【CD購入録】HALESTORM「INTO THE WILD LIFE」(2015)

  • 2018/04/25(水) 00:00:00

【CD購入録】
INTO THE WILD LIFE
HALESTORM「INTO THE WILD LIFE」(2015)

これまでに発表した2枚のアルバムがどちらも優れた歌モノハードロック作品だったHALESTORMの3作目を買いました。前作「THE STRANGE CASE OF...」(2012)が素晴らしい出来だったので本作には期待をしていたのですがリリース当時の評判がいまひとつだったこと、2015年は聴きたいアルバムが他に沢山あったことなどから買うのが遅くなってしまいました。いざ聴いてみると確かに世間の(主に日本での?)評価がさほど高くないというのもわかる気がします。端的に言うならHR/HMらしさが減退し、一度聴いただけで口ずさめそうなメロディも少なくなっているので第一印象が弱く感じられます。過去2作品はキャッチーなサビから始まるIt's Not You、バンド屈指のハードチューンLove Bites(So Do I)といった即効性抜群の曲をオープニングに配していたのに対して、本作の①Screamはゆっくりとアルバムの幕開けを告げるタイプで従来とは違う要素を感じさせます。徐々に激しさを増していく②I Am The Fire、アルバム随一のアグレッションで攻め立てる⑦Mayhemなどもありますが、一聴して胸が空くようなナンバーは少ないのでどうしても地味に感じてしまいますね。といいつつリピートするうちにこれはこれでアリかもと思わせるのはLzzy Hale嬢(Vo)の歌唱力に依るところが大きいかな。ピアノ主体のバラード⑤Dear Daughter、印象的なギターメロディとナーナーコーラスが耳に残る⑨Gonna Get Mineから⑩The Reckoningに繋がる流れも気に入っています。HALESTORMを初めて聴く方には過去作品をオススメしたいですが、本作もスルメ盤的な魅力がありますね。

HALESTORM「THE STRANGE CASE OF...」(2012)

  • 2018/04/21(土) 00:00:00

STRANGE CASE OF
【No.512】
★★★★(2012)
年間ベスト2012年ノミネート作品

2009年にバンド名を冠した1st「HALESTORM」でシーンに登場すると本国アメリカで好調なセールスを記録、翌年のLOUD PARK10出演のタイミングで日本デビューも果たしたハードロックバンドHALESTORMの2ndアルバム。デビュー作の時点で新人離れした完成度を誇っていましたが、今回は更に進化していて「化けた」と言っても過言ではないほどのパワーアップを遂げていますね。元々魅力的だったメロディはキャッチーさを増しているしハードに畳み掛ける曲からバラード、ポップチューン、ブルーズ風などバラエティにも富んでいます。そんな中でも突出しているのが前作にはなかったゴリゴリのハードチューン①Love Bites(So Do I)でしょう。バンドはこの曲で第55回グラミー賞の最優秀ハード・ロック/メタル・パフォーマンスを受賞しています。ちなみに2017年に1stアルバム「AWAKENING FROM ABYSS」をリリースした国産ガールズメタルLOVEBITESのバンド名はこの曲から来ているそうです。

そんな①でガツンとかました後も②Mz. Hyde、③I Miss The Misery、④Freak Like Meとパンチの効いたナンバーを立て続けに繰り出したかと思うと⑤Beautiful With Youからは一転してバラード3連発。前作でもバラードを中盤に2曲続けていましたが今回もメジャー感たっぷりの⑤、曲が進むに連れて盛り上がっていく⑥In Your Room、ピアノでしっとり聴かせる⑦Break Inと各曲のキャラが立っていて飽きさせません。後半もリズミカルな曲調にライヴの楽しさを歌った歌詞が乗る⑧Rock Show、「ナ〜ナ、ナナナ」の力強いコーラスで始まる⑨Daughters Of Darkness、ダーティな歌い回しがカッコいい⑩You Call Me A Bitch Like It's A Bad Thing、土臭い古き良きロックサウンド風に始まりシンガロングを誘うコーラスへ繋がる⑪American Boysときてラストを牧歌的なバラード⑫Here's To Usで本編を締めくくる構成もいいですね。

また僕が持っている国内盤にはボーナストラックとしてバンドが2011年に発表した6曲入りカバーEP「ReAniMate: The CoVeRs eP」からSKID ROW、LADY GAGA、TEMPLE OF THE DOG、HEART、THE BEATLESのカバー5曲を聴くことができます(何故かGUNS N'ROSESOut Ta Get Meだけ未収録)。どの曲もHALESTORMらしい仕上がりとなっていますが、やはり⑬Slave To The Grindが秀逸ですね。ボートラも含めると全17曲と収録曲数は多めながらダレることがないのも好印象。そして特筆すべきはLzzy Hale(Vo)の存在感抜群の歌声で、彼女のボーカルパフォーマンスが作品の格を一段も二段も上げていることは間違いありません。②ではジキル博士とハイド氏を意識した曲名にあるような二面性をボーカルで表現しているほか、吐き捨て系の歌い方を披露したかと思えば、メロウな曲では一転して可憐な表情を見せたりと多彩。Lzzyは現代の女性ロックシンガーの中でも屈指の存在ですね。アルバムトータルで見ても僕にとってはNICKELBACK「THE DARK HORSE」(2008)、SHINEDOWN「THE SOUND OF MADNESS」(2008)と肩を並べるアメリカン・ハードロックの名盤です。

【音源紹介】
Love Bites(So Do I)

HALESTORM「HALESTORM」(2009)

  • 2018/03/28(水) 00:00:00

HALESTORM.jpg
【No.511】
★★★(2010)

アメリカはペンシルバニア州出身の4人組ハードロックバンドHALESTORMのデビューアルバム。バンドの歴史は意外と長く紅一点のLzzy Hale(Vo、G)Arejay Hale(Ds)のHale姉弟によって90年代後半に結成、当初は2人の父親がベースをプレイするなどしていたようですが、本作のラインナップが固まった2004年から2018年現在に至るまでメンバーチェンジはありません。複数のアルバムを発表していて結成時からメンバーが不変のHR/HM系バンドは結構珍しいですね。安定しているのはラインナップだけではなく作風も同じで超大手レーベルATLANTICからデビュー、プロデューサーはDAUGHTRY、FOOBASTANK、MY CHEMICAL ROMANCEなどを手掛けたHoward Bensonという前評判通りメジャー感バリバリのアメリカン・ハードロックに仕上がっています。

デビュー作とは思えないほどの風格が漂う本作ですが、それをより盤石なものにしているのがフロントウーマンLzzy Haleの歌唱です。女性でありながらAxel Rose(Vo/GUNS N' ROSES)、Sebastian Bach(Vo/ex-SKID ROW)が引き合いに出されることもある彼女の歌声は骨太かつパワフルで聴き応えがありますね。楽曲面も充実していて開始数秒で心を掴まれるキャッチーソング①It's Not You、力強さを前に出した②I Get Offへと続くシングル2曲を冒頭に配した構成は文句なし。③Bet U Wish U Had Me BackはDAUGHTRYを彷彿とさせる大らかなナンバーで、僕にとってはこういう曲こそ典型的アメリカン・ハードロックというイメージが強いですね。中盤は効果的なストリングスが曲を盛り上げるバラード⑤Familiar Taste Of Poison、前曲と同系統ながら歌とメロディの魅力で楽しませてくれる⑥I'm Not An Angelでスローダウンしておいて「ヘイ!ヘイ!」というコーラスをフィーチュアした⑦What Were You Expecting?で再びテンションが上がります。

Lzzyのボーカルパフォーマンスに注目してしまいがちですがバックを支える演奏陣も適度にヘヴィ、それでいて安定感があるので総合的に見ても歌モノハードロックの充実盤だと思います。ほぼ全曲が3分台、アルバム1枚で約37分とコンパクトに纏まっているのも好印象。贅沢を言えば、一度聴いただけで口ずさめそうなサビが印象的な⑩Dirty Workクラスの曲が後半にあと2〜3曲欲しかった気もしますが。2009年にリリースされた本作は全米で50万枚のセールスを記録、アメリカで話題の新人ロックバンドとして紹介されているCDショップの試聴コーナーが僕とHALESTORMの出会いでした。興味半分で試聴したその場でCDをレジに持っていってしまうほどのインパクトがありましたね。僕が持っているのは11曲入りの輸入盤ですがバンドがLOUD PARK10に出演直後のタイミングでライヴ音源2曲を追加した国内盤が発売されています。

【音源紹介】
It's Not You

【CD購入録】KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「OVERTURE OF DESTRUCTION」(2017)

  • 2018/03/24(土) 00:00:00

【CD購入録】
OVERTURE OF DESTRUCTION
KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「OVERTURE OF DESTRUCTION」(2017)

一時の寡作振りが嘘のようにここ最近はハイペースな活動を見せているKELLY SIMONZ'S BLIND FAITHの5作目を買いました。12年振りの復活作となった3rd「BLIND FAITH」(2014)からラインナップに変更はなく今回もKelly Simonz(G)がボーカル、キーボードなどもこなしつつリズム隊には正式メンバーが在籍、ゲストシンガーにYama-B(Vo/ex-GALNERYUS)を迎えるという布陣となっています。Kellyが全パートをこなしてアルバムを作り上げていたことから「一人様式美男」と呼ばれていたデビュー当初が懐かしいですね(笑)。アルバムの中身としてはこれまで同様ネオクラシカルチューンを軸にハードポップ、バラードを織り交ぜながらギターインストもしっかりと聴かせるという作風となっています。文字通りの序曲①Overtureからネオクラ疾走曲②Road To Destructionへ雪崩れ込み、軽快なメロディックロック③Close Your Eyesに繋がる展開は今やKelly Simonzのお家芸ですね。3作品続けてのゲスト参加となるYama-Bが激しいナンバー、Kellyはソフトな曲を歌っているのですが③などはKellyの声量不足が感じられるので、いっそのことYama-Bが正式加入してもいいような気もします。インストで印象的なのはGary Moore愛に溢れた⑤Sea Of Tears、3部構成10分越えの長編⑪"The Wrath Of Gaia" Suite No.1-3ですね。過去作品を凌駕する内容というわけではないものの、いかにもKellyらしい1枚となっています。

【CD購入録】THE DEAR HUNTER「ACT I: THE LAKE SOUTH, THE RIVER NORTH」(2006)

  • 2018/02/24(土) 00:00:00

【CD購入録】
ACT I THE LAKE SOUTH THE RIVER NORTH
THE DEAR HUNTER「ACT I: THE LAKE SOUTH, THE RIVER NORTH」(2006)

アメリカのTHE RECEIVING END OF SIRENSというバンドで活動していたCasey Crescenzo(Vo、G)がバンド在籍中に立ち上げたサイドプロジェクトTHE DEAR HUNTERの1作目を買いました。ちなみにTHE RECEIVING END OF SIRENSは2008年に解散、2010年に再集結したものの今はもう活動していないようです。アルバムタイトルにある「ACTシリーズ」は全6章で構成されるコンセプトアルバムで、第一次世界大戦の頃を舞台にした少年の誕生から急死までの人生を描いた物語を題材にしているとのことです。音楽性はというと様々なジャンルを混合させながら美しいメロディを丁寧に紡いでいくスタイルで、僕が持っているCDを引き合いに出すならばANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)LEPROUS「COAL」(2013)を足して2で割ったような感じでしょうか。収録曲は全8曲で約38分、インストや小曲がそのうち3曲あってフルアルバムというよりはEP並のボリュームなので食い足りなさが残るし、作品の核となるキラーチューンと呼べそうなものはありませんがメロディが胸に沁みます。現時点で「ACTシリーズ」は5章までリリースされているようなので機会があれば他の作品も聴いてみたいですね。

【CD購入録】VIENNA「STEP INTO…」(1988)

  • 2018/01/31(水) 00:00:00

【CD購入録】
STEP INTO
VIENNA「STEP INTO…」(1988)

SYMPHONY X「TWILIGHT IN OLYMPUS」(1998)のコメント欄で、ゆうていさんからお勧めいただいたことでその存在を知った日本のプログレッシブ・ロックバンドVIENNAの2作目を買いました。メンバーは藤村 幸宏(Vo、G/GERARD)、永井 敏巳(B/AFFLATUS)、塚本 周成(Key/OUTER LIMITS)、西田 竜一(Ds/NOVELA)といったラインナップで国産プログレシーンの実力者が揃ったスーパーグループとして当時注目を集めたようです。(僕にとっては知らないプレイヤーばかりですが…/苦笑)。予備知識ゼロの状態で聴いてみたところ「80年代の日本プログレ界にこれほどのバンドがいたことにビックリ」というのが率直な感想ですね。幻想的にアルバムの幕開けを告げる①Step Into The Vivid Garden、②Gathering Waveはそれぞれ3分近くあり①の終盤にコーラスが出て来るだけなので事実上インスト2連発なのですが壮大なプロローグとして期待感を煽ってくれます。満を持してボーカルパートが登場する③Schvelleは藤村の歌唱にややクセがあるもののダイナミックなハードロックとして聴き応えがあるし、緊張感に溢れた⑤Caution!もカッコいいですね。テクニシャン揃いの演奏陣の中でもブイブイ唸る永井のベースが存在感抜群です。バンドは本作を最後に解散、1998年には再結成作「UNKNOWN」をリリースしていますがそれ以降の動きはないようですね。機会があれば他のアルバムも聴いてみようかなと思っています。

THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「INTERNAL AFFAIRS」(2012)

  • 2018/01/23(火) 00:00:00

INTERNAL AFFAIRS
【No.506】
★★★★(2012)
年間ベスト2012年ノミネート作品

SOILWORKの6th「STABBING THE DRAMA」(2005)に伴うツアー中にBjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK)と当時はツアーギタリストで後に正式メンバーとなるDavid Andersson(G)が飲みながらロック談義に花を咲かせるうちに酔った勢いで結成に至ったというTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAの1stアルバム。ラインナップにはSharlee D'Angelo(B/ARCH ENEMY、SPIRITUAL BEGGARS)も名を連ねているためメンツ的には北欧エクストリームメタル界注目のニューアクトかと思っていました。ところが、いざ聴いてみると遊び半分で誕生したプロジェクトとは思えないほどハイクオリティな70〜80年代風のクラシックロック作品に仕上がっていてビックリ。「サイドプロジェクトは本業バンドとは異なる音楽をメンバーが気楽にプレイするために結成されるため中身はイマイチ」という僕が漠然と抱いていたイメージを覆してくれましたね。

サウンド的にはエクストリームメタルの要素はゼロだし、曲によっては一般的なHR/HMよりもソフトなものもあるため聴き始めの頃は違和感があったものの、数々のキャッチーなメロディに魅了されるまでそれほど時間はかかりませんでした。特に晴れ渡る青空を連想させる爽やかチューン②California Morning、どこか懐かしくも感じる哀メロが冴え渡る④West Ruth Aveはかなりリピートしましたね。またDEEP PURPLE風のオルガンサウンドを纏って駆け抜ける⑥Miami 5:02、ファンク/ソウルミュージックの雰囲気が面白いタイトル曲⑦Internal Affairs、温かみのあるメロディが心地よくラストにはサックスも登場する産業ロック⑧1998と続くアルバム中盤も気に入っています。

Bjornがシンガーとして新たな一面を披露しているのも見逃せません。音楽性を考えれば当然ながらSOILWORKで見せていたグロウルは封印、全曲をディープかつ男前な声で歌っています。ノーマルボイスだけでも、これだけ歌えるシンガーだったんですね。クラシックロック愛に溢れた本作は聴く人によっては使い古されたベタなサウンドに思えるかもしれませんが、90年代以降のHR/HMを中心に聴いてきた僕にとっては一周まわって新鮮に感じられます。Peter Wichers(G)不在時のSOILWORKの作品はそれほど好きではなかったのでBjornとDavidの2人がここまで僕好みの曲を書いてくれるとは予想外でした。SOILWORKでも本作のようなキャッチーなメロディが聴けると嬉しいのですが、いい意味で遊び心があってお約束のベタな展開も躊躇なく取り入れられるサイドプロジェクトと、オリジナリティを追求する本業バンドの線引きをしているのかもしれませんね。

【音源紹介】
California Morning

【CD購入録】THE DARK ELEMENT「THE DARK ELEMENT」(2017)

  • 2017/12/24(日) 00:00:00

【CD購入録】
THE DARK ELEMENT
THE DARK ELEMENT「THE DARK ELEMENT」(2017)

Tarja Turunen(Vo)の後任として2007年から2012年までNIGHTWISHに在籍していた女性シンガーAnette OlzonJani Liimatainen(G/CAIN'S OFFERING、ex-SONATA ARCTICA)を中心に結成された新プロジェクトTHE DARK ELEMENTのデビューアルバムを買いました。FRONTIERS RECORDSの発案で誕生したプロジェクトのようですが、本作はFRONTIERS関連アルバムの中でも上位に入ってきそうな予感がします。疾走系のメロパワチューンは収録せず、とにかくメロディを聴かせることに注力した楽曲群が並ぶ女性ボーカル作品という点でWITHIN TEMPTATIONを連想させますね。ちなみに僕はAnette在籍時のNIGHTWISHをほとんど聴いていないので彼女についてはメロディックロックバンドALYSON AVENUEのシンガーというイメージが強いです。ALYSON AVENUEの1st「PRESENCE OF MY MIND」に収録されたTell Me You Love Me(Or Leave Me)は名曲!リズム隊はCAIN'S OFFERINGと同じメンツなのでTimo Kotipelto(Vo/STRATOVARIUS、CAIN'S OFFERING)が歌えばCAIN'S OFFERINGになりそうな曲もありますが、そんなことは気にならないほど魅力的なナンバーが並びます。特に先行で公開されていた②My Sweet Mysteryはそのキャッチーなサビを初めて聴いた時から魅了されたし、グロウルがいいアクセントになっている⑥Dead To Me(バラード風にアレンジしたボーナストラック⑬もグッド)、「ヘ〜ロ〜♪」のコーラスが耳から離れない⑦Halo、スケール感のあるメロディで本編を締めくくる⑪Only One Who Knows MeなどJaniは僕好みの曲を書いてくれるソングライターだと再確認しました。THE DARK ELEMENTはバンドであくまでもプロジェクトという位置づけだそうですが是非とも継続してもらいたいですね。

【CD購入録】THE RASMUS「DARK MATTERS」(2017)

  • 2017/12/01(金) 00:00:00

【CD購入録】
DARK MATTERS
THE RASMUS「DARK MATTERS」(2017)

バンド名を冠した8th「THE RASMUS」(2012)をリリースした後に無期限活動休止を発表したフィンランドのメランコリック・ロックバンドTHE RASMUS(現在来日公演中)が約5年振りに復活して完成させた9作目を買いました。サウンド的には哀愁のメロディが胸に突き刺さるというよりは、聴き手を優しく包み込む美旋律に浸る1枚という印象ですね。ただしハードさはかなり薄まっているためHR/HMファンにとっては物足りない面もありそうです。僕ももう少しヘヴィネスが欲しいというのが率直な感想ですが、THE RASMUS最大の武器であるメロディセンスは今回も健在。現時点でのお気に入りは③Wonderman⑦Black Days〜⑩Dragons Into Dreamsと続くアルバム終盤ですね。日本盤ボーナストラックの2曲も本編と遜色ない出来で貫禄を感じさせてくれます。

【CD購入録】BURN「ICE AGE」(2017)

  • 2017/11/23(木) 00:00:00

【CD購入録】
ICE AGE
BURN「ICE AGE」(2017)

3rd「GLOBAL WARNING」(2008)リリース後、10年近く沈黙していた英国産メロディックロックバンドBURNの4作目を買いました。前作が12年振りのアルバムだったとはいえ「GLOBAL WARNING」は国内盤が発売され好評を博していただけに、ここまで間隔が空いてしまうとは予想外で解散してしまったのかと思っていたので新作を届けてくれたことがまず嬉しいですね。本作最大の注目ポイントは無名ながら前作で見事なパフォーマンスを見せてくれていたJeff Ogden(Vo)とリードギタリストJulian Nicholasは脱退し、自身のバンドNEWMANで複数のアルバムをリリースしているSteve Newman(Vo)、残念ながら解散してしまったPRIDEで素晴らしいギターを弾いていたChris Green(G/RUBICON CROSS、TYKETTO)の両名が加入している点でしょう。Steve Newmanの歌を聴くのは今回が初めてですが、長年に渡ってソロキャリアを築いてきただけあって熱く歌い上げるスタイルは聴き応えがあるし、個人的に注目していたChrisのギターパートも流石の存在感を放っています。全体的な印象としては前作にあった煌びやかなキーボードは影を潜め、デジタリーなアレンジが目立つように思いますね。アルバムを代表する1曲こそないものの期待を裏切らない作品に仕上がっていると思います。現時点でのお気に入りはノリのよい曲調が新鮮なタイトル曲⑬Ice Ageでしょうか。余談ですがイギリスのメロディックロックバンドにはこのBURNだけでなくNEWMANやPRIDE、SHY、TEN、VEGAなど何故か一単語の名前が多いですね(笑)。

【CD購入録】KEE OF HEARTS「KEE OF HEARTS」(2017)

  • 2017/10/26(木) 00:00:00

【CD購入録】
KEE OF HEARTS
KEE OF HEARTS「KEE OF HEARTS」(2017)

FRONTIERS RECORDSの発案で誕生したKee Marcello(G/ex-EUROPE)Tommy Heart(Vo/FAIR WARNING、SOUL DOCTOR)を中心としたプロジェクトKEE OF HEARTSの1stアルバムを買いました。プロジェクト名のとおり中核をなすのはKeeとTommyの2人ですが作曲には関わっておらず、近年のFRONTIERS関連アルバムでよく目にするAlessandro Del Vecchio(Key)がメインコンポーザー兼プロデューサーを務めています。ここ最近(厳密に言えば2006年リリースの「BROTHER'S KEEPER」以降)のFAIR WARNINGにさほど満足できていないこと、FRONTIERSの作品は高品質ながら突き抜けたアルバムが少ないイメージがあったので様子見していましたが公開されている音源が好印象だったので購入。「今のFAIR WARNING以上に僕好みの曲が目白押し」というのが率直な感想ですね。本家の近作に漂っていたモヤモヤ感とは無縁のメロディアスでキャッチーなハードロックが次から次へと登場します。公開されているオフィシャル音源が①The Storm〜④Bridge To Heavenに集中していますが、それ以降もテンションが下がることなく楽しめました。贅沢を言えばKEE OF HEARTSの代名詞と呼べるようなキラーチューンが欲しいところですが、メロディックロックファンならば聴いて損はない1枚だと思います。

【CD購入録】DA VINCI「AMBITION ROCKS」(2017)

  • 2017/10/22(日) 00:00:00

【CD購入録】
AMBITION ROCKS
DA VINCI「AMBITION ROCKS」(2017)

本国ノルウェーで1989年にリリースした2nd「BACK IN BUSINESS」の日本盤がゼロ・コーポレーションから4年遅れで発売されメロディックロック愛好家の間で好評を博したものの、日本でその存在が知られた頃には既に解散状態だったというDA VINCIが28年振りに発表した3作目を買いました。今年に入ってADAGIO、NOCTURNAL RITESなどが久々に新作を届けてくれましたが一番驚いたのはDA VINCI復活ですね。オリジナルメンバーで今も在籍しているのはDag Selboskar(Key)、Gunnar Westlie(G)のみではあるものの音楽性に変化はなく北欧ハードポップが堪能できる1枚となっています。以前に比べると楽曲全体を包み込むキーボードが目立っているように思いますね。新加入のシンガーErling Ellingsenは良くも悪くもクセのないスタイルでDA VINCIサウンドにマッチしていて曲によってはTommy Heart(Vo/FAIR WARNING)っぽく聴こえる場面もあります。DA VINCI復活を強烈に印象づけるキラーチューンこそないものの④I've Come All This Way、⑥Rocket Of Frame、⑩Soul Survivorなどはお気に入りだし、オシャレな雰囲気が新鮮な⑬Touch Of Humanityもいいですね。バンド再始動の挨拶がわりのアルバムとしては上々の仕上がりだと思います。それにしてもDA VINCIが再結成したとなると90年代に活動を停止してしまったCLOCKWISE、Steven Anderson(G)辺りも気長に待っていれば復活してくれるのでは…という淡い期待を抱いてしまいますね。

【CD購入録】REVOLUTION SAINTS「LIGHT IN THE DARK」(2017)

  • 2017/10/18(水) 00:00:00

【CD購入録】
LIGHT IN THE DARK
REVOLUTION SAINTS「LIGHT IN THE DARK」(2017)

Deen Castronovo (Ds/ex-JOURNEY)の歌唱力に注目したFRONTIERS RECORDSが立ち上げたメロディックロック・プロジェクトREVOLUTION SAINTSの2作目を買いました。Deen以外はデビュー作と同じくJack Blades(B/NIGHT RANGER)、Doug Aldrich(G/ex-BAD MOON RISING etc)が正式メンバー、作曲とプロデュースはAlessandro Del Vecchio(Key)という布陣です。前作に収録されていたErik Martensson(Vo、G/ECLIPSE)、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR)らのペンによる楽曲はなく、カバー曲の④I Wouldn't Change A ThingSimone Mularoni(G/DGM)がソングライティングに関わった⑤Don't Surrender以外はメンバーとAlessandroの共作となっていてバンド感は増したように思います。FRONTIERS RECORDSの作品は良くも悪くも手堅いイメージが強い中、セルフタイトルのデビューアルバムは突出したメロディックロックアルバムだったので今回もかなり期待していました。先行で公開されていた①Light In The Dark、②Freedomの2曲による掴みは上々だし、ノリのいいハードロック③Ride Onからバラード④に繋がる展開は流石ですね。ただアルバム後半に進むに連れてメロディの魅力は下がり気味なので、現在の感想としては良作ではあるものの前作には及ばないかな。余談ですが本作のアルバムジャケットはSHAKRAが2016年に発表した「HIGH NOON」にソックリ過ぎますね(笑)。同じ構図で鳥(フクロウ?)が目を見開いているREVOLUTION SAINTS、眼光鋭く睨みつけるSHAKRAという感じでしょうか。

【CD購入録】JIM JIDHED「PUSH ON THROUGH」(2017)

  • 2017/10/10(火) 00:00:00

【CD購入録】
PUSH ON THROUGH
JIM JIDHED「PUSH ON THROUGH」(2017)

バンド名を冠したデビューアルバムが北欧メロディックロックを代表する1枚として高く評価されているALIENのフロントマンJim Jidhedの通算5枚目となるソロアルバムを買いました。バックを固めるのはプロデューサーでもあるDaniel Flores(Ds/MIND’S EYE etc)FIRST SIGNALに参加したり自身のバンドPALACEで昨年デビューを果たしたりと最近売り出し中のMichael Palace(G)、ALIENの盟友でもあるKen Sandin(B)といった面々で安定感のある仕上がりとなっています。オープニングを飾る①Gloriousが疾走感のあるハードロック系なので、その曲調が続くのかと思いきや②Push On Through以降はミディアム/バラード系のナンバーが続きます。ガツンと来るインパクトこそないもののジャケットに写る渋くてダンディーなJimのイメージそのままに大人のメロディックロックが楽しめますね。試聴して購入を決めた③If We Call It Love、⑤The First Timeの2曲を筆頭に⑦Too Many Words、⑨Drowningやアルバム本編を哀愁たっぷりに締めくくる⑪It Is What It Isなどもお気に入りです。ちなみに日本盤ボーナスの⑫RihannaBAD HABITの中心人物Hal Marabel(G)が作曲に関わっていて流石の出来栄え。そういえばBAD HABITも「ATMOSPHERE」(2011)以降、音沙汰がないのでそろそろ新譜を聴きたいですね。

【CD購入録】H.E.A.T「INTO THE GREAT UNKNOWN」(2017)

  • 2017/10/02(月) 00:00:00

【CD購入録】
INTO THE GREAT UNKNOWN
H.E.A.T「INTO THE GREAT UNKNOWN」(2017)

2009年にデビューして以降、コンスタントに良作を届け続けてくれているスウェーデンのメロディックロックバンドH.E.A.Tの5作目を買いました。ラインナップが安定しないバンドというイメージが強い彼等ですが、今回もメンバーチェンジがあり2013年に脱退したDave Dalone(G)が復帰しています。音楽性は今回もアリーナロック風の溌剌としたナンバーやキャッチーなメロハーが並びつつも、僕の好きな哀愁や泣きの要素は減少傾向にあると思います。バンド初期に比べると音楽性は拡散しているため散漫になっている感はあるものの、各曲に魅力的なメロディがあるのがH.E.A.Tの強みですね。スペーシーなキーボードが曲を引っ張る④Time On Our SideErik Gronwall(Vo)の歌い出しがMikael Erlandsson(Vo)っぽく聴こえるバラード⑥Eye Of The Storm、躍動感のあるサビを持った⑦Blind Leads The Blind、ドラマティックな展開を見せてくれる⑧We Ruleと続く中盤の流れがいいですね。今回もなかなかの出来栄えだと思います。

【CD購入録】MOON SAFARI「LOVER'S END」(2010)

  • 2017/09/18(月) 00:00:00

【CD購入録】
LOVERS END
MOON SAFARI「LOVER'S END」(2010)

先日CD購入録の記事を書いたBAROCK PROJECTと共に2017年6月に来日、その後に追加で単独公演も敢行したスウェーデンのプログレッシブ・ロックバンドMOON SAFARIの3作目を買いました。初めてこのバンドを聴くにあたり、どの作品がいいのか調べたところ評判が良くジャケットもインパクトがある本作をチョイス。アルバム全編に渡って爽やかでファンタジックな雰囲気が溢れていますね。BAROCK PROJECTが気品のあるサウンドだとすればMOON SAFARIはポップで甘酸っぱいメロディが特徴でしょうか。同郷スウェーデンのA.C.Tに通じるものがありますね。ただし明るいメロディが主体なので泣きや哀愁といった要素が好きな僕としてはスーッと流れていき、気がつけばアルバムが終わっていたと感じるのも事実。美旋律を丁寧に紡いでいくスタイル自体は好きなのでリピートするうちに味わいが増してきそうな予感はしています。

【CD購入録】BAROCK PROJECT「DETACHMENT」(2017)

  • 2017/09/14(木) 00:00:00

【CD購入録】
DETACHMENT.jpg
BAROCK PROJECT「DETACHMENT」(2017)

鍵盤奏者Luca Zabbini率いるイタリアン・プログレッシブロックバンドBAROCK PROJECTの5作目を買いました。僕はこのバンドのことを全く知らなかったのですが、中心人物のLucaは伝説的キーボードプレイヤーで昨年他界したKeith Emersonに強い影響を受けているようです。ピアノが優雅な雰囲気を演出するプログレッシブロックを基調にクラシック、ジャズなどの音楽をミックスさせつつ所々で民族音楽的なフレーズや電子系のアレンジも顔を出します。超絶技巧で聴き手を圧倒するのではなく美旋律で優しく包み込むようなサウンドですね。専任シンガーが前作「SLYLINE」(2015)を最後に脱退してしまったためLucaがボーカルも兼任しているのですが、彼の甘い歌声も曲調にマッチしていると思います。お気に入りはピアノの優しい調べで始まり終盤には泣きのギターを聴かせてくれる③Happy To See You、アルバム最長となる9分の長さを感じさせない⑥Broken、一際ポップで親しみやすいメロディが楽しめる⑨Rescue Meですね。それ以外にも聴いていて心地よい楽曲が目白押しなのでリピート中です。

【CD購入録】THE NIGHTS「THE NIGHTS」(2017)

  • 2017/09/10(日) 00:00:00

【CD購入録】
THE NIGHTS
THE NIGHTS「THE NIGHTS」(2017)

フィンランド出身のグラム系HR/HMバンドRECKLESS LOVEのプロデューサー/ソングライターとしてデビューから最新作まで全てのアルバムに参加しているIlkka Wirtanen(G)Sami Hydeなるシンガーと組んだメロディック・ロックプロジェクトTHE NIGHTSのデビュー作を買いました。THE NIGHTSという名前の新プロジェクトが存在していることは知っていましたが名前、ジャケットともに地味だったこともありスルー状態でした。ところが、ふとYouTube上で③Julietteを聴いて好感触だったので他の曲もチェックしてみたところ僕好みの楽曲が多そうだったので調べてみるとIlkkaはRECKLESS LOVEではBack To Paradise、So Happy I Could Dieなど多数の作曲に関わり、THE MAGNIFICENTの隠れた名曲Driveも手掛けていると知り購入。重厚なサウンドの中でフックに満ちたメロディが流れる①Welcome To The Showで幕を開けるや前述の③を筆頭に⑤In A Blink Of An Eye、⑥Hold On、⑩I Wanna Be Your Superheroなど一度聴いただけで口ずさめそうな楽曲群の充実振りは流石の一言です。ボーカルのSamiもやや鼻にかかった甘い歌声の持ち主でこの手の曲を歌うにはピッタリだと思います。2017年注目のニューアクトの登場ですね。

DA VINCI「BACK IN BUSINESS」(1989)

  • 2017/08/29(火) 00:00:00

BACK IN BUSINESS
【No.500】
★★★★(1995)

2017年9月15日に約28年振り(!)の復活作「AMBITION ROCKS」を日本盤でも発表するノルウェー産メロディックロックバンドDA VINCIの2作目にして再結成前のラストアルバム。本国では1989年に発表、日本ではかのゼロ・コーポレーションより1993年にリリースされています。1995年にYNGWIE MALMSTEENHELLOWEENでHR/HMに目覚めた僕は1996年辺りまでは北欧出身バンドを重点的にチェックしていてDA VINCIを知ったのもそんな北欧メタル開拓中のことでした。またMIKEAL ERLANDSSON「THE 1」(1995)との衝撃的な出会いもあってゼロ・コーポレーションの作品にも注目していたので「北欧」と「ゼロ・コーポレーション」という2つのキーワードにマッチする本作はかなり期待して購入した覚えがあります。いざ聴いてみると透明感あるサウンドと瑞々しいメロディに溢れた作風で嬉しくなりましたね。

まずはオープニングの①Touchdownが強力。煌びやかなキーボードがゴージャス感を演出する北欧メロディアスハードの名曲だと思います。PVも制作されたハードポップ②Call Me A Liar、大御所EUROPEを彷彿とさせるバラード③Young Heartsとメロディアスな楽曲の後に続くアメリカンな曲調に数え歌のような歌詞が乗る④9 And 10はそれまでの流れにハマっていない感もありますが、ゼロ・コーポレーションのバラード企画盤「美彩’d〜beside〜」(1995)にも収録された⑤Turn Down The Lightsで持ち直します。アルバム後半も一際キャッチーな⑥Millions Like Us、荘厳な雰囲気がアルバムの流れ的にも良いアクセントとなっている⑧Circus Maximus、ラストを爽やかに締めくくる⑩Last Timeなど佳曲が多いですね。ちなみにノルウェー出身のプログレメタルバンドCIRCUS MAXIMUSの名前は⑧から来ているのかと思いきや関係はないようです。本作を購入した当時は①、③、⑤など大好きな楽曲はあるものの他の曲が弱いかなと感じていましたが改めて聴くとアルバム全体としても好印象でした。

日本デビュー盤となった本作がメロディックロックファンの間で好評を博し、1st「DA VINCI」(1987)もゼロ・コーポレーションからリリースされるなど日本では高く評価されていましたね。その一方で世界的には本作のセールスは振るわなかったらしくバンドは契約を失ってしまい解散の道を辿ることに…。2006年にはデビューアルバムと本作にボーナストラックを1曲ずつ追加したリマスター盤が海外で再発されましたが、当時はバンドが復活する気配がなかったばかりかリリース元のレーベルMTM Musicまで倒産してしまったため今も彼等の1stと2ndは入手困難な状況が続いているようです。DA VINCI再結成は全くの予想外だったので今回の3rdアルバム発売のニュースはビッグサプライズだし、これを機にDA VINCIの過去作品が注目されると嬉しいですね。本作はゼロ・コーポレーションが世に送り出した北欧HR/HMバンドの中でもFORTUNE「MAKING GOLD」(1993)MASQUERADE「MASQUERADE」(1992)と肩を並べる充実のアルバムだと思います。

【音源紹介】
Touchdown

【CD購入録】THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「SKYLINE WHISPERS」(2015)

  • 2017/08/25(金) 00:00:00

【CD購入録】
SKYLINE WHISPERS
THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「SKYLINE WHISPERS」(2015)

酔った勢いで結成に至ったという経緯、Bjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK)を始めとする主要メンバーがメインバンドとのかけ持ちであることなどから、単発プロジェクトだとばかり思っていたTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAがリリースしたまさかの2作目を買いました。北欧エクストリームメタル界の重鎮によるバンドとは思えないほどクラシックロックのど真ん中をひた走る作風はデビュー作「INTERNAL AFFAIRS」(2012)と同じですが、本作の方が若干ヘヴィになっているように思います。キャッチーなメロディ作りの上手さは今回も健在で勢いよく突っ走る①Sail On、レトロなサウンドが心地よい②Living For The Nighttime、弾きまくりのキーボードソロをフィーチュアした⑨Demon Princess、プログレッシブな展開を盛り込んだ⑫The Heather Reportsなど曲によって異なる表情を見せてくれるのも好印象。楽曲の充実度で言えば前作に分があるように思いますが、このところのSOILWORK以上に僕の琴線に触れる楽曲が多いし、Bjornのクリーンボイスも魅力たっぷりなので「このバンドをメインにしてもらってもいいかも」なんて思ってしまいますね(笑)。