【CD購入録】BAROCK PROJECT「DETACHMENT」(2017)

  • 2017/09/14(木) 00:00:00

【CD購入録】
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BAROCK PROJECT「DETACHMENT」(2017)

鍵盤奏者Luca Zabbini率いるイタリアン・プログレッシブロックバンドBAROCK PROJECTの5作目を買いました。僕はこのバンドのことを全く知らなかったのですが、中心人物のLucaは伝説的キーボードプレイヤーで昨年他界したKeith Emersonに強い影響を受けているようです。ピアノが優雅な雰囲気を演出するプログレッシブロックを基調にクラシック、ジャズなどの音楽をミックスさせつつ所々で民族音楽的なフレーズや電子系のアレンジも顔を出します。超絶技巧で聴き手を圧倒するのではなく美旋律で優しく包み込むようなサウンドですね。専任シンガーが前作「SLYLINE」(2015)を最後に脱退してしまったためLucaがボーカルも兼任しているのですが、彼の甘い歌声も曲調にマッチしていると思います。お気に入りはピアノの優しい調べで始まり終盤には泣きのギターを聴かせてくれる③Happy To See You、アルバム最長となる9分の長さを感じさせない⑥Broken、一際ポップで親しみやすいメロディが楽しめる⑨Rescue Meですね。それ以外にも聴いていて心地よい楽曲が目白押しなのでリピート中です。

【CD購入録】KISKE/SOMERVILLE「CITY OF HEROES」(2015)

  • 2017/03/14(火) 00:00:00

【CD購入録】
CITY OF HEROES
KISKE/SOMERVILLE「CITY OF HEROES」(2015)

PLACE VENDOME、UNISONICなどでも精力的に活動するMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)と、様々なメタルバンドへのゲスト参加を経てSascha PaethプロデュースのTRILLIUM名義で2011年にアルバムを発表した女性シンガーAmanda SomervilleによるデュエットプロジェクトKISKE/SOMERVILLEの2作目を買いました。本作のソングライティング面の中核を担うのはMat Sinner(B)、Magnus Karlsson(G)PRIMAL FEAR組で⑥Breaking NeptuneのみSander Gommans(G/ex-AFTER FOREVER)とAmandaの共作となっています。全体的な印象としてはPLACE VENDOMEよりもメタル寄りで、曲によってはゴシックメタル風のアレンジも垣間見えます。いかにもオープニングという感じの勢いがある①City Of Heroes、ジャーマンメタル系の明るいメロディを持った⑧Open Your Eyes、ポップフィーリングに溢れる⑫Right Nowなどがお気に入りです。それにしても、ここ最近のMichaelはかなりのハイペースで作品を発表していますね。特に2009年〜2017年の間にはKISKE/SOMERVILLE、PLACE VENDOME、UNISONICでフルアルバムを7枚もリリースしているし、それに加えてAVANTASIAなど多数のプロジェクトにゲスト参加しているため彼が歌う新曲が毎年発表されているのではないでしょうか。Michaelの大ファンの僕としては嬉しい反面、供給過多に感じて有り難みが薄れてしまっている、というのが正直なところです。贅沢な話だというのはわかっているのですが…(苦笑)。

【CD購入録】BE THE WOLF「IMAGO」(2015)

  • 2017/02/26(日) 00:00:00

【CD購入録】
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BE THE WOLF「IMAGO」(2015)

イタリアはトリノ出身のスリーピースバンドBE THE WOLFの1stアルバムを買いました。イタリアといえばRHAPSODY、TRICK OR TREATといったパワーメタル系、LIONVILLEのようなメロハーバンドが思い浮かびますがBE THE WOLFはエモ/スクリーモ系に分類されそうなサウンドですね。個人的にはMY CHEMICAL ROMANCEっぽさを感じました。リーダーでもあるFederico Mondelli(Vo、G)が生み出す楽曲群はハードでありながら適度な哀愁を含んでいて僕が好きなタイプだし、幅広いロックファンにアピールできそうなメジャー感もあって本作がデビューアルバムだとは思えませんね。調べてみるとバンドの結成は2011年にまで遡り、2013年からYouTubeでPVを続々とアップしていて本作の収録曲のうち8曲がYouTubeで公開していた音源なのだとか。お気に入りは「ウウ ウウウ〜♪」と歌うコーラスが耳に残る③The Fallですね。今回のアルバムはバンドが結成以来、書き溜めてきた曲を纏めた1枚という見方もできるので次作から真価が問われるのかもしれません。その2nd「ROUGE」(2016)も、いつか聴いてみようと思っています。

【CD購入録】TRICK OR TREAT「RABBITS' HILL PT.2」(2016)

  • 2016/10/31(月) 00:00:00

【CD購入録】
RABBITS HILL PT2
TRICK OR TREAT「RABBITS' HILL PT.2」(2016)

「ハッピーメタル」を標榜するイタリアのメロディック・パワーメタルバンドTRICK OR TREATの4作目を買いました。タイトルからもわかる通り、バンド初のコンセプトアルバム「RABBITS' HILL」の後編にあたる1枚です。前作「RABBITS' HILL PT.1」(2012)は持ち前の爽系メロパワサウンドから距離を置き、多様性を見せた作風ではあったものの僕の琴線に触れるメロディは減少していたので今回は購入を迷っていました。そんな中、各所で本作の良い評判を耳にしたので聴いてみたのですが、これがなかなか好感触。牧歌的な②Together Againでいきなりスローダウンしてしまうのはマイナスですが、バンド初のデス声をフィーチュアした①Inle'(The Black Rabbit Of Death)、これぞTRICK OR TREAT!な③Cloudrider⑥The Great Escape、クサいメロディと劇的な展開が秀逸な10分越えの大作⑩The Showdownなど聴きどころが多いですね。恒例となっている感のあるゲストシンガーとしてはSara Squadrani(Vo/ANCIENT BARDS)がドラマティックなバラード⑤Never Say GoodbyeTim "Ripper" Owens (Vo/ex-JUDAS PRIEST、ICED EARTH)がパワフルな⑦They Must DieTony Kakko(Vo/SONATA ARCTICA)がフォーキーな⑨Unitedで客演していて、特にSaraとTimが持ち味を発揮しています。

【CD購入録】DISARMONIA MUNDI「COLD INFERNO」(2015)

  • 2016/10/17(月) 00:00:00

【CD購入録】
COLD INFERNO
DISARMONIA MUNDI「COLD INFERNO」(2015)

CORONER RECORDSのオーナーとしてレーベルを経営する傍ら、ジブリ映画の曲をエクストリームメタル風にカバーするプロジェクトIMAGINARY FLYING MACHINESを立ち上げたりBLOOD STAIN CHILD、GYZEといった日本のバンドをプロデュースしたりと多方面で活躍するマルチプレイヤーEttore Rigottiのメイン(?)プロジェクトDISARMONIA MUNDIの5作目を買いました。今回も正式メンバーは全ての楽器とクリーンボーカルまでを1人でこなすEttoreとグロウル担当のClaudio RavinaleのみでBjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK、THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA)が過去作に引き続きゲストとして参加しています。サウンドの方も①Creation Dirgeの冒頭がオーケストラ風で驚かされますが、曲自体はDISARMONIA MUNDIらしいモダンメロデス/エクストリームメタルとなっています。個人的にこのバンドはアルバムとしてはそれなりに楽しめる一方で聴き終えた時に印象的な曲がなかったりするのですが、今回はサビメロが一際キャッチーな②Stormghost、④Coffinやアグレッション全開の⑥Slaves To The Illusion Of Lifeなどが気に入っています。日本盤ボーナスの⑪The Loneliness Of The Long Distance Runnerも良い曲だなと思っていたらIRON MAIDENのカバーでした(笑)。ちなみにこの曲にはChristian Alvestam(Vo/ex-SCAR SYMMETRY)がゲスト参加しています。マンネリ感は否めないものの流石のクオリティを誇る1枚という感じですね。

【CD購入録】TRICK OR TREAT「RABBITS' HILL PT.1」(2012)

  • 2014/10/31(金) 00:00:00

【CD購入録】
RABBITS HILL PT1
TRICK OR TREAT「RABBITS' HILL PT.1」(2012)

バンド名と音楽性の両方で清々しいほどのHELLOWEENフォロワー振りを見せているイタリアン・パワーメタラーTRICK OR TREATの3作目を買いました。 前作「TIN SOLDIERS」(2009)にはMichael Kiske(Vo/UNISONIC、ex-HELLOWEEN)がゲスト参加していましたが、今回はAndre Matos(Vo/ex-ANGRA)が客演していてます。過去2作品では微笑ましいまでのキーパーサウンド愛が溢れていたのに対して今回はそんな要素をキープしつつフォークメタル調、ジャズっぽい雰囲気を持つナンバーなど音楽性を広げた感があります。バンドの将来を考えると、いつまでもキーパー風メタル一筋で行くわけにもいかないのだとは思いますが僕が心惹かれるのは②Prince With A 1000 Enemies、⑤Wrong Turn、⑧Rabbits' Hillといったメロパワ系の曲ばかりだったりします(苦笑)。本作はイギリスではベストセラーとなっている(らしい)児童文学「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」を題材としたコンセプトアルバムで2部構成となっているようなので、どうしてもHELLOWEENの名盤「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」が頭をよぎりますね。Part 1にあたる本作を聴く限り微妙な印象は拭いきれませんが、この「RABBITS' HILL」以降にTRICK OR TREATがどのような進化を遂げるのか注目したいと思います。

【CD購入録】DGM「MOMENTUM」(2013)

  • 2014/08/06(水) 00:00:00

【CD購入録】
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DGM「MOMENTUM」(2013)

プログレテイストも感じさせるイタリアン・パワーメタルの雄DGMの8作目を買いました。今回もテクニカルな演奏を随所で聴かせつつ曲調自体は結構ストレートで、このバンドの作品群の中でも取っつきやすい印象ですね。本作の目玉ゲストRussell Allen(Vo/SYMPHONY X)がパワフルな歌声を響かせるオープニング曲①Reason、アルバム随一の歌メロが耳に残る②Trustを聴いた時点では名盤の予感すらしたほどです。ただ3曲目以降はDGMらしいナンバーが並ぶものの似たり寄ったりに思えて(バラード⑥Repayもありますが)、リピートしようという気にあまりならないんですよね。以前から僕の中でDGMに対して「好きな音楽性なのに夢中になれないバンド」というイメージがあったのですが、今回もそれを払拭することはできないかも…。

RHAPSODY「LEGENDARY TALES」(1997)

  • 2013/10/15(火) 00:00:00

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【No.388】
★★★★(1997)
年間ベスト1997年第7位

イタリアンメタルシーンの代表格であり、後にシンフォニックメタル界の牽引者となるRHAPSODYのデビューアルバム。オーケストレーションやクワイアをふんだんに用いてRPG的なストーリーを描いていくというバンドの個性はデビュー時点で既に確立されていて、本作から4th「POWER OF THE DRGONFLAME」(2002)では「EMERALD SWORD SAGA」という物語が展開されています。まず最初に驚かされるのはAlex Staropoli(Key)、Luca Turilli(G)というバンド創設者2人が生み出す楽曲群、Fabio Lione(Vo)による説得力抜群のボーカルなど、様々な面で新人離れした完成度を誇っている点です。そんな各メンバーの奮闘振りを存分に活かすSascha Paeth(G/HEAVENS GATE)Miroのコンビによるサウンドプロダクションもあって、本作は同年にリリースされたROYAL HUNT「PARADOX」、YNGWIE MALMSTEEN「FACING THE ANIMAL」、STRATOVARIUS「VISIONS」 といったメロディックメタルの名盤と張り合えるだけの力作に仕上がっていますね。

ラテン語によるクワイアをフィーチュアしたイントロ①Ira Tenaxからしてただ者ではないオーラが漂っているし、続く疾走チューン②Warrior Of Ice冒頭の歌い出しとその後に力強く響くFabioのシャウトが炸裂した時点で早くもテンションは最高潮に達します。そして「マァ~イティィ、ウォリアァァ~♪」のサビで昇天。「EMERALD SWORD SAGA」の幕開けを告げるこの流れは「RHAPSODYという名の超新星が現れた!」と僕に思わせるには十分でしたね。それ以降も③Rage Of Winter、⑤Flames Of Revenge、⑦Land Of Immortal、⑨Lord Of Thunderとアルバムの半数を占める疾走曲はどれも胸を熱くしてくれるし、その合間に配された民謡調の④Forest Of Unicorns、アルバム前半と後半を繋ぐ小インスト⑥Virgin Skies、バンドの特徴のひとつであるクワイアが勇壮に響くバラード⑧Echoes Of Tragedyはエンディング曲⑩Legendary Talesに至るまでの流れにおいて重要な役割を果たしているだけでなく、個々のナンバーとしても魅力的です。中でもフォーキーなバラード④はBLIND GUARDIANThe Bard's Songと並んでフォークメタルを代表する1曲だと思います。

大仰なメロディを壮大なスケールで聴かせる熱きRHAPSODYサウンドは人気を博し、彼等は一躍人気バンドへと登り詰めていきます。1995年からHR/HMを聴くようになった僕にとって、デビューアルバムでこれほどのインパクトを与えてくれたのは本作とSONATA ARCTICA「ECLIPTICA」(2000)くらいです。2nd「SYMPHONY OF ENCHANTED LANDS」(1998)以降の作品では良くも悪くもやり過ぎ感が更に強まっていき、孤高の存在へと成長していくことになりますが、個人的には綿密かつゴージャスな作り込み度合いが増した次回作以降よりも今回のアルバムくらい分かりやすい方が好きですね。

【音源紹介】
・Ira Tenax~Warrior Of Ice

【CD購入録】LIONVILLE「Ⅱ」(2013)

  • 2013/03/23(土) 00:00:00

【CD購入録】
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LIONVILLE「Ⅱ」(2013)

去年、リリースから1年遅れで聴いたセルフタイトルのデビュー作が僕のツボだったLIONVILLEの2作目を買いました。今回も爽やかで清々しいAORソングがズラリと並び、前作収録のWith Youほど飛び抜けた1曲はないものの非常に心地よいサウンドを聴かせてくれています。中心人物のStefano Lionetti(G)Lars Safsund(Vo/WORK OF ART)、Alessandro Del Vecchio(Key/EDGE OF FOREVER、EDEN'S CURSE)を始めとする基本メンバーに加えて、複数のゲストプレイヤーが参加するというデビュー作と同じ体制で作られた今回のアルバムを聴いて改めて感じたのはLarsが素晴らしいシンガーだということ。WORK OF ARTも良いけれど個人的にはLIONVILLEの方が僕好みですね。前作に比べるとややインパクトに欠ける気もしますが④Higher辺りは結構印象に残っています。これからも継続的に活動して欲しいバンドですね。

【CD購入録】TRICK OR TREAT「EVIL NEEDS CANDY TOO」(2006)

  • 2012/10/31(水) 00:00:00

【CD購入録】
EVIL NEEDS CANDY TOO
TRICK OR TREAT「EVIL NEEDS CANDY TOO」(2006)

バンド名からしてHELLOWEENフォロワーだということが伝わってくるイタリアン・パワーメタラー…というか今ではLUCA TURILLI'S RHAPSODYのシンガーに抜擢されたAlessandro Conti(Vo)が在籍するバンドと言った方が通りがいいかもしれないTRICK OR TREATが今年の10月24日にリリースした3作目ではなく1stアルバムを買いました。2nd「TIN SOLDIERS」(2009)や3rd「RABBITS HILL」と違って本作の日本盤リリースはありませんが、メロパワ好きの僕としては結構楽しめそうな気がしています。このバンドの特徴はメロディック・パワーメタルとしてだけでなく、コミカルさという面でもキーパーサウンドからの影響を取り入れている点でしょうか。パロディ丸出しのジャケットやドナルド・ダックの声(?)が挿入された④Like Donald Duck、アルバム中盤に配されたCyndi Lauperのカバー⑤Girls Just Want To Have Funなどもそれを物語っていると思います。2nd同様に本作もオリジナリティは希薄ですが、それを理由に聴かずにおくのは勿体ないアルバムですね。

【CD購入録】LIONVILLE「LIONVILLE」(2011)

  • 2012/02/06(月) 00:00:00

【CD購入録】
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LIONVILLE「LIONVILLE」(2011)

イタリア人ギタリスト/シンガーStefano LionettiLars Safsund(Vo/WORK OF ART)、Alessandro Del Vecchio(Key/EDGE OF FOREVER、EDEN'S CURSE)、Pierpaolo Monti(Ds/SHINING LINE)らと結成したメロディックロック/AORプロジェクトLIONVILLEの1stアルバムを買いました。ちなみにドラマーのPierpaoloは先日購入したSHINING LINEの中心人物で、両プロジェクトはAVENUES OF ALLISなるレーベルに所属しています。SHINING LINEは1曲毎にゲストシンガーを迎えていましたがLIONVILLEはLarsがメインボーカルで一部Stefanoも歌いつつ、バックボーカルでErik Martensson(Vo/ECLIPSE)⑦No End In SightSven Larsson(G/STREET TALK)、一部の作曲とギターソロでTommy Denander(G/RADIOACTIVE etc)といった面々が参加しています。音楽性はというとSHINING LINEやLarsのメインバンドWORK OF ARTよりもメロウでソフトな印象でハードなギターが聴ける場面は皆無に等しく、あくまでも美しいメロディを楽しむための1枚だと思います。現在のお気に入りは伸びやかなサビが爽やか極まりない②With You、Tommy Denanderとの共作でアルバムの中ではハードな部類に入るダイナミックチューン⑧The Chosen Oneです。外部ライターの曲を一部含んでいますが、大半の楽曲を手掛ける中心人物Stefano Lionettiの名前は覚えておきたいですね。

【CD購入録】SHINING LINE「SHINING LINE」(2010)

  • 2012/01/31(火) 00:00:00

【CD購入録】
SHINING LINE
SHINING LINE「SHINING LINE」(2010)

Pierpaolo Monti(Ds)Amos Monti(B)という2人のイタリア人(もしかすると兄弟?)を中心とするメロハープロジェクトSHINING LINEの1stアルバムを買いました。本作の注目ポイントは何と言っても1曲毎に参加している豪華なゲストボーカル陣で、ざっと挙げただけでもErik Martensson(ECLIPSE)、Harry Hess(ex-HAREM SCAREM)、Michael Bormann(ex-JADED HEART、ZENO)、Mikael Erlandsson(LAST AUTUMN'S DREAM)、女性シンガーRobin Beckなど僕の好きなシンガーが名を連ねています。そんなメロディックロック界の実力者達が歌い上げる楽曲群はどれもがキャッチーなメロディを持っているだけでなく、バックを支える程よくエッヂの効いたギターと煌びやかなキーボードも効果的で心地好いメロディックロックを堪能させてくれます。特にアルバム序盤が強力で初期HAREM SCAREMにも通じるキャッチーソングをHarry Hessが歌う②Amy、曲名通りの力強いサビが印象的な③Strong Enough、Robin Beckが情感豊かに歌い上げる⑤Heat Of The Light、Mikael Erlandssonがいかにも彼らしい哀愁ボイスを響かせる⑥Can't Stop The Rock辺りがお気に入りですね。単発ブロジェクトで終わってしまう可能性があるかもしれませんが、もし同じメンバーで次回作がリリースされるのであれば是非聴いてみたいとところです。

【CD購入録】ANCIENT BARDS「THE ALLIANCE OF THE KINGS」(2010)

  • 2011/12/13(火) 00:00:00

【CD購入録】
THE ALLIANCE OF THE KINGS
ANCIENT BARDS「THE ALLIANCE OF THE KINGS」(2010)

2nd「SOULLESS CHILD」がまもなくリリースされる今になってようやくイタリア出身のシンフォニック・パワーメタルバンドANCIENT BARDSのデビューアルバムを買いました。「THE BLACK CRYSTAL SWORD SAGA PT.1」という副題が付けられた本作は「EMERALD SWORD SAGA」でシンフォニックRPGメタルの第一人者でもある地元の先輩バンドRHAPSODY(現RHAPSODY OF FIRE)の影響を強く感じさせる作風で、ボーカルが女性ということもあって初期DARK MOOR的な要素もありますね。作品トータルの完成度ではRHAPSODYの1st「LEGENDARY TALES」(1997)に、クサメロの衝撃度ではDARK MOORの2nd「THE HALL OF THE OLDEN DREAMS」(2001) に及ばないものの、2010年にデビューした注目のバンドとして多くのサイト/ブログさんで高く評価されているのも納得の疾走しまくりシンフォメタルが楽しめる1枚だと思います。こういったRPG的要素を持つシンフォニック系メタルバンド群のみならずメロパワ系バンドとしてもデビュー作の中では頭ひとつ抜きん出ていると思いますが、今のところメロディがツボにハマッて悶絶させられるほどではないかなという感じです。

【CD購入録】KISKE/SOMERVILLE「KISKE/SOMERVILLE」(2010)

  • 2011/08/21(日) 00:00:00

【CD購入録】
KISKE SOMERVILLE
KISKE/SOMERVILLE「KISKE/SOMERVILLE」(2010)

以前からその存在が公言されていたMichael Kiske(Vo/PLACE VENDOME、UNISONIC、ex-HELLOWEEN)が女性ボーカルと組むプロジェクトが、彼の相棒にTOBIAS SAMMET'S AVANTASIAでも共演経験のあるAmanda Somerville(Vo)を迎えてリリースした1stアルバムを買いました。PLACE VENDOMEでHR/HMシーンに復帰して以降、Kiske関連のアルバムはソフトなAOR系が多かったので本作もそんな感じかと思っていたら、これが予想以上にヘヴィな質感を持っていて少しびっくり(勿論メタルと呼ぶほどではありませんが)。この辺りは本作のメインコンポーザーMat Sinner(B)、Magnus Karlsson(G)の両名がピュアメタルバンドPRIMAL FEARに籍を置いていることも関係しているのかな。アルバム全体の印象としては手堅く一定水準以上のクオリティを誇るものの、飛び抜けて感動的でもないという「良くも悪くもFRONTIERSらしい作品」ながらKiskeの歌声に惚れ込んだ身としてはよく聴いている1枚です。ちなみに僕が買ったのは②Silence、③If I Had A WishのPV(こちらこちら)に加えてそのメイキング映像が収録されたDVD付き輸入盤でKiskeを始めとするメンバーのオフショットを見ることができて良かったです。

【CD購入録】IMAGINARY FLYING MACHINES「PRINCESS GHIBLI」(2011)

  • 2011/06/07(火) 00:00:00

【CD購入録】
PRINCESS GHIBLI
IMAGINARY FLYING MACHINES「PRINCESS GHIBLI」(2011)

以前からネット上で結構話題になっていたので興味のあったEttore Rigotti(G、Ds、B、Vo/DISARMONIA MUNDI)が主宰するスタジオジブリ映画の曲をエクストリームメタル風にカバーするプロジェクトIMAGINARY FLYING MACHINESのアルバムを買いました。このプロジェクトに関しては面白そうだと思いつつ所詮イロモノだろうという気持ちもあって様子見していたのですが、試聴してみて予想を超える本気度とクオリティの高さに驚き、即購入した次第です。ちなみにYoko Hallelujah、Sophia(Vo/BLOOD STAIN CHILD)という2人の女性ボーカルが歌う部分だけでなく、男声グロウルパートまでもが日本語のままで歌われています。

【トラックリスト、映画タイトルと参加アーティスト】
01.となりのトトロ「となりのトトロ」
Sophia(Vo/BLOOD STAIN CHILD)、DISARMONIA MUNDI
02.君をのせて「天空の城ラピュタ」
Yoko Hallelujah、DISARMONIA MUNDI
03.テルーの唄「ゲド戦記」
Ettore Rigotti(Vo/DISARMONIA MUNDI)、BLOOD STAIN CHILD
04.崖の上のポニョ「崖の上のポニョ」
Yoko Hallelujah、DESTRAGE
05.もののけ姫「もののけ姫」
Yoko Hallelujah、LIVING CORPSE
06.カントリー・ロード「耳をすませば」
Sophia(Vo/BLOOD STAIN CHILD)、DISARMONIA MUNDI
07.いつも何度でも「千と千尋の神隠し」
Claudio Ravinale(Vo/DISARMONIA MUNDI)、BLOOD STAIN CHILD
08.Arrietty's Song「借りぐらしのアリエッティ」
Sophia(Vo/BLOOD STAIN CHILD)、DISARMONIA MUNDI
09.やさしさに包まれたなら「魔女の宅急便」
Yoko Hallelujah、DESTRAGE
10.時には昔の話を「紅の豚」
Yoko Hallelujah、DISARMONIA MUNDI
11.さんぽ「となりのトトロ」
Yoko Hallelujah、LIVING CORPSE
12.ナウシカ・レクイエム「風の谷のナウシカ」
Yoko Hallelujah、NEROARGENTO

最もインパクトが大きかったのが④。初めて試聴した時にはその絶妙なアレンジに思わず良い意味で笑ってしまいました。デス声で歌われる「ポーニョ ポーニョ ポニョ♪」は強烈だし、サビメロ自体がDESTRAGE風になっているのもグッド!反則気味ではありますが、この曲は今年のベストチューン候補に入って来そうな気すらしています。その他には①、②、⑪辺りがお気に入りですね。ちなみに「崖の上のポニョ」「さんぽ」の原曲が好きな我が息子に本作を聴かせたところ、ノリノリで踊っていました(笑)。

このプロジェクトを率いるEttoreはイタリア人。そういえば「聖闘士星矢」の主題歌「ペガサス幻想」、「北斗の拳2」の主題歌「TOUGH BOY」をカバーしたHIGHLORD、「北斗の拳」の主題歌「愛をとりもどせ!!」とをカバーしたDGMもイタリア出身ですよね。イタリアン・メタラーには日本アニメのファンが多いのでしょうか?

【CD購入録】DESTRAGE「THE KING IS FAT'N'OLD」(2010)

  • 2011/06/05(日) 00:00:00

【CD購入録】
THE KING IS FATNOLD
DESTRAGE「THE KING IS FAT'N'OLD」(2010)

「メタル界のレッチリ」や「ミラノの悪餓鬼」の異名を持つDESTRAGEがデビュー作と同じく、プロデューサーにDISARMONIA MUNDIの中心人物Ettore Rigottiを迎えて発表した2作目を買いました。⑧Home Made Chili Delicious Italian Beef、⑩Panda Vs Koalaなど曲名も個性的な本作の印象は何でもありのエクストリームメタルという感じで、グロウルからクリーンボイス、早口のラップまで操るPaolo Colavolpe(Vo)は存在感があるし、バックの演奏陣もなかなかテクニカルで気に入りました。普段はメロディックメタル、メロハー、メロデスなどを好んで聴いている僕ですが、こういうやりたい放題のゴッタ煮サウンドも好きだったりします。僕が知っているバンドの中ではPROTEST THE HERO、SYSTEM OF A DOWN、マキシマム ザ ホルモン辺りを彷彿とさせますね。現在のお気に入りチューンは③Jade's Place⑪Wayoutでしょうか。特にMattias IA Eklundh(G/FREAK KITCHEN)がエンディングのギターソロで参加した③は曲だけでなくPVも秀逸で相互リンク先でもある轟音と美旋律でいこう!の管理人 一志さんはこの曲を2010年の年間ベストPVに選出されています。うーん、ナイスなPVですね。

【CD購入録】DISARMONIA MUNDI「THE ISOLATION GAME」(2009)

  • 2011/06/03(金) 00:00:00

【CD購入録】
THE ISOLATION GAME
DISARMONIA MUNDI「THE ISOLATION GAME」(2009)

イタリア出身のマルチプレイヤーEttore RigottiClaudio Ravinale(Vo)からなるメロデスバンド(プロジェクト?)DISARMONIA MUNDIの4作目を買いました。内容はこれまで同様、SOILWORKの傑作5th「FIGURE NUMBER FIVE」(2003)を正当進化させたかの如くサイバーでモダンなメロディックデスメタルです。前作まではゲストでありながらBjorn“Speed”Strid(Vo/SOILWORK)がほぼメインで歌っていましたが、今回は本当にゲスト扱いという感じでClaudioが迫力ある咆哮を曲の大半で響かせています。全編に渡って高品質なメロデスが聴ける作品ではありますが「決め」の1曲が見当たらないのと、楽曲のフォーマットが結構似ているので「今、何曲目だっけ?」とブックレットを見てしまうこともしばしば。7th「SWORN TO A GREAT DIVIDE」(2007)を聴いてSOILWORKの未来に不安を感じた時には後継者バンドの最右翼でしたが、Peter Wichers(G/SOILWORK)が復帰した8th「THE PANIC BROADCAST」(2010)と本作を聴き比べてみて本家の底力を改めて感じました(このアルバムも僕好みの作品ではありますが)。

【CD購入録】STEEL SEAL「BY THE POWER OF THUNDER」(2006)

  • 2011/04/23(土) 00:00:00

【CD購入録】
BY THE POWER OF THUNDER
STEEL SEAL「BY THE POWER OF THUNDER」(2006)

Marco Valerio Zanganiなるギタリストを中心としたイタリアのメロディック・パワーメタルバンドSTEEL SEALのデビュー作を買いました。このアルバムの注目ポイントは何と言ってもD.C. Cooper(Vo/SILENT FORCE、ex-ROYAL HUNT)がゲストシンガーとして全曲に参加している点。はっきり言って僕の購入動機も「D.C.が歌っているから」です。中身の方はネオクラシカル(③Theatre Of Pain、⑤When The Devil CallsはモロにYNGWIE)っぽかったり、ハードロック風だったりするメロパワ作品でD.C.も流石のボーカルパフォーマンスを披露してくれていますが、楽曲の方にこれという特徴がないのが惜しい。サウンド自体は嫌いではないんですけどね。D.C.がこのバンドの正式メンバーになる可能性は低いだろうから次作では正式シンガーが加入するのかと思っていたら、なんと2nd「REDEMPTION DENIED」(2010)では北欧の実力派で多くのバンド/プロジェクトを渡り歩いているThomas Virkstrom(Vo/STORMWIND etc)を迎えているとか。このSTEEL SEALはバンドというよりもMarcoが豪華シンガーを招いてアルバムを出すプロジェクトとしての道を歩もうとしているのでしょうか…?

【CD購入録】RAINTIME「PSYCHROMATIC」(2010)

  • 2010/09/07(火) 00:00:00

【CD購入録】
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RAINTIME「PSYCHROMATIC」(2010)

SOILWORK型メロデスサウンドを聴かせてくれた2nd「FLIES & LIES」(2007)で日本デビューを果たしたイタリア出身バンドRAINTIMEの3作目を買いました。前評判の時点からわかっていましたが、本作は少しデジタルっぽいアレンジの効いたプログレ風メロディックメタルでクリーンボーカルが主体となりグロウルは添え物的な扱いとなっているため、前作とはまた違った印象になっていますね。初めて聴いた時は大きく方針転換をしたなぁと思ったものの、改めて前作を聴き直してみるとボーカルアプローチが異なるだけでバンドの根底部分は変わっていないような気もします。僕は未聴ですが、セカンドアルバムのライナーノーツによると彼らのデビュー作「TALES FROM MADNESS」(2005)もプログレッシブなメタルアルバムだったようなので、相対的に見ると前作にあったメロデス要素の方がバンドの中では異色だったのかもしれませんね。本作については飛び抜けた楽曲はありませんが、心地よく聴けるメロディックメタル作品なので今後に期待したいバンドです。

TRICK OR TRAET「TIN SOLDIERS」(2009)

  • 2009/10/31(土) 00:00:00

TIN SOLDIERS
【No.194】
★★★★(2009)
年間ベスト2009年第10位

HELLOWEENのトリビュートバンドとして結成されたイタリア出身の5人組TRICK OR TREATが放つ2ndアルバムにして日本デビュー盤。10月31日のハロウィンで子どもがお菓子を貰うときの決まり文句をバンド名にしているだけでなく、ボーカルはMichael Kiske(Vo/ex-HELLOWEEN)タイプの声質で、HELLOWEENがメロディックメタルの歴史にその名を刻んだ名盤「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」に通じるサウンドという前評判通り、所謂「キーパい」音楽性を追求するバンドで爽系のメロディを据えた疾走曲に往年のHELLOWEEN特有のコミカルさも感じさせる作品です。なお、ゲストとしてMichele Luppi(Vo/KILLING TOUCH、ex-VISION DIVINE)が1曲、Michael Kisikeが2曲で参加しています。

この手のバンドにとってはお約束でもある序曲にはメルヘンチックな①A Night In The Toy Shopを持ってきて、わかりやすい疾走曲②Paper Dragonでメロパワファンの心を掴むというベタベタな展開は、わかっていてもグッと来てしまいますね。そんな②を筆頭に④Freedom、⑥Elevator To The Sky、⑨Final DestinationといったHELLOWEEN愛に満ちたスピードチューンもさることながら、それ以外の楽曲も粒揃いだというのがこのバンドの強みではないでしょうか。Micheleが参加した③Take Your Chance、Kiskeがリードボーカルを担当する⑤Hello Moonはメロディアスハードの香りがするし、バンドが標榜する「ピュア・ハッピー・メタル」という表現がピッタリな⑦Loser Song、魅力的なバラードもできると証明してみせた⑧Tears Against Your Smile(Kiskeがゲスト参加)など、フォロワーの一言で片付けてはもったいないと思わせるだけの楽曲がありますね。7分台と本作の中で最も長い曲でもある⑫Human Dramaもボーナストラックには勿体無いクオリティです。ただ、タイトルトラックの2部作⑩Tin Soldiers Pt.1、⑪Tin Soldiers Pt.2の前半部分は2分台のインストなので1曲にまとめた方が良かったかも。

KEEPER時代のHELLOWEENに強い愛着を持つ僕は、あの頃のサウンドの雰囲気を味わえればいいかなという軽い気持ちで本作を買ったのですが、これは久々に現れたメロディックメタル界注目ニューアクトかもしれません。Kiske愛が滲み出るフロントマンAlessandro Conti(Vo)は、やや線の細さを感じさせるものの確かな実力者だと思いますし、何しろ楽曲そのものがとても魅力的です。このバンドには下手にオリジナリティを求めて自分たちの強みを失ってしまうことなく、この路線でこれからも活動してほしいですね。

【音源紹介】
・Loser Song