ROYAL HUNT featuring D.C. Cooper@心斎橋クラブクアトロ(2011.4.26)

  • 2011/04/28(木) 00:00:00

ROYAL HUNT featuring D.C. Cooper@心斎橋クラブクアトロに行ってきました。
思い出補正が入っていたり記憶が曖昧な部分もあったりしますが、今回のライブの思い出を残しておくために記事にしてみました。

ROYAL HUNT FEATURING DC COOPER20110426

仕事を早々に片付け、というか実際は翌日に先送りして(苦笑)18時前に会社を出発。僕の勤務先は今回の会場であるクラブクアトロまで2駅なので18時を少しまわったくらいに駅に着き、余裕があるなと思いつつ会場に向かう道を歩いていたらなんとAndre Andersen(Key)を始めとするメンバーご一行に遭遇!あまりに予期せぬ出来事だったため「Andre、でっけぇ~」と思いながら見つめるだけで、声をかけ損ねてしまいました…。

僕はライブ参戦自体が約10年振りだったし、ミュージックライフにおける最重要バンドのひとつROYAL HUNTのライブは初体験、しかも僕が初めて出会った神盤「PARADOX」(1997)の完全再現ということもあって妙に緊張しながら会場へ。開演まで30分ほどあったので記念にTシャツでも買おうかと思ったのですが、物販はバンドのCDと「PARADOX」のレコード盤のみでした。残念…。周囲を見てみるとお客さんの年齢層は結構幅広い感じで、若い人だけでなく僕のようなスーツ姿のサラリーマンから年配の方までいらっしゃいました。

開演予定時間の19時ちょうどにショウはスタート。このライブに備えて、ここ最近聴きまくっていた「PARADOX~CLOSING THE CHAPTER」(1998)と同じくAve Maria Guaraniが流れる中、まだ暗いステージ上に黒いマントを纏ったD.C. Cooper(Vo)の影が見えると場内は大歓声。まだ姿は見えないもののアコースティックギターに導かれて「Standing at the crossroad…」とThe Awakeningを歌い出す声は紛れもなくD.C. Cooper!そしてRiver Of Painが始まると同時にD.C.がマントを脱ぎ捨てシャウトを決めてからは本当に夢のようなひと時でした。1998年にD.C.が解雇という形でバンドを去った後、もう彼が歌うROYAL HUNTは2度と聴けないと思っていましたが、こうして「PARADOX」再現ライブを体験できる日が来るとは…。今も衰えることのない派手なアクションにあわせて歌うD.C.の声は強力だし、終始にこやかな表情で時にはピョンピョン飛び跳ねながら演奏するAndreの姿も印象的でした。John West(Vo)、Mark Boals(Vo)も素晴らしいシンガーだと思いますが「やはり僕にとってROYAL HUNTの声はD.C.なんだなぁ」としみじみ。

そしてD.C.は相変わらずのナイスキャラですね。前述のアクションと歌声に加えて、掛け合いでは場を盛り上げようとAllan Sorensen(Ds)に代わってドラムを叩いたり、2枚組ライブ盤の名言「ゴキゲンイカガー!」こそなかったものの「ミンナ、ノッテルカーイ」などの怪しい日本語を駆使して場を盛り上げたり、フロントマンとしても見応えがありました(覚えたての日本語を使おうとしたもののお客さんに通じなかったり、Message To Godの歌詞を間違ったりしたのはご愛嬌)。なんといっても今回最大のヒットはお客さんとの掛け合いの時に飛び出した「ラブ注入」ですね(笑)。楽しんごのネタがD.C.のお気に入りだったのか、それともBURRN!誌5月号に掲載されていたROCKOMANGAの影響なのか定かではありませんがこれにはウケました。またステージ演出についても過去に映像化されたライブ作品に比べると小規模ではありましたが、ステージ後方には「PARADOX」のジャケットに似たステンドグラスのバックドロップがあったし、女性バックボーカルの2人がTime Will Tellでシスターに扮したり、It's Overではそれまで後方に控えていた彼女達が前に出てきてクライマックスを盛り上げてくれたりと、「PARADOX~CLOSING THE CHAPTER」を彷彿とさせる内容だったのも嬉しかったです。

「PARADOX」の部が終了後、ほどなくして流れてきたのは3rd「MOVING TAGET」(1995)のオープニング曲Last Goodbyeのイントロ。人気曲なので会場は盛り上がっていましたが「Last Last Goodbye♪」のコール&レスポンスはやや微妙だったような気もしましたがD.C.がお客さんを上手く煽って最後は大合唱でした。和やかムードのMCを挟んで演奏されたのは「MOVING TARGET」の2曲目1348。ここでD.C.が2枚組ライブ盤だけでなくビデオにもなった「1996」(1996)のLast Goodbye演奏時に見せていた旋回アクションを披露!続いて今回の震災に触れてスタートしたFar AwayではD.C.が赤いスポットライトを浴びながら熱唱。たっぷりタメを効かせたエンディングも実に感動的でした。間髪入れずにコールされたStrandedはこの日2回目の掛け合いタイムを盛り込んでいて、ドラムを叩くD.C.が見れたのも良かったです(今は亡きGOTTHARDのシンガーSteve Leeを思い出してしまいましたが…)。

Strandedが終わるとD.C.は2人の女性バックボーカルを紹介。ファンにはお馴染みのMaria McTurkともう1人は「COLLISION COURSE」(2008)、「X」(2010)といった近作に参加していたMichelle RaitzinではなくAlexandraという人のようでした。彼女達がステージ左右の前方に立ち、D.C.から「次は何の曲だと思う?」と聞かれ場内からは「Time!」の声。そう、僕が待ち望んでいたTimeの「1996」バージョンです。やはり、このアレンジは何度聴いてもグッと来ますね。そしてエンディングで「1996」と同じくメンバーが1人ずつステージを去っていく演出をしれくれたのも良かった。最後にAndreが退場してから少し間を置いてステージに現れたのは今回のツアー前に加入した新ギタリストJonas Larsen。彼のことは全く知りませんでしたがJKMarcus JidellといったROYAL HUNTの歴代ギタリストと比べるとYNGWIE色が濃いせいかTime Will Tellなど、ほとんどの曲のソロで違和感がありましたね。Jonasのソロタイムが一段落した後に彼がパガニーニ24の奇想曲を弾いているとAndreが指揮者の真似をしながら登場し、ショルダーキーボードを持ってJonasとのソロバトルに突入。そこから1st「LAND OF BROKEN HEARTS」(1993)収録のインストFreeway Jamを経てROYAL HUNTを代表するインストMartial Artsへ。やはりこの曲は盛り上がりますねぇ。

その後メンバーが一旦ステージを去ってからAndreが1人で戻ってきて今回のツアーが実現できたことに対してプロモーター、クルー、スタッフへの感謝の気持ちを述べた後にメンバー紹介。Andreは「KIMONO」と言っていましたが、何故かメンバー全員が一般のホテルにありそうな白いパジャマ(?)を着て登場していました。最後にD.C.を紹介した後に2人がガッシリ抱擁する姿は感慨深かったですね。Andreが持ち場に戻って自分も白いパジャマを着ようとしたところ、サイズが小さすぎてもたついているのを見たD.C.がタオルでAndreを隠そうとしていたのも微笑ましい光景でした。そんなリラックスムードの中で演奏されたEpilogueでもってライブは終了。本当にあっという間の2時間でした。

D.C.がMCで「今回のツアーはこの大阪公演が最後」と言っていたし、AndreとD.C.がハグする場面もあったので、彼らどちらかの口から今後の活動について話があるのではと期待していましたが結局そのことに触れることはありませんでした。D.C.時代に思い入れがある僕としては、これを機に彼が完全復帰という流れを期待したくもなりますが、とにかく今はD.C.の奇跡の(一時)復帰を体験した余韻に浸りたいと思います。

素晴らしいライブでした。ありがとうROYAL HUNT!

【セットリスト】
01. Ave Maria Guarani~The Awakening
02. River Of Pain
03. Tearing Down The World
04. Message To God
05. Long Way Home
06. Time Will Tell
07. Silent Scream
08. It's Over
(以上「PARADOX」の完全再現)
09. Last Goodbye
10. 1348
11. Far Away
12. Stranded
13. Time
-アンコール-
14. Guitar Solo~Freeway Jam
15. Martial Arts
16. Epilogue