SYMPHONY X「TWILIGHT IN OLYMPUS」(1998)

  • 2017/03/18(土) 00:00:00

TWILIGHT IN OLYMPUS
【No.489】
★★★(1998)

3rd「THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY」(1996)が過去のアルバムを凌駕する出来だったこともあり、それまでの日本に加えてヨーロッパでも人気に火がつきはじめたSYMPHONY Xが放つ4作目。ギターサウンドがグッとヘヴィになってファンを驚かせた前作よりも初期2作品で濃かったネオクラシカルテイストが前に出ているため、本作が2nd「THE DAMNATION GAME」(1995)の次のアルバムと言われてもシックリくる作風です。これまで不動だった演奏陣にメンバーチェンジがありドラマーのJason Rulloがレコーディング前に脱退、後任にTom Walling(Ds)を迎えていますが次回作「V: THE NEW MYTHOLOGY SUITE」(2000) ではJasonが復帰しています。

毎回思うのですが、このバンドはアルバムの掴みがいつも強力ですね。今回もネオクラシカルなフレーズが乱舞する疾走曲①Smoke And Mirrors、SYMPHONY Xにしては珍しく一緒に歌えそうなサビと「ヘイ!ヘイ!」という掛け声をフィーチュアした②Church Of The Machineから間髪入れずにベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」をモチーフにしたインスト小品③Sonataを挟み、④In The Dragon's Denで再びパワフルに疾走する流れに引き込まれました。今回のアルバムは全8曲と収録曲が少ないのですが後半も「鏡の国のアリス」を題材にした13分の大作⑤Through The Look Glass (PartⅠ,Ⅱ,Ⅲ)に始まり、やや薄味ながらも疾走感が心地よい⑥The Relic、メロディが捻くれているため即効性はないもののMichael Romeo(G)Michael Pinnella(Key)による圧巻のソロバトルが楽しめる⑦Orion - The Hunter、和音階を取り入れた叙情バラード⑧Lady Of The Snowなど魅力的なナンバー並びます。

Candlelight Fantasia、Out Of The Ashesというバンドの「静」と「動」それぞれの魅力を凝縮した名曲を収録した3rdに比べると小粒な感は否めませんが、今回もネオクラシカルのマスターピース①を筆頭になかなかの力作に仕上がっています。また②の「バ〜ゥ ダ〜ゥ♪」という歌い出し(サビから曲がスタートするのはこのバンドで初めてかも)や⑥のサビメロなど一度聴いただけで口ずさんでしまいそうなメロディがあるのも本作の特徴でしょうか。当時のSYMPHONY Xはライヴを行っておらず事実上スタジオバンドだったことを差し引いても1994年にデビューして以降、ほぼ毎年フルアルバムを作り上げる彼等の創作意欲には頭が下がりますね。なおバンドは1998年6月に初来日公演(SYMPHONY Xとして初のライヴだったとか)を行い、その後ワールドツアーを敢行するなどライヴ活動が本格化していくため次作からはアルバム発表の間隔は2年毎、4年毎と長くなっていくこととなります。

【音源紹介】
Smoke And Mirrors

SYMPHONY X「THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY」(1996)

  • 2017/03/02(木) 00:00:00

THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY
【No.488】
★★★★(1996)

圧倒的な演奏テクニックとアメリカのバンドらしからぬ叙情メロディで、日本のパワーメタルファンの心を掴んだSYMPHONY Xの3作目。このアルバムはバンド初期の代表作であり、2017年現在でもSYMPHONY Xの最高傑作に挙げられることも多い1枚です。過去の作品に比べるとギターが骨太になりヘヴィでモダンなサウンドを導入している点に変化が見られるものの、肝心のメロディは疎かになるどころか更に磨きがかかっていますね。従来のネオクラテイストは減退し、本作以降も程度の差こそあれどその傾向は維持されているため本作でSYMPHONY Xサウンドが確立されたと言えるかもしれません。複雑になりがちな彼等の作品群の中では比較的わかりやすいメロディが多いので僕にとってもお気に入り盤となっています。

本作はなんと言ってもアルバム序盤の流れが圧巻です。過去2作品とは明らかに異なるヘヴィネスに驚かされるものの楽曲の根幹はSYMPHONY X節全開な①Of Sins And Shadows、このバンド特有のミステリアスな雰囲気の中で炸裂するMichael Romeo(G)の滑らかなギターソロとそれに対抗するMichael Pinnella(Key)、そこにThomas Miller(B)のテクニカルプレイも加えた②Sea Of Lies、怒涛の勢いと哀愁のメロディが高次元で融合したSYMPHONY Xの最速チューンにして本作のハイライト③Out Of The Ashesの3曲はどれもがキラーチューンと呼べるほどの素晴らしさ。そんな疾走系3連発の後を受け継ぐ④The Accoladeは10分近くある長尺曲で、ここでは一転してバンドのプログレメタルの側面を強調していて聴き応え満点です。この一連の流れは前作「THE DAMNATION GAME」(1995)のThe Damnation Game、Dressed To KillからThe Edge Of Foreverへ繋がる展開を彷彿とさせますが、更にグレードアップしていてバンドの成長を感じさせてくれます。

また本作はラストを⑨Candlelight Fantasiaという超名曲で締めくくっているのも大きなポイント。この曲で聴ける「悲哀のメロディの極致」と呼ぶべき美旋律が堪りません。個人的には③と⑨の2曲を聴くためだけに本作を買う価値があると思いますね。そして7部構成20分越えの超大作⑧The Divine Wings Of Tragedyも存在感抜群。各パートの繋ぎ方が強引だったり、率直に言って長すぎると感じたりするのも事実ですがSYMPHONY Xの凄みを見せつけてくれています。これらの曲のインパクトが大きいために、ヨーロッパ民謡風フレーズを散りばめたネオクラ疾走曲⑦The Witching Hourなどは単体で聴けば十分魅力的なのですが、本作の中では影が薄くなっていますね。一方で捻くれた歌メロが怪しげな雰囲気を醸し出す⑤Pharaohは聴けば聴くほどクセになるナンバーです。楽曲の充実度が過去最高なのに加えて、バンドのウィークポイントだった音質面も改善されているのも好印象。SYMPHONY Xをこれから聴くという方には、まず本作をオススメしたいですね。

【音源紹介】
Candlelight Fantasia

SYMPHONY X「THE DAMNATION GAME」(1995)

  • 2017/02/22(水) 00:00:00

THE DAMNATION GAME
【No.487】
★★★(1995)

Michael Romeo(G)率いるSYMPHONY Xがバンドの声と呼べる看板シンガーRussell Allenを迎え、デビュー作「SYMPHONY X」(1994)から僅か9ヶ月という短いインターバルで発表した2ndアルバム。僕が初めてこのバンドの音に触れた1枚でもあります。音楽性は前作と同じくネオクラシカル風サウンドを盛り込んだプログレメタルながら、クオリティは大幅にアップしていますね。その功労者はやはりRussellでしょう。今ではマフィアのボスのような風貌でドスの効いた歌声を響かせてリスナーを圧倒するスタイルを持ち味としている彼ですが、本作では比較的クリーンに歌っている場面が多いですね。剛柔どちらでも表現力豊かに歌い上げられるRussellがバンドに加わったことでSYMPHONY Xのラインナップは完成したと言えると思います。バンドは本作以降リズム隊に若干のメンバーチェンジがあったもののMichael Romeo、Russell AllenそしてMichael Pinnella(Key)の3人は不動で2017年現在まで活動しています。

楽曲面でもスケールアップを遂げていて、イントロ数秒で聴き手の心をガッチリ掴む疾走曲①The Damnation Game、怪しげなムードの中で緊迫感溢れるサビメロが冴え渡る②Dressed To Killの畳み掛けが実に強力!そんなオープニング2曲に続く③The Edge Of Foreverはドラマティックな長編曲で、バラード風に始まり終盤へ向かうに連れて盛り上がっていく展開が秀逸です。中でも3分15秒辺りのピアノソロが凄く印象的で、僕としてはテクニカルなギターソロ以上にこういうパートを聴くと「SYMPHONY Xだなぁ」と感じます(少数意見かもしれませんが)。また⑤Whispersは優しくも儚いメロディが至福のひとときを与えてくれる逸品。こういう楽曲はバンド初期ならではの特徴だと思いますね。

YNGWIE MALMSTEENHELLOWEENでHR/HMに目覚めたメタラー1年生(1995年当時)の僕にとって本作の①と②はあまりに衝撃的でした。幸か不幸かこの2曲がこのバンドとの出会いだったため、本作の後半や彼等の他のアルバムを聴く時にハードルが上がってしまい、結果として「SYMPHONY Xは好きな曲とそうでない曲の落差が激しいバンド」というイメージが僕の中で定着してしまった感があります(苦笑)。率直に言うと、もっとわかりやすいメロディが欲しいんですよね…。とはいえデビュー作と比べるとボーカル交代は成功だったと思うし、まだ物足りなさは残るものの音質も向上しているので順当な成長作と言えるでしょう。ちなみに今回ブログ記事を書くために聴き直すまで、本作の後半に収録された曲は印象に残っていなかったのですが最近になってラストを飾る⑧A Winter's Dream - Prelude(Part I)、⑨A Winter's Dream - The Ascension(Part II)の2部作がジワジワと好きになってきました。

【音源紹介】
Dressed To Kill

SYMPHONY X「SYMPHONY X」(1994)

  • 2017/02/14(火) 00:00:00

SYMPHONY X
【No.486】
★★(1996)

今や押しも押されぬネオクラシカル系プログレメタルバンドの重鎮としてその名を馳せるSYMPHONY Xが1994年にリリースした1stアルバム。デビュー当時はグランジ/オルタナティヴ全盛期ということもあって母国アメリカやヨーロッパでは全くと言っていいほど話題にならず、ゼロ・コーポレーションが彼等を発掘して日本でのみリリースされた作品のようです。このアルバムの時点でダークかつミステリアスなSYMPHONY Xサウンドは既に確立されているものの、僕は2nd「THE DAMNATION GAME」(1995)でこのバンドを知り、後追いで本作を聴いたため物足りなさを感じる点も少なくありません。その最たる例が本作でフロントマンを務めていたRod Tyler(Vo)のボーカルで、独特の味があるヘタウマ系と感じる場面もなくはないですが、次作から加入する実力派Russell Allen(Vo)に比べると不安定さが目立ってしまいますね…。

そんな弱点があるのは事実ながら僕の琴線に触れる楽曲も聴くことができます。特に④Masqueradeはゼロ・コーポレーションが所属アーティストの曲をテーマ毎に集めたコンピレーション盤「煌 CRYSTAL」(1996)に収録されているほか、バンド自身も1998年にリメイクしたバージョンをベストアルバムの1曲目、6th「THE ODYSSEY」(2002)のボーナストラックに再録している初期の代表曲です。それ以外にも「トゥナ〜イ♪」のコーラスが耳に残る②The Raging Season、骨太なサウンドに変化した今では聴けそうにないメロウなバラード⑥Shades Of Grey、キャッチーなサビメロを持った⑧Rapture Or Pain辺りは結構好きですね。コーラスワークにQUEENっぽさが感じられるのも本作ならではの特徴でしょうか。

DREAM THEATERに通じるプログレッシブメタルにYNGWIE MALMSTEENを彷彿とさせるネオクラシカルテイストを融合させたものがSYMPHONY Xの根幹部だと思っているのですが、その中でも本作はネオクラ要素が強い作風となっています。リーダーでもあるMichael Romeo(G)の流麗なギタープレイは同時期の本家YNGWIE以上に聴き応えがありますね。SYMPHONY Xは作品を重ねる度に複雑でプログレ色が濃くなっているので、このバンドの中では比較的聴きやすい1枚だと思います。本作はボーカルと音質(特にドラム)に難はあるものの、ダイヤの原石のような輝きも見せてくれる作品なので現メンバーでリメイクすると面白いかもしれませんね。

【音源紹介】
Masquerade

【CD購入録】MAHATMA「ORCHESTRA OF THE LIFE」(2016)

  • 2016/09/23(金) 00:00:00

【CD購入録】
ORCHESTRA OF THE LIFE
MAHATMA「ORCHESTRA OF THE LIFE」(2016)

このブログで2014年のブライテストホープに選出した群馬出身のクリエイティブ・ロックバンドMAHATMAの2作目を買いました。デビュー作「RE:GENERATION」(2014)で未整理な部分を残しながらも抜群のポテンシャルを感じさせてくれた彼等ですが、今回は予想以上にHR/HM色の薄い作風になっていますね。2分に及ぶ序曲①Overture for romanceから曲間なく繋がる②RomanceにはYuhki(Key/GALNERYUS、ALHAMBRA)、hibiki(B/ALHAMBRA、MARDELAS、LIGHT BRINGER)がゲスト参加していることもあって胸熱の疾走曲に仕上がっている一方で、イマドキのJ-POPに通じる⑥「セレクト」、アイドルソングっぽい⑦「ラッキー☆セブン」には面食らいました(どちらにもMAHATMAらしいテクニカルな展開がねじ込まれていますが)。後半にはラテンのノリを上手く取り入れた⑨Starry Nightもあって個人的にはこういう曲をもっと聴きたいですね。デビューアルバム以上に多彩な楽曲が並ぶ本作を聴いて、今後MAHATMAサウンドの焦点が定まってくるのかなと思っていたらTsubasa(G)が2016年6月をもってMAHATMAのギタリストとしての活動を無期限で休止するとの発表があり驚きました。作編曲などではMAHATMAに携わっていくとのことですが、バンドがこれからどのように活動していくのか気がかりですね…。

【CD購入録】MYRATH「LEGACY」(2016)

  • 2016/06/13(月) 00:00:00

【CD購入録】
LEGACY_20160320214217865.jpg
MYRATH「LEGACY」(2016)

3rd「TALES OF THE SANDS」(2011)で日本デビューを果たしたチュニジアンメタルバンドMYRATHの4作目を買いました。今回も前作同様、エスニックなムードとプログレテイストに溢れたメロディックメタルを展開しているのですがメロディ、音作りなどあらゆる面でメジャー感が増していますね。ド派手に疾走したり、激しさを全面に出したりする場面はほとんどなくミディアム、バラード調の曲でとにかくメロディを聴かせるスタイルと、バンドの顔でもあるZaher Zorgati(Vo)によるコブシの効いた独特の歌い回しは本作でも健在です。決め手となる1曲がないのも相変わらずながら、このバンドの場合は聴き応えのある楽曲揃いなので突出したナンバーがないと感じるタイプなのだと思います。どの曲も甲乙付け難いのですが、お気に入りは序曲①Jasminに導かれて始まるリーダートラック②Believerですね。バンド名のミラスとはアラビア語で「遺産」を意味するため本作がバンドのセルフタイトル作ということになりますが、文字通りこのアルバムでMYRATHのアイデンティティが確立されたと言えるのではないでしょうか。

【CD購入録】MYRATH「TALES OF THE SANDS」(2011)

  • 2016/06/10(金) 00:00:00

【CD購入録】
TALES OF THE SANDS
MYRATH「TALES OF THE SANDS」(2011)

最新作「LEGACY」(2016)が各方面で好評を博しているチュニジア出身のプログレッシブ・メタルバンドMYRATHの3作目を買いました。BURRN!誌上では「アラブのDREAM THEATER」と評されていましたが、中東的なフレーズを盛り込みながらメロディアスに進行していく彼等の楽曲から僕が最初に思い浮かべたのはイスラエル出身のORPHANED LAND、そしてそこにKAMELOTのテイストを加味したという感じでしょうか。一撃で聴き手をねじ伏せるほどのキラーチューンこそないものの、どの曲も聴き応えがあるし⑥Dawn Within、⑦Wide Shut、⑧Requiem For A Goodbye辺りは即効性高めですね。デビュー前にはSYMPHONY Xのカバーバンドとして活動していたということもあって演奏陣はさすがの安定感を誇っているし、フロントマンZaher Zorgatiによる艶やかで力強い歌唱、Kevin Codfert(Key/ADAGIO)がプロデューサーを務めたサウンドプロダクションなどB級臭さは感じられません。「LEGACY」では更に成長した姿を見せてくれているようなので、そちらも購入予定です。

JANNE DA ARC「D・N・A」(2000)

  • 2016/05/25(水) 00:00:00

DNA.jpg
【No.471】
★★★★★(2007)

ヴィジュアル系全盛期の1999年に「ヴィジュアル系バンドの最終兵器」というキャッチコピーでメジャーデビューを果たしたJANNE DA ARC(ジャンヌ・ダルク)の1stアルバム。作品タイトルは遺伝子を意味するのではなくDifferent Native Answersという言葉の頭文字から来ているそうです。このバンドについては以前からHR/HMリスナーでも楽しめるという前評判を耳にしていたしBURRN!誌でも取り上げられていましたが、なかなか聴くに至らず2007年にようやくチェックしました。「もっと早くこのアルバムを聴いておくべきだった」というのが正直な感想でしたね。ヴィジュアル系にカテゴライズされる彼等ですがメタルの要素もしっかりと存在しているし、適度に盛り込まれたクサメロやテクニカルパートがいいアクセントになっています。

2分弱のインスト①Deja-vuとそれに続く②Vanity、③「ファントム」を聴いて「僕好みのサウンドだな」と思っていたら、どキャッチーなサビのアカペラ歌唱から始まる爽やかチューン④「Eden~君がいない~」以降は更に強力で打ちのめされました。一部で「メロハー化したDREAM THEATER」と呼ばれていることも頷けるポップな歌メロと難解なフレージングが融合した⑥Stranger、気持ちを高揚させるサビが堪らないメロディックメタル⑧Lunatic Gate、クサメロを撒き散らしながら疾走するデビューシングル曲⑩Red Zone(Album Mix)、美味しいメロディが堪能できる⑪Ringといったメタル寄りの楽曲群は文句なしのカッコよさを誇っています。また虐待という重いテーマとリンクした不気味な雰囲気の⑤「child vision~絵本の中の綺麗な魔女~」、仄かな哀愁が胸に沁みる⑦「桜」、響き渡る鐘の音が結婚式を連想させるピースフルなエンディング曲⑫Heaven's Placeなど曲調に振り幅がありつつ、どれもメロディが魅力的なのが素晴らしいですね。

yasu(Vo)の声が細く感じられたり、恋のかけ引きをテーマにした歌詞が多く時にはエロティックだったりと苦手要素もなくはないのですが、それを補って余りある楽曲の良さが光っています。中でも④、⑦、⑧、⑩、⑪はキラーチューンですね。ヴィジュアル系のバンドをたくさん聴いているわけではないのですが、このジャンルの中で一番好きなアルバムです。本作に魅了されて彼等のベスト盤もチェックした覚えがありますね(本作ほどハマることはありませんでしたが)。2007年にyasuがソロプロジェクトACID BLACK CHERRY(通称ABC)を立ち上げて以降、JANNE DA ARC名義でライヴや楽曲の制作などはしておらず事実上の活動休止状態となってしまっているようです。いつか本作の路線で復活してくれないかな、と淡い期待を抱いているのですが可能性は低そうですね…。

【音源紹介】
Red Zone

【CD購入録】SUNBURST「FRAGMENTS OF CREATION」(2016)

  • 2016/04/18(月) 00:00:00

【CD購入録】
FRAGMENTS OF CREATION
SUNBURST「FRAGMENTS OF CREATION」(2016)

ギリシャから彗星の如く現れたプログレッシブ・パワーメタルバンドSUNBURSTの1stアルバムを買いました。僕はこのバンドのことを全く知らなかったのですがBURRN!誌上で藤木さんがプッシュされている記事を読み、YouTubeで試聴してすぐさま購入を決めました。中心人物のGus Drax(G)は新世代のギターヒーローとして注目されているようですね。本作はそんなGusが敬愛するDREAM THEATER(初期)、SYMPHONY X、CONCEPTION、NEVERMOREといった先達からの影響の下にあるサウンドで個人的にはビルドアップされたKAMELOTという印象が強いです。実際、シンガーのVasilis GeorgiouRoy Khan(Vo)の後任を探していたKAMELOTのオーディションを受けたこともあるそうで(Gus談)、ウェットかつ表現力に溢れた彼がTommy Karevik(Vo/SEVENTH WONDER)の代わりにKAMELOTに加入していても違和感なかったのではと思うほど。こうしてボーカルとギターに実力者が揃っているバンドはやはり強いですね。ズバ抜けたキラーチューンこそないものの全体的にクオリティは高く、ザクザクと刻まれるリフと哀愁を帯びたサビが印象的な①Out Of The Worldを皮切りにバラード⑤Lullabyやギターインスト⑦Beyond The Darkest Sun、12分に及ぶ長編曲⑩Remedy Of My Heartなど楽曲のバリエーションもあって聴き応えは十分。2016年のブライテストホープ有力候補が登場しましたね。

【CD購入録】CIRCUS MAXIMUS「HAVOC」(2016)

  • 2016/03/03(木) 00:00:00

【CD購入録】
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CIRCUS MAXIMUS「HAVOC」(2016)

ノルウェーが誇るプログレッシブ・メタル界のホープCIRCUS MAXIMUSの4作目を買いました。アルバムリリースに先駆けて公開された楽曲群を聴いて、歌メロ重視だった初期2作品と比べてやや内省的だった前作「NINE」(2012)に近いものを感じていました。実際にアルバムを聴いてみての第一印象としては作品前半にヘヴィなナンバーが多く、後半に進むにつれて僕がこのバンドに期待する繊細なメロディが楽しめるという感じでしょうか。特に⑥Loved Ones〜⑨Chivalryの流れは秀逸ですね。聴き始めの感触としては前作より良いし「NINE」も聴き込むほどに好きになっていった作品なので、これからどんどんハマっていきそうな気がしています。なお僕が買った初回限定盤にはLOUD PARK 12でのパフォーマンスを収録した8曲入りボーナスCDが付いていて、こちらも聴き応えがありますね。

【CD購入録】LEPROUS「COAL」(2013)

  • 2016/02/26(金) 00:00:00

【CD購入録】
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LEPROUS「COAL」(2013)

ノルウェーのダーク・プログレッシブメタルバンドLEPROUSの3作目を買いました。メンバーがブラックメタルの大御所EMPERORやその中心人物Ihsahn(Vo)のソロでバックバンドを務めていた関係で来日経験もあるようですが、メロディ派の僕はEMPERORもIhsahnもよく知らないのでこのバンドもノーチェックでした。他のブロガーさんの記事を見ていると最新作の4th「THE CONGREGATION」(2015)を高く評価されている方が多かったので一度聴いてみたいと思っていたところ、本作を安価で発見したので捕獲。プログレメタルといってもDREAM THEATERのようにテクニカルパートで聴き手を圧倒するのではなく、緻密に組み立てられた楽曲をじっくり聴かせるスタイルでPAIN OF SALVATIONやプログレデススタイルだった頃のOPETHからグロウルを大幅カットしたような感じでしょうか(両バンドの熱心なファンではないのであくまでイメージですが)。そんなLEPROUSサウンドの核となっているのはEinar Solberg(Vo、Key)の卓越した歌唱力。伸びやかなハイトーン、繊細な歌唱から濁声まで幅広いスタイルをこなしていて、中でも④The Cloakにおけるエモーショナルな歌声は絶品です。即効性の高い音楽性ではないため聴き込みが必要だと感じていますが、何度も聴きたくなる不思議な魅力に溢れた1枚ですね。

【CD購入録】DREAM THEATER「THE ASTONISHING」(2016)

  • 2016/02/04(木) 00:00:00

【CD購入録】
THE ASTONISHING
DREAM THEATER「THE ASTONISHING」(2016)

先日、CD購入録をアップしたTOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「GHOSTLIGHTS」と同日に発売されたDREAM THEATERの13作目を買いました。2枚組仕様のコンセプトアルバムとなる本作は全34曲、2時間10分という超大作です。彼等のコンセプト作といえば神盤5th「METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY」(1999) 、2枚組といえば6th「SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE」(2002)がありますが、本作を聴いて最初に連想したのは後者(特にDisc-2)ですね。全体的にメロディアスで聴きやすい作風だと思います。ただ、裏を返すと2時間以上の長丁場の中でハッとさせられるメロディがあるというよりは、心地良い楽曲がスムーズに流れているように感じられ「ここがハイライト」と呼べるポイントを現時点では見つけられていません。というわけで本作も数回聴きましたが、気がつけば即効性の高いAVANTASIAの「GHOSTLIGHTS」をリピートしてしまっている今日この頃です。

【CD購入録】SYMPHONY X「UNDERWORLD」(2015)

  • 2015/07/23(木) 00:00:00

【CD購入録】
UNDERWORLD.jpg
SYMPHONY X「UNDERWORLD」(2015)

前作「ICONOCLAST」(2011)から約4年振りとなるSYMPHONY Xの9作目を買いました。濃密で攻撃的なサウンドがぎっしり詰まった前作に比べて今回は若干メロディアスになった印象を受けます。それに伴いMichael Pinella(Key)の存在感がアップしているのも嬉しいポイント。相変わらずテクニカルなプレイを連発するMichael Romeo(G)、暑苦しいほどの熱唱で聴き手を圧倒するRussell Allen(Vo)を軸にダークなプログレメタルが展開されていますね。正直なところ、もう少しキャッチーなメロディが欲しいし、この手のジャンルに現れる若手バンドも良いのですが、やはりSYMPHONY Xは別格だと本作を聴いて感じました。余談ですが「ラストダンスは堕天使に」という帯タタキはバンドがかつて所属していたゼロ・コーポレーションに通じるものがありますね(笑)。

TIME REQUIEM「THE INNER CIRCLE OF REALITY」(2004)

  • 2015/07/19(日) 00:00:00

THE INNER CIRCLE OF REALITY
【No.437】
★★★★(2004)
年間ベスト2004年第10位

メンバーの5人中4人は前身のMAJESTICと同じながらバンド名を冠した1stアルバムで一段と濃密、そしてテクニカルなサウンドへと変化したTIME REQUIEMの2作目。前作リリース後には初来日、その模様を収めたライブ盤「UNLEASHED IN JAPAN」(2003)を発売したり、新たにSPACE ODYSSEYを立ち上げたりと活動を更に加速させているRichard Andersson(Key)の創作意欲は留まるところを知らないようで、SPACE ODYSSEYのデビュー作「EMBRACE THE GALAXY」(2003)から僅か半年ほどで届けられたTIME REQUIEMの新作となります。リズム隊がメロデス畑の人選からJonas Reingold(B/ex-MIDNIGHT SUN etc)、Zoltan Csorsz(Ds)というTHE FLOWER KINGS組に替わったことが影響してか、前作ほどガッチガチにタイトな演奏ではなく音の隙間が感じられるサウンドになった印象がありますね。

そんな変化が如実に表れているのが、これまでにないプログレッシブ・ロックのような空気を放ちつつテクニカルに進行していく11分超のタイトル曲②The Inner Circle Of Realityです。3分近くに及ぶソロパートではRichardのキーボードは言うまでもありませんが、Zoltanのドラムも凄いことになっていますね。MAJESTICの2nd「TRINITY OVERTURE」(2000)辺りから顕著になってきたSYNPHONY Xテイストが色濃く出たダークなプログレメタル①Reflections、ネオクラシカルメタルの王道をひた走る④Attar Of Rosesやクラシカルなメロディが乱舞する⑧Hidden Memoriesといった従来路線の楽曲も出色の出来。作品のインパクトとしてはデビュー作に及びませんが今回もネオクラファンにとっては十分楽しめる内容となっています。Richard Anderssonの関連作品を語る上で避けられない他のバンドからのパクリに関しては確かにSYMPHONY XやYNGWIE MALMSTEEN、DREAM TEHATERを連想させる場面はあるものの前作ほど露骨ではないように思います(今回は前作やMAJESTICの曲と似ているパートがチラホラあったりしますが…)。

ただRichardが曲調とは関係なく弾きまくるキーボードの音色はバリエーションに乏しく大半が「ピロピロピロピロ…」という電子系の音なので、どうにも単調なムードになってしまうのはマイナス。泣きの叙情バラード⑥Quest Of A Million Soulsはピアノサウンドなどを使っていれば、更に感動を増幅できたと思うのですが…。SPACE ODYSSEYは幼馴染みでもあるMagnus Nilsson(G)と組んだバンドということもあってギターもそれなりに目立っていましたがRichardの独裁体制下で制作されるTIME REQUIEMではギターをかき消さんばかりにキーボードが楽曲を覆い支配しています。全体的なバランスとしてはどうかと思いますが、ここまで来ると強烈な個性として受け入れるしかありませんね(笑)。いくつかの不満点があるとはいえRichardの生み出す楽曲はやはり僕の琴線に触れまくりなので、かなりリピートしていた作品です。

【音源紹介】
The Inner Circle Of Reality

WUTHERING HEIGHTS「FAR FROM THE MADDING CROWD」(2003)

  • 2015/07/07(火) 00:00:00

FAR FROM THE MADDING CROWD
【No.436】
★★★★(2004)

デンマーク出身のプログレッシブ・パワーメタルバンドWUTHERING HEIGHTSの3rdアルバム。バンド名は勿論エミリー・ブロンテの有名小説「嵐が丘」から取られていて、本作はデビュー盤の「WITHIN」(1999)から続く物語の最終パートという位置づけのコンセプトアルバムのようです。コピーコントロールCDではありますが「狂乱からの旅路」というアルバムタイトルだけでなく各曲にも邦題がつけられていて、レーベル側もバンドを日本で売っていこうとしている意気込みが感じられますね。これまで僕はこのバンドについて名前を知っているだけで実際に聴くことはなかったのですがRICHARD ANDERSSON'S SPACE ODYSSEY「EMBRACE THE GALAXY」(2003)で鮮烈なデビューを飾ったNils Patrik Johansson(Vo/ASTRAL DOORS)が本作でも歌っていると知って購入に踏み切りました。本作と同日にリリースされたASTRAL DOORSのデビュー作「CLOUDBREAKER」の国内盤と一緒に買った記憶があります。WUTHERING HEIGHTSの音楽性はパワーメタルをベースにしつつ1曲の中に山あり谷ありの展開と強烈なクサメロを盛り込み、バグパイプやフルート等による民謡調のフレーズが乱舞するという、これまでに聴いたことのないタイプですね。聴き始めの頃は目まぐるしく変わる曲構成に置いてきぼりをくらい、何曲目を聴いているのかわからなくなることもありましたがリピートするうちにバンドの中心人物Erik Ravn(G)が生み出す独特の音世界に魅了されました。

バグパイプが響き渡るイントロ①Gather Ye Wild(つどえ、野生の子ら)、一筋縄ではいかなそうなギターメロディに始まりサビではクサメロが炸裂する②The Road Goes Ever On(果てしなき道)の時点でWUTHERING HEIGHTSの世界に引き込まれましたね。本作の核となっているのは「Now the wind calls a storm from the past. Night falls and I'm longing for the woods」という歌詞が乗るキラーフレーズが登場する④Part Ⅰ:The Wild Children(野生の血)、⑥Part Ⅱ:The Ring Of Fire(炎の輪)、⑨Part Ⅲ:Herne's Prophecy(古の預言)で構成されるLooking For The Woods(荒野の情熱)3部作でしょう。3曲に共通する上記サビメロが秀逸であるだけでなく、手を替え品を替え異なるアレンジで楽しませてくれるそのセンスが素晴らしい。また⑩Land Of Golden Glory(失われし栄華)もアルバムのハイライトと呼べる疾走曲で堪りません。アイリッシュ、トラッド、フォークといった要素が混在しAメロ〜Bメロ〜サビと単純に進行する曲がほとんどない本作は展開が強引すぎる面もあり⑤Highland Winds(ハイランドの風)の4:10付近は唐突すぎて笑ってしまうほどすが、そこは繰り返し聴いても飽きがこないという強みにもなっています。

そして僕にWUTHERING HEIGHTSを聴くきっかけを与えてくれたNils Patrik Johanssonのボーカルもエネルギッシュに歌うことの多かったASTRAL DOORS、SPACE ODYSSEYとは一味違う歌唱を披露しています。本作最初のボーカルパートが登場する②の歌い出しではまるで別人かと思うほどのクリーンボイスを駆使、かと思えば「The road goes on and on」と歌うサビでは「ざ、ろぅ、ごじょぉお〜にぃにょお〜♪」と聞こえるくらいの暑苦しい歌い方(笑)となっていて、その幅の広さにビックリ。アルバムが発売されたのはSPACE ODYSSEYの方が先だったもののNilsが初めて本格的なバンドで歌ったのが本作だとは信じられませんね。NilsとしてはASTRAL DOORSを自身のメインバンドに考えているようですが、あちらではパワー重視になりがちなのでWUTHERING HEIGHTSこそが彼の歌唱力を最も活かせる場のように思います。そんなNilsの影に隠れがちではありますがドラマーMorten Sorensenの叩きっぷりも素晴らしく、バンドの大きな推進力となっています。このアルバムでWUTHERING HEIGHTSを知り、現時点での最新作5th「SALT」(2010)までの3枚を聴きましたが本作が一番好きですね。

【音源紹介】
Land Of Golden Glory

RICHARD ANDERSSON'S TIME REQUIEM「TIME REQUIEM」(2002)

  • 2015/06/13(土) 00:00:00

TIME REQUIEM
【No.433】
★★★★(2002)
年間ベスト2002年第10位

Richard Anderson(Key)による圧倒的に速いキーボードテクニックとYNGWIE MALMSTEEN、SYMPHONY Xといったバンドからの絶妙な引用フレーズが僕のツボだったスウェーデン産ネオクラシカル・メタルバンドMAJESTICが、契約上の問題からバンド名をTIME REQUIEMへと変更して放つ第1弾アルバム。メンバーはべーシストに若きテクニシャンDick Lovgren(B/LAST TRIBE、ex-ARMAGEDDON etc)が加入していることを除けばMAJESTICの2nd「TRINITY OVERTURE」(2000)と同じです。本作最大の特徴はこれまでのネオクラシカル路線にプログレメタルの要素を加味し、タイトかつテクニカルに生まれ変わっている点でしょう。各メンバーの演奏力にこれまでよりもスポットが当たる作風となっていて、プログレメタルからエクストリーム系まで幅広いバンドに在籍経験のあるPeter Wildoer(Ds/DARKANE、ex-ARCH ENEMY etc)のドラミングがMAJESTIC以上に活かされていますね。

バンド名を冠した9分の長編①Time Requiemでの並外れた緊張感はMAJESTICにはなかったもので、冒頭からTIME REQUIEMというバンドが目指すヴィジョンを明確に示しています。またMAJESTICの作品でも散見された借用フレーズも健在であるばかりか一層大胆になっていますね。いくつか挙げるとすれば歌いまわしがSYMPHONY Xを連想させる②Watching The Tower Of The Skies、YNGWIEのLiar(「TRILOGY」収録)な歌メロが登場する③Milagros CharmDREAM THEATER風のイントロからネオクラ疾走曲へと展開する⑥Visions Of New Dawnなど、といったところでしょうか。それにもかかわらず各曲が今まで以上にカッコいい仕上がりとなっているので、もうこれはRichardの才能だと認めるしかないですね(苦笑)。そんなRichard流コラージュメタル(?)の極致ともいうべき楽曲が⑦Grand Opus。YNGWIEがライブでFar Beyond The Sunのイントロとして演奏することでも有名な「パガニーニのヴァイオリン協奏曲第4番二短調」にボーカルメロディを乗せた歌い出しに始まり、サビメロはYNGWIEのWield My Sword(「ALCHEMY」収録)、そしてキーボードソロでは超有名クラシック曲「モーツァルトの交響曲40番の第4楽章」を挟むというやりたい放題なこの曲は、その継ぎはぎっぷりが奇跡の相乗効果を生み出している名曲です。

そんなパクリッシュサウンドと双璧をなすRichardの個性である鍵盤捌きについても、聴いているこちらの腕がつってしまいそうなほどの速弾きが炸裂する超絶インスト⑤Brutal Mentorを筆頭にもう笑うしかないほどの凄まじさ。Richardが書く難解なパートをきっちりこなす力量を持ちつつもエゴはないApollo Papathanasio(Vo)、Magnus Nordh(G)の両名と屈強のリズム隊も良い仕事をしています。アルバム2枚で消滅したMAJESTIC、Richardが2003年に立ち上げた別バンドSPACE ODYSSEY、そしてこのTIME REQUIEMの3バンドいずれにおいても同じラインナップでアルバムが制作されたことは一度もありませんでしたが、本作のメンバーでもう一度活動してもらいたいですね。借用フレーズの絶妙なセンス、各メンバーの力量など様々な面でRichardの関連アルバムにおいては本作が一番のお気に入りとなっています。

【音源紹介】
Grand Opus

【CD購入録】MAHATMA「RE:GENERATION」(2014)

  • 2014/11/21(金) 00:00:00

【CD購入録】
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MAHATMA「RE:GENERATION」(2014)

自らを「クリエイティブ・ロックバンド」と語る群馬から現れた新星MAHATMAの1stアルバムを買いました。シンフォニックな序曲①Overture For Tiger's Eyeに導かれてスタートする②Tiger's Eye、③「アナタノメイニチ」までを聴いてテクニカルな演奏と女性ボーカルをフィーチュアしたHR/HMかと思いきや、それ以降の楽曲の振り幅の大きさにビックリ。ジャジーなナンバーやラテン系、歌謡曲風のバラードから技巧派インストまでバラエティに富みまくっています。それだけでなく要所に配されたHR/HMチューンが充実しているのも好印象。この何でもあり感がMAHATMA最大の武器でしょう。複雑なインストパートとは対照的にあどけなさが残るNana(Vo)の歌唱がミスマッチに感じられる場面はあるもののデビューアルバムとしては十分過ぎる出来栄えだと思います。本作は正式ベーシストが不在(LIGHT BRINGERHibikiが3曲でゲスト参加)という状況下で制作されている他、アルバム発表後にRieko(Key)が脱退するなど今後の活動に一抹の不安はありますがGAUNTLET、MARY'S BLOOD以上に今後が楽しみなバンドなので、なんとかラインナップを安定させて活動を続けてもらいたいですね。

【CD購入録】DGM「MOMENTUM」(2013)

  • 2014/08/06(水) 00:00:00

【CD購入録】
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DGM「MOMENTUM」(2013)

プログレテイストも感じさせるイタリアン・パワーメタルの雄DGMの8作目を買いました。今回もテクニカルな演奏を随所で聴かせつつ曲調自体は結構ストレートで、このバンドの作品群の中でも取っつきやすい印象ですね。本作の目玉ゲストRussell Allen(Vo/SYMPHONY X)がパワフルな歌声を響かせるオープニング曲①Reason、アルバム随一の歌メロが耳に残る②Trustを聴いた時点では名盤の予感すらしたほどです。ただ3曲目以降はDGMらしいナンバーが並ぶものの似たり寄ったりに思えて(バラード⑥Repayもありますが)、リピートしようという気にあまりならないんですよね。以前から僕の中でDGMに対して「好きな音楽性なのに夢中になれないバンド」というイメージがあったのですが、今回もそれを払拭することはできないかも…。

【CD購入録】DREAM THEATER「DREAM THEATER」(2013)

  • 2013/09/19(木) 00:00:00

【CD購入録】
DREAM THEATER
DREAM THEATER「DREAM THEATER」(2013)

中心メンバーだったMike Portnoy(Ds)と袂を分かち(事実上の解雇?)、後任にMike Mangini(Ds)を迎えた新生DREAM THEATERの2作目にして通算12枚目のアルバムを買いました。バンドの再出発作となった11th「A DRAMATIC TURN OF EVENTS」(2011)は手堅い仕上がりではある一方で刺激が足りないように感じられましたが、今回は序曲①False Awakening Suite(ⅰ.Sleep Paralysis、ⅱ.Night Terrors、ⅲ.Lucid Dream)に続く②The Enemy Insideで前作では希薄だった攻撃性をガツンと叩きつけてくれています。そんなヘヴィな側面のみならず時にはメロウ、時にはキャッチーに聴かせる歌メロ、テクニカルなインストや長編曲などDREAM THEATERが持つ要素を次々と見せてくれるので、バンドのサウンドの網羅性という意味で本作がバンド名を冠するアルバムになったのは自然の流れなのかもしれませんね。最長でも7分台と、このバンドにしてはコンパクトな楽曲が並ぶ今回のアルバムを締めくくるのは22分に及ぶ大作⑨Illumination Theory(ⅰ.Paradoxe de la Lumiere Noire、ⅱ.Live, Kill, Die、ⅲ.The Embracing Circle、ⅳ.The Pursuit Of Truth、ⅴ.Surreder, Trust & Passion)です。ボーナストラックを含むと作品全体で74分というボリュームなので聴き込みはこれからですが現時点では②と⑨が印象に残っています。

【CD購入録】ANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)

  • 2013/05/14(火) 00:00:00

【CD購入録】
WEATHER SYSTEMS
ANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)

英国出身バンドANATHEMAの9作目を買いました。彼等についてはドゥーム/ゴシック系バンドというイメージがあって、これまで名前だけは知っていた存在なのですが相互リンクさせていただいている「はぐれメタラーの音遊生活」の管理人むーじゅさんが2012年の年間ベストに本作を挙げてらっしゃるのを見て興味を持った次第です。いざ聴いてみると流れてきたのは、ただひたすらに美しく繊細なメロディが織り成すサウンドで敢えてカテゴライズするならプログレッシブ・ロックとなるのでしょうか。このバンドについて調べてみたところ、数年前くらいから音楽性をガラリと変えているみたいですね。本作には一聴して耳を奪われるキラーメロディや派手な演奏はありませんが、丁寧にメロディを紡いでいきジワジワと感動を生み出す手法はお見事。2部構成の①Untouchable.Part1~②Untouchable.Part2はいきなりのハイライトとなっているし、アルバム前半の充実振りが素晴らしいですね。これから聴き込むにつれて更に好きになっていきそうな予感がする1枚です。