【CD購入録】ETERNITY'S END「THE FIRE WITHIN」(2016)

  • 2016/08/03(水) 00:00:00

【CD購入録】
THE FIRE WITHIN
ETERNITY'S END「THE FIRE WITHIN」(2016)

ドイツ出身のネオクラシカル系ギタリストChristian Muenznerが立ち上げたETERNITY'S ENDのデビュー作を買いました。Christianのことは知らなかったのですが、これまでにALKALOID、SPAWN OF POSSESSIONといったテクニカル/プログレ系デスメタルバンドで活動をしてきた人物のようですね。本作ではそんなエクストリームメタル寄りのサウンドから距離を置き、YNGWIE MALMSTEENを彷彿とさせるネオクラシカルの王道を行きつつ、時折ジャーマンメタル調の明るいメロディも顔を出す作風となっています。新鮮味は希薄な音楽性だし、どこかで聴いたフレーズが散見されるものの、この手のサウンドが好きなので結構楽しめています。Christianの弾きまくりギターパートは勿論Ian Parry(Vo/ex-ELEGY)の熱唱も聴きどころとなっていますね。現在のお気に入りはキャッチーなサビメロが耳に残る④Eagle Divine、ネオクラシカル道のど真ん中を突っ走る⑨Moonstruckでしょうか。どちらにも初めて聴いた気がしないパートがあるのはご愛嬌ということで(苦笑)。2016年のブライテストホープ候補としてSUNBURSTの対抗馬になれそうなニューアクトの登場ですね。そういえばドイツのスラッシュメタルバンドPARADOXの現ギタリストはSUNBURSTの中心人物でもあるGus Draxで、前任はChristian Muenznerなんですよね。PARADOXはこれまでノーチェックでしたが若手テクニカルギタリストの登竜門なのでしょうか…。密かに僕の中で注目度がアップしています。

ANDRE ANDRESEN「BLACK ON BLACK」(2002)

  • 2010/05/14(金) 00:00:00

BLACK ON BLACK
【No.235】
★★(2002)

ROYAL HUNTの首領Andre Andersen(Key/ROYAL HUNT)の2ndソロアルバム。前作はROYAL HUNTファミリーを中心に複数のメンバーが参加していましたが今回は実力派シンガーのIan Parry(Vo/ELEGY)を迎え、ギタリストにはROYAL HUNTのデビュー前にWITCHCROSSなるバンドでAndreと活動を共にしていたRene Rieland、ドラマーには1stソロ「CHANGING SKIN」にも参加していたKaj Laegeという固定メンバー(ベースはAndre本人が演奏、バッキングボーカルに前作でリードボーカルを務めた元NARITAKenny Lubckeが参加)で制作されています。肝心の音楽性はファーストソロ同様ROYAL HUNTタイプのメロディックメタルを基本にストリングスやオルガンサウンドが本家以上に使われていて、レイドバックしたハードロック風になったように感じます。ROYAL HUNTとソロの境界線は相変わらず曖昧ですが、考えてみればAndreこそがROYAL HUNTのブレインなのでソロで異なる音楽性になる方がビックリなわけで、その辺はあまり気にしないようにすると結構楽しめますね。

①Coming Home、⑤Life、⑧Sail Awayのようなメタリックな曲から、Andreらしいもの悲しくもキャッチーなミドルチューン②Tell Me Why、本家とは質感の異なるダークなムード漂う④Desperate Time、⑥Black On Blackもありインストもスピーディーな③Arenaとチェロサウンドをフィーチュアした⑦Eclipseの2曲が収録されているので、前作以上にメリハリのあるアルバムになっています。それにしても凄いのはIan Parryのシンガーとしての存在感。こんな優れた歌い手がこのところあまり表舞台に出てこないなんて、本当に勿体無いとしか言いようがありません。

必要以上に曲を長くしたことで間延び感があった前作と比べて今回は長くても6分台とコンパクトにまとまっているしAndreのソロ作品なので一定レベル以上のものではあるものの、本作の収録曲からは彼が過去に生み出した楽曲にあったような圧倒的なインパクトを感じられないように思います。実際、本作よりもROYAL HUNTの過去のアルバムを聴くことの方が多いんですよね。良いアルバムだとは思いながら、のめり込むところまでは至らない1枚という感じでしょうか。あと、前作に負けず劣らずイマジネーションを全く刺激しないジャケットもイマイチですね。

【音源紹介】
・Black On Black