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【現在の愛聴盤】JOEL HOEKSTRA'S 13「DYING TO LIVE」(2015)

  • 2021/03/05(金) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
DYING TO LIVE
JOEL HOEKSTRA'S 13「DYING TO LIVE」(2015)

かつてはNIGHT RANGERに在籍、現在はWHITESNAKEで作曲やプロデュースにも携わっているJoel Hoekstra(G)のソロプロジェクトJOEL HOEKSTRA'S 13の1stアルバム。Joelはこれまでにソロ名義でインスト作品を複数リリースしているようですが、こちらは完全な歌モノでリードボーカルはRussell Allen(Vo/SYMPHONY X etc)Jeff Scott Soto(Vo/SOTO、W.E.T.、ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)がほぼ半数ずつを分け合い、演奏陣にはTony Franklin(B/ex-BLUE MURDER etc)、Vinny Appice(Ds/ex-BLACK SABBATH、DIO etc)、Derek Sherinian(Key/ex-DREAM THEATER etc)といった実力者を迎えています。サウンドの方はメロディアスなハードロック(notメロハー)で、ミステリアスな空気と心地よいドライヴ感を持った①Say Goodbye To The Sunで幕を開けて以降、熟練の作曲術を活かした安定感抜群の楽曲が次から次へと繰り出されます。特に哀愁と力強さが同居する⑤Scream、メロディアスハードの色が濃い⑥Never Say Never、哀愁たっぷりのミドル⑦Changes、ラストで聴ける「Go! Go! Go! Go!」の盛り上がりが熱い⑧The Only Way To Goと続く中盤は聴き応えがありますね。Joelのギターも派手さはないものの楽曲に溶け込んでいて、作品全体からJoel Hoekstraというアーティストの円熟味が感じられる好盤です。

【気になる作品リスト】2021年3月

  • 2021/03/01(月) 00:00:00

CHEZ KANE
CHEZ KANE「CHEZ KANE」(2021)3月12日発売予定

英国出身の女性ロッカーChez Kaneの1stアルバム。本作を全面バックアップするのはCRAZY LIXXの中心人物Danny Rexon(Vo)ということもあって、キャッチーな80年代風アリーナロックが楽しめそうです。

Too Late For Love
Rocket On The Radio

THE METAL OPERA BY MAGNUS KARLSSON
HEART HEALER「THE METAL OPERA BY MAGNUS KARLSSON」(2021)3月12日発売予定

昨年もALLEN/OLZONや自身のプロジェクトFREE FALLでアルバムを発表するなど精力的に活動している北欧屈指のソングライターMagnus Karlsson(G/PRIMAL FEAR etc)が新たに立ち上げたプロジェクトHEART HEALERのデビューアルバム。このプロジェクトはAnette Olzon(Vo/THE DARK ELEMENT、ex-NIGHTWISH)、Noora Louhimo(Vo/BATTLE BEAST)を始めとする女性シンガーを複数集めてメタルオペラ的な世界を描くことをコンセプトとしているようです。先行曲の印象としてはメロディのフックがそれほどでもないように思いますが、Magnus関連の作品はリピートするほどに味わいが増してくるのでアルバムを聴いてみてのお楽しみでという感じでしょうか。

Into The Unknown
This Is Not The End

A VIRTUAL WORLD
METALITE「A VIRTUAL WORLD」(2021)3月26日発売予定

エレクトロサウンドの影響を感じさせるモダン・メロディックメタルバンドMETALITEの3作目。全体的にAMARANTHEを彷彿とさせるサウンドですが、本作から先行で公開されている曲がいずれもアップテンポなので即効性は今の本家以上かもしれません。

Peacekeepers
A Virtual World
Cloud Connected

FINAL DAYS
ORDEN ORGAN「FINAL DAYS」(2021)3月12日発売予定

当初は昨年11月にリリース予定だったはずがコロナ禍によって延期となっていたドイツのパワーメタラーORDEN ORGANの7th。曲名やジャケットから推察されるようにSFをテーマにしたコンセプトアルバムのようです。彼等の作品はこれまでノーチェックでしたが、なかなか良さげなバンドですね。

In The Dawn Of The AI
Heart Of The Android
Inferno

ONE SHOT
RONNIE ATKINS「ONE SHOT」(2021)3月12日発売予定

ステージ4の癌と診断されたことを公表したPRETTY MAIDSのフロントマンRonnie Atkinsのソロアルバム。自身の健康状態を鑑みて初めてとなるソロ作品のレコーディングを決意したそうです。タイトル曲③One Shotは悲壮感の中に力強さが溢れていて胸が震えました。

Real
One Shot
Scorpio

【気になる作品リスト】
ARION「VULTURES DIE ALONE」(2021)4月9日発売予定
Bloodline (Feat. Noora Louhimo)
Out Of My Life

CHEZ KANE「CHEZ KANE」(2021)3月12日発売予定
Too Late For Love
Rocket On The Radio

CROSS VEIN「LIFE OF VEINS」(2021)
Beautiful Warrior
Stargazer
トレイラー

DURBIN「THE BEAST AWAKENS」(2021)
The Prince Of Metal
Kings Before You
Evil Eye

HEART HEALER「THE METAL OPERA BY MAGNUS KARLSSON」(2021)3月12日発売予定
Into The Unknown
This Is Not The End

JOEL HOEKSTRA'S 13「RUNNING GAMES」(2021)
Hard To Say Goodbye
Finish Line
トレイラー

LIQUID TENSION EXPERIMENT「LTE3」(2021)3月26日発売予定
The Passage Of Time
Beating The Odds

METALITE「A VIRTUAL WORLD」(2021)3月26日発売予定
Peacekeepers
A Virtual World
Cloud Connected

ORDEN ORGAN「FINAL DAYS」(2021)3月12日発売予定
In The Dawn Of The AI
Heart Of The Android
Inferno

OUT OF THIS WORLD(Tommy Heart & Kee Marcello)「OUT OF THIS WORLD」(2021)4月2日発売予定NEW

RONNIE ATKINS「ONE SHOT」(2021)3月12日発売予定
Real
One Shot
Scorpio

SERENITY IN MURDER「REBORN」(2021)
The Glow Of Embers
Sea Of Stars
Plead For Your Life

TURBULENCE「FRONTAL」(2021)3月12日発売予定
Madness Unforeseen
Ignite

GYZE「BLACK BRIDE」(2015)

  • 2021/02/25(木) 00:00:00

BLACK BRIDE
【No.551】
★★★★(2015)

2013年にワールドワイドデビューを飾り、逆輸入バンドとしても話題となったジャパニーズ・メロデスバンドGYZEの2作目。1stアルバム「FASCINATING VIOLENCE」はBURRN!誌の輸入盤チャートで1位を獲得するなど好評を博し、2014年にはボーナストラック2曲を追加した日本盤をメジャーレーベル「ビクター・エンターテイメント」からリリース、本作もそのビクターから日本先行で発売されるなどバンドの勢いを感じさせますね。前作に引き続き、プロデュース/ミックスなどをEttore Rigotti(G、Vo、B、Key、Ds/DISARMONIA MUNDI)が手掛けた本作は泣きまくりのクサメロがギッシリ詰まったメロディック・デスメタルはそのままに、一段とアグレッシブかつ濃厚なサウンドに仕上がっています。

イントロの時点で早くもクサメロ全開なオープニングを飾るタイトル曲①Black Brideからして強力で、Ryoji(Vo、G)が「早くこの曲をリリースして聴いてもらいたいと思った」と話すのも納得の1曲です。その勢いを更に加速させる②In Griefを挟んで繰り出される③Honestyはアグレッシブな出だしからサビでは一転してEttoreが日本語クリーンボーカルで歌い上げる展開がいいアクセントになっていますね(Ryojiによるとクリーンボイスの理想はEttoreの声なのだとか)。ここまでで既にお腹いっぱいになってしまいそうですが、それ以降もペースダウンすることなく更に畳み掛けてきます。ストリングスとピアノによるクサいイントロとドラマティックなギターで幕を開けて疾走する④Insane Brain、「天空の城ラピュタ」のエンディング曲「君をのせて」を思わせるメロディと初期CHILDREN OF BODOM風のキーボードソロが飛び出す⑤Black Shadow、哀愁とクサメロが絶妙なバランスで絡み合う⑦Twilight、サビの裏で奏でられる慟哭のメロディが秀逸な⑧Satanic Loop、デビュー作にもあったGALNERYUS風のメロディで泣かせる日本語曲⑨「菜の花」(サビの「寝ても覚めても首を絞めても〜♪」という歌詞はインパクト大)、物悲しいピアノのイントロから一気に激しさを増すアグレッシブな曲でありながらサビのギターメロディがしっかり泣いている⑩Juliusなどお気に入り曲を挙げだすとキリがないですね。

デビューアルバム以上の攻撃性と密度の濃さ、泣きまくりのギターが凄まじい本作はバンドの順当な成長振りを見せてくれる充実盤ですが惜しい点もあります。Ettoreによるミックスの関係か、音がかなり詰め込まれている上にほぼ全曲が疾走チューンなので聴き疲れしてしまうんですよね。押しまくるだけではなく③のクリーンパートのような「引き」となる箇所がもう少し欲しかったし、本編をしっとり締めくくるアコギ主体のインスト⑪「明日への光」、スパニッシュ調のフレーズを聴かせる日本盤ボーナス⑫Gnosisなどの要素を前面に出した変化球がアルバム中盤にあれば印象が変わったかもしれません。とはいえ個々のメロディを取り出して聴けば魅力的なものばかりなので、デビュー作から2枚続けて充実したアルバムを届けてくれたGYZE(というかRyoji)のメロディセンスは素晴らしいの一言です。

【音源紹介】
Black Bride

【現在の愛聴盤】CREYE「II」(2021)

  • 2021/02/21(日) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
Ⅱ
CREYE「II」(2021)

2018年にセルフタイトル作でデビューしたスウェーデン産メロディック・ロックバンドCREYEの2ndアルバム。Jim Jidhed(Vo/ALIEN)の息子という話題性と爽やかな歌声でデビュー作に貢献していたRobin Jidhed(Vo)は脱退していて、後任にAugust Rauerなるシンガーを迎えています。内容の方は前作同様、洗練されたメロディックロックで「ウォオ ウォオ オ〜オ♪」というコーラスから始まる①Broken Highwayなどはロックバンドというよりはポップグループの曲かと思うほど甘くマイルドな仕上がりです。ただアルバム全体を通してソフトというわけではなく颯爽と駆け抜けるドライヴィングチューン⑤Face To Faceもあるし、楽曲も粒揃いです。そんな本作の中で特に気に入っているのは快活な空気を運んでくれる②Carry On、キャッチーなサビメロをつい口ずさんでしまう⑪The Greatestですね。ちなみに②はボーナストラックとして、しっとり系バラードに生まれ変わったアコースティックバージョンが収録されていてこちらも秀逸。デビュー作よりも外部ライターの介入が減っていますがクオリティは下がっておらず、メインライターAndreas Gullstrand(G)の作曲術が冴え渡っていますね。Augustもこの手のサウンドに合った声の持ち主なので是非このままシンガーを固定してくれると嬉しいです。今年になって聴いている新譜はFRONTIERS RECORDS所属のバンドばかりで期待値で言えばW.E.T.、WIG WAMの方が高かったのですが聴いた後の満足度はCREYEが一番かもしれません。

【現在の愛聴盤】CREYE「CREYE」(2018)

  • 2021/02/17(水) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
CREYE.jpg
CREYE「CREYE」(2018)

GRAND DESIGN、GRAND SLAMといったメロディックロックバンド(どちらもGRAND〜という名前なのは偶然?)に在籍していたギタリスト/ソングライターAndreas Gullstrandが2015年に立ち上げたCREYEの1stアルバム。ちなみにCREYEというのは「CRY」と「EYE」を合わせた造語で日本語表記は「クレイ」となっています。2017年に自主制作で発表したEP「STRAIGHT TO THE TOP」がFRONTIERS RECORDSの目にとまりリリースに至ったのが本作だそうです。このアルバムで聴くことができるのは煌びやかなキーボードをフィーチュアした80年代風メロディックロック/AORで、その清涼感に溢れたサウンドは中心人物のFredrik Bergh(Key)BLOODBOUNDに注力するようになったため4th「Ⅴ」(2006)を最後に音沙汰がなくなってしまったSTREET TALKを連想させますね。本作でリードボーカルを務めるのは北欧メロディックロックのベテランALIENのフロントマンJim Jidhedの息子Robin Jidhedで、やや線が細いながらも透明感のある歌声はCREYEにマッチしていますね。楽曲に関してもAndreasのペンによるものだけでなくHal Marabel(G/BAD HABIT)、Michael Palace(G/PALACE)といった外部ライターも迎えていて⑥Miracle、⑦Christinaなどは流石の出来栄えを誇っています。そんな中、僕がそれ以上に気に入っているのは③Different State Of Mind、⑫Desperately Lovin’の2曲ですね。本作で歌っていたRobinは脱退したそうですが、バンドは後任を迎え2021年に最新作「Ⅱ」をリリースしているので、そちらもチェックしたいと思っています。

【現在の愛聴盤】WIG WAM「NEVER SAY DIE」(2021)

  • 2021/02/13(土) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
NEVER SAY DIE
WIG WAM「NEVER SAY DIE」(2021)

中核メンバーであるGlam(Vo) Teeny(G)の間で生じた確執がきっかけで2014年に解散したノルウェーの人気ロックバンドWIG WAMが再結成して放つ5thアルバム。以前にGlamが「WIG WAMの再結成はありえない」と明言していただけに今回の復活劇には驚きました。バンドの第2章を告げるイントロ①The Second Crusadeに続く先行シングル②Never Say Dieがエネルギーとキャッチーなメロディを持った1曲で、これを聴いただけで「WIG WAMが帰ってきた」と実感させられます。WIG WAMといえばド派手なコスチュームに身を包んだコミカルな印象もありましたが、本作ではシリアスな雰囲気が強まっていますね。そんな特徴は楽曲のみならずメンバー表記にも表れていてGlam (Age Sten Nilsen)、Teeny (Trond Holter)など従来の芸名に加えて本名も併記されるようになっています。インタビューでもAgeは「Glamというクレイジーなキャラクターを演じていた」と語っていたので今後、個性という面では弱くなるかもしれませんが音楽で勝負していくという姿勢は応援したいですね。③Hypnotized、④Shadows of Eternity、⑧Dirty Little Secretといったハードロックチューンを軸に、クセになるメロディが耳に残る⑤Kilimanjaro、低音ボイスが冴え渡るバラード⑦My Kaleidoscope Ark、ピースフルなエンディング曲⑫Silver Liningなども聴き応えがあります。アルバムのインパクトとしては初期2作品に及ばないのは事実ながら復活の挨拶としては申し分ない1枚ですね。

【現在の愛聴盤】HOLTER「VLAD THE IMPALER」(2018)

  • 2021/02/09(火) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
VLAD THE IMPALER
HOLTER「VLAD THE IMPALER」(2018)

Teenyという名でWIG WAMのギタリストを務めていたTrond Holterが主宰するドラキュラを題材としたロックオペラ・プロジェクトの第2幕。前作「SWING OF DEATH」(2015)で歌っていたJorn Lande(Vo/JORN etc)は今回不参加、後任にNils K. Rue(Vo/PAGAN'S MIND)を迎えていることもあって名義をJORN LANDE & TROND HOLTER present DRACULAからシンプルにHOLTERへ変更し女性シンガーも、あどけなさの残る声質だったLena FloitmoenからEva Iselinn Erichsenに交代しています。ダークでドラマティックなヘヴィメタルを基本としつつも軽快にスウィングしたり、民謡調のフレーズを取り入れたりしていた前作に対して今回はよりパワフルかつギター主体のサウンドで押してくる印象ですね。躍動感のあるメロディが耳に残るアップテンポ②Awakenedはそんな本作の魅力が色濃く表れていると思います。個人的に曲調の振り幅、ボーカルパフォーマンスともに前作の方が好みなのは事実ながら、メタル作品としては今回も聴き応えがあるし⑩Save Me Pt. IIを筆頭にTrondのギターも見せ場を作っているのが嬉しいですね。

【気になる作品リスト】2021年2月

  • 2021/02/05(金) 00:00:00

RUNNING GAMES
JOEL HOEKSTRA'S 13「RUNNING GAMES」(2021)2月12日発売予定

Joel Hoekstra(G/WHITESNAKE、TRANS-SIBERIAN ORCHESTRA、ECHOBATS)によるソロプロジェクトの2nd。僕は彼のことを知りませんでしたが試聴した印象では哀愁のメロディアスハード路線だし、シンガーを務めるのはRussell Allen(SYMPHONY X)、FRONTIERS RECORDSからのリリースということなので期待してしまいますね。

Hard To Say Goodbye
Finish Line
トレイラー

REBORN.jpg
SERENITY IN MURDER「REBORN」(2021)2月10日発売予定

過去作品の全てで歌っていたEmi(Vo)が2018年に脱退、オーディションの結果レースクイーンとしても活動しているAyumu(Vo)が加入したシンフォニック・メロデスバンドSERENITY IN MURDERの4作目。華やかなレースクイーンとメロデスシンガーの二足の草鞋という点に注目が集まりますが、話題性だけが先行することなくボーカルパフォーマンスについても健闘しているように思いますね。

The Glow Of Embers
Sea Of Stars
Plead For Your Life

【気になる作品リスト】
ARION「VULTURES DIE ALONE」(2021)4月9日発売予定
Bloodline (Feat. Noora Louhimo)
Out Of My Life

CHEZ KANE「CHEZ KANE」(2021)3月12日発売予定NEW
Too Late For Love

CREYE「II」(2021)NEW
Carry On
Siberia
Face To Face

CROSS VEIN「LIFE OF VEINS」(2021)2月3日発売予定
Beautiful Warrior
Stargazer
トレイラー

DURBIN「THE BEAST AWAKENS」(2021)2月12日発売予定NEW
The Prince Of Metal
Kings Before You
Evil Eye

HEART HEALER「THE METAL OPERA BY MAGNUS KARLSSON」(2021)3月12日発売予定
Into The Unknown

JOEL HOEKSTRA'S 13「RUNNING GAMES」(2021)2月12日発売予定
Hard To Say Goodbye
Finish Line
トレイラー

LIQUID TENSION EXPERIMENT「LTE3」(2021)3月26日発売予定
The Passage Of Time

METALITE「A VIRTUAL WORLD」(2021)3月26日発売予定NEW
Peacekeepers
A Virtual World

ORDEN ORGAN「FINAL DAYS」(2021)3月12日発売予定
In The Dawn Of The AI
Heart Of The Android
Inferno

RONNIE ATKINS「ONE SHOT」(2021)3月12日発売予定
Real
One Shot

SERENITY IN MURDER「REBORN」(2021)2月10日発売予定
The Glow Of Embers
Sea Of Stars
Plead For Your Life

TURBULENCE「FRONTAL」(2021)3月12日発売予定NEW
Madness Unforeseen

WIG WAM「NEVER SAY DIE」(2021)
Never Say Die
Kilimanjaro
Hypnotized

【現在の愛聴盤】W.E.T.「RETRANSMISSION」(2021)

  • 2021/01/30(土) 00:00:00

【現在の愛聴盤】
RETRANSMISSION.jpg
W.E.T.「RETRANSMISSION」(2021)

北欧メロディアスハード界のスーパーグループW.E.T.の4thアルバム。Robert Sall(G、Key/WORK OF ART)の名前がクレジットされているのは本編ラストチューン⑪One Final Kissのみで、それ以外はErik Martensson(Vo、G/ECLIPSE)が中心となって手掛けた楽曲をJeff Scott Soto(Vo/SONS OF APOLLO、SOTO、ex-YNGWIE MALMSTEEN etc)が歌う体制のため、メインの3人が関係するバンド名の頭文字を取ったW.E.T.という名義に疑問符は付くものの今回も上質なメロディックロック作品となっています。中でも80年代フィーリングに溢れた②The Moment Of Truth④Got To Be About Love、跳ねるようなメロディにJeffのリズミカルなボーカルが乗る③The Call Of The Wild、W.E.T.としてはかなりハードな部類に入るドライヴィングチューン⑤Beautiful Gameなどアルバム前半の充実振りは流石ですね。決めの1曲と呼べるものがないのが惜しいですがメロディックロック好きなら聴いて損はない1枚だと思います。

GYZE「FASCINATING VIOLENCE」(2013)

  • 2021/01/25(月) 00:00:00

FASCINATING VIOLENCE
【No.550】
★★★★(2013)
年間ベスト2013年第6位

北海道出身の3人組メロデスバンドGYZEの1stアルバム。バンドは複数の海外レーベルにデモ音源を送り、デビューの道を探っていたようで良いリアクションが得られたイタリアのCORONER RECORDSから本作をリリースしています。発売当初は国産バンドでありながら日本では輸入盤のみの流通となったため「逆輸入バンド」として注目を集めていましたが、本当に注目すべきは並外れたクサメロセンスでしょう。KISSでロックに目覚め、海外のギタリストではMichael Amott(ARCH ENEMY、SPIRITUAL BEGGARS)Alexi Laiho(CHILDREN OF BODOM)、国内では屍忌蛇(VOLCANO)Syu(GALNERYUS)から影響を受けているという中心人物Ryoji(Vo、G)が生み出す楽曲群はスピード感と攻撃性に溢れつつもエモーショナルなメロディを存分に聴かせてくれるものばかりで、本作は彼の影響源となったプレイヤー達の特性が随所に感じられる充実盤となっています。

まずはオープニングの①Desireがイントロからして泣きまくりのギターと疾走感のあるドラム、楽曲のドラマ性を高める鍵盤サウンドが一体となって畳み掛けてくるキラーチューン。その後もストリングスを導入した③Fascinating ViolenceARCH ENEMYを彷彿とさせる⑤Trash My Enemy、メタルコア風のヴァースからサビでは一転して爽やかなコーラスが響く⑥A Dynasty、「Die! Die!」の厳ついコーラスに拳を突き上げたくなる⑦Final Revenge、デスラッシュ張りの突進力を見せる⑧Trigger Of The Angerと曲毎に趣きは変えつつも「慟哭のギターメロディで勝負する」というバンドのアイデンティティが揺らぐことはありません。そんな中でも一際輝いているのが「メロデス化したGALNERYUS」と呼べそうな⑨Day Of The Funeralですね。ストリングスとピアノによる物悲しいイントロもさることながらギターが奏でるクサメロは本作随一で、GALNERYUSの2nd「ADVANCE TO THE FALL」(2005)収録のWhisper In The Red Skyに似たフレーズか飛び出した時にはニヤリとしてしまいました。また前述の⑥や②Desperately、④Regainで大胆に取り入れたクリーンボイスはバンドの成長とともに使用頻度が今後減っていくことになるので、初期ならではの特徴ですね。

そんな泣き/クサメロが乱舞するメロデスというGYZEの魅力を更に引き出しているのがCORONER RECORDSのオーナーでマルチプレイヤーのEttore Rigotti(DISARMONIA MUNDI)によるミックス/プロデュースと、ほぼ全曲でゲストとして歌うClaudio Ravinale(Vo/DISARMONIA MUNDI)の存在でしょう。特にサウンドプロダクションについてはボーカルよりもギターが前に出ている場面もあるほどで、バンド最大の武器であるギターメロディがダイレクトに胸に突き刺さります。なお衝撃の逆輸入デビューから1年ほど経った後、ボーナストラック2曲を追加した本作の日本盤もリリースされています(ジャケットのカラータイマー(?)の色が輸入盤は青、国内盤は赤)。新たに追加された⑫Future Terror、⑬Last Insanityも元々はアルバム本編用に書かれたナンバーというだけあってオマケ感はなく、Ryojiが「この2曲を含めることで本物のアルバムが完成した」と語るのも頷ける仕上がりです。ちなみに歌詞は半分近くが日本語ですが、グロウルパートは単語の区切り方が日本語っぽくないせいか英語メインで歌っているように聞こえますね。SERENITY IN MURDER、THOUSAND EYES、ZEMETHといった有望バンドがひしめく現在の国産メロデスシーンの中でもGYZEが一番のお気に入りです。バンドは前身のSUICIDE HEAVENから改名しGYZEが誕生して10周年となることを記念して「SAMURAI METAL」、「VOYAGE OF THE FUTURE」、「ORIENTAL SYMPHONY」という3枚のシングルをそれぞれ2021年1月27日、2月24日、3月24日にリリースするそうなので、そちらも楽しみにしています。

【音源紹介】
Desire