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【CD購入録】TURILLI / LIONE RHAPSODY「ZERO GRAVITY - REBIRTH AND EVOLUTION」(2019)

  • 2019/08/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
ZERO GRAVITY
TURILLI / LIONE RHAPSODY「ZERO GRAVITY - REBIRTH AND EVOLUTION」(2019)

Luca Turilli(G/LUCA TURILLI'S RHAPSODY)、Fabio Lione(Vo/ANGRA etc)という元RHAPSODY OF FIREの2人がRHAPSODY名義でフェアウェルツアーを敢行したことがきっかけで誕生したTURILLI / LIONE RHAPSODYの1stアルバム。ラインナップはフェアウェルツアーと同じでLUCA TURILLI'S RHAPSODYをベースとしつつAlex Holzwarth(ex-RHAPSODY OF FIRE)を迎え、シンガーがAlessandro Conti(Vo/TRICK OR TREAT)からFabioに交代したものがTURILLI / LIONE RHAPSODYです。フェアウェルツアーには不参加だったAlex Staropoli(Key)率いるRHAPSODY OF FIREを含めると第3のRHAPSODYということになるかもしれませんが、個人的にはLUCA TURILLI'S RHAPSODYがTURILLI / LIONE RHAPSODYとして再スタートを切ったと表現した方がしっくりきますね。肝心の中身はというと緻密に作り込んだオーケストラサウンドで彩られたプログレッシブメタルとなっていて、RHAPSODY OF FIREが「THE EIGHTH MOUNTAIN」(2019)で提示したパワーメタルとは一線を画しています。クサメロと高揚感、そして勢いに溢れたRHAPSODY OF FIREの方が僕好みですが本作もなかなか聴き応えがあります。特に先行で公開されていた①Phoenix Rising、②D.N.A. (Demon and Angel)、③Zero Gravityの冒頭3曲は出色の出来。中盤以降はややテンションが下がるもののQUEENのようなアプローチを取り入れた⑨I Amは好きですね。

【CD購入録】ANGRA「ØMNI」(2018)

  • 2018/04/17(火) 00:00:00

【CD購入録】
ØMNI
ANGRA「ØMNI」(2018)

看板ギタリストで創設メンバーの1人でもあるKiko LoureiroMEGADETHに加入したため、その動向に注目が集まっていたブラジルの至宝ANGRAの9作目を買いました。Kikoの後任に迎えられたのはEdu Falaschi(Vo/ex-ANGRA)のメインバンドでANGRAのFelipe Andreoli(B)もかつて在籍していたALMAHのギタリストMarcelo Barbosa。彼のことはALMAHの2nd「FRAGILE EQUALITY」(2008)を聴いた時から印象に残っていたので順当な人選だと思います。ANGRAとKikoについても良好な関係を維持しているようで⑥War HornsのレコーディングにはKikoも参加していますね。KikoがMEGADETHのギタリストとして長期間活動し続ける可能性はそれほど高くない気がするので、いつかバンドに復帰する線もあると思います。ANGRAとしてはメロディックパワーメタル色を強めに出しつつ、プログレメタルや彼等ならではのブラジリアンテイストを程よく織り交ぜた今回の作風は僕が聴きたいANGRA像に近いですね。オープニングを飾る①Light Of Transcendenceで聴けるスピーディな曲調と耳に残るギターメロディはかなり気に入っています。Fabio Lione(Vo/LIONE/CONTI etc、ex-RHAPSODY OF FIRE)という実力者を擁していながらRafael Bittencourt(G)がリードボーカルをとる曲があることに疑問は残りますがリピート率はかなり高い1枚ですね。

【CD購入録】ANCESTRAL DAWN「SOULDANCE」(2017)

  • 2017/06/30(金) 00:00:00

【CD購入録】
SOULDANCE.jpg
ANCESTRAL DAWN「SOULDANCE」(2017)

2013年にデビューしたペルー産パワーメタルバンドNAUTILUZの元メンバーJorge Higginson(B)が立ち上げたANCESTRAL DAWNの1stアルバムを買いました。HigginsonはNAUTILUZのデビュー作「LEAVING ALL BEHIND」(2013)に複数の楽曲を提供していたもののアルバムリリース前に脱退、ANCESTRAL DAWNでリードボーカルを務めるJorge Segersbolも2011年までNAUTILUZに籍を置いていたそうなので、このバンドはNAUTILUZの分家と言えるかもしれません。ANCESTRAL DAWNの音楽性はSegersbolのハイトーンが響き渡る典型的なメロディックパワーメタルでHigginsonが演奏する民俗楽器パンフルートが時折トライバルな雰囲気を醸し出していてブラジルの至宝ANGRAを連想させますね。また本作はFabio Lione(Vo/ANGRA、ex-RHAPSODY OF FIRE)、Mark Boals(Vo/ex-ROYAL HUNT、YNGWIE MALMSTEEN etc)、Ralf Scheepers(Vo/PRIMAL FEAR)、Rick Altzi(Vo/MASTERPLAN、AT VANCE)、Amanda Somerville(Vo)といった実力派シンガーがゲスト参加し与えられた役を演じるメタルオペラでもあるので、この点はAVANTASIAを彷彿とさせます。メロパワの優等生的作品という感はあるものの豪華ゲスト陣が華を添えているし、新人のデビューアルバムとしては高いクオリティを誇っていると思います。

【CD購入録】TWILIGHT FORCE「HEROES OF MIGHTY MAGIC」(2017)

  • 2017/05/06(土) 00:00:00

【CD購入録】
HEROES OF MIGHTY MAGIC
TWILIGHT FORCE「HEROES OF MIGHTY MAGIC」(2017)

デビューアルバム「TALES OF ANCIENT PROPHECIES」(2014)がクサメタラーの間で好評だったアドヴェンチャー・メタルバンドTWILIGHT FORCEの2作目を買いました。トワイライトキングダムを舞台としたストーリーアルバムでもある本作は2016年夏に輸入盤で発売され、評判も良さげだったので日本盤ボーナストラックに期待して国内盤を待ち続けていました。その日本盤は輸入盤から半年近く遅れて、本編のカラオケバージョンとライヴ音源1曲が入った2枚組限定盤、通常盤の2バージョンが発売されたもののカラオケには興味がないので通常盤を購入。待った甲斐があまりなかったような気もしますが、アルバムに登場する各キャラクターの設定やステータスの和訳が付いているのでアルバムの世界観に浸るにはいいのかもしれません(笑)。中身の方は前作を気に入った方なら今回もイケるであろうシンフォニックなメロパワで相変わらず明るめのメロディが目立ちます。個人的にはもう少し哀メロが欲しいし、似た曲調が続くためアルバムとしての抑揚に欠ける感はありますが、疾走曲を次から次へと繰り出すその作風はそんな不満を吹き飛ばすだけのパワーに溢れています。お気に入り曲はいきなりクサメロが炸裂するオープニング①Battle Of Arcane MightFabio Lione(Vo/ANGRA、ex-RHAPSODY OF FIRE)がゲスト参加した長編⑤There And Back Again辺りでしょうか。それ以外の楽曲も高揚感満載のメロパワチューンで否が応でもテンションが上がりますね。ちなみに⑪Epilogueは6分近くもある語り、⑫Knights Of Twilight's Mightはトワイライトキングダムの国歌だそうです(笑)。前作を聴いて膨らんだ期待を裏切らないメロディック・クサメタルの充実盤だと思います。

RHAPSODY「LEGENDARY TALES」(1997)

  • 2013/10/15(火) 00:00:00

LEGENDARY TALES.jpg
【No.388】
★★★★(1997)
年間ベスト1997年第7位

イタリアンメタルシーンの代表格であり、後にシンフォニックメタル界の牽引者となるRHAPSODYのデビューアルバム。オーケストレーションやクワイアをふんだんに用いてRPG的なストーリーを描いていくというバンドの個性はデビュー時点で既に確立されていて、本作から4th「POWER OF THE DRGONFLAME」(2002)では「EMERALD SWORD SAGA」という物語が展開されています。まず最初に驚かされるのはAlex Staropoli(Key)、Luca Turilli(G)というバンド創設者2人が生み出す楽曲群、Fabio Lione(Vo)による説得力抜群のボーカルなど、様々な面で新人離れした完成度を誇っている点です。そんな各メンバーの奮闘振りを存分に活かすSascha Paeth(G/HEAVENS GATE)Miroのコンビによるサウンドプロダクションもあって、本作は同年にリリースされたROYAL HUNT「PARADOX」、YNGWIE MALMSTEEN「FACING THE ANIMAL」、STRATOVARIUS「VISIONS」 といったメロディックメタルの名盤と張り合えるだけの力作に仕上がっていますね。

ラテン語によるクワイアをフィーチュアしたイントロ①Ira Tenaxからしてただ者ではないオーラが漂っているし、続く疾走チューン②Warrior Of Ice冒頭の歌い出しとその後に力強く響くFabioのシャウトが炸裂した時点で早くもテンションは最高潮に達します。そして「マァ~イティィ、ウォリアァァ~♪」のサビで昇天。「EMERALD SWORD SAGA」の幕開けを告げるこの流れは「RHAPSODYという名の超新星が現れた!」と僕に思わせるには十分でしたね。それ以降も③Rage Of Winter、⑤Flames Of Revenge、⑦Land Of Immortal、⑨Lord Of Thunderとアルバムの半数を占める疾走曲はどれも胸を熱くしてくれるし、その合間に配された民謡調の④Forest Of Unicorns、アルバム前半と後半を繋ぐ小インスト⑥Virgin Skies、バンドの特徴のひとつであるクワイアが勇壮に響くバラード⑧Echoes Of Tragedyはエンディング曲⑩Legendary Talesに至るまでの流れにおいて重要な役割を果たしているだけでなく、個々のナンバーとしても魅力的です。中でもフォーキーなバラード④はBLIND GUARDIANThe Bard's Songと並んでフォークメタルを代表する1曲だと思います。

大仰なメロディを壮大なスケールで聴かせる熱きRHAPSODYサウンドは人気を博し、彼等は一躍人気バンドへと登り詰めていきます。1995年からHR/HMを聴くようになった僕にとって、デビューアルバムでこれほどのインパクトを与えてくれたのは本作とSONATA ARCTICA「ECLIPTICA」(2000)くらいです。2nd「SYMPHONY OF ENCHANTED LANDS」(1998)以降の作品では良くも悪くもやり過ぎ感が更に強まっていき、孤高の存在へと成長していくことになりますが、個人的には綿密かつゴージャスな作り込み度合いが増した次回作以降よりも今回のアルバムくらい分かりやすい方が好きですね。

【音源紹介】
・Ira Tenax~Warrior Of Ice