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【CD購入録】WORK OF ART「EXHIBITS」(2019)

  • 2019/11/30(土) 00:00:00

【CD購入録】
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WORK OF ART「EXHIBITS」(2019)

Robert Sall(G)率いるトリオ編成のメロディックロックバンドWORK OF ARTの4thアルバム。前作「FRAMEWORK」(2014)がラストアルバムになるという噂を耳にしていたので、こうして新作を届けてくれたことがまずは嬉しいですね。今回もRobertが生み出す洗練されたメロディアスチューンをLars Safsund (Vo/LIONVILLE)が歌うことで完成するWORK OF ARTサウンドが楽しめます。それに加えて本作にはメロディックロック界のレジェンドJim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)が数曲でRobertと共作していることもあって流石の出来栄えとなっていますね。①Misguided Love、②Be The Believer、③Another NightとMVが制作された楽曲を立て続けに繰り出すオープニングは文句のつけようがありません。その後も映画「ロッキー4」や「トランスフォーマー」などの音楽を手掛けたことで知られるVince DiCola(Key)が客演、Jimとの共作曲でもある④This Isn’t Loveやフックに満ちた⑤Gotta Get Outなど聴き応えのある曲が並び、幻想的なエンディング曲⑪Let Me Dreamまで一気に聴けますね。飛び抜けたキラーチューンこそないもののWORK OF ARTらしい1枚となっています。

【CD購入録】THE DARK ELEMENT「SONGS THE NIGHT SINGS」(2019)

  • 2019/11/15(金) 00:00:00

【CD購入録】
SONGS THE NIGHT SINGS
THE DARK ELEMENT「SONGS THE NIGHT SINGS」(2019)

Jani Liimatainen(G/CAIN'S OFFERING、ex-SONATA ARCTICA)Anette Olzon(Vo/ex-ALYSON AVENUE、NIGHTWISH)を組ませるというFRONTIERS RECORDSの発案で2017年に誕生したTHE DARK ELEMENTの2作目。セルフタイトルのデビュー作は2017年の年間ベストに選出するほどのお気に入り盤でしたが単発プロジェクトで終わる可能性もありそうだったので、こうして第2弾がリリースされたことがまず嬉しいですね。また中身の方もJaniらしい流麗なメロディをAnetteの美声で聴かせるスタイルに変化はなく、前作が好きだった僕のようなファンであれば今回も満足できる内容だと思います。オープニングの①Not Your Monster、②Songs The Night SingsはこれぞTHE DARK ELEMENTなメロディアスチューンだし、ダンサブルなアレンジを取り入れた⑤Pills On My Pillow、悲壮感が漂う旋律が胸を締め付ける⑥To Whatever Endなども良いですね。終盤でサビを繰り返す曲が多いこともあってかメロディが頭から離れず、気がつけばサビを口ずさんでいることもしばしば。Janiは僕が今注目しているメロディメイカーの1人なので、FRONTIERS RECORDSの様々な作品に楽曲を提供するのではなくCAIN'S OFFERINGとTHE DARK ELEMENTで、その才能を発揮してもらいたいですね。

【CD購入録】ECLIPSE「PARADIGM」(2019)

  • 2019/10/22(火) 00:00:00

【CD購入録】
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ECLIPSE「PARADIGM」(2019)

現在のメロディアス・ハードロック界において僕の中で安心ブランドの地位を確立しているECLIPSEの7作目。一時期はアルバムのリリース間隔が空くこともありましたが5th「ARMAGEDDONIZE」(2015)以降は2年のスパンで新作を届けてくれています。しかも中心人物のErik Martensson(Vo、G)はその間にもW.E.T.NORDIC UNIONにも参加していることを踏まえると、かなり精力的に活動していますね。本作も相変わらずのECLIPSE節でフックに満ちたメロディックロックが楽しめます。オープニングを飾る①Viva La VictoriaはMVが制作されたことも納得のメロディアスチューンだし、勢いのある⑥Deliriousやボーナストラックではアコースティックバージョンが楽しめる⑦When The Winter Endsなども気に入っています。溌剌としたサウンドは控えめだし、終盤は失速気味ではあるもののメロディックロックファンなら聴いて損はしない1枚だと思います。

【CD購入録】THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)

  • 2019/09/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
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THE DEFIANTS「ZOKUSHO」(2019)

2009年に7作目「REVOLVE」をリリースして以降、一向に新作発表の動きが見えないDANGER DANGERBruno Ravel(B)、Rob Marcello(G)と2代目シンガーとしてDANGER DANGERに在籍していたPaul Laine(Vo)が結成したTHE DEFIANTSの2ndアルバム。「ZOKUSHO」というタイトルを初めて聞いた時はどういう意味なのか不思議に思っていましたが日本語の「続章」だったんですね。THE DEFIANTSは1枚限りのプロジェクトではなく、この先も続いていくということでしょうか。セルフタイトルの前作は近年、メロディックロックを聴く機会が減ってきている僕にとっても素晴らしい作品だったのですが、今回も高品質な1枚に仕上がっています。先行で音源が公開されていた③Hollywood In Headlights、④Fallin' For You、⑦U X'd My Heartは流石の出来だし、お洒落なムード漂う⑤Hold On Tonightや爽やかなメロディが心地よい⑨Stayも気に入っています。メロディの充実度という意味ではデビュー作に及ばないものの今回も楽しめそうです。Bruno RavelとRob MarcelloはTHE DEFIANTSでの活動が順調そうだし、DANGER DANGERの現シンガーTed PoleyはソロやTOKYO MOTOR FISTで忙しそうなのでDANGER DANGERの再始動はまだ先になりそうですね…。

SCRAMBLED SOUL CIRCUS「SCRAMBLED COLORS」(2015)

  • 2019/09/01(日) 00:00:00

Scrambled Colors
【No.534】
★★★★★(2015)
年間ベスト2015年第1位

LIGHT BRINGER、ART OF GRADATIONで類稀なるメロディセンスを発揮していたKazu(G、Vo)TEARS OF TRAGEDYの女性ボーカルHaruka、元CROSS VEIN〜OCTAVIAGRACEYouske(B)と立ち上げたポップロックバンドSCRAMBLED SOUL CIRCUSの1stにして唯一のアルバム。当初は3人によるユニットとして活動、そこにSeiya(G)、Satoru(Ds)という元LIGHT BRINGER〜ART OF GRADATION組が加わったことでバンドへと発展し、SCRAMBLED SOUL CIRCUSという名前もその頃に決まったそうです。アルバム発表時には残念ながら脱退しているもののReanne(Key/ART OF GRADATION)も在籍していたようなので、アルバム1枚のみで解散してしまったART OF GRADATIONの別形態または発展形と呼んでいいのかもしれません。

サウンド的にはART OF GRADATION以上にHR/HM度は減退していて、より幅広い層にアピールできそうなハードポップとなっていてLIGHT BRINGERとの共通点は少ないですね。⑨「ハミング♪」のメロディに壮大なアレンジを施した序曲①Scrambled Soul Orchestraから勢いのあるギターで幕を開ける②「旅立ちの唄」でアルバムはスタート。爽やかなピアノの音色と共に駆け抜ける③”Shiny、先行でMVも制作された④WIND!!と、ここまではポジティブな雰囲気に溢れた楽曲が続きます。ちなみに④はART OF GRADATION「CONCENTRATION」(2013)収録の名曲SKY!!に通じる世界観がありますね。ここまでの軽やかな曲調から一転して⑤Hide myselfは重厚かつシンフォニックなナンバーで翳りのあるメロディが素晴らしいし幻想的なアコースティックバラード⑥「オリオンの夜」、本作で最もハードな
⑦Re:START
、タイトルからして③と対になっていることを感じさせる哀愁のミドル⑧Shade"と続く流れは強力です。終盤も明るいメロディが弾ける⑨、作品の締めくくりに相応しいスケール感がある⑩「Dream State~親愛なる仲間達へ~」も含めてKazuのメロディが好きな僕の期待にしっかりと応えてくれる1枚となっています。

そんなKazuが生み出す珠玉のメロディを歌うHaruka嬢の存在も大きいですね。Fuki(Vo/LIGHT BRINGER)のような圧倒的なパワーはありませんが声そのものに宿る翳りというか、不思議な魅力があって聴き惚れてしまいます。またTEARS OF TRAGEDYよりもソフトな路線ということもあってか低音域で歌う場面が多く、Harukaの新しい一面を見たような気もしますね。ただ歌詞については⑨で飛び出す「ルンルン ハミング〜♪」を筆頭に歌詞に登場する人物の年齢層が10代〜20代前半のように思えるのでアラフォーの僕としては赤面ものの内容が多くHR/HMリスナーにとっても好みが分かれそうです。CROSS VEIN、LIGHT BRINGER、TEARS OF TRAGEDYといった国内屈指のメタルバンドに在籍していた(している)メンバーによるバンドとは思えないほど軽いサウンドですがハードポップも好んで聴く僕のようなリスナーにとっては間違いなく名盤ですね。KazuはLIGHT BRINGER脱退後にART OF GRADATION、SCRAMBLED SOUL CIRCUSと立て続けにバンドを立ち上げたものの、本作を最後に表舞台から姿を消してしまっているのが残念…。いつか復活してもらいたいですね。

【音源紹介】
WIND!!

ART OF GRADATION「CONCENTRATION」(2013)

  • 2019/08/08(木) 00:00:00

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【No.533】
★★★★(2013)
年間ベスト2013年第4位

3rd「GENESIS」(2012)制作時までLIGHT BRINGERに在籍しDream!を始めとする名曲を生み出してきたKazu(G、Vo)がラブリー脱退後に立ち上げたART OF GRADATIONの1stアルバム。作曲面では勿論Kazuが中心となりつつ、キーボード奏者Reanne(後にOCTAVIAGRACEに在籍)も3曲を手掛けています。それ以外のメンバーはアニメ声タイプのMichiruと元CROSS VEINという経歴を持つIbukiの女性ツインボーカル、2012年までLIGHT BRINGERでプレイしていたSeiya(G)、Satoru(Ds)というラインナップとなっています。Satoruはアルバム完成後の加入ですがLIGHT BRINGERのソングライターを含む元メンバー3人を擁するART OF GRADATIONがLIGHT BRINGERの4th「SCENES OF INFINITY」(2013)と同日にアルバムをリリースするということで、ラブリーファンとしては発売日をかなり楽しみにしていた記憶がありますね。

本編に登場するメロディをもとにした序曲①Concentration(instrumental)に続いて挨拶代わりに繰り出されるKazu作の②REAL、Reanne作の③determinationがどちらも初めて聴いた時から口ずさめてしまうナンバーで掴みは上々。しかし本作の真価はそれ以降の楽曲にこそあると思います。バッハのフーガの旋律を奏でるパイプオルガンに始まりチェンバロ風のキーボードがネオクラシカルな雰囲気を放つ④「仮面の月」、哀愁のメロディが冴えるミドル⑤Rain Pain Rainから曲名が示す通りの飛翔系メロパワチューンにして本作のハイライトとなっている⑥SKY!!に繋がる流れが素晴らしいですね。⑦「ハジマリの空」ではモダンかつヘヴィな側面も見せてくれるし、和のテイストが漂う哀メロチューン⑧「サクラビト」、キャッチーなサビが耳から離れないアニソンタイプの⑨Zonic Elementsなども大好きな曲です。アルバム終盤もJ-POPのヒットバラードとしてラジオから流れてきそうな⑩daily、それまでの楽曲にはなかったグルーヴ感のある演奏を取り入れつつサビは伸びやかで希望に満ちた⑪Our Songといった佳曲が並びます。ただし初回プレス限定のボーナストラック⑫「奏」は本編に比べると少し物足りないかな。

LIGHT BRINGERのサウンドはメロディックメタル+アニソン+90年代J-POP+超絶技巧インストで構成されていたのに対して、ART OF GRADATIONはメタリックな要素は味付け程度で90年代J-POPに軸足を置きつつアニソンテイストも取り入れている感じですね。プログレメタル系の曲を生み出すHibiki(B/LIGHT BRINGER)、LIGHT BRINGERのポップサイドを担っていたKazuというイメージそのままに本作でも彼のメロディセンスが存分に発揮されています。そのメロディを伝えるシンガーについてはトリプルボーカル体制をとっているものの曲の大半を歌うのはMichiruでIbukiとKazuはサポートに徹している感が強いのでシンガーが3人いることが大きな武器になっているというわけではないのが残念。個々の歌唱力を見てもFuki(Vo/LIGHT BRINGER)と比較するとその差は大きいと言わざるを得ないですね。ただし良くも悪くもクセのないMichiruの歌はメロディの魅力を真っ直ぐに伝えるという意味ではアリだと思います。またKazuの歌は確実に上手くなっていますね。ボーカル面に物足りなさを感じるし、HR/HMを期待して聴くとかなりソフトで拍子抜けするのは事実ながら、それを補って余りある珠玉の旋律が味わえる1枚に仕上がっています。これだけの充実盤を生み出してくれたART OF GRADATIONですが本作のみでバンドは解散…というかSCRAMBLED SOUL CIRCUSに移行したようです。

【音源紹介】
SKY!!

【CD購入録】GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

  • 2019/07/30(火) 00:00:00

【CD購入録】
FIRST MISSION
GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

Ron Dahlgrenとその妻のNina Dahlgrenが80年代に一世を風靡したPHENOMENA、今やHR/HMシーン屈指のプロジェクトとなったTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAを意識して立ち上げたメロディックロック/AORプロジェクトGATHERING OF KINGSの1stアルバム。ラインナップはDahlgren夫妻がピックアップしたスウェディッシュHR/HM界のプレイヤー達で構成されていて、メインソングライターはSAFFIREなるバンドでも活動しているVictor Olsson(G)が務めています。僕にとって馴染みのある参加メンバーはRick Altzi(Vo/AT VANCE、MASTERPLAN)、Bjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK、THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA)、Apollo Papathanasio(Vo/SPIRITUAL BEGGARS)、Erik Martensson(G/ECLIPSE)、Nalle Pahlsson(B/ex-TREAT)といったメンツですね。肝心の中身はというと、いかにも北欧らしい哀愁を湛えたメロディを軸とした極上のメロディックロックで初めて聴いた時はALIENのフロントマンJim Jidhedの5thソロ「PUSH ON THROUGH」(2017)を連想しました。複数のシンガーがそれぞれの担当曲を歌うというスタイルなのですが、一番印象に残っているのはメロディックロックを歌うイメージがほとんどないRick Altziですね。MVも制作されたアルバムリード曲にしてAORの王道をゆく③Love Will Stay Alive、物悲しいバラード⑥Passing Rain、本作の中では一際ハードな⑫Battle Cryなどタイプの異なる楽曲を見事に歌いこなしています。RickといえばAT VANCE、MASTERPLANのシンガーというイメージが強いのでドイツ人だとばかり思っていました(笑)。またアルバムをより魅力的にしているのがVictor Olssonのソングライティングとギタープレイでしょう。本作を聴いてSAFFIREというバンドも聴いてみたくなりました。なおGATHERING OF KINGSは本作リリース後にRickが歌うシングルHeaven On The Runを発表、2020年には2ndアルバム「DISCOVERY」が完成予定らしいので今から楽しみにしています。

【CD購入録】FUKI「MILLION SCARLETS」(2019)

  • 2019/06/17(月) 00:00:00

【CD購入録】
MILLION SCARLETS
FUKI「MILLION SCARLETS」(2019)

今年の1月にリリースされたSyu(G/GALNERYUS)のソロ「VORVADOS」にゲスト参加し2曲でリードボーカルを取っていたことも記憶に新しい女性シンガーFuki(FUKI COMMUNE、DOLL$BOXX、UNLUCKY MORPHEUS etc)のソロアルバム。彼女にとって初のソロプロジェクトとなったFUKI COMMUNE同様、LIGHT BRINGER時代の盟友Mao(Key)が全面的にサポートしているものの外部ソングライターによる楽曲の割合が増えていることもあってHR/HM度は減退しています。オープニングを飾る①Bloody Rain、②「君の居ない世界」はパワーメタル系ではあるもののそれ以降は「自分が聞きたいFukiの歌声”をめいっぱい収録した」と自ら語るのも頷けるほど、これまで以上に幅広い曲調と歌い方を披露。Jill(Violin/UNLUCKY MORPHEUS)の客演が光るゴシカルな⑤「絶戒のJuliet」、ピースフルなコーラスが印象的な和やかソング⑧「子供のように」、Fukiのセリフパートもあるアイドルポップ風⑨Zinger♡Ringer♡Gang♡Love辺りがその顕著な例でしょうか。そんな⑨から本作随一のシンフォニックメタル曲⑩Sacred Bones Riotに繋がる落差もインパクト大な本作はこれまでで最も振り幅の大きなアルバムなのでメタルシンガーFukiのソロとして聴くと意表を突かれますが、HR/HMだけでは表現しきれないFukiの歌を楽しむ1枚としてはFUKI COMMUNE以上に最適だと思います。

FUKI COMMUNE「WELCOME!」(2016)

  • 2019/06/13(木) 00:00:00

WELCOME!_201606202226504f1.jpg
【No.532】
★★★★(2016)
年間ベスト2016年第5位

2014年いっぱいでLIGHT BRINGERが活動休止となってからもNozomu Wakai's DESTINIA、SOUND HORIZONへのゲスト参加やUNLUCKY MORPHEUSで活動をしていた稀代の歌姫FukiによるソロプロジェクトFUKI COMMUNEの1stアルバム。本作がリリースされる頃からアニソン系ヘヴィメタルシンガーと呼ばれるようになった気がするFuki嬢ですが、インタビューによるとソロでアニソン歌手を目指したいという本人の想いからFUKI COMMUNEが誕生したらしいので、この呼び名はアーティスト側の意向でもあるようですね。制作面でパートナーを務めるのは現時点でLIGHT BRINGERのラストアルバムとなっている「MONUMENT」(2014)でメインソングライターを務めたMao(Key)で幻想的なバラード⑥「朝な朝な」、尺八の音色とともに疾走する曲調が陰陽座の代表曲でアニメ「バジリスク」の主題歌にもなった「甲賀忍法帖」を連想させる⑦「狂い咲け雪月華」を除く全曲を彼が作曲、Fukiが作詞しています。本作は「MONUMENT」の残り香を感じさせつつアニソン要素が強まっているため、インディーズ時代のLIGHT BRINGERから濃密なインストパートを取り除くとFUKI COMMUNEになると言うこともできそうですね。

デジタリーなイントロダクション①Welcome to my dream - Instrumental -に導かれて登場する②「月が満ちる前に」、③「輝く夜へようこそ!」はどちらもキャッチーなサビメロで幕を開ける楽曲で心を掴まれました。この2曲はアニソンっぽさを強く感じさせつつも、編曲にMaoと若井 望(G/Nozomu Wakai's DESTINIA)が関わっていることもあってかメタリックな魅力も兼ね備えていて、本作のみならずFUKI COMMUNEを象徴するナンバーと言えそうですね。続く④I'll never let you down!はMaoのオルガンプレイが耳に残るハードロックでFukiもこれまで披露してこなかった乱暴な歌い方や低い唸り声を取り入れています。その一方で外部ライターによる⑥では囁くように歌うFukiが新鮮です。個人的にはヒロイックなメロデイが駆け抜ける⑨Liberator、序盤はバラード調ながら後半は一転して激しくドラマティックな展開が聴き手を飲み込んでいく⑩「未来」、LIGHT BRINGERの3rd「GENESIS」(2012)収録のLove you♡と同系統の爽快系スピードチューン⑪Sail on my loveのラスト3曲がハイライトとなっていますね。

LIGHT BRINGERやDOLL$BOXXに比べると聴き込むほどに好きになる要素は少ないですが、やり過ぎ感かなくとっつきやすい作風なので普段ヘヴィな音楽を聴かないリスナーにとってのHR/HM入門盤には最適な1枚だと思います。またソロプロジェクトというだけあってFukiのボーカルに焦点が当てられているし演奏陣もそれほど前に出てこない音作りのため、彼女の歌を存分に味わえるのもいいですね。異なる声色を駆使しながら楽曲のコンセプトにあわせて多彩な表情を見せつつも「Fukiの声」という太い芯が通っているため彼女の世界観にグッと引き込まれます。HR/HMシンガーとしてのFukiを期待すると肩透かしをくらう要素もあるのは事実ながら、アニソン要素も多分に含んでいたLIGHT BRINGERでシーンに登場したFuki初のソロプロジェクトとしては申し分ない仕上がりとなっていると思います。

【音源紹介】
「輝く夜へようこそ!」(Music Video Short ver.)

DOLL$BOXX「DOLLS APARTMENT」(2012)

  • 2019/05/30(木) 00:00:00

DOLLS APARTMENT
【No.531】
★★★★★(2013)

リードシンガーのArmmyが体調不良のため脱退してしまうという危機に直面したガチャピンことGACHARIC SPINのツアーにFuki(Vo/LIGHT BRINGER)がサポートボーカルとして参加したことがきっかけで誕生したDOLL$BOXXの1stアルバム。「ガチャガチャな4人が作り出す高速スピンサウンド」を掲げるGACHARIC SPINとアニソンテイストもあるメロディックメタルを聴かせるLIGHT BRINGERが合体することでどんなケミストリーが起きるのか興味津々でしたが、期待を裏切らない仕上がりとなっています。基本的にはガチャピン寄りの音楽性でありつつ、両バンドに共通する「音を詰め込んだ濃密なサウンドスタイル」はしっかり継承(というか更に強化)されているし、それに負けじとFuki嬢のボーカルも声を張り上げて歌う場面が多くて圧倒されます。

そんなパワー漲るアルバムを象徴するかのようにグロウルも交えながら畳み掛けてくる①Loud Twin Stars、キャッチーな掛け声パートで一緒に歌いたくなる②Merrily High Go Roundで掴みはバッチリ。Fukiの凄まじい声量に改めて感心させられる③Take My Chanceもインパクトがあるし、FチョッパーKOGA(B)のベースラインが気持ちいい④monopolyも好きですがそれ以降は更に強力です。曲名通りの勇ましさを感じさせる⑤「ロールプレイング・ライフ」、Fukiの絶品歌唱が堪能できるモダンバラード⑥fragrance、本作では最もメタリックな疾走ナンバー⑦KARAKURI TOWNを経て、外部ライターによる曲ながらサビメロが絶品なキラーチューン⑧「おもちゃの兵隊」に至る流れが素晴らしいですね。それまでの濃厚な楽曲とは対照的にシンプルな曲調が光る⑨Doll’sBoxも締めくくりに相応しいと思います。GACHARIC SPINのリメイク⑩「ヌーディリズム($ヴァージョン)」はボーナストラックのような位置付けでしょうか。

正直なところ聴き始めの頃は無機質なサウンドプロダクションに違和感があったし、押しまくるスタイルに聴き疲れやFukiの低音域にぎこちなさを感じたりしていたものの、それ以上に魅力的な楽曲群にねじ伏せられてしまいました。ただ⑩の歌に関してはFukiだと余裕がありすぎて、オリジナルでオレオレオナ(Key、Vo)はな(Ds、Vo)のツインボーカルが醸し出す独特の緊迫感が肝だと思っていた僕としては原曲の方が好きですね。といいつつもGACHARIC SPINのどの作品よりも好きだし、LIGHT BRINGERのアルバムと比較しても名盤「SCENES OF INFINITY」(2013)に次ぐお気に入り盤となっています。個性的な5人のメンバーが一体となって迫ってくるDOLL$BOXXサウンドは数あるガールズバンドの中でも一際輝いていますね。また本作の全10曲うち⑩を除く9曲のMVが制作されている辺りにレーベル側も力が入っていることが窺えます。

【音源紹介】
「おもちゃの兵隊」

【CD購入録】JIM PETERIK & WORLD STAGE「WINDS OF CHANGE」(2019)

  • 2019/05/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
WINDS OF CHANGE
JIM PETERIK & WORLD STAGE「WINDS OF CHANGE」(2019)

ここ最近はPRIDE OF LIONSに加えてPETERIK/SCHERER、SCHERER/BATTENなど複数のプロジェクトで精力的な活動を見せているJim Peterik(G/ex-SURVIVOR)JIM PETERIK & WORLD STAGE名義として19年振りに完成させた2作目。このプロジェクトはゲストシンガー達がJimの曲を歌うという体制でDon Barnes (38 SPECIAL)、Dennis DeYoung(STYX) 、故Jimi Jamison(ex-SURVIVOR)、Kevin Cronin (REO SPEE DWAGON)、Toby Hitchcock(PRIDE OF LIONS)などJimと共演経験のある人選からLars Safsund(LIONVILLE、WORK OF ART)のように初共演と思われる人物まで多岐に渡った顔ぶれとなっています。90年代にHR/HMを聴くようになった僕としてはJimi Jamison、Lars Safsund、Toby Hitchcock以外は名前は知っているけれど作品を聴いたことがない歌い手が多いですね。とはいえキャリア的には申し分のない実力者揃いだし、Jimによる熟練の作曲術で生み出された曲はどれも確かなクオリティを備えているので心地よく聴ける1枚となっています。メロディアスな曲は勿論、⑨I Will What I Want、⑪Avalancheといったノリ重視のロックソングにもフックがあるのは流石ですね。

【CD購入録】TOBY HITCHCOCK「RECKONING」(2019)

  • 2019/05/11(土) 00:00:00

【CD購入録】
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TOBY HITCHCOCK「RECKONING」(2019)

Jim Peterik(G/ex-SURVIVOR)と組んだPRIDE OF LIONSでこれまでに5枚のアルバムをリリースしているToby Hitchcock(Vo)の2ndソロ作品。前作「MERCURY'S DOWN」(2011)ではErik Martensson(Vo、G/ECLIPSE、W.E.T.)が全面参加していたのに対して今回はDaniel Flores(Ds、Key/FIND ME etc)プロデュースの下、FRONTIERS RECORDS御用達のAlessandro Del Vecchio(Key)Marcus Nygren(Vo/STATE OF SALAZAR)、Michael Palace(Vo/PALACE)といったソングライターが曲を提供しています。ラインナップを見ただけで「ハズレはない」と確信できる顔ぶれですが中身の方もその期待を裏切りません。Tobyの伸びやかな高音を活かす溌剌としたサウンドが気持ちいい①No Surrender、②Promise Meの冒頭2曲と雄大なバラード③Show Me How To Liveを筆頭にメロディックロックの王道をゆく楽曲群がズラリと並びます。優等生過ぎる感があるのも事実ながらメロハー職人達と実力派シンガーが集結しただけあってクオリティは折り紙つきですね。

【CD購入録】SCHERER/BATTEN「BATTLEZONE」(2017)

  • 2019/05/02(木) 00:00:00

【CD購入録】
BATTLE ZONE
SCHERER/BATTEN「BATTLEZONE」(2017)

Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)に見出され、PETERIK/SCHERERでデビューを果たしたMarc Scherer(Vo)と、Michael JacksonJeff Beckとの共演経験もあるニューヨーク出身の女性ギタリストJennifer BattenによるプロジェクトSCHERER/BATTENの1stアルバム。作曲とプロデュースにはJim Peterikが関わっていることもあってPETERIK/SCHERERにも似た極上のメロディアスハード作品に仕上がっています。それだけでなくJenniferのフラッシーなギターをフィーチュアしているためPETERIK/SCHERERでは希薄だったハードなサウンドも楽しめるのが特徴ですね。心地よいドライヴ感を持った②Rough Diamond、ポップなメロディが弾ける③What Do You Really ThinkもさることながらMarcとJenniferも曲作りに関わったタイトル曲⑤BattleZone、泣きのギターが冴え渡る⑥It Cuts Deep、サックスの音色がいい味を出している⑦The Harder I Try、晴れ渡る青空が目に浮かぶ爽快チューン⑧Dreaming With My Eyes Wide Openが並ぶ後半の充実振りは流石の一言です。また⑨Space And TimeはJimが故John Wetton(Vo/ASIA、ex-KING CRIMSON etc)の2ndソロ「VOICE MAIL」(1994)に提供した名曲のリメイクという贅沢な内容となっています。正直なところ、ここ最近のPRIDE OF LIONSよりもこちらの方が好きですね。

【CD購入録】PRIDE OF LIONS「FEARLESS」(2017)

  • 2019/04/28(日) 00:00:00

【CD購入録】
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PRIDE OF LIONS「FEARLESS」(2017)

天才メロディメイカーJim Peterik(G/ex-SURVIVOR)、張りのあるハイトーンボイスの持ち主Toby Hitchcock(Vo)という2枚看板で質の高いメロディックロックを量産してきたPRIDE OF LIONSの5作目。2015年にはJimがTobyと似たタイプのMarc Scherer(Vo)PETERIK/SCHERERを立ち上げ、同系統のアルバムを発表したためPRIDE OF LIONSの今後に一抹の不安がよぎりましたが全くの杞憂だったようです。今回も期待にきっちり応える作品になっているばかりか、やや物足りなさを感じた前作「IMMORTAL」(2012)から持ち直した感もありますね。PRIDE OF LIONS史上で最もヘヴィな⑤FearlessSURVIVOR時代の盟友で2014年に他界したJimi Jamison(Vo)へ捧げた⑦Freedom Of The Nightなど話題性のあるナンバーも収録しています。ただし過去の名作群で聴けた問答無用のキラーチューンはないように思うので手堅いメロディックロック作品というイメージが強いですね。

【CD購入録】PETERIK/SCHERER「RISK EVERYTHING」(2015)

  • 2019/04/19(金) 00:00:00

【CD購入録】
RISK EVERYTHING
PETERIK/SCHERER「RISK EVERYTHING」(2015)

Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)がスタジオで偶然耳にしたMarc Scherer(Vo)の歌声に惚れ込み、結成に至ったという新プロジェクトPETERIK/SCHERERの1stアルバム。Marcは5オクターブの音域を持っているらしく、声質的にはToby Hitchcock(Vo/PRIDE OF LIONS)に似ているので時々PRIDE OF LIONSを聴いているような気になってきます(笑)。違いを挙げるとすればTobyに比べてMarcはあまり声を張り上げずに力を抜いたスタイルだということでしょうか。楽曲的にも「流石Jim Peterik」と言いたくなる高品質なものばかりで安定感抜群です。まずは冒頭の①Risk Everything、②Chance Of A Lifetimeが清涼感に溢れるメロハーの王道チューンだし、重厚なミドル③Cold Bloodedを挟んで繰り出される④Desperate In Loveはバラードかと思いきや徐々にアップテンポになっていく展開が美味。Jimのメロディ作りの上手さが際立つ⑤Thee Crescendoも印象的で序盤の充実振りは目をみはるものがありますね。後半はややテンションが下がるように感じますが、日本盤ボーナス⑫The Man I Am、⑬Moment To Memoriesに至るまで佳曲揃いでPRIDE OF LIONSに勝るとも劣らないクオリティを誇っているのでメロディックロックファンなら聴いて損はない1枚だと思います。

【CD購入録】TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「MOONGLOW」(2019)

  • 2019/02/20(水) 00:00:00

【CD購入録】
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TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「MOONGLOW」(2019)

Tobias Sammet(Vo)EDGUYと並行して活動を続けているメタルオペラ・プロジェクトTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAの8作目。ゲストシンガーは過去作でも歌っていたMichael Kiske(HELLOWEEN、UNISONIC)、Jorn Lande(JORN、ALLEN-LANDE)、Ronnie Atkins(PRETTY MAIDS)、Bob Catley(MAGNUM)、Geoff Tate(ex-QUEENSRYCHE)、Eric Martin(MR.BIG)に加えて今回はCandice Night(BLACKMORE'S NIGHT)、Hansi Kursch(BLIND GUARDIAN)、Mille Petrozza(KREATOR)らが初めて参加しています。音楽性としては近作と同じくメロディックパワーメタルの枠に収まりきらない多彩なHR/HMが展開されていてTobiasの非凡なソングライティング能力が発揮されていますね。プレイボタンを押すと同時にTobiasが静かに歌うサビから始まる①Ghost In The Moonは新鮮だし、母国ドイツの先輩HansiとMilleの個性を活かすのに最適なパートが用意された②Book Of Shallows、Candiceの清廉な歌声をフィーチュアした③Moonglow、ケルティックなサウンドと曲後半で疾走する構成が3rd「THE SCARECROW」(2008)のタイトル曲を思い起こさせる④The Raven Childなど序盤からして充実しています。また後半も活気あふれる⑧The Piper At The Gates Of Dawn、Tobias曰くMichael Kiskeの声をイメージして作曲したというパワーメタル⑩Requiem For A Dreamといった曲がアルバムを盛り上げてくれます。個人的な好みとしてAVANTASIAの最高傑作と言えるかは微妙ですが今回も愛聴盤となりそうです。

【CD購入録】WITHIN TEMPTATION「RESIST」(2019)

  • 2019/02/15(金) 00:00:00

【CD購入録】
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WITHIN TEMPTATION「RESIST」(2019)

ヨーロッパを代表するシンフォニックメタルバンドの名に相応しい傑作アルバム「HYDRA」(2014)をリリース後、燃え尽き症候群のような状態に陥り解散も意識したというWITHIN TEMPTATIONの7作目。バンド史上最大と言ってもいいくらいの危機を乗り越えて完成させた本作は、相変わらずハイクオリティで大物の風格を感じさせる極上のサウンドです。彼等にしては珍しいアップテンポDangerousも収録していた前作に比べると地味な作風ですが、ついリピートしたくなる不思議な魅力がありますね。印象的なキーボードのフレーズが曲を引っ張っていく①The Reckoningからラストに相応しい壮大な雰囲気を持つ⑩Trophy Hunterまで、このバンドらしい楽曲が並んでいます。惜しむらくはミドルテンポの曲が続くためHR/HMならではの高揚感が希薄な点でしょうか。解散の危機をなんとか乗り切ったバンドの今後に注目したいですね。

【CD購入録】CORE LEONI「THE GREATEST HITS PART 1」(2018)

  • 2019/01/29(火) 00:00:00

【CD購入録】
THE GREATEST HITS PART1
CORE LEONI「THE GREATEST HITS PART 1」(2018)

スイスを代表するハードロックバンドGOTTHARDの中心人物Leo Leoni(G)がバンド名を冠したデビュー作の発売25周年を記念して立ち上げたプロジェクトCORE LEONIの第1弾アルバム。内容はというと1st「GOTTHARD」(1992)から3rd「G.」(1996)までの曲を中心としたGOTTHARDのリメイク作品でリードボーカルはRonnie Romero(Vo/LORDS OF BLACK、RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW)が務めています。Nic Maeder(Vo)加入後のGOTTHARDは渋めのブルーズロック色が強くのめり込めなかった僕としては、ここ最近の本家以上に楽しめました。Ronnieの熱唱もお見事で今は亡きSteve Lee(Vo)が歌っているのかと錯覚してしまう場面もあるほど。新曲⑨Walk On WaterもSteve在籍後期のGOTTHARDを彷彿とさせる佳曲です。Nicをフロントマンに迎えた体制で順調に活動していると思っていたため、別のシンガーを迎えてGOTTHARDのリメイク作をリリースしたLeoの真意はわかりませんがCORE LEONIのラインナップでオリジナルアルバムを出してくれるなら大歓迎ですね。

【CD購入録】OUTLOUD「VIRTUAL HERO SOCIETY」(2018)

  • 2018/11/21(水) 00:00:00

【CD購入録】
VIRTUAL HERO SOCIETY
OUTLOUD「VIRTUAL HERO SOCIETY」(2018)

ギリシャ屈指のメロディメイカーBob Katsionis(Key、G/FIREWIND)率いるメロディアス・ハードロックバンドOUTLOUDの4作目を買いました。今回もChandler Mogel(Vo)の魅力的な歌声を活かした優れたメロハーサウンドが展開されています。シンセの音色がダンサブルな雰囲気を醸し出す②My Promise、近未来的な印象のある③Virtual Heroes、哀メロの効いた④I Am The Oneとシングルカット曲を固めた序盤は強力だし、絶品のサビメロを奏でるギターから始まる⑧Borrowed TimeはOUTLOUDお得意のスタイルがハマった僕好みのナンバーとなっています。それらの間にはバラード佳曲⑤Share My Dreams、サックスをフィーチュアした⑥World-Go-Round、アリーナロック風の⑦We Got Toniteがあったり、終盤にはアカペラ主体の⑪Fallen Loveがあったりして1枚のアルバムとしての流れもいいですね。僕の中でOUTLOUDは今やメロディテック・ロックバンドの中でも安心ブランドのひとつとなっています。

【CD購入録】DYNAZTY「FIRESIGN」(2018)

  • 2018/11/17(土) 00:00:00

【CD購入録】
FIRESIGN_2018111116035046a.jpg
DYNAZTY「FIRESIGN」(2018)

AMARANTHEに電撃加入したNils Molin(Vo)が以前から在籍していたDYNAZTYの6作目を買いました。初期はバッドボーイズ〜メロディックロック系だったのが4th「RENATUS」(2014)でグッとメタル度が増し、音をギッシリ詰め込んでいた印象でしたが今回はソリッド感が減退し適度に隙間のあるサウンドに変化しているように思います。気持ちよく疾走するわけでもなければメロウなバラードで泣かせるでもない作風なので、ガツンと来るインパクトはありませんが不思議とリピートしたくなります。正式メンバーは不在ながらアルバムを重ねる度にキーボードの存在感が増し、デジタルサウンドによる装飾が目立ってきているのも本作の特徴ですね。その傾向が表れているタイトル曲⑥Firesign、「フォロ、ミィ♪」の漢臭いコーラスをフィーチュアした⑧Follow Meなどが気に入っています。