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MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL「MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL」(2013)

  • 2020/03/01(日) 00:00:00

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【No.538】
★★★★(2013)
年間ベスト2013年第5位

僕のお気に入りギタリスト/ソングライターの1人Magnus Karlsson(PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE)初となるソロ・プロジェクトMAGNUS KARLSSON'S FREE FALLの第1弾アルバム。Magnusの経歴を紹介するとJonas Reingold(B/THE FLOWER KINGS)、Pete Sandberg(Vo)を中心とした北欧叙情派HR/HMバンドMIDNIGHT SUNの3rd「NEMESIS」(1999)でデビュー、2001年には自身のバンドLAST TRIBEをスタートさせて3年連続で傑作アルバムを発表。その後は現代メロディックHR/HMシーン屈指の仕掛人Serafino Perginoが社長を務めるFRONTIERS RECORDS発のプロジェクトALLEN-LANDE、STARBREAKERなどのソングライター/プロデューサーとして活躍し、現在は正統派メタルバンドPRIMAL FEARに籍を置きつつ近年もRonnie Romero(Vo/RAINBOW etc、ex-LORDS OF BLACK)、Mike Terrana(Ds/ex-RAGE、YNGWIE MALMSTEEN etc)THE FERRYMENを結成するなど精力的に活動しています。

このプロジェクトの目玉は何と言っても豪華なゲストシンガー陣でRussell Allen(SYMPHONY X、ALLEN-LANDE)、Ralf Scheepers(PRIMAL FEAR)、Tony Harnell(STRABREAKER、ex-TNT)、Mark Boals(THE CODEX、ex-ROYAL HUNT、YNGWIE MALMSTEEN)、Mike Andersson(PLANET ALLIANCE)、Rickard Bengtsson(ex-LAST TRIBE)など、これまでにMagnusとコラボレートしたことのある歌い手に加えてRick Altzi(AT VANCE、MASTERPLAN、THUNDERSTONE)、Herman Saming(A.C.T)、David Readman(PINK CREAM 69、VOODOO CIRCLE)も参加しています。またMagnusもそんなゲスト達に応えるかのようにRussell Allenには力強いHR/HM①Free Fall、Ralf Scheepersには高揚感溢れるメタリックチューン②Higher、Tony Harnellには透明感のあるバラード④Stronger、Rick Altziにはパワーメタル色の強い疾走曲⑤Not My Saviour、Herman Samingには幻想的でメロディアスな⑩Fightingなど、各人の個性を活かした楽曲を生み出しています。こうして見ると改めて彼の作曲能力の高さに唸らされますね。またMagnusのキャリアの中でLAST TRIBEに思い入れが強い僕にとってRickard Bengtssonとの久々の共演が実現した⑨Last Tribeは感涙モノでした。

マルチプレイヤーでもあるMagnusは本作でドラムを除く全ての楽器を演奏しているだけでなく本編で3曲(中でも③Heading Outは出色の出来)、日本盤ボーナスとなっている④のアコースティックバージョンでリードボーカルをとっているのですが、その歌声が実に魅力的で全曲を彼が歌ったアルバムも聴いてみたいほどです。LAST TRIBE時代もMagnusの歌をフィーチュアした楽曲があったせいか本作で彼がボーカルを務める曲はLAST TRIBEっぽさを感じますね。そのLAST TRIBEの最終作3rd「UNCROWNED」(2003)をリリース後、MagnusはFRONTIERS RECORDS所属の様々なプロジェクトに関わることになるのですがALLEN-LANDEの1st「THE BATTLE」(2005)を最後に良作ではあるもののどこか物足りなさが残るのも事実でした。流石のMagnusもネタ切れかと思っていたので本作は正に起死回生の一撃となりましたね。

【音源紹介】
Last Tribe

【CD購入録】ANCESTRAL DAWN「SOULDANCE」(2017)

  • 2017/06/30(金) 00:00:00

【CD購入録】
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ANCESTRAL DAWN「SOULDANCE」(2017)

2013年にデビューしたペルー産パワーメタルバンドNAUTILUZの元メンバーJorge Higginson(B)が立ち上げたANCESTRAL DAWNの1stアルバムを買いました。HigginsonはNAUTILUZのデビュー作「LEAVING ALL BEHIND」(2013)に複数の楽曲を提供していたもののアルバムリリース前に脱退、ANCESTRAL DAWNでリードボーカルを務めるJorge Segersbolも2011年までNAUTILUZに籍を置いていたそうなので、このバンドはNAUTILUZの分家と言えるかもしれません。ANCESTRAL DAWNの音楽性はSegersbolのハイトーンが響き渡る典型的なメロディックパワーメタルでHigginsonが演奏する民俗楽器パンフルートが時折トライバルな雰囲気を醸し出していてブラジルの至宝ANGRAを連想させますね。また本作はFabio Lione(Vo/ANGRA、ex-RHAPSODY OF FIRE)、Mark Boals(Vo/ex-ROYAL HUNT、YNGWIE MALMSTEEN etc)、Ralf Scheepers(Vo/PRIMAL FEAR)、Rick Altzi(Vo/MASTERPLAN、AT VANCE)、Amanda Somerville(Vo)といった実力派シンガーがゲスト参加し与えられた役を演じるメタルオペラでもあるので、この点はAVANTASIAを彷彿とさせます。メロパワの優等生的作品という感はあるものの豪華ゲスト陣が華を添えているし、新人のデビューアルバムとしては高いクオリティを誇っていると思います。

【CD購入録】PRIMAL FEAR「DELIVERING THE BLACK」(2014)

  • 2015/02/23(月) 00:00:00

【CD購入録】
DELIVERING THE BLACK
PRIMAL FEAR「DELIVERING THE BLACK」(2014)

欧州メタルシーンを代表する正統派メタルバンドPRIMAL FEARの10作目を買いました。「カッコいいヘヴィメタル作品」の一言で済ましてしまいたくなるほど見事なメタルアルバムですね。結成当初はMat Sinner(B/SINNER)が元GAMMA RAYのハイトーンシンガーRalf Scheepersと組んだという点に注目が集まっていましたが今ではAlex Beyrodt(G/SILENT FORCE etc)、Magnus Karlsson(G/FREE FALL、ex-LAST TRIBE etc)というバンドのメインソングライターを務められるほどの逸材が2人も加入し、ちょっとしたスーパーバンドとなっています(ドラマーのRandy Blackも実にパワフル)。②Rebel Faction、⑧Never Pray For Justice、⑪Inseminoid辺りは即効性の高いメタルチューンだし、このバンドはミドルテンポの曲も間延びすることなくカッコいいのが強みですね。9分に及ぶドラマティック長編⑦One Night In December、バラード⑨Born With A Broken Heartもいいアクセントになっています。メロディック・パワーメタルを好んで聴く僕としてはキャッチーなメロディがもう少し欲しい気もしますが、ここまで質の高いヘヴィメタルを並べられるとぐうの音も出ませんね。

【CD購入録】MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL「MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL」(2013)

  • 2013/05/23(木) 00:00:00

【CD購入録】
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MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL「MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL」(2013)

自身のバンドLAST TRIBEとして3枚のアルバムを発表した後はマルチプレイヤー、コンポーザー、プロデューサーとしても才能を発揮して主にFRONTIERS RECORDSの様々なプロジェクトに携わってきたMagnus Karlsson(G)による初のソロ作品を買いました。LAST TRIBEのアルバムはどれも傑作だったのに対して、その後に乱発気味にリリースされたプロジェクト作品ではFRONTIERSに酷使されるあまり(?)以前ほどの魅力が感じられなかったのですが今回はなかなか良いですね。本作では多くのゲストシンガーを迎えているのも話題のひとつでRussell Allen(SYMPHONY X、ALLEN-LANDE)、Ralf Scheepers(PRIMAL FEAR)、Tony Harnell(STRABREAKER、ex-TNT)、Mark Boals(THE CODEX、ex-ROYAL HUNT、YNGWIE MALMSTEEN)、Mike Andersson(PLANET ALLIANCE)、Rickard Bengtsson(ex-LAST TRIBE)といった過去のMagnus関連作品のリードシンガーに加えてRick Altzi(AT VANCE、MASTERPLAN、THUNDERSTONE)、Herman Saming(A.C.T)、David Readman(PINK CREAM69、VOODOO CIRCLE)も参加しています。またMagnusも3曲でリードシンガーも務めていて、上記のゲストボーカル陣の中にあっても違和感ない歌を披露しています。個人的に一番楽しみだった⑨Last Tribeは曲調、歌詞の両面でLAST TRIBEというバンド名に込められた「自分達がメタルの最後の種族だ」という気持ちが伝わってくるメタル讃歌となっていてニヤリ。こうなってくるとプロジェクトではなくMagnusがイニシアチブを握る正式なバンドが聴きたくなりますね。

【CD購入録】PRIMAL FEAR「NEW RELIGION」(2007)

  • 2009/03/18(水) 08:13:50

【CD購入録】
PRIMAL FEAR NEW RELIGION
PRIMAL FEAR「NEW RELIGION」(2007)

欧州メタルシーンきっての鋼鉄ボイスの持ち主Ralf Scheepers(Vo/ex-GAMMA RAY)Mat Sinner(B/SINNER)を中心とするドイツの正統派パワーメタルバンドPRIMAL FEARの7作目を買いました。このバンドの作品はこれまでに「NUCLEAR FIRE」(2001)、「DEVIL'S GROUND」(2004)の2枚を聴いたことがあって、それぞれLiving For Metal、Metal Is Foreverという極上のメタル賛歌を披露してくれてましたが、アルバム全体で見ると実直過ぎて、キャッチーなメロディがもう少し欲しいなぁという感じでした。ところが、このバンドは各所で相変わらず評判が良いみたいだし、Magnus Karlsson(G/ALLEN-LANDE、STARBREAKER、LAST TRIBE)が正式加入しての新作が今年にリリースされるということもあって久々に買ってみた次第です。楽曲はベテランらしい高品質なメタルなのに不思議とインパクトが大きくないという、僕がこれまでPRIMAL FEARに対して抱いていた印象が払拭されたわけではありませんが、このバンドとしてはかなりキャッチーな②Face The Emptiness、④New Religion、女性ボーカルSimone Simons(Vo/EPICA)とのデュエットしたゴシック風ナンバー③Everytime It Rains、壮大なFighting The Darkness3部作⑤Fighting The Darkness~⑥The Darkness~⑦Repriseなど楽曲の幅を広げてくれていて、この変化は個人的に嬉しいですね。アルバム前半はバラエティ豊かな楽曲を並べ、後半はいつものPRIMAL FEAR節の剛健なパワーメタルという構成かな。それにしれも本作で印象的なのがRandy Black(Ds)のパワー溢れる叩きっぷりで、彼のドラムパートには耳がクギ付けになりました。これはMagnusが加入したPRIMAL FEARへの期待高まる1枚ですね。