【CD購入録】森重 樹一「GRACE」(2015)

  • 2017/11/11(土) 00:00:00

【CD購入録】
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森重 樹一「GRACE」(2015)

今年の10月にZIGGY名義としては約10年振りとなるアルバム「2017」をリリースした森重 樹一(Vo)のフルレンスとしては11枚目のソロアルバムを買いました。本作と「ELEVEN ARK」(2013)、「obsession」(2014)は3部作とみなされているそうです。プロデューサーに山本 陽介(G)を迎えたのが「ELEVEN ARK」からだったので森重/山本のタッグは本作で一区切りとなるのかもしれませんね。本作は音楽性としても過去2作品と同じベクトルにあるので3部作という位置づけにも納得感があるし、今回も森重 樹一らしいメロディを持ったハードロックが楽しめるものの即効性はそれほど高くないように思います。それでいてリピートするうちにこのアルバムにハマりつつある自分に気づくという感じでしょうか。佳曲揃いの本作の中でお気に入りを挙げるとすればメロディ、歌詞のメッセージ性の両方で森重 樹一らしさに溢れたミディアムバラード④「信じる道ならば」ですね。また森重バンドではお馴染みとなった清(B)が作曲した②「罪に溺れて」、⑨RU☆BYの2曲も好きです。彼女はソロアルバムを2枚リリースしているほか複数のバンドにベーシスト、コンポーザーとして関わっているようなのでいつかチェックしてみたいと思ってます。

SHAKRA「BACK ON TRACK」(2011)

  • 2017/09/24(日) 00:00:00

BACK ON TRACK
【No.501】
★★★★(2011)
年間ベスト2011年第8位

日本での知名度は今ひとつながら本国スイスではアルバムがナショナルチャート上位にランクインするなど成功を納めているSHAKRAの8作目。4th「RISING」(2003)から加入し、長きに渡ってバンドの顔であり続けたMark Fox(Vo)が脱退したため後任にインド生まれのスイス人John Prakesh(Vo)を迎えての第1弾となります。SHAKRAの音楽性は初期GOTTHARDの名盤3rd「G.」(1996)を彷彿とさせる骨太なハードロックでGOTTHARDよりもブルージーな土っぽさが希薄、それでいてメタル成分は多めという印象ですね。Johnの歌唱は故Steve Lee(Vo/GOTTHARD) meets Michael Bormann(Vo/ex-JADED HEART、ZENO etc)と表現したくなる熱唱スタイルで、これまで無名だったのが不思議なほどの実力派です。

オープニングの①B True B Youからして硬派なSHAKRA流ハードロックが炸裂。それ以降も生後5ヶ月でインドから養子としてスイスに送られたため実の両親のことを全く知らないJohnの想いを歌詞に乗せた哀愁ミドル②I'll Be、一転してノリの良いサウンドを聴かせる③Crazy、疾走感溢れるタイトルトラック④Back On Trackと勢いをつけておいてバラード⑤When I See Youに繋ぐという構成もニクいですね。冒頭の5曲が充実しているため⑥MMTWGR(Money Makes The World Go Round)以降は若干テンションが下がりますが、個々の楽曲としては聴き応えのあるものばかりだし本編ラストを締めくくる⑬Stronger Than Everは文句なしのカッコよさを誇っています。ちなみにボーナストラックの⑭Whyは前作「EVEREST」(2009)収録曲のリメイク。YouTubeで前任者バージョンと比べてみた感想としてはJohnの方が好きですね。そのJohnは外見が完全にインド人なのでメンバー写真を見ると1人だけ浮いているように感じますが、本作のライナーノーツによると「SHAKRAというバンド名の由来はインド起源の神秘的身体論におけるエネルギーの通過点チャクラから来ている」とのことなのでバンドがインドと繋がりを持つことは運命だったのかもしれません。

スイス出身のハードロックバンドとなるとGOTTHARDとの比較は避けられませんが、本作はGOTTHARDの名作群と比べても遜色のない仕上がりだと思います(超えたとは言えませんが)。1998年のデビューからブレずに、ストイックに正統派サウンドを追求する姿勢は清々しいほど。ただしガッツ溢れるハードロックがズラリと並ぶためメリハリに欠けるのも事実で贅沢を言えば、もう少し楽曲にバリエーションがあると良かったかなという気もします。これまでの経験上、SHAKRAのように楽曲の振り幅が狭く自分達のサウンドを貫くタイプのバンドは他の作品を聴いても結局はバンドとの出会いの1枚が最も好きな作品だったというケースが多いんですよね。そのため彼等が本作以降にリリースしたアルバムについては興味を持ちつつも聴くことなく今日に至っています。なおJohnは次回作「POWERPLAY」(2013)リリース後に脱退、通算10枚目となる「HIGH NOON」(2016)では前任のMark Foxが復帰しているようです。

【音源紹介】
Back On Track

【CD購入録】THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「SKYLINE WHISPERS」(2015)

  • 2017/08/25(金) 00:00:00

【CD購入録】
SKYLINE WHISPERS
THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「SKYLINE WHISPERS」(2015)

酔った勢いで結成に至ったという経緯、Bjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK)を始めとする主要メンバーがメインバンドとのかけ持ちであることなどから、単発プロジェクトだとばかり思っていたTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAがリリースしたまさかの2作目を買いました。北欧エクストリームメタル界の重鎮によるバンドとは思えないほどクラシックロックのど真ん中をひた走る作風はデビュー作「INTERNAL AFFAIRS」(2012)と同じですが、本作の方が若干ヘヴィになっているように思います。キャッチーなメロディ作りの上手さは今回も健在で勢いよく突っ走る①Sail On、レトロなサウンドが心地よい②Living For The Nighttime、弾きまくりのキーボードソロをフィーチュアした⑨Demon Princess、プログレッシブな展開を盛り込んだ⑫The Heather Reportsなど曲によって異なる表情を見せてくれるのも好印象。楽曲の充実度で言えば前作に分があるように思いますが、このところのSOILWORK以上に僕の琴線に触れる楽曲が多いし、Bjornのクリーンボイスも魅力たっぷりなので「このバンドをメインにしてもらってもいいかも」なんて思ってしまいますね(笑)。

【CD購入録】BE THE WOLF「IMAGO」(2015)

  • 2017/02/26(日) 00:00:00

【CD購入録】
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BE THE WOLF「IMAGO」(2015)

イタリアはトリノ出身のスリーピースバンドBE THE WOLFの1stアルバムを買いました。イタリアといえばRHAPSODY、TRICK OR TREATといったパワーメタル系、LIONVILLEのようなメロハーバンドが思い浮かびますがBE THE WOLFはエモ/スクリーモ系に分類されそうなサウンドですね。個人的にはMY CHEMICAL ROMANCEっぽさを感じました。リーダーでもあるFederico Mondelli(Vo、G)が生み出す楽曲群はハードでありながら適度な哀愁を含んでいて僕が好きなタイプだし、幅広いロックファンにアピールできそうなメジャー感もあって本作がデビューアルバムだとは思えませんね。調べてみるとバンドの結成は2011年にまで遡り、2013年からYouTubeでPVを続々とアップしていて本作の収録曲のうち8曲がYouTubeで公開していた音源なのだとか。お気に入りは「ウウ ウウウ〜♪」と歌うコーラスが耳に残る③The Fallですね。今回のアルバムはバンドが結成以来、書き溜めてきた曲を纏めた1枚という見方もできるので次作から真価が問われるのかもしれません。その2nd「ROUGE」(2016)も、いつか聴いてみようと思っています。

【CD購入録】RECKLESS LOVE「INVADER」(2016)

  • 2016/12/20(火) 00:00:00

【CD購入録】
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RECKLESS LOVE「INVADER」(2016)

最近ではAlexi Laiho(Vo、G/CHILDREN OF BODOM)が結成したカバープロジェクトTHE LOCAL BANDのフロントマンとしてLOUD PARK 15に出演したことで話題となったOlli Herman(Vo)のメインバンドRECKLESS LOVEの4作目を買いました。前作「SPIRIT」(2013)ではI Love Heavy Metal、Metal Assといったタイトルの曲を収録、曲調もハードになっていましたが今回はバンドの根幹部分でもある楽しくポップなハードロックに焦点を当てていますね。「ウィアーザ ウィーケン、ウィアーザ ウィーケン♪」のコーラスが耳に残る①We Are The Weekend、疾走感のあるサビとそこに絡む掛け声がカッコいい②Hands、怪しげなメロディがクセになる③Monster、一転してソフトで幻想的な④Child Of The Sunと続く序盤が特に気に入っています。3rd収録のSo Happy I Could Dieに匹敵するキラーチューンこそないものの、北欧バッドボーイズロック界随一のメロディセンスは本作でも発揮されていますね。

PRIVATE LINE「DEAD DECADE」(2011)

  • 2016/12/16(金) 00:00:00

DEAD DECADE
【No.483】
★★★★(2011)
年間ベスト2011年第5位

ハードロックンロールと北欧ならではの叙情メロディを融合させた前作「EVEL KNIEVEL FACTOR」(2006)が見事な出来栄えだったPRIVATE LINEによる約4年振りの3rdアルバム。曲作りの時期にSammy Aaltonen(Vo)の父親が亡くなるなどしたことが影響してかアルバムジャケットは暗く、曲名にもDeath、Dead、Ghost、Graveなど死を連想させる単語が多いですね。Sammyによると「本作がPRIVATE LINEにとってのブラックアルバム」だそうですがダークな作品に仕上がっているかというと、むしろその逆で破天荒なロックサウンドは影を潜め、これまで以上にメロディに焦点を当てた作風となっています。曲によっては同郷のメランコリックロックバンドTHE RASMUS、世界的なヒットを記録したMY CHEMICAL ROMANCE「THE BLACK PARADE」(2006)を彷彿とさせる場面もありますね。

ビッグなコーラスと共に駆け抜ける①Deathbedtime Storiesで幕を開け、ダークな哀メロとそれを歌う子供のコーラスがこれまでにないスケールの大きさを感じさせるタイトル曲②Dead Decadeと続く流れからして「これまでと一味違う」と感じさせてくれます。それ以降もパンキッシュに弾ける③Black Swan、妖しさを演出する冒頭のハーモニカが印象的な④Ghost Dance、ダンサブルなアレンジでノリ良く聴かせる⑤13th Step From The Grave、PRIVATE LINE流ロックにブルーズテイストを加味した⑥Down Came The Rainと、手を替え品を替え魅力的なメロディを堪能させてくれるので飽きないですね。また終盤にも一際ポップな歌メロが耳に残る⑨Meltdown Town、間奏にロシアンフォーク風のパートを交えた疾走チューン⑩Deathroll Casinoというハイライトがあるのも好印象です。

1stアルバム「21ST CENTURY PIRATES」(2004)ではMOTLEY CRUELive Wire、前作ではCHEAP TRICKHe's A Whoreをカバーしていましたが、今回はTHE LORDS OF THE NEW CHRCH⑬New Churchを収録しています。PRIVATE LINEがこれまでに取り上げたバンドは少なからず知っていましたがTHE LORDS OF THE NEW CHURCHは全く知りませんでした。調べてみたところ、どうやら80年代のパンクバンドのようです。オリジナルアーティストを知らないこともあってかカバー曲に関しては過去作品に軍配が上がりますね。とはいえオリジナル曲の充実度は今回が一番だと思うので僕の中ではこのアルバムが最高傑作です。注文をつけるとすれば作品毎のスパンをもう少し短くして欲しいということでしょうか。本作も4年振りのアルバムでしたが2016年現在、4作目に関する情報は入ってきていません…。オフィシャルサイトは今も存在しているしSammyとElias Logren(Ds)はアコースティックライヴも行っているもののファンとしてはPRIVATE LINEの新作情報が待ち遠しいですね。

【音源紹介】
Deathroll Casino

PRIVATE LINE「EVEL KNIEVEL FACTOR」(2006)

  • 2016/11/15(火) 00:00:00

EVEL KNIEVEL FACTOR
【No.482】
★★★★(2007)

フィンランド出身のバッドボーイズロックバンドPRIVATE LINEの2作目。アルバムタイトルにある「イーブル・ニーブル」というのはアメリカの有名スタントマンで、無謀な挑戦をしては派手に失敗することもあり、人々は彼のスタント成功以上に失敗する姿を観たがったという心理を表現する「イーブル・ニーブル・ファクター」という言葉があるそうです。バンドの中心人物Sammy(Vo)によるとシンガー、ソングライター、プロデューサーとして全てを自身で行うことになった本作の制作状況を表現するのに「イーブル・ニーブル・ファクター」は相応しい言葉だったのだとか。そんなチャレンジングな環境でレコーディングされた今回のアルバムですが、結果は見事成功と言えると思います。

期待感を煽るイントロダクション①Prelude For The Daredevilsに続くタイトル曲②Evel Knievel Factorで炸裂する「ウォウォウォウォオ~♪ イェイェイェイェエ~♪」のコーラスは合唱必至だし、ロックサウンドを基本としつつサビではメランコリックな雰囲気を前面に出した③Broken Promised Land、前曲のピアノによるアウトロから切れ目なく繋がる④Aliveへと至る流れでこの作品に引き込まれました。デジタルサウンドも交えて疾走する⑦Prozac Nation、⑨Gods Of Rewindのようにキーボードを上手く取り入れている点も好印象だし、ロックソングだけでなく⑤Sound AdviceTREATのギタリストAnders Wikstromが作曲に関与)や⑩Anywayといったバラード系の充実振りも見逃せません。また②と似たウォウォウコーラスが登場するボーナストラック⑫Tokyoも本編に入らなかったのが不思議なほどキャッチーな1曲です。

デビュー作「21ST CENTURY PIRATES」(2004)はBURRN!誌上でいきなりクロスレビューされ、インタビューもカラーで掲載されるなど新人バンドとしては破格の扱いを受けていました。そんな1stアルバムは正直なところ「可もなく不可もなく」という印象でしたが、本作での成長振りは「化けた」と言っていいレベルだと思います。僕が北欧ロックンロールバンドを聴くようになったのはHARDCORE SUPERSTAR「HARDCORE SUPERSTAR」(2005)、CRASHDIET「REST IN SLEAZE」(2005)などがきっかけだったのですが、本作におけるPRIVATE LINEのメロディセンスの良さは同系統バンドの中でも頭一つ抜きん出ています。それに加えてフロントマンのSammyはこの手の曲を歌うのに最適の声質だし、ソングライティング能力も高く、ルックス的にも華があって文句なしの逸材なので将来が楽しみなバンドですね。

【音源紹介】
Evel Knievel Factor

【CD購入録】森重 樹一「obsession」(2014)

  • 2016/11/11(金) 00:00:00

【CD購入録】
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森重 樹一「obsession」(2014)

2011年にそれまで在籍していたバンドからの脱退とソロ活動に専念することを発表して以降、有言実行で毎年アルバムをリリースしている森重 樹一(Vo/ZIGGY、ex-THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONS)の10作目を買いました。今回も僕が森重 樹一というアーティストに期待するハードロックンロール、ポップチューンやバラードを収録してくれていますね。曲調的にはアルバム中盤に配されることが多そうなミドル①FORGIVE MEから「SOUL TO SOUL」(2011)のエンディング曲「始まりは終わりから」のフレーズが再登場する⑪「君の心あるがままに」までアルバムを通して楽しめます。お気に入りはピアノとサックスが曲を盛り上げる②GOOD OLD TIME ROCK’N’ROLL、本作のタイトル曲と言うべきバラード④MY OBSESSIONでしょうか。今年でソロデビュー20周年を迎えるそうですが、今こそが絶頂期ではないかと思えてくる充実盤ですね。

LORDI「GET HEAVY」(2002)

  • 2016/10/24(月) 00:00:00

GET HEAVY
【No.481】
★★★★★(2004)

メンバー全員がゾンビ風のコスチューム(特殊メイク?)に身を包んだフィンランドのモンスターバンドLORDIの1stアルバム。本作がリリースされたのは2002年ですが、僕は2004年になってLORDIというバンドの存在を知りHR/HM系サイトで本作が絶賛されているのを見て是非とも聴いてみたいと思い購入しました。実際にCDを手にしてみてまずは力の入りまくったコスチューム姿にビックリ、肝心の音楽を聴いてみて各曲の素晴らしさにまたビックリという作品で、いろんな意味でインパクトがありますね。バンド側の徹底した世界観へのこだわり、エンターテイメント性の高いショウなどKISSを彷彿とさせる点がチラホラありますが、中心人物のMr. Lordi(Vo)はKISSのファンクラブ「KISS ARMY」のフィンランド支部長を務めていたそうです。

イロモノバンドとして片付けられかねないルックスとは裏腹に、本作で聴くことの楽曲群はどれも一度聴いたら口ずさめてしまいそうなものばかりですね。ホラー映画が始まりそうなイントロ①Scarctic Circle Gatheringに導かれてスタートするタイトル曲②Get Heavyを聴いて「なかなか良いね」と思っていたら、キャッチーにドライヴする③Devil Is A Loserでこのアルバムに引き込まれ、リーダートラック⑤Would You Love A Monsterman?ですっかり魅了されました。収録曲のどれもがシングルカットできそうなものばかりなのですが前述の⑤、曲をグイグイ引っ張っていくキーボードと哀愁を撒き散らすメロディが堪らない⑩Last Kiss Goodbye、自然と身体が揺れてくるほどにダンサブルな⑪Dynamite Tonightがハイライト。メランコリックな⑥Icon Of Dominance、メロディアスなサビメロが秀逸な⑦Not The Nicest Guyもかなり気に入っています。

フロントマンのMr. Lordiはダミ声で好き嫌いが分かれそうだし、キャッチーな楽曲群とはミスマッチに思えるものの不思議な魅力(魔力?)があってリピートするうちに気にならなくなってきて、今では「この声でこそLORDIサウンド!」と思うようになりました(笑)。演奏陣もバンド最大の武器であるボーカルメロディを活かす裏方に徹しつつ、キーボードが所々でいい仕事をしている点も見逃せませんね。デビューシングル⑤が母国フィンランドのナショナルチャートで1位を獲得するなど、早くもブレイクした彼等の人気は後にヨーロッパ全土へと拡大していくこととなります。オバマ大統領が2016年のスピーチで「フィンランドは世界の中で人口あたりのヘヴィメタル・バンドの数が一番多く、さらに望ましい政治をしている国として上位に入っている。音楽と政治に何かしらの相互関係があるかはわかりませんが。」と語るほどのメタル大国フィンランドの懐の深さをまざまざと見せつけてくれる1枚です。

【音源紹介】
Would You Love A Monsterman?

【CD購入録】SPIRITUAL BEGGARS「SUNRISE TO SUNDOWN」(2016)

  • 2016/10/05(水) 00:00:00

【CD購入録】
SUNRISE TO SUNDOWN
SPIRITUAL BEGGARS「SUNRISE TO SUNDOWN」(2016)

LOUD PARK16に所謂「アモット枠」で出演するのでは、という大方の予想に反して単独来日公演を10月に行うことが発表されたSPIRITUAL BEGGARSの9作目を買いました。3代目シンガーのApollo Papathanasioが加入して3枚目のアルバムとなります。前任のJB(Vo/GRAND MAGUS)が在籍している頃は大好きなバンドだったのですが、現体制になってからは今ひとつのめり込めずにいました。あまり期待せずに本作を聴いたこともあってか第一印象としては好感触。勢いのあるハードロック①What Doesn't Kill You、キャッチーなギターメロディが曲を引っ張る②Sunrise To SundownPer Wiberg(Key)のハモンドサウンドが存在感を発揮している③Diamond Under PressureLudwig Witt(Ds)が作詞作曲した④Hard Roadと続く序盤は特に良い感じですね。後半に進むにつれてトーンダウンしているように思うし、ボーナストラックにカバー2曲とライヴ5曲を収録というのは流石に多すぎて間延びしてしまっているのが残念ですが…。iPodに本編11曲とカバーソングだけを取り込んでリピートしています。

【CD購入録】ECLIPSE「ARMAGEDDONIZE」(2015)

  • 2016/09/15(木) 00:00:00

【CD購入録】
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ECLIPSE「ARMAGEDDONIZE」(2015)

去る9月14日にファン待望の初来日公演を敢行した(はずの)スウェディッシュ・ハードロッカーECLIPSEの5作目を買いました。フロントマンのErik Martensson(Vo、G)はFRONTIERS RECORDS御用達のソングライターとして数多くのバンドやプロジェクトに関わっているため、最近はその才能が酷使されている感があったし、実際に食傷気味だったりするのですがECLIPSEで聴く彼の曲は一味違いますね。冒頭から矢継ぎ早にロックチューンを繰り出し4曲目辺りでややペースダウン、その後はバラードも交えながら一気に聴かせるというスタイルは前作「BLEED AND SCAREM」(2012)を彷彿とさせます。実際、音楽性にさほど変化がないため良くも悪くも手堅い作風ですが、僕のツボを突いてくる楽曲が多いですね。お気に入りはバラードの王道をゆく⑥Live Like I’m Dying、それとは対照的に勢いに溢れた⑧Love Bitesでしょうか。新鮮味はあまりないものの気付けば何度もリピートしています。ちなみに本作は来日記念盤としてライブCD付きの2枚組で今年に再発されましたが、僕が買ったのは2015年の通常盤です。

【CD購入録】ECLIPSE「BLEED AND SCAREM」(2012)

  • 2016/09/04(日) 00:00:00

【CD購入録】
BLEED AND SCREAM
ECLIPSE「BLEED AND SCAREM」(2012)

9月14日にファン待望の初来日公演を行う予定のスウェーデン産メロディアス・ハードロックバンドECLIPSEの4作目を買いました。前作「ARE YOU READY TO ROCK」(2008)リリース後、中心人物のErik Martensson(Vo、G)Robert Sall(G/WORK OF ART)、Jeff Scott Soto(Vo/TALISMAN)と結成したW.E.T.Toby Hitchcock(Vo/PRIDE OF LIONS)のソロ作に関わるなど多忙だったためECLIPSEとしては4年振りの新作となります。今回も北欧らしい叙情メロディとアメリカンな快活さが絶妙のバランスで保たれたハードロックが堪能できる1枚となっていますね。贅沢を言えば、前作のTo Mend A Broken Heartに匹敵するキラーチューンが欲しかった気もしますが①Wake Me Up〜③Ain't Dead Yetのハードロック3連発は強力だし、ケルティックな雰囲気漂う④Battlegrounds(ボートラのアコースティックバージョンもいい感じ)、終盤でMagnus Henriksson(G)がドラマティックに弾きまくる⑤A Bitter Taste、ECLIPSE流メタル⑧Take Back The Fearなど聴きどころ満載です。現時点での最新作5th「ARMAGEDDONIZE」(2015)も近々購入しようと思っています。

【CD購入録】PEARL「LITTLE IMMACULATE WHITE FOX」(2010)

  • 2016/08/19(金) 00:00:00

【CD購入録】
LITTLE IMMACULATE WHITE FOX
PEARL「LITTLE IMMACULATE WHITE FOX」(2010)

「BAT OUT OF HELL」シリーズが大ヒットを記録したレジェンドMEAT LOAFの娘でScott Ian(G/ANTHRAX)の妻でもあるシンガーPearl AdayPEARL名義でリリースしたアルバムを買いました。本作で聴けるのはMEAT LOAFのアルバム(といっても僕は「BAT OUT OF HELL」シリーズしか聴いていませんが)のようなロックオペラではなく、骨太なクラシックロックという感じですね。作曲面の中核を担っているのはJim Wilson(G)、Marcus Blake(B)の2人で、作詞はPearlによるものです。JimとMarcusはハードロックバンドMOTHER SUPERIORとしても活動していた(現在は解散)らしく、MOTHER SUPERIORのカバー曲⑩Whoreも違和感なく溶け込んでいます。お気に入り曲はハードな①Rock Child、③Broken White、聴かせるタイプの⑧Worth Defending、そして前述の⑩などですね。Pearlのボーカルもこの手のナンバーを歌うのに適した力強くソウルフルなスタイルで好印象。本作がシンプルで理屈抜きにカッコよかったのでMOTHER SUPERIORのアルバムも聴いてみたくなりました。

【CD購入録】KISSIN' DYNAMITE「GENERATION GOODBYE」(2016)

  • 2016/07/07(木) 00:00:00

【CD購入録】
GENERATION GOODBYE
KISSIN' DYNAMITE「GENERATION GOODBYE」(2016)

2008年にデビューして以降、きっちり2年ごとにニューアルバムを届けてくれているKISSIN' DYNAMITEの5作目を買いました。初期のパーティーロック調から徐々にシリアスな方向へ変化してきた感のある彼等ですが、今回も近作の延長線上にある1枚と言えそうです。ドッシリと構えて聴かせるミッドテンポ①Generation Goodbyeはアルバムの掴みとしては微妙ながら単体で見ればカッコいいし、これぞKISSIN' DYNAMITE!なロックチューン②Hashtag Your Life(曲名がいかにも今どきのバンドらしいですね)、そこから一転してドラマティシズムと哀愁に溢れたパワーバラード③If Clocks Were Running Backwardsと続く展開にヤられました。PVも制作された②、③を筆頭に今回も良曲揃いなので、あっという間に聴けてしまいます。デビュー当時は16歳だったフロントマンJohannes Braunの成長に合わせるかのように、ロックソングだけでなくバラード系もこれまで以上に聴き応えがあるのも本作の特徴でしょうか。本編ラストの⑪Utopiaも泣けます。今回のアルバムも2016年を振り返る頃には年間ベスト入りを果たしてそうな力作ですね。

【CD購入録】RUSSKAJA「ENERGIA!」(2013)

  • 2016/05/06(金) 00:00:00

【CD購入録】
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RUSSKAJA「ENERGIA!」(2013)

現時点での最新作でもある4th「PEACE, LOVE & RUSSIAN ROLL」(2015)でその存在を知り、ファンになったロシアン・ターボ・ポルカ・メタルバンドRUSSKAJAの3作目を買いました。「PEACE, LOVE & RUSSIAN ROLL」と比べると本作の方がHR/HM色は薄いように感じますね。その反面、ポルカやブラスサウンドが生み出す楽しげな雰囲気が強調され、メロディについても哀愁よりキャッチーさが前面に出ています。歌詞は英語よりもロシア語、ドイツ語の比率が大きいため意味はほとんどわかりませんが、タイトル曲①Energiaの「エェ!ネェ!ギィ!アァ!」を筆頭に曲名を連呼するサビが多いため初めて聴いた時から口ずさんでしまうし③Radost Moja、⑤Istanbul辺りのメロディもクセになります。何度もリピートしていた4thに負けず劣らず、今回も中毒性の高い1枚なのでしばらくヘビロテ決定ですね。

【CD購入録】VOLBEAT「OUTLAW GENTLEMEN & SHADY LADIES」(2013)

  • 2016/04/04(月) 00:00:00

【CD購入録】
OUTLAW GENTLEMEN SHADY LADIES
VOLBEAT「OUTLAW GENTLEMEN & SHADY LADIES」(2013)

ロカビリーメタルと評される独特の音楽性で母国デンマークは勿論、ヨーロッパ各地で人気を博しているというVOLBEATの5作目を買いました。バンドのアイデンティティである「ロカビリー」というジャンルはよくわからない僕ですが、彼等のサウンドはオーソドックスなHR/HMを基本にしつつキャッチーだったり、おどろおどろしかったり、北欧ならではの哀愁を感じさせたりと表情が豊かなので聴いていて楽しいですね。お気に入り曲はノリノリの曲調が気持ちいい④Dead But Rising、⑧My Body、爽やかさすら感じる⑨Lola MontezSarah Blackwoodなる女性シンガーをゲストに迎えた⑪The Lonesome Rider、演歌に通じる泣きとクサメロが耳に残る⑭Our Loved Ones辺りでしょうか(⑧はカバー曲ですが)。そんな楽曲群の魅力を増幅させているのがMichael Poulsen(Vo)の男前かつ渋いボーカルで、彼の歌声を聴いているとJB(Vo/GRAND MAGUS、ex-SPIRITUAL BEGGARS)が思い浮かびます。日本での注目度は高いとは言えない彼等ですが、本作がビルボードチャートでTOP10入りを果たすなどしているので、今後ビッグになっていくのかもしれませんね。

【CD購入録】中島 卓偉「煉瓦の家」(2015)

  • 2015/12/19(土) 00:00:00

【CD購入録】
煉瓦の家
中島 卓偉「煉瓦の家」(2015)

僕と同じ1978年生まれのロックシンガー中島 卓偉の15作目を買いました。5月にたまたま天王寺を歩いていたら卓偉がフリーライブをやっていて、彼の生歌をそこで初めて聴いたのですが本当に上手かったですね。卓偉によるとこのアルバムは前作「BEAT&LOOSE」(2013) と合わせてワンセットとなる作品だそうで、実際「BEAT&LOOSE」収録曲の「サイトウダイスケ~all good adults go to heaven?~」のアンサーソング⑤「御城寺梨紗 ~all good idols go to heaven?~」が収録されています。曲の終盤に新たな人物が登場しているので続きがあるのかな?お気に入りは「続けろ!続けろ!続けるおまえ めっちゃストロング!」というインパクト抜群のサビから始まる②「続けろ」ですね。「3号線」「高円寺」と同じく卓偉の実体験を歌った⑮PUNKY SIXTEEN BOYも胸に響きます。ただ僕好みのメロディという点に関しては、現時点だと前作に軍配が上がりそうな気がしています。

【CD購入録】中島 卓偉「BEAT&LOOSE」(2013)

  • 2015/12/16(水) 00:00:00

【CD購入録】
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中島 卓偉「BEAT&LOOSE」(2013)

1999年にシングル「トライアングル」でデビューした中島 卓偉の15周年記念アルバムを買いました。本作のレコーディングに際して「カッコいいROCKとは何か?」を自問自答した結果、シンプルなバンドサウンドに行き着いたらしくギター、ベースは卓偉自身がプレイ、ドラムは一発録り、キーボードの類いは一切使用していないセルフプロデュース作品となっています。デビューアルバム「NUCLEAR SONIC PUNK」(2000)のオープニング曲UP TO DATEの2013年用にアップデートしたかのような①「ゲッザファッカゥッ!!!!」でアルバムの幕開けを力強く宣言して以降、TAKUI時代を彷彿とさせるロックチューン、泣けるバラード、「ULTRA SLACKER」(2009)辺りから顕著になった風変わりなタイトルと独特な歌詞世界が展開されるナンバーが並ぶ本作は卓偉がこれまでに表現してきたサウンドをギュッと凝縮したかのようなアルバムです。中でも印象的なのが現在の邦楽シーンに向けて曲名そのままの痛烈なメッセージを込めた⑥「口パク禁止令 」、下積み時代の実体験を情感たっぷりに歌い上げる⑭「高円寺」ですね。本作を「リアルファーストアルバム」と呼ぶ卓偉の意気込みが伝わってくる1枚となっています。

【CD購入録】森重 樹一「ELEVEN ARK」(2013)

  • 2015/11/11(水) 00:00:00

【CD購入録】
ELEVEN ARK
森重 樹一「ELEVEN ARK」(2013)

ZIGGY、THE DUST'N'BONEZ、THE PRODIGAL SONSなどでの活動を経て現在はソロに注力している森重 樹一(Vo)の9枚目となるフルレンス作品を買いました。前作「SOUL TO SOUL」(2011)と同じく今回も僕が好きだったSNAKE HIP SHAKES〜ZIGGYの「HEAVEN AND HELL」、「ROCK AND ROLL FREEDOM!」期に通じるハードロック寄りの作風ですね。ソロ作品にしては珍しく①「一人の世界に」を本作のプロデュースも手掛けている山本 陽介(G)②STRANGE KINGDOMを女性ベーシストが作曲しているのですが、これら2曲も森重のパブリックイメージと大差のない曲調で違和感なくハマっています。満を持して登場する森重曲③SET THE FRIDAY NIGHT ON FIREも彼らしいメロディが冴えていて掴みはバッチリだし、ロックソング3連発の後を受けるバラード④「止まない雨の中で」も秀逸。それ以外のお気に入りは森重特有の言葉選びが面白いミドル⑥WONDERLAND、スケールの大きなバラード⑧NOTHING BUT LOVEでしょうか。また本作には⑨DICE!、⑪STARTIN'AGAIN 2013というリメイクも2曲収録していて前者はソロ名義のアコースティック・ミニアルバム「NAKED SUN」(2012)、後者はZIGGY「HOT LIPS」(1988)からのナンバーです。特に⑪は今の森重が歌うことで魅力が大きくアップしています。「生誕50周年を迎えた日本のロックアイコン森重 樹一の集大成」が本作のキャッチコピーのようですが、50歳を迎えて一段と味わいを増した彼の歌は本当にカッコいいですね。

【CD購入録】中島 卓偉「アコギタクイー共鳴新動ー」(2012)

  • 2015/10/19(月) 00:00:00

【CD購入録】
アコギタクイ-共鳴新動-
中島 卓偉「アコギタクイー共鳴新動ー」(2012)

中島 卓偉によるアコースティックアルバム第2弾を買いました。本作と同時期にレコーディングが進められていたという前作「アコギタクイー記憶再生ー」 (2012)がアコースティックリメイク盤だったのに対して今回は書き下ろし新曲のみで構成され、卓偉と縁のあるつんく♂、広沢 タダシ、FRIED PRIDE、森重 樹一(Vo/ZIGGY)、米倉 利紀、和田 唱(Vo、G/TRICERATOPS)という6組のアーティストとのコラボ曲が収録されています。ZIGGYファンの僕としては卓偉が書いた曲に森重が詞を乗せてデュエットする⑬「今は何も言わずに」が聴きたくて購入したのですがUniversalityという曲を当ブログで2004年のベストチューンに選出させてもらったジャズユニットFRIED PRIDEと共演した⑩「古い教会」も目を引きます(勿論⑬は期待を裏切らないロッカバラードに仕上がっています)。畑違いのお気に入りアーティストがこうしてコラボしてくれるのは嬉しいですね。またこの⑩は曲調、歌詞の両方でこれまでの卓偉にはなかった世界観を表現していて不思議な魅力に溢れています。作品の性質上、コラボソングに注目が集まりがちですが卓偉のソロ曲も負けていないという点も好印象。アコースティック作品でありつつも、ゲスト陣の影響もあって前作以上に多彩な表情を見せてくれるアルバムで聴き応えがありますね。