【CD購入録】MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL「KINGDOM OF ROCK」(2015)

  • 2015/10/22(木) 00:00:00

【CD購入録】
KINGDOM OF ROCK
MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL「KINGDOM OF ROCK」(2015)

Pete Sandberg(Vo)、Jonas Reingold(B/THE FLOWER KINGS)らが結成した叙情派メタルバンドMIDNIGHT SUNの2代目ギタリストとしてシーンに登場、今や現代HR/HMシーンに欠かせないソングライター/マルチプレイヤーへと成長したMagnus Karlsson(G、B、Key)のソロプロジェクト第2弾を買いました。今回も豪華なゲストシンガーを迎えていてRick Altzi(AT VANCE、MASTERPLAN、THUNDERSTONE)、David Readman(PINK CREAM69、VOODOO CIRCLE)、Tony Harnell(STRABREAKER、ex-TNT)、Russell Allen(SYMPHONY X、ALLEN-LANDE)などデビュー作に引き続き参加したメンバー(Russellはボーナストラックのみ)に加えてMagnusが憧れの存在と語るJoe Lynn Turner(ex-RAINBOW etc)、Tonny Martin(BLACK SABBATH etc)やMagnusと何らかの形で活動を共にしたことのあるJorn Lande(JORN、ALLEN-LANDE)、Jakob Samuel(THE POODLES)、Harry Hess(HAREM SCAREM)そして無名の新人Rebecca De La Motteが参加しています。本作でもMagnusは各シンガーの特徴を捉えた作曲スキルと年々上手くなっていくリードボーカルを披露してくれていて安定感抜群の1枚となっています。現時点でのお気に入りは③No Control(featuring Joe Lynn Turner)、⑧Never Look Away(featuring Tony Harnell)といったメロハー系ナンバーですね。FRONTIERS RECORDSに酷使されたため(?)一時は楽曲の輝きが薄れたようにも感じられたMagnusですが、本作を聴く限り復活したと言えるのではないでしょうか。

【CD購入録】TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「THE MYSTERY OF TIME」(2013)

  • 2013/03/28(木) 00:00:00

【CD購入録】
THE MYSTERY OF TIME
TOBIAS SAMMET'S AVANTASIA「THE MYSTERY OF TIME」(2013)

豪華なゲストシンガーを迎え、現代メタルシーン屈指のソングライターTobias Sammet(Vo)が各ボーカリストに合った楽曲を手掛けるプロジェクトAVANTASIAの6作目を買いました。今回の参加メンバーはJoe Lynn Turner(Vo/ex-RAINBOW、DEEP PURPLE、YNGWIE MALMSTEEN etc)、Michael Kiske(Vo/UNISONIC、ex-HELLOWEEN)、Biff Byford(Vo/SAXON)、Ronnie Atkins(Vo/PRETTY MAIDS)、Eric Martin(Vo/MR. BIG)、Bob Catley(Vo/MAGNUM)、Cloudy Yang(Vo)、Sascha Paeth(G/ex-HEAVENS GATE)、Oliver Hartmann(G、Vo/HARTMANN、ex-AT VANCE)、Arjen Lucassen(G/AYREON)などなどです。常連メンバーだったAndre Matos(ex-ANGRA)、Jorn Lande(ex-MASTERPLAN etc)、Russell Allen(SYMPHONY X)といったメタルシンガーが不参加、JoeやEricといったハードロック系シンガーが初参加している一方で「今回は初期2作品のようなメタルオペラ作品になる」という情報を耳にしてどんな作風になるのか気になっていましたが、音楽性はさほどメロパワ寄りではなくHR/HMの枠に収まりきらないほど多彩な楽曲で構成される近作に似た内容ですね。本作では各シンガーに役柄を与えているという意味で1st、2ndアルバムのような作品ということなのだと思います。AVANTASIAの作品は即効性は低いけれど、聴き込むうちにどんどんはまっていくことが多いので全10曲(うち10分超えの大作が2曲)、日本盤ボーナストラック2曲を合わせると約72分に及ぶ聴き応え十分な本作の世界にどっぷり浸りたいと思います。KiskeとKai Hansen(G/GAMMA RAY、ex-HELLOWEEN)のタッグがUNISONICで実現したとはいえ音楽性がキーパーサウンドとは距離があるので、KiskeとTobiasのタッグによる疾走曲④Where Clock Hands Freezeはメタルを歌うKiskeが聴きたい僕にとっては理想的なナンバーですね。

SUNSTORM「HOUSE OF DREAMS」(2009)

  • 2009/10/28(水) 00:00:00

HOUSE OF DREAMS
【No.193】
★★★(2009)

Joe Lynn Turner(Vo/ex-RAINBOW、YNGWIE MALMSTEEN etc)Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)による夢のコラボレーションが話題となったメロディアスハードロック・プロジェクトSUNSTORMの2ndアルバム。前作はSUNSTORM featuring JOE LYNN TURNER名義でしたが、本作からシンプルにSUNSTORMとなっています。今回Jimは3曲に関わるだけに止まっていますが楽曲のクオリティは前作に引けを取らないものが多く、僕にとってお気に入りの1枚となっています。中でも全11曲(輸入盤)のうち4曲を手がけたTomとJamesのMartin兄弟のペンによる楽曲(①Divided、②Don't Give Up、③The Spirit Inside、⑩House Of Dreams)が素晴らしい出来ですね。思わずMartin兄弟がメインソングライターで、SUNSTORMのプロデューサーであるDennis Ward(B/PINK CREAM 69)がシンガーを務めるKHYMERAの3rdアルバムを買ってしまいました。

さて、本作の方はというとアルバム前半がなかなか強力です。Gunter Werno(Key/VANDEN PLAS)が奏でる煌びやかなキーボードからしてメロハー好きのツボを突いてくれる①、ドラマティック極まりない②、Martin兄弟のメロディセンスに舌を巻く③、サビで「I Found Love, I Found Love Tonight~♪」と歌いながら元気いっぱいに駆け抜ける④I Found Loveと来た後に、美旋律バラードのお手本のような⑤Say You Will、それとは対照的なアップテンポ⑥Gutters Of GoldというJim作の楽曲2連発と、ここまではどれをシングルカットしても通用しそうな楽曲が並んでいます。作品後半はやや大人しいような気もしますが②と同路線のタイトル曲⑩、ヒットメイカーDesmond ChildとJoeの共作バラード⑪Walk Onという終盤2曲も良いですね。

1stアルバムを愛聴していた方であれば本作も期待を裏切らない好盤といえそうです。演奏陣の顔ぶれは基本的に変わっていないものの、本作ではThorsten Koehne(G/EDEN'S CURSE)がギターソロを担当していてEDEN'S CURSE同様、派手に弾きまくることで楽曲に華を添えてくれていますね。目新しさはほとんどありませんが、やはりJoeにはこういうメロディックロックを歌って欲しいです。

【音源紹介】
・I Found Love

SUNSTORM featuring JOE LYNN TURNER「SUNSTORM」(2006)

  • 2009/10/26(月) 00:00:00

SUNSTORM.jpg
【No.192】
★★★(2007)

RAINBOW~DEEP PURPLE~YNGWIE MALMSTEEN’S RISING FORCEなど名だたるバンドのフロントマンとして活躍し、今はソロ活動をメインにしているハードロック界を代表するシンガーJoe Lynn Turnerを中心とするプロジェクトSUNSTORMのデビューアルバム。Joeのファーストソロアルバム「RESCUE YOU」(1985)の後に制作されていながらお蔵入りになっていたデモ音源をもとに、Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)からも一部の楽曲が提供された本作は、80年代風産業ロックの王道を行く仕上がりです。

Joeのソロアルバムは「HOLYMAN」(2000)と「SLAM」(2001)しか聴いていませんが、どちらもブルージーな味わいを持っていて「大人の渋さ」が楽しめた反面、もっとアップテンポで明るく弾けた曲を歌うJoeの声が聴きたいと思っていた僕にとって本作はその希望を叶えてくれるアルバムとなっています。特に②Fame And Fortune⑦Fist Full Of Heatといった楽曲は、ホントJoeの声にピッタリ。バックの演奏陣にはUwe Reitenauer(G)、Dennis Ward(B)というPINK CREAM 69組がいて、Dennisがプロデューサーで「FRONTIER RECORDS」からリリースされるメロディックロック作品とくればMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)PLACE VANDOMEと比較してしまいますが、両プロジェクトのデビュー作に関してはSUNSTORMの方が好きな曲が多いですね。その功労者は紛れもなく、アルバムの約半数にあたる楽曲を手がけたJim Peterikその人でしょう。佳曲揃いの本作の中でも、Jim作曲の④This Is My Heart、⑥Another You、⑪Making Up For A Lost Time、⑫Arms Of Loveといった楽曲群は一際輝いています。

ライナーノーツでも書かれているようにソロアルバムであればJoe自身が書いた曲に固執することも大切だけど、こういうプロジェクトだからこそ外部ソングライターの曲であっても良いもの(Joeの声に合うもの)であればアルバムに収録するという姿勢が、結果として高品質のアルバムに繋がったのかなとも思います。メロディアスハード好きの方は聴いておいて損はない1枚ですね。

【音源紹介】
Fame And Fortune

【CD購入録】SUNSTORM「HOUSE OF DREAMS」(2009)

  • 2009/08/19(水) 09:00:00

【CD購入録】
HOUSE OF DREAMS
SUNSTORM「HOUSE OF DREAMS」(2009)

Joe Lynn Turner(Vo/ex-RAINBOW、YNGWIE MALMSTEEN etc)がメロディアスハードを歌うプロジェクトSUNSTORMの2ndアルバム(輸入盤)を買いました。FRONTIERS RECORDS主導で、Dennis Ward(B/PINK CREAM 69)がプロデュースするこの手のプロジェクトといえば、Michael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)をフロントマンに据えたPLACE VENDOMEを連想しますが、本作は音楽性、参加メンバーの面から見てもPLACE VENDOMEの兄弟プロジェクトという感じもしますね。バックの演奏陣はPINK CREAM 69繋がりの人選で固められている他、ギターソロはThorsten Koehne(G/EDEN’S CURSE)が担当しています。前作でJoeとのコラボが話題となったJim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)が3曲に関わっているだけでなく、Joeは勿論、Desmond Child、Dennisがリードボーカルを務めるメロハープロジェクトKHYMERAの楽曲を手がけたTomとJamesのMartin兄弟といった優れたメロディメイカーが楽曲を提供しているだけあって、どの曲も安心して聴けるものばかり。特に元気で快活なメロディが弾ける④I Found Love、Jimの美メロセンスが冴え渡るバラード⑤Say You Willを初めとするアルバム前半は文句のつけようがありません。メロハー、産業ロック好きの方は聴いて損はないと思いますよ。Martin兄弟のペンによる楽曲も気に入ったのでKHYMERAもチェックしてみようと思ってます。

YNGWIE MALMSTEEN「TRIAL BY FIRE: LIVE IN LENINGRAD」(1989)

  • 2008/09/23(火) 06:18:14

TRIAL BY FIRE: LIVE IN LENINGRAD
【No.044】
★★★(1995)

名盤「ODYSSEY」に伴うツアーを収めたYNGWIE MALMSTEEN初のライブアルバム。アルバムではYNGWIE自身が弾いていたベースをBarry Dunaway(B)がプレイしている以外は「ODYSSEY」と同じラインナップで、ボーカルはJoe Lynn Turner、キーボードはJens Johanssonといった華のあるメンバーによるライブ音源となっています。

本作の特徴として挙げられるのは、YNGWIEのギターがスタジオアルバム以上に弾きまくり、攻撃性を増している点。これまでスタジオ盤でのYNGWIEしか知らなかった当時の僕にとっては、その弾き倒しっぷりに衝撃を受けました。またバッハの「小フーガ」や「G線上のアリア」、ベートーベンの「運命」などYNGWIEのルーツであるクラシックのみならず、⑦You Don’t Remember, I’ll Never Forgetではポール・モーリアの「恋はみずいろ」といったポップミュージックをも曲の中に巧みに取り入れたライブアレンジがいいですね。スタジオ盤ではほとんどなかったブルージーなフレーズがいきなり飛び出したり、Jimi Hendrixのカバー⑪Spanish Castle Magicを演奏してるのも興味深いです。

セットリストの方は「ODYSSEY」のオープニングトラックにして、YNGWIEの代表曲であるはずのRising Forceが収録されていないことを除けば、それなりに手堅い内容です。3rd「TRILOGY」と4th「ODYSSEY」を中心とする選曲の中で、一際輝いているのがソロデビュー作に収録されている名インスト④Far Beyond The Sunのライブバージョンです。驚異的なスピードとクラシカルフレーズによる構築美が素晴らしいスタジオ版もいいけど、パガニーニのヴァイオリン協奏曲~アルビノーニのアダージョ~Icarus' Dream(デビュー作収録)をイントロとして演奏することでドラマティックさを増しつつ、程よいラフさと即興性がある本作のバージョンがまた凄いですね。Jensのキーボードとのバトルも超スリリング。怒涛のインスト④からポップな⑤Heaven Tonightに至る流れが本作のハイライトですね。あと⑧Guitar Solo(Trilogy Suite Op: 5/Spasebo Blues)は良いんだけど、正直長すぎです…。

【音源紹介】
・You Don't Remember, I'll Never Forget(Live)

YNGWIE J. MALMSTEEN’S RISING FROCE「ODYSSEY」(1988)

  • 2008/09/20(土) 06:25:45

ODYSSEY
【No.043】
★★★★★(1995)

YNGWIE MALMSTEENJoe Lynn Turner(Vo/ex-RAINBOW etc)と組んだことが大きな話題となった4作目。名手Jens Johansson(Key)、Anders Johansson(Ds)のヨハンソン兄弟も引き続き参加していて、今見ると錚々たるメンバーですね。これまでのYNGWIE流ネオクラシカル路線にJoeが持ち込んだと思われるキャッチーな歌メロとポップフィーリングが加わることで素晴らしい作品となっています。

YNGWIEの代名詞ともなっている名曲①Rising Forceをはじめ、⑥Riot In The Dungion、⑦Déjà vu(これまた名曲)、⑩Faster Than The Speed Of Lightという従来路線の曲の充実度もさることながら、出だしからしてキャッチーなコーラスが僕を惹きつける③Heaven Tonight、Joeのメロディセンスが活かされた新機軸⑧Crystal Ball、⑨Now Is The Timeといったメジャー感たっぷりの曲まで、これまでの作品と比べて音楽性に更なる広がりを見せたアルバムです。とにかく楽曲の出来が素晴らしく、YNGWIEの数ある作品の中でも非常にリピート率の高い1枚なので世間的に名盤とされている3rdアルバム「TRILOGY」よりも、こちらの方が断然好きですね。

YNGWIE本人はこのアルバムの制作中に遭った交通事故が原因で、従来の作品ほどイニシアチブを握ることができなかったので本作を気に入っていないという話も聞きますが、結果としてJoeのインプットが大きかったことが本作のキャッチーな作風につながっていると思います。交通事故の後遺症からYNGWIEのプレイに精彩を欠くという事実は否定できないものの、それはあくまで本作以前のアルバムと比べての話。90年代後半の勢い任せのギタープレイよりは充分聴き応えがありますよ。総合的に見て、このアルバムは初期YNGWIEの名盤です。

【音源紹介】
・Rising Force(Live)