【CD購入録】PAIN OF SALVATION「REMEDY LANE RE:VISITED」(2016)

  • 2017/06/11(日) 00:00:00

【CD購入録】
REMEDY LANE REVISITED
PAIN OF SALVATION「REMEDY LANE RE:VISITED」(2016)

スウェーデンの奇才Daniel Gildenlow(Vo、G)率いるプログレッシブHR/HMバンドPAIN OF SALVATIONが2002年に発表したコンセプトアルバムで通算4作目にあたる「REMEDY LANE」のリミックス盤を買いました。本作にはアルバムを曲順通りに再現したライヴ盤(2014年の公演)もセットになっていてお得感がありますね。本作にリミックスを施したのはANGRA、ARCH ENEMY、SYMPHONY Xといった大物バンドの近作にも携わっている売れっ子Jens Bogrenです。実はこのアルバムと3rd「THE PERFECT ELEMENT, PART Ⅰ」(2000)はリアルタイムで購入していたのですが、当時の僕には難解に感じられ売ってしまっていました。ところが約15年経った今、本作を改めて聴いてPAIN OF SALVATIONというバンドの凄みに魅了されています。オリジナル盤もレンタルして聴き比べてみたのですがリミックス効果は大きいように思います。Daniel夫妻が体験した流産を歌詞にしたという重いテーマとは対照的に明朗なメロディとともに駆けていく④Trace Of Blood、メロディアスなバラード⑫Second Loveといった即効性が比較的高い楽曲もさることながら、テーマメロディが耳から離れない②Ending Theme、悲壮感漂う⑥Undertow、壮大なエンディングを迎える⑬Beyond The Paleなど聴けば聴くほど味わいの増す楽曲群は中毒性抜群です。本作を聴いてPAIN OF SALVATIONというバンドへの注目度が僕の中で上昇中なのですが、彼等はアルバムによって音楽性をガラリと変えるバンドらしいので他の作品にトライするよりもしばらくはこのアルバムの世界にじっくり浸ろうと思います。

【CD購入録】TWILIGHT FORCE「HEROES OF MIGHTY MAGIC」(2017)

  • 2017/05/06(土) 00:00:00

【CD購入録】
HEROES OF MIGHTY MAGIC
TWILIGHT FORCE「HEROES OF MIGHTY MAGIC」(2017)

デビューアルバム「TALES OF ANCIENT PROPHECIES」(2014)がクサメタラーの間で好評だったアドヴェンチャー・メタルバンドTWILIGHT FORCEの2作目を買いました。トワイライトキングダムを舞台としたストーリーアルバムでもある本作は2016年夏に輸入盤で発売され、評判も良さげだったので日本盤ボーナストラックに期待して国内盤を待ち続けていました。その日本盤は輸入盤から半年近く遅れて、本編のカラオケバージョンとライヴ音源1曲が入った2枚組限定盤、通常盤の2バージョンが発売されたもののカラオケには興味がないので通常盤を購入。待った甲斐があまりなかったような気もしますが、アルバムに登場する各キャラクターの設定やステータスの和訳が付いているのでアルバムの世界観に浸るにはいいのかもしれません(笑)。中身の方は前作を気に入った方なら今回もイケるであろうシンフォニックなメロパワで相変わらず明るめのメロディが目立ちます。個人的にはもう少し哀メロが欲しいし、似た曲調が続くためアルバムとしての抑揚に欠ける感はありますが、疾走曲を次から次へと繰り出すその作風はそんな不満を吹き飛ばすだけのパワーに溢れています。お気に入り曲はいきなりクサメロが炸裂するオープニング①Battle Of Arcane MightFabio Lione(Vo/ANGRA、ex-RHAPSODY OF FIRE)がゲスト参加した長編⑤There And Back Again辺りでしょうか。それ以外の楽曲も高揚感満載のメロパワチューンで否が応でもテンションが上がりますね。ちなみに⑪Epilogueは6分近くもある語り、⑫Knights Of Twilight's Mightはトワイライトキングダムの国歌だそうです(笑)。前作を聴いて膨らんだ期待を裏切らないメロディック・クサメタルの充実盤だと思います。

【CD購入録】TWILIGHT FORCE「TALES OF ANCIENT PROPHECIES」(2014)

  • 2017/05/02(火) 00:00:00

【CD購入録】
TALES OF ANCIENT PROPHECIES
TWILIGHT FORCE「TALES OF ANCIENT PROPHECIES」(2014)

自らの音楽を「アドヴェンチャー・メタル」と称するスウェーデンの新鋭TWILIGHT FORCEの1stアルバムを買いました。「アドヴェンチャー・メタル」というワード、火を吹くドラゴンが描かれたジャケットから想像がつく通り、剣と魔法が登場するシンフォニック・クサメタルでRHAPSODYGLORYHAMMERを彷彿とさせますね(後者は特にメンバーのコスチューム的に/笑)。これらのバンドよりも明るいメロディが目立っているのがTWILIGHT FORCEの特徴でしょうか。ジャケットははっきり言ってチープですが、中身の方は意外と(?)しっかりしていてデビュー作としては上々の出来栄えです。若かりし頃のTobias Sammet(Vo/EDGUY、AVANTASIA)にも似たシンガーChristian Erikssonが高音域で時折苦しそうになるのも、この手のバンドではよくあるケースなのでさほど気になりません。アップテンポの曲を中心としつつ、後半に配されたバラードかいいアクセントになっているし、なんと言っても各曲のクサメロが光っています。その中でも際立っているのがアルバムに先駆けて配信されていたという②The Power Of The Ancient Force。サビでバンド名が高らかに歌い上げられるこの曲はTWILIGHT FORCEのテーマソングと呼べそうですね。また日本盤ボーナストラックにはHELLOWEENの超名曲⑫Eagle Fly Freeのカバーを収録。このバンドのカラーに合った壮大な仕上がりではあるものの基本的にオリジナルに近いアレンジとなっています。

【CD購入録】THE POODLES「DEVIL IN THE DETAILS」(2015)

  • 2017/02/04(土) 00:00:00

【CD購入録】
DEVIL IN THE DETAILS
THE POODLES「DEVIL IN THE DETAILS」(2015)

安定感抜群のアルバムを発表し続けてくれているメロディックロックバンドTHE POODLESの6作目を買いました。デビュー当初はWIG WAMの二番煎じという印象が強かったものの、解散してしまった本家(?)とは対照的にTHE POODLESはコミカルなイメージを上手く払拭してコンスタントに活動していますね。結論から言うと今回も安心して聴けるメロハー作品です。これ!というキラーチューンはありませんが何度もリピートしたくなりますね。このバンドの場合、外部ソングライターの楽曲も取り入れているのが特徴のひとつで③The Greatestは2016年に自身のプロジェクトRUN FOR VICTORYを立ち上げたErik Lidbomによるナンバーです。次のアルバムが出たら即買いをするかどうかは別にして是非聴きたいと思わせてくれる作品ですね。

【CD購入録】SONIC STATION「NEXT STOP」(2015)

  • 2017/01/27(金) 00:00:00

【CD購入録】
NEXT STATION
SONIC STATION「NEXT STOP」(2015)

スウェーデン出身のギタリスト/ソングライターAlexander Kronbrink率いるAORプロジェクトSONIC STATIONの2作目を買いました。セルフタイトルのデビュー作では4人のシンガーが歌っていたそうですが、今回は前作に続いての参加となる女性ボーカルMarika Willstedtが3曲、彼女の紹介で初参加となった男性シンガーJohan Bodingが8曲で歌う体制となっています。都会的なAORといった感じのSONIC STATIONサウンドを聴いて最初に連想したのはRobert Sall(G)擁するWORK OF ARTですね。アルバムの幕開けに持ってこいの爽快チューン①Ameliaからして強力で「女性の名前をタイトルにしたAORソングにハズレなし」という法則が見事に当てはまっています。それ以外にも心温まるメロディが秀逸な⑧Broken Man、Marikaの力強い歌声が映えるドラマティックバラード⑪Hide And Seekを筆頭に、HR/HMとして聴くにはソフトすぎるきらいはあるものの、とことんメロディアスな楽曲がズラリと並びます(意外と自己主張の強いギターパートもグッド)。AlexanderにはSONIC STATIONを今後も継続してもらいたいですね。

【CD購入録】AMARANTHE「MAXIMALISM」(2016)

  • 2016/10/20(木) 00:00:00

【CD購入録】
MAXIMALISM.jpg
AMARANTHE「MAXIMALISM」(2016)

2016年9月にHELLOWEENと共に来日した新世代メタルバンドの注目株AMARANTHEの4作目を買いました。冒頭の①Maximize、②Boomerangでいきなり発揮される「男女クリーンボイスとグロウルが絡み合うキャッチーなメタルサウンド」というAMARANTHEらしさは本作でも健在です。QUEENWe Will Rock Youを彷彿とさせるリード曲③That Songを先行で聴いた時は従来とは異なる曲調に戸惑いもありましたが、アルバムの流れの中で聴くとなかなか好感触。正直なところ個々の楽曲のインパクトとしては初期2作品に及ばないし、金太郎飴状態になりつつある感も否めませんが魅力的なメロディ満載のコンパクトな楽曲群はリピートを誘われますね。

【CD購入録】SPIRITUAL BEGGARS「SUNRISE TO SUNDOWN」(2016)

  • 2016/10/05(水) 00:00:00

【CD購入録】
SUNRISE TO SUNDOWN
SPIRITUAL BEGGARS「SUNRISE TO SUNDOWN」(2016)

LOUD PARK16に所謂「アモット枠」で出演するのでは、という大方の予想に反して単独来日公演を10月に行うことが発表されたSPIRITUAL BEGGARSの9作目を買いました。3代目シンガーのApollo Papathanasioが加入して3枚目のアルバムとなります。前任のJB(Vo/GRAND MAGUS)が在籍している頃は大好きなバンドだったのですが、現体制になってからは今ひとつのめり込めずにいました。あまり期待せずに本作を聴いたこともあってか第一印象としては好感触。勢いのあるハードロック①What Doesn't Kill You、キャッチーなギターメロディが曲を引っ張る②Sunrise To SundownPer Wiberg(Key)のハモンドサウンドが存在感を発揮している③Diamond Under PressureLudwig Witt(Ds)が作詞作曲した④Hard Roadと続く序盤は特に良い感じですね。後半に進むにつれてトーンダウンしているように思うし、ボーナストラックにカバー2曲とライヴ5曲を収録というのは流石に多すぎて間延びしてしまっているのが残念ですが…。iPodに本編11曲とカバーソングだけを取り込んでリピートしています。

【CD購入録】ECLIPSE「ARMAGEDDONIZE」(2015)

  • 2016/09/15(木) 00:00:00

【CD購入録】
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ECLIPSE「ARMAGEDDONIZE」(2015)

去る9月14日にファン待望の初来日公演を敢行した(はずの)スウェディッシュ・ハードロッカーECLIPSEの5作目を買いました。フロントマンのErik Martensson(Vo、G)はFRONTIERS RECORDS御用達のソングライターとして数多くのバンドやプロジェクトに関わっているため、最近はその才能が酷使されている感があったし、実際に食傷気味だったりするのですがECLIPSEで聴く彼の曲は一味違いますね。冒頭から矢継ぎ早にロックチューンを繰り出し4曲目辺りでややペースダウン、その後はバラードも交えながら一気に聴かせるというスタイルは前作「BLEED AND SCAREM」(2012)を彷彿とさせます。実際、音楽性にさほど変化がないため良くも悪くも手堅い作風ですが、僕のツボを突いてくる楽曲が多いですね。お気に入りはバラードの王道をゆく⑥Live Like I’m Dying、それとは対照的に勢いに溢れた⑧Love Bitesでしょうか。新鮮味はあまりないものの気付けば何度もリピートしています。ちなみに本作は来日記念盤としてライブCD付きの2枚組で今年に再発されましたが、僕が買ったのは2015年の通常盤です。

【CD購入録】ECLIPSE「BLEED AND SCAREM」(2012)

  • 2016/09/04(日) 00:00:00

【CD購入録】
BLEED AND SCREAM
ECLIPSE「BLEED AND SCAREM」(2012)

9月14日にファン待望の初来日公演を行う予定のスウェーデン産メロディアス・ハードロックバンドECLIPSEの4作目を買いました。前作「ARE YOU READY TO ROCK」(2008)リリース後、中心人物のErik Martensson(Vo、G)Robert Sall(G/WORK OF ART)、Jeff Scott Soto(Vo/TALISMAN)と結成したW.E.T.Toby Hitchcock(Vo/PRIDE OF LIONS)のソロ作に関わるなど多忙だったためECLIPSEとしては4年振りの新作となります。今回も北欧らしい叙情メロディとアメリカンな快活さが絶妙のバランスで保たれたハードロックが堪能できる1枚となっていますね。贅沢を言えば、前作のTo Mend A Broken Heartに匹敵するキラーチューンが欲しかった気もしますが①Wake Me Up〜③Ain't Dead Yetのハードロック3連発は強力だし、ケルティックな雰囲気漂う④Battlegrounds(ボートラのアコースティックバージョンもいい感じ)、終盤でMagnus Henriksson(G)がドラマティックに弾きまくる⑤A Bitter Taste、ECLIPSE流メタル⑧Take Back The Fearなど聴きどころ満載です。現時点での最新作5th「ARMAGEDDONIZE」(2015)も近々購入しようと思っています。

【CD購入録】DYNAZTY「TITANIC MASS」(2016)

  • 2016/04/21(木) 00:00:00

【CD購入録】
TITANIC MASS
DYNAZTY「TITANIC MASS」(2016)

前作「RENATUS」(2014)でそれまでのハードロックンロールからヘヴィメタルへと音楽性が変化したDYNAZTYの5作目を買いました。ラテン語で「生まれ変わる、再生する」という意味を持つタイトルだった前作で文字通り化けた彼等ですが、本作は「RENATUS」で提示した音楽性の延長線上にある作風となっていますね。PVも制作されたオープニング曲①The Human Paradoxを聴いて高まっていた期待にしっかりと応えてくれています。数回聴いた現時点では、この曲を超えるキラーチューンはないように思うし、第一印象は前作に及びませんが愛聴盤になることは間違いなさそうですね。4thでは聴けなかったバラードも⑥I Want To Live Forever、⑪The Smoking Gunの2曲が収録されています。

【CD購入録】TREAT「GHOST OF GRACELAND」(2016)

  • 2016/04/14(木) 00:00:00

【CD購入録】
GHOST OF GRACELAND
TREAT「GHOST OF GRACELAND」(2016)

6th「COUP DE GRACE」(2010)が「最後の一撃」という邦題通りラストアルバムになる予定だったTREATが解散宣言を撤回してリリースした7作目を買いました。前作はここ数年に聴いた全てのCDの中でもナンバーワンと呼べる超名盤だっただけに、本作にも並々ならぬ期待とそれに応えてくれるのかという不安が交錯していましたが「流石はTREAT」と思える仕上がりとなっています。ただし全体的にはジャケットやタイトル曲①Ghost Of Gracelandに象徴されるように、ダークで重厚な要素が強まっているように思います。現時点でのお気に入りはアルバム発表前から公開されていた⑤Endangered、⑥Infernoの2曲と一際キャッチーな⑧Nonstop Madnessですね。バラードの⑪Together AloneRobert Ernlund(Vo)を差し置いてギタリストのAnders Wikstromが歌っていると聞いて一抹の不安もありましたが、なかなかの歌声を披露してくれています。

【CD購入録】NIVA「NO CAPITULATION」(1994)

  • 2016/02/19(金) 00:00:00

【CD購入録】
NO CAPITULATION
NIVA「NO CAPITULATION」(1994)

2nd「GOLD FROM THE FUTURE」(2011)から遡ること17年前にスウェーデン産メロディック・ロックバンドNIVAがリリースした1stアルバムを買いました。本作の国内盤はゼロ・コーポレーションから発売されていましたが廃盤となり、輸入盤も含めて長らく入手困難な状況となっていたため結構なプレミア価格になっていたようです。僕も普通の金額なら聴いてみたいと思っていたことろ、最近になってデジタルアルバムとしてAmazonで販売(1,500円)されていたのでダウンロードしました。2nd以降のNIVAは爽やかなメロディとハイトーンが気持ちいいメロハー路線なのに対して、本作はやや骨太で北欧メタル然としたサウンドですね。特にオープニングの①Love Is A Killerなどはハードな側面を強調したサウンドとなっています。次作以降と比べると楽曲にばらつきがあったり、垢抜けていなかったりしますがデビュー作としては悪くないと思います。ちなみにバンドは1995年頃にレコーディングしていたもののお蔵入りになっていたアルバム「RELIEVIN' RAIN」を2015年にリリースしているようです。

【CD購入録】NIVA「INCREMENTAL IV」(2014)

  • 2016/02/16(火) 00:00:00

【CD購入録】
INCREMENTAL 4
NIVA「INCREMENTAL IV」(2014)

17年振りの復活作「GOLD FROM THE FUTURE」(2011)以降、精力的に活動するようになったスウェーデンのメロディック・ロックバンドNIVAの4作目を買いました。今回は前作「GRAVITATION」(2013)から僅か10ヶ月というハイペースでの新作となります。このバンドは僕にとって今やメロハーの安心ブランドのひとつになっているものの「次のアルバムも絶対聴きたいと思わせてくれる何か」が前作に感じられなかったので、チェックするのが後回しになっていました。いざ聴いてみると爽やかな楽曲群の中でのびのびと歌うTony Niva(Vo)のハイトーンか心地よい良盤で、メロハーファンなら聴いて損のない1枚だと思います。また今回はソロパートでRoger Ljunggren(G/T'BELL)がこの手のサウンドには場違いと思えるほど弾きまくっているのも特徴。現在のお気に入りは伸びやかな⑦Play The Game、爽系ナンバーが多いアルバムの中で哀メロが光る⑪Coming Back To Youですね。アレンジや曲のイントロ、エンディングが単調に感じられるのが残念ではありますがメロディの充実度は高いので、これに文句をつけるのは贅沢というものでしょう。

【CD購入録】LAST AUTUMN'S DREAM「LEVEL ELEVEN」(2014)

  • 2016/01/24(日) 00:00:00

【CD購入録】
LEVEL ELEVEN
LAST AUTUMN'S DREAM「LEVEL ELEVEN」(2014)

2003年にデビューして以降、2012年まで10年連続でアルバムを発表してきたLAST AUTUMN'S DREAMの11作目を買いました。2013年はベスト盤のみの発表だったためオリジナルアルバムの連続リリース記録は途絶えましたが、こうして冬になると新作を届けてくれるバンドには頭が下がりますね。今回のトピックは何と言ってもMikael Erlandsson(Vo)と並ぶバンドの2枚看板であるAndy Malecek(G)が体調不良から不参加となっていることでしょう。過去作品においてもAndyは体調の関係でソロパートのみプレイ、それ以外はPeter Soderstrom(G)が弾いたこともあったし、後任ギタリストもPeterなので一聴しての違和感は希薄ですがデビュー当初からこのバンドを聴いている身としては寂しい限りですね。また近作ではJamie Borger(Ds)が収録曲の半数近くを作曲していたのに対して今回はMikaelが大半の曲を手がけていて⑩Starのような、いかにも彼らしいメロディが聴けるのも特徴でしょうか。上記のような変化はあるものの、根っこの部分はいつも通りのLAST AUTUMN'S DREAMサウンドなので、気がつけば何度もリピートしている1枚ですね。

【CD購入録】WORK OF ART「FRAMEWORK」(2014)

  • 2016/01/18(月) 00:00:00

【CD購入録】
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WORK OF ART「FRAMEWORK」(2014)

FRONTIERS RECORDSの御用達ソングライターとしてW.E.T.を始めとする多くのプロジェクトに携わっているRobert Sall(G)。彼を中心としたトリオ編成のメロハーバンドWORK OF ARTの3作目を買いました。今回も都会的で洗練されたメロディ、それを透明感のあるハイトーンで歌うボーカルと適度にハードな演奏で聴かせてくれる上質なAOR作品に仕上がっていますね。オープニングの①Time To Let Goからしてメロディックロックファンのツボを突きまくりだし、プログレ風の間奏も聴きどころになっている③Shout 'Till You Wake Up、躍動感溢れる⑥Over The Lineなどは初めて聴いた時からお気に入りです。サビメロが強力な⑨Natalie⑩The Turning Pointといったアップテンポチューンも終盤のテンションを上げてくれていますね。新鮮味はないとしても、やはり自分はこういうサウンドが好きなんだと再確認。一般的には前作「IN PROGRESS」(2011)の方が評価は高そうですが、僕の第一印象としては本作の方が上かもしれません。

【CD購入録】SVEN LARSSON「SUNLIGHT AND SHADOW」(2010)

  • 2015/12/25(金) 00:00:00

【CD購入録】
SUNLIGHT AND SHADOW
SVEN LARSSON「SUNLIGHT AND SHADOW」(2010)

北欧メロディックロック界の隠れた名バンドSTREET TALKに2nd「TRANSITION」(2000)から加入してセンス溢れるギターを聴かせてくれているSven Larsson(G)の1stソロアルバムを買いました。音楽性はジャケットから連想できる通りの爽やかなAOR系ですね。楽曲的にはSTREET TALK以上にソフトですが、ソロアルバムということもあってギターのフィーチュア度合いはこちらの方が上だしインストも2曲収録しています。STREET TALKで彼のギターに魅了された身としてはそれだけである程度満足ですね。全体的に爽やか過ぎてHR/HMファンにとっては引っ掛かりに欠ける面は否定できないものの、心地よいサウンドなので何度もリピートしています。お気に入りチューンの⑧It's OverまではAORの王道、それ以降は若干ハードさが増しています。ちなみに本作ではSvenがリードボーカルも担当しているのですが予想以上に上手いですね。

STREET TALK「V」(2006)

  • 2015/12/22(火) 00:00:00

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【No.457】
★★★★(2006)
年間ベスト2006年第5位

Mr.北欧ボイスGoran Edman(Vo/ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)を擁するスウェーデン産メロディック・ロックバンドSTREET TALKの4thフルレンスアルバム。タイトルが「V(ファイヴ)」となっているのは国内盤未発のベスト盤「DESTINATION」(2003)を含めると5枚目の作品にあたるからだそうです。Steve Perry(Vo/ex-JOURNEY)が1984年に発表したソロ作品のタイトルをバンド名にしていることから予想がつく通り、メロディックロックの王道をゆくサウンドですがハードな面は控えめで柔和なAORに近い印象を受けます。彼等のことはデビュー作「COLLABORATION」(1997)の時から知っていて好きなタイプのバンドだと思いつつも、本作以上にソフトな作風だったのでそれ以降は聴いていませんでした。今回は前評判が高かったので軽い気持ちでチェックしてみると、これが予想以上の名盤でビックリ。

メインソングライターFredrik Bergh(Key)が生み出す楽曲群が実に素晴らしいんですよね。瑞々しくも優しい雰囲気と爽快感を持ちつつ、北欧ならではの強烈な泣きというよりは仄かな哀愁漂う旋律が胸に沁みます。オープニングには持ってこいの軽快なサウンドが気持ちいい①Responsible、飛翔感のある必殺のサビ(イ ファイクゥ〜♪)がインパクト抜群の③If I Could、爽快度満点のメロハー⑤Family Business、本作の中で最もスピーディーな⑨Sniperといったロックチューンを聴いていると胸が躍るし中でも③が大好きですね。それとは対照的なバラード系ではAOR風のお洒落な雰囲気を持った④At The End Of The Day、心温まる珠玉のメロディとアレンジが素晴らしい⑧Groundhog Dayが秀逸。また本作のボーナストラックが前述のベストアルバム「DESTINATION」にのみ収録されていた⑫Astray、⑬Made For Paradiseの2曲だというのも嬉しいですね(勿論これらもSTREET TALKらしい高品質ナンバー)。

そんな優れた楽曲の数々を歌うGoranの歌唱も絶品。TIME REQUIEM「OPTICAL ILLUSION」(2006)でメタルを歌うには線が細いという弱点を露呈していたGoranもSTREET TALKのようなメロディアス路線の楽曲では、その透き通ったハイトーンの魅力を遺憾なく発揮してくれています。高音だけでなく力を抑えて歌うパートも非常に味わい深いです。また見た目はフツーのオジサマながら各曲に華を添えているSven Larsson(G)のギタープレイもSTREET TALKの大きな武器ですね。彼の見せ場となっているのは⑤の終盤と⑥Just A Little Appetizer冒頭のギターソロでしょうか。珠玉のメロディとその魅力を最大限に活かせる歌唱、充実のギタープレイが詰まった本作はこれまでに聴いたメロディック・ロックアルバムの中でも指折りの傑作です。ところが、これだけの名盤を生み出しておきながらFredrikは本作をリリースした2006年に立ち上げた正統派メタルバンドBLOODBOUNDへ活動の軸を移し、そちらでは2014年までに6枚ものアルバムを発表しているのに対してSTREET TALK名義では本作が最後のアルバムとなっています。BLOODBOUNDも悪くないのですが、僕はやはりSTREET TALKの新作が聴きたいですね。本作のライナーノーツによると2つのバンドを並行活動させていくとFredrikは語っていたそうなので何とか実現してほしいものです…。

【音源紹介】
If I Could

USER of a common name「FREEWAY」(2006)

  • 2015/10/28(水) 00:00:00

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【No.450】
★★★(2006)

母国スウェーデンから約2年遅れで1stアルバム「USER」の日本盤が2005年にリリースされるや、直後に来日公演を行うなど上々の日本デビューを果たしたUSER of a common nameの2作目。溌剌としたポップサウンドと程よい歌謡曲テイスト、ほんのり漂う哀愁といった要素が評価されたのか、本作は日本先行発売となっています。今回もデビュー作で提示していたバンドの強みは健在で「ソフトな曲はソフトに仕上げ、ハードな曲にはヘヴィなサウンドを施した」とメンバーが語る通り、一段とメリハリが強調された作風に仕上がっていますね。

まずはオープニングの①Don't Stop Loving Meが前作のハイライトチューンDo Youを彷彿とさせるアップテンポで掴みはバッチリ。その流れを引き継いだ佳曲②I Will Get Over Youを挟んで繰り出される③Miss Wantedはライナーノーツで「昭和のアイドル歌謡(褒め言葉)」と評されたナンバーで一度聴いたら耳から離れないメロディが強力だし、徐々に盛り上がっていく展開に引き込まれる哀愁ミドル④St.Deniseなど前作の流れを汲みつつ一回り成長したバンドの姿を見せてくれます。そして今回のアルバムの作風を象徴するのが⑤I Believeでしょう。デビュー作ではあり得なかったほどのヘヴィネス、終盤にはLinda Karlstedt(Vo)らしからぬシャウトもフィーチュアしつつサビはメロウな1曲となっています。ピアノをバックにLindaが切々と歌うパートで始まる7分の大作⑥Freeway、エモーショナルな⑧Someoneなどのバラードもなかなかの出来。アルバム前半に比べると後半の楽曲がやや弱く感じられますが、演歌に通じる悲哀を帯びた本編ラスト⑫A Widow's Griefが素晴らしいため聴き終えた時の満足度は高いですね。

楽曲面では相変わらず僕のツボにハマるものとそうでない曲が混在しているため、1枚のアルバムとしては物足りなさが残ることは否定できません。とはいえ前作から成長した姿を見せてくれているのも事実で、特にLindaのボーカルパフォーマンスは従来の可愛らしさに加えて、歌い回しに艶っぽさが感じられるなど更に表現力がアップしていますね。楽曲の振り幅も大きくなった本作は、デビュー作以上にバンドが自分達のやりたいことを追求したアルバムと言えるのではないでしょうか。順調に活動していくかに思えたUSERですがLindaの健康問題(椎間板ヘルニア)やレーベルとの関係性が悪化したことなどからバンドは解散。その後はどのメンバーも表立った音楽活動はしていないようです。

【音源紹介】
Don't Stop Loving Me

USER of a common name「USER」(2005)

  • 2015/10/25(日) 00:00:00

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【No.449】
★★★(2005)

男女2名ずつからなるスウェーデン出身のポップロックバンドUSER of a common nameの1stアルバム。本国では2003年にリリースされていたようですが日本ではボーナストラック⑫Insideを追加、PV3曲入りのDVD付きの2枚組て税込2,300円というお得な仕様で2005年に発売されています。ちなみに元々のバンド名はUSERだったものの、カナダの同名バンドからクレームが入ったためUSERの後に「of a common name」を追加したのだとか。バンドの中心となっているのは10代の頃から一緒に音楽活動をしているLinda Karlstedt(Vo)、Sussi Janjic(Ds)の女性メンバー2人で、作曲面のイニシアチブも彼女達が握っています。男女混合バンドというと男性メンバーが曲を書き、女性ボーカルが歌うイメージが強かったので彼等のような体制は珍しいように思いますね。

音楽性はキャッチーかつ爽やかなポップロックで、北欧ならではの哀愁が所々で顔を覗かせます。本作のハイライトは何と言っても②Do Youですね。突き抜けたサビメロはインパクト抜群で初めて聴いた時からお気に入りナンバーでした。それ以外にも気だるいメロディで進行していきサビで視界がパッと開ける①Hide、歌謡曲テイストが僕の琴線に触れまくりの⑤To Feel、癒しの旋律が胸に沁みる⑧Fabulous、繊細なバラード⑩Right Words、軽快に駆け抜けるパンキッシュな⑪Youthなど印象に残る曲が多いですね。なお②はALOHA FROM HELLというドイツの女性ボーカルバンドがタイトルと歌詞を一新してNo More Days To Wasteという曲名でカバーしています。

そんな楽曲群を歌うLindaはキュートな声質でありながら、時には力強く歌うこともできるシンガーで楽曲の魅力を増幅してくれていますね。またアレンジについてもポップ一辺倒になるのではなく適度にヘヴィだというのもHR/HMリスナーとしては嬉しいポイント。惜しむらくは②や⑤を始めとする上記お気に入り曲と、その他の曲との差が結構あるように感じられるため1枚のアルバムとして聴くと良作止まりになっていることでしょうか。とはいえメロディックロックファンなら聴いて損はない作品だと思います。

【音源紹介】
Do You

【CD購入録】MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL「KINGDOM OF ROCK」(2015)

  • 2015/10/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
KINGDOM OF ROCK
MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL「KINGDOM OF ROCK」(2015)

Pete Sandberg(Vo)、Jonas Reingold(B/THE FLOWER KINGS)らが結成した叙情派メタルバンドMIDNIGHT SUNの2代目ギタリストとしてシーンに登場、今や現代HR/HMシーンに欠かせないソングライター/マルチプレイヤーへと成長したMagnus Karlsson(G、B、Key)のソロプロジェクト第2弾を買いました。今回も豪華なゲストシンガーを迎えていてRick Altzi(AT VANCE、MASTERPLAN、THUNDERSTONE)、David Readman(PINK CREAM69、VOODOO CIRCLE)、Tony Harnell(STRABREAKER、ex-TNT)、Russell Allen(SYMPHONY X、ALLEN-LANDE)などデビュー作に引き続き参加したメンバー(Russellはボーナストラックのみ)に加えてMagnusが憧れの存在と語るJoe Lynn Turner(ex-RAINBOW etc)、Tonny Martin(BLACK SABBATH etc)やMagnusと何らかの形で活動を共にしたことのあるJorn Lande(JORN、ALLEN-LANDE)、Jakob Samuel(THE POODLES)、Harry Hess(HAREM SCAREM)そして無名の新人Rebecca De La Motteが参加しています。本作でもMagnusは各シンガーの特徴を捉えた作曲スキルと年々上手くなっていくリードボーカルを披露してくれていて安定感抜群の1枚となっています。現時点でのお気に入りは③No Control(featuring Joe Lynn Turner)、⑧Never Look Away(featuring Tony Harnell)といったメロハー系ナンバーですね。FRONTIERS RECORDSに酷使されたため(?)一時は楽曲の輝きが薄れたようにも感じられたMagnusですが、本作を聴く限り復活したと言えるのではないでしょうか。