VITALIJ KUPRIJ「HIGH DEFINITION」(1997)

  • 2014/02/22(土) 00:00:00

VITALIJ H DEFINITION
【No.393】
★★★★★(1997)
年間ベスト1997年第6位

後にROYAL HUNTのフロントマンとしても活躍する超絶シンガーJohn West、スイス人ギタリストRoger Staffelbachらと共に結成したARTENSIONで1996年にデビュー、2000年にMark Boals(Vo/ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)の2ndソロ「RING OF FIRE」でプレイしたことがきっかけで誕生したバンドRING OF FIREでも複数のアルバムに参加しているウクライナ出身のキーボードプレイヤーVitalij Kuprijによる初のソロアルバム。ARTENSIONはJohnが喉を手術したことも影響してか7th「FUTURE WORLD」(2004)を最後に活動休止状態、一方のRING OF FIREは2014年1月に約10年振りとなる新作「BATTLE OF LENINGRAD」をリリースしています。ARTENSIONでデビューした当初から話題となっていたHR/HM界屈指の速弾きテクニックとは裏腹に、彼が在籍するバンドの楽曲は歌メロが今ひとつなせいかのめり込めないのですが、このアルバムは僕がこれまでに聴いたインストゥルメンタル作品の中でも最高峰に位置する名盤です。

全9曲(①Beyond Infinity⑨Silent Destinyはイントロとアウトロ)という曲数だけ見ると、やや食い足りない印象もありますが1曲1曲の中身は非常に濃密。事実上の1曲目となるハイスピードチューン②High Definitionでいきなりガツンとかましてくれるし、クラシックピアニストとしての顔も持つVitalijのセンスに溢れた起承転結の流れが見事な③Symphony V、プログレ風の展開とネオクラシカルメタルがガッチリかみ合った④Divided World、気品あるピアノサウンドとメタリックな攻撃性が高次元で融合した⑧Parallel In Timeと名曲揃いです。これらの曲もさることながら本作最大のハイライトとなっているのが1分足らずの小品⑤Excerpt From Sonata In A Minor(Mozart)に続く⑥Opus 1.(Theme By Paganini)ですね。前者はモーツァルト、後者はYNGWIE MALMSTEENとも縁の深いパガニーニの曲で完璧なネオクラシカルメタルにアレンジされた⑥には鳥肌が立ちました。オリジナルとクラシックカバーという違いはあるものの、こんな背筋が震えるほどの感動をもたらしてくれたインストはYNGWIEの名曲Far Beyond The Sun以来かもしれません。

そして本作を語る上で欠かせないのがVitalijの相棒を務める…というか主役を食ってしまうほど凄まじいプレイを披露しているGreg Howe(G)です。数多くの技巧派ギタリストを輩出してきたSHRAPNEL RECORDS(本作の発売元でもあります)の創始者Mike Varneyに見い出された後、ハードロックからジャズ/フュージョン系へと音楽性を変えていったギタリストというイメージがあったのですが本作ではいかにもSHRAPNEL系のギタリストらしいテクニカルプレイをビシバシ決めてくれていますね。僕は素人なので詳しいことはわかりませんが、本作で聴けるネオクラシカルど真ん中のギタープレイは1997年当時のYNGWIEを凌駕する凄味が感じられます。随所でキーボードとギターが熱いバトルを繰り広げ、全体的に見ればギターの方が目立っているとさえ思える本作はVitalijのソロといよりもVitalijとGregという2人の天才によるコラボレート作品と呼んだ方がしっくりきます。僕はインスト作品を好んで聴くタイプではないのですがと本作とSTEVEN ANDERSON「GYPSY POWER」(1994)は別格ですね。

【音源紹介】
・Opus 1(Theme By Paganini)

【CD購入録】JORDAN RUDESS「NOTES ON A DREAM」(2009)

  • 2009/09/03(木) 00:00:00

【CD購入録】
NOTES ON A DREAM
JORDAN RUDESS「NOTES ON A DREAM」(2009)

DREAM THEATERの名曲の数々を、バンドの歴史の中でも最も長くキーボーディストを務めているJordan Rudess(Key)がピアノのみでリアレンジしたソロ名義による企画盤「NOTES ON A DREAM」を買いました。本作はJordanのオフィシャルサイトのみで発売とのことでしたが、フラリと立ち寄った大阪のDISK HEAVENで発見。DREAM THEATERの中でも僕が名バラードだと思っている楽曲が多数収録された本作はトラックリストを初めて見た時から「聴いてみたい」と思っていたので、まずはゲットできたことが嬉しいです。

【トラックリスト】
01. Through Her Eyes(5th「METROPOLIS PART2」)
02. Lifting Shadows Off A Dream(3rd「AWAKE」)
03. Perpetuum Mobile(新曲)
04. The Silent Man(3rd「AWAKE」)
05 Another Day(2nd「IMAGES AND WORDS」)
06. Hollow Years(4th「FALLING INTO INFINITY」)
07. The Grand Escapement(新曲)
08. The Spirit Carries On(5th「METROPOLIS PART2」)
09. Speak To Me(4th「FALLING INTO INFINITY」のボーナスディスク)
10. The Answer Lies Within(8th「OCTAVARIUM」)
11. Collision Point(新曲)
12. Vacant(7th「TRAIN OF THOUGHT」

Jordanのソロアルバムといっても「FEEDING THE WHEEL」(2001)や「RHYTHM OF TIME」(2004)のようなバンド形態ではなく、ピアノ独奏によるアルバムなので本作は彼の作品群の中でも「4NYC」(2002)に近い雰囲気です。また本作はただメロディをなぞるだけではなく、良くも悪くもJordanらしく弾きまくる作品となっていて、お得意の高速フレーズが華麗に乱舞することもあれば、その音数の多さが慌ただしく感じられることも…(苦笑)。珠玉のバラード集であるだけに個人的には音を詰め込んだ演奏より、もっとメロディに浸りたいと思う節がありつつも結局はJordanの見事な鍵盤捌きに聴き惚れてしまう一品です。中でも⑤のオリジナルバージョンのギターソロ前でJames LaBrie(Vo)が「Than surrender to the secret~♪」と歌っているパートをピアノで感動的に表現したパートはゾクッと来ました。新曲3曲についてはDREAM THEATERのオリジナルアルバムで耳にしたメロディもあるような気もするけれど、なかなかの出来栄えだと思います。熱心なファン向けの作品だとは思いますが、Jordan好きの僕は結構楽しめそうな1枚ですね。

【CD購入録】JOHN PETRUCCI & JORDAN RUDESS「AN EVENING WITH JOHN PETRUCCI JORDAN RUDESS」(2004)

  • 2009/08/14(金) 00:00:00

【CD購入録】
AN EVENING WITH JOHN PETRUCCI  JORDAN RUDESS
JOHN PETRUCCI & JORDAN RUDESS「AN EVENING WITH JOHN PETRUCCI JORDAN RUDESS」(2004)

John Petrucci(G)Jordan Rudess(Key)というDREAM THEATERの超絶プレイヤーがタッグを組んで、このコンビによるオリジナル曲を演奏したライブの模様を収めた作品で、その名も「AN EVENING WITH JOHN PETRUCCI & JORDAN RUDESS」を買いました。アコースティックギターのしっとりしたプレイをメインとしつつ、エレキに持ち換えると弾きまくるJohn、端正なピアノサウンドを聴かせるJordanの2人のみで演奏されている本作の楽曲はジャズっぽかったり、フラメンコ調だったり、ヒーリングミュージックのようなパートもありますが、イージー・リスニングというには音が多く聞き流せないという、DREAM THEATERのギタリストとキーボードプレイヤーらしい作品となっています。10分を越える楽曲もあり、ギターとキーボードだけでは少し間延びしている気がしないでもないですがバンドの名曲The Spirit Carries On冒頭のピアノメロディに似た始まり方の②Truth、シューベルトの子守唄(「ね~むれ~ ね~むれ~♪」という歌詞のあれです)を思い出させる④State Of Graceはよくリピートしてます。④なんて、ここ数日は寝る前に必ずと言っていいほど聴いていたりします。ギターとピアノのみというシンプルな構成ながら不思議な深みが感じられる1枚ですね。

【CD購入録】KIKO LOUREIRO「FULLBLAST」(2009)

  • 2009/08/04(火) 00:00:00

【CD購入録】
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KIKO LOUREIRO「FULLBLAST」(2009)

そろそろ活動再開へ向けて動き始めた感のあるANGRAのスーパー・ギタリストKiko Loureiro3枚目のソロアルバムを買いました。HR/HMと母国のブラジリアンミュージックを融合させた好盤1st「NO GRAVITY」に対し、ソロ2作目「UNIVERSO INVERSO」はジャズ・フュージョン路線との評判だったのでスルーしていましたが、今回は1stに近い路線となっています。Kikoのバックを固めるのはANGRAの同僚Felipe Andreoli(B)と「NO GRAVITY」にも参加していた名手でKikoも「驚異的な万能ドラマー」と絶賛するMike Terrana(Ds/MASTERPLAN、ex-YNGWIE MALMSTEEN、RAGE etc)という豪華なメンツです。HR/HMを基本としつつ絶妙なさじ加減で、ブラジリアン/ラテンテイストをセンス良く盛り込んでキャッチーなメロディを聴かせるこの路線が僕好みですね。時に激しく、時にロマンティックにギターを奏でるKikoのプレイにうっとりしてしまいます。今のところ特に気に入っているのはギターとドラムが絡み合うリズムが心地よい⑦Corrosive Voices、ANGRAの曲としても通用しそうな超メタリックチューン⑨Outrageousですね。気持ちよく聴けるギターインストアルバムとして愛聴していくことになりそうです。

【CD購入録】MARTY FRIEDMAN「TOKYO JUKEBOX」(2009)

  • 2009/06/03(水) 08:42:11

【CD購入録】
TOKYO JUKEBOX
MARTY FRIEDMAN「TOKYO JUKEBOX」(2009)

実力派ギタリストとしてのみならず、「いーじゃん!J-POP だから僕は日本にやって来た」を出版するなど、J-POP批評家としても活躍しているMarty Friedman(G/ex-MEGADETH)がJ-POPの有名曲をメタリックなギターインストにアレンジした「TOKYO JUKEBOX」を買いました。収録曲の約半数がもともと好きな曲なので、ハズレ作品になることはないと思っていましたが、やはり良いですね。ギターインストとなることでプログレメタルっぽさが増幅された①爪爪爪(マキシマム ザ ホルモン)、タメを効かせた後の「あぁまぎぃ~ ごぉお~えぇ~♪」のコブシをギターで再現してくれた③天城越え(石川 さゆり)、改めてその美メロに酔いしれる⑦TSUNAMI(サザンオールスターズ)、⑧雪の華(中島 美嘉)、アップテンポだったオリジナル曲を大胆にバラードアレンジした⑪ロマンスの神様(広瀬 香美)が特に気に入っています。ただ⑧のブツ切れエンディングには疑問が残りますね。ブックレットに「このエンディングはアーティストの意向です」という一文がなければ不良品を買ってしまったのかと思うほどです(苦笑)。また噂によると、この記事を書いている時点で25試合連続安打と好調のイチロー選手(シアトル・マリナーズ)は③をテーマ曲にしてバッターボックスに入るとか。世界のイチローもMartyファンなのでしょうか。彼のようなスター選手がHR/HM関連の曲(薄いですが)を取り上げてくれるのは嬉しいですね。これがきっかけとなって1人でも多くの人がHR/HMに興味を持ってくれるといいなぁ。

【CD購入録】MARTY FRIEDMAN「DRAGON'S KISS」(1988)

  • 2009/05/30(土) 08:49:49

【CD購入録】
DRAGONS KISS
MARTY FRIEDMAN「DRAGON'S KISS」(1988)

Marty Friedman(G/ex-MEGADETH)CACOPHONY解散後、MEGADETH加入前に発表した初めてのソロアルバムを買いました。以前から本作がギターインストの名盤と呼ばれていることは知っていましたが、これはそんな前評判を聞いて膨らんだ期待を裏切らない作品です。内容としては、80年代後半に速弾きギタリストを多く発掘したShrapnel Recordsからリリースされた作品らしいヘヴィでテクニカルなギター満載のインスト作品で、Martyの速弾きをたっぷりフィーチュアしつつ、時々顔を覗かせる和音階のメロディや泣きのバラード④Namida(Tears)といった曲名にも表れている日本音楽からの影響が良いアクセントとなっていますね。またベースはMartyが兼任、ドラムは現JOURNEYDeen Castronovoがパワフルに叩いているほか、ゲストとしてCACOPHONY時代の盟友Jason Becker(G)①Saturation Point⑥Jewelに参加していて、これも聴きどころです。現時点でのお気に入りは8分に及ぶ大作ながら、その長さを感じさせない⑦Forbidden Cityとドラマティックな名曲⑧Thunder Marchですね。ギターインスト好きの方は勿論、テクニックよりも美しいメロディを奏でるギターが好きな僕のようなリスナーでも楽しめる1枚だと思います。Jason Beckerと比べてクラシック音楽からの影響は薄く、良い意味で親しみやすい作風なので普段はインスト作品を聴かない方でも聴きやすいアルバムなのではないでしょうか。

【CD購入録】YNGWIE MALMSTEEN「ANGELS OF LOVE」(2009)

  • 2009/05/14(木) 08:14:42

【CD購入録】
ANGELS OF LOVE
YNGWIE MALMSTEEN「ANGELS OF LOVE」(2009)

YNGWIE MALMSTEENの現在の妻であり、マネージャーでもあるApril主導で企画・制作(ジャケットもApril本人)されたYNGWIEとしては初のアコースティック・バラード作「ANGELS OF LOVE」を買いました。本作はこれまでに発表してきたバラード系の楽曲にアコースティック・アレンジを施したインスト作品で、過去のリメイク9曲、新曲1曲という構成です。オリジナルアルバムでは歌ものだった曲も、ボーカルメロディをアコースティックギターが奏でるインスト曲になっています。新曲⑦Ocean Sonataは可もなく不可もなくという感じかな。僕がこのアルバムを買った動機は①Forever One、②Like An Angel、④Brothers、⑥Save Our LoveなどYNGIWEの楽曲の中でも大好きな曲が、アコースティック曲としてどう生まれ変わっているか聴きたかったからなのですが、全体的な感想としてはオリジナルバージョンを越えていると思える曲はなく、「ながら聴き」するのに適したBGMという印象です。どの曲もアコースティックギター(一部エレクトリックギター)とキーボードが中心で歌もドラムもなし、ひたすらメロディを聴かせるという作品なので、全10曲とも似たようなカラーになってしまっているのがその要因かもしれません。メタラーとしては物足りなさが残る本作ですが、裏を返せばバラード作品という性質上、YNGWIEのオリジナルアルバムは受け付けないという非メタラーの人にYNGWIEのメロディセンスを味わってもらうのに持ってこいの作品といえそうです。

【CD購入録】JASON BECKER「COLLECTION」(2008)

  • 2009/05/02(土) 08:18:23

【CD購入録】
COLLECTION.jpg
JASON BECKER「COLLECTION」(2008)

Jason Becker(G)のベストアルバム「COLLECTION」(2008)を買いました。まずはJasonに関して簡単なバイオグラフィを…。後にMEGADETHに加入するMarty Friedman(G)とギターコンビを組んだバンドCACOPHONYで2枚のアルバムを残し、ソロ作もリリースした後、元VAN HALENDavid Lee Roth(Vo)のバンドに参加するなど1980年代から90年代にかけて注目を集めたギタリストJason Becker。多くのファンが彼の活躍に期待していた矢先の1990年、筋肉が徐々に萎縮して体が動かなくなってしまう病気(筋萎縮性側索硬化症=ALS)を発症してしまい、Jasonはギター演奏はおろか身体を動かすことすら、ままならなくなってしまいました。しかし、彼は今も病気と闘いながら音楽を作り続けています。相互リンクさせていただいているrainmakerさんのブログliving in the golden years...では、更に詳しく書かれていてます。僕が彼のことを初めて知ったのは、HR/HMを聴き始めて2年目の1996年でした。Jasonの2ndソロ「PERSPECTIVE」(1996)を聴き、1stソロ「PERPETUAL BURN」(1988)も買ったものの、当時の僕は彼の崇高ともいえる音楽性に敷居の高さを感じてしまい、ソロ2作品を手放してしまいました。しかしその後、僕の好きなギタリストからもJasonの名前を聞くことも多く、手放さなければ良かったと後悔していたところ、2008年にリリース(輸入盤のみ)されたのが本作です。

【トラックリスト】
01. Rain 「Perspective」
02. River of Longing(新曲)
03. Images 「Go Off!」(CACOPHONY)
04. Opus Pocus 「Perpetual Burn」
05. Higher 「Perspective」
06. It's Showtime 「A Little Ain't Enough」(DAVID LEE ROTH)
07. Altitudes 「Perpetual Burn」
08. End of the Beginning 「Perspective」
09. River of Longing (Reprise)(新曲)
10. Meet Me In the Morning 「Perspective」
11. Air 「Perpetual Burn」
12. Electric Prayer for Peace(新曲)
13. Mandy's Throbbing Little Heart 「The Raspberry Jams」
(※「」内は収録アルバム)

本作にはJasonのソロ作の中でも僕の心に強く響いてきた④、⑤、⑦、⑧、⑪といった名曲だけでなくCACOPHONYやDAVID LEE ROTH BAND時代の音源に加えて、なんと新曲も3曲収録されているのが驚きです。
前述のようにJasonはとてもギターをプレイできるような状態ではないので、新曲ではSteve Vai、 Joe Satriani、Marty Friedman、Greg Howeといった著名ギタリストが参加し、Jasonの代わりにギターを弾いています。今や全身の筋肉が麻痺し、人工呼吸器を装着した寝たきり状態のJasonですが、僕は彼に対して「悲運のギタリスト」という表現は使いたくありません。19歳の若さで今の病気を患い、その後20年近くも闘病を続けている彼の周囲には温かい家族と友人がいて、その支えを受けながら前向きに力強く生き、音楽を創造する姿には逆に元気を与えられるほどです。ギタリストとしてはJason以上に僕の好きなプレイヤーもいますが、1人の人間としてJason Beckerを尊敬しています。是非、美しく優しい彼のメロディに触れてみてください。

彼のディスコグラフィはこちら。
PERPETUAL BURN
JASON BECKER「PERPETUAL BURN」(1988)

PERSPECTIVE.jpg
JASON BECKER「PERSPECTIVE」(1996)

THE RASPBERRY JAMS
JASON BECKER「THE RASPBERRY JAMS」(1999)(未発表音源集)

THE BLACKBERRY JAMS
JASON BECKER「THE BLACKBERRY JAMS」(2003)(未発表音源集)

SPEED METAL SYMPHONY
CACOPHONY「SPEED METAL SYMPHONY」(1987)

GO OFF
CACOPHONY「GO OFF!」(1988)

LITTLE AINT ENOUGH
DAVID LEE ROTH「A LITTLE AIN'T ENOUGH」(1991)

【CD購入録】→Pia-no-jaC←「EAT A CLASSIC」(2009)

  • 2009/03/15(日) 13:35:34

【CD購入録】
EAT A CLASSIC
→Pia-no-jaC←「EAT A CLASSIC」(2009)

1stアルバムその名も「FIRST CONTACT」(その時のCD購入録はこちら)ですっかりファンになったHAYATO(Piano)HIRO(Cajon)による日本人インストゥルメンタルユニット→Pia-no-jaC←の新作を買いました。今回はクラシック曲のカバーに挑戦しています。
収録曲はこちら。

1. J.S.バッハ
小フーガ ト短調 BWV 578

2. チャイコフスキー/ジャック・オッフェンバック
組曲「くるみ割り人形」から第4曲 トレパーク<ロシア人の踊り> 作品71a/オペレッタ「地獄のオルフェ」より地獄のギャロップ

3. チャイコフスキー
バレエ音楽<白鳥の湖> 第2幕「情景」

4. ジョルジュ・ビゼー
歌劇「カルメン」より第1幕への前奏曲

5. ジョルジュ・ビゼー
歌劇「カルメン」よりハバネラ

6. ベートーベン
交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱」 第4楽章

クラシックを詳しく知らない僕でも曲名を見てメロディが頭に思い浮かぶ曲とそうでない曲があるものの、そのメロディを聴けば「あぁ、この曲知ってる」と思ってしまうほど有名どころ収録しています。しかも→Pia-no-jaC←らしく元気にいきいきと演奏しているのが良いですね。普段はクラシックを聴かない人でも聴けてしまう手軽さも本作の魅力かな。特に①と⑥が気に入りました。関西圏でライブやイベントを積極的にやっているようなので、一度家族で行ってみたいなぁと思っています。「FIRST CONTACT」も本作も6曲ずつ収録のミニアルバムサイズだったので、次はフルレンスアルバムに期待したいですね。

【CD購入録】JEFF LOOMIS「ZERO ORDER PHASE」(2009)

  • 2009/03/02(月) 08:07:47

【CD購入録】
JEFF LOOMIS ZERO ORDER PHASE
JEFF LOOMIS「ZERO ORDER PHASE」(2009)

アメリカ出身のシリアスでダークなヘヴィメタルバンドNEVERMOREのギタリストJeff Loomis初のソロアルバムを買いました。ヨーロピアンメタル好きの僕からすれば、NEVERMOREにはもう少しキャッチーでわかりやすいメロディを求めてしまうのですが、Jeffのギターワークは結構好きでした。印象としてはバンド本体のサウンドに近いメタリックな楽曲が並んでいて、NEVERMOREの楽曲からボーカルを取っ払って火花散るリードギターで埋め尽くしてみたという感じでしょうか。⑨Miles Of Machineのような泣きのネオクラシカルチューンがもう少しあれば、僕の好みど真ん中だったのですが久し振りに胸が熱くなるインストアルバムであることには間違いありません。輸入盤は昨年にリリース済みで、リンク先のブログ様でも取り上げられていたので輸入盤の誘惑に負けそうになりましたが、日本盤はボーナストラック1曲とライナーノーツがあるので待った甲斐がありました。ギタリストを探していたMEGADETHのオーディションを受けたもののJeffは落選し、Marty Friedman(G)が加入したことや、Jason Becker(G)をフェイバリットに挙げているなど興味深い情報がライナーノーツには書かれています。Jeffのプロフィールはよく知らなかったので勉強になりました。

【CD購入録】→Pia-no-jaC←「FIRST CONTACT」(2008)

  • 2009/02/08(日) 14:40:45

【CD購入録】
FIRST CONTACT
→Pia-no-jaC←「FIRST CONTACT」(2008)

相互リンクさせていただいているHira.Rさんのブログ「EAGLE FLY FREE」でのレビュー記事PVを見て、即買いしてしまった→Pia-no-jaC←(ピアノジャックと読みます)の1stアルバムです。彼らはピアノ担当のHAYATOこと立成 隼人と南米ペルーの打楽器カホン担当のHIROこと森冨 正宏からなるインストゥルメンタルユニットで、一見ややこしいバンド名は左から読むとピアノ(Piano)、右から読むとカホン(Cajon)になるという意味が込められているそうです。本作は6曲収録のいわばミニアルバムサイズで、縦横無尽に駆け巡るピアノとそこに絡むカホンのリズムが気持ちいい1枚です。スリリングな速弾きを披露したかと思うと、コミカルなメロディで弾けてみたり、クラシカルな調べをしっとり聴かせたりと、曲毎だけでなく時には1曲の中で次々と異なる表情を見せる2人の演奏は聴き応え抜群です。全6曲どれも好きですが1曲を挙げるなら①「組曲『』」かな。HAYATOのピアノを聴いていて、ジャズピアニストの上原 ひろみのようなプレイスタイルかなと思っていたら、彼らのオフィシャルサイト内の尊敬するアーティスト欄に上原 ひろみの名前が。妙に納得しました。→Pia-no-jaC←の音楽的ルーツはジャズとクラシックにあると思いますが、僕が今までに聴いた上原 ひろみや小曽根 真よりもロック色が強いのでとっつきやすい印象です。是非ともフルレンスアルバムが聴きたいですね。Hira.Rさん、素晴らしいアーティストを紹介していただき、ありがとうございました!

【CD購入録】小曽根 真「あしたの、喜多善男オリジナルサウンドトラック」(2008)

  • 2008/12/10(水) 09:08:54

【CD購入録】
あしたの、喜多善男
小曽根 真「あしたの、喜多善男オリジナルサウンドトラック」(2008)

奥さんととりとめもない話をしていたときに「月に1回はお互いにプレゼント(あまり高価でない物)をし合おう」ということになって今月僕がもらったのがこちら。実は前々から欲しいと思っていたんですよね。本作は2008年の1月~3月にフジテレビ系で放送された連続TVドラマ「あしたの、喜多善男~世界一不運な男の、奇跡の11日間~」のサウンドトラック盤です。普段は連ドラを見ない僕ですが、そのユニークなタイトルとサスペンス要素を含んだストーリーに不思議と惹かれて毎週見ていたドラマです。その劇中で流れるジャズピアノの調べが心地よいなぁと思っていたら、このサントラを手がけている小曽根 真というピアニストは、ジャズ界ではかなり有名な人らしいですね。とにかく、このドラマのメインテーマにもなった①My Tomorrowのメロディがホントに素晴らしい。珠玉のメロディとは正にこのこと。本作はピアノメインによるインスト18曲、ボーカル入り1曲というインスト主体の作品ですが、このMy Tomorrowが女性ボーカル(ハミング)入りの⑧My Tomorrow(Main Theme Piano & Vocal High)、バンド演奏による⑲My Tomorrow(Main Theme Band Version)と、ヴァージョン違いで収録されていてアルバムの中に見事な流れを生み出しています。ハードロック/ヘヴィメタルをメインに聴く僕ですが、こういう洒落たインストアルバムもいいですねぇ。残念ながら視聴率は低調だったこのドラマ。主演の小日向 文世の事実上1人2役の演技力に加え、今井 雅之、生瀬勝久という僕の好きな俳優が出演しているなど、個人的には毎週楽しみにしてました。初めて結末を見た時には「え?」と拍子抜けしたものの(ネタバレ自粛)、このサントラを聴きながら振り返ってみると「生きる喜び」とはそんなところにあるのかな、と思ってみたり。興味のある方はドラマの方も一度見てみて下さい。本作に収録されているピアノ曲がドラマの各所でいい味を出してます。小曽根 真の他の作品もチェックしてみようかな。できればジャズ・スタンダード曲のカバーではなく、オリジナル曲が聴きたいです。僕の好みに合いそうな小曽根さんのアルバムをご存知の方がいらっしゃいましたら、情報提供をよろしくお願いします。

【ドラマのあらすじ】
死を決意した日に、なぜか
人生最大の荒波にまきこまれてしまった男=喜多善男。

主人公=喜多善男(45)は、小市民でツイてないことづくしの人生だった男。
生きていたって何の楽しいこともありゃしない、と思っていた彼は、ついに
ある日、無二の親友の命日である11日後に死のうと決意した。

しかしなぜかその日から彼の身の丈に合わない様々な人間や出来事に遭遇
してしまい、彼の運命の歯車は大きく狂い始める。
彼を利用して金を手に入れようとする者。
罪を負わせて逃げようとする者。
11日後に死ぬことを決意した男は、
半分ヤケクソでとった言動で人を救い、喝采を浴びてしまう。
それは初めて人に認められた瞬間だった…男の中で何かが変わっていく。
一方、利用しようと近づく怪しい人物たちの心にも、
この取るに足らない小市民の男の善良さが、予想外の波紋を広げてゆく。
楽しいことも辛いことも全部ひっくるめ、男の人生は退屈なものから一変、
自分の意志とは裏腹に刺激的なものに変わってゆく。

死のうと決めた男の11日間の「人生の寄り道」は
奇しくも「生」を実感する日々へと変化してゆく。

しかし一方で、たった一人だけ、男の思い切った言動を喜ばない者もいた。
それは、何年も前に別れた、元妻。

死のうと決意したときから、なぜか出会うはずのなかった人々と出会い、
やがて、知るはずもなかった自分の過去にまつわる
衝撃の真実を知ってしまう男。

やがてくる11日後。人生のタイムリミット。
その時、男はもう一度、生きようと立ち上がることができるのか?
見て、触れて、その手に確かに感じる「生きる喜び」という手触り。
最後に男を救うものとは…?

死を決意した男が、大事件に巻き込まれながらも
再生してゆくまでの11日間を描く異色のヒューマンサスペンスドラマ。

ブックレットより抜粋

STEVEN ANDERSON「GYPSY POWER」(1994)

  • 2008/10/29(水) 08:00:35

GYPSY POWER
【No.062】
★★★★★(1996)

スウェーデン出身のギタリストSteven Andersonによるオールインストのデビューアルバム。ネオクラシカルなプレイを基本とする彼のギターは、大別すればYNGWIE MALMSTEENタイプ(実際ライナーノーツにもYNGWIEのプレイを聴いてギタリストの道を志したとあります)なんですけど、アルバムタイトルにもある「GYPSY」という単語から連想されるオリエンタルでエスニックな雰囲気漂う独自の世界観を確立しています。

YNGWIEほど速弾き、テクニカルプレイにスポットを当てるわけではなく、一音一音に籠められたエモーションとフレージングセンスが実に味わい深いのがSteven Andersonの特徴。情感たっぷりに聴かせるスローチューン②The Child Within(後半にかけて盛り上がっていく展開もお見事)、速弾きもきっちりこなせることを証明しつつもフレーズを大切にしながら弾きまくり、2:50からの約1分間がアルバム最大の聴きどころとなっている③Gipsy Flyの2曲が特に好きです。そんな極上のギタープレイで奏でられる哀愁のメロディ自体も実に魅力的で、民族音楽色の濃い①Dance Of The Fortune Teller、曲中盤でのクサいメロディに悶絶の④Orient Express、ポップタッチで楽しげな⑥The Scarlet Slapstickと曲毎のキャラ立ちもしっかりしてますね。そして9分ある3部作⑤Pah-Kwa And The Gat Monadeでは、パート毎にタイプが異なるメロディを持ちながら1つの曲にまとめ上げてしまう構成力に脱帽です。

本作を聴いて、インストアルバムならではの聴き手のイマジネーションを刺激するSteven Anderdonの音楽に夢中になりました。全6曲で約35分では物足りないですね。もっと彼の曲が、彼のギターが聴きたいと思わずにいられない本作は新たなギターヒーローの誕生(ブックレットを見る限りなかなかの美系)を感じさせてくれる1枚です。そんなスター性も秘めた彼も、より耽美的でプログレ色の強い2ndアルバム「MISSA MAGICA」(1996)を発表してからというもの、全く音沙汰のない状態が続いてます。これだけの才能を持ったギタリストを埋もれさせてしまうのは実に勿体ないと思うんですが、この人は今どうしてるんでしょうか。またいつかアルバムをリリースして欲しいですね。

【音源紹介】
・Gipsy Fly

YNGWIE J. MALMSTEEN’S RISING FORCE「RISING FORCE」(1984)

  • 2008/09/15(月) 07:23:57

RISING FORCE
【No.040】
★★★★★(1995)

クラシック音楽の要素とハードロック/ヘヴィメタルを融合させ、新たなジャンルを築き上げた天才ギタリストにしてネオクラシカルメタルの祖YNGWIE MALMSTEENのソロデビュー作。最近(というか90年代以降)のYNGWIEは手癖フレーズが多く、そのギタープレイの評価は下降線を辿ってますが本作に収められた鬼気迫る彼のプレイは別次元のレベルですね。全8曲中6曲がインストという偏った構成ながら、独自のメロディセンスとズバ抜けたギターテクニックに圧倒される名盤です。

アコースティックギターの儚い旋律から悶絶級のクラシカルフレーズへと展開する①Black Star、そしてメタル史に残る名演を収めた神曲②Far Beyond The Sunという冒頭2曲からしてインパクト絶大。YNGWIEのギタープレイの静と動を象徴するかのようなこの2曲を聴いた段階で、当時の彼が他のプレイヤーを凌駕する存在であったことを思い知らされます。特に②は徹底的に弾きまくるスピードチューンでメロディ、曲構成ともに完璧。また⑤Icarus' Dream Suite op. 4では、クラシックフレーズを引用した導入部からエンディングまでドラマティックで哀愁に満ちた旋律美が胸に響いてきます。とにかく全編を通してYNGWIEの超絶テクと美しい音色、泣きのトーン、メロディが素晴らしくギターという楽器が持つ凄みを感じさせてくれます。そのYNGWIEのギターと張り合うのは後にSTRATOVARIUSでも活躍する北欧の名プレイヤーJens Johansson(Key)、④Evil Eyeでのギターとせめぎ合うような速弾きや、⑦Little Savage後半での美旋律など大活躍。ちなみにベースはMarcel Jacob(B)が弾いてるのかのようなカッコいい音だけど、クレジットを見るとYNGWIE自身が弾いているそうです。

後にあのJOURNEYにも在籍したJeff Scott Soto(Vo)が歌うボーカル曲の2曲も結構いいんだけど、本作中の好きな曲を挙げていくと上記のインスト曲が先に来てしまいますね。ほんっとに当時のYNGWIEのギターは尋常じゃないほど速いだけでなく、一音一音が宝石のように煌めいていてギタリストとしての格の違いを見せつけてくれます。後に「ODYSSEY」や「FACING THE ANIMAL」といった名盤をリリースしてますが、ギタープレイの凄まじさという点では本作がお気に入り度ナンバーワンです。惜しむらくは(YNGWIEの作品全般にいえるけど)音質が悪く、音が篭っているように感じること。極上のプロダクションで本作を聴ければ、感動が更に増幅されそうなのに。

【音源紹介】
・Far Beyond The Sun(Live)