【CD購入録】ABSTRAKT ALGEBRA「ANSTRAKT ALGEBRA」(1995)

  • 2009/06/16(火) 00:00:00

【CD購入録】
ABSTRAKT ALGEBRA
ABSTRAKT ALGEBRA「ANSTRAKT ALGEBRA」(1995)

北欧ドラマティック・ドゥームメタルの代表的バンドCANDLEMASSのメインソングライターLeif Edling(B)がCANDLEMASSの活動停滞中に結成したABSTRAKT ALGEBRAによる唯一のアルバムを買ってみました。メロディアスなHR/HMを好んで聴く僕にとってドゥームメタルはストライクゾーンではないし、CANDLEMASSも未聴なのですが、ABSTRAKT ALGEBRAには以前から関心があったんですよね。今は亡きゼロ・コーポレーションから発売されていた本作の中古盤をゲット。音楽性はというと、リリース当時に「漆黒の旋律」という謳い文句で称されていたのも納得の重く暗いヘヴィメタルで、一歩間違えばスローなだけの退屈な作品になりかねないところを厳かで呪術的なムードが僕を包み込んでくれます。「メロディアス」という言葉とは縁遠い作風でありながらも印象的な曲もあり、美しさが感じられる①Stigmata、本作では比較的スピード感のある②Shadowplay、闇のミサとでも呼びたくなる荘厳さに満ちた⑥April Clouds、15分の大作⑧Who What Where Whenなど、ついリピートを誘われる不思議な1枚です。後にYNGWIE MALMSTEENと名盤「FACING THE ANIMAL」を作り上げるMats Leven(Vo)のダーティな熱唱スタイル、語尾を吐き捨てるようなボーカルパフォーマンスも良いですね。もう少し聴き込んでみて更に本作を好きになるようならCANDLEMASSにも挑戦してみようかな。

YNGWIE J. MALMSTEEN「FACING THE ANIMAL」(1997)

  • 2008/09/30(火) 06:27:18

YNGWIE Facing-the-Animal
【No.048】
★★★★★(1997)
年間ベスト1997年第4位

ネオクラシカルメタルの開祖の9作目。前作「MAGNUM OPUS」が全く僕の好みと合わなかったYNGWIE MALMSTEENですが、今回はやってくれました!僕の好きな「ODYSSEY」以来の歌ものアルバムといえるソングオリエンテッドな内容(インストは1曲のみ)で、楽曲も前作とは打って変わって充実しています。

このアルバムの目玉はハードロック界の名ドラマーCozy Powell(ex-RAINBOW etc)が全面参加してることでしょう。凄い凄いといわれる彼のドラミングを本作で初めて聴きましたけど、こりゃ実際凄いですね。バシャンバシャンと派手に鳴るシンバル、一音一音の重みが違うCozyのパワーヒットが曲を一層魅力あるものにしてくれてます。そしてシンガーもMats Levin(Vo/ex-SWEDISH EROTICA、TREAT etc)にチェンジしていて、彼のハスキーながら中高音域もしっかり歌えるボーカルはYNGWIEのネオクラサウンドにぴったりはまってますね。そんな2人の新メンバーの活躍に刺激されたかのようにYNGWIEのギタープレイもここ数作にあった手癖フレーズが減少し、かつての構築美を若干取り戻しているのが嬉しいところ。

楽曲の方もアルバム冒頭こそやや地味だけど、YNGWIEのエモーショナルなギターと美しいメロディが鳥肌もののバラード⑤Like An Angel - For April、哀愁とフックに満ちたハードロック⑥My Ressurection、メロディが秀逸なハードポップ⑦Another Timeとタイプの異なる名曲群で畳み掛ける中盤で一気にテンションが上がります。アルバム後半も「ODYSSEY」収録のHeaven Tonightタイプのポップチューン⑨Alone In Paradise、メロディアスな⑩End Of My Rope、物悲しくも勇壮なサビメロがたまらない⑪Only The Strongと聴きどころが続きます。YNGWIEのアルバムの弱点である手癖フレーズの多さ、音質の悪さ(今作はChris Tsangaridesによるプロデュース)をあまり感じない傑作。YNGWIEの作品群で好きなアルバムは本作と「ODYSSEY」が同率首位、その次に来るのが「RISING FROCE」、「SEVENTH SIGN」ですね。

【音源紹介】
・Like An Angel