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【CD購入録】WORK OF ART「EXHIBITS」(2019)

  • 2019/11/30(土) 00:00:00

【CD購入録】
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WORK OF ART「EXHIBITS」(2019)

Robert Sall(G)率いるトリオ編成のメロディックロックバンドWORK OF ARTの4thアルバム。前作「FRAMEWORK」(2014)がラストアルバムになるという噂を耳にしていたので、こうして新作を届けてくれたことがまずは嬉しいですね。今回もRobertが生み出す洗練されたメロディアスチューンをLars Safsund (Vo/LIONVILLE)が歌うことで完成するWORK OF ARTサウンドが楽しめます。それに加えて本作にはメロディックロック界のレジェンドJim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)が数曲でRobertと共作していることもあって流石の出来栄えとなっていますね。①Misguided Love、②Be The Believer、③Another NightとMVが制作された楽曲を立て続けに繰り出すオープニングは文句のつけようがありません。その後も映画「ロッキー4」や「トランスフォーマー」などの音楽を手掛けたことで知られるVince DiCola(Key)が客演、Jimとの共作曲でもある④This Isn’t Loveやフックに満ちた⑤Gotta Get Outなど聴き応えのある曲が並び、幻想的なエンディング曲⑪Let Me Dreamまで一気に聴けますね。飛び抜けたキラーチューンこそないもののWORK OF ARTらしい1枚となっています。

【CD購入録】CYHRA「NO HALOS IN HELL」(2019)

  • 2019/11/20(水) 00:00:00

【CD購入録】
NO HALOS IN HELL
CYHRA「NO HALOS IN HELL」(2019)

長年の友人でもあるJesper Stromblad(G/DIMENSION ZERO、ex-IN FLAMES)Jake E(Vo/AMARANTHE)がお互いのソロアルバムについて話をしたところ、音楽性が近かったため2016年にバンド結成に至ったというCYHRAの2作目。デビュー作「LETTERS TO MYSELF」(2017)にはPeter Iwers(ex-IN FLAMES)も参加していたもののツアー開始早々に脱退、2017年に加入したEuge Valovirta(G)が本作ではベースも兼任しています。今回も先行で公開されていた①Out Of My Life、③Battle From Withinを筆頭にモダンなメロディックメタルの中で哀メロが光っているし、JesperとEugeが紡ぎ出すギターはメロディだけでなく音色にも泣きを含んでいますね。他にもAMARANTHEを彷彿とさせるダンサブルな⑤Bye Bye Forever、アルバム本編ではピアノのアレンジですがボーナスディスクではフルバンドのバージョンが楽しめるバラード⑦Lost In Time、ケルティックな雰囲気も漂う⑩Blood Brothers、メタリックなリフで始まり「ヒッヒッミィ ヒッミィハー♪」と歌うキャッチーなサビに繋がる⑪Hit Meなども気に入っています。Jesperは家族のことや体調の問題もあってツアーに帯同することは難しいそうですが、脱退することなく制作面で今後もその才能を発揮してほしいですね。

【CD購入録】ECLIPSE「PARADIGM」(2019)

  • 2019/10/22(火) 00:00:00

【CD購入録】
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ECLIPSE「PARADIGM」(2019)

現在のメロディアス・ハードロック界において僕の中で安心ブランドの地位を確立しているECLIPSEの7作目。一時期はアルバムのリリース間隔が空くこともありましたが5th「ARMAGEDDONIZE」(2015)以降は2年のスパンで新作を届けてくれています。しかも中心人物のErik Martensson(Vo、G)はその間にもW.E.T.NORDIC UNIONにも参加していることを踏まえると、かなり精力的に活動していますね。本作も相変わらずのECLIPSE節でフックに満ちたメロディックロックが楽しめます。オープニングを飾る①Viva La VictoriaはMVが制作されたことも納得のメロディアスチューンだし、勢いのある⑥Deliriousやボーナストラックではアコースティックバージョンが楽しめる⑦When The Winter Endsなども気に入っています。溌剌としたサウンドは控えめだし、終盤は失速気味ではあるもののメロディックロックファンなら聴いて損はしない1枚だと思います。

【CD購入録】TUNGSTEN「WE WILL RISE」(2019)

  • 2019/10/17(木) 00:00:00

【CD購入録】
WE WILL RISE
TUNGSTEN「WE WILL RISE」(2019)

SILVER MOUNTAIN、YNGWIE MALMSTEEN、HAMMERFALLといったバンドで活動し、現在はMANOWARに在籍しているAnders Johansson(Ds)Karl Johansson(B、Key)、Niklas Johansson(G)という2人の息子と結成したTUNGSTENの1stアルバム。リードボーカルを務めるのはMike Andersson(PLANET ALLIANCE etc)というラインナップです。MVも制作されたタイトル曲①We Will Riseはフォークメタル調のイントロで幕を開け、Andersがこれまでに在籍したネオクラシカル系や正統派ヘヴィメタルとは一線を画す音楽性となっていますね。楽曲はKarl、Niklasの2人が中心となって書いているようで楽しげな民謡風のフレーズの中に、北欧らしい哀愁のメロディやインダストリアル系のヘヴィパートもあったりしてなかなか新鮮です。曲によっては現代の北欧HR/HMシーンの代表格SABATON、ウイーン出身のポルカメタルバンドRUSSKAJA、スウィングジャズを取り入れたDIABLO SWING ORCHESTRAなどを連想させる要素がありますね。飛び抜けたキラーチューンこそないもののリピートしたくなる魅力を持った1枚です。

【CD購入録】CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)

  • 2019/09/23(月) 00:00:00

【CD購入録】
FOREVER WILD
CRAZY LIXX「FOREVER WILD」(2019)

2019年9月に初来日公演が決定しているスウェーデン産メロディアス・スリーズロックバンドCRAZY LIXXの6作目。前作「RUFF JUSTICE」(2017)ではメロディ重視の姿勢を打ち出した一方、やや大人しくなったように感じられた彼等でしたが今回は荒々しさも戻ってきていてバンドの持ち味を総括するかのようなサウンドに仕上がっています。シンガロングを誘うコーラスで幕を開ける①Wicked、適度な疾走感とともに駆け抜けるドライヴィングチューン②Break Out、キャッチーなメロディが楽しめる③Silent Thunderという冒頭の3曲(全てMVが制作されています)で掴みはOK。またアルバム後半も充実の歌メロが光る⑦It's You、メジャー感に溢れたバラード⑧Love Don't Live Here Anymoreと来てCRAZY LIXXらしさ全開の⑨Weekend Lover、⑩Never Die (Forever Wild)というハードチューンで締めくくる構成もいいですね。この手のバンドではHARDCORE SUPERSTAR、RECKLESS LOVEと並ぶお気に入りだし、安定感(ハズレ作品の無さ)という点ではCRAZY LIXXがナンバーワンかもしれません。

【CD購入録】NORTHTALE 「WELCOME TO PARADISE」(2019)

  • 2019/09/10(火) 00:00:00

【CD購入録】
WELCOME TO PARADISE
NORTHTALE 「WELCOME TO PARADISE」(2019)

メールひとつでTWILIGHT FORCEから解雇通告を受けた(本人談)というChristian Eriksson(Vo)CELLADOR、POWERQUESTといったメロパワバンドに在籍していたBill Hudson(G)が結成したNORTHTALEの1stアルバム。これが清々しいほどの欧州メロディックメタルで⑫If Angels Are Realを筆頭に90年代STRATOVARIUSからの影響を強く感じますね。ポジティブなギターメロディで勢いよく始まる①Welcome To Paradiseで幕を開けるや②Higher、③Follow Meと矢継ぎ早にスピードチューン繰り出す畳み掛けで掴みはバッチリです。その他にも⑦Shape Your Reality、⑨Siren's Fallそして前述の⑫といった疾走曲がアルバムの肝になっているのは事実ながらバラードもなかなか良いし、力強くもリズミカルなサビが耳に残る④The Rhythm Of Life、LAメタルまたはバッドボーイロックと表現できそうな異色ナンバー⑧Everyone's A Starもあって緩急がつけられているのも好印象。現時点ではNORTHTALEならではの突出した強みは感じられませんがメロパワファンは聴いておいて損はない1枚だと思います。

【CD購入録】TWILIGHT FORCE「DAWN OF THE DRAGONSTAR」(2019)

  • 2019/08/27(火) 00:00:00

【CD購入録】
DAWN OF THE DRAGONSTAR
TWILIGHT FORCE「DAWN OF THE DRAGONSTAR」(2019)

スウェーデンのメロパワ界期待の若手TWILIGHT FORCEの3rdアルバム。今回の注目点は何と言っても過去2作で歌っていたChristian Eriksson(Vo)が脱退、後任にAlessandro Conti(Vo/TRICK OR TREAT、ex-LUCA TURILLI'S RHAPSODY)を迎えている点でしょう。いざ聴いてみるとAlessandroも実力者なので違和感なくバンドに馴染んでいますが、高音で歌う時に彼特有のクセが顔を出すとChristianとの違いを感じますね。また朗々と歌うAlessandroのスタイルが影響してか、全体的に明るいメロディやフォークメタルのようなフレーズが増えているのも特徴でしょうか。クサメロたっぷりにオープニングを飾る①Dawn Of The DragonstarからしてTWILIGHT FORCEらしさ全開です。中盤に配された④With The Light Of A Thousand Suns、⑤Winds Of Wisdom、⑥Queen Of Eternityの流れは強力だし、高揚感溢れる⑨Night Of Winterlightから12分に及ぶ大作⑩Blade Of Immortal Steelへと続く終盤も聴き応えがあります。シンガーがTWILIGHT FORCE専属ではなく他のバンドも掛け持ちするAlessandroに交代したことでアルバムを発表するペースは落ちてくるかもしれませんが、作品の出来栄えとしては期待を裏切らない仕上がりだと思います。

【CD購入録】CRAZY LIXX「RUFF JUSTICE」(2017)

  • 2019/08/17(土) 00:00:00

【CD購入録】
RUFF JUSTICE
CRAZY LIXX「RUFF JUSTICE」(2017)

中心人物Danny Rexon(Vo、G)以外のメンバーが安定しないものの、デビューから一貫して80年代風アリーナ/スリージーロックを追求しているCRAZY LIXXの5作目。今回は勢い重視のハードロックンロールは控えめで都会的で洗練された雰囲気漂う③Walk The Wire、⑦Snakes In Paradiseを筆頭に北欧のバンドらしいメロディアスな要素が強まっているように感じます。それが関係してか⑤Killer、⑧If It's Loveといったパワーバラード系が充実していますね。ちなみに④Shot With A Needle Of LovePRETTY BOYというバンドのカバーですがオリジナルとしか思えないほどCRAZY LIXXらしいロックソングに仕上がっているし、本作では貴重なハードチューン⑨Kiss Of Judasも流石の出来映えです。聴いていて大きな盛り上がりを迎える場面は少ないのは事実ながら、ついリピートしたくなる1枚ですね。

【CD購入録】GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

  • 2019/07/30(火) 00:00:00

【CD購入録】
FIRST MISSION
GATHERING OF KINGS「FIRST MISSION」(2019)

Ron Dahlgrenとその妻のNina Dahlgrenが80年代に一世を風靡したPHENOMENA、今やHR/HMシーン屈指のプロジェクトとなったTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAを意識して立ち上げたメロディックロック/AORプロジェクトGATHERING OF KINGSの1stアルバム。ラインナップはDahlgren夫妻がピックアップしたスウェディッシュHR/HM界のプレイヤー達で構成されていて、メインソングライターはSAFFIREなるバンドでも活動しているVictor Olsson(G)が務めています。僕にとって馴染みのある参加メンバーはRick Altzi(Vo/AT VANCE、MASTERPLAN)、Bjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK、THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA)、Apollo Papathanasio(Vo/SPIRITUAL BEGGARS)、Erik Martensson(G/ECLIPSE)、Nalle Pahlsson(B/ex-TREAT)といったメンツですね。肝心の中身はというと、いかにも北欧らしい哀愁を湛えたメロディを軸とした極上のメロディックロックで初めて聴いた時はALIENのフロントマンJim Jidhedの5thソロ「PUSH ON THROUGH」(2017)を連想しました。複数のシンガーがそれぞれの担当曲を歌うというスタイルなのですが、一番印象に残っているのはメロディックロックを歌うイメージがほとんどないRick Altziですね。MVも制作されたアルバムリード曲にしてAORの王道をゆく③Love Will Stay Alive、物悲しいバラード⑥Passing Rain、本作の中では一際ハードな⑫Battle Cryなどタイプの異なる楽曲を見事に歌いこなしています。RickといえばAT VANCE、MASTERPLANのシンガーというイメージが強いのでドイツ人だとばかり思っていました(笑)。またアルバムをより魅力的にしているのがVictor Olssonのソングライティングとギタープレイでしょう。本作を聴いてSAFFIREというバンドも聴いてみたくなりました。なおGATHERING OF KINGSは本作リリース後にRickが歌うシングルHeaven On The Runを発表、2020年には2ndアルバム「DISCOVERY」が完成予定らしいので今から楽しみにしています。

【CD購入録】CRAZY LIXX「CRAZY LIXX」(2014)

  • 2019/06/04(火) 00:00:00

【CD購入録】
CRAZY LIXX
CRAZY LIXX「CRAZY LIXX」(2014)

2008年にリリースしたデビュー作「LOUD MINORITY」が素晴らしい出来で、このブログでも年間ベストアルバム部門の第3位とブライテストホープに選出させてもらったCRAZY LIXXの4th。彼等についてはBON JOVI、DEF LEPPARDといった80年代のロックバンドを連想させる親しみやすさとSKID ROWに通じるハードさを持ったサウンドが特徴でしたが、新しい要素を感じることが少なかったことと3rd「RIOT AVENUE」(2012)がこのバンドにしては可もなく不可もなくという印象だったので、それ以降はチェックしていませんでした。本作を聴いてみると勢いに溢れた①Hell Raising Women、キャッチーでありつつ哀愁も漂う②Sound Of The Loud Minorityの時点で心を掴まれ、日本盤ボーナスの⑫Bad Luckまで前作以上に楽しめました。1stに収録されていた名曲のリメイク⑨Heroes Are Foreverではやはり素晴らしいし、⑦Ain't No Rest In Rock N' Roll、⑪Wrecking Ball Crewのようなロックンロールもあってバンド(というかリーダーのDanny Rexon)のメロディセンスの良さを再確認しましたね。バンド名を冠するだけのことはある充実盤だと思います。

【CD購入録】SOILWORK「VERKLIGHETEN」(2019)

  • 2019/01/16(水) 00:00:00

【CD購入録】
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SOILWORK「VERKLIGHETEN」(2019)

前作「THE RIDE MAJESTIC」(2015)リリース後も去年、一昨年とTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAでアルバムを発表し、精力的な活動を続けているBjorn“Speed”Strid(Vo)、David Andersson(G)のメインバンドSOILWORKの11作目。バンドが持つ攻撃性は保ちつつ今回はキャッチーな歌メロだけでなく、バッキングにおいても耳に残るメロディが増量されていて僕としては嬉しい方向性ですね。Bjorn自身はインタビューで否定してしていましたが、レトロなハードロックを追求するTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAでの活動がSOILWORKの作風にも影響を及ぼしているように思えます。メロディの印象度としては⑤The Nurturing Glanceを筆頭に即効性が高いものが多いし、⑦Stalfagelは曲調とMVの世界観の両面でTHE NIGHT FLIGHT ORCHESTRAっぽさが感じられますね。また本編ラストの⑫You Aquiverの跳ねるサビはいい意味でSOILWORKらしくなくて新鮮。2019年の初買いCDとしてはなかなか好印象で幸先のいいスタートが切れたと言えそうです。

【CD購入録】DYNAZTY「FIRESIGN」(2018)

  • 2018/11/17(土) 00:00:00

【CD購入録】
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DYNAZTY「FIRESIGN」(2018)

AMARANTHEに電撃加入したNils Molin(Vo)が以前から在籍していたDYNAZTYの6作目を買いました。初期はバッドボーイズ〜メロディックロック系だったのが4th「RENATUS」(2014)でグッとメタル度が増し、音をギッシリ詰め込んでいた印象でしたが今回はソリッド感が減退し適度に隙間のあるサウンドに変化しているように思います。気持ちよく疾走するわけでもなければメロウなバラードで泣かせるでもない作風なので、ガツンと来るインパクトはありませんが不思議とリピートしたくなります。正式メンバーは不在ながらアルバムを重ねる度にキーボードの存在感が増し、デジタルサウンドによる装飾が目立ってきているのも本作の特徴ですね。その傾向が表れているタイトル曲⑥Firesign、「フォロ、ミィ♪」の漢臭いコーラスをフィーチュアした⑧Follow Meなどが気に入っています。

【CD購入録】AMARANTHE「HELIX」(2018)

  • 2018/11/14(水) 00:00:00

【CD購入録】
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AMARANTHE「HELIX」(2018)

デビュー当時からトリプルボーカルの一角としてクリーンボイスを担当してきたJake E(Vo)が前作「MAXIMALISM」(2016)リリース後に脱退、後任にDYNAZTYのフロントマンNils Molinを迎えるという驚きのメンバーチェンジがあったAMARANTHEの5作目(Nils加入後の第1弾)を買いました。Jakeはデビュー作収録の代表曲Hungerなどの作曲に関わっていたし、彼が新たに結成したCYHRAの「LETTERS TO MYSELF」(2017)も充実した内容だったのでJake離脱がAMARANTHEにどう影響するのか心配していましたが、今回も親しみやすいメロディたっぷりの洗練されたメタルサウンドを聴かせてくれています。メインライターのOlof Morck(G/DRAGONLAND)と現代メタル界の歌姫Elize RydがいればAMARANTHEとして成り立つことを再確認しましたね。新加入のNilsも実力者だけあって確かな存在感を発揮しているのは流石です。今回は初期作品で顕著だった爆発的な盛り上がりを抑えたシリアスな作風なのでこのバンドにしては第一印象が地味だし、決めの1曲もないように思いますがAMARANTHE節に溢れたアルバムです。

【CD購入録】SEVENTH WONDER「TIARA」(2018)

  • 2018/10/11(木) 00:00:00

【CD購入録】
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SEVENTH WONDER「TIARA」(2018)

Tommy Karevik(Vo)KAMELOTに加入したことでバンドの知名度がグンと上がったスウェーデン産プログレメタルバンドSEVENTH WONDERの5作目を買いました。カリスマ的シンガーRoy Khanの後任という難しい役割を見事にこなしたTommyでしたがKAMELOTでの活動は多忙を極めたようで、2012年に加入して以降KAMELOTではコンスタントに3枚のフルアルバムを発表したのに対してSEVENTH WONDERとしては8年振りの新作となります。長いスパンが空いてしまったものの今回もSEVENTH WONDERらしいメロディを重視したプログレッシブメタルが展開されていて、中でも②The Everones、⑤Victorious辺りは初めて聴いた時から口ずさめそうなキャッチーなメロディが耳を捉えるし、⑩By The Light Of The Funeral Pyresはメロパワと呼んでも差し支えなさそうな疾走曲となっていて良い意味でこのバンドらしくないですね。また、コンセプトアルバムでもある本作の核となっていると思われる⑥Farewell (Part 1: Tiara's Song)、⑦Farewell (Part 2: Goodnight)、⑧Farewell (Part 3: Beyond Today)の3部作やエンディングの⑬Exhaleも聴き応えがあります。聴き込みを要する作品が多い彼等ですが今回はその中でもとっつきやすい部類に入るのではないでしょうか。

【CD購入録】HARDCORE SUPERSTAR「YOU CAN'T KILL MY ROCK 'N' ROLL」(2018)

  • 2018/10/03(水) 00:00:00

【CD購入録】
YOU CANT KILL MY ROCK N ROLL
HARDCORE SUPERSTAR「YOU CAN'T KILL MY ROCK 'N' ROLL」(2018)

今年の11月には約7年振りとなる来日公演も決定しているHARDCORE SUPERSTARの10作目を買いました。まずはアルバムタイトルがいいですね。これだけで聴きたくなります。本作については昨年の段階でタイトルと2018年秋にリリース予定というニュースが届いていて、それ以降バンドは収録曲の半数にあたる6曲ものMVをアルバム発売に先駆けて公開するなど力が入っていました。実際に公開された①AD/HD、②Electric Rider、⑤You Can’t Kill My Rock N’ Roll、⑦Have Mercy On Me、⑨Baboon、⑩Bring The House Downはいずれも好感触だったので期待していましたが、これらの楽曲にはMVを制作するだけの魅力があったんだなというのが率直な感想です。それ以外の曲については「なぜこれがシングルカットされなかったの?」と思うものはないように思いますね。全体的にメタリックな質感は減退、そのかわりバンド初期にあった軽快なノリの良さが戻ってきている感じでしょうか。個人的にはここ最近のアルバムに物足りなさがあったので、今回の変化は嬉しいですね。

SEVENTH WONDER「THE GREAT ESCAPE」(2011)

  • 2018/09/29(土) 00:00:00

THE GREAT ESCAPE
【No.523】
★★★(2011)

DREAM THEATERがシーンに残した名盤「IMAGES AND WORDS」(1992)の流れを汲むスウェーデン産プログレメタルバンドSEVENTH WONDERの4作目。2nd「WAITING IN THE WINGS」(2006)、3rd「MERCY FALLS」(2008)がいずれも素晴らしい内容だったにもかかわらず、国内盤リリースに至らなかったことにヤキモキしていた僕にとっては待望の日本デビュー盤ですね。本作と同時に国内盤が発売された「MERCY FALLS」はアルバムを通してひとつの物語を描くコンセプト作品だったのに対して今回はそれぞれの楽曲が独立した構成で、本編ラストに配された30分越えの超大作⑦The Great Escapeはスウェーデンの詩人でノーベル賞作家のハリー・マーティンソンの「アニアラ」というSF小説を題材にしているそうです。

テクニカルでありつつも分かりやすいメロディが楽しめた「WAITING IN THE WINGS」でこのバンドのファンになった僕としては、コンセプトアルバムでもあるせいか前作では複雑なサウンドに変化したと感じていました。今回も基本的には「MERCY FALLS」の延長線上にある1枚と言えそうで数回聴いただけでは覚えられない、それでいて繰り返し聴きたくなる不思議な魅力に溢れたプログレメタルが展開されています。初めて聴いた時は重厚感に満ちた①Wisemanのイントロにテンションが上がったものの、キャッチーさを抑えた曲調に煮え切らない印象が残りました。それ以降も時折ハッとさせられる美旋律が登場しつつも、聴き終えた時には頭にメロディが残っていなかったため取っ付きにくさを感じたのは事実ですね。

そんなもどかしさを感じながらもリピートしたくなる魔力を持った本作は聴くほどに味わいが増してくる典型的なスルメ盤。独特のグルーヴ感とAOR風のメロディが融合した②Alley Cat、複雑な構成の中で美メロが効いている③The Angelmakerなどは中毒性が高いし本作の中ではキャッチーな部類に入る④King Of WhitewaterTommy Karevik(Vo)の妹Jenny Karevikが客演したバラード⑤Long Way Homeなど、購入して1年近く経つ頃に本作の良さがわかってきました(苦笑)。後にRoy Khan(Vo)の後任としてKAMELOTに加入することになるTommyはKAMELOTでは見せないような力強い歌声を披露するなど豊かな表現力を発揮、インストパートも相変わらずの充実振りでニヤリとしてしまいます。⑦は素晴らしいメロディが随所に登場するものの、あまりの長さに聴き疲れしてしまう感は否めませんね。素材としては優れたものが多そうなので、この30分を何曲かに分けてくれた方が個人的には嬉しかったかな…(元々20分を超える曲は苦手なので)。個人的には前作、前々作の方が好きですが一般的には本作の評価はかなり高いようなのでプログレメタルファンにとっては必聴の1枚かもしれません。

【音源紹介】
Alley Cat

【CD購入録】TREAT「TUNGUSKA」(2018)

  • 2018/09/25(火) 00:00:00

【CD購入録】
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TREAT「TUNGUSKA」(2018)

スウェーデン産メロディックロックのベテランバンドTREATの8作目を買いました。18年振りの復活アルバムとなった前々作「COUP DE GRACE」(2010)に比べると、前作「GHOST OF GRACELAND」(2016)は一撃のインパクトはさほど大きくないものの円熟味を感じさせる作品でした。今回もその延長線上にあると言えそうな作風で、一度聴いただけで頭から離れなくなってしまうようなキラーチューンはない一方で味わい深いメロディックロックが楽しめます。先行で音源が公開されていた④Rose Of Jericho、⑧Build The Loveは流石の出来だし、重厚なオープニング曲①Progenitorsや即効性高めの⑨Riptide、そして本編ラストをカッコよく締めくくる⑫Undefeatedなどもお気に入りですね。派手さはなくともバンドの魅力がしっかりと発揮された1枚だと思います。

SEVENTH WONDER「BECOME」(2005)

  • 2018/09/17(月) 00:00:00

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【No.522】
★★(2012)

ノルウェーのCIRCUS MAXIMUSとともに北欧プログレメタル界のホープとして注目しているSEVENTH WONDERの1stアルバム。彼等に関しては今や「KAMELOTのシンガーでもあるTommy Karevikが在籍するバンド」と言った方が通りが良さそうですがTommyは2nd「WAITING IN THE WINGS」(2006)からの加入(厳密には本作完成後)なので、このアルバムでは後にSILENT CALL、THAURORODでもリードシンガーを務めるAndi Kravljacaが歌っています。メロディ重視のプログレメタルというSEVENTH WONDERの根幹部分は本作で既に固まっているものの、ネオクラシカルサウンドが色濃く表れているのが他のアルバムとの差別化ポイントですね。

オープニングを飾る①Day By Dayのイントロからして母国スウェーデンの御大YNGWIE MALMSTEENを彷彿とさせるし、③The Damnedもチェンバロサウンドとギターの絡みがネオクラテイストを強く感じさせてくれます。またAndreas Blomqvist(B)が自己主張の強いベースを弾いているため故Marcel Jacob(B/TALISMAN etc)在籍時のYNGWIEを連想させることもしばしば(実際AndreasはMarcelのレッスンを受けたことがあるそうです)。シンガーのAndiも高音域ではGoran Edman(Vo/ex- YNGWIE MALMSTEEN etc)、優しく歌うとBenny Soderberg(Vo、Key/ex-FORTUNE、CLOCKWISE)のように聴こえるなど北欧メタルを象徴する歌い手に似た側面があって北欧らしさを強調する一因となっていますね。

プログレメタルにカテゴライズされるSEVENTH WONDERですが、本作では①や③のようなシンプルに駆け抜けていく楽曲の方が気に入っています。なおシークレットトラックとして収録されている①のバラードバージョンも味わい深くてグッド。ただし垢抜けなさが残っているのも事実だし、メロディの充実度も2nd以降の作品には及ばないので、そのポテンシャルの高さは感じつつも物足りなさもありますね。奇しくも本作はCIRCUS MAXIMUSのデビュー作「THE 1ST CHAPTER」と同年にリリースされていますが、この時点ではCIRCUS MAXIMUSに軍配が上がるというのが正直なところです。バンドはこのアルバムで時折見せていた煌めきを次作「WAITING IN THE WINGS」で一気に開花させることとなります。

【音源紹介】
The Damned

【CD購入録】ECLIPSE「MONUMENTUM」(2017)

  • 2018/09/13(木) 00:00:00

【CD購入録】
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ECLIPSE「MONUMENTUM」(2017)

FRONTIERS RECORDSお抱えのソングライターとして多くの作品に関わり多忙を極めるErik Martensson(Vo、G)率いるECLIPSEの6作目を買いました。Erikは年々忙しくなってそうなのにECLIPSEのアルバムとしては約2年振りと、これまでで最も短いスパンでのリリースとなっていますね。彼のワーカホリック振りは素直に凄いと思います。いかにもECLIPSEらしい①Vertigoで幕を開ける本作も躍動感溢れる溌剌としたハードロックが堪能できます。過去2作品と同系統のサウンドなので新鮮味は希薄ながら、ここまで上質なアルバムにはなかなか出会えないと思いますね。そういう意味では非常にFRONTIERS RECORDSらしい作品だし、その中でも上位に来そうな充実盤です。

【CD購入録】BLOODBOUND「WAR OF DRAGONS」(2017)

  • 2018/06/08(金) 00:00:00

【CD購入録】
WAR OF DRAGONS
BLOODBOUND「WAR OF DRAGONS」(2017)

Fredrik Bergh(Key/STREET TALK)率いるスウェーデンのメロディックメタルバンドBLOODBOUNDの7作目を買いました。彼等がデビューした当時はお気に入りソングライターFredrikのバンドということもあって期待を胸に1st「NOSFERATU」(2005)を聴いたものの、あまり印象に残るメロディがなかったためそれ以降はチェックしていませんでした。ところが本作で久々に彼等の音に触れてみると、清々しいほどにメロパワの王道をひた走るサウンドでビックリ。アルバム導入の語り①A New Era Beginsを経て繰り広げられる②Battle In The Sky、③Tears Of A Dragonheart、④War Of Dragonsがいずれも強力で一気にアルバムに引き込まれます。このブログ的にスルーできない曲名(笑)の⑤Silver Wingsはフォークメタルっぽかったり、ジャーマンメタルファンならばニヤリとしてしまうタイトルの⑨Guardians At Heaven’s Gateはスリリングなギターで幕を開けたりと変化を持たせながら本編ラストの爽系ジャーマンメタル⑫Dragons Are Foreverまで楽しく聴けました。NIGHTWISHWishmasterそのまんまな④を筆頭にどこかで聴いたフレーズが散見されますが、それもBLOODBOUNDの持ち味だとポジティブに受け止めたくなるような1枚です。