【CD購入録】PRIDE OF LIONS「IMMORTAL」(2012)

  • 2015/05/25(月) 00:00:00

【CD購入録】
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PRIDE OF LIONS「IMMORTAL」(2012)

Jim Peterik(G、Key、Vo/ex-SURVIVOR)、Toby Hitchcock(Vo)を中心としたメロディック・ロックバンドPRIDE OF LIONSの4作目を買いました。2nd「THE DESTINY STONE」(2004)、3rd「THE ROARING OF DREAMS」(2007)はどちらも名盤だったものの、後者の素晴らしさに気付くまでに時間がかかったため本作がリリースされた当時は購入に踏み切れずにいた記憶があります。こうして聴いてみると、相変わらず質の高い楽曲群に感心しつつもどこか物足りないというのが正直なところですね。SURVIVORの名盤と同じタイトルを冠した⑧Vital Signs、アルバム本編を締めくくる⑫Ask Me Yesterdayといったアップテンポはなかなか良いのですが、過去2作品ほどのインパクトは今のところないように思います。これまでの作品が素晴らしかったのでハードルが上がってしまったのかもしれませんね。とはいえ前作も第一印象はこんな感じだったので、聴き込むうちに化ける可能性はあると思いますが…。

PRIDE OF LIONS「THE ROARING OF DREAMS」(2007)

  • 2015/05/21(木) 00:00:00

THE ROARING OF DREAMS
【No.431】
★★★★(2007)
年間ベスト2007年第5位

天才メロディメイカーJim Peterik(G、Key、Vo/ex-SURVIVOR)が2003年にToby Hitchcock(Vo)と共に立ち上げたPRIDE OF LIONSが放つ3rdアルバム。1stと2ndの間隔は1年弱だったのに対して本作は約2年半振りのリリースになりますが、その間にもライブCD、DVD「LIVE IN BELGIUM」(2006)、Jimはソロ名義で「ABOVE THE STORM」(2006)を発表していることを踏まえるとかなり順調な活動ペースと言えそうですね。前作「THE DESTINY STONE」(2004)が素晴らしい出来だったので発売日にこのアルバムを購入したものの、当時は「手堅いメロディックロック作品」という印象しかありませんでした。ところが数年経ってから改めて聴き返してみると前作に勝るとも劣らない名盤と思えるくらいにハマっている自分に驚いています。

PRIDE OF LIONSの魅力を凝縮したかのような①Heaven On Earth、インパクトのあるアカペラで幕を開けるハードナンバー②Book Of Life、一転してメロウに聴かせる③Love's Eternal Flame、「スピーク、トゥ、ミー♪」のコーラスが耳に残る爽快なアップテンポ④Language Of The Heartと続く序盤から圧巻の畳み掛けです。王道をいく曲を冒頭に持って来て聴き手のハートを鷲掴みし、更にハードなナンバーを2曲目、対照的なバラード系を3曲目、そして4曲目に再び勢いのあるナンバーを持ってくるという構成は前作と同じ。デビュー作「PRIDE OF LIONS」(2003)も似たような組み立てだったので、この流れはもはやPRIDE OF LIONSの様式美と言えそうですね。それ以降も楽曲のクオリティは衰えるどころか更に充実度を増し、絵に描いたような美旋律バラード⑥Faithful Heart、F1中継が始まりそうなイントロからフック満載のサビへと繋がっていく⑦Defying Gravity、力強くドラマティックなタイトル曲⑧The Roaring Of Dreamsという中盤も実に強力です。しかし本作にはそれを凌ぐハイライトが終盤に用意されています。突き抜けるようなサビメロとその直後に鳴り響くホーンの音色がインパクト抜群な⑪Tall Ships、演歌に通じる曲調の中でギターか泣きまくる長編バラード⑫Turnaround、そしてボーナストラックにしておくには惜しい哀メロチューン⑬I Am My Fatherが本当に素晴らしい。ちなみに⑫にはTobyの妹Tori Hitchcock(Vo)が客演していて、兄と堂々と渡り合っています。

70年代にデビュー、80年代にSURVIVORで一世を風靡したベテランでありながら今もなお衰えないJimのメロディセンスには脱帽ですね。本作はSURVIVORの代表作「VITAL SIGNS」(1984)にインスパイアされて制作したアルバムとのことですが「VITAL SIGNS」にも引けを取らない充実盤だと思います。デビュー当初はTobyという卓越したシンガーを擁していながらJimがそれなりの割合でボーカルを務めることに疑問を感じていましたが、Tobyの歌い方はハイトーンに頼りがちなのでJimも適度に歌うことで丁度いいバランスを保っているように思えてきました。そんな中心メンバー以外の顔ぶれも過去のスタジオ盤、ライブでもほぼ固定されているので、もうプロジェクトではなくバンドと見なしていいのではないでしょうか。

【音源紹介】
Turnaround

【CD購入録】JIM PETERIK「ABOVE THE STORM」(2006)

  • 2015/05/18(月) 00:00:00

【CD購入録】
ABOVE THE STORM
JIM PETERIK「ABOVE THE STORM」(2006)

80年代にヒット曲Eye Of The Tigerで一世を風靡したSURVIVORのソングライターで、現在は2003年に結成したPRIDE OF LIONSを軸に活動しているJim Peterik(G、Key、Vo)のソロ名義としては2枚目にあたる作品を買いました。音楽性はPRIDE OF LIONSのような洗練されたAORというよりは大味で土の香りのするアメリカンロックとなっていて、ソロならではの差別化がなされていますね。中でもホーンセクションから始まる⑨Secrets Of A Womanはインパクト大。サウンドの方向性的にはPRIDE OF LIONSの方が好みですが、そこはメロディ職人Jim Peterik。ズバ抜けたキラーチューンこそないものの、高い完成度を誇る楽曲群が次から次へと繰り出されます。また本作はソロ名義ということもありリードボーカルはJimが務め、演奏に関しても自らプレイする場面が増えていますね。PRIDE OF LIONSでもToby Hitchcock(Vo)とボーカルを分け合っているJimの歌唱は、音域によっては苦しそうな場面もありますが魅力的な声質だしソングライターとしては一流、様々な楽器もこなせる彼は生粋のミュージシャンなんだと改めて感じさせられる1枚となっています。

PRIDE OF LIONS「THE DESTINY STONE」(2004)

  • 2015/05/15(金) 00:00:00

THE DESTINY STONE
【No.430】
★★★★(2004)
年間ベスト2004年第7位

産業ロック界のレジェンドSURVIVORの中心人物Jim Peterik(G、Key、Vo)が若き実力派シンガーToby Hitchcockと組むことで誕生したプロジェクトPRIDE OF LIONSの2作目。セルフタイトルの1stアルバムの時点で高品質なメロディックロックを完成させていましたが、今回はそれに輪をかけて素晴らしい仕上がりとなっていますね。前作ではやや画一的に感じられた楽曲はメリハリが強調されていて、ある時はハードに、またある時はメロウに聴かせてくれます。一言で言うと「よりドラマティックになった」という感じでしょうか。そんな楽曲面の進化に引っ張られるように、一本調子に思えるパートもあったTobyの感情表現の幅が広がっているのも特徴です。

そんな本作のハードサイドを象徴する曲としてはキーボードを効果的に用いた②Parallel Lines、前作になかったワイルドさを感じさせる④Born To Believe In You、メロウサイドではJimが「ディズニー映画に使ってほしい」と語るロマンティックなバラード③Back To Camelotが出色の出来。アルバム全体としてもポジティブな雰囲気に包まれたメロハー①The Courage To Love Somebodyを聴いた時点で前作以上の1枚になると確信、実際その通りの名盤となっているのですが極めつけは本編ラストを飾るバラード⑫The Gift Of Songでしょう。この曲の3:30辺りからの劇的な展開は涙ものだし、Jimの音楽に対する想いが込められた歌詞も秀逸です。また曲名が示す通り、水面に光が差し込む情景が目に浮かぶ⑦Light From A Distant Shoreも気に入っています。歌詞の内容とメロディがこの上なくマッチしたこの曲からも希代のソングライターJim Peterikの並々ならぬ才能が感じられますね。

デビュー作の高水準を保つだけでなく、あらゆる面でスケールアップした本作は僕が2004年に最もリピートしたメロディックロック作品です。目新しい要素はないし時には古臭いサウンドに思える場面もありますが、良い曲を上手いボーカルで聴かせるという音楽にとっての最重要ポイントを押さえているのが本作の強みですね。PRIDE OF LIONSは2000年代にデビューしたメロディックロックバンド/プロジェクトの中てもLAST AUTUMN'S DREAMと並んで重要な存在となっています。時代が時代なら世界的にヒットしたのではないかと思うのですが、見た目があまりイケてないので売れるのは難しいんでしょうね…。

【音源紹介】
The Gift Of Song

PRIDE OF LIONS「PRIDE OF LIONS」(2003)

  • 2015/05/12(火) 00:00:00

PRIDE OF LIONS
【No.429】
★★★(2003)

映画「ロッキー3」の主題歌Eye Of The Tigerを収録した3rd「EYE OF THE TIGER」(1982)が全米2位を記録するなど、80年代を代表する産業ロックバンドとして名を馳せたSURVIVORのソングライターJim Peterik(G、Key、Vo)が無名の若手シンガーToby Hitchcockと結成したPRIDE OF LIONSの1stアルバム。僕自身、SURVIVORにさほど思い入れはないのですが、各所での評価が高かったので購入してみたというのがこのプロジェクトとの出会いでした。PRIDE OF LIONSを語る上で欠かせないのが、4オクターブの声域を持つというTobyの溌剌としたボーカルでしょう。Jimが彼の歌唱力に惚れ込んで、このプロジェクトを立ち上げる決心をしたというエピソードにも納得の逸材。熟練のソングライティング技術、若き実力派シンガーという2本柱がしっかりしているので抜群の安定感を誇っていますね。

浮遊感のあるキーボードとメロディアスなギターに導かれて始まる①It's Criminal、哀愁たっぷりの②Goneからして産業ロックの王道まっしぐら。サビもさることながらBメロの素晴らしさが際立つアップテンポ④Sound Of Home、バンドのテーマソングに相応しいメロディアスチューン⑤Prideland、Eye Of The Tigerに通じる勇壮なメロディを持った⑥Unbreakable、お洒落なAORナンバー⑦First Time Around The Sun、前曲とは対照的にノリのよさが印象的な⑧Turn To Me、中間部にプログレ風の展開を盛り込んだ⑨Madness Of Loveなど曲毎の表情が豊かなのもいいですね。そして③Interrupted Melody、⑪Last Safe Placeといったバラードも秀逸でアルバムの見せ場となっています。ボーカルパートに関してはTobyの伸びやかなハイトーンを中心にしつつ、中音域をメインに歌うJimの出番も所々あって両者のコントラストがいい感じですね。

本作にはJimがSURVIVOR時代から温めていたもの、2003年に書いた曲の両方が収録されているのですが、どの曲も高い完成度を誇っていることに驚かされます。この辺りはSURVIVORが活動を休止した後も他のアーティストに楽曲を提供するなど第一線で活躍し続けてきたJimだからこそ為せるわざなんでしょうね。というわけで高品質のメロディックロックがズラリと並ぶ1枚ではあるものの、夢中になるほどリピートした作品かと言うとそうでもなかったりします。理由はいくつかありますが最も大きいのは日本盤ボーナストラックを含めると全15曲、収録時間75分という長さでしょうか。個々の楽曲としては魅力的なものが多くても、ここまでの長尺アルバムとなるとやはり間延びしてしまうし、良曲はあれど名曲がないという印象になってしまいました(本作にケチをつけるのは贅沢だとわかっているのですが…)。

【音源紹介】
Sound Of Home

SUNSTORM「HOUSE OF DREAMS」(2009)

  • 2009/10/28(水) 00:00:00

HOUSE OF DREAMS
【No.193】
★★★(2009)

Joe Lynn Turner(Vo/ex-RAINBOW、YNGWIE MALMSTEEN etc)Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)による夢のコラボレーションが話題となったメロディアスハードロック・プロジェクトSUNSTORMの2ndアルバム。前作はSUNSTORM featuring JOE LYNN TURNER名義でしたが、本作からシンプルにSUNSTORMとなっています。今回Jimは3曲に関わるだけに止まっていますが楽曲のクオリティは前作に引けを取らないものが多く、僕にとってお気に入りの1枚となっています。中でも全11曲(輸入盤)のうち4曲を手がけたTomとJamesのMartin兄弟のペンによる楽曲(①Divided、②Don't Give Up、③The Spirit Inside、⑩House Of Dreams)が素晴らしい出来ですね。思わずMartin兄弟がメインソングライターで、SUNSTORMのプロデューサーであるDennis Ward(B/PINK CREAM 69)がシンガーを務めるKHYMERAの3rdアルバムを買ってしまいました。

さて、本作の方はというとアルバム前半がなかなか強力です。Gunter Werno(Key/VANDEN PLAS)が奏でる煌びやかなキーボードからしてメロハー好きのツボを突いてくれる①、ドラマティック極まりない②、Martin兄弟のメロディセンスに舌を巻く③、サビで「I Found Love, I Found Love Tonight~♪」と歌いながら元気いっぱいに駆け抜ける④I Found Loveと来た後に、美旋律バラードのお手本のような⑤Say You Will、それとは対照的なアップテンポ⑥Gutters Of GoldというJim作の楽曲2連発と、ここまではどれをシングルカットしても通用しそうな楽曲が並んでいます。作品後半はやや大人しいような気もしますが②と同路線のタイトル曲⑩、ヒットメイカーDesmond ChildとJoeの共作バラード⑪Walk Onという終盤2曲も良いですね。

1stアルバムを愛聴していた方であれば本作も期待を裏切らない好盤といえそうです。演奏陣の顔ぶれは基本的に変わっていないものの、本作ではThorsten Koehne(G/EDEN'S CURSE)がギターソロを担当していてEDEN'S CURSE同様、派手に弾きまくることで楽曲に華を添えてくれていますね。目新しさはほとんどありませんが、やはりJoeにはこういうメロディックロックを歌って欲しいです。

【音源紹介】
・I Found Love

SUNSTORM featuring JOE LYNN TURNER「SUNSTORM」(2006)

  • 2009/10/26(月) 00:00:00

SUNSTORM.jpg
【No.192】
★★★(2007)

RAINBOW~DEEP PURPLE~YNGWIE MALMSTEEN’S RISING FORCEなど名だたるバンドのフロントマンとして活躍し、今はソロ活動をメインにしているハードロック界を代表するシンガーJoe Lynn Turnerを中心とするプロジェクトSUNSTORMのデビューアルバム。Joeのファーストソロアルバム「RESCUE YOU」(1985)の後に制作されていながらお蔵入りになっていたデモ音源をもとに、Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)からも一部の楽曲が提供された本作は、80年代風産業ロックの王道を行く仕上がりです。

Joeのソロアルバムは「HOLYMAN」(2000)と「SLAM」(2001)しか聴いていませんが、どちらもブルージーな味わいを持っていて「大人の渋さ」が楽しめた反面、もっとアップテンポで明るく弾けた曲を歌うJoeの声が聴きたいと思っていた僕にとって本作はその希望を叶えてくれるアルバムとなっています。特に②Fame And Fortune⑦Fist Full Of Heatといった楽曲は、ホントJoeの声にピッタリ。バックの演奏陣にはUwe Reitenauer(G)、Dennis Ward(B)というPINK CREAM 69組がいて、Dennisがプロデューサーで「FRONTIER RECORDS」からリリースされるメロディックロック作品とくればMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)PLACE VANDOMEと比較してしまいますが、両プロジェクトのデビュー作に関してはSUNSTORMの方が好きな曲が多いですね。その功労者は紛れもなく、アルバムの約半数にあたる楽曲を手がけたJim Peterikその人でしょう。佳曲揃いの本作の中でも、Jim作曲の④This Is My Heart、⑥Another You、⑪Making Up For A Lost Time、⑫Arms Of Loveといった楽曲群は一際輝いています。

ライナーノーツでも書かれているようにソロアルバムであればJoe自身が書いた曲に固執することも大切だけど、こういうプロジェクトだからこそ外部ソングライターの曲であっても良いもの(Joeの声に合うもの)であればアルバムに収録するという姿勢が、結果として高品質のアルバムに繋がったのかなとも思います。メロディアスハード好きの方は聴いておいて損はない1枚ですね。

【音源紹介】
Fame And Fortune

【CD購入録】JIMI JAMISON「CROSSROADS MOMENT」(2008)

  • 2009/03/21(土) 21:01:49

【CD購入録】
CROSSROADS MOMENT
JIMI JAMISON「CROSSROADS MOMENT」(2008)

音楽を聴く時は「まずメロディありき」をモットーにしている僕は「メロディ派リスナー」を自認しているのですが、80年代に一世を風靡したSURVIVORには不思議と夢中になることなく、5th「VITAL SIGNS」(1984)を持っているだけでした。なので、Jimi Jamison(Vo)Jim Peterik(G)というSURVIVORの黄金期を支えた元メンバー2人が久し振りに共作したJimiのソロ3作目であるこの「CROSSROADS MOMENT」も当初買う予定はありませんでした。ただ、いくつかのブログさんで取り上げられていたし、試聴した⑥Behind The Musicがとても気に入ったので買ってみることに。今のところは⑥のエンドレスリピートから抜け出せてなくて作品の全体像が掴めていない状況ですが、ギターメロディが耳に残る⑧Love The World Away、元気な曲調の⑨She’s Nothing To Meが並ぶアルバム中盤が気に入っています。なぜかヘヴィローテーションにならないのは本家SURVIVORと同じながら、家や車の中で聴くBGMとして愛聴している1枚です。