【CD購入録】WITHIN TEMPTATION「HYDRA」(2014)

  • 2014/02/02(日) 00:00:00

【CD購入録】
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WITHIN TEMPTATION「HYDRA」(2014)

1997年に「ENTER」でデビュー、2nd「MOTHER EARTH」(2000)が母国オランダを始めとするヨーロッパ各国で大ヒットして以降、着々と成長し続けて今やゴシックメタルの枠を超えた大物バンドとなった感もあるWITHIN TEMPTATIONの6作目(初回限定盤)を買いました。今回もSharon Den Adel(Vo)の絶品歌唱を軸としたゴシック系歌ものメタル作品に仕上がっていて、近作で顕著な大衆化路線も引き継いでいるのも個人的には嬉しいポイントです。話題となっているゲストシンガー陣については、何と言っても④Paradise(What About Us?)でSharonとTarja Turnen(Vo/ex-NIGHTWISH)というヨーロッパの2大歌姫の共演が実現した点が目を引きます。またバンド史上最速チューンの呼び声高い②DangerousではHoward Jones(Vo/ex-KILLSWITCH ENGAGE)が男前な歌声を響かせてくれているし、③And We Runではなんとアメリカ人ラッパーXzibitによるラップも導入しているのですが、この異色な組み合わせが意外とマッチしているんですよね。あと⑩Whole World Is WatchingにはDave Pirner(Vo/SOUL ASYLUM)が参加しています。前作「THE UNFORGIVING」(2011)はアルバムと同名のコミックを制作し、その物語を表現したコンセプト作品、今回は古代ギリシア神話に登場する不死身の蛇「ハイドラ」をタイトルに持ってくるなど、このバンドは常に異なるテーマに挑んでいる印象がありますね。 それでいてアルバムのクオリティも高水準だというのが素晴らしい。 ちなみに僕が買った初回限定盤は2枚組仕様となっていてDisc-2はカバーが6曲、残りはアルバム本編に収録された曲のEvolution Trackなるバージョンが4曲という内容です。Evolution=「発展」という言葉の通り各曲がどのようにして完成形へ至ったかを記録したもので、1曲全体ではなく切り出された特定パートが発展していく過程を楽しむためのトラックなのでカバーはともかくこれらは熱心なファン向けかなという感じです。

【CD購入録】LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)

  • 2012/09/29(土) 00:00:00

【CD購入録】
THE END OF THE BEGINNING
LIV MOON「THE END OF THE BEGINNING」(2012)

「~MOON」で統一されていたアルバムタイトルやバンドの主役Akane Liv嬢(Vo)推しだったジャケットのパターンがこれまでと違うこともあって、バンドが新章に突入したことを感じさせる(タイトルからすると本作が第1章の締めくくりなのかもしれませんが)LIV MOONの4作目(DVD付きの初回限定盤)を買いました。今年の1月に3rd「SYMPHONIC MOON」をリリース、7月にはライブDVDも発表しながら早くも新作が完成したと聞いた時は嬉しさよりも、余りに早いペースにクオリティが伴うのか不安を感じたのですが、今回もきっちりした作品を届けてくれたという印象ですね。本作の目玉はKee Marcello(G/ex-EUROPE)、Kiko Loureiro(G/ANGRA)、Magnus Rosen(B/ex-HAMMERFALL)といったプレイヤー達が作曲や演奏面でゲスト参加している点でしょうか。Keeに至ってはPVも制作された④And Forever MoreでAkaneとのデュエットも披露しています。KeeやMagnusといった北欧出身メンバーをゲストに迎えているからかもしれませんが、今回のアルバム北欧神話の世界を描いているそうです。全体的にシンフォニックな面が強調されている一方、ストレートな楽曲の割合が減っているのでインパクトは前作に一歩譲る感はありますが、7つものキャラクターを演じ分けるタイトル曲⑥The End Of The Beginningを筆頭にこれまで以上に多彩な表情を見せてくれるAkane嬢の歌が素晴らしいですね。

【CD購入録】DELAIN「WE ARE THE OTHERS」(2012)

  • 2012/09/18(火) 00:00:00

【CD購入録】
WE ARE THE OTHERS
DELAIN「WE ARE THE OTHERS」(2012)

Martijn Westerholt(Key/ex-WITHIN TEMPTATION)Charlotte Wessels嬢(Vo)を中心に結成されたオランダ産ゴシック系HR/HMバンドDELAINの3作目を買いました。彼等に関しては名前こそ知っていたものの、WITHIN TEMPTATIONの派生バンドというイメージが強かったのと僕がフィーメルゴシック系バンドにそれほどのめり込んでいなかったこともあって、これまでスルーしていたのですがブログにお薦めコメントをいただいたのがきっかけで試聴してみたら好感触だったので購入に至った次第です。第一印象としては、やはり本家WITHIN TEMPTATIONを連想させる部分があり、シンフォニックなアレンジは控えめなのでWITHIN TEMPTATIONの中でも最新作「THE UNFORGIVING」(2011)に近いという感じでしょうか。リーダートラック③We Are The Others以外は曲のキャラ立ちが弱い気もしますが、どの曲も気持ち良く聴けて気がつけばリピートしている状態なのでキャッチーな女性ボーカルものとして楽しめそうです。

【CD購入録】LIV MOON「SYMPHONIC MOON」(2012)

  • 2012/01/20(金) 00:00:00

【CD購入録】
SYMPHONIC MOON
LIV MOON「SYMPHONIC MOON」(2012)

前作「GOLDEN MOON」(2011)を聴いて一気にファンになった国産嬢メタルの注目株LIV MOONの3作目を買いました。本作を聴いて最初に感じたのはAkane Liv(Vo)のボーカルアプローチがこれまで以上に低音域を軸としていて、それがまた魅力的だということです。BURRN!誌のインタビューによると、この変化は前作収録曲Black Ruby(僕の中ではアルバムベストチューン)での経験が活かされているらしく、個人的には今回のスタイルの方が好きですね。もちろん要所要所では「4オクターブの美神」と称される高音も響かせてくれます。外部ソングライターを貪欲に迎えて制作された楽曲群に関してもPVが公開されているオープニング①Amen!が放つ妖艶なムード、⑧心月世、⑨The Last Saviorで楽しめる僕好みのメロパワサウンドは一発で気に入ったほか、バラードやエキセントリックなナンバーも収録していて聴き応えがありますね。デビュー当時にこのバンドが「SYMPHONIC MOON」というタイトルのアルバムを発表していたら「いかにも」って感じでしたがシンフォニックな要素に頼らず魅力的な曲を連発できるようになった今、このタイトルで来たバンドの自信の程が窺える力作だと思います。

【CD購入録】WITHIN TEMPTATION「THE UNFORGIVING」(2011)

  • 2011/10/16(日) 00:00:00

【CD購入録】
THE UNFORGIVING
WITHIN TEMPTATION「THE UNFORGIVING」(2011)

「HR/HM界の歌姫」と聞いて僕が思い浮かべる歌い手のひとりSharon Den Adel嬢(Vo)擁するオランダのシンフォニック・ゴシックバンドWITHIN TEMPTATIONの5作目を買いました。このバンドに関しては「ENTER」で1997年にデビューして以降、2nd「MOTHER EARTH」(2000)が輸入盤市場やネットで話題となり、3rd「SILENT FORCE」(2004)と4th「THE HEART OF EVERYTHING」(2007)はB!誌でも高く評価されていたので僕も2nd~4thをチェックしましたが、世間の評判ほどの満足感は得られなかったというのが正直なところでした。本作は過去作品ほどシンフォゴシック色が濃くなく、より普遍的な女性ボーカルによるロック作品で聴きやすいと感じました。今回も現時点ではそんなにのめり込んではいないのですが、気持ち良くリピートできる1枚だと思います。
また本作はバンドにとって初めてのコンセプト作品であるだけでなく、そのストーリーと連動したコミック本を出版するのだとか。バンドに勢いがあって波に乗っていることを感じますね。

【CD購入録】LIV MOON「GOLDEN MOON」(2011)

  • 2011/06/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
GOLDEN MOON LIMITED EDITION
LIV MOON「GOLDEN MOON」(2011)

Akane Liv(Vo)こと元タカラジェンヌ岡本 茜を擁するシンフォニックメタルバンドLIV MOONの2作目(DVD付き初回限定盤)を買いました。僕にとっては本作がLIV MOON初体験盤です。デビューアルバム発表後にAkaneと作曲面の中心人物である西脇 辰弥(Key)以外のメンバーが交代していて、今回はVitalij Kuprij(Key/ARTENSION etc)との共演経験もある大村 佳孝(G)らを迎えています。①「死の舞踏~ディエズ イレ」は僕がLIV MOONを聴く前に抱いていたこのバンドに対するイメージそのまんまなサウンドで期待が膨らみました。そんな①の世界観が作品全体を包んでいるのかと思いきやストレートなメタルチューン、ヴィジュアル系、テクノっぽい曲やJ-POP調のポップソングから王道バラードまで予想以上に幅広い作風で驚きました。楽曲単位でのお気に入りは④Black Ruby、⑭「アマラントスの翼」ですね。そして素晴らしいのがバンドの顔である「4オクターブの美神」Akane嬢の歌唱力。高音メインで歌っていますが④で聴ける低い音域も魅力的で、すっかり魅了されてしまいました。まだバンドというよりはAkane Livのプロジェクトっぼさが感じられますが、今後もこのラインナップで活動していってもらいたいですね。

【CD購入録】NEGATIVE「SWEET & DECEITFUL」(2004)

  • 2011/02/15(火) 00:00:00

【CD購入録】
SWEET AND DECEITFUL
NEGATIVE「SWEET & DECEITFUL」(2004)

NEGATIVEの6th「NEON」(2010)が僕のツボに大ハマリだったので、彼らの過去作品について調べてみたところ評判の良かった2ndアルバムを買いました。本作でも僕を惹きつけてくれるメロディは確かに存在しますがメジャー感バリバリたった「NEON」に比べると楽曲、Jonne Aaron(Vo)の歌唱ともに荒削りで発展途上という感じなので物足りなさがありますね(「NEON」よりも先に本作を聴いていたらもう少し好印象になっていたような気もしますが…)。ゴシックテイスト漂うメロディックロックを軸にラフなロックンロール系も少々という感じでしょうか。ちなみに⑩Until You're MineではSENTENCEDVille Laihiala(Vo)がゲスト参加してデュエットしているのですが、圧倒的な存在感でJonneを食ってしまってますね(笑)。

SENTENCED「FUNERAL ALBUM」(2005)

  • 2009/02/27(金) 08:16:31

FUNERAL ALBUM
【No.104】
★★★★(2005)
年間ベスト2005年第5位

このアルバムを最後に解散を宣言したフィンランドの慟哭メタルバンドSENTENCEDの8作目。自らを葬送するアルバムというユニークな位置づけの本作は、「葬送」という言葉とはおよそ不似合いなほど、ノリが良くロックした作品となっています。①May Today Become The Day、②Ever Frost、⑦Vengeance Is Mine、⑪Drain Meなど、SENTENCED特有の泣きメロを心地よい疾走感に乗せて聴かせるその姿はまるで、このアルバムで解散するバンドの最後の力を振り絞り、この1枚にエネルギーを詰め込んだかのよう。その有り余るエネルギーは真性デスメタル調のインスト⑤Where The Waters Fall Frozenにも表れてますね。

そんなエネルギッシュなイメージを持たせつつも、やはりこの作品全体を覆っているのは、マイナー調のもの悲しいメロディと、それを男臭い悲壮感すら漂わせながら歌うVille Leihiala(Vo)の歌唱ですね。格段に上手いシンガーではないんだけど、彼の声にこめられたエモーショナルなフィーリングは他のシンガーからは感じられない「何か」があります。特にブルージーに始まり後半に疾走する⑥Despair-Ridden Heartsでのパフォーマンスが素晴らしい。そして、このアルバムを語る上で欠かせないのが「あぁ、やはりこのバンドは最期を迎えるんだ…」と感じずにはいられないアコギによる短いインスト⑫Karuから⑬End Of The Roadへの流れ。悲しげな歌い出しからSENTENCEDを葬る泣きに満ちたギターソロへと続く⑬は本当に泣けます。

あえてバンドの絶頂期に解散を決断したSENTENCED。僕は前作からリアルタイムで彼らの音楽を聴いているだけなので、生粋のファンとは言えないですけど、この素晴らしい作品を残して去る彼らに拍手を送りたいですね。ただ、こういうアルバムだからこそ日本盤ボーナストラックの2曲(既発曲のライブ)はない方が良かった…。

バンドのメインソングライター/ギタリストのMiika Tenkulaが2009年2月19日に34歳の若さでこの世を去りました。ソースはこちら
Miika、素晴らしい音楽をありがとう。R.I.P

【音源紹介】
・End Of The Road(Live)

2枚組DVDにもなったSENTENCEDのラストライブからのテイクです。

SENTENCED「THE COLD WHITE LIGHT」(2002)

  • 2009/02/26(木) 08:24:05

THE COLD WHITE LIGHT
【No.103】
★★★★(2002)
年間ベスト2002年第4位

「自殺メタル」「鬱メタル」など他に類を見ない呼び方をされることもあるフィンランドの大御所バンドSENTENCEDの7thアルバム。「とにかく暗く哀しい」という前評判から、どんなダークでヘヴィな世界が繰り広げられているのかと思いきや、中身の方は美しいメロディをメランコリックに奏でるヘヴィメタルでした。とはいっても、楽曲から滲み出る哀感はハンパじゃないし、Ville Laihiala(Vo)の感情を振り絞りながら歌うボーカルには強い哀しみが宿っていて何とも言えない悲壮感が胸に突き刺さってきます。

速さ、激しさという点では最近のメロパワバンドの方がずっと速くアグレッシブで、本作の中でアップテンポと言えそうなのは②Cross My Heart And Hope To Die、④Neverlasting、⑥Excuse Me While I Kill Myselfくらいなので、今のサウンドからはSENTENCEDがかつてはデスメタルバンドだったということが想像できないほどですけど、楽曲の端々には攻撃性が潜んでいます。ただ、楽曲のアグレッション、ノリの良いロックフィーリングと物悲しい旋律のバランスが絶妙で、SENTENCEDでしか味わえないであろうメランコリックサウンドが展開されています。その哀感は⑧You Are The One、⑪No One Thereといったバラードでは更に強力になっていて、胸を締め付けてくれます。男の哀しみを声で見事に表現するVilleの歌声と泣きのフレーズをビシバシ決めてくれるギターチーム、そして正式メンバーはいないものの非常に使い方の上手いピアノサウンドが感動を増幅させる大きな要因となっています。

本作はバラエティに富んだ作品というわけではありませんが、作品全体を深みのあるウェットなメロディが覆っていて、すっかりSENTENCEDはすっかり僕のお気に入りバンドとなりました。歌詞面もダークで絶望的な感情を歌っているものが多いですが、このバンドならではのウィットが効いていてシリアスになり過ぎる一歩手前で踏み止まってます。海洋生物の鳴き声にアコギで奏でられるフィンランド民謡の旋律が重なるイントロ①Konevitsan Kirkonkellotに始まり、⑪のラストをその海洋生物が断末魔をあげているかのような鳴き声で締めることで作品としてのまとまりが向上してるのもいいですね。僕にとってのSENTENCED入門アルバムは本作です。

バンドのメインソングライター/ギタリストのMiika Tenkulaが2009年2月19日に34歳の若さでこの世を去りました。ソースはこちら
Miika、素晴らしい音楽をありがとう。R.I.P

【音源紹介】
・Excuse Me While I Kill Myself

【CD購入録】UNSUN「THE END OF LIFE」(2008)

  • 2008/12/07(日) 09:43:25

【CD購入録】
UNSUN THE END OF LIFE
UNSUN「THE END OF LIFE」(2008)

麗しの美女シンガーAya嬢をフロントに据えたポーランド産ゴシックメタルバンドUNSUNのデビュー作がAmazonで安く売られてたので買ってみました。バンドのリーダーは真正デスメタルバンドVADERの元ギタリストMauserなる人物。VADERは未聴ですが、本作はデスメタルバンドのメンバーが立ち上げたとは思えないほどポップで聴きやすい1枚となっています。エクストリーム・メタルバンドのギタリストが曲を書き、女性シンガーが歌うといえばIN FLAMESのギターチームによるALL ENDSが思い浮かびますが、楽曲、シンガーのルックス、ジャケットの華やかさなど、どれをとってもUNSUNの方が僕好みです。ENTWINELULLACRYといった北欧ゴシックバンドにも通じる哀感がいいですね。これまでポーランドという国はノーチェックでしたがCRYSTAL VIPERに続き、注目すべきバンドがまたポーランドから現れました。

【CD購入録】DIABLO SWING ORCHESTRA「THE BUTCHER'S BALLROOM」(2007)

  • 2008/08/04(月) 00:04:35

【CD購入録】
THE BUTCHER’S BALLROOM
DIABLO SWING ORCHESTRA「THE BUTCHER’S BALLROOM」(2007)

未知なる名盤との出会い求めて、時間があればメタル系のウェブページ、ブログを見ているのですが、このアルバムはHira.RさんのブログEAGLE FLY FREEでの記事がきっかけで巡り会えた作品です。Hira.Rさん、ありがとうございます!バンド名にもあるようにスウィングジャズとメタル(ゴシック風味あり)を組み合わせたジャズメタルとも言うべきサウンドとTarja(Vo/ex-NIGHTWISH)を髣髴とさせるソプラノボーカルがかなり強力。その上、チェロ、ヴァイオリン、トランペットなどを駆使し独特な世界観を築いています。特にジャジーなウッドベースから始まる①Balrog Boogieが気に入ってます。後半は僕がさほどのめり込んでないゴシック色が強くなるので、その手のサウンドが好きな方は僕以上にツボにはまるかもしれません。このバンドもスウェーデン出身だとか。この国はほんとにメタル大国と呼ぶに相応しいですね。ちなみに日本のジャズ系アーティストにも興味があって、上原ひろみFRIED PRIDEは何枚かCDを持ってたりします。本格派ジャズよりもポップミュージックの影響も感じさせるジャズの方が好きなんですよね。(アーティスト名をクリックするとオフィシャルサイトに繋がります)