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【CD購入録】HELLOWEEN「UNITED ALIVE IN MADRID」(2019)

  • 2019/10/31(木) 00:00:00

【CD購入録】
UNITED ALIVE IN MADRID
HELLOWEEN「UNITED ALIVE IN MADRID」(2019)

期間限定ではあるもののMichael Kiske(Vo)Kai Hansen(G、Vo)が復帰して7人体制となったHELLOWEENのPUMPKINS UNITED WORLD TOURの模様を収録した3枚組ライヴアルバム(Disc-3は4曲は入りボーナスディスク)。HELLOWEENは僕がHR/HMを聴くようになるきっかけを与えてくれた重要バンドのひとつなので、僕がHR/HMと出会った1995年時点で既に脱退していたKiskeとKaiが復帰すると知った時は本当に嬉しかったし驚きました。このライヴ作品の大きな特徴は夢のラインナップが実現したことは勿論ながら選曲の素晴らしさにもありますね。多くのファンが期待しているであろうキーパー時代の楽曲を軸にしながらKai、Kiske、Andi Deris(Vo)という各シンガー毎のシングル曲は幅広く収録されているし、メドレー形式ながらDisc-2②Livin’ Ain’t No Crimeのような珍しい曲あり、初めてライヴ盤に収録された超名曲Disc-2⑥Eagle Fly FreeありというセットリストはHELLOWEENの歴史を網羅していると言っても過言ではなく、これまでにバンドがリリースしたライヴ作品を闇に葬り去ってしまうほど充実した内容です。こうして見ると改めてHELLOWEENには名曲が多いことを再認識させられますね。バンドはこの7人編成でニューアルバムを制作することを発表しているので今から楽しみです。

【CD購入録】FREEDOM CALL「M.E.T.A.L.」(2019)

  • 2019/09/15(日) 00:00:00

【CD購入録】
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FREEDOM CALL「M.E.T.A.L.」(2019)

1998年結成のベテランメロパワバンドFREEDOM CALLの10作目。前作「MASTER OF LIGHT」(2016)で久々に彼等のアルバムを聴き、「ハッピーメタル」という言葉がぴったりのポジティブで明るいサウンドに魅了され今回も楽しみにしていました。いきなりキャッチーなサビから曲が始まる①111、疾走感に溢れた②Spirit Of Daedalus、前作のMetal Is For Everyoneとはタイプの異なるガッツィーなメタル讃歌③M.E.T.A.L.という先行で公開されていたナンバー3連発という冒頭の畳み掛けがまず強力です。それ以降もポップサイドにスポットを当てた④Ace Of The Unicorn、⑦One Step Into Wonderlandやクサメロ疾走曲⑥Fly With Us、⑨Wheel Of Timeなどお気に入り曲は多いですね。HELLOWEENが80年代に「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」で確立した明朗快活でキャッチーなジャーマンメタルというスタイルを今や本家以上にわかりやすい形で提示しているのがFREEDOM CALLと言えるのではないでしょうか。前作同様、今回も愛聴盤になりそうです。

【CD購入録】TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「MOONGLOW」(2019)

  • 2019/02/20(水) 00:00:00

【CD購入録】
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TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「MOONGLOW」(2019)

Tobias Sammet(Vo)EDGUYと並行して活動を続けているメタルオペラ・プロジェクトTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAの8作目。ゲストシンガーは過去作でも歌っていたMichael Kiske(HELLOWEEN、UNISONIC)、Jorn Lande(JORN、ALLEN-LANDE)、Ronnie Atkins(PRETTY MAIDS)、Bob Catley(MAGNUM)、Geoff Tate(ex-QUEENSRYCHE)、Eric Martin(MR.BIG)に加えて今回はCandice Night(BLACKMORE'S NIGHT)、Hansi Kursch(BLIND GUARDIAN)、Mille Petrozza(KREATOR)らが初めて参加しています。音楽性としては近作と同じくメロディックパワーメタルの枠に収まりきらない多彩なHR/HMが展開されていてTobiasの非凡なソングライティング能力が発揮されていますね。プレイボタンを押すと同時にTobiasが静かに歌うサビから始まる①Ghost In The Moonは新鮮だし、母国ドイツの先輩HansiとMilleの個性を活かすのに最適なパートが用意された②Book Of Shallows、Candiceの清廉な歌声をフィーチュアした③Moonglow、ケルティックなサウンドと曲後半で疾走する構成が3rd「THE SCARECROW」(2008)のタイトル曲を思い起こさせる④The Raven Childなど序盤からして充実しています。また後半も活気あふれる⑧The Piper At The Gates Of Dawn、Tobias曰くMichael Kiskeの声をイメージして作曲したというパワーメタル⑩Requiem For A Dreamといった曲がアルバムを盛り上げてくれます。個人的な好みとしてAVANTASIAの最高傑作と言えるかは微妙ですが今回も愛聴盤となりそうです。

【CD購入録】MASTERPLAN「PUMPKINGS」(2017)

  • 2018/10/31(水) 00:00:00

【CD購入録】
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MASTERPLAN「PUMPKINGS」(2017)

1989年〜2001年までHELLOWEENに在籍していたRoland Grapow(G)がHELLOWEEN時代に生み出した楽曲をMASTERPLAN名義でリメイクした企画盤を買いました。正直なところHELLOWEEN時代からRolandが書く曲はヘヴィな印象が強く僕の好みとは言えないものが多かったのですが、こうしてひとつの作品として聴いてみても感想はあまり変わりませんでした(苦笑)。ただし冒頭に流れるギターメロディの時点で心を奪われる①The Chance、ドラマティックな展開を見せる⑩The Dark RideはRolandの傑作だと思いますね。それ以外にもHELLOWEENには珍しいタイプのメタルチューン②Someone's Crying、軽快なロックンロールテイストが気持ちいい⑪Take Me Home辺りは結構好きだったりします(特に前者はオリジナル以上かも)。本作でリードボーカルを務めるRick Altzi(AT VANCE、ex-THUNDERSTONE)の歌はMAGNUS KARLSSON'S FREE FALLでゲスト参加しているのを聴いたくらいだったのでほぼ初体験です。その熱唱スタイルは力強さに溢れているものの前任のJorn Lande(Vo/JORN、ALLEN-LANDE)ほど器用ではないので本作をJornが歌っていたら…とつい思ってしまいますね。

【CD購入録】POWERWOLF「THE SACRAMENT OF SIN」(2018)

  • 2018/08/10(金) 00:00:00

【CD購入録】
THE SACRAMENT OF SIN
POWERWOLF「THE SACRAMENT OF SIN」(2018)

「METAL IS RELIGION=メタルは宗教」をスローガンに掲げる狼集団POWERWOLFの7作目を買いました。今回はパワフルでありつつも従来以上にキャッチーなパワーメタル作品となっていて、僕が好きだった頃のBLIND GUARDIANを思い起こさせるほどです。緊張感と気持ちを高揚させるメロディが一体となったオープニング①Fire & Forgive、「オーオーオー、オ、オーオォ♪」というコーラスが耳から離れない②Demons Are A Girl‘s Best Friend(サウンド、PVの世界観ともにLORDIっぽい?)の冒頭2曲はアルバム発表前から公開されていただけあって強力。「いかにも」なパワーメタルだけでなくバンド初(?)のバラード⑤Where The Wild Wolves Have Gone、ロシアっぽいメロディを取り入れたヘヴィチューン⑦Nightside Of Siberia、力強く荘厳な雰囲気を纏った⑩Nighttime Rebelなども聴きどころとなっていて第一印象はこれまでで最も良いかましれません。また僕が買った初回限定盤にはAMARANTHE、BATTLE BEAST、EPICA、KISSIN' DYNAMITEなどがPOWERWOLFの楽曲をカバーしたボーナスディスク(全10曲)が付いています。前作「BLESSED & POSSESSED」(2015)にはPOWERWOLFが有名メタルバンドをカバーするCDが付いていたので、今回はその逆ということになりますね。このカバー集にも「COMMUNIO LUPORUM」というタイトルがつけられジャケットも存在する力の入れようで、こちらも聴き応えがあります。ちなみにジャケットはPOWERWOLFのメンバーと、その曲をカバーしたバンドの主要メンバーがテーブルを囲む絵なのですがNoora Louhimo(Vo/BATTLE BEAST)姐さんの存在感が圧倒的すぎです(笑)。内容的にはAMARANTHEの⑧Army Of The Nightが素晴らしく、原曲の良さを活かしつつAMARANTHEらしさを存分に発揮していますね。気になるのは新加入のNils Molin(Vo/DYNAZTY)の存在感が希薄な点でしょうか…。

【CD購入録】KISSIN' DYNAMITE「ECSTASY」(2018)

  • 2018/08/02(木) 00:00:00

【CD購入録】
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KISSIN' DYNAMITE「ECSTASY」(2018)

先日、CD購入録をアップしたBEYOND THE BLACKに楽曲を提供するなどソングライターとしても頭角を現しつつあるHannes Braun(Vo)率いるKISSIN' DYNAMITEの6作目を買いました。このバンドは毎回僕好みのアルバムを届けてくれているので期待値も高まっていたのですが「今回もやってくれた」というのが率直な感想です。今回は比較的ライトな作風で、やや掠れ気味なHannesの声質も相まって80年代のBON JOVIを連想させる場面もありますね。攻撃性とヘヴィネスが減退した代わりにメジャー感を増しているのも本作の特徴でメロディ展開やツボを押さえたアレンジなど、ここで盛り上がって欲しいというところでしっかりと山場を設けてくれています。過去作品にあった一度聴いただけで魅了されてしまうほどの決め曲が今回はないような気もしますが、ここまで充実した楽曲を前にしてそれは贅沢かな。そんな佳曲揃いの本作の中で現時点のお気に入りはバラード⑤Still Aroundでしょうか。こういう熱く歌い上げるボーカルに重なるギターソロの入り方が好きなんですよね。ちなみに日本盤ボーナストラックのひとつ⑭Let There Be Nightは同郷ドイツのメタルバンドPOWERWOLFのカバーで、同曲は彼等の最新作「THE SACRAMENT OF SIN」の初回限定盤ボーナスディスク「COMMUNIO LUPORUM」にも収録されています。

【CD購入録】BEYOND THE BLACK「LOST IN FOREVER」(2017)

  • 2018/07/29(日) 00:00:00

【CD購入録】
LOST IN FOREVER
BEYOND THE BLACK「LOST IN FOREVER」(2017)

KISSIN' DYNAMITE「GENERATION GOODBYE」(2016)KAMELOT「THE SHADOW THEORY」(2018)でリードボーカルJennifer Haben嬢が客演していることがきっかけでその存在を知ったBEYOND THE BLACKの2作目を買いました。音楽性としてはシンフォニック/ゴシック要素もあるメロディックメタルでJenniferの歌をメインに据えつつ、時折グロウルも織り交ぜていてWITHIN TEMPTATIONに近い印象も受けますね。母国ドイツでは当初から注目を集めていたようでバンドが結成された2014年にヴァッケン・オープン・エアに出演を果たすと2015年には欧州メタル界きっての名プロデューサーSascha Paethを迎えた1stフルレンス「SONGS OF LOVE AND DEATH」で華々しくデビュー、本作もSaschaプロデュースの下で制作されています。その後も2017年にはLOUD PARKで初来日を果たし、2018年8月には3rd「HEART OF THE HURRICANE」をリリース予定と、その勢いは衰える気配がありません。本作に関してはオープニングのタイトル曲①Lost In Foreverが掴みとして申し分ないし、それ以降もゴシックサウンドは味つけ程度に抑えてパワーメタルを基本としているのも好印象です。なお④Against The WorldKISSIN' DYNAMITEのカバー、それ以外のオリジナル曲についてもHannes Braun(Vo/KISSIN' DYNAMITE)、Sascha Paethが作曲に関わっているだけあってハイクオリティな楽曲が並んでいますね。

【CD購入録】FREEDOM CALL「MASTER OF LIGHT」(2016)

  • 2018/07/13(金) 00:00:00

【CD購入録】
MASTER OF LIGHT
FREEDOM CALL「MASTER OF LIGHT」(2016)

Chris Bay(Vo/ex-MOON' DOC)率いるジャーマンメタルバンドFREEDOM CALLの9作目を買いました。このバンドのことは2nd「CRYSTAL EMPIRE」(2001)までチェックしていたのですが、それ以降は疎遠になっていました。今回まず驚かされるのはジャケットの酷さですね(苦笑)。ところが実際に聴いてみるとFREEDOM CALLらしさ全開の明るいメロディを基調としたパワーメタルサウンドが展開されています。「メタルはみんなのもの」と高らかに歌う①Metal Is For Everyoneは問答無用のメタル讃歌だし、続く②Hammer Of The GodsHELLOWEENタイプ(というかI Want Outタイプ?)の躁系メロパワでニヤリとしてしまいます。その後も聴いているとポジティブになれるパワーメタルを軸にシンセを大胆に導入した⑨Ghost Ballet、「ハッピーメタル」という言葉がピッタリの⑫High Upなどもあって楽しめますね。前作「BEYOND」(2014)も本作に負けず劣らず評判が良さそうなのでいつか聴いてみたいと思っています。

【CD購入録】LINGUA MORTIS ORCHESTRA feat. RAGE「LMO」(2013)

  • 2018/06/19(火) 00:00:00

【CD購入録】
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LINGUA MORTIS ORCHESTRA feat. RAGE「LMO」(2013)

ドイツが誇るベテランパワーメタルバンドRAGEのメンバーが2013年に立ち上げたプロジェクトLINGUA MORTIS ORCHESTRAの第1作目を買いました。Peter "Peavy" Wagner(Vo、B)、Victor Smolski(G)、Andre Hilgers(Ds)の編成で制作されたフルアルバム「21」(2012)リリース後に「ヘヴィなものはRAGE、メロディックなものはLINGUA MORTIS ORCHESTRA名義で発表する」ことがアナウンスされ違和感を覚えましたがPeavy、Victor、Andreのラインナップは2015年に崩壊…。今にして思えば、この頃からバンドの歯車は狂い始めていたのかもしれませんね。ちなみにプロジェクト名はRAGEが既発曲をオーケストラと共演して再構築した企画盤「LINGUA MORTIS」(1996)に由来していて、Victorが中心となりオーケストラとの共演を視野に入れて書き下ろした楽曲にPeavyが歌詞を乗せる形式を基本としています。2名の女性シンガーとHenning Basse(Vo/ex-METALIUM)もメンバーとして名を連ねてはいるもののメインで歌っているのはあくまでもPeavyなので、どうしてもRAGEっぽさが残りますね。RAGEファンは勿論、メロディックメタルファンなら一定レベル以上の満足感は保証されていると思うし、必要以上にオーケストラ寄りになることなくHR/HM作品として聴き応えはあるものの飛び抜けたナンバーはないかな、というのが正直な感想です。

KISSIN' DYNAMITE「GENERATION GOODBYE」(2016)

  • 2018/05/31(木) 00:00:00

GENERATION GOODBYE
【No.516】
★★★★(2016)
年間ベスト2016年第10位

2008年に「STEEL OF SWABIA」でデビュー、高校時代からの付き合いだという不動のメンバー5人で2年毎にフルアルバムを発表し順調な活動を続けるKISSIN' DYNAMITEの5作目。僕が初めて彼らの音に触れた2nd「ADDICTED TO METAL」(2010)の頃はバッドボーイズロックにも通じるヤンチャなHR/HMという印象でしたが、前作「MEGALOMANIA」(2014)ではシリアスで落ち着いた雰囲気を放つようになっていました。今回はKISSIN' DYNAMITEが過去作品で見せていた異なる表情を総合的に盛り込んで再構築したような仕上がりになっていますね。オープニングとしては若干弱い気もしますがドッシリと聴かせるスタイルが前作に近い①Generation Goodbye、ハジけたサウンドが理屈抜きでカッコいい②Hashtag Your Life、色気を感じさせるHannes Braun(Vo)の歌声が見事なパワーバラード③If Clocks Were Running Backwardsを聴いた時点で本作も愛聴盤となることを確信しました。

バンドの大きな武器であるメロディセンスは今回も冴え渡っていて曲名がサビになっている⑤She Came She Saw、⑥Highlight Zoneなどはつい口ずさんでしまうし、「カモン カモン カモォン♪」のコーラスが耳から離れない⑧Flying Coloursも中毒性が高いですね。それ以外にも明るく駆け抜ける④Somebody To Hate、ノリのよさがバンド初期を彷彿とさせる⑨Under Friendly Fire、バラードも③を筆頭に女性シンガーJennifer Haben(BEYOND THE BLACK)とデュエットした⑦Masterpiece、本編ラストを壮大に締めてくれる⑪Utopiaなど充実しているし、日本盤ボーナスの⑫All Are Equalも本編と比べて遜色ありません。なお本作はバンドにとって初のセルフプロデュース作品となっていて着実にバンドとしての自力をつけてきていることが窺えます。

そんなKISSIN' DYNAMITEを引っ張っているのがフロントマンでもあるHannes Braun。作品を重ねるに連れてボーカリストとして成長しているし、ドイツのアイドル発掘番組で準優勝した経歴を持つだけあってルックスにも華がありますね。それに加えて本作では作曲の大半に関わり、プロデュースやミキシングも手掛けているので、もはや彼なくしてKISSIN' DYNAMITEは成り立たないと言えるほどの貢献度です。Hannesがソロ活動を始めてバンドが空中分解…という流れにならないことを祈るばかりですね。アルバム全体で見るとデビュー当初にあった「ハジけんばかりの若さとエネルギー」が減退したかわりに、円熟味を増したサウンドが聴き応え抜群。この手のバンドはお気に入りになることはあっても複数のアルバムを聴くうちに、飽きてくることも少なくないのですがKISSIN' DYNAMITEは新作が出ると常にチェックしたくなるバンドなので7月4日リリース予定の6th「ECSTASY」も気になりますね。

【音源紹介】
If Clocks Were Running Backwards

KISSIN' DYNAMITE「MEGALOMANIA」(2014)

  • 2018/05/23(水) 00:00:00

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【No.515】
★★★★(2014)
年間ベスト2014年ノミネート作品

前作「MONEY, SEX AND POWER」(2012)リリース後にMELODIC METAL CIRCLEというイベントでオーストラリアの新鋭MYSTERY、母国ドイツの先輩AT VANCE、JADED HEARTと共に初来日を果たしたKISSIN’ DYNAMITEの4thアルバム。作品によってメタリックだったり、アリーナロック寄りだったりと色合いが若干異なる彼等ですが、今回はデジタリーな装飾を増したダークなヘヴィロックスタイルに変化、ジャケットもこれまでになくシンプルなものになっています。そんな新しい要素を盛り込みつつ、いかにもドイツらしい実直なヘヴィメタルという軸は一切ブレないので安心して聴けますね。これだけの安定感を誇っていながら、メンバー全員がまだ20代前半だとは信じられません。

これまではメンバーとバンドが所属するドイツの大手Elephant Musicのプロデューサーが中心となって制作していたのに対し、今回は外部からのインプットが多くなっているのが特徴でしょうか。ますば全12曲中5曲でメロディックメタル界屈指のプロデューサーでKAMELOT、RHAPSODY(OF FIRE)などを手掛けてきたSascha Paethがプロデュースしているというのが意外でした。実際、彼が関わった楽曲についてはSaschaらしさを感じさせてくれていて、これまでの作品にはなかったオリエンタルな雰囲気漂うボーナストラック⑪Golden Cageの冒頭部分はKAMELOTっぽく感じられるほど。それに加えて大物ソングライターDesmond Childによる⑤Deadlyが収録されているのも大きいですね。バンドが作曲を依頼したのではなくDesmond側から接触があったそうで、これもKISSIN' DYNAMITEの非凡な才能あってのエピソードと言えそうですね。ちなみにその⑤は2分台とコンパクトな曲ながら絶妙な哀感と突き抜けたメロディがクセになるDesmondらしい1曲となっています。

外部からの助けを借りつつ仕上げられた本作ですが、あくまで根底に流れるのはKISSIN' DYNAMITE流HR/HMです。その味付けとして本作で顕著なデジロック風のアレンジは冒頭の①DNAでいきなり登場していて「テーテケ テーテケ…」という電子音が耳に残るし、⑧Legion Of The Legendaryもその要素が強いナンバーです。その一方で③V.I.P. In Hellのように攻撃的に迫るメタリックチューンやメロパワっぽさも感じさせるSaschaプロデュース曲⑥God In You、⑫In The Eye Of The Shitstorm(後者は日本盤限定ボーナス)も聴かせてくれたり、ポジティブで爽快感のある⑦Running Free、本編を締めくくるアメリカンな⑩Ticket To Paradiseなど佳曲揃い。過去作品よりも派手さが控えめでシリアスな作風のため即効性は低いものの、リピートしているうちに引き込まれてしまう1枚ですね。

【音源紹介】
DNA

KISSIN' DYNAMITE「MONEY, SEX AND POWER」(2012)

  • 2018/05/15(火) 00:00:00

MONEY SEX AND POWER
【No.514】
★★★★(2012)
年間ベスト2012年ノミネート作品

Udo Dirkschneider(Vo/U.D.O、ex-ACCEPT)にその実力を認められ、Udoがゲスト参加した2nd「ADDICTED TO METAL」(2010)で日本デビューを果たしたドイツの新星KISSIN' DYNAMITEの3作目。前作はアルバムタイトルにある通り、メタルの要素を前面に出していたのに対して今回はキャッチーさを増したアリーナロック風のサウンドになっていますね。メンバーによると過去2作品では自分探しをしていた状態らしく、本作で「SLEAZEMETAL(下品なメタル)」というスタイルを見つけたとのことです。たしかにタイトル曲の①Money, Sex & Powerからして「金、セックス、そして力をもっとくれ!」という歌詞なので、そのコンセプトを1曲目でいきなり体現していますね。ちなみにこの曲で女性が歌う「ブンガブンガ〜」がやたら印象に残ったので調べてみたところ、イタリアの首相シルビオ・ベルルスコーニが在任時に開催していてスキャンダルになったハーレムパーティー「ブンガブンガ」のことで、それを題材にした1曲のようです。メンバーのルックスやアルバムの世界観から破天荒でチャラいイメージが先行しますが、実際に聴いているとお堅い印象が残るのはドイツのバンドだからでしょうか。

本作の力強さを象徴するかのような①に続く②I Will Be Kingは「ア〜ィルビ、キィン♪」のキャッチーなサビが耳を捉えるロックソングで、アルバム冒頭の掴みとして申し分なし。この②や⑦She's A Killerの「シィザ、キラ、キラ、キラァ♪」、⑧Sleaze Deluxeの「ウィア、ウィア、ウィア〜♪」など、つい口ずさみたくなるメロディが増量されているのが本作の特徴ですね。漢らしいコーラスが曲を盛り上げる④Sex Is War、流麗なメロディが気持ちいい⑤Club 27も気に入っているし、ブルージーなアコースティックソング⑩Six Feet Underのような新しいタイプの曲が聴けるのも好印象。個々の楽曲のインパクトとしては1st「STEEL OF SWABIA」(2008)のタイトル曲や前作のSupersonic Killerに匹敵するキラーチューンこそないものの、アルバムとして見れば佳曲良曲が次から次へと繰り出される充実盤だと思います。

バンドがデビュー作からコンスタントに優れた楽曲群を生み出し続けることができている秘訣としてはメンバーに加えて、プロデューサーでもあるHartmut Krech、Mark Nissenというソングライターの存在が大きいようですね。クレジットを見ても彼等は作曲面に深く関わっているようなので、もはやこの2人も含めてKISSIN' DYNAMITEとみなした方がいいのかもしれません。勿論ツインギターパートやHannes Braun(Vo)のエネルギッシュなボーカルもバンドの大きな武器だし、本作が20歳を迎えて初めての作品となるHannesは従来のハイトーンだけでなく、色気漂う低音域も披露していてシンガーとしての成長が感じられますね。メンバーの若さとは裏腹に安定感抜群のアルバムを届け続けてくれるKISSIN' DYNAMITEの将来に更なる期待を寄せたくなる1枚です。

【音源紹介】
Money, Sex & Power

【CD購入録】KREATOR「GODS OF VIOLENCE」(2017)

  • 2018/04/01(日) 00:00:00

【CD購入録】
GODS OF VIOLENCE
KREATOR「GODS OF VIOLENCE」(2017)

ドイツが誇るスラッシュメタルの重鎮KREATORの14作目を買いました。スラッシュメタルをあまり聴かない僕にとってKREATORといえばEDGUYの名盤「HELLFIRE CLUB」(2004)のオープニング曲Mysteriaにゲスト参加していたMille Petrozza(Vo、G)が創設したバンド、程度のことしか知りませんでした(彼等のアルバムで聴いたことがあるのは2005年リリースの「ENEMY OF GOD」のみ)。本作に関しても多くのHR/HMサイトで2017年のベストアルバムに挙げられていることがきっかけで聴いてみたのですが、これは強烈ですね。怒涛のアグレッションと共に突進する②World War Now、④Totalitarian Terror、⑤Gods Of Violenceなどは理屈抜きのカッコよさを誇っていてガツンとやられたし、この手のバンドでは退屈になりがちなミドルテンポの曲もキャッチーとさえ呼べそうなメロディを持っていて③Satan Is Real、⑨Fallen Brother、⑩Side By Sideなどはサビを一緒に歌いたくなるほどです。15年以上の長きに渡りギタリストとしてKREATORに在籍しているSami Yli-Sirnio(BARREN EARTH、WALTARI)のプレイも素晴らしく、邪悪なサウンドの中で光るメロディアスな要素を担う上で大きな役割を果たしています。ここ最近のKREATORはメロディを重視しているそうなので他のアルバムも聴いてみたいですね。

【CD購入録】BONFIRE「BYTE THE BULLET」(2017)

  • 2018/03/12(月) 00:00:00

【CD購入録】
BYTE THE BULLET
BONFIRE「BYTE THE BULLET」(2017)

ドイツが誇る正統派ハードロックバンドBONFIREのニューアルバム(おそらく14作目)を買いました。2016年には結成30周年を記念したリメイクベスト「PEARLS」を発表するほどのベテランなので、以前から名前は知っていましたがCDを買うのは今回が初めてです。中心人物のHans Ziller(G)以外はメンバーの入れ替わりが少なくないようでシンガーは前任のDavid Reece(Vo/ex-ACCEPT)からAlexx Stahl(Vo)なる人物に交代しています。メロディアスハード系のイメージを持ちながら本作を聴いてみると①Power TrainJUDAS PRIESTThe Hellion〜Electric Eyeを彷彿とさせるドラマティックなメタルチューンで意表を突かれました。その後をドッシリした曲調から徐々に疾走感を増していく②Stand Up 4 Rock、シンガロングを誘うキャッチーなサビが秀逸な③Praying 4 A Miracleの2曲が受け継ぎアルバムの掴みはバッチリです。それ以降も⑤Lonely Nights、⑬Without Youといったバラード、伸びやかなメロディが心地よい⑧Reach For The Sky、勢いたっぷりのスピードチューン⑫Too Far From Heavenなど充実の楽曲群が並びます。曲名通りの邪悪さを醸し出す④Some Kinda Evil、クラシックの有名曲をメドレーで聴かせるインスト⑪InstruMetalなどもいいアクセントになっていますね(ちなみに⑦Locomotive BreathJETHRO TALLのカバー)。僕好みの楽曲が多いなと思っていたらFredrik Bergh(Key/STREET TALK)がソングライティングに関わった曲があったり、バックボーカルにメロハー職人Alessandro Del Vecchio(Key)が参加したりしているようで納得。本作を聴いてBONFIREの他のアルバムもチェックしてみたいと思いました。ちなみに彼等は今年の4月13日に「TEMPLE OF LIES」というニューアルバムを発表するようです。

【CD購入録】HELLOWEEN「PUMPKINS UNITED」(2017)

  • 2017/10/31(火) 00:00:00

【CD購入録】
PUMPKINS UNITED
HELLOWEEN「PUMPKINS UNITED」(2017)

Kai Hansen(G、Vo)Michael Kiske(Vo)が電撃復帰し、7人体制で敢行するPUMPKINS UNITED WORLD TOURで来年3月に来日予定のHELLOWEENが現ラインナップで緊急リリースしたデジタルシングル、その名もPumpkins Unitedを買いました。作詞作曲はKai、Andi Deris(Vo)、Michael Weikath(G)の3人、ボーカルはKai、Kiske、Andiという歴代シンガーが共演しています。曲調はキーパー時代を彷彿とさせる親しみやすいメロディを持ったパワーメタルで現メンバーによるスタジオ盤への期待が高まる1曲となっていますね。また歌詞には「riding the sky」、「eagle」、「we burn」、「wake up the mountain」、「walls in Jericho」などファンならニヤリとしてしまう単語が散りばめられている点も見逃せません。HELLOWEENは僕がHR/HMにハマるきっかけとなったバンドのひとつですが1995年当時はKaiとKiskeは既にバンドを離れていて、彼等がHELLOWEENに復帰するのは夢のまた夢という感じだったので今回の新曲リリースは感慨深いですね。D.C. Cooper(Vo)ROYAL HUNT復帰に続いて、不可能だと思っていたラインナップの復活がただただ嬉しくてヘビロテしています。ちなみにこの曲は11月1日発売予定の3CD+1DVD仕様のベストアルバム「SWEET SEDUCTIONS」には収録されないようです。

【CD購入録】KEE OF HEARTS「KEE OF HEARTS」(2017)

  • 2017/10/26(木) 00:00:00

【CD購入録】
KEE OF HEARTS
KEE OF HEARTS「KEE OF HEARTS」(2017)

FRONTIERS RECORDSの発案で誕生したKee Marcello(G/ex-EUROPE)Tommy Heart(Vo/FAIR WARNING、SOUL DOCTOR)を中心としたプロジェクトKEE OF HEARTSの1stアルバムを買いました。プロジェクト名のとおり中核をなすのはKeeとTommyの2人ですが作曲には関わっておらず、近年のFRONTIERS関連アルバムでよく目にするAlessandro Del Vecchio(Key)がメインコンポーザー兼プロデューサーを務めています。ここ最近(厳密に言えば2006年リリースの「BROTHER'S KEEPER」以降)のFAIR WARNINGにさほど満足できていないこと、FRONTIERSの作品は高品質ながら突き抜けたアルバムが少ないイメージがあったので様子見していましたが公開されている音源が好印象だったので購入。「今のFAIR WARNING以上に僕好みの曲が目白押し」というのが率直な感想ですね。本家の近作に漂っていたモヤモヤ感とは無縁のメロディアスでキャッチーなハードロックが次から次へと登場します。公開されているオフィシャル音源が①The Storm〜④Bridge To Heavenに集中していますが、それ以降もテンションが下がることなく楽しめました。贅沢を言えばKEE OF HEARTSの代名詞と呼べるようなキラーチューンが欲しいところですが、メロディックロックファンならば聴いて損はない1枚だと思います。

【CD購入録】PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

  • 2017/08/13(日) 00:00:00

【CD購入録】
CLOSE TO THE SUN
PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)

Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)がメロディックロックを歌うプロジェクトPLACE VENDOMEの4作目を買いました。2005年の結成当初はAVANTASIAへのゲスト参加はあったもののHELLOWEEN脱退後にHR/HMから距離を置いていたMichael Kiskeが久々にアルバム1枚を通して歌うハードロックプロジェクトとして注目を集めていましたが、今やFRONTIERS RECORDSお抱えのライターが提供する楽曲群をKiskeが歌うためのプロジェクトという感じですね。本作もAlessandro Del Vecchio(Key)、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR、ex-LAST TRIBE)といったおなじみのソングライターからJani Liimatainen(G/CAIN'S OFFERING、ex-SONATA ARCTICA)、Simone Mularoni(G/DGM)といった新顔も含めた作曲陣に加えてギターソロではGus G.(FIREWIND)、Kai Hansen(GAMMA RAY、ex-HELLOWEEN)らが名を連ねる豪華なラインナップです。中身の方も期待を裏切らない上質のメロディックロック作品となっていて、過去のアルバムに比べるとややメタリックになっているように思います。これ!という決め手こそないもののFRONTIERS RECORDS作品だけあって手堅い仕上がりですね。現時点でのお気に入りはJani作の②Welcome To The Edgeでしょうか。余談ですが、PLACE VENDOMEがなければKiskeとKaiが在籍するバンドUNISONICの誕生や、彼等2人がHELLOWEENのツアーに帯同するPUMPKINS UNITEDツアーも実現しなかった可能性もあるのでPLACE VENDOMEは色んな意味で重要なプロジェクトだと感じる今日この頃です。

【CD購入録】KISKE/SOMERVILLE「CITY OF HEROES」(2015)

  • 2017/03/14(火) 00:00:00

【CD購入録】
CITY OF HEROES
KISKE/SOMERVILLE「CITY OF HEROES」(2015)

PLACE VENDOME、UNISONICなどでも精力的に活動するMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)と、様々なメタルバンドへのゲスト参加を経てSascha PaethプロデュースのTRILLIUM名義で2011年にアルバムを発表した女性シンガーAmanda SomervilleによるデュエットプロジェクトKISKE/SOMERVILLEの2作目を買いました。本作のソングライティング面の中核を担うのはMat Sinner(B)、Magnus Karlsson(G)PRIMAL FEAR組で⑥Breaking NeptuneのみSander Gommans(G/ex-AFTER FOREVER)とAmandaの共作となっています。全体的な印象としてはPLACE VENDOMEよりもメタル寄りで、曲によってはゴシックメタル風のアレンジも垣間見えます。いかにもオープニングという感じの勢いがある①City Of Heroes、ジャーマンメタル系の明るいメロディを持った⑧Open Your Eyes、ポップフィーリングに溢れる⑫Right Nowなどがお気に入りです。それにしても、ここ最近のMichaelはかなりのハイペースで作品を発表していますね。特に2009年〜2017年の間にはKISKE/SOMERVILLE、PLACE VENDOME、UNISONICでフルアルバムを7枚もリリースしているし、それに加えてAVANTASIAなど多数のプロジェクトにゲスト参加しているため彼が歌う新曲が毎年発表されているのではないでしょうか。Michaelの大ファンの僕としては嬉しい反面、供給過多に感じて有り難みが薄れてしまっている、というのが正直なところです。贅沢な話だというのはわかっているのですが…(苦笑)。

【CD購入録】PLACE VENDOME「THUNDER IN THE DISTANCE」(2013)

  • 2017/03/11(土) 00:00:00

【CD購入録】
THUNDER IN THE DISTANCE
PLACE VENDOME「THUNDER IN THE DISTANCE」(2013)

今年の2月に最新作4th「CLOSE TO THE SUN」をリリースしたPLACE VENDOMEの3作目を買いました。もともとFRONTIERS RECORDSの社長Serafino Pergino発案の「Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)が歌うAORプロジェクト」というアイデアから誕生したこともあって今回もレーベル所縁のソングライター達による良質の楽曲群をMichaelが朗々と歌い上げています。作曲の中核を担っているのはLIONVILLEなどで活動するAlessandro Del Vecchio(Key)で収録曲の約半数を手がけているほか、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR etc、ex-LAST TRIBE)、Timo Tolkki(G/ex-STRATOVARIUS etc)といった著名ライターも1曲ずつを提供しています。作品を重ねる度に音楽性がソフトになっきているのはMichaelが歌う「バンド」UNISONICとの差別化を図るためでしょうか。心地よく聴ける作品なのは間違いないし、王道的バラード⑤It Can’t Rain Forever、軽快なアップテンポ⑧Never Too Late(UNISONICに同名異曲が、PLACE VENDOMEの1stにはToo Lateという曲が収録されていましたね)、Magnus Karlssonらしいメロディが楽しめる⑪Break Out辺りは好きな曲ですが全体的にもう少しパンチが欲しいような気もしますね。といいつつ、気がつけばリピートしている1枚です。

【CD購入録】RAGE「THE DEVIL STRIKES AGAIN」(2016)

  • 2016/08/27(土) 00:00:00

【CD購入録】
THE DEVIL STRIKES AGAIN
RAGE「THE DEVIL STRIKES AGAIN」(2016)

15年以上バンドに在籍していた看板ギタリストVictor Smolskiと袂を分かった新生RAGEの第1弾アルバムにして通算22作目(ボーナスディスクとEP「MY WAY」付きの3枚組仕様)を買いました。VictorはリーダーのPeter "Peavy" Wagner(Vo、B)と並ぶRAGEの顔となっていたし、このバンドを聴くようになったのが「UNITY」(2002)からだったので今回の脱退劇はショックでした。しかも、ただの脱退ではなく人間関係が悪化したためPeavyがVictorとAndre Hilgers(Ds/SILENT FORCE)を解雇したらしくファンとしては悲しいですね…。そんな名うてのプレイヤー達の後任に迎えられたのがSOUNDCHASERなるバンドを率いてRAGEのツアーサポートをしたこともあるベネズエラ出身のギタリストMarcos Rodriguez、RAGEのマネージャーだったVassilios "Lucky" Maniatopoulos(Ds)の両名です。ちなみにSOUNDCHASERというバンド名はVictor期RAGEの代表作のひとつ「SOUNDCHASER」(2003)から取っていてMarcos自身も熱狂的なRAGEファンなのだとか。演奏の凄み、知名度のどちらも前任者に及びませんが楽曲の複雑化に伴いキャッチーさが後退していた前作「21」(2012)よりもストレートな作風なので第一印象は良いですね。飛び抜けた楽曲こそないものの冒頭の①The Devil Strikes Again〜④The Final Curtainの流れが気に入っています。