WITHIN TEMPTATION「THE UNFORGIVING」(2011)

  • 2017/07/23(日) 00:00:00

THE UNFORGIVING
【No.497】
★★★★(2011)
年間ベスト2011年第6位

前作「THE HEART OF EVERYTHING」(2007)で従来のゴシックメタルに大衆的な親しみやすさを加味し、更なる進化を遂げたWITHIN TEMPTATIONの5作目。リーダーのRobert Westerholt(G)によると「THE HEART OF EVERYTHING」の出来にかなり満足しているようで「通常のアルバムを作るという意味ではやりきった」と感じたことから、今回はバンド初のコンセプトアルバムであるだけでなく、そのストーリーと連動したコミックを出版するという意欲作となっています。ジャケットはアメコミ風のイラストで、インタビュー記事のメンバー写真を見ても従来にはなかった軽いノリになっているためバンドイメージに変化が見られるものの最大の武器であるメロディセンスは衰えるどころか更に磨きがかかっていますね。

今や厳かなゴシックメタル的ムードは大きく減退、シンフォニックアレンジの効いたメロディアスHR/HMとなっているため初期からのファンにとっては賛否両論ありそうですが僕は本作を聴いてWITHIN TEMPTATIONのファンになりました。今回はこれまで以上に楽曲の幅が広がっていて、このバンドにしては珍しく疾走感のあるロックチューン③In The Middle Of The Night、曲名通りの武骨さ、勇ましさと共に進行する⑥Iron、ディスコ調のサウンドを取り入れた⑧Sineadなどは、本作の多様性を象徴するナンバーだと思います。WITHIN TEMPTATIONの凄いところは新境地に挑戦しつつ、それを失敗に終わらせず魅力的に聴かせることができる点でしょう。僕にとってのハイライトはダンサブルな⑧とは対照的な熱唱系バラード⑨Lost、即効性は低いもののリピートするうちにジワジワくる⑩Murder、モダンサウンドを纏った哀愁ドライヴィングチューン⑪A Demon's Fateと続く後半の流れですね。

Sharon Den Adel(Vo)のボーカルについては、3rd「THE SILENT FORCE」(2004)辺りまでで披露していたエンジェリックボイスは控えめで、作風の変化に合わせるように力強く低音域で歌う場面が増えていますね。また音楽的にもメンバーのルックス的にも依然としてSharon推し全開ではありますが、短いとはいえギターソロが聴ける曲が増えたのも特徴でしょうか。本作はコンセプトアルバムではあるもののSEは①Why Not Meのみだし、大作も一切なくコンパクトな楽曲が並んでいるため小難しさは皆無。あくまで歌モノ作品として成り立っているのも好印象です。ゴシックメタルからメインストリーム系ロックへの飛躍のきっかけを掴んだ前作の流れを上手く発展させた充実盤だと思います。

【音源紹介】
Sinead

【CD購入録】CYNTIA「URBAN NIGHT」(2016)

  • 2017/07/19(水) 00:00:00

【CD購入録】
URBAN NIGHT
CYNTIA「URBAN NIGHT」(2016)

2012年のデビュー以降、毎年フルアルバムを発表するなど精力的な活動を続けているガールズバンドCYNTIAの5作目を買いました。前作「WOMAN」(2015)でかなりポップな作風に変化していたこと、リーダーでもあったKANOKO(Ds)が脱退したことなどから解散もあり得るかなと思っていましたが、バンドはサポートドラマーを迎えて新譜を完成させてくれたようです。タイトル通りのイントロ①introductionがデジタル音の中でギターソロが響く曲調だったので期待と不安が半々だったのですが、洗練されたハードポップ②Urban Night、前作に収録されたKISS KISS KISSタイプのキャッチーソング③「ハピネス」、CYNTIA流メタル④Bless of the Fireへと至る流れを聴いて、これまでの集大成的作品のように感じました。⑤Life Goes On、⑥Un!verseで聴ける歌メロの充実振り、ラストを締めくくるバラード⑨Call Me.も流石です。デビュー当時のようにガールズメタルを名乗るにはソフト過ぎる感はありますが、耳に残るメロディが多いので楽しめました。従来の作品は複数のソングライターが曲を出し合っていたのに対して、今回は②をYUI(G)⑦「不眠症シンデレラ」AZU(B)が手掛けている以外はAYANO(Key)のペンによる曲のようです。曲数が少ないため物足りなく感じるのは事実ながらCYNTIA健在を知らしめるには十分の1枚だと思います。

【CD購入録】LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

  • 2017/07/15(土) 00:00:00

【CD購入録】
DOUBLE MOON
LIV MOON「DOUBLE MOON」(2009)

元宝塚女優でもあるAkane Liv(Vo)NIGHTWISHのカバー曲The Phantom Of The Opera(2002年発表の4th「CENTURY CHILD」収録)を聴いて感銘を受け、西脇 辰弥(Key)と共に立ち上げたシンフォニック・メタルプロジェクトLIV MOONの1stアルバムを買いました。「元タカラジェンヌがメタルを歌う」という話題性もあってかデビュー当時Yahooニュースで取り上げられていた記憶もあるし、メジャーデビュー前からBURRN!誌にインタビューが掲載され、LOUD PARK 09に出演するなど破格の待遇を受け2009年12月にリリースされたのが本作です。LIV MOON誕生のきっかけはNIGHTWISHだそうですが、本作を聴いてオランダが誇るフィーメルゴシックの重鎮WITHIN TEMPTATIONを最初に連想しました。僕は2nd「GOLDEN MOON」(2011)からLIV MOONを聴き、現時点での最新作4th「THE END OF THE BEGINNING」(2012)までをチェックした後に本作を購入したこともあってかLIV MOONのアルバムの中では物足りなく感じるというのが正直な感想です。お気に入りはシンフォゴシックとは一線を画すJ-POP的な⑧「鮮やかに…」でしょうか。Akane嬢の歌唱力は素晴らしいものの、楽曲のメロディという点ではインパクトに欠ける1枚という感じですね。

WITHIN TEMPTATION「THE HEART OF EVERYTHING」(2007)

  • 2017/07/11(火) 00:00:00

THE HEART OF EVERYTHING
【No.496】
★★★(2007)

「ナイチンゲールの声」と称される美声で聴く者を魅了する歌姫Sharon Den Adel(Vo)を擁するシンフォニック・ゴシックメタルバンドWITHIN TEMPTATIONの4thアルバム。「ナイチンゲールの声」という彼女の愛称は正直なところ意味がよくわからないのですが「ナイチンゲール=看護師=癒し」、つまりは癒しの歌声ということでしょうか。バンドの母国オランダといえば僕がHR/HMを聴き始めた90年代半ばは貴公子Robby Valentine(Vo、Key)のイメージが強かったものの2000年代に入ってロビー様の勢いが失速するのと入れ替わるようにWITHIN TEMPTATIONがヨーロッパでブレイク、その後もAFTER FOREVER、EPICA、DELAINなどが続々と登場し、今やオランダは僕の中でゴシックメタル大国となっています。そんなバンド勢の代表格でもあるWITHIN TEMPTATIONは僕が初めて聴いたこの手のバンドで、世間でも評価の高い2nd「MOTHER EARTH」(2000)、3rd「THE SILENT FORCE」(2004)もチェックしましたが荘厳な雰囲気を発散している一方で敷居の高さを感じてしまい、美旋律に酔いしれながらもそれほどハマることはありませんでした。

これまではお行儀よく纏まっていた感のある彼等ですが、今回はKeith Caputo(LIFE OF AGONY)なるシンガーがゲスト参加した②What Have You Doneを筆頭にHR/HMらしいダイナミズムが増していて聴きやすくなりましたね。「Sanctus Espiritus〜♪」と歌うラテン語のサビが耳から離れない④Our Solemn Hour、Sharonにしては珍しい低音域の歌唱をフィーチュアしたタイトル曲⑤The Heart Of Everything、アルバムの中でも一際キャッチーなメロディを持つ⑥Hand Of Sorrowと続く中盤も強力。そしてアルバム終盤には⑨All I Need、⑪Forgivenといった美しいバラードに加えて⑩The Truth Beneath The Roseのようにドラマティックかつ勇壮な楽曲もあって、美しさだけでなく力強さも感じられるのがこれまでの作品と異なる点でしょうか。

平たく言えばデビュー作「FALLEN」(2003)が世界的ヒットを記録したEVANESCENCEの要素を従来のゴシックメタルサウンドに加味したような作風ですが、結果的に僕好みの音楽性に変化しているのが嬉しいですね。そしてバンドの顔でもあるSharonのボーカルパフォーマンスは更なる成長を遂げていて、神々しさすら感じさせる高音域で儚げに歌うパートを最大の武器にしつつ今回はより多彩な表情を見せてくれています。そんな彼女が歌うメロディラインは親しみやすく、楽曲を盛り上げるシンフォアレンジもお見事。大衆的な聴きやすさを身につけた今回のアルバムはバンドの分岐点ではないかと思っています。デビュー当初の崇高なゴシックメタルサウンドは希薄になっていますが、僕は本作以降のWITHIN TEMPTATIONが好きですね。

【音源紹介】
What Have You Done

【気になるCDリスト】2017年7月

  • 2017/07/07(金) 00:00:00

KRYPTONITE.jpg
KRYPTONITE「KRYPTONITE」(2017)7月26日発売予定

Jakob Samuel(Vo/THE POODLES)を中心として新たに結成されたプロジェクトKRYPTONITEのデビュー作。メンバーとして名を連ねるのはMichael Palace(G/PALACE)、Pontus Egberg(B/TREAT、ex-THE POODLES)、Robban Back(Ds/ex-ECLIPSE、W.E.T)といった北欧シーンの実力派で、作曲にはFRONTIERS RECORDSのお抱えライターAlessandro Del Vecchioも関わっているそうなのでハズレはなさそうです。

Chasing Fire


This Is The Moment


SEASONS OF THE BLACK
RAGE「SEASONS OF THE BLACK」(2017)7月28日発売予定

新体制となってからの第1弾アルバム「THE DEVIL STRIKES AGAIN」(2016)が可もなく不可もなく、という印象だったRAGEの新作。Victor Smolski(G/TSAR、MIND ODYSSEY)在籍時のRAGEに思い入れが強い僕としては期待値は高くありませんが気になる作品ではあります。ちなみにAdorationはRAGEの前身にあたるAVENGER時代のリメイク曲だそうで、本作の初回限定盤にはAVENGERの楽曲を再レコーディングしたボーナスディスク(6曲入り)が付いています。

Blackened Karma


Adoration


LEVIATHAN.jpg
VOLCANO「LEVIATHAN」(2017)7月14日発売予定

一時の寡作振りが嘘のように最近は精力的に活動しているVOLCANOの6作目。前作「JUGGERNAUT」(2016)、前々作「MELT」(2015)がどちらも7月15日に発売されているので、ここ3作品はきっちり1年後にリリースしていることになりますね。一方で近作はVOLCANOらしさはあるものの決め手に欠ける感もあるので、ガツンと来るキラーチューンが収録されていると嬉しいです。個人的にはどうしても1st「VIOLENT」(2000)の衝撃を求めてしまうんですよね…。

【気になるCDリスト】
ADAGIO「LIFE」(2017)8月9日発売予定
Darkness Machine
The Ladder

ANTHEM「ENGRAVED」(2017)
The Artery Song

ARCH ENEMY「WILL TO POWER」(2017)9月1日発売予定

ART NATION「LIBERATION」(2017)
The Real Me

AVENFORD「NEW BEGINNING」(2017)
Dead Or Alive feat. Apollo Papathanasio
Fury Road

BONFIRE「BYTE THE BULLET」(2017)(輸入盤)NEW
Power Train
Locomotive Breath
Praying 4 A Miracle

DA VINCI「AMBITION ROCK」(2017)9月15日発売予定NEW
I've Come All This Way

DREAM EVIL「SIX」(2017)
Dream Evil
Antidote

ECLIPSE「MONUMENTUM」(2017)
Vertigo
Never Look Back

THE FERRYMEN「THE FERRYMEN」(2017)
End Of The Road
Still Standing Up
The Ferrymen
Eyes On The Sky

GALNERYUS「ULTIMATE SACRIFICE」(2017)9月13日発売予定

H.E.A.T「INTO THE GREAT UNKNOWN」(2017)9月20日発売予定NEW

KEE OF HEARTS「KEE OF HEARTS」(2017)8月30日発売予定NEW
A New Dimension

KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「OVERTURE OF DESTRUCTION」(2017)
トレイラー

KRYPTONITE「KRYPTONITE」(2017)7月26日発売予定NEW
Chasing Fire
This Is The Moment

LIONVILLE「A WORLD OF FOOLS」(2017)
I Will Wait
A World Of Fools

MORS PRINCIPIUM EST「EMBERS OF THE DYING WORLD」(2017)
Reclaim The Sun

THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA「AMBER GALACTIC」(2017)8月9日発売予定NEW
Midnight Flyer
Gemini
Something Mysterious
Domino
Sad State Of Affairs

NOCTURNAL RITES「PHOENIX」(2017)9月20日発売予定NEW
Before We Waste Away

PLACE VENDOME「CLOSE TO THE SUN」(2017)
Welcome To The Edge
Light Before The Dark
HereAfter

PRIDE OF LIONS「FEARLESS」(2017)
The Tell
Silent Music
The Light In Your Eyes
All I See Is You

RAGE「SEASONS OF THE BLACK」(2017)7月28日発売予定
Blackened Karma
Adoration

THE RASMUS「DARK MATTERS」(2017)9月22日発売予定
Paradise

ROCKETT LOVE「GRAB THE ROCKET」(2017)
Rocket Love
One Of These Days

TEN「GOTHICA」(2017)
Paragon
La Luna Dra-Cu-La
Travellers

TOKYO MOTOR FIST「TOKYO MOTOR FIST」(2017)
Love Me Insane
Shameless
Put Me To Shame
Love

VOLCANO「LEVIATHAN」(2017)7月14日発売予定

VORCHAOS「VORCHAOS」(2017)
LET IT DIE~おまえに届くまで~

ZEMETH「ROUGE NOIR」(2017)NEW
Lavendel
Deadly Nostalgia
トレイラー

2017年上半期に購入したCD25枚

  • 2017/07/03(月) 00:00:00

2017年の上半期に購入したCDは以下の25枚。新譜と旧譜の内訳も含めて去年の上半期に買ったCDの枚数と全く同じですね。

【新譜】11枚
ALPHOENIX「FINAL CRUSADES」(2017)
ANCESTRAL DAWN「SOULDANCE」(2017)
BATTLE BEAST「BRINGER OF PAIN」(2017)
FIREWIND「IMMORTALS」(2017)
GOTTHARD「SILVER」(2017)
GYZE「NORTHERN HELL SONG」(2017)
HAREM SCAREM「UNITED」(2017)
SERENITY IN MURDER「THE ECLIPSE」(2017)
STEEL PANTHER「LOWER THE BAR」(2017)
TWILIGHT FORCE「HEROES OF MIGHTY MAGIC」(2017)
摩天楼オペラ「PANTHEON-PART 1-」(2017)

【旧譜】14枚
BE THE WOLF「IMAGO」(2015)
BRUNO MARS「DOO WOPS & HOOLIGANS」(2010)
BRUNO MARS「UNORTHODOX JUKEBOX」(2012)
KELLY SIMONZ'S BLIND FAITH「AT THE GATES OF A NEW WORLD」(2015)
KISKE/SOMERVILLE「CITY OF HEROES」(2015)
MIKE LEPOND'S SILENT ASSASSINS「MIKE LEPOND'S SILENT ASSASSINS」(2014)
MORS PRINCIPIUM EST「DAWN OF THE 5TH ERA」(2014)
PAIN OF SALVATION「REMEDY LANE RE:VISITED」(2016)
PLACE VENDOME「THUNDER IN THE DISTANCE」(2013)
THE POODLES「DEVIL IN THE DETAILS」(2015)
QUARTERBACK「TRAMPLED UNDER FOOT」(1992)
SONIC STATION「NEXT STOP」(2015)
TWILIGHT FORCE「TALES OF ANCIENT PROPHECIES」(2014)
ベッド・イン「RICH」(2016)

新作の中で特に気に入っているのは下記3作品です。

BRINGER OF PAIN
BATTLE BEAST「BRINGER OF PAIN」(2017)

NORTHERN HELL SONG
GYZE「NORTHERN HELL SONG」(2017)

UNITED.jpg
HAREM SCAREM「UNITED」(2017)

メインソングライターAnton Kabanen(G)の脱退という危機を見事に乗り越えたBATTLE BEAST、過去作品の良さを保ちつつ更なる進化を遂げたGYZE、手堅いメロディックロック作品と高を括っていたら予想以上にメロディが充実していたHAREM SCAREMという感じでしょうか。この3枚以外にもMYPEOOFの遺伝子を受け継いだ慟哭のエクストリームメタルがツボだったALPHOENIX、予想以上にメロディックパワーメタル度が増していたFIREWINDも良かったと思います。

今年の後半は注目アルバムが多いですね。個人的にはNOCTURNAL RITESの復活作「PHOENIX」が非常に気になっています。「THE 8TH SIN」(2007)に続く新作が2011年頃には出るという話があったものの、それ以降はバンドに動きがなく自然消滅してしまったのかと思っていた矢先にバンド再始動のニュースが飛び込んできました。NOCTURNAL RITESの中心人物でもあったNils Norberg(G)の後任として加入したChris Rorland(G)を含めたラインナップでは1枚もアルバムを制作することはなくChrisは脱退、バンドがPer Nilsson(G/SCAR SYMMETRY)を迎えたことを発表した矢先にニューアルバムの報せも飛び込んできたので、リードギタリストが決まらなかったことがアルバム制作が遅れた大きな原因だったのでしょうか。Nils Norbergの不在が作曲面でどんな影響があるのか、御年50歳を超えているJonny Lindqvist(Vo)の声に衰えはないのかなど不安要素もなくはないですが先日公開されたBefore We Waste Awayを聴く限り「らしさ」はキープされているようですね。それ以外にもDA VINCI、THE RASMUSといった復活組やARCH ENEMY、GALNERYUSなど当ブログの年間ベストの常連バンドの新作が控える9月が待ち遠しいです。

また音楽には関係のない話ですがご報告です。6月29日に3人目の子どもが産まれました。我が家待望の女子です。奥さんは近々退院予定ですがしばらく実家暮らしなので当面は男3人での生活が続きそうです(6月から3人暮らしでしたが)。仕事を早めに切り上げて長男を小学校、次男を保育園に迎えに行き晩御飯を食べさせ、長男の宿題をチェックするなどした上で9時に寝かせるというのは結構大変ですが、こうして子ども達と触れ合う時間が持てるのは幸せなことですね。そして、これまで毎晩ご飯を作ってくれていた奥さんのありがたみを改めて感じています。8月には5人家族としての生活がスタートする予定です。

我が家の子ども達に捧げる1曲

典型的な中島 卓偉ソングとは感触が異なる気もしますが今の僕の心情にマッチした1曲です

【CD購入録】ANCESTRAL DAWN「SOULDANCE」(2017)

  • 2017/06/30(金) 00:00:00

【CD購入録】
SOULDANCE.jpg
ANCESTRAL DAWN「SOULDANCE」(2017)

2013年にデビューしたペルー産パワーメタルバンドNAUTILUZの元メンバーJorge Higginson(B)が立ち上げたANCESTRAL DAWNの1stアルバムを買いました。HigginsonはNAUTILUZのデビュー作「LEAVING ALL BEHIND」(2013)に複数の楽曲を提供していたもののアルバムリリース前に脱退、ANCESTRAL DAWNでリードボーカルを務めるJorge Segersbolも2011年までNAUTILUZに籍を置いていたそうなので、このバンドはNAUTILUZの分家と言えるかもしれません。ANCESTRAL DAWNの音楽性はSegersbolのハイトーンが響き渡る典型的なメロディックパワーメタルでHigginsonが演奏する民俗楽器パンフルートが時折トライバルな雰囲気を醸し出していてブラジルの至宝ANGRAを連想させますね。また本作はFabio Lione(Vo/ANGRA、ex-RHAPSODY OF FIRE)、Mark Boals(Vo/ex-ROYAL HUNT、YNGWIE MALMSTEEN etc)、Ralf Scheepers(Vo/PRIMAL FEAR)、Rick Altzi(Vo/MASTERPLAN、AT VANCE)、Amanda Somerville(Vo)といった実力派シンガーがゲスト参加し与えられた役を演じるメタルオペラでもあるので、この点はAVANTASIAを彷彿とさせます。メロパワの優等生的作品という感はあるものの豪華ゲスト陣が華を添えているし、新人のデビューアルバムとしては高いクオリティを誇っていると思います。

ブログ開設9周年の御礼

  • 2017/06/25(日) 00:00:00

2008年6月25日に開設した当ブログは今日で9周年を迎えました。このブログを訪問してくださっている皆様、ありがとうございます。あっという間に9年が経ったという感じですね。以前は1日あたり120~130以上のアクセスがあったこのブログも今年に入ってからは日々のアクセス数が徐々に減少し、今では1日あたり80前後のアクセスで推移している状態です。その一方でジャンルは「音楽」、サブジャンルは「ロック」として参加しているFC2のブログランキングはなぜか上昇していて一時期は「音楽」で10位前後、「ロック」では最高2位まで順位が上がっていることもあって不思議に思っています(現在のランキングはこちら)。

我が家の息子達は長男が小学3年生、次男が保育園の年長になり益々ご飯の量が増えています。僕がどちらかというと少食なこともあって、日によっては大人以上に食べることもあるほどです(笑)。 長男は今年から小学校のソフトボールチームに入り、毎週日曜日は朝から夕方まで練習に参加しています。どうやらポジションはキャッチャーになったらしく本人は「キャッチャーしんどいから嫌や…」と言っているものの、ソフトボールそのものは楽しいようで日曜日も早起きして出かけています。そしてもうひとつの習い事であるピアノも7月に発表会を控えているため毎朝練習中。うまく弾けない箇所があると「もう、わからん!」と絶叫していますが、こちらも自ら率先して練習を始めるあたりは偉いなと思いながら見ています。ただピアノの方はソフトボールほど好きではないようなので、今回の発表会が終わると辞めるかもしれません…。親としては折角なので続けてほしいのですが本人に委ねようと思っています。

一方の次男は今年から習い始めたプールが楽しいようで「顔つけられるでー」と言って湯船に潜る姿を見せてくれます。これまで常にお兄ちゃんと一緒に行動していた次男も、プールには1人で通っているので長男といい意味で距離を置く機会になっているようです。2人の息子達の性格は対照的で、やらなくてはいけないこと(宿題など)はさっさと終わらせてから遊びたい長男、何はともあれまず遊びたい気持ちが勝ってしまう次男という感じです。その反面、長男は人の話を聞いていないこともあるのですが、次男は大人の会話を密かによく聞いていたり随分前にした話を覚えていたりと記憶力はよさそうです。照れているのかそれを表に出さないところもあって、見ていると面白いですね。

周年記念のご挨拶記事では子供の成長記録を残すことにしているので今日の記事は子育てブログのようになっていますが、これからも音楽知識ゼロの管理人が購入したCDの第一印象や好きなアーティストの作品に関する記事を自分の音楽生活の記録として書き綴っていくブログとしてマイペースに続けていこうと思っていますので、これからもSILVERWING-舞い降りてきた音楽の記録-をよろしくお願いいたします!。ちなみに今後のCD感想記事ではオランダの重鎮WITHIN TEMPTATIONを取り上げる予定です。

NIGHTWISH「OCEANBORN」(1999)

  • 2017/06/21(水) 00:00:00

OCEANBORN.jpg
【No.495】
★★★(1999)

本国フィンランドのみならず、後に欧州メタルシーン屈指の人気バンドへと成長することになるシンフォニックメタルバンドNIGHTWISHが1999年に発表した2ndアルバム。今や女性ボーカルが在籍するバンドが続々と登場しているものの、本作が日本でリリースされた1999年当時はまだまだ珍しく僕が初めて聴いた女性シンガーを擁するメタルバンドのアルバムは本作かSINERGY「BEWARE THE HEAVENS」(1999)だったと思います。NIGHTWISH最大の特徴は名門シベリウス音楽院で声楽を学んだ(本作レコーディング時はまだ在学中)というTarja Turunen(Vo)のオペラティックな歌唱ですね。ヘヴィメタルとクラシックを融合させたサウンドにTarjaのソプラノボイスが乗ることで完成するNIGHTWISHの世界観はこの当時からオリジナリティに溢れています。

本作はそんなNIGHTWISHらしさを凝縮しパワーメタリックに仕上げたキラーチューン①Stargazersで幕を開けます。名曲の予感しかしないイントロ、ギターメロディに導かれる疾走感に満ちた曲調と神々しく響き渡るTarjaの歌声は絶大なインパクトを誇っています。この①があまりに強力過ぎるためにそれ以降の楽曲が弱く思えてしまうほどですが、何度も聴くうちに段々と他の曲も好きになってきました。曲後半で聴けるTarjaのオペラ歌唱が大きな見せ場となっているドラマティックチューン⑤Passion And The Opera、美旋律バラードの極致と呼びたくなる⑥Swanheart、ロシア民謡を連想させるクサメロが炸裂するインスト⑦Moondanceと続く中盤は異なるタイプの曲を並べつつ、それぞれが充実していてかなり好感触です。またアルバム本編を締めくくる⑩Walking In The AirRAINBOWがインストでカバーしたことでも知られるアニメ「SNOWMAN」の挿入歌で、原曲以上に幻想的な仕上がりとなっていますね。ちなみにRAINBOWのカバーはSnowmanという曲名で「BENT OUT OF SHAPE」(1983)に収録されています。

他のメタルバンドとの差別化という点でTarjaに注目が集まりがちですが、収録曲のほぼ全てを手掛けるリーダーTuomas Holopainen(Key)のメロディセンスも秀逸。彼の作る曲は即効性が高いとは言えないもののリピートするうちにジワジワくるし、カバー曲⑩に象徴されるアレンジの妙や北欧らしい世界観を演出するキーボードパートでも大きな役割を担っています。本作の時点では後にTuomas、Tarjaと並ぶ重要メンバーとなるMarko Hietala(B、Vo)が未加入のため男性ボーカルパートが弱いですがNIGHTWISHを語る上で外せない1枚でしょう。NIGHTWISHは後続バンドにも多大な影響を与えているようでSimone Simons(Vo/EPICA)は本作を聴き衝撃を受けて声楽を学ぶようになったそうだし、LIV MOONはNIGHTWISHが4th「CENTURY CHILD」(2002)でカバーしたThe Phantom Of The Opera(オペラ座の怪人)がきっかけで誕生したのだとか。それだけにTarjaが2005年に解雇という形でバンドを離れてしまったのが残念でなりません…。僕はTarjaの後任Anette Olzon(Vo/ex-ALYSON AVENUE)、現任のFloor Jansen(Vo/ex-AFTER FOREVER)時代は未聴ですがNIGHTWISHのアルバムの中では本作が一番好きですね。

【音源紹介】
Stargazers

【CD購入録】HAREM SCAREM「UNITED」(2017)

  • 2017/06/18(日) 00:00:00

【CD購入録】
UNITED.jpg
HAREM SCAREM「UNITED」(2017)

カナダが誇るメロディック・ロックバンドHAREM SCAREMの14作目を買いました。再結成後初めてのオリジナルアルバムとなった前作「THIRTEEN」(2014)に伴う来日公演の際にメンバーは次のアルバムについて明言を避けていましたが2015年にライヴ盤「LIVE AT THE PHOENIX」をリリース、そして早くも本作を完成させたということはHAREM SCAREMが本格的に復活したということでしょうか。Harry Hess(Vo)によると今回はサビがパッと明るくなる曲作りを心掛けたとのことで、実際に聴いていてもサビの盛り上がりは近作以上だと思いますね。このアルバムからは現時点で4曲がオフィシャルで公開されているのですが、その第1弾④Sinking Shipをチェックした時からして好感触でした。HAREM SCAREMは既に音楽性が確立されているバンドなのでハズレ作品はなく、あとは僕好みのメロディがどれだけあるかに注目しているのですが今回のアルバムは彼等の作品群の中でも上位にくる1枚ですね。