言葉があるそうです。バンドの中心人物Sammy(Vo)によるとシンガー、ソングライター、プロデューサーとして全てを自身で行うことになった本作の制作状況を表現するのに「イーブル・ニーブル・ファクター」は相応しい言葉だったのだとか。そんなチャレンジングな環境でレコーディングされた今回のアルバムですが、結果は見事成功と言えると思います。

期待感を煽るイントロダクション①Prelude For The Daredevilsに続くタイトル曲②Evel Knievel Factorで炸裂する「ウォウォウォウォオ~♪ イェイェイェイェエ~♪」のコーラスは合唱必至だし、ロックサウンドを基本としつつサビではメランコリックな雰囲気を前面に出した③Broken Promised Land、前曲のピアノによるアウトロから切れ目なく繋がる④Aliveへと至る流れでこの作品に引き込まれました。デジタルサウンドも交えて疾走する⑦Prozac Nation、⑨Gods Of Rewindのようにキーボードを上手く取り入れている点も好印象だし、ロックソングだけでなく⑤Sound AdviceTREATのギタリストAnders Wikstromが作曲に関与)や⑩Anywayといったバラード系の充実振りも見逃せません。また②と似たウォウォウコーラスが登場するボーナストラック⑫Tokyoも本編に入らなかったのが不思議なほどキャッチーな1曲です。

デビュー作「21ST CENTURY PIRATES」(2004)はBURRN!誌上でいきなりクロスレビューされ、インタビューもカラーで掲載されるなど新人バンドとしては破格の扱いを受けていました。そんな1stアルバムは正直なところ「可もなく不可もなく」という印象でしたが、本作での成長振りは「化けた」と言っていいレベルだと思います。僕が北欧ロックンロールバンドを聴くようになったのはHARDCORE SUPERSTAR「HARDCORE SUPERSTAR」(2005)、CRASHDIET「REST IN SLEAZE」(2005)などがきっかけだったのですが、本作におけるPRIVATE LINEのメロディセンスの良さは同系統バンドの中でも頭一つ抜きん出ています。それに加えてフロントマンのSammyはこの手の曲を歌うのに最適の声質だし、ソングライティング能力も高く、ルックス的にも華があって文句なしの逸材なので将来が楽しみなバンドですね。

【音源紹介】
Evel Knievel Factor

【CD購入録】森重 樹一「obsession」(2014)

  • 2016/11/11(金) 00:00:00

【CD購入録】
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森重 樹一「obsession」(2014)

2011年にそれまで在籍していたバンドからの脱退とソロ活動に専念することを発表して以降、有言実行で毎年アルバムをリリースしている森重 樹一(Vo/ZIGGY、ex-THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONS)の9作目を買いました。今回も僕が森重 樹一というアーティストに期待するハードロックンロール、ポップチューンやバラードを収録してくれていますね。曲調的にはアルバム中盤に配されることが多そうなミドル①FORGIVE MEから「SOUL TO SOUL」(2011)のエンディング曲「始まりは終わりから」のフレーズが再登場する⑪「君の心あるがままに」までアルバムを通して楽しめます。お気に入りはピアノとサックスが曲を盛り上げる②GOOD OLD TIME ROCK’N’ROLL、本作のタイトル曲と言うべきバラード④MY OBSESSIONでしょうか。今年でソロデビュー20周年を迎えるそうですが、今こそが絶頂期ではないかと思えてくる充実盤ですね。

【CD購入録】森重 樹一「ELEVEN ARK」(2013)

  • 2015/11/11(水) 00:00:00

【CD購入録】
ELEVEN ARK
森重 樹一「ELEVEN ARK」(2013)

ZIGGY、THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONSなどでの活動を経て現在はソロに注力している森重 樹一(Vo)の8枚目となるフルレンス作品を買いました。前作「SOUL TO SOUL」(2011)と同じく今回も僕が好きだったSNAKE HIP SHAKES〜ZIGGYの「HEAVEN AND HELL」、「ROCK AND ROLL FREEDOM!」期に通じるハードロック寄りの作風ですね。ソロ作品にしては珍しく①「一人の世界に」を本作のプロデュースも手掛けている山本 陽介(G)②STRANGE KINGDOMを女性ベーシストが作曲しているのですが、これら2曲も森重のパブリックイメージと大差のない曲調で違和感なくハマっています。満を持して登場する森重曲③SET THE FRIDAY NIGHT ON FIREも彼らしいメロディが冴えていて掴みはバッチリだし、ロックソング3連発の後を受けるバラード④「止まない雨の中で」も秀逸。それ以外のお気に入りは森重特有の言葉選びが面白いミドル⑥WONDERLAND、スケールの大きなバラード⑧NOTHING BUT LOVEでしょうか。また本作には⑨DICE!、⑪STARTIN'AGAIN 2013というリメイクも2曲収録していて前者はソロ名義のアコースティック・ミニアルバム「NAKED SUN」(2012)、後者はZIGGY「HOT LIPS」(1988)からのナンバーです。特に⑪は今の森重が歌うことで魅力が大きくアップしています。「生誕50周年を迎えた日本のロックアイコン森重 樹一の集大成」が本作のキャッチコピーのようですが、50歳を迎えて一段と味わいを増した彼の歌は本当にカッコいいですね。

【CD購入録】HARDCORE SUPERSTAR「HCSS」(2015)

  • 2015/04/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
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HARDCORE SUPERSTAR「HCSS」(2015)

北欧ロックンロールバンドのベテランHARDCORE SUPERSTARの9作目を買いました。タイトルの「HCSS」はバンド名Hard Core Super Starの頭文字を取ったもので、僕が初めて聴いたこのバンドの作品で名盤の4th「HARDCORE SUPERSTAR」(2005)に続き2枚目のセルフタイトル作ということになります。ここ最近の彼等のアルバムは安定感がある一方でマンネリ気味だったので様子見しようかと思っていたのですが、先行で公開されていた①Don't Mean Shit⑨Glueが好感触だったので聴いてみました。現時点での感想は良くも悪くもHARDCORE SUPERSTARらしい作品という感じですね。⑤Flyはブルージーで渋さを前面に出したナンバーで新機軸と言えそうですが、こういうサウンドはあまり得意ではないんですよね…。ボーナストラックの⑫Run To Your Mama(Demo Version)は7th「SPLIT YOUR LIP」(2010)に収録されたピアノバラードのデモ音源。メンバーによると、この曲は元々ロックソングとして書いたものに色んなアレンジを試しているうちにピアノと歌のみのというシンプルな形に行き着いたらしいので、本作で聴けるバージョンは曲の原型に近いのかもしれません。本作のようなアレンジも良いと思いますね。

【CD購入録】森重 樹一「ELECTRIC MOON」(2012)

  • 2013/11/18(月) 00:00:00

【CD購入録】
ELECTRIC MOON
森重 樹一「ELECTRIC MOON」(2012)

アコースティック作品「NAKED SUN」と対をなす森重 樹一(Vo/ZIGGY、ex-THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONS)のハードロック・ミニアルバム「ELECTRIC MOON」を買いました。「NAKED SUN」も良作だとは思っていましたが、今回のようなハードロック作品を聴いているとやはり自分は森重のこういうサウンドが好きなんだと再確認させられますね。「これぞ森重節!」なオープニング①ELECTRIC MOONを聴いて「やはり森重のメロディセンスはいいなぁ」と思っていたら、この曲はシングル「SADISTIC SMILE」と本作のプロデューサーでSadistic Smileの作曲もしていた黒須 克彦によるナンバーだと知って驚きました。この人のことが気になったので本人のブログを覗いてみたら中学生の時にZIGGYの「KOOL KIZZ」を聴いて楽器を始め、現在は楽曲を提供のみならずベースプレイヤーとしても活躍しているようですね。そんなタイトル曲以降もデジロック風味をまぶした疾走曲②REBEL YELL、単純に聴いていて気持ちいい③TONITE、⑤「大切な場所」、ゴキゲンなロックンロール④「明日は晴れるさ」、琴のような音色による和音階で始まるパワーバラード⑥EVERLASTINGに至るまで聴き応えは十分。6曲入りミニアルバムというボリュームですが満足感は結構高いですね。

【CD購入録】森重 樹一「SADISTIC SMILE」(2012)

  • 2013/11/15(金) 00:00:00

【CD購入録】
SADISTIC SMILE
森重 樹一「SADISTIC SMILE」(2012)

アコースティック盤「NAKED SUN」とハードロック盤「ELECTRIC MOON」という2枚のミニアルバムの合間に森重 樹一(Vo/ZIGGY、ex-THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONS)がリリースした3曲入りシングルを買いました。タイトルトラック①Sadistic Smileは本作のトータルプロデュースも手掛ける黒須 克彦という人が書いた曲なのですが、サビの解放感が森重節を連想させるハードチューンに仕上がっています。②「真っ白な雪灯り」は温かみのあるクリスマスソング、③「散りばめられた星と欠けた月のピアス」はメロディがじんわりと胸に沁みるアコースティックバラードでどちらもなかなかの出来ですね。各曲それぞれ異なる魅力が感じられるのでファンならば押さえておいて損はない1枚だと思います。

【CD購入録】森重 樹一「NAKED SUN」(2012)

  • 2013/11/12(火) 00:00:00

【CD購入録】
NAKED SUN
森重 樹一「NAKED SUN」(2012)

THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONSの2バンドから脱退(ZIGGY
活動休止中)して活動をソロ一本に絞ることを決断した森重 樹一(Vo)のアコースティック・ミニアルバム(6曲入り)を買いました。本作は「静のSUN×動のMOON」というコンセプトでリリースされた2作品の第1弾にあたります(第2弾のタイトルは「ELECTRIC MOON」)。アコースティック作品というとバラード主体というイメージが強いですが、本作ではノリのいい②DICE、ダークで退廃的な③「支配者の声」なども楽しめます。といいつつ、お気に入りは④「夜明け前風は強く」、⑤「まんざら捨てたもんでもないぜ」といったバラード系なんですけどね(苦笑)。

【CD購入録】RECKLESS LOVE「SPIRIT」(2013)

  • 2013/11/04(月) 00:00:00

【CD購入録】
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RECKLESS LOVE「SPIRIT」(2013)

北欧バッドボーイズロック勢の中でも煌びやかなキーボードアレンジや甘口のメロディで他のバンドとの差別化を図っているRECKLESS LOVEの3作目を買いました。前作「ANIMAL ATTRACTION」(2011)は北欧ならではの哀感やロックバンドらしい尖った部分を抑えたメロハーサウンドとなっていましたが、本作ではハードな質感が戻ってきています。それを象徴するのが②Bad Lovin'、④Favorite Flavor、⑧Metal Ass、⑩So Happy I Could Dieで、特に⑩はPVを見ただけで僕にこのアルバムを買おうと思わせた1曲です。また興味深いのが80年代に一世を風靡したバンド名や曲名を巧みに(?)繋ぎ合わせた③I Love Heavy Metalですね(曲調はメタルと距離がありますが)。このバンドの根幹部分はメタルではなくロックンロールだと思っていたので③や⑧でのメタル推しは意外でした。今回も期待を裏切らない作品を届けてくれた彼等には、これからも独自のメロディセンスを武器に頑張ってもらいたいですね。

【CD購入録】森重 樹一「SOUL TO SOUL」(2011)

  • 2013/10/28(月) 00:00:00

【CD購入録】
SOUL TO SOUL
森重 樹一「SOUL TO SOUL」(2011)

7thフル「LOVE A SOUL」(2010)、ミニアルバム「WIRE SOUL」(2011)に続く「SOUL3部作」の最終章となる森重 樹一(Vo/ZIGGY、ex-THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONS)のソロ8作目を買いました(ジャケットがイカつい…)。彼のソロ作品はバンド形態のアルバムと比べると、物足りない印象を受けることが多かったのですが今回は一味違いますね。いわゆる森重節が炸裂するキャッチーなロックンロール/ミディアムポップやバラードはどれも粒揃いだし、ポジティブなムードに満ちた④「愛がすべて」、森重流レゲエ(?)⑧「吟遊詩人のバラッド」など新鮮な空気も感じさせる楽曲群はバラエティ豊富です。僕の苦手なブルーズ系がないというのも好印象。それにしても、この人はここ最近で更に歌が上手くなったように思いますね。個人的にはTHE DUST'N'BONEZほどゴリゴリではないけれど適度にハードでメロディが華やかな①「憐憫」、③「翼」、⑤「光の差す方へ」といったロックチューンがツボです。

【CD購入録】森重 樹一「WIRE SOUL」(2011)

  • 2013/10/25(金) 00:00:00

【CD購入録】
WIRE SOUL
森重 樹一「WIRE SOUL」(2011)

7th「LOVE A SOUL」(2010)から始まった「SOUL3部作」の第2部にあたる森重 樹一(Vo/ZIGGY、ex-THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONS)のミニアルバムを買いました。2011年1月にTHE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONSの両バンドから脱退した森重がソロ活動に専念して初の作品でもあります。肩肘張らないロックサウンドで楽しませてくれた「LOVE A SOUL」と比べて若干ハードな質感が増した本作は「メロディメイカー森重 樹一」の魅力が前作以上に表れているのが嬉しいポイント。「手放しちまえよ おまえが本当に心の底から信じるもの愛するもの それ以外は~♪」と歌う③「手放しちまえよ」はソロだけに集中する決断を下した森重の当時の状況を踏まえると感慨深いですね…。SHRI:EKERというバンドに提供した曲のセルフカバー①MARIA中村 敦なる人物のカバー曲ながら見事にハマっている⑤「転石」を含むなど全5曲中で純然たる新曲は僅か3曲と少ないものの非常に密度の濃い1枚だと思います。

【CD購入録】森重 樹一「LOVE A SOUL」(2010)

  • 2013/10/22(火) 00:00:00

【CD購入録】
LOVE A SOUL
森重 樹一「LOVE A SOUL」(2010)

現在は活動休止状態となっているZIGGYの顔にして、日本屈指のロックシンガー森重 樹一(THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONS)の7枚目となるオリジナルアルバムを買いました。THE DUST'N'BONEZほどハードでもなければ、THE PRODIGAL SONSのような渋いブルーズ調でもない(⑩11.P.Mはそれっぽいですが )本作は現時点でZIGGYのラストアルバムとなっている「NOW AND FOREVER」(2007)の延長線上にあると言ってもよさそうな肩の力の抜けたロックサウンドに仕上がっています。楽しげなハンズクラップで曲がスタートする①「正直者は馬鹿を見る」を筆頭にポジティブで明るいムードがアルバムを覆っていてます(バッキングで響くピアノの影響も大きいかと)。いわゆる森重節は抑えめですが耳に残るメロディは随所で聴けるし、軽快に弾ける④「ひとりぼっちのパレード」などは結構好きですね。

【CD購入録】RECKLESS LOVE「ANIMAL ATTRACTION」(2011)

  • 2013/10/19(土) 00:00:00

【CD購入録】
ANIMAL ATTRACTION
RECKLESS LOVE「ANIMAL ATTRACTION」(2011)

フィンランド出身のグラム系ロックバンドRECKLESS LOVEの2作目を買いました。バンド名をタイトルにしたデビュー作がなかなか良かったので2ndにも期待していたし、PVが先行発表されていた④Hotもチェックしていたのですがリリース後の評判で「1stアルバムの方が良い」という声が多かったので買いそびれていました…。今回もデビューアルバムで発揮していたメロディセンスはそのままに、全体的には一段とソフトになった印象ですね。ハードな側面を見せるのは⑧Fight、⑩On The Radioくらいで⑤Fantasy⑥Dirty Dreamsなどはまるでハードポップだし曲名からして南国ムードが漂う⑪Coconutsの能天気な明るさもこの手のバンドとしては異色なサウンドです。2枚目のアルバムで丸くなってしまうのは早いと感じるものの、メロディ自体はかなり魅力的なのがこのバンドの非凡さを物語っていると思います。

【CD購入録】HARDCORE SUPERSTAR「C'MON TAKE ON ME」(2013 )

  • 2013/04/03(水) 00:00:00

【CD購入録】
CMON TAKE ON ME
HARDCORE SUPERSTAR「C'MON TAKE ON ME」(2013 )

バッドボーイズロック系バンドの中で僕が一番注目しているHARDCORE SUPERSTARの8作目を買いました。今回のアルバムを聴いて思い浮かぶ言葉は「実験的」でしょうか。冒頭のイントロ①Cutting The Slackからしてシンセ主体でミステリアスなものとなっているし、⑥Stranger Of Mineでは退廃的でブルージーなサウンドを追求したり、⑦Won't Take The Blame Pt.1~⑧Won't Take The Blame Pt.2(Sect Meeting)で2部構成の楽曲にチャレンジしたりしている辺りも新たな試みと言えそうです。それ以外の特徴としてはこのバンドらしさはキープしつつ、前作に溢れていたエネルギーや衝動性は控えめになり歌メロがキャッチーになったという点でしょうか。ここ最近の作風に3rd「NO REGRETS」(2003)の要素を注入したようにも感じます。「らしさ全開」の③One More Minute⑪Too Much Businessがツボですね。

【現在の愛聴盤】HARDCORE SUPERSTAR「THE PARTY AIN'T OVER 'TIL WE SAY SO...」(2011)

  • 2013/02/14(木) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
THE PARTY AINT OVER TIL WE SAY SO
HARDCORE SUPERSTAR「THE PARTY AIN'T OVER 'TIL WE SAY SO...」(2011)
2000年に「BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA」でワールドワイドデビューを果たし、これまでにフルアルバム7枚とライブDVDを1枚リリースしてきたHARDCORE SUPERSTAR初のベストアルバムをレンタルして聴いています。

【トラックリストと収録アルバム】
01. We Don't Need A Cure(新曲)
02. We Don't Celebrate Sundays(4th「HARDCORE SUPERSTAR」)
03. Moonshine(7th「SPLIT YOUR LIP」)
04. My Good Reputation(4th「HARDCORE SUPERSTAR」)
05. Wild Boys(4th「HARDCORE SUPERSTAR」)
06. Someone Special(1st「BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA」)
07. Dreamin' In A Casket(5th「DREAMIN' IN A CASKET」)
08. Into Debauchery(6th「BEG FOR IT」)
09. Here Comes That Sick Bitch(7th「SPLIT YOUR LIP」)
10. Last Call For Alcohol(7th「SPLIT YOUR LIP」)
11. Beg For It(6th「BEG FOR IT」)
12. Liberation(1st「BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA」)
13. Bastards(5th「DREAMIN' IN A CASKET」)
14. Medicate Me(5th「DREAMIN' IN A CASKET」)
15. Standin' On The Verge(4th「HARDCORE SUPERSTAR」)
16. Still I'm Glad(3rd「NO REGRETS」)
17. Have You Been Around(1st「BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA」)
18. Shame(2nd「THANK YOU(FOR LETTING US BE OURSELVES)」)
19. Honey Tongue(3rd「NO REGRETS」)
20. Run To Yur Mama(7th「SPLIT YOUR LIP」)

このバンドのスタジオ盤を全て持っている僕としては未発表新曲①We Don't Need A Cureが目当てで本作を聴いてみたのですが、その肝心の①は子供のコーラスや民謡風のテイストもあるHARDCORE SUPERSTARとしては異色のミドルチューンでなかなかの佳曲。バンドの本道とは違うスタイルの楽曲なのでベスト盤の1曲目ではなくラストに配置すべきナンバーのような気もしますが、敢えて冒頭に持ってくるという不敵さも彼等らしいですね。それ以降の19曲については「これは外せない」というものから「他の曲を入れて欲しかった」というものまでありますが、CDランニングタイムの限界近くまで収録してくれているので、このバンドに入門するためのベスト盤としてはありがたいかもしれません。初期3作品はバンドが音楽性を模索している状態だったので当たり外れががある一方で意外性が感じられ、4th「HARDCORE SUPERSTAR」(2005)以降では自身のサウンドが固まってきて、その枠の中で優れた曲を量産してくれているという印象ですね。現在の安定感も捨て難いけれど、初期のような冒険をしてくれても面白いかな…とデビュー作から3rd「NO REGRETS」(2003)までの曲が続く終盤を聴いて思いました。

HARDCORE SUPERSTAR「SPLIT YOUR LIP」(2010)

  • 2013/02/11(月) 00:00:00

SPLIT YOUR LIP
【No.363】
★★★(2010)

メジャーデビューから約10年が経過し、今やベテランバンドの域に達した感がある北欧随一のバッドボーイズ・ロックンロールバンドHARDCORE SUPERSTARの7thアルバム。前作「BEG FOR IT」(2009)がこのバンドにしてはメロディの輪郭がハッキリした整合感のあるメロディアスなメタル寄りの作風だったのに対して、今回はバンドの本質的要素でもある破天荒なサウンドが前面に出ていますね。またJocke Berg(Vo)もメロディをきっちりなぞるのではなく、いい感じに荒れたしゃがれ声で歌っているためアルバムから感じられる熱気や衝動性も前作以上だと思います。

まずはオープニングの①Sadistic GirlsがいかにもHARDCORE SUPERSTARらしいロックチューンだし、「ラス、コー!フォ、アルコ!ホー!」のコーラスが理屈抜きでカッコいい③Last Call For Alcohol、パワフルなサビに合唱必至なタイトルトラック④Split Your Lip、曲の進行と共に加速していき終盤には裏打ち疾走する⑤Moonshineなど、アルバム前半に好きな楽曲が多いですね。アルバムに一貫して流れているのは4th「HARDCORE SUPERSTAR」(2005)の延長線上にあるサウンドではあるものの⑦What Did I Doではグロウル、⑩Honeymoonではスラッシュメタルのテイストを取り入れるなど新鮮さも垣間見せています。また⑥Here Comes That Sick Bitchではアコギ、本編ラストの⑪Run To Your Mamaではピアノのみというシンプルなアレンジで聴かせるバラード2曲もなかなか魅力的で、Jockeの声質にしっとり系のバラードが合うのか疑問でしたが結構いい味を出していますね。ちなみにバラードらしからぬ曲名の⑥は元々ロックソングとして書いたものに色んなアレンジを試しているうちに今の形に行き着いたのだとか。オリジナル(?)のロックバージョンも聴いてみたい1曲です。

アルバム全体の印象としては勢いとノリの良さで勝負する作風が純粋にカッコよく、安心して聴いていられるので自身の音楽スタイルを完成させたバンドならではの強みを感じます。ただバンドが今の音楽性に到達したセルフタイトル作の4thに魅了されてHARD CORE SUPERSTARを聴くようになった身としては、「ここ最近のアルバムも好盤ではあるけれども4作目を越えるには至っていない」と感じてしまうのも事実(この辺りは個人の思い入れによるところも大きいと思いますが…)。次のアルバムは、若干残るそんなモヤモヤ感を問答無用で吹き飛ばしてくれるほどの快作となることを期待したいですね。

【音源紹介】
・Sadistic Girls

【CD購入録】CRAZY LIXX「RIOT AVENUE」(2012)

  • 2012/08/14(火) 00:00:00

【CD購入録】
RIOT AVENUE
CRAZY LIXX「RIOT AVENUE」(2012)

スウェーデン出身のバッドボーイズ系ハードロックバンドCRAZY LIXXの3作目を買いました。このバンドに関しては2008年発表のデビュー作「LOUD MINORITY」がかなり僕好みで年間ベストのブライテストホープ部門にも選出させてもらいましたが1stアルバム完成後にVic Zino(G)HARDCORE SUPERSTARに引き抜かれ、本作リリース前には新たにセカンドギタリストを加えた一方でリズム隊が離脱するなど、メンバーチェンジが重なりオリジナルメンバーはDanny Rexon(Vo)だけになってしまいましたね。このバンドの場合、ほとんどの曲をDannyが手掛けているため本作でもCRAZY LIXXらしいロックサウンドが楽しめるものの、前作「NEW RELIGION」(2010)にあった21 'Til I Dieのようなキラーチューンがないのは少し寂しい気もします。作品を重ねる毎に初聴時のインパクトが弱くなっているように感じられるのも事実なんですよね(十分な良作だとは思うのですが…)。

【CD購入録】DYNAZTY「SULTANS OF SIN」(2012)

  • 2012/08/12(日) 00:00:00

【CD購入録】
SULTANS OF SIN
DYNAZTY「SULTANS OF SIN」(2012)

前作「KNOCK YOU DOWN」(2011)が若手バンドとしては異例のBURRN!誌クロスレビュー扱いとなっていたことに驚いたスウェーデン産ハードロックバンドDYNAZTYの3作目を買いました。結局2ndは未聴だったので僕にとっては本作がDYNAZTY初体験盤となります。本作はバッドボーイズロックを下敷きにしつつ随所でキャッチーなメロディを聴かせてくれるスタイルで、僕が知っている中ではCRAZY LIXXに近い印象でしょうか。シンプルに駆け抜ける①Come Alive、ワイルドなヘイヘイコーラスがカッコいいミドル②Raise Your Hands、前2曲とは対照的に北欧らしい哀感を強調した③Land Of Broken Dreamsという冒頭の流れはなかなか強力。それ以降はややテンションが下がるものの、SKID ROWの名曲Youth Gone Wildを連想させる⑨Bastards Of Rock & Rollは結構好きだし、各曲で弾きまくるギターチームも良いですね。ボーナストラック込みで全12曲、40分弱というコンパクトさもあって頻繁にリピートしています。

【CD購入録】中島 卓偉「TAKUI NAKAJIMA ANNIVERSARY 1999-2008 BEST YOURS」(2009)

  • 2012/05/17(木) 00:00:00

【CD購入録】
BEST YOURS
中島 卓偉「TAKUI NAKAJIMA ANNIVERSARY 1999-2008 BEST YOURS」(2008)

福岡出身のボーカリスト/ソングライター中島 卓偉が活動10周年の節目に発表した2枚組ベストアルバムを買いました。元々、彼のことは知らなかったのですが相互リンク先の「はぐれメタラーの音遊生活」(むーじゅさん)の記事を読んで興味を持つようになりました(こちらこちら)。中島 卓偉というアーティストについて調べてみると彼は僕と同い年の1978年生まれで1999年にシングル「トライアングル」でデビュー(当時はTAKUI名義)。THE BEATLES、SEX PISTOLSそしてZIGGYといったバンドに影響を受けているようです。中でも今はソロ活動に専念しているZIGGYの中心人物森重 樹一(Vo)とは親交が深く「尊敬する先輩」「自慢の後輩」という間柄のようで、実際に森重がライブにゲスト参加して卓偉が中学の文化祭でコピーして大絶賛されたというZIGGYのI'M GETTING BLUEを一緒に歌ったこともあるようです(その映像はこちら)。そのようなエピソードを耳にして「森重さん自慢の後輩アーティストなら聴いてみなくては!」と思ったのもひとつの購入動機でした。

不思議な期待感を胸に本作を聴いてみたところ、あっという間に卓偉の類い稀なる歌唱力と作曲センスに魅了されましたね。彼の歌い方はクセの薄くなった森重 樹一という印象で、ストレートで伸びやかな高音、繊細な心情を歌に乗せる表現力ともに素晴らしいの一言。そんな彼が歌う楽曲の方もパンク、ロック、バラード(オシャレ系からパワーバラードまで)、歌謡曲、洗練されたポップスなど実に多彩。全33曲というボリュームながら一聴して耳に残るものが多くDisc-1②「ピアス」、③TRUE MIND、④mother sky、⑪「雪に願いを」、⑫STAY TOGETHER、⑮NEVER FADES AWAY、Disc-2②「蜃気楼」、⑥「イノヴェイター」、⑫「テレビジョン」、⑭SPARKLE MAN、⑮「明日はきっと風の中」、⑯「ひとりになることが怖かった」、⑰「100万回生きたねこ」、⑱BYE BYE BYEなどなど、お気に入り曲を挙げだすとキリがありません(⑰、⑱は未発表曲)。卓偉の実体験を歌にしたという現時点での最新シングル「3号線」(2011)もいいですね(PVはこちら)。彼はこれまでに10枚近くのアルバムをリリースしているようなので、少しずつでも揃えていきたいと思っています。

【中島 卓偉のお気に入り曲5選】
「ピアス」


「雪に願いを」(Acoustic Live)


STAY TOGETHER


「イノヴェイター」


「ひとりになることが怖かった」