【CD購入録】THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「SKYLINE WHISPERS」(2015)

  • 2017/08/25(金) 00:00:00

【CD購入録】
SKYLINE WHISPERS
THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「SKYLINE WHISPERS」(2015)

酔った勢いで結成に至ったという経緯、Bjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK)を始めとする主要メンバーがメインバンドとのかけ持ちであることなどから、単発プロジェクトだとばかり思っていたTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAがリリースしたまさかの2作目を買いました。北欧エクストリームメタル界の重鎮によるバンドとは思えないほどクラシックロックのど真ん中をひた走る作風はデビュー作「INTERNAL AFFAIRS」(2012)と同じですが、本作の方が若干ヘヴィになっているように思います。キャッチーなメロディ作りの上手さは今回も健在で勢いよく突っ走る①Sail On、レトロなサウンドが心地よい②Living For The Nighttime、弾きまくりのキーボードソロをフィーチュアした⑨Demon Princess、プログレッシブな展開を盛り込んだ⑫The Heather Reportsなど曲によって異なる表情を見せてくれるのも好印象。楽曲の充実度で言えば前作に分があるように思いますが、このところのSOILWORK以上に僕の琴線に触れる楽曲が多いし、Bjornのクリーンボイスも魅力たっぷりなので「このバンドをメインにしてもらってもいいかも」なんて思ってしまいますね(笑)。

【CD購入録】DISARMONIA MUNDI「COLD INFERNO」(2015)

  • 2016/10/17(月) 00:00:00

【CD購入録】
COLD INFERNO
DISARMONIA MUNDI「COLD INFERNO」(2015)

CORONER RECORDSのオーナーとしてレーベルを経営する傍ら、ジブリ映画の曲をエクストリームメタル風にカバーするプロジェクトIMAGINARY FLYING MACHINESを立ち上げたりBLOOD STAIN CHILD、GYZEといった日本のバンドをプロデュースしたりと多方面で活躍するマルチプレイヤーEttore Rigottiのメイン(?)プロジェクトDISARMONIA MUNDIの5作目を買いました。今回も正式メンバーは全ての楽器とクリーンボーカルまでを1人でこなすEttoreとグロウル担当のClaudio RavinaleのみでBjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK、THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA)が過去作に引き続きゲストとして参加しています。サウンドの方も①Creation Dirgeの冒頭がオーケストラ風で驚かされますが、曲自体はDISARMONIA MUNDIらしいモダンメロデス/エクストリームメタルとなっています。個人的にこのバンドはアルバムとしてはそれなりに楽しめる一方で聴き終えた時に印象的な曲がなかったりするのですが、今回はサビメロが一際キャッチーな②Stormghost、④Coffinやアグレッション全開の⑥Slaves To The Illusion Of Lifeなどが気に入っています。日本盤ボーナスの⑪The Loneliness Of The Long Distance Runnerも良い曲だなと思っていたらIRON MAIDENのカバーでした(笑)。ちなみにこの曲にはChristian Alvestam(Vo/ex-SCAR SYMMETRY)がゲスト参加しています。マンネリ感は否めないものの流石のクオリティを誇る1枚という感じですね。

【CD購入録】SOILWORK「THE RIDE MAJESTIC」(2015)

  • 2015/09/16(水) 00:00:00

【CD購入録】
THE RIDE MAJESTIC
SOILWORK「THE RIDE MAJESTIC」(2015)

メンバーチェンジを繰り返しながらもバンドとして成長を続けるメロデス/エクストリームメタル界の重鎮SOILWORKの10作目を買いました。現代ヘヴィメタルのひとつの型となった感すらあるグロウルとクリーンボイスを駆使したSOILWORKサウンドはそのままに、今回はクリーンパートの歌メロが更に強調されています。この辺りはBjorn“Speed”Strid(Vo)David Andersson(G)が在籍し、Bjornがノーマルボイスで歌うTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAでの活動が活かされているのかもしれませんね。先行で公開されていた①The Ride Majesticが好感触だったので購入したのですが、アルバムのハイライトはその①と⑦The Ride Majestic(Aspire Angelic)でしょうか。バンドの最高傑作かどうかはさておき十分楽しめる作品だと思います。

【CD購入録】SOILWORK「THE LIVING INFINITE」(2013)

  • 2013/02/28(木) 00:00:00

【CD購入録】
THE LIVING INFINITE
SOILWORK「THE LIVING INFINITE」(2013)

バンド創設メンバーにして創作面の中心人物でもあるPeter Wichers(G)不在のラインナップでリリースした6th「SWORN TO A GREAT DEVIDE」(2007)が個人的に好きになれなかったものの、Peterが復帰した前作「THE PANIC BROADCAST」(2010)が傑作だったSOILWORKの9作目を買いました。今回のアルバムはリリース前からPeterが再脱退したこと、バンド初のコンセプトアルバム(しかも2枚組)となることがアナウンスされていたため期待よりも不安の方が大きかったのですが、先行発表された音源を聴いて不安が薄れてきたので購入を決めた次第です。バンドの集大成的なアルバムだと思えた前作同様、今回もSOILWORKの持ち味が存分に詰まっているし、デス/ノーマル声を巧みに操るBjorn“Speed”Strid(Vo)のボーカルパフォーマンスもあって、エクストリームメタルバンドの中では楽曲の幅は広い方だと思いますが、現時点では全20曲(うち2曲はインスト)約85分という長丁場に聴き疲れを感じてしまうことは否定できません。今後、聴き込むにつれて2枚組コンセプトアルバムという冒険心に溢れた本作がどんな表情を見せてくれるのか楽しみ半分、不安半分というところですね。

【CD購入録】THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「INTERNAL AFFAIRS」(2012)

  • 2012/11/17(土) 00:00:00

【CD購入録】
INTERNAL AFFAIRS
THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「INTERNAL AFFAIRS」(2012)

SOILWORKで活動を共にするBjorn“Speed”Strid(Vo)David Andersson(G)が飲みながらロックについて語り合ううちに酔った勢いで結成、そこにSharlee D'Angelo(B/ARCH ENEMY、SPIRITUAL BEGGARS)らが加わったプロジェクトTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAの1stアルバムを買いました。メンツ的には北欧エクストリームメタルにおける夢のプロジェクトのようではありますが、本作で聴けるのはメタルはおろかハードロックと呼ぶことすらも憚られる古きよきロックミュージックでBjornも勿論全編をノーマルボイスで歌っています。「爽やか」「ゴキゲン」といった言葉を連想させる楽曲群はどれも印象的なメロディを持っていて②California Morning、④West Ruth Ave辺りはかなり気に入っています。クリアボーカルでもこれだけ歌えるBjorn擁するSOILWORKの次回作「THE LIVING INFINITE」は2枚組のコンセプトアルバムになるそうなので、どんな作品に仕上がるのか興味津々ですね。バンド創設メンバーでリーダーだったPeter Wichers(G)不在のラインナップで制作された「SWORN TO A GREAT DIVIDE」(2007) が好きになれなかった身としては、一時バンドに復帰したものの再脱退してしまったPeterを欠く今のSOILWORKが僕好みのアルバムを届けてくれるのか?という一抹の不安があるのも事実ですが…。

【CD購入録】DISARMONIA MUNDI「THE ISOLATION GAME」(2009)

  • 2011/06/03(金) 00:00:00

【CD購入録】
THE ISOLATION GAME
DISARMONIA MUNDI「THE ISOLATION GAME」(2009)

イタリア出身のマルチプレイヤーEttore RigottiClaudio Ravinale(Vo)からなるメロデスバンド(プロジェクト?)DISARMONIA MUNDIの4作目を買いました。内容はこれまで同様、SOILWORKの傑作5th「FIGURE NUMBER FIVE」(2003)を正当進化させたかの如くサイバーでモダンなメロディックデスメタルです。前作まではゲストでありながらBjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK)がほぼメインで歌っていましたが、今回は本当にゲスト扱いという感じでClaudioが迫力ある咆哮を曲の大半で響かせています。全編に渡って高品質なメロデスが聴ける作品ではありますが「決め」の1曲が見当たらないのと、楽曲のフォーマットが結構似ているので「今、何曲目だっけ?」とブックレットを見てしまうこともしばしば。7th「SWORN TO A GREAT DIVIDE」(2007)を聴いてSOILWORKの未来に不安を感じた時には後継者バンドの最右翼でしたが、Peter Wichers(G/SOILWORK)が復帰した8th「THE PANIC BROADCAST」(2010)と本作を聴き比べてみて本家の底力を改めて感じました(このアルバムも僕好みの作品ではありますが)。

SOILWORK「THE PANIC BROADCAST」(2010)

  • 2011/05/31(火) 00:00:00

THE PANIC BROADCAST
【No.290】
★★★★(2010)
年間ベスト2010年第8位

SOILWORKは終わった…」
前作「SWORN TO A GREAT DEVIDE」(2007)リリース後のSOILWORKを見ていると、僕の脳裏にそんな思いがよぎりました。それはバンド創設者でメインソングライターだったPeter Wichers(G)が去った後の1作目という重要なアルバムだった前作「SWORN TO A GREAT DEVIDE」が僕の好みに合わなかったからというだけでなく、アルバム発表後にPeterの叔父で10年以上に渡ってSOILWORKを支えたOla Frenning(G)も解雇という形で離脱するなど、バンドの中核を担っていたプレイヤーが次々といなくなりSOILWORKが崩壊への道を歩んでいるように思えたからです。そんな混迷期にあった2008年にPeterがバンドへ復帰すると聞いた時も期待半分、不安半分という感じでした。ところが、結論から言うと通算8枚目にあたる本作は僕が抱いていた不安感を払拭してくれる1枚となっています。バンドの成長と引き換えに、ここ最近のアルバムで失われつつあった刺々しい攻撃性とメロディアスなギターソロが戻ってきているだけでなく、そこに今のSOILWORKらしいメロウな側面やプログレ的展開もしっかりキープされているため、これまでの集大成的作品と言えるかもしれませんね。

まずは冒頭の掴みが強烈です。バンド初期の荒々しさに満ちた直線的なデスラッシュチューン①Late For The Kill, Early For The Slaughter、そしてBjorn“Speed”Strid(Vo)による野獣の如き咆哮とキャッチーなクリーンボーカル、PeterとSylvain Coudret(G/ex-SCARVE)の新ギターチームによる魅力的なギターソロも炸裂する②Two Lives Worth Of Reckoningは僕が求める理想のSOILWORK像がここにあると思えるほどの名曲です。それ以降も②と並ぶ本作のハイライト④Deliverance Is Mine、ヘヴィなウネリとグルーヴ感がオイシイ⑤Night Comes Clean、グロウルのみで押しまくる⑥King Of The Thresholdと続く畳み掛けにやられました。またアルバム後半ではバンドが持つメロディアスな面にスポットを当て、アコギパートも取り入れた⑦Let This River Flowからミッドテンポが3曲続きます。この手のバンドが聴かせるタイプの楽曲を連続させるとダレを誘うこともありますが流石はSOILWORK、どの曲も印象的なメロディと巧みなアレンジでテンションを下げることなく聴かせ、本編ラストは2分近くある長めのイントロから徐々に攻撃性を増していく⑩Enter Dog Of Pavlovで締めてくれます。またDVD付き初回限定盤のボーナストラックには未発表新曲⑪Sweet Demiseのほかに過去のリメイクを2曲収録していて、その再録曲がデビュー作のギターインストEntering The Angel Diaboliqueに続く事実上の1曲目Sadistic Lullabyを更にスピードアップさせた⑫Sadistic Lullaby 2010と6th「STABBING THE DRAMA」(2005)の収録曲に文字通りサイバーでモダンな大胆アレンジを施した⑬The Crestfallen(Drop's Syber Revision)だというのも、本作にはバンド初期と現在の要素が詰まっていることを象徴しているようで興味深いですね。ただ、これらのボーナス3曲全てが収録されているのは初回限定盤のみで通常盤には⑫しか入っていませんが。

個人的な好みとしてSOILWORKの最高傑作は4th「NATURAL BORN CHAOS」(2002)と5th「FIGURE NUMBER FIVE」(2003)だという気持ちに変わりはないもですが、それは上記2作品がメロディアスな側面が強調された僕好みのアルバムだからであって、客観的な完成度の高さという意味ではバンドが持っているもの全てを注ぎ込んだ本作の方が上かもしれません。メタル界屈指のグロウル/クリーンボイスの使い手Bjorn、本作のドラムサウンドはやや軽い気がするもののバンドに怒涛の推進力をもたらすDirk Verbeuren(Ds/ex-SCARVE)と楽曲のボトムを支えるOla Flink(B)、それほど目立たないながら⑥を筆頭に良い仕事をしているSven Karlsson(Key)というラインナップに流麗なソロで見せ場を生み出すギターチームを加えたる今のバンドは脂が乗りまくっていると思います。楽曲的にも自らが生み出したスタイルに固執し過ぎることなく「今回はとにかく頭に思い浮かんだものをそのままやろうとした結果、ハチャメチャな傑作になった」というPeterの言葉通りの仕上がりとなっていて、早くも次のアルバムが楽しみになってくる力作ですね。

【音源紹介】
・Two Lives Worth Of Reckoning

SOILWORK「SWORN TO A GREAT DIVIDE」(2007)

  • 2011/05/26(木) 00:00:00

SWORN TO A GREAT DIVIDE
【No.289】
★(2007)

バンド創設メンバーでリーダーのPeter Wichers(G)が前作のツアー後に脱退してしまったエクストリームメタルの旗手SOILWORKの7作目。Peterによると脱退理由は「SOILWORKが自分の想像以上のレベルに達したことは誇りに思うが、更に高いレベルに到達するにはもっとツアーが必要になる。しかしそのためには、ツアーに疲れてしまった自分ではなく誰か別の人が(SOILWORKのギタリストという)このポジションに就いた方がいいのではないかと思うようになった」からだそうで、バンドの未来を考えて苦渋の決断を下したようです。バンド脱退後にPeterはコンポーザー/プロデューサーとして活動していくと語っていましたがSOILWORKとの関係は良好なようで、ドイツの大手メタルレーベルNUCLEAR BLASTの20周年を祝う企画盤「OUT OF THE DARK」(2007)の楽曲をPeterが手がけた際にはBjorn“Speed”Strid(Vo)The Dawn Of Allという曲で参加しています。Peterの後任にはIN FLAMESJesper Stromblad(G)が率いるもうひとつのバンドDIMENSION ZEROで活動していたDaniel Antonsson(G)が加入し、作曲面ではPeterの叔父でもあるOla Frenning(G)がメインソングライターを務めています。

Peterの脱退以上に、前作の時点でメロディの印象度の低下や楽曲展開にマンネリを感じたため心配していたのですが、今回はその不安が的中してしまったようにも思えます。ヴァースはブルータルに迫り、サビではメロディアスになるというスタイルを築いたオリジネイターとしての気概は感じられるものの、肝心のメロディが右から左へと流れていってしまうんですよね。とはいっても印象に残る曲がないわけではなく、鋭いギターリフとともに駆け抜ける突進系ナンバー⑤The Pittsburgh Syndrome、悲壮感漂うサビメロが胸を締め付けてくれる⑩Sick Heart River、近未来的なサウンドがSOILWORKらしさを演出する⑪20 More Milesなどは僕好みの楽曲です。ただしブックレットを見ると上記3曲は⑤と⑪がBjornとDanielの共作、⑩はSven Karlsson(Key)のペンによるもので、本作収録曲の大半を手がけているOlaが関わっていない楽曲ばかりというのが複雑ですね。

SOILWORKの音世界を表現するのに最適なシンガーであるBjornの歌唱や本作から正式メンバーとなったDirk Verbeuren(Ds/ex-SCARVE)がもたらす推進力など聴きどころも確かに存在するのですが、メロディ自体があまり胸に響いてこないというのが残念。「リーダーのPeterがいなくてもSOILWORKらしい作品になった」とBjornが語っている通り、どこから聴いてもSOILWORKらしくはあるもののバンドとしての煮詰まり具合もこれまで以上に感じられる1枚ですね。このバンドが生み出したスタイルが定着し、SCAR SYMMETRYのような優れたフォロワーが登場してきた時期の作品だからこそ本家に強力なアルバムを期待していたのですが…。初期4作品では異常なまでの成長率で進化を遂げてきただけに同じスピードで成長し続けるのは難しいとは思いますが、それを差し引いてもバンドが停滞期に入ってしまったかのような閉塞感が気になりました。

【音源紹介】
・20 More Miles

SOILWORK「STABBING THE DRAMA」(2005)

  • 2011/05/21(土) 00:00:00

STABBING THE DRAMA
【No.288】
★★★(2005)

まだバンドの知名度が高くなかった2001年にリリースした3rd「A PREDATOR'S PORTRAIT」を聴いたメタルゴッドRob Halford(Vo/JUDAS PRIEST)が「SOILWORKはメタルの未来だ」と称賛したその予言通り、4th「NATURAL BORN CHAOS」(2002)と5th「FIGURE NUMBER FIVE」(2003)の2作品で北欧のみならず世界的なエクストリームメタルシーンを代表するバンドのひとつとなったSOILWORKの6thアルバム。基本的にはバンドの出世作となった4作目以降と同路線の本作ですが、存在感が大きくなってきていたSven Karlsson(Key)が今回はそれほど目立っておらず、初期作品にあったザクザクしたギターが戻ってきているように思います(相変わらずソロは控えめですが…)。それに伴って作品全体の質感も少し違ってきていて、ヘヴィながらも弾力性と厚みが感じられた前作が「綿(わた)」を連想させるサウンドだとすれば、ソリッドかつシャープな本作は「これぞ重金属」というハードさが強調され、Bjorn“Speed”Strid(Vo)が歌うサビのコーラスについてもハーモニーを重ねるのではなく、シンプルに歌メロを聴かせるアプローチとなっています。

それにしてもBjornはグロウルパートの迫力もさることながら、これまでは清濁の声色を使い分けているレベルだったクリーンボイスの表現力がどんどんアップしていますね。重くアグレッシブな演奏で緊張感を高めておいてサビでは打って変わって歌心ある旋律を聴かせるという今のSOILWORKらしさが詰まったオープニングのタイトル曲①Stabbing The Dramaからしてサビメロが一段と強化されているのが窺えるし、そんな歌ものとしても十分に通用しそうな親しみ易さは⑦Distanceでも発揮されています。僕が本作で気に入っているのは作品中盤で、モダンヘヴィネスの空気を吸い込んだメロディアスミドル⑤Nerve、バンド初期の衝動性とともに駆け抜ける⑥Stalemate、抜群のボーカルメロディが絶大なインパクトを残す前述の⑦という、タイプは違えどSOILWORKの魅力を詰め込んだ3連発はなかなか強力。また⑥のようなデスラッシュチューンは作品終盤にもう1曲⑩Blind Eye Haloが収録されていて、初参加のドラマーDirk Verbeuren(当時はフランスのエクストリームメタルバンドSCARVEも掛け持ち)が凄まじいドラミングを披露してくれています。この⑥や⑩はバンド初期のスタイルに近い楽曲なのは間違いないのですが、これまでは爆走感の中にもダークな雰囲気が漂っていたのに対して、今回は爽快感すら漂っているのがメロデスからエクストリームメタルへの変貌を遂げた現在のSOILWORKらしくもありますね。

上記のようにアルバム全編に渡って、いかにもSOILWORKらしいサウンドが繰り広げられてはいるものの過去2作品と比べて印象に残らない楽曲が増えているのが少し気になりますね。この点についてはあくなきチャレンジ精神を持ち続けた結果、4thで独自のスタイルを手に入れたSOILWORKが今回は逆に自らのスタイルに縛られてしまったようにも感じられます。バンドが安定期に入ったと見れなくもないですが⑥と⑩を除いて楽曲のフォーマットが似たり寄ったりで、前作まではフックのあるメロディがカバーしていた飛び抜けたキラーチューンの欠如やマンネリ感といったバンドのウィークポイントが顕在化してしまったと言えるのかもしれません。ただこれはあくまでもSOILWORKの過去作品と比べた場合の話であって、本作も単体で見ればクオリティは高いので十分楽しむことができました。

【音源紹介】
・Stabbing The Drama

SOILWORK「FIGURE NUMBER FIVE」(2003)

  • 2011/05/13(金) 00:00:00

FIGURE NUMBER FIVE
【No.287】
★★★★(2003)
年間ベスト2003年第6位

作品をリリースする度に目覚ましい成長を続け、前作「NATURAL BORN CHAOS」(2002)で揺るぎないオリジナリティを身につけるに至ったスウェーデン産エクストリームメタルバンドSOILWORKの5作目。全体的には前作で提示した怒涛のアグレッションとメロウなコーラスパートの対比によって形成されるSOILWORKサウンドを基盤にしつつ一段とスタイリッシュに洗練された印象で、初期3作品にあった獰猛さやアンダーグラウンド臭は希薄になっているように思います。また本作のプロデュースはデビュー作から3rd「A PREDATOR'S PORTRAIT」(2001)までを手がけたFredrik Nordstrom(G/DREAM EVIL)でも、前作でそのFredrikと共同プロデューサーとして辣腕を振るったDevin Townsend(Vo、G/STRAPPING YOUNG LAD)でもなくバンドのセルフ・プロデュースとなっているほか、過去4作品全てにゲスト参加していたMattias Eklundh(G/FREAK KITCHEN)も参加しておらずSOILWORKというバンド自身で作り上げた感の強い作品となっているのも特徴です。

これまでのバンドの成長率と比べると「NATURAL BORN CHAOS」と本作の間にはそれほど大きな差はないように思いますが、「デビューアルバムから3作目までで模索していた自分達のサウンドを前作で見つけた」と語るPeter Wichers(G)の言葉に強い説得力が感じられるほど前作に負けず劣らずの高品質な楽曲が並んでいます。しかもオリジナリティを築いたことに満足することなくバンドの世界観を更に掘り下げるチャレンジ精神も忘れておらず⑥Departure Planでは遂にデスボイスを排除したバラードと呼んでもよさそうな新機軸を打ち出しているし、コーラスパートにおけるメロディのキャッチーさは過去最高と思えるほどです。そんなバンドの音楽性の変化とともにPeterとOla Frenning(G)によるツインギターパートの登場頻度は低くなり、Bjorn“Speed”Strid(Vo)のボーカルとこれまで以上に存在感を増したSven Karlsson(Key)のキーボードが楽曲の軸となっていますね。

ソングライティング面でもSvenの貢献は大きいようで収録曲の約半数を彼が書いているというだけでなく、前述の⑥や身体が自然と揺れてくるグルーヴ感が心地よい⑧Brickwalker、まるでポップソングのようにキャッチーで明るいサビメロが素晴らしい⑩Distortion Sleepなど、Sven作の楽曲がバンドに新たな色彩を加えている点も見逃せません。一方のメインライターであるPeterも正統派メタルっぽいイントロで始まったかと思うと囁き、グロウル、ノーマルボイスを巧みに操るBjornのボーカルが見事なオープニング①Rejection Role、バンド初期の攻撃性を全面に出したタイトルトラック③Figure Number Five、「When You've Lost Your Power~♪」というメロウなサビが耳から離れない⑨The Mindmakerなどで存在感をしっかりアピールしています。前作同様に聴き応えのある楽曲がズラリと並ぶ本作は何度でも繰り返し聴きたくなるSOILWORK節満載の1枚ですね。

【音源紹介】
・Distortion Sleep

SOILWORK「NATURAL BORN CHAOS」(2002)

  • 2011/05/06(金) 00:00:00

NATURAL BORN CHAOS
【No.286】
★★★★(2002)
年間ベスト2002年第7位

デビュー当初はARCH ENEMYフォロワーと評されていたものの、前作「A PREDATOR'S PORTRAIT」(2001)でノーマルボイスを大胆に導入するなどしてバンドのアイデンティティを築き始めたSOILWORKの出世作となった4thアルバム。それまでのSOILWORKにはなかったシンガロングパートを盛り込んだ前作収録曲Like The Average Stalkerをライブで演奏した際にオーディエンスが合唱する姿を見て「今後はもっと歌えるようなスタイルを追求したいと思った」というメンバーの言葉通り、本作ではボーカルメロディが大幅に増強されていて前作から本作にかけての変化は「大化け」と呼ぶに相応しい飛躍振りですね。

前作(もっといえば2ndの日本盤ボーナスShadowchild)から実践するようになったデス声とクリーンボーカルの対比を更に推し進め、ARCH ENEMYの影響下にあるメロデスバンドからオリジナリティ溢れるバンドSOILWORKへと進化を遂げた本作が過去作品と決定的に違うのは歌メロの充実振り。これまではどちらかと言えばインストパートが魅力的に思えることが多かったのに対し、本作ではBjorn“Speed”Strid(Vo)が見せる柔と剛の振り幅の大きいボーカルパフォーマンスが僕の耳をとらえて離しません。新生SOILWORKの挨拶代わりのオープニングチューンであるだけでなく、後に多くのフォロワーを生み出すことになるSOILWORKスタイルの極致をいきなり見せつける①Follow The Hollow、幾重にも重ねられたボーカルと楽曲に奥行きをもたらすスペーシーなキーボードが秀逸な②As We Speakはバンドを代表するナンバーで、このアルバム冒頭を聴いた時点で本作の世界にグッと引き込まれますね。また新加入の鍵盤奏者Sven Karlsson(Key/ex-EMBRACED、EVERGREY)の貢献度も大きく、味付けレベルに止まらない彼のキーボードサウンドが独特の浮遊感と近未来的な雰囲気をもたらしています。

プロダクションに関しても、これまでの作品を手がけてきたFredrik Nordstrom(G/DREAM EVIL)に加えて分厚い壁のようなサウンド作りを得意とする奇才Devin Townsend(Vo、G/STRAPPING YOUNG LAD)を共同プロデューサーに迎え、重厚でありながら各パートの音がしっかりと聴こえる上質なサウンドを生み出してくれています。細部にまでこだわり抜くDevinに Bjornはかなりしごかれたそうですが、彼の潜在能力を大きく引き出したDevinなくして本作のこの完成度はなかったと思います。「これ!」という超名曲はないような気がするものの、メロディの求心力が大きくアップした本作は突出した曲がないというよりはどれもが名曲になり得るナンバーが詰まった1枚だと思います。過去3作品に比べて疾走感や暴虐性、泣きのギターメロディは減退しているため失ったものもある一方で攻撃的なデス声で畳み掛けておいてサビでは一転してメロウなクリーンボイスで歌うというスタイルを生み出し、シーンに定着させた本作は大袈裟かもしれませんが歴史に名を残すアルバムと言えるのではないでしょうか。

【音源紹介】
・Follow The Hollow

SOILWORK「A PREDATOR'S PORTRAIT」(2001)

  • 2011/05/01(日) 00:00:00

A PREDATOR'S PORTRAIT
【No.285】
★★★(2001)

デビュー作「STEELBATH SUICIDE」(1998)と2nd「THE CHAINHEART MACHINE」(2000)の間で大きく成長したスウェディッシュ・メロデスバンドSOILWORKの3作目にして、僕にとってこのバンドの初体験アルバム。当時のSOILWORKは激しいメロデスサウンドと流麗なギターを組み合わせたARCH ENEMYタイプのバンドとしてBURRN!誌で紹介されていたのでAmott兄弟のような泣きのツインリードを期待して聴いたところ、最初は肩透かしをくらった印象でした。確かにギターパートは充実しているものの、ソロが楽曲のハイライトとなるほどのキラーフレーズを繰り出すARCH ENEMYに対してSOILWORKはあくまでも曲の流れに溶け込んだギターという印象で、一聴したインパクトはARCH ENEMYには及ばなかったからです。

しかし、だからといって本作がハズレ作品かというとそんなことは全くなく、超前のめりな攻撃性で突進してくる①Bastard Chainが放つ理屈抜きのカッコよさにいきなりノックアウトされました。過去2作品が北欧メロデス系だとすれば本作はより広義なエクストリームメタルという感じで、ダークな中に仄かな哀愁が漂うメロディとデスラッシュっぽい爆走感が気持ちいい1枚だと思います。そして本作最大の特徴はBjorn“Speed”Strid(Vo)のデス声が表現力を増しているだけでなく、ほぼ全ての楽曲でメロディアスなクリーンボイスを効果的に取り入れているという点です。そんなSOILWORKスタイルの好例が②Like The Average Stalker、③Needlefeast、⑥Grand Failure Anthemや前作の日本盤ボーナスとして収録されていた曲のリメイク⑧Shadowchildなどですね。特に②はこれまでのSOILWORKには縁遠かった「一緒に歌えるキャッチーさ」までも兼ね備えた1曲だし、⑥は「Failed! Failed! Failed!」というBjornの絶叫とメランコリックなコーラス、ギターメロディを総動員して既存のメロデスというジャンルを食い破っていこうとするバンドの姿勢が垣間見えるナンバーですね。今でこそヴァースで吠えてサビで歌うというスタイルは珍しくなく、Bjornよりも器用にこなすChristian Alvestam(Vo/ex-SCAR SYMMETRY etc)のような歌い手もいますが本作発表当時はこのようにデスボイスとクリーンボーカルを駆使する手法は新鮮かつ衝撃的でした。

本作で初めてSOILWORKの音を聴くまで、僕はこのバンドにARCH ENEMYのようなクサいギターメロディを期待していましたがギターパートはこのバンドの持ち味のひとつに過ぎず、これまで以上にシャープかつソリッドになったリフとリズム隊が構築する轟音の中で咆哮しながら歌うBjorn、バックキング中心でありながら楽曲のドラマ性を高めるのに必要不可欠なCarlos Holmberg(Key)が一体となって生み出す本作のサウンドはかなり魅力的ですね。作品を重ねる毎に進化を続けるSOILWORKは次回作「NATURAL BORN CHAOS」(2002)でグッとメジャー感を増し、後続バンドに多大な影響を与えることになるのですが、本作は4th以降のSOILWORKでは味わえない「触る者みな傷つける」アグレッションが迸る力作という印象です。ちなみに本作を聴いたRob Halford(Vo/HALFORD、ex-JUDAS PRIEST)が「SOILWORKはメタルの未来だ」と賞賛したのだとか。後にSOILWORKがメタルシーンに大きな影響を与えたことを考えると、メタルゴッドの目と耳に間違いはなかったと思いますね。

【音源紹介】
・Grand Failure Anthem

SOILWORK「THE CHAINHEART MACHINE」(2000)

  • 2011/04/17(日) 00:00:00

CHAINHEART MACHINE
【No.284】
★★★(2003)

1998年のデビュー作「STEELBATH SUICIDE」でのブルータリティと叙情ギターを融合させたARCH ENEMY型メロデスサウンドが注目を集めたツインギター編成にキーボード奏者も擁するスウェーデンの6人組SOILWORKによる2ndアルバム。前作はアルバム全編に渡ってバンドの持ち味を出せてはいたものの、個々のメロディがあまり印象に残らなかったため僕的にはイマイチな作品でしたが今回は大きくグレードアップしていますね。中心人物Peter Wichers(G)とデビューアルバム完成直後に加入したギタリストOla Frenning(血縁的にはPeterの叔父)の2人が奏でる泣きのギターの質と量がグッと向上していて、本作におけるツインギターの活躍振りはSOILWORKの作品群の中でもトップだと思うし、メロディアスなギターパートとアグレッションに満ちた楽曲を繋ぐスムーズさは本家ARCH ENEMY以上かもしれないと思えるほどです。

本作には僕の琴線を刺激しまくって堪らないというほどのキラーチューンこそありませんがIN FLAMES、DARK TRANQUILLITY、ARCH ENEMY、CHILDREN OF BODOMという当時の北欧メロデスシーンで大きな存在感を放っていた四天王に追随するのはこのSOILWORKだと感じさせてくれるナンバーは確実に存在しています。中でもメカニカルなイントロとBjorn“Speed”Strid(Vo)のシャウトで幕を開けSOILWORKの旨みがギュッと凝縮されたオープニングトラック①The Chainheart Machine~④Generation Speedkillと続く冒頭の畳み掛けの時点で前作からの成長を見せつけてくれます。溢れんばかりのギターメロディが楽曲全体を覆い、リフは鋭くソロは滑らかで美しいという「剛」と「柔」のバランスも良好で、ARCH ENEMYが暴虐サウンドの中に一撃必殺のギターソロをやや唐突に挿入していたのに対し、SOILWORKは扇情力こそ一歩譲るもののしっかりと尺を確保して⑦Spirits Of The Future Sunのように、これでもかとばかりに弾きまくるインストパートが魅力的ですね。作品トータルで見ると整合感に欠ける部分があようにも思いますが聴き応えは十分でリピートを誘われます。

バンドは次作3rd「A PREDATOR'S PORTRAIT」(2001)でBjornがデス声だけでなくクリーンボイスでも歌うというスタイルを取り入れ、4th「NATURAL BORN CHAOS」(2002)以降のアルバムでその音楽性を推し進めていくことになります。個人的には3作目以降のSOILWORKの方が好きなのですが、本作の方向性をバンドが突き詰めていたらどんな作品が生まれたのか気になるところですね。ちなみに本作にはボーナストラックとして⑪Shadowchildという楽曲が収録されています。この曲は3rdアルバムに再録されていて本作のバージョンはデモ版という印象ですが、大胆にクリーンボーカルを導入するSOILWORKの未来像を感じさせる1曲となっていますね。

【音源紹介】
・The Chainheart Machine

SOILWORK「STEELBATH SUICIDE (SPECIAL EDITION)」(2003)

  • 2011/04/12(火) 00:00:00

STEELBATH SUICIDE2003
【No.283】
★(2003)

後に北欧メロデス/エクストリームメタルバンドの雄として名を馳せることになるSOILWORKのデビューアルバム。元々のリリースは1998年ですが僕が持っているのは2003年の2枚組再発バージョンで、DISC-2には2002年来日公演のライブテイク4曲とデモ音源6曲が収録されています。本作の時点ではノーマルボイスとデス声を巧みに使い分けるSOILWORKらしさはまだ確立されておらず、Bjorn“Speed”Strid(Vo)も獣じみた咆哮で押しまくっています。当時のSOILWORKはブルータル系メロデスバンドという印象で、そのアグレッシブなサウンドの中で舞う叙情ギターフレーズが良いアクセントとなっている本作のスタイルは自然とARCH ENEMYを連想させますね。

本作はバンドのメロディアスギター的側面をAngel、暴虐性をDiaboliqueという単語で象徴されるSOILWORKの音世界へ誘うかのような曲名を持つギターインスト①Entering The Angel Diaboliqueで幕を開けます。その後もバンドの2大特性が絡み合った楽曲が並んでいて彼らの目指す音楽性はヒシヒシと伝わってくるものの、肝心のメロディ(特にボーカルパート)がやや凡庸なため聴き終えた時点で耳に残る曲があまりないように思えてしまうのが残念ですね。インスト⑧Centro de Predominioに続く⑨Razorlivesのギターソロが発散する泣きはなかなかのものだし、アルバム終盤は前半以上にメロディのフックがある曲も収録されていますが、正直なところ本作は僕にとって初期SOILWORKサウンドを確認するために時々聴く1枚という感が拭えません。これは僕がメロデスやブルータルメタルにおいても、その暴虐性の中に一定レベルのメロディを求める嗜好を持っているということと、本作を聴く前にバンドが大躍進を遂げた3rd「A PREDATOR'S PORTRAIT」(2001)~5th「FIGURE NUMBER FIVE」(2003)を聴いてしまったからだとは思いますが…。

このアルバムにはHR/HMリスナーであれば一度は耳にしたことがあるであろうDEEP PURPLEの名曲⑬Burnが日本盤ボーナスとして収録されていて、実は僕の購入動機もこのカバー曲によるところが大きかったりします。出来の方もオリジナル曲を壊さないギリギリのレベルにまでブルータルなアレンジが施された面白い仕上がりとなっていて良いですね。Disc-2に収録されているライブ4曲については現在のところバンド唯一の公式ライブ音源で、Devin Townsendをプロデューサーに迎えて緻密に作り込んだ4th「NATURAL BORN CHAOS」(2002)収録のDisc-2④As We Speakのような「聴かせる」タイプの楽曲はスタジオ盤ほどの厚みに欠けるきらいはあるものの、攻撃性剥き出しのDisc-2③Chainheart Machineなどは一段とカッコよくなっているのでフルレンスライブ盤が聴きたくなります。またDisc-2の5曲目以降のデモ音源はリーダーのPeter Wichers(G)が偶然知り合ったMichael Amott(G/ARCH ENEMY)に手渡したことがきっかけでデビューにこぎ付けたデモテープ「IN DREAMS WE FALL INTO THE ETERNAL LAKE」からのものらしいので、生粋のSOILWORKファンの方にとっては興味深い音源ではないかと思います。

【音源紹介】
・Burn(DEEP PURPLEのカバー)

【CD購入録】SOILWORK「THE PANIC BROADCAST」(2010)

  • 2010/07/29(木) 00:00:00

【CD購入録】
THE PANIC BROADCAST
SOILWORK「THE PANIC BROADCAST」(2010)

SOILWORKのリーダー/メインソングライターという立場でありながら2005年にバンドを脱退したPeter Wichers(G)が復帰しての1作目(通算8枚目)となるアルバムを買いました。前々作「STABBING THE DRAMA」(2005)辺りからこのバンドに対する情熱が薄れてきており、Peter不在の状況下で制作された前作「SWORN TO A GREAT DIVIDE」(2007)があまり好きではなかったのでPeter復帰のニュースを聞いた時も「ふーん」という感じだったのですが、アグレッションと耳に残るギターメロディが増強されていることもあって本作の第一印象は前作よりも断然良いですね。特に①Late For The Kill, Early For The Slaughter、②Two Lives Worth Of Reckoningという冒頭の掴みはかなり強力だと思います(そのテンションの高さを作品後半まで維持できていない気もしますが…)。前作を聴き終えた時点では「もうSOILWORKのアルバムは買わないかも…」と思っていた僕ですが本作を数回リピートした今は、このバンドをこれからも聴いていこうと思うようになってきています。ちなみに本作は通常盤の他にメイキング映像を収録したDVDとCDの方にも更なるボーナストラック2曲を追加した初回限定盤があり、AMAZONだと通常盤とほぼ同額で限定盤が買えるので僕は後者を購入しました。