FC2ブログ

【CD購入録】JIM PETERIK & WORLD STAGE「WINDS OF CHANGE」(2019)

  • 2019/05/16(木) 00:00:00

【CD購入録】
WINDS OF CHANGE
JIM PETERIK & WORLD STAGE「WINDS OF CHANGE」(2019)

ここ最近はPRIDE OF LIONSに加えてPETERIK/SCHERER、SCHERER/BATTENなど複数のプロジェクトで精力的な活動を見せているJim Peterik(G/ex-SURVIVOR)JIM PETERIK & WORLD STAGE名義として19年振りに完成させた2作目。このプロジェクトはゲストシンガー達がJimの曲を歌うという体制でDon Barnes (38 SPECIAL)、Dennis DeYoung(STYX) 、故Jimi Jamison(ex-SURVIVOR)、Kevin Cronin (REO SPEE DWAGON)、Toby Hitchcock(PRIDE OF LIONS)などJimと共演経験のある人選からLars Safsund(LIONVILLE、WORK OF ART)のように初共演と思われる人物まで多岐に渡った顔ぶれとなっています。90年代にHR/HMを聴くようになった僕としてはJimi Jamison、Lars Safsund、Toby Hitchcock以外は名前は知っているけれど作品を聴いたことがない歌い手が多いですね。とはいえキャリア的には申し分のない実力者揃いだし、Jimによる熟練の作曲術で生み出された曲はどれも確かなクオリティを備えているので心地よく聴ける1枚となっています。メロディアスな曲は勿論、⑨I Will What I Want、⑪Avalancheといったノリ重視のロックソングにもフックがあるのは流石ですね。

【CD購入録】TOBY HITCHCOCK「RECKONING」(2019)

  • 2019/05/11(土) 00:00:00

【CD購入録】
RECKONING.jpg
TOBY HITCHCOCK「RECKONING」(2019)

Jim Peterik(G/ex-SURVIVOR)と組んだPRIDE OF LIONSでこれまでに5枚のアルバムをリリースしているToby Hitchcock(Vo)の2ndソロ作品。前作「MERCURY'S DOWN」(2011)ではErik Martensson(Vo、G/ECLIPSE、W.E.T.)が全面参加していたのに対して今回はDaniel Flores(Ds、Key/FIND ME etc)プロデュースの下、FRONTIERS RECORDS御用達のAlessandro Del Vecchio(Key)Marcus Nygren(Vo/STATE OF SALAZAR)、Michael Palace(Vo/PALACE)といったソングライターが曲を提供しています。ラインナップを見ただけで「ハズレはない」と確信できる顔ぶれですが中身の方もその期待を裏切りません。Tobyの伸びやかな高音を活かす溌剌としたサウンドが気持ちいい①No Surrender、②Promise Meの冒頭2曲と雄大なバラード③Show Me How To Liveを筆頭にメロディックロックの王道をゆく楽曲群がズラリと並びます。優等生過ぎる感があるのも事実ながらメロハー職人達と実力派シンガーが集結しただけあってクオリティは折り紙つきですね。

【CD購入録】SCHERER/BATTEN「BATTLEZONE」(2017)

  • 2019/05/02(木) 00:00:00

【CD購入録】
BATTLE ZONE
SCHERER/BATTEN「BATTLEZONE」(2017)

Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)に見出され、PETERIK/SCHERERでデビューを果たしたMarc Scherer(Vo)と、Michael JacksonJeff Beckとの共演経験もあるニューヨーク出身の女性ギタリストJennifer BattenによるプロジェクトSCHERER/BATTENの1stアルバム。作曲とプロデュースにはJim Peterikが関わっていることもあってPETERIK/SCHERERにも似た極上のメロディアスハード作品に仕上がっています。それだけでなくJenniferのフラッシーなギターをフィーチュアしているためPETERIK/SCHERERでは希薄だったハードなサウンドも楽しめるのが特徴ですね。心地よいドライヴ感を持った②Rough Diamond、ポップなメロディが弾ける③What Do You Really ThinkもさることながらMarcとJenniferも曲作りに関わったタイトル曲⑤BattleZone、泣きのギターが冴え渡る⑥It Cuts Deep、サックスの音色がいい味を出している⑦The Harder I Try、晴れ渡る青空が目に浮かぶ爽快チューン⑧Dreaming With My Eyes Wide Openが並ぶ後半の充実振りは流石の一言です。また⑨Space And TimeはJimが故John Wetton(Vo/ASIA、ex-KING CRIMSON etc)の2ndソロ「VOICE MAIL」(1994)に提供した名曲のリメイクという贅沢な内容となっています。正直なところ、ここ最近のPRIDE OF LIONSよりもこちらの方が好きですね。

【CD購入録】PRIDE OF LIONS「FEARLESS」(2017)

  • 2019/04/28(日) 00:00:00

【CD購入録】
FEARLESS.jpg
PRIDE OF LIONS「FEARLESS」(2017)

天才メロディメイカーJim Peterik(G/ex-SURVIVOR)、張りのあるハイトーンボイスの持ち主Toby Hitchcock(Vo)という2枚看板で質の高いメロディックロックを量産してきたPRIDE OF LIONSの5作目。2015年にはJimがTobyと似たタイプのMarc Scherer(Vo)PETERIK/SCHERERを立ち上げ、同系統のアルバムを発表したためPRIDE OF LIONSの今後に一抹の不安がよぎりましたが全くの杞憂だったようです。今回も期待にきっちり応える作品になっているばかりか、やや物足りなさを感じた前作「IMMORTAL」(2012)から持ち直した感もありますね。PRIDE OF LIONS史上で最もヘヴィな⑤FearlessSURVIVOR時代の盟友で2014年に他界したJimi Jamison(Vo)へ捧げた⑦Freedom Of The Nightなど話題性のあるナンバーも収録しています。ただし過去の名作群で聴けた問答無用のキラーチューンはないように思うので手堅いメロディックロック作品というイメージが強いですね。

【CD購入録】PETERIK/SCHERER「RISK EVERYTHING」(2015)

  • 2019/04/19(金) 00:00:00

【CD購入録】
RISK EVERYTHING
PETERIK/SCHERER「RISK EVERYTHING」(2015)

Jim Peterik(G/PRIDE OF LIONS、ex-SURVIVOR)がスタジオで偶然耳にしたMarc Scherer(Vo)の歌声に惚れ込み、結成に至ったという新プロジェクトPETERIK/SCHERERの1stアルバム。Marcは5オクターブの音域を持っているらしく、声質的にはToby Hitchcock(Vo/PRIDE OF LIONS)に似ているので時々PRIDE OF LIONSを聴いているような気になってきます(笑)。違いを挙げるとすればTobyに比べてMarcはあまり声を張り上げずに力を抜いたスタイルだということでしょうか。楽曲的にも「流石Jim Peterik」と言いたくなる高品質なものばかりで安定感抜群です。まずは冒頭の①Risk Everything、②Chance Of A Lifetimeが清涼感に溢れるメロハーの王道チューンだし、重厚なミドル③Cold Bloodedを挟んで繰り出される④Desperate In Loveはバラードかと思いきや徐々にアップテンポになっていく展開が美味。Jimのメロディ作りの上手さが際立つ⑤Thee Crescendoも印象的で序盤の充実振りは目をみはるものがありますね。後半はややテンションが下がるように感じますが、日本盤ボーナス⑫The Man I Am、⑬Moment To Memoriesに至るまで佳曲揃いでPRIDE OF LIONSに勝るとも劣らないクオリティを誇っているのでメロディックロックファンなら聴いて損はない1枚だと思います。

【CD購入録】DREAM THEATER「DISTANCE OVER TIME」(2019)

  • 2019/03/01(金) 00:00:00

【CD購入録】
DISTANCE OVER TIME
DREAM THEATER「DISTANCE OVER TIME」(2019)

創設メンバーの1人でもあったMike Portnoy(Ds)と袂を別つなど大きなメンバーチェンジがあってもデビュー以来、2〜3年のスパンで作品をリリースし続けているプログレメタル界の帝王DREAM THEATERの14作目。前作「THE ASTONISHING」(2016)は2枚組、2時間10分の超大作でコンセプトアルバム、しかも1曲あたりは最長で7分台と彼等にしてはコンパクトな楽曲が並ぶ異質な作品でした。それに対して今回はアルバムの前半に配された①Untethered Angel〜④Barstool Warriorからしてメロディアスな曲調の中にミステリアスな雰囲気や攻撃性、テクニカルなインストパートが設けられていてDREAM THEATERらしさに溢れています。また後半も本作中で最もメロディアスな⑦At Wit's End、アルバム唯一のバラードタイプ⑧Out Of Reachを経て演奏陣が熱きバトルを繰り広げる⑨Pale Blue Dotで本編を締めくくっていて僕が聴きたいDREAM THEATERサウンドを提供してくれていて嬉しくなりますね。新鮮味はあまり感じられないもののMike Mangini(Ds)加入後のアルバムでは最も第一印象が良いかもしれせん。

【CD購入録】RIOT「ARMOR OF LIGHT」(2018)

  • 2018/10/23(火) 00:00:00

【CD購入録】
ARMOR OF LIGHT
RIOT「ARMOR OF LIGHT」(2018)

創設メンバーでメインソングライターでもあったMark Reale(G)が2012年に死去したため、解散するものと思っていましたが残されたメンバーが活動継続を決断したRIOT(海外ではRIOT Vに改名、日本で諸事情あってRIOTのまま)の通算16作目を買いました。このバンドについては代表作「THUNDERSTEEL」(1988)を始め、複数のアルバムを聴いて王道ヘヴィメタルど真ん中を行くサウンドに魅力を感じつつも夢中になるには至らずにいました。久し振りに聴いてみた本作でもRIOTらしさは健在でオープニングの①Victoryから⑦Armor Of Lightまで疾走系ナンバーで怒涛のたたみかけを見せてくれます。中でもサビのコーラスから始まる②End Of The Worldが一番のお気に入りですね。後半はやや失速するもののタイトルを連呼するキャッチーな⑨San Antonioもあって好印象。そんな楽曲群の魅力を最大限に引き出しているのがTodd Michael Hall(Vo)の歌唱で、50歳間近だとは思えないほど伸びやかなハイトーンを披露してくれています。創設メンバーを失った今もRIOTは現役バリバリのバンドであることを改めて感じさせてくれる1枚ですね。

【CD購入録】MICHAEL ROMEO「WAR OF THE WORLDS / PT. 1」(2018)

  • 2018/10/19(金) 00:00:00

【CD購入録】
WAR OF THE WORLDS PT 1
MICHAEL ROMEO「WAR OF THE WORLDS / PT. 1」(2018)

SYMPHONY Xを率いる凄腕ギタリストMichael Romeoのソロアルバムを買いました。彼のソロ作品といえば今は亡きゼロ・コーポレーションから1995年に「THE DARK CHAPTER」というインスト作品がリリースされていましたがMichael自身「あれはデモ作品」と語っていて公式には本作がMichael Romeoのソロ第1弾となるようで今回はRick Castellanoなるシンガーを迎えた歌モノ作品に仕上がっています。そのRickの歌いっぷりはというとガナリを抑えたRussell Allen(Vo/SYMPHONY X)という印象で、これまで無名だったのが不思議なくらいの実力者。サウンドについてもデジタルサウンドを大胆に取り入れた④F*cking Robotosのような曲もありますがメロディ自体は印象に残るし、基本的にはSYMPHONY Xとかけ離れた内容ではありません。本家との違いを挙げるとすれば無機質にも思えたゴリゴリのギターは控えめ、その一方で映画音楽風の壮大なオーケストレーションを導入している点でしょうか。お気に入りは聴き応えのあるギターソロが炸裂する③Blackですね。ここ最近のSYMPHONY Xよりも本作の方が好みかもしれません。タイトルにもある通り本作はコンセプトアルバムの第一部にあたり続編も既に制作が進んでいるようなので今から楽しみですね。

【CD購入録】CLIF MAGNESS「LUCKY DOG」(2018)

  • 2018/07/17(火) 00:00:00

【CD購入録】
LUCKY DOG
CLIF MAGNESS「LUCKY DOG」(2018)

Jay Graydon(G、Key)、Glenn Ballard(Key)と共に立ち上げたプロジェクトPLANET 3でアルバムを発表後、初のソロ作品「SOLO」(1995)で僕にAORの素晴らしさを教えてくれたClif Magness(Vo)がまさかの復活を果たして完成させた通算2枚目のソロアルバムを買いました。僕が持っている「SOLO」は1995年の国内盤ですが輸入盤では1994年にリリースされているので実質24年振りの新作となりますね。多くのアーティストに楽曲を提供するなど長年に渡り裏方に徹していたClifを表舞台に呼び戻したのはまたもFRONTIERS RECORDSの社長Serafino Perginoのようで、本作にもエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされています。HR/HMから距離を置いていた元HELLOWEENの伝説的シンガーMichael Kiskeをシーンに復活させたPLACE VENDOMEを筆頭にSerafinoのメロディックHR/HMへの貢献度は計り知れませんね。彼がいなければ現在のHR/HM界は違った形になっていたのかも…と思ってしまうほどです。本作の内容はというと期待を裏切らない高品質なメロディックロック/AORとなっていますが、キーボードが各曲を彩っていた「SOLO」に比べると、ギター主体のオーガニックな作風となっていて①Ain't No Way、⑧Shoutのように若々しさや勢いを感じさせる点が意外でした。Clifのボーカルに関しても流石に声の張りは落ちているように思いますが、温かみのある分厚い歌声は御年60歳を越えた今でも健在です。しばらくはClifが生み出す心地よいメロディックロックに浸りたいと思います。これからはFRONTIERS RECORDSのソングライターとして酷使されることなく(苦笑)、数年に1枚くらいのペースで新作を届けてくれると嬉しいですね。

PLANET 3「A HEART FROM THE BIG MACHINE」(1991)

  • 2018/06/15(金) 00:00:00

A HEART FROM THE BIG MACHINE
【No.517】
★★★★(1995)

HR/HMを聴き始めた頃に名盤「SOLO」(1995)でAOR(Adult Oriented Rock)の魅力を僕に教えてくれたClif Magness(Vo)が23年振りの新作「LUCKY DOG」(2018)を7月4日に発表するという嬉しいニュースが飛び込んで来たので、Clifがリードボーカルを務めたPLANET 3唯一のアルバムをご紹介。メンバーとして名を連ねるのはJay Graydon(G、Key)、Glenn Ballard(Key)でClifも含めた3人全員がグラミー賞受賞歴のあるソングライターという豪華布陣、ベースとドラムは打ち込みという編成です。僕はClifが歌うアルバムを探す中で本作と出会いましたがDavid Fosterと組んだAIRPLAYで一世を風靡したJay Graydonがこのユニットの中心人物で、彼はPLANET 3の音楽性を「CHICAGO meets DEF LEPPARD」と表現しています。

アメリカ音楽シーン屈指のソングライター3人が集結しただけあって、各曲のクオリティは非常に高く爽やかに幕開けを告げる①Born To Loveからして親しみやすいメロディと程よいロックサウンドのバランスが絶妙。軽快に跳ねるサウンドが気持ちいい②From The Beginning、繊細さと力強さを兼ね備えたClifの歌声を堪能できるバラード③Insincere、洗練されたハードポップ④Criminalもさることながら大きなハイライトとなっているのが「永遠の夜を君と」という邦題がつけられた⑤I Don't Want To Say Goodnightですね。個人的には2:30過ぎの劇的なサビコーラスが鳥肌モノでした。この曲は映画「ネイビーシールズ」のサントラ盤に収録されているほか、クイズ番組「世界ふしぎ発見!」のエンディングテーマに起用され日本でもヒットしたそうです。僕も⑤と⑩I Will Be Loving Youはこのアルバムを聴く前から耳にしたことがありました。

アルバム後半は若干テンションが下がり気味ではあるものの、それでも充実した楽曲が並びます。⑧Only Your EyesはClifの切ない熱唱と哀愁たっぷりのアコギによるソロが秀逸だし、LEVI'SジーンズのCM用に書き下ろされたという⑩も感動的。また⑥The Day The Earth Stood Stillはメロディは薄味ながら都会的なアレンジがお洒落な雰囲気を演出していてクセになりますね。これだけのアルバムを生み出しておきながらPLANET 3が本作のみで解散してしまったのは残念でなりません…。ちなみに僕は「典型的なAOR」と聞くとメロディックロックよりもソフトでメロウ、リズム隊は打ち込みで歌詞は大半が恋愛モノ、といった要素が思い浮かびますが本作もClif Magnessの「SOLO」同様、AORの教科書と呼ぶに相応しい名盤だと思います。

【音源紹介】
I Don't Want To Say Goodnight

【CD購入録】KAMELOT「THE SHADOW THEORY」(2018)

  • 2018/05/19(土) 00:00:00

【CD購入録】
THE SHADOW THEORY
KAMELOT「THE SHADOW THEORY」(2018)

ダークで神秘的なオーラを纏ったメロディック・パワーメタルバンドとして孤高の存在感を放つKAMELOTの12作目を買いました。20年以上に渡ってバンドの屋台骨を支え続けてきたCasey Grillo(Ds)が円満脱退、後任にJohan Nunez(Ds/FIREWIND etc)を迎えて初のアルバムですが、今回もKAMELOTならではのメロディックメタルが堪能できます。1分半ほどの序曲①The Missionに導かれてスタートする②Phantom Divine (Shadow Empire)からしてKAMELOTらしさ全開だし、シンガーのTommy Karevik(SEVENTH WONDER)がメインで作曲したという③RavenLight、流麗なメロディが耳に残るアップテンポ④Amnesiac、ケルトっぽい雰囲気の中で響くサビのコーラスが素晴らしい⑤Burns To Embraceなど流石の楽曲が並びます。前半に比べて後半はやや失速気味に感じるものの、優雅なピアノソロから徐々に激しさを増していく⑫The Proud And The Brokenもいいですね。ちなみにTommyが在籍するプログレメタルバンドSEVENTH WONDERが10月に新作「TIARA」をリリースするようだし、KAMELOTの顔と呼べる存在だった前任シンガーRoy KhanCONCEPTIONを復活させるそうなのでKAMELOTの新旧ボーカルの動向に要注目ですね。

【CD購入録】DUKES OF THE ORIENT「DUKES OF THE ORIENT」(2018)

  • 2018/05/03(木) 00:00:00

【CD購入録】
DUKES OF THE ORIENT
DUKES OF THE ORIENT「DUKES OF THE ORIENT」(2018)

2017年に逝去したJohn Wetton(Vo/ASIA、ex-KING CRIMSON etc)の後任としてASIAに在籍していたJohn Payne(Vo)と女性シンフォニックHR/HMシンガーLana Laneの音楽的ブレインで夫でもあるErik Norlander(Key/LANA LANE、ROCKET SCIENTISTS etc)が新たに結成したDUKES OF THE ORIENTの1stアルバムを買いました。僕はASIAやLANA LANE、ROCKET SCIENTISTSをそれほど熱心に追いかけていたわけでもないので、当初はノーマークだったのですがYouTubeで②Strange Days(終末)、⑦Seasons Will Change(変革時期)を偶然聴いて興味を持った次第です。ちなみに本作の楽曲全てに邦題が付けられていてキングレコードの力の入れようが窺えますね。中身の方はというと味わい深いメロディとボーカル、それを盛り上げる鍵盤サウンドが織り成す大人のメロディックロックに仕上がっています。お気に入りはキーボードによる勇壮なメインテーマがカッコいい⑥Fourth Of July(7月4日~新たなる未来)ですね。アルバム全編に渡って中低音域をメインとした温かみのある歌声を披露しているPayneは、John Wettonという偉大な前任者の影に隠れがちですがなかなかの実力者だと思います。余談ですが直訳すると「東洋の公爵達」となるプロジェクト名とPayneの整えられた髭の公爵感(?)がすごくマッチしていますね(笑)。

【CD購入録】HALESTORM「INTO THE WILD LIFE」(2015)

  • 2018/04/25(水) 00:00:00

【CD購入録】
INTO THE WILD LIFE
HALESTORM「INTO THE WILD LIFE」(2015)

これまでに発表した2枚のアルバムがどちらも優れた歌モノハードロック作品だったHALESTORMの3作目を買いました。前作「THE STRANGE CASE OF...」(2012)が素晴らしい出来だったので本作には期待をしていたのですがリリース当時の評判がいまひとつだったこと、2015年は聴きたいアルバムが他に沢山あったことなどから買うのが遅くなってしまいました。いざ聴いてみると確かに世間の(主に日本での?)評価がさほど高くないというのもわかる気がします。端的に言うならHR/HMらしさが減退し、一度聴いただけで口ずさめそうなメロディも少なくなっているので第一印象が弱く感じられます。過去2作品はキャッチーなサビから始まるIt's Not You、バンド屈指のハードチューンLove Bites(So Do I)といった即効性抜群の曲をオープニングに配していたのに対して、本作の①Screamはゆっくりとアルバムの幕開けを告げるタイプで従来とは違う要素を感じさせます。徐々に激しさを増していく②I Am The Fire、アルバム随一のアグレッションで攻め立てる⑦Mayhemなどもありますが、一聴して胸が空くようなナンバーは少ないのでどうしても地味に感じてしまいますね。といいつつリピートするうちにこれはこれでアリかもと思わせるのはLzzy Hale嬢(Vo)の歌唱力に依るところが大きいかな。ピアノ主体のバラード⑤Dear Daughter、印象的なギターメロディとナーナーコーラスが耳に残る⑨Gonna Get Mineから⑩The Reckoningに繋がる流れも気に入っています。HALESTORMを初めて聴く方には過去作品をオススメしたいですが、本作もスルメ盤的な魅力がありますね。

HALESTORM「THE STRANGE CASE OF...」(2012)

  • 2018/04/21(土) 00:00:00

STRANGE CASE OF
【No.512】
★★★★(2012)
年間ベスト2012年ノミネート作品

2009年にバンド名を冠した1st「HALESTORM」でシーンに登場すると本国アメリカで好調なセールスを記録、翌年のLOUD PARK10出演のタイミングで日本デビューも果たしたハードロックバンドHALESTORMの2ndアルバム。デビュー作の時点で新人離れした完成度を誇っていましたが、今回は更に進化していて「化けた」と言っても過言ではないほどのパワーアップを遂げていますね。元々魅力的だったメロディはキャッチーさを増しているしハードに畳み掛ける曲からバラード、ポップチューン、ブルーズ風などバラエティにも富んでいます。そんな中でも突出しているのが前作にはなかったゴリゴリのハードチューン①Love Bites(So Do I)でしょう。バンドはこの曲で第55回グラミー賞の最優秀ハード・ロック/メタル・パフォーマンスを受賞しています。ちなみに2017年に1stアルバム「AWAKENING FROM ABYSS」をリリースした国産ガールズメタルLOVEBITESのバンド名はこの曲から来ているそうです。

そんな①でガツンとかました後も②Mz. Hyde、③I Miss The Misery、④Freak Like Meとパンチの効いたナンバーを立て続けに繰り出したかと思うと⑤Beautiful With Youからは一転してバラード3連発。前作でもバラードを中盤に2曲続けていましたが今回もメジャー感たっぷりの⑤、曲が進むに連れて盛り上がっていく⑥In Your Room、ピアノでしっとり聴かせる⑦Break Inと各曲のキャラが立っていて飽きさせません。後半もリズミカルな曲調にライヴの楽しさを歌った歌詞が乗る⑧Rock Show、「ナ〜ナ、ナナナ」の力強いコーラスで始まる⑨Daughters Of Darkness、ダーティな歌い回しがカッコいい⑩You Call Me A Bitch Like It's A Bad Thing、土臭い古き良きロックサウンド風に始まりシンガロングを誘うコーラスへ繋がる⑪American Boysときてラストを牧歌的なバラード⑫Here's To Usで本編を締めくくる構成もいいですね。

また僕が持っている国内盤にはボーナストラックとしてバンドが2011年に発表した6曲入りカバーEP「ReAniMate: The CoVeRs eP」からSKID ROW、LADY GAGA、TEMPLE OF THE DOG、HEART、THE BEATLESのカバー5曲を聴くことができます(何故かGUNS N'ROSESOut Ta Get Meだけ未収録)。どの曲もHALESTORMらしい仕上がりとなっていますが、やはり⑬Slave To The Grindが秀逸ですね。ボートラも含めると全17曲と収録曲数は多めながらダレることがないのも好印象。そして特筆すべきはLzzy Hale(Vo)の存在感抜群の歌声で、彼女のボーカルパフォーマンスが作品の格を一段も二段も上げていることは間違いありません。②ではジキル博士とハイド氏を意識した曲名にあるような二面性をボーカルで表現しているほか、吐き捨て系の歌い方を披露したかと思えば、メロウな曲では一転して可憐な表情を見せたりと多彩。Lzzyは現代の女性ロックシンガーの中でも屈指の存在ですね。アルバムトータルで見ても僕にとってはNICKELBACK「THE DARK HORSE」(2008)、SHINEDOWN「THE SOUND OF MADNESS」(2008)と肩を並べるアメリカン・ハードロックの名盤です。

【音源紹介】
Love Bites(So Do I)

HALESTORM「HALESTORM」(2009)

  • 2018/03/28(水) 00:00:00

HALESTORM.jpg
【No.511】
★★★(2010)

アメリカはペンシルバニア州出身の4人組ハードロックバンドHALESTORMのデビューアルバム。バンドの歴史は意外と長く紅一点のLzzy Hale(Vo、G)Arejay Hale(Ds)のHale姉弟によって90年代後半に結成、当初は2人の父親がベースをプレイするなどしていたようですが、本作のラインナップが固まった2004年から2018年現在に至るまでメンバーチェンジはありません。複数のアルバムを発表していて結成時からメンバーが不変のHR/HM系バンドは結構珍しいですね。安定しているのはラインナップだけではなく作風も同じで超大手レーベルATLANTICからデビュー、プロデューサーはDAUGHTRY、FOOBASTANK、MY CHEMICAL ROMANCEなどを手掛けたHoward Bensonという前評判通りメジャー感バリバリのアメリカン・ハードロックに仕上がっています。

デビュー作とは思えないほどの風格が漂う本作ですが、それをより盤石なものにしているのがフロントウーマンLzzy Haleの歌唱です。女性でありながらAxel Rose(Vo/GUNS N' ROSES)、Sebastian Bach(Vo/ex-SKID ROW)が引き合いに出されることもある彼女の歌声は骨太かつパワフルで聴き応えがありますね。楽曲面も充実していて開始数秒で心を掴まれるキャッチーソング①It's Not You、力強さを前に出した②I Get Offへと続くシングル2曲を冒頭に配した構成は文句なし。③Bet U Wish U Had Me BackはDAUGHTRYを彷彿とさせる大らかなナンバーで、僕にとってはこういう曲こそ典型的アメリカン・ハードロックというイメージが強いですね。中盤は効果的なストリングスが曲を盛り上げるバラード⑤Familiar Taste Of Poison、前曲と同系統ながら歌とメロディの魅力で楽しませてくれる⑥I'm Not An Angelでスローダウンしておいて「ヘイ!ヘイ!」というコーラスをフィーチュアした⑦What Were You Expecting?で再びテンションが上がります。

Lzzyのボーカルパフォーマンスに注目してしまいがちですがバックを支える演奏陣も適度にヘヴィ、それでいて安定感があるので総合的に見ても歌モノハードロックの充実盤だと思います。ほぼ全曲が3分台、アルバム1枚で約37分とコンパクトに纏まっているのも好印象。贅沢を言えば、一度聴いただけで口ずさめそうなサビが印象的な⑩Dirty Workクラスの曲が後半にあと2〜3曲欲しかった気もしますが。2009年にリリースされた本作は全米で50万枚のセールスを記録、アメリカで話題の新人ロックバンドとして紹介されているCDショップの試聴コーナーが僕とHALESTORMの出会いでした。興味半分で試聴したその場でCDをレジに持っていってしまうほどのインパクトがありましたね。僕が持っているのは11曲入りの輸入盤ですがバンドがLOUD PARK10に出演直後のタイミングでライヴ音源2曲を追加した国内盤が発売されています。

【音源紹介】
It's Not You

【CD購入録】THE DEAR HUNTER「ACT I: THE LAKE SOUTH, THE RIVER NORTH」(2006)

  • 2018/02/24(土) 00:00:00

【CD購入録】
ACT I THE LAKE SOUTH THE RIVER NORTH
THE DEAR HUNTER「ACT I: THE LAKE SOUTH, THE RIVER NORTH」(2006)

アメリカのTHE RECEIVING END OF SIRENSというバンドで活動していたCasey Crescenzo(Vo、G)がバンド在籍中に立ち上げたサイドプロジェクトTHE DEAR HUNTERの1作目を買いました。ちなみにTHE RECEIVING END OF SIRENSは2008年に解散、2010年に再集結したものの今はもう活動していないようです。アルバムタイトルにある「ACTシリーズ」は全6章で構成されるコンセプトアルバムで、第一次世界大戦の頃を舞台にした少年の誕生から急死までの人生を描いた物語を題材にしているとのことです。音楽性はというと様々なジャンルを混合させながら美しいメロディを丁寧に紡いでいくスタイルで、僕が持っているCDを引き合いに出すならばANATHEMA「WEATHER SYSTEMS」(2012)LEPROUS「COAL」(2013)を足して2で割ったような感じでしょうか。収録曲は全8曲で約38分、インストや小曲がそのうち3曲あってフルアルバムというよりはEP並のボリュームなので食い足りなさが残るし、作品の核となるキラーチューンと呼べそうなものはありませんがメロディが胸に沁みます。現時点で「ACTシリーズ」は5章までリリースされているようなので機会があれば他の作品も聴いてみたいですね。

【CD購入録】SONS OF APOLLO「PSYCHOTIC SYMPHONY」(2017)

  • 2018/01/27(土) 00:00:00

【CD購入録】
PSYCHOTIC SYMPHONY
SONS OF APOLLO「PSYCHOTIC SYMPHONY」(2017)

Mike Portnoy(Ds)、Derek Sherinian(Key)という元DREAM THEATER組を中心にBilly Sheehan(B/MR.BIG、THE WINERY DOGS)、Ron “Bumblefoot” Thal(G/ex-GUNS N' ROSES etc)、Jeff Scott Soto(Vo/SOTO、W.E.T.、ex-TALISMAN、YNGWIE MALMSTEEN etc)といった実力派が名を連ねるスーパーバンドSONS OF APOLLOのデビュー作を買いました。このバンドが始動した時には「DREAM THEATER、MR.BIG、JOURNEY、GUNS N' ROSESのメンバーが集結」というフレコミだったのでSlash(G/ex-GUNS N' ROSES)またはNeal Schon(G/JOURNEY)が参加しているのかな?と思っていたら僕にとって未知のギタリストでGUNS N' ROSESでもプレイしていたらしいBumblefootことRon Thal、JOURNEYに一時期在籍していたもののスタジオアルバムを作ることなく脱退したJeffという人選だったので意外でした。JeffがJOURNEYのシンガーだったことはすっかり忘れていましたね(苦笑)。DerekもYNGWIE MALMSTEENと活動を共にしていた時期もあるのでDREAM THEATER+MR.BIG+YNGWIE MALMSTEEN(+GUNS N' ROSES)のメンバーによる新バンドと言われた方が個人的にはテンションが上がります。実際に聴いてみるとMikeとDerekが中心となっているだけあってDREAM THEATERを連想させるプログレメタルとなっていますが、ハードロック寄りの印象が強いですね。お気に入りは一際キャッチーなメロディが耳に残る③Signs Of The Time、アルバム随一のメタリックチューン⑥Lost In Oblivionでしょうか。また①God Of The Sun、④Labyrinth、⑨Opus Maximusと10分近くの曲が3つもあるものの、どれも長さを感じさせません。メンバー、サウンドの両面でDREAM THEATERとの比較は避けられないと思いますが、僕はここ最近のDREAM THEATERよりもSONS OF APOLLOの方が好きですね。メンバーは「2018年はSONS OF APOLLOの年になる」と息巻いていてワールドツアーも計画中のようなので、今後の更なる発展に期待しています。

【CD購入録】REVOLUTION SAINTS「LIGHT IN THE DARK」(2017)

  • 2017/10/18(水) 00:00:00

【CD購入録】
LIGHT IN THE DARK
REVOLUTION SAINTS「LIGHT IN THE DARK」(2017)

Deen Castronovo (Ds/ex-JOURNEY)の歌唱力に注目したFRONTIERS RECORDSが立ち上げたメロディックロック・プロジェクトREVOLUTION SAINTSの2作目を買いました。Deen以外はデビュー作と同じくJack Blades(B/NIGHT RANGER)、Doug Aldrich(G/ex-BAD MOON RISING etc)が正式メンバー、作曲とプロデュースはAlessandro Del Vecchio(Key)という布陣です。前作に収録されていたErik Martensson(Vo、G/ECLIPSE)、Magnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR)らのペンによる楽曲はなく、カバー曲の④I Wouldn't Change A ThingSimone Mularoni(G/DGM)がソングライティングに関わった⑤Don't Surrender以外はメンバーとAlessandroの共作となっていてバンド感は増したように思います。FRONTIERS RECORDSの作品は良くも悪くも手堅いイメージが強い中、セルフタイトルのデビューアルバムは突出したメロディックロックアルバムだったので今回もかなり期待していました。先行で公開されていた①Light In The Dark、②Freedomの2曲による掴みは上々だし、ノリのいいハードロック③Ride Onからバラード④に繋がる展開は流石ですね。ただアルバム後半に進むに連れてメロディの魅力は下がり気味なので、現在の感想としては良作ではあるものの前作には及ばないかな。余談ですが本作のアルバムジャケットはSHAKRAが2016年に発表した「HIGH NOON」にソックリ過ぎますね(笑)。同じ構図で鳥(フクロウ?)が目を見開いているREVOLUTION SAINTS、眼光鋭く睨みつけるSHAKRAという感じでしょうか。

SYMPHONY X「UNDERWORLD」(2015)

  • 2017/06/03(土) 00:00:00

UNDERWORLD.jpg
【No.494】
★★★(2015)

1998年の初来日以来、2度目の来日公演となるはずだったLOUD PARK 14を「レコーディングスケジュールの都合」を理由にキャンセルして多くのファンをガッカリさせたSYMPHONY Xの9thアルバム。そんなドタキャン劇の要因でもある本作の内容は2枚組という気合いの入った仕様でありながら、冷徹でヘヴィネス重視の方向へ傾倒していた前作「ICONOCLAST」(2011)と比べてメロディアスな作風にシフトしていますね。これまでに「アトランティス文明」、「失楽園」をアルバムの題材にしてきたバンドが今回取り上げたのはイタリアの詩人ダンテの叙事詩「神曲」です。Michael Romeo(G)によると3rd「THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY」(1996)収録の3曲から、3つの引用があるらしいのですが僕はRomeoの仕掛けを見つけることができませんでした…(苦笑)。

シンフォニックな序曲①Overtureからパワーメタル系の疾走曲②Nevermoreへ繋がる流れは掴みとして申し分なし。この②はSYMPHONY Xにしてはキャッチーな部類に入ると思うのですが、楽曲の至るところで激しく動き回るギターをついつい耳で追ってしまいますね。また鍵盤奏者Michael PinnellaのキーボードをバックにRussell Allen(Vo)が歌うドラマティックなサビメロが秀逸なタイトル曲③Underworld、このバンドにしては珍しくメロディアスハード風でもあるパワーバラード④Without You、一転してブラストビートも取り入れた激しい曲調とゴリゴリのギターに圧倒される⑤Kiss Of Fireと緩急をつけたアルバム構成もお見事。過去には20分越えの大作、前作では10分以上の曲を3曲も収録していたことを思うと比較的コンパクトな楽曲が並ぶのも本作の特徴でしょうか。そんな中、今回のアルバム最長となる9分台の⑦To Hell And Backは曲の開始とともに流れるテーマメロディが素晴らしいドラマティックチューンでハイライトとなっています。また超絶技巧を盛り込んだ明るめのパワーメタル⑪Legendでラストを締めるというのも新鮮ですね。

バンドがこれまでに提示してきた音楽性を網羅しつつ、パワーメタル色が濃い仕上がりになっているという点で、僕にとってSYMPHONY Xの最高傑作候補でもある7th「PARADISE LOST」(2007)に近い印象を受けます。Michael Romeoは相変わらず弾きまくってはいるもののゴリゴリのギターサウンドは控えめになり、近作で影の薄かったMichael Pinnellaの存在感が増しているのも嬉しいですね。このバンドに対しては、もう少しわかりやすいメロディを聴かせて欲しいという気持ちがデビュー当初からあるもののリピートするうちにバンドが放つ魔力に惹きつけられてしまいます。前作は僕のツボにハマりませんでしたが今回はいいですね。「ICONOCLAST」はMichael Romeoが全曲を作曲していたのに対し、本作はMichael Pinnella、Mike LePond(B)もソングライティングに参加していることも影響しているのかもしれません。LOUD PARK 16で素晴らしいパフォーマンスを披露しドタキャンの埋め合わせをしたとはいえ、本作がリリースされた2015年時点では再来日の予定が立っていなかったことを踏まえるとアルバムに対する日本ファンの目は厳しくなっていたと思いますが聴き応えのある充実盤にとなっています。

【音源紹介】
Nevermore

【CD購入録】MIKE LEPOND'S SILENT ASSASSINS「MIKE LEPOND'S SILENT ASSASSINS」(2014)

  • 2017/05/30(火) 00:00:00

【CD購入録】
SILENT ASSASSINS
MIKE LEPOND'S SILENT ASSASSINS「MIKE LEPOND'S SILENT ASSASSINS」(2014)

5th「V: THE NEW MYTHOLOGY SUITE」(2000)からSYMPHONY Xに加入し、2017年現在まで不動のベーシストとして在籍しているMike LePondによるソロプロジェクトMIKE LEPOND'S SILENT ASSASSINSのセルフタイトル作を買いました。ベースに加えてリズムギターと全曲の作詞作曲も手がけるLePond以外のメンバーはSYMPHONY XのリーダーMichael Romeo(G)がギターだけでなくキーボードも担当、Metal Mike Chlasciak(G/HALFORD etc)も複数の曲でギターソロを弾いていて2人が共演している曲もあります。ボーカルはAlan Tecchioなる人物で、いかにもアメリカのヘヴィメタルシンガーという感じのタイプですね。本作の音楽性はSYMPHONY Xよりもストレートなヘヴィメタルでありつつスラッシーに突っ走ったり、民謡調のフレーズが飛び出したりとなかなか面白い仕上がりとなっています。特にアルバム後半の充実振りは目を見張るものがあり、前のめりに突進する⑥Silent Assassins、ロックンロール調の⑦Ragnarok、終盤でスリリングなインストパートが展開される⑧The Progeny、ラストを飾る11分の大作⑨Oath Of Honorなど聴き応えがありますね。これは意外な掘り出し物かもしれません。